JPH0899577A - 自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置 - Google Patents
自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置Info
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- JPH0899577A JPH0899577A JP6259687A JP25968794A JPH0899577A JP H0899577 A JPH0899577 A JP H0899577A JP 6259687 A JP6259687 A JP 6259687A JP 25968794 A JP25968794 A JP 25968794A JP H0899577 A JPH0899577 A JP H0899577A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車両の室内に備えられているライタソケ
ットの数を実質的に増すために用いられる分配ソケット
装置において、バッテリ電圧が所定のしきい値電圧を下
回る程に低下した場合には、電源出力ソケットに接続さ
れた電装機器へのバッテリ電力の供給を強制的に断ち、
バッテリを保護する。 【構成】 ライタソケット11に挿入される電源入力プラ
グ31と複数設けられる電源出力ソケット34,34の間を接
続する正負電流線路間にツェナダイオード51を電圧検出
回路として設ける。ツェナダイオード51がツェナ降伏を
維持し得ない値にまで正負電流線路間電圧が低下する
と、 npnトランジスタ52がターンオフし、リレー53の励
磁コイルの励磁が解かれてその常開接点が開き、電源入
力プラグ31と複数設けられる電源出力ソケット34,34の
間を接続する正側の電流線路が強制的に開放される。
ットの数を実質的に増すために用いられる分配ソケット
装置において、バッテリ電圧が所定のしきい値電圧を下
回る程に低下した場合には、電源出力ソケットに接続さ
れた電装機器へのバッテリ電力の供給を強制的に断ち、
バッテリを保護する。 【構成】 ライタソケット11に挿入される電源入力プラ
グ31と複数設けられる電源出力ソケット34,34の間を接
続する正負電流線路間にツェナダイオード51を電圧検出
回路として設ける。ツェナダイオード51がツェナ降伏を
維持し得ない値にまで正負電流線路間電圧が低下する
と、 npnトランジスタ52がターンオフし、リレー53の励
磁コイルの励磁が解かれてその常開接点が開き、電源入
力プラグ31と複数設けられる電源出力ソケット34,34の
間を接続する正側の電流線路が強制的に開放される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車室内に備え
られているライタソケットの数を実質的に増すために用
いられる、自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置
に関する。
られているライタソケットの数を実質的に増すために用
いられる、自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近では、自動車の室内とか駐車中の自
動車の周りで使用したい電装機器類が増えている。いわ
ゆるオートショップ等と呼ばれる小売店でも、車両搭載
のバッテリから電源を取る各種の電装アクセサリ類が種
々売られている。以前はマップランプ等、簡単な電球装
置等が代表的なものであったが、最近ではカーテレビと
からラジオカセッタ等もある。そして、それら電装機器
の多くのものは、難しい電源配線をしなくても済むよう
に、車両室内に備えられているライタソケットにそれら
の機器の電源プラグを単に挿入すれば良いようになって
いる。
動車の周りで使用したい電装機器類が増えている。いわ
ゆるオートショップ等と呼ばれる小売店でも、車両搭載
のバッテリから電源を取る各種の電装アクセサリ類が種
々売られている。以前はマップランプ等、簡単な電球装
置等が代表的なものであったが、最近ではカーテレビと
からラジオカセッタ等もある。そして、それら電装機器
の多くのものは、難しい電源配線をしなくても済むよう
に、車両室内に備えられているライタソケットにそれら
の機器の電源プラグを単に挿入すれば良いようになって
いる。
【0003】これにつき図2を用いてもう少し詳しく説
明すると、図2中、左手に仮想線で囲って示すように、
通常、自動車両10の室内にはライタソケット11があり、
これには正負電源出力電極12,13が備えられている。こ
れら両電極12,13の中、車両のキースイッチの一部であ
るいわゆるアクセサリ接点14を介し、一般には正電極12
が車両搭載のバッテリ15の正端子に接続され、負電極13
はバッテリ15の負端子と同様、接地される。従って、基
本的な使い方では、キースイッチに挿入されたキー(図
示せず)によりアクセサリ接点14がオンとされている状
態で、車両に付属のライタ(図示せず)をライタソケッ
ト11に挿入すれば、電熱型のライタを加熱することがで
きる。
明すると、図2中、左手に仮想線で囲って示すように、
通常、自動車両10の室内にはライタソケット11があり、
これには正負電源出力電極12,13が備えられている。こ
れら両電極12,13の中、車両のキースイッチの一部であ
るいわゆるアクセサリ接点14を介し、一般には正電極12
が車両搭載のバッテリ15の正端子に接続され、負電極13
はバッテリ15の負端子と同様、接地される。従って、基
本的な使い方では、キースイッチに挿入されたキー(図
示せず)によりアクセサリ接点14がオンとされている状
態で、車両に付属のライタ(図示せず)をライタソケッ
ト11に挿入すれば、電熱型のライタを加熱することがで
きる。
【0004】一方、冒頭に述べたように、電源を車両搭
載のバッテリ15から取ることを予定している種々の電装
機器21にも、ライタソケット11に挿入できるように、ラ
イタのプラグ部と同様の外形形状を持ち、同様の正負電
極配置を持つ電源プラグ22が備えられており、この電源
プラグ22をライタソケット11に挿入すれば、車両搭載の
バッテリ15を電源として利用し、稼働することができ
る。
載のバッテリ15から取ることを予定している種々の電装
機器21にも、ライタソケット11に挿入できるように、ラ
イタのプラグ部と同様の外形形状を持ち、同様の正負電
