JPH09100167A - セラミックス系ナノ複合結晶体 - Google Patents

セラミックス系ナノ複合結晶体

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JPH09100167A
JPH09100167A JP7276150A JP27615095A JPH09100167A JP H09100167 A JPH09100167 A JP H09100167A JP 7276150 A JP7276150 A JP 7276150A JP 27615095 A JP27615095 A JP 27615095A JP H09100167 A JPH09100167 A JP H09100167A
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JP
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matrix
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JP7276150A
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Tetsuo Yamada
哲夫 山田
Takeshi Suemasu
猛 末益
Yoshizumi Tanaka
吉積 田中
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多結晶体を構成する粒子内部及び粒界に分散
した異種物質の粒径と結晶状態を高度に制御することに
よって、強度、靱性等の機械的特性に優れたセラミック
ス系ナノ複合結晶体を提供する。 【解決手段】 多結晶体の構成粒子内部及び粒界に異種
物質を分散させた複合体において、粒子内部には粒径6
0nm未満の異種物質のナノ粒子と粒径60〜500n
mの異種物質のメゾ粒子が分散し、粒界には粒径500
nm未満の異種物質のメゾ粒子と粒径500nm以上の
異種物質のミクロ粒子が分散しており、かつ粒子内部に
分散したナノ粒子が、その物質に固有の格子面間隔を示
さずに、マトリックスの格子面間隔の0.8〜1.2倍
の格子面間隔を有して、マトリックスの格子面と平行に
つながっていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強度、靱性、硬度
等の機械的特性に優れ、従来にない先進機能を発現しう
る新材料に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】セラミックス材料は、耐熱
性、耐食性に優れ、化学的にも安定であることから、機
械部品、構造材料等の種々の用途への利用が期待されて
いる。例えば、窒化ケイ素や炭化ケイ素は、軽くて高温
における強度、化学的安定性に優れることから、熱機関
用構造材料としての応用展開が進展している。また、ジ
ルコニアは強度、靱性に優れることから、粉砕機用媒
体、摺動部品、ガイドローラー、線引ダイスなど、各種
の産業部品に使用され始めている。このように材料を眺
めてみると、窒化ケイ素は耐熱衝撃性や破壊靱性に優
れ、炭化ケイ素は耐酸化性や高温強度に優れ、ジルコニ
アは室温強度、破壊靱性に優れている。この為、これら
の材料の特性を活かした用途への応用開発が進められて
きた。
【0003】これに対して、近年、各種の材料の長所を
兼ね備えた新しい材料を創製するために、複数の材料を
組み合わせたミクロあるいはナノレベルの複合材料の研
究が注目されるようになった。例えば、窒化ケイ素−炭
化ケイ素複合体の研究が盛んに行われている。USP4,18
4,882、あるいはJ.Am.Ceram.Soc.,56巻,445頁(1973年)
では5〜32μmの炭化ケイ素(SiC)粉末と焼結助剤
を窒化ケイ素(Si34)粉末に添加することにより窒
化ケイ素に比べ、熱伝導度や高温強度の改善された焼結
体が得られることが開示されている。これらでは室温強
度等の特性はむしろ窒化ケイ素よりも低下する傾向をみ
せ、焼結体特性は用いた炭化ケイ素の粒子径に大きく依
存することが示されている。