極配置を持つ電源プラグ22が備えられており、この電源
プラグ22をライタソケット11に挿入すれば、車両搭載の
バッテリ15を電源として利用し、稼働することができ
る。
【0005】しかし、ライタソケット11は、既述のよう
に、一般には車室内に一個しか標準装備されていない。
そこで、複数の電装機器21,21を同時に用いることもで
きるように、一般家庭で使われている商用交流電源分配
用のコンセント装置、いわゆるテーブルタップと同じ感
覚の商品として、車両搭載のバッテリ電源分配用として
も、図2に示されているような分配ソケット装置30が提
案されたのである。
に、一般には車室内に一個しか標準装備されていない。
そこで、複数の電装機器21,21を同時に用いることもで
きるように、一般家庭で使われている商用交流電源分配
用のコンセント装置、いわゆるテーブルタップと同じ感
覚の商品として、車両搭載のバッテリ電源分配用として
も、図2に示されているような分配ソケット装置30が提
案されたのである。
【0006】説明すると、まずはライタソケット11に挿
入できる電源入力プラグ31があり、これには、ライタソ
ケット11に挿入したときにライタソケットの正負電源出
力電極12,13にそれぞれ接触する正負の入力電極32,33
が設けられている。これに対し、実質的にライタソケッ
ト11と同様の電極構造を持つ複数個(図示の場合には二
個口用を想定しているので二つ)の電源出力ソケットが
あり、それぞれの正電極35,35は入力プラグ31の正電極
32に、負電極36,36は同じく入力プラグ31の負電極33
に、それぞれ正負電流線路を介して接続しており、望ま
しくはさらに、その正負電流線路の少なくとも一方を選
択的に開放できる手動の電源スイッチ37,37が設けられ
ている。従って、使用者が使いたい電装機器21の電源プ
ラグ22を分配ソケット装置30の電源出力ソケット34のど
れか一つに挿入すると、当該電源プラグ22の正電極23が
出力ソケット34の正電極35に、また負電極24が出力ソケ
ット34の負電極36にそれぞれ接触するから、電源プラグ
22を挿入した出力ソケット34に対応して設けられている
電源スイッチ37を投入すれば、車両10に搭載のバッテリ
15からライタソケット11、分配ソケット装置30の電源入
力プラグ31、電源出力ソケット34を介し、電装機器21に
電源を供給することができる。
入できる電源入力プラグ31があり、これには、ライタソ
ケット11に挿入したときにライタソケットの正負電源出
力電極12,13にそれぞれ接触する正負の入力電極32,33
が設けられている。これに対し、実質的にライタソケッ
ト11と同様の電極構造を持つ複数個(図示の場合には二
個口用を想定しているので二つ)の電源出力ソケットが
あり、それぞれの正電極35,35は入力プラグ31の正電極
32に、負電極36,36は同じく入力プラグ31の負電極33
に、それぞれ正負電流線路を介して接続しており、望ま
しくはさらに、その正負電流線路の少なくとも一方を選
択的に開放できる手動の電源スイッチ37,37が設けられ
ている。従って、使用者が使いたい電装機器21の電源プ
ラグ22を分配ソケット装置30の電源出力ソケット34のど
れか一つに挿入すると、当該電源プラグ22の正電極23が
出力ソケット34の正電極35に、また負電極24が出力ソケ
ット34の負電極36にそれぞれ接触するから、電源プラグ
22を挿入した出力ソケット34に対応して設けられている
電源スイッチ37を投入すれば、車両10に搭載のバッテリ
15からライタソケット11、分配ソケット装置30の電源入
力プラグ31、電源出力ソケット34を介し、電装機器21に
電源を供給することができる。
【0007】もちろん、分配ソケット装置30における電
源出力ソケット34の数は任意に設定されるものであっ
て、三個口、四個口等、図示の場合より多くの数の電源
出力ソケット34を持つものもあるが、図示の分配ソケッ
ト装置30ではさらに、車両搭載のバッテリ電圧15の検出
回路38も設けられており、この電圧検出回路38が検出す
るその時々のバッテリ電圧は、例えば複数個の発光ダイ
オード(LED)群39により、段階的に表示される。
源出力ソケット34の数は任意に設定されるものであっ
て、三個口、四個口等、図示の場合より多くの数の電源
出力ソケット34を持つものもあるが、図示の分配ソケッ
ト装置30ではさらに、車両搭載のバッテリ電圧15の検出
回路38も設けられており、この電圧検出回路38が検出す
るその時々のバッテリ電圧は、例えば複数個の発光ダイ
オード(LED)群39により、段階的に表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、最近の電装
機器は、車両に搭載のエアコンディショナ等、正規ない
し標準のものを始め、使用者が後から購入して使用する
ものでも、カーテレビやラジオカセッタに認められるよ
うに、大電力を消費するものが多い。そのため、車両搭
載のバッテリ15の負担は大きくなっており、換言すれ
ば、いわゆる「バッテリ上り」を起こす危険も高まって
いる。
機器は、車両に搭載のエアコンディショナ等、正規ない
し標準のものを始め、使用者が後から購入して使用する
ものでも、カーテレビやラジオカセッタに認められるよ
うに、大電力を消費するものが多い。そのため、車両搭
載のバッテリ15の負担は大きくなっており、換言すれ
ば、いわゆる「バッテリ上り」を起こす危険も高まって
いる。
【0009】そこで、図2に示した従来の分配ソケット
装置30に見られるように、バッテリ電圧の表示用LED
群39等が用いられているのであり、付属の取扱説明書等
においては、これを見ることで使用者に常にバッテリ電
圧を監視するよう促し、所定の電圧値以下になったとき
にはアクセサリ負荷等は使用しないように記載してい
る。しかし、使用者に対し、のべつまくなしにバッテリ
電圧を監視するよう依頼するのは酷であり、また事実、
できるものではない。そのため、ついバッテリ電圧の低
下表示を見落としてエアコンディショナや他の電装機器
を使い続け、その結果、一旦エンジンを止めると最早再
始動不能な程にバッテリ電圧が低下してしまう不都合が
生じ得た。
装置30に見られるように、バッテリ電圧の表示用LED
群39等が用いられているのであり、付属の取扱説明書等
においては、これを見ることで使用者に常にバッテリ電
圧を監視するよう促し、所定の電圧値以下になったとき
にはアクセサリ負荷等は使用しないように記載してい
る。しかし、使用者に対し、のべつまくなしにバッテリ
電圧を監視するよう依頼するのは酷であり、また事実、
できるものではない。そのため、ついバッテリ電圧の低
下表示を見落としてエアコンディショナや他の電装機器
を使い続け、その結果、一旦エンジンを止めると最早再
始動不能な程にバッテリ電圧が低下してしまう不都合が
生じ得た。
【0010】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
エンジンの再始動が不能な程にバッテリ電圧が低下して
しまう前に、自動的に追加の電装機器への電力供給を断
ち、バッテリを保護する機能を持つ自動車用電源の分配
ソケット装置を提供せんとするものである。
エンジンの再始動が不能な程にバッテリ電圧が低下して
しまう前に、自動的に追加の電装機器への電力供給を断
ち、バッテリを保護する機能を持つ自動車用電源の分配
ソケット装置を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、(a) 自動車両に搭載のバッテリに接続したラ
イタソケットに挿入でき、ライタソケットの正負電源出
力電極に対しそれぞれ接触する正負入力電極を持つ電源
入力プラグ;(b) ライタソケットに電源プラグを挿入す
ることでバッテリから電源供給を受けて稼働する電装機
器の当該電源プラグの挿入を受けることができ、それぞ
れ当該電源プラグの正負電源入力電極に接触する正負出
力電極を持つ複数の電源出力ソケット;(c) 電源入力プ
ラグの正負入力電極と電源出力ソケットの正負出力電極
との間をそれぞれ接続する正負電流線路;(d) 正負電流
線路間の電圧が所定のしきい値電圧を下回ったときにこ
れを検出する電圧検出回路;(e) 電圧検出回路が上記検
出をなしたときに正負電流線路の少なくとも一方を強制
的に開放する線路開放回路;を有して成る自動車両用の
バッテリ電源分配ソケット装置を提案する。
するため、(a) 自動車両に搭載のバッテリに接続したラ
イタソケットに挿入でき、ライタソケットの正負電源出
力電極に対しそれぞれ接触する正負入力電極を持つ電源
入力プラグ;(b) ライタソケットに電源プラグを挿入す
ることでバッテリから電源供給を受けて稼働する電装機
器の当該電源プラグの挿入を受けることができ、それぞ
れ当該電源プラグの正負電源入力電極に接触する正負出
力電極を持つ複数の電源出力ソケット;(c) 電源入力プ
ラグの正負入力電極と電源出力ソケットの正負出力電極
との間をそれぞれ接続する正負電流線路;(d) 正負電流
線路間の電圧が所定のしきい値電圧を下回ったときにこ
れを検出する電圧検出回路;(e) 電圧検出回路が上記検
出をなしたときに正負電流線路の少なくとも一方を強制
的に開放する線路開放回路;を有して成る自動車両用の
バッテリ電源分配ソケット装置を提案する。
【0012】さらに、本発明の望ましい一態様において
は、上記の正負電流線路間の電圧が上記所定のしきい値
電圧よりも大きい第二のしきい値電圧を下回ったとき、
これを検出する第二の電圧検出回路と、この第二の電圧
検出回路が当該検出をなしたとき、警報を発する警報装
置とを有して成る分配ソケット装置も提案する。この場
合、警報装置としては、警報光を発する発光警報装置も
しくは警報音を発する発音警報装置の中、いずれか一方
または双方を用いることを提案できる。
は、上記の正負電流線路間の電圧が上記所定のしきい値
電圧よりも大きい第二のしきい値電圧を下回ったとき、
これを検出する第二の電圧検出回路と、この第二の電圧
検出回路が当該検出をなしたとき、警報を発する警報装
置とを有して成る分配ソケット装置も提案する。この場
合、警報装置としては、警報光を発する発光警報装置も
しくは警報音を発する発音警報装置の中、いずれか一方
または双方を用いることを提案できる。
【0013】また、上記した構成の下に、下位の構成と
して、上記の線路開放回路は、上記の電圧検出回路が上
記所定のしきい値電圧以上の電圧を検出しているときに
のみ上記の正負電源入力電極を介しバッテリから供給さ
れる電流によって励磁されるリレーを含み、このリレー
の常開接点が、上記正負電流線路の少なくとも一方に挿
入されている構成も提案でき、このようにした場合には
さらに、手動により開閉できる電源スイッチも備え、こ
の電源スイッチがオフ位置に付けられているときには当
該リレーの励磁が解かれるように構成することが望まし
い。
して、上記の線路開放回路は、上記の電圧検出回路が上
記所定のしきい値電圧以上の電圧を検出しているときに
のみ上記の正負電源入力電極を介しバッテリから供給さ
れる電流によって励磁されるリレーを含み、このリレー
の常開接点が、上記正負電流線路の少なくとも一方に挿
入されている構成も提案でき、このようにした場合には
さらに、手動により開閉できる電源スイッチも備え、こ
の電源スイッチがオフ位置に付けられているときには当
該リレーの励磁が解かれるように構成することが望まし
い。
【0014】なお、一般的に言って、電気機械部品であ
るリレーに代えて純電子部品である半導体スイッチング
素子を用い得ることも、この種の電流ないし電圧スイッ
チング技術では公知であるので、上記のリレーに代え
て、上記の電圧検出回路が上記所定のしきい値電圧以上
の電圧を検出しているときにのみ主電流線路を導通させ
る半導体スイッチング素子を用い、正負電流線路の少な
くとも一方には、上記リレーの常開接点に代えて、この
半導体スイッチング素子の当該主電流通路を挿入する構
成も提案できる。
るリレーに代えて純電子部品である半導体スイッチング
素子を用い得ることも、この種の電流ないし電圧スイッ
チング技術では公知であるので、上記のリレーに代え
て、上記の電圧検出回路が上記所定のしきい値電圧以上
の電圧を検出しているときにのみ主電流線路を導通させ
る半導体スイッチング素子を用い、正負電流線路の少な
くとも一方には、上記リレーの常開接点に代えて、この
半導体スイッチング素子の当該主電流通路を挿入する構
成も提案できる。
【0015】
【実施例】図1には、本発明に従って構成された自動車
用電源分配ソケット装置50の一実施例が示されている。
ただし、自動車両10側の構成要素ないし部品12,13,1
4,15や使用者が好みに応じて用いる電装機器21及びそ
れらに関する構成部分ないし部品22,23,24、ライタソ
ケット11に挿入される電源入力プラグ31や複数個設けら
れる電源出力プラグ34及びそれらの各構成部分ないし部
品32,33,35,36については、本発明によって特に改変
を要するものではないため、図2中におけると同一の符