【0004】また、特開平2−160669号に示され
るように、気相反応(CVD)法により合成した非晶質
Si−C−N粉末に焼結助剤を添加して、ホットプレス
等によりSi34よりなるマトリックス中にSiC粒子
が分散した窒化ケイ素−炭化ケイ素焼結体が得られてい
る。このような異種物質の粒子を分散させた複合体は、
ミクロ複合材料とナノ複合材料に大別され、SiC分散
Al23、Si34分散Al23、SiC分散MgO、
SiC分散Si34などの多数の研究例が報告されてい
る。例えば、「粉体及び粉末冶金」第37巻第2号、3
48〜351頁には、セラミックス複合体の微細構造を
分類し、分散粒子が微細構造及び焼結体の機械的特性に
及ぼす影響が、詳細に解説されている。しかしながら、
セラミックス複合体に対する多大の期待に反して、実際
には、異種物質の粒子を分散させた効果は、単に組織の
微細化、異常粒成長の抑制及び粒径の制御に留まってお
り、微細粒子をマトリックス粒子の内部に分散させたこ
とによる本質的な機械的特性の向上は、ほとんど見出さ
れていない。このため、強度、靱性等の特性も、未だ目
標レベルにまでは到達していないのが現状である。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、上記の
問題に対して詳細な検討を行った。その結果、多結晶体
の構成粒子内部に分散した異種物質の微細粒子が、特定
の粒径を有し、その結晶面が、マトリックスの結晶格子
と特定の整合関係にある場合にのみ、強度、靱性等の機
械的特性に優れた、真に複合化の効果を発現しうる焼結
材料が得られることを知見した。
【0006】すなわち、本発明は、多結晶体の構成粒子
内部及び粒界に異種物質を分散させた複合体において、
粒子内部には粒径60nm未満の異種物質のナノ粒子と
粒径60〜500nmの異種物質のメゾ粒子が分散し、
粒界には粒径500nm未満の異種物質のメゾ粒子と粒
径500nm以上の異種物質のミクロ粒子が分散してお
り、かつ粒子内部に分散したナノ粒子が、その物質に固
有の格子面間隔を示さずに、マトリックスの格子面間隔
の0.8〜1.2倍の格子面間隔を有して、マトリック
スの格子面と平行につながっていることを特徴とするセ
ラミックス系ナノ複合結晶体に関する。
【0007】本発明によれば、室温における曲げ強度が
2GPa以上の優れた強度を有するセラミックス複合体
や1400℃における曲げ強度が1GPa以上の優れた
高温強度を有するセラミックス複合体を得ることができ
る。
【0008】本発明のセラミックス系ナノ複合体におけ
るマトリックスとしては、Si34、BN、B4C、Z
rO2、及び/又は前記物質と焼結助剤との固溶体が挙
げられる。また、分散粒子としては、SiC、Si
34、B4C、AlN、Al23、及び/又は前記物質
と焼結助剤との固溶体、あるいは、Ti、Zr、Hf、
V、Nb及びTaから選ばれる少なくとも一種の遷移金
属の炭化物及び/又は該遷移金属の炭化物系固溶体、又
はTi、Zr、Hf、V、Nb及びTaから選ばれる少
なくとも一種の遷移金属の窒化物及び/又は該遷移金属
の窒化物系固溶体が挙げられ、前記マトリックスとは異
なる分散粒子を組み合わせることができる。例えば、S
iC分散Si34、Si34分散BN、SiC分散B4
C、B4C分散BN、AlN分散BN、Al23分散Z
rO2、TiC分散Si34、ZrC分散Si34、H
fC分散Si34、VC分散Si34、NbC分散Si
34、TaC分散Si34、TiN分散Si34、Zr
N分散Si34、HfN分散Si34、VN分散Si3
4、NbN分散Si34、TaN分散Si34などの
各種複合体が挙げられる。この中でも、特に複合化の効
果の著しいのは、SiC分散Si34であり、以下、こ
の材料を例に取り、説明する。
【0009】本発明のSi34−SiC系複合焼結体が
従来の複合焼結体には認められなかった特異な物性を示
すのは、その微細構造の特異性にある。すなわち、本発
明のSi34−SiC系複合焼結体においては、焼結後
の冷却速度及び/又は焼鈍条件を制御することにより、
マトリックスであるSi34粒子(平均粒径(短径)
0.3〜1.0μm)内部に粒径60nm未満のナノS
iC粒子と粒径60〜500nmのメゾSiC粒子が存