号を付してあり、またそれらには、すでに従来例に即し
て述べた先の説明を援用することができる。
用電源分配ソケット装置50の一実施例が示されている。
ただし、自動車両10側の構成要素ないし部品12,13,1
4,15や使用者が好みに応じて用いる電装機器21及びそ
れらに関する構成部分ないし部品22,23,24、ライタソ
ケット11に挿入される電源入力プラグ31や複数個設けら
れる電源出力プラグ34及びそれらの各構成部分ないし部
品32,33,35,36については、本発明によって特に改変
を要するものではないため、図2中におけると同一の符
号を付してあり、またそれらには、すでに従来例に即し
て述べた先の説明を援用することができる。
【0016】図示実施例の分配ソケット装置50は、既掲
の図2に示した従来例と同様、いわゆる二個口の分配ソ
ケット装置として示してあり、電装機器21の電源プラグ
22を挿入できる電源出力プラグ34は二つある。一方、車
両10の室内に設けられているライタソケット11に挿入可
能な電源入力プラグ31は一個あり、その正電極32と負電
極33は、それぞれ正負の電流線路を介し、各電源出力ソ
ケット34,34の正電極35,35と負電極36,36に接続して
おり、またこの実施例では、電源入力プラグ31の正電極
32と各電源出力ソケット34,34の正電極35,35を結ぶ正
の電流線路中に各電源出力ソケット34,34用に一つずつ
設けられているリレー53,53の各常開接点が挿入されて
いる。
の図2に示した従来例と同様、いわゆる二個口の分配ソ
ケット装置として示してあり、電装機器21の電源プラグ
22を挿入できる電源出力プラグ34は二つある。一方、車
両10の室内に設けられているライタソケット11に挿入可
能な電源入力プラグ31は一個あり、その正電極32と負電
極33は、それぞれ正負の電流線路を介し、各電源出力ソ
ケット34,34の正電極35,35と負電極36,36に接続して
おり、またこの実施例では、電源入力プラグ31の正電極
32と各電源出力ソケット34,34の正電極35,35を結ぶ正
の電流線路中に各電源出力ソケット34,34用に一つずつ
設けられているリレー53,53の各常開接点が挿入されて
いる。
【0017】一方、正負電流線路間には、この実施例の
場合、使用者が手動により開閉できる電源スイッチ54,
54、ツェナダイオード51,51、抵抗55,55、抵抗56,56
の直列回路が挿入され、抵抗55,55と抵抗56,56接続点
は npnトランジスタ52,52のベースに接続し、当該 npn
トランジスタ52,52の主電流線路(エミッターコレクタ
間電流線路)とリレー53,53の励磁コイルとの直列回路
もまた、正負電流線路間に挿入されている。予め述べて
おくと、この実施例の場合、ツェナダイオード51,51が
本願要旨構成中に言う所定しきい値電圧を持つ電圧検出
回路を構成し、抵抗55,55、抵抗56,56、 npnトランジ
スタ52,52、リレー53,53が線路開放回路を構成する。
場合、使用者が手動により開閉できる電源スイッチ54,
54、ツェナダイオード51,51、抵抗55,55、抵抗56,56
の直列回路が挿入され、抵抗55,55と抵抗56,56接続点
は npnトランジスタ52,52のベースに接続し、当該 npn
トランジスタ52,52の主電流線路(エミッターコレクタ
間電流線路)とリレー53,53の励磁コイルとの直列回路
もまた、正負電流線路間に挿入されている。予め述べて
おくと、この実施例の場合、ツェナダイオード51,51が
本願要旨構成中に言う所定しきい値電圧を持つ電圧検出
回路を構成し、抵抗55,55、抵抗56,56、 npnトランジ
スタ52,52、リレー53,53が線路開放回路を構成する。
【0018】電圧検出回路を構成するツェナダイオード
51,51のツェナ電圧は、この回路の持つ所定のしきい値
電圧に関連するが、このしきい値電圧の値は、車両10に
搭載のバッテリ15の両端電圧(本分配ソケット装置50内
の正負電流線路間電圧)がそれを下回るとエンジンの再
始動が不能となる恐れのある値に選ばれ、具体的に例え
ばバッテリ15が公称12V のものである場合、正負電流線
路間電圧が11V にまで低下してきたときにツェナダイオ
ード51,51のツェナ降伏が解け、ターンオフする値に選
ばれる。
51,51のツェナ電圧は、この回路の持つ所定のしきい値
電圧に関連するが、このしきい値電圧の値は、車両10に
搭載のバッテリ15の両端電圧(本分配ソケット装置50内
の正負電流線路間電圧)がそれを下回るとエンジンの再
始動が不能となる恐れのある値に選ばれ、具体的に例え
ばバッテリ15が公称12V のものである場合、正負電流線
路間電圧が11V にまで低下してきたときにツェナダイオ
ード51,51のツェナ降伏が解け、ターンオフする値に選
ばれる。
【0019】以下、動作を追いながら説明すると、電源
入力プラグ31を車両10に備えられているライタソケット
11に挿入した状態で使用者が手動で開閉できる電源スイ
ッチ54,54がオンとなっているとき、ツェナダイオード
51,51を含む直列回路の両端にはバッテリ15の両端電圧
が印加される。このとき、本分配ソケット装置50内の正
負電流線路間電圧(バッテリ電圧)が上記のように一例
として挙げた11V 以上あれば、ツェナダイオード51,51
はツェナ降伏し、当該ツェナダイオード51,51を含む直
列回路に電流が流れるので、抵抗55,55と抵抗56,56間
にベースを接続した npnトランジスタ52,52にも所定の
ベースバイアスが与えられ、これがオンとなってリレー
53,53の励磁コイルにバッテリ15から本装置50内の正負
電流線路を介して通電され、これが励磁して常開接点が
閉じる。従って、本分配ソケット装置50に備えられてい
る各電源出力ソケット34,34の正負電極35,36間にはそ
れぞれ車両搭載のバッテリ15の電圧が表れ、これらに挿
入された電源プラグ22を介し、使用者が利用を希望する
電装機器21にバッテリ電力が与えられる。
入力プラグ31を車両10に備えられているライタソケット
11に挿入した状態で使用者が手動で開閉できる電源スイ
ッチ54,54がオンとなっているとき、ツェナダイオード
51,51を含む直列回路の両端にはバッテリ15の両端電圧
が印加される。このとき、本分配ソケット装置50内の正
負電流線路間電圧(バッテリ電圧)が上記のように一例
として挙げた11V 以上あれば、ツェナダイオード51,51
はツェナ降伏し、当該ツェナダイオード51,51を含む直
列回路に電流が流れるので、抵抗55,55と抵抗56,56間
にベースを接続した npnトランジスタ52,52にも所定の
ベースバイアスが与えられ、これがオンとなってリレー
53,53の励磁コイルにバッテリ15から本装置50内の正負
電流線路を介して通電され、これが励磁して常開接点が
閉じる。従って、本分配ソケット装置50に備えられてい
る各電源出力ソケット34,34の正負電極35,36間にはそ
れぞれ車両搭載のバッテリ15の電圧が表れ、これらに挿
入された電源プラグ22を介し、使用者が利用を希望する
電装機器21にバッテリ電力が与えられる。
【0020】この状態が正常な使用状態で、電装機器21
の電源プラグ22を本分配ソケット装置50の電源出力ソケ
ット34に差しっ放しにしておいても、使用者は必要なと
きにだけ、手動の電源スイッチ54,54をオンにすること
により、電装機器21を稼働させることができる。逆に電
源スイッチ54,54をオフにすれば、 npnトランジスタ5
2,52のベースバイアスは失われ、従ってリレー53,53
の励磁コイルの励磁が解けて常開接点が開き、本分配ソ
ケット装置50内において電源入力プラグ31の正電極32と
各電源出力ソケット34の正電極35との間を接続している
正側の電流線路が強制的に開放されるので、例え電装機
器21の電源プラグ22が本装置50の電源出力ソケット34に
挿入されたままになっていても、当該電装機器21へのバ
ッテリ15からの電力供給は断たれる。
の電源プラグ22を本分配ソケット装置50の電源出力ソケ
ット34に差しっ放しにしておいても、使用者は必要なと
きにだけ、手動の電源スイッチ54,54をオンにすること
により、電装機器21を稼働させることができる。逆に電
源スイッチ54,54をオフにすれば、 npnトランジスタ5
2,52のベースバイアスは失われ、従ってリレー53,53
の励磁コイルの励磁が解けて常開接点が開き、本分配ソ
ケット装置50内において電源入力プラグ31の正電極32と
各電源出力ソケット34の正電極35との間を接続している
正側の電流線路が強制的に開放されるので、例え電装機
器21の電源プラグ22が本装置50の電源出力ソケット34に
挿入されたままになっていても、当該電装機器21へのバ
ッテリ15からの電力供給は断たれる。
【0021】一方、使用者の知らない中にバッテリ15の
電圧が低下しており、にもかかわらず、電源スイッチ5
4,54が入ったままになっている場合、バッテリ電圧の
低下の程度が大きく、例えば本分配ソケット装置50内の
正負電流線路間電圧においてその値が上記したように公
称12V バッテリに対し所定のしきい値電圧である11V を
下回るまでに低下したような場合には、ツェナダイオー
ド51,51が最早ツェナ降伏状態を維持し得ず、自動的に
ターンオフする。すると、これに連れて npnトランジス
タ52,52もターンオフするから、上記において電源スイ
ッチ54,54が手動開放されたときと同様に、各リレー5
3,53の励磁コイルの励磁も解けてそれぞれの常開接点
が開放し、強制的に電源出力ソケット34,34へのバッテ
リ電力供給は断たれ、バッテリ15が保護される。
電圧が低下しており、にもかかわらず、電源スイッチ5
4,54が入ったままになっている場合、バッテリ電圧の
低下の程度が大きく、例えば本分配ソケット装置50内の
正負電流線路間電圧においてその値が上記したように公
称12V バッテリに対し所定のしきい値電圧である11V を
下回るまでに低下したような場合には、ツェナダイオー
ド51,51が最早ツェナ降伏状態を維持し得ず、自動的に
ターンオフする。すると、これに連れて npnトランジス
タ52,52もターンオフするから、上記において電源スイ
ッチ54,54が手動開放されたときと同様に、各リレー5
3,53の励磁コイルの励磁も解けてそれぞれの常開接点
が開放し、強制的に電源出力ソケット34,34へのバッテ
リ電力供給は断たれ、バッテリ15が保護される。
【0022】しかるに、以上に述べた実施例では、各電
源出力ソケット34,34の各々に対し一つずつ、本願要旨
構成中に言う電圧検出回路と線路開放回路とが専用に設
けられている。これが望ましいのは、次の理由による。
源出力ソケット34,34の各々に対し一つずつ、本願要旨
構成中に言う電圧検出回路と線路開放回路とが専用に設
けられている。これが望ましいのは、次の理由による。
【0023】本願発明を実施する場合、電源出力ソケッ
ト34の数を幾つにするかは必要に応じた全くの設計的問
題であるが、幾つ設けるにしても、上記したようにそれ
ぞれ専用に電圧検出回路と線路開放回路とを設けるので
はなく、単一の電圧検出回路と線路開放回路とにより、
既述した強制線路開放機能を実現することもできはす
る。例えば図1に示されている二個口の場合で説明する
と、一対ある中、図中で右側に設けられている電圧検出
回路(ツェナダイオード51)と線路開放回路(抵抗55,
56、 npnトランジスタ52、リレー53)を省略した上で、
左側に図示されている電源スイッチ54を仮想線の線路で
示すように短絡し、使用者が自分で任意に操作する電源
スイッチは、同じく図中にて仮想線と符号54’,54’と
で示すように、一個のみ設けたリレー53の常開接点の出
力端子と各電源出力ソケット34,34の正電極35,35との
間の電流線路間に挿入すれば良い。
ト34の数を幾つにするかは必要に応じた全くの設計的問
題であるが、幾つ設けるにしても、上記したようにそれ
ぞれ専用に電圧検出回路と線路開放回路とを設けるので
はなく、単一の電圧検出回路と線路開放回路とにより、
既述した強制線路開放機能を実現することもできはす
る。例えば図1に示されている二個口の場合で説明する
と、一対ある中、図中で右側に設けられている電圧検出
回路(ツェナダイオード51)と線路開放回路(抵抗55,
56、 npnトランジスタ52、リレー53)を省略した上で、
左側に図示されている電源スイッチ54を仮想線の線路で
示すように短絡し、使用者が自分で任意に操作する電源
スイッチは、同じく図中にて仮想線と符号54’,54’と
で示すように、一個のみ設けたリレー53の常開接点の出
力端子と各電源出力ソケット34,34の正電極35,35との
間の電流線路間に挿入すれば良い。
【0024】しかし、このようにすると、確かに部品点
数は減り、コストもその分低減し得るが、例えば全ての
電源スイッチ54’が開かれていて、全く電装機器21が使
用されていない状況下でも、本分配ソケット装置50内の