在し、しかも、ナノSiC粒子は、SiC固有の格子面
間隔を示さずに、Si34の格子面間隔に近い格子面間
隔を有して、マトリックスの格子面と平行につながって
いる。これらの粒内分散SiCは、粒界に存在するSi
C粒子と共同して、Si34−SiC系複合焼結体の強
度、靱性の向上に貢献している。
【0010】これに対し、従来から知られているSi3
4−SiC系複合焼結体には、粒内、粒界共にSiC
固有の格子面間隔を有するSiC粒子のみが存在し、S
34の格子面間隔に近い格子面間隔を有して、マトリ
ックスの格子面と平行につながっている粒径60nm未
満のナノSiC粒子は認められていない。このナノSi
C粒子は、焼結温度で固溶限界までマトリックス中に溶
解したSiCが、焼結後の冷却過程及び/又は焼鈍過程
で、過飽和となって相分離を起こし、折出したものと考
えられる。このような特異な折出現象は、特定の焼結条
件でのみ起こりうるものである。このナノSiC粒子の
存在により、マトリックスであるSi34粒子内部に局
所応力場が発生してサブグレインバウンダリーが生成す
ると共に、転位の移動がピン止めされ、室温強度及び高
温強度の改善をもたらすものと思われる。
【0011】本発明のSi34−SiC系複合焼結体の
製造においては、Si34粉末60〜95重量部、Si
C粉末5〜40重量部の混合粉末に、焼結助剤としてII
A族、IIIA族、IIIB族及びランタノイド系列の元素から
選ばれる少なくとも一種の元素の酸化物を、混合粉末に
対して1〜15重量%添加し、非酸化性雰囲気中170
0〜1900℃の温度で焼結もしくはホットプレスす
る。そして、焼結後の1400℃までの冷却速度を15
℃/分、好ましくは10℃/分以下に制御するか、冷却
後の焼結体を再度1400〜1650℃、好ましくは1
450〜1600℃の範囲の温度で焼鈍することにより
得られる。
【0012】SiC粉末の添加量を上記の範囲に限定し
たのは、SiC粉末が5重量部よりも少ないと、SiC
粒子の分散による機械的特性の改善効果が小さく、高温
強度の優れた焼結体が得られず、40重量部を越えると
焼結性が低下し、気孔率が上がって、強度特性が劣化す
るためである。特性の面からはSiC粉末の配合量は1
0〜30重量部であることが望ましい。焼結助剤の添加
量は1〜15重量%、好ましくは3〜12重量%であ
る。添加量が1重量%よりも少ないと焼結性が低下し、
緻密な焼結体が得られず、15重量%よりも多いと、構
成粒子の異常粒成長や粒界相の高温下での軟化を生じ易
くなるため好ましくない。また、Si34粉末の一次粒
子径の平均値は0.4μm以下であることが望ましい。
粒子径が0.4μmよりも大きくなると、焼結性が低下
して、気孔が残存し、強度が低下する。SiC粉末の一
次粒子径の平均値は0.1μm以下であることが望まし
い。粒子径が0.1μmよりも大きくなると、Si34
粒子内部に分散する粒径60nm未満のナノSiC粒子
及び粒径60〜500nmのメゾSiC粒子の割合が著
しく減少し、これらの分散粒子による機械的特性の改善
効果が見られなくなる。
【0013】さらに、分散粒子として添加するSiC粉
末に変えて、Ti、Zr、Hf、V、Nb及びTaから
選ばれる少なくとも一種の遷移金属の炭化物粉末を添加
することにより、これらの粒子で分散強化されたSi3
4−炭化物系複合焼結体を製造することができる。ま
た、焼結時にAl23、AlN等を配合することによ
り、Si34マトリックスに変えて、SiAlONマト
リックスとすることもできる。
【0014】本発明の複合焼結体は、原料粉末をエタノ
ール等の溶媒を用いて湿式ボールミル混合した後、乾
燥、造粒して調製粉末を得、これを非酸化性雰囲気中1
700〜1900℃の温度で焼結もしくはホットプレス
した後、焼結後の1400℃までの冷却速度を15℃/
分、好ましくは10℃/分以下に制御するか、冷却後の
焼結体を再度1400〜1650℃、好ましくは145
0〜1600℃の範囲の温度で焼鈍することにより製造
される。焼結温度が1700℃よりも低いと液相の生成
(針状粒子の発達)が不十分となり、緻密体が得られな
い。また、1900℃よりも高くなると構成粒子の分解
あるいは異常粒成長が生じるために好ましくない。ホッ