電圧検出回路や線路開放回路には常に通電されている状
態となり、これは必ずしも望ましくない。すなわち、ツ
ェナダイオード51を含む直列回路やトランジスタ52自体
にて消費する電力は僅かであるので、これらは常にバッ
テリ電力を消費していても構わないかも知れないが、リ
レー53の励磁コイルにて消費する電力は少なくとも小さ
いとは言えないので、このような回路でバッテリ電力を
常にこの励磁コイルにて消費するのは望ましくないこと
になる。そこで、図1に示す実施例では、わざわざ各電
源出力ソケット34,34にそれぞれ専用のリレー53,53を
設け、同じくそれぞれに設けた電源スイッチ54,54が開
かれているときには対応するリレー53,53の励磁コイル
には通電されないようにしているのであり、さらに図示
実施例の場合には、当該励磁コイルのみならず、そのド
ライバとしての npnトランジスタ52,52もターンオフす
るし、それぞれ専用に設けられている電圧検出回路も回
路から外れるようになっているので、バッテリ電力の節
約の意味からは最も望ましい構成となっている。
数は減り、コストもその分低減し得るが、例えば全ての
電源スイッチ54’が開かれていて、全く電装機器21が使
用されていない状況下でも、本分配ソケット装置50内の
電圧検出回路や線路開放回路には常に通電されている状
態となり、これは必ずしも望ましくない。すなわち、ツ
ェナダイオード51を含む直列回路やトランジスタ52自体
にて消費する電力は僅かであるので、これらは常にバッ
テリ電力を消費していても構わないかも知れないが、リ
レー53の励磁コイルにて消費する電力は少なくとも小さ
いとは言えないので、このような回路でバッテリ電力を
常にこの励磁コイルにて消費するのは望ましくないこと
になる。そこで、図1に示す実施例では、わざわざ各電
源出力ソケット34,34にそれぞれ専用のリレー53,53を
設け、同じくそれぞれに設けた電源スイッチ54,54が開
かれているときには対応するリレー53,53の励磁コイル
には通電されないようにしているのであり、さらに図示
実施例の場合には、当該励磁コイルのみならず、そのド
ライバとしての npnトランジスタ52,52もターンオフす
るし、それぞれ専用に設けられている電圧検出回路も回
路から外れるようになっているので、バッテリ電力の節
約の意味からは最も望ましい構成となっている。
【0025】このような配慮は、リレー53に代えて電力
型の半導体スイッチング素子を用いた場合にも言えるこ
とである。一般的に言って、電気機械部品であるリレー
に代えて、パワーMOSFETやバイポーラパワートラ
ンジスタ等、純電子部品である半導体スイッチング素子
を用い得ることも、この種の電流ないし電圧スイッチン
グ技術では公知であるので、図示実施例におけるリレー
53に代えて、電圧検出回路が所定のしきい値電圧以上の
電圧を検出しているときにのみ主電流線路を導通させる
この種の半導体スイッチング素子を用い、本分配ソケッ
ト装置50内の正負電流線路の少なくとも一方には、リレ
ー53の常開接点に代えて、当該半導体スイッチング素子
の当該主電流通路を挿入する構成も提案できる。しか
し、この場合にも、こうした電力型半導体スイッチング
素子は消費電力が大きいので、各電源出力ソケット34,
34に関し使用者が自身で開閉できる電源スイッチを設け
た場合、このスイッチが開かれているときには当該電力
型半導体スイッチング素子はオフ状態となるように配
線、構成するのが望ましい。
型の半導体スイッチング素子を用いた場合にも言えるこ
とである。一般的に言って、電気機械部品であるリレー
に代えて、パワーMOSFETやバイポーラパワートラ
ンジスタ等、純電子部品である半導体スイッチング素子
を用い得ることも、この種の電流ないし電圧スイッチン
グ技術では公知であるので、図示実施例におけるリレー
53に代えて、電圧検出回路が所定のしきい値電圧以上の
電圧を検出しているときにのみ主電流線路を導通させる
この種の半導体スイッチング素子を用い、本分配ソケッ
ト装置50内の正負電流線路の少なくとも一方には、リレ
ー53の常開接点に代えて、当該半導体スイッチング素子
の当該主電流通路を挿入する構成も提案できる。しか
し、この場合にも、こうした電力型半導体スイッチング
素子は消費電力が大きいので、各電源出力ソケット34,
34に関し使用者が自身で開閉できる電源スイッチを設け
た場合、このスイッチが開かれているときには当該電力
型半導体スイッチング素子はオフ状態となるように配
線、構成するのが望ましい。
【0026】さらに、図示実施例では、第二の電圧検出
回路58も設けられ、この検出出力によって選択的に稼働
する警報装置(59,60)も設けられている。すなわち、
本分配ソケット装置50内の正負電流線路間の電圧が、上
記した線路の強制開放に関する所定のしきい値電圧より
も大きい第二のしきい値電圧を下回ったとき、第二の電
圧検出回路58はその旨検出し、警報装置(59,60)を駆
動する。警報の出し方自体は種々あろうが、図示の実施
例では、警報光を発する発光警報装置59と、警報音を発
する発音警報装置60とを有している。発光警報装置59に
おける発光体としては通常の電球やLED等が、また発
音警報装置60における発音体としてはスピーカや圧電ブ
ザー等がある。ただし、図示実施例と異なり、発光警報
装置59と発音警報装置60の中、いずれか一方のみを用い
ても良い。
回路58も設けられ、この検出出力によって選択的に稼働
する警報装置(59,60)も設けられている。すなわち、
本分配ソケット装置50内の正負電流線路間の電圧が、上
記した線路の強制開放に関する所定のしきい値電圧より
も大きい第二のしきい値電圧を下回ったとき、第二の電
圧検出回路58はその旨検出し、警報装置(59,60)を駆
動する。警報の出し方自体は種々あろうが、図示の実施
例では、警報光を発する発光警報装置59と、警報音を発
する発音警報装置60とを有している。発光警報装置59に
おける発光体としては通常の電球やLED等が、また発
音警報装置60における発音体としてはスピーカや圧電ブ
ザー等がある。ただし、図示実施例と異なり、発光警報
装置59と発音警報装置60の中、いずれか一方のみを用い
ても良い。
【0027】このような警報装置(59,60)は、既述し
た本発明による線路の強制開放が起こる前に使用者にそ
の前兆を知らせ得る点で有意義である。すなわち、使用
者に何の警告もないまま、バッテリ15の電圧が所定のし
きい値電圧を下回ったためにリレー53の常開接点が開い