トプレス焼結する場合には、調製粉末をモールドに入
れ、通常、面圧100〜500kgf/cm2 、保持時
間1〜5時間、好ましくは2〜4時間の焼結条件で行
う。面圧が100kgf/cm2 よりも低いと緻密化が
十分でなく、500kgf/cm2 よりも高くなると試
料あるいはホットプレスのモールドに損傷を与える恐れ
がある。また、保持時間が1時間より短いと針状粒子の
発達が不十分であるため、所望の特性が得られず、5時
間を超えると異常粒成長を招く恐れがあり、好ましくな
い。常圧焼結する場合には、調製粉末を所望の形状に成
形した後、保持時間1〜5時間、好ましくは2〜4時間
の焼結条件で行う。保持時間が1時間より短いと針状粒
子の発達が不十分であるため、所望の特性が得られず、
5時間を超えると異常粒成長を招く恐れがあり、好まし
くない。常圧焼結後、さらに緻密化を促進させるため
に、窒素加圧下に1700〜1900℃の温度で保持時
間1〜5時間でHIP処理を行うこともできる。窒素圧
については特に制限はないが、通常100kg/cm2
以上の圧力で行う。100kg/cm2 よりも低いと十
分な緻密化が行えず、HIPの効果は小さい。また、処
理温度が1700℃よりも低いか、あるいは保持時間が
1時間より短いと十分な緻密化が行えず、処理温度が1
900℃よりも高いか、あるいは保持時間が5時間を超
えると異常粒成長を招く恐れがあり、好ましくない。H
IP処理を行った場合には、その後に、冷却速度の制
御、または冷却後の焼結体の焼鈍を行う。
【0015】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明をさ
らに具体的に説明する。 実施例1〜5及び比較例1〜4 窒化ケイ素原料粉末(平均粒径0.2μm、α結晶化率
98%、全酸素量1.3重量%、表面酸素量0.5重量
%、比表面積11m2/g)73重量%、β型炭化ケイ
素粉末(遊離炭素量0.6重量%、全酸素量0.5重量
%)20重量%および希土類酸化物粉末7重量%をエタ
ノールにて湿式ボールミル混合後、乾燥、造粒した。こ
の粉末をN2ガス1気圧中で表1に記載の焼結温度で、
面圧300kgf/cm2にて2時間ホットプレス焼結
した。必要に応じ、表1に記載の条件でアニール処理を
行った。
【0016】得られた焼結体の微細組織を透過型電子顕
微鏡により観察し、ナノ粒子、メゾ粒子、ミクロ粒子の
有無を調べた結果を表2に示す。また、図1及び図2に
実施例1で得られた複合焼結体の透過型電子顕微鏡写真
を示す。図1には、マトリックスであるSi34粒子内
部に分散した粒径60nm未満のナノSiC粒子が見ら
れ、マトリックスのSi34の格子面間隔にほぼ等しい
格子面間隔を有し、Si34の格子面と平行につながっ
ていることがわかる。また、図2には、マトリックスで
あるSi34粒子内部に分散した粒径60nm以上のメ
ゾSiC粒子が見られ、このメゾSiC粒子は、SiC
固有の格子面間隔を有し、マトリックスのSi34の格
子面とは整合していないことがわかる。また、実施例2
〜5で得られた複合焼結体でも、実施例1と同様のナノ
SiC粒子及びメゾSiC粒子が観察された。一方、比
較例1〜4で得られた複合焼結体では、図2と同様のメ
ゾSiC粒子は観察されたが、図1のようなナノSiC
粒子は認められなかった。
【0017】また、得られた焼結体よりJISR160
1に準拠した3×4×36mm相当の抗折試験片を切り
出し、JISR1601に準拠して外スパン30mm、
内スパン10mm、クロスヘッドスピード0.5mm/
minの条件で3点曲げ強度測定を10本ずつ実施し
た。高温での曲げ強度試験は試験片をN2雰囲気中、所
定温度で10分間保持した後、3本以上の試験片につい
て室温曲げ試験と同様の強度測定を行った。また、抗折
試験片を空気中1400℃で50時間加熱して酸化さ
せ、酸化後の3点曲げ強度を測定した(試験片5本ずつ
実施)。結果を表2に示す。
【0018】実施例6 β型炭化ケイ素粉末として、実施例1で用いた平均粒径
0.03μmのもの10重量%と、平均粒径0.3μm
のもの(比表面積7m2/g、遊離炭素量0.8重量
%、全酸素量0.5重量%)10重量%とを添加した以
外は実施例1と同様にして、焼結体を製造した。結果を
表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】実施例7〜9及び比較例5〜7 原料の窒化珪素粉末としてα結晶化率97.5%、全酸
素量1.5重量%、表面酸素量0.6重量%、比表面積
12m2/gのものを使用した。この窒化珪素粉末73
重量%と表3に記載の金属炭化物粉末20重量%および
23粉末7重量%をエタノールにて湿式ボールミル混
合後、乾燥、造粒した。この粉末をN2ガス1気圧中で
1780℃、面圧250kgf/cm2にて2時間ホッ
トプレス焼結した。得られた焼結体の物性を表4に示
す。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、多結晶体を構成する粒
子内部及び粒界に分散した異種物質の粒径と結晶状態を
高度に制御することによって、強度、靱性等の機械的特
性に優れたセラミックス系ナノ複合結晶体を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例1で得られた複合焼
結体のセラミックス材料の組織を示す図面に代える透過
型電子顕微鏡写真である。
【図2】 図2は、本発明の実施例1で得られた複合焼
結体のセラミックス材料の組織を示す図面に代える透過
型電子顕微鏡写真である。
【図3】 図3は、図1の透過型電子顕微鏡写真に示さ
れたSi34粒子内部に分散した粒径60nm未満の微
細粒子がSiCであることを証明する同部分のEELS
スペクトルを示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多結晶体の構成粒子内部及び粒界に異種
    物質を分散させた複合体において、粒子内部には粒径6
    0nm未満の異種物質のナノ粒子と粒径60〜500n
    mの異種物質のメゾ粒子が分散し、粒界には粒径500
    nm未満の異種物質のメゾ粒子と粒径500nm以上の
    異種物質のミクロ粒子が分散しており、かつ粒子内部に
    分散したナノ粒子が、その物質に固有の格子面間隔を示
    さずに、マトリックスの格子面間隔の0.8〜1.2倍
    の格子面間隔を有して、マトリックスの格子面と平行に
    つながっていることを特徴とするセラミックス系ナノ複
    合結晶体。
  2. 【請求項2】 マトリックス粒子が窒化ケイ素及び/又
    は窒化ケイ素系固溶体、分散した異種粒子が炭化ケイ素
    及び/又は炭化ケイ素系固溶体である請求項1記載のセ
    ラミックス系ナノ複合結晶体。
  3. 【請求項3】 α又はβ型窒化ケイ素の結晶の格子面間
    隔の0.8〜1.2倍の格子面間隔を有し、炭化ケイ素
    の格子面間隔を示さない炭化ケイ素及び/又は炭化ケイ
    素系固溶体の結晶。
  4. 【請求項4】 マトリックス粒子が窒化ケイ素及び/又
    は窒化ケイ素系固溶体、分散した異種粒子がTi、Z
    r、Hf、V、Nb及びTaから選ばれる少なくとも一
    種の遷移金属の炭化物及び/又は該遷移金属の炭化物系
    固溶体である請求項1記載のセラミックス系ナノ複合結
    晶体。
  5. 【請求項5】 粒界相が、IIA族、IIIA族、IIIB族及び
    ランタノイド系列の元素から選ばれる少なくとも一種の
    元素とケイ素の複合酸化物及び/又は複合酸窒化物のア
    モルファス相及び/又は結晶相である請求項2又は請求
    項4記載のセラミックス系ナノ複合結晶体。
JP7276150A 1995-10-02 1995-10-02 セラミックス系ナノ複合結晶体 Pending JPH09100167A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517208A (ja) * 2006-10-31 2010-05-20 コーニング インコーポレイテッド マイクロ加工された電解質シート、これを利用する燃料電池デバイス、および燃料電池デバイスを作製するマイクロ加工方法

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