て電流線路が強制開放されると、その時に使用者が何等
かの電装機器21を使用していた場合、唐突にその電源が
断たれることになり、不便ないし不都合な状況が生じ得
ることも予想される。そこで、図示実施例装置では、第
二の電圧検出回路58を設け、本分配ソケット装置50内の
正負電流線路間電圧が既述したツェナダイオード51を含
む主たる電圧検出回路が動作する所定のしきい値電圧よ
りも若干高めの第二のしきい値電圧を下回ったときにそ
の旨検出し、警報装置を駆動するようにしたのである。
既述のように、バッテリ15が公称12V の場合、主たる電
圧検出回路に関する所定のしきい値電圧を上記の通り例
えば11V に設定したならば、この第二の電圧検出回路58
に関する第二のしきい値電圧は、例えば11.5V 等に設定
することができる。なお、発光警報装置59は、図2に示
して先に説明した従来例装置に認められるように、例え
ば複数のLED群39から成るようなバッテリ電圧の表示
装置の中の一部であっても良い。
た本発明による線路の強制開放が起こる前に使用者にそ
の前兆を知らせ得る点で有意義である。すなわち、使用
者に何の警告もないまま、バッテリ15の電圧が所定のし
きい値電圧を下回ったためにリレー53の常開接点が開い
て電流線路が強制開放されると、その時に使用者が何等
かの電装機器21を使用していた場合、唐突にその電源が
断たれることになり、不便ないし不都合な状況が生じ得
ることも予想される。そこで、図示実施例装置では、第
二の電圧検出回路58を設け、本分配ソケット装置50内の
正負電流線路間電圧が既述したツェナダイオード51を含
む主たる電圧検出回路が動作する所定のしきい値電圧よ
りも若干高めの第二のしきい値電圧を下回ったときにそ
の旨検出し、警報装置を駆動するようにしたのである。
既述のように、バッテリ15が公称12V の場合、主たる電
圧検出回路に関する所定のしきい値電圧を上記の通り例
えば11V に設定したならば、この第二の電圧検出回路58
に関する第二のしきい値電圧は、例えば11.5V 等に設定
することができる。なお、発光警報装置59は、図2に示
して先に説明した従来例装置に認められるように、例え
ば複数のLED群39から成るようなバッテリ電圧の表示
装置の中の一部であっても良い。
【0028】以上、本発明の一実施例に即し説明した
が、本発明の要旨構成に即する限り、種々の改変は自由
である。図示実施例では本分配ソケット装置50内の正側
の電流線路にのみ関し、リレー53の常開接点や電源スイ
ッチ54が直列に挿入されているが、正負双方の電流線路
に連動接点として挿入されていても良いし、負側の電流
線路にのみ挿入されていても良い。また、本分配ソケッ
ト装置50を収めるハウジング等も任意の問題であり、複
数個設ける電源出力ソケット34のそれぞれを適当なるハ
ウジングに固定した上で、電源入力プラグ31もこのハウ
ジングに固定しても良いし、そうではなく、電源入力プ
ラグ31の方はハウジングから伸び出した適当な長さのコ
ードの先端に設けても良い。前者の場合には車両10に設
けられているライタソケット11に対し、いわゆる直か付
けの関係になるし、後者の場合には車室内にあってある
程度任意の位置にハウジングを設置できるようになる。
が、本発明の要旨構成に即する限り、種々の改変は自由
である。図示実施例では本分配ソケット装置50内の正側
の電流線路にのみ関し、リレー53の常開接点や電源スイ
ッチ54が直列に挿入されているが、正負双方の電流線路
に連動接点として挿入されていても良いし、負側の電流
線路にのみ挿入されていても良い。また、本分配ソケッ
ト装置50を収めるハウジング等も任意の問題であり、複
数個設ける電源出力ソケット34のそれぞれを適当なるハ
ウジングに固定した上で、電源入力プラグ31もこのハウ
ジングに固定しても良いし、そうではなく、電源入力プ
ラグ31の方はハウジングから伸び出した適当な長さのコ
ードの先端に設けても良い。前者の場合には車両10に設
けられているライタソケット11に対し、いわゆる直か付
けの関係になるし、後者の場合には車室内にあってある
程度任意の位置にハウジングを設置できるようになる。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、エンジンの再始動が不
能な程にバッテリ電圧が低下してしまう前に、本分配ソ
ケット装置に接続した追加の電装機器への電力供給を自
動的かつ強制的に断ち、バッテリを保護することがで
き、使用者のうっかりミスをバックアップし得る。
能な程にバッテリ電圧が低下してしまう前に、本分配ソ
ケット装置に接続した追加の電装機器への電力供給を自
動的かつ強制的に断ち、バッテリを保護することがで
き、使用者のうっかりミスをバックアップし得る。
【0030】また、第二の電圧検出回路とその検出出力
により選択的に稼働する警報装置をも有する本発明の特
定の態様によると、本分配ソケット装置を介し車両に搭
載のバッテリ電力を利用して使用中の電装機器に対し、
唐突に電源の供給が断たれる前に、使用者に対し警報を
発することができる。
により選択的に稼働する警報装置をも有する本発明の特
定の態様によると、本分配ソケット装置を介し車両に搭
載のバッテリ電力を利用して使用中の電装機器に対し、
唐突に電源の供給が断たれる前に、使用者に対し警報を
発することができる。
【0031】また、手動により開閉される電源スイッチ
も設け、使用者がこれを開いた場合には線路開放回路中
のリレーコイルの励磁を解くか、またはリレーに代わる
半導体スイッチング素子をオフにする構成を持つ本発明
の他の態様を採用した場合には、電源スイッチが開か
れ、本分配ソケット装置を介して電装機器にバッテリ電
力を分配していない時には、本装置自身で消費する電力
を十分小さくすることができ、全ての電源スイッチが開
かれているとき、電圧検出回路を含む全体的な回路構成
の如何によっては、消費電力を零にすることもできる。
も設け、使用者がこれを開いた場合には線路開放回路中
のリレーコイルの励磁を解くか、またはリレーに代わる
半導体スイッチング素子をオフにする構成を持つ本発明
の他の態様を採用した場合には、電源スイッチが開か
れ、本分配ソケット装置を介して電装機器にバッテリ電
力を分配していない時には、本装置自身で消費する電力
を十分小さくすることができ、全ての電源スイッチが開
かれているとき、電圧検出回路を含む全体的な回路構成
の如何によっては、消費電力を零にすることもできる。
【図1】本発明に従って構成された自動車両用のバッテ
リ電源分配ソケット装置の一実施例の回路構成図であ
る。
リ電源分配ソケット装置の一実施例の回路構成図であ
る。
【図2】従来における自動車両用のバッテリ電源分配ソ
ケット装置の代表的一例における回路構成図である。
ケット装置の代表的一例における回路構成図である。
10 自動車両, 11 ライタソケット, 21 電装機器, 22 電装機器の電源プラグ, 31 電源入力プラグ, 34 電源出力プラグ, 50 本発明により構成された分配ソケット装置, 51 電圧検出回路を構成するツェナダイオード, 53 常開接点を有し線路開放回路の一部を構成するリレ
ー, 54 手動開閉される電源スイッチ, 58 第二の電圧検出回路, 59 発光警報装置, 60 発音警報装置.
ー, 54 手動開閉される電源スイッチ, 58 第二の電圧検出回路, 59 発光警報装置, 60 発音警報装置.
Claims (7)
- 【請求項1】 自動車両に搭載のバッテリに接続したラ
イタソケットに挿入でき、該ライタソケットの正負電源
出力電極に対しそれぞれ接触する正負入力電極を持つ電
源入力プラグと;上記ライタソケットに電源プラグを挿
入することで上記バッテリから電源供給を受けて稼働す
る電装機器の該電源プラグの挿入を受けることができ、
それぞれ該電源プラグの正負電源入力電極に接触する正
負出力電極を持つ複数の電源出力ソケットと;上記電源
入力プラグの正負入力電極と上記電源出力ソケットの正
負出力電極との間をそれぞれ接続する正負電流線路と;
該正負電流線路間の電圧が所定のしきい値電圧を下回っ
たときにこれを検出する電圧検出回路と;該電圧検出回
路が上記検出をなしたときに上記正負電流線路の少なく
とも一方を強制的に開放する線路開放回路と;を有して
成る自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置であって;上記正負
電流線路間の電圧が上記所定のしきい値電圧よりも大き
い第二のしきい値電圧を下回ったとき、これを検出する
第二の電圧検出回路と;該第二の電圧検出回路が上記検
出をなしたとき、警報を発する警報装置と;を有して成
る自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の装置であって;上記警報
装置は、警報光を発する発光警報装置を有すること;を
特徴とする自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装
置。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の装置であって;
上記警報装置は、警報音を発する発音警報装置を有する
こと;を特徴とする自動車両用のバッテリ電源分配ソケ
ット装置。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の装置で
あって;上記線路開放回路は、上記電圧検出回路が上記
所定のしきい値電圧以上の電圧を検出しているときにの
み励磁されるリレーを含み、該リレーの常開接点が上記
正負電流線路の少なくとも一方に挿入されていること;
を特徴とする自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装
置。 - 【請求項6】 請求項5記載の装置であって;手動によ
り開閉できる電源スイッチが備えられ;該電源スイッチ
がオフ位置に付けられているときには上記リレーの励磁
が解かれること;を特徴とする自動車両用のバッテリ電
源分配ソケット装置。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の装置であって;
上記リレーに代えて、上記電圧検出回路が上記所定のし
きい値電圧以上の電圧を検出しているときにのみ主電流
線路を導通させる半導体スイッチング素子が用いられ;
上記正負電流線路の少なくとも一方には、上記リレーの
常開接点に代えて、該半導体スイッチング素子の上記主
電流通路が挿入されていること;を特徴とする自動車両
用のバッテリ電源分配ソケット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6259687A JPH0899577A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6259687A JPH0899577A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899577A true JPH0899577A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17337527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6259687A Pending JPH0899577A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 自動車両用のバッテリ電源分配ソケット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899577A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6369460B1 (en) | 1999-04-22 | 2002-04-09 | Harness System Technologies, Ltd. | Power supply monitoring apparatus for vehicle |
US6757145B2 (en) | 2000-03-29 | 2004-06-29 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Power supply system by use of vehicle |
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JPH0574982B2 (ja) * | 1984-11-27 | 1993-10-19 | Fuji Photo Film Co Ltd |
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1994
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