JPH1159291A - 車両における電装品への電力供給装置 - Google Patents

車両における電装品への電力供給装置

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JPH1159291A
JPH1159291A JP22974897A JP22974897A JPH1159291A JP H1159291 A JPH1159291 A JP H1159291A JP 22974897 A JP22974897 A JP 22974897A JP 22974897 A JP22974897 A JP 22974897A JP H1159291 A JPH1159291 A JP H1159291A
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JP
Japan
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vehicle
power supply
connector
unit
detachable
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JP22974897A
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Yoriyuki Miyazaki
順之 宮▲崎▼
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に対して着脱される電装品にコネクタを
介して良好な電力供給を行うとともに、コネクタ接続時
等でのアーク発生を防止する。 【解決手段】 車室内の車両側コネクタ38と、電装品
側に設けられた着脱側コネクタ4Cとの結合により、車
両のバッテリー12から電装品へ電力を供給する装置。
コネクタ38,4Cの相対位置を検知する位置検知スイ
ッチ60を備える。位置検知スイッチ60は、コネクタ
38,4Cの離間中はリレースイッチ15をオフにする
な度してバッテリー12と電装品とを遮断し、両コネク
タ38,4Cの端子同士が接触を開始する位置よりも所
定量以上両コネクタ38,4Cの嵌合が進んだ段階でバ
ッテリー12と電装品とを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おける電源から電装品への電力供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両においては、これ
に用いられる電装品のほとんど全てが予め車体側に組み
込まれ、固定されるのが一般的であったが、近年、車載
電装品をより有効に活用する手段として、ユーザーが特
定の電装品を車両に対して簡単に着脱できるようにした
ものが開発されるに至っている。例えば、実開平5−7
9782号公報には、車両に対してカーステレオを着脱
可能に構成するとともに、このカーステレオを専用のキ
ャリングケースに装着することにより、当該カーステレ
オを車外でも利用できるようにした装置が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにユーザー
が電装品を簡単に着脱できるようにするためには、車体
側に車両側コネクタを据え付けてこれを車両搭載の電源
に接続しておく一方、電装品側にも着脱側コネクタを設
けておき、この着脱側コネクタと上記車両側コネクタと
の結合により電装品と電源電源とが接続されるようにす
る手段が有効である。ところが、このようにメーカー側
での配線完了後にユーザーがコネクタの着脱を行う場合
には、車両側コネクタが電源に接続された状態のままで
両コネクタの連結及び切離しが行われるため、車両側コ
ネクタの端子と着脱側コネクタの端子とが接触する瞬間
にアークが発生し、このアークによって端子が溶損する
等、コネクタの寿命が短縮されるおそれがある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、車両側
の電源回路にコネクタを介して電装品が着脱されるよう
にしながら、当該着脱時におけるアーク発生を自動的に
防止してコネクタを有効に保護できる装置を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車両の車室内に車両側コネク
タを設ける一方、この車両に使用される電装品側に上記
車両側コネクタと結合可能な着脱側コネクタを設け、両
コネクタが結合された状態で、車両に搭載された電源か
ら上記電装品に電力が供給されるように構成された車両
における電装品への電力供給装置において、上記電源と
電装品との間に設けられ、両者を接続する接続状態と遮
断する遮断状態とに切換えられる接続切換手段と、上記
車両側コネクタと着脱側コネクタとの相対位置を検知す
る位置検知部を有し、上記車両側コネクタの端子と着脱
側コネクタの端子とが接触を開始する端子接触開始位置
に両コネクタが位置するときには上記接続切換手段を上
記遮断状態にし、上記端子接触開始位置よりも所定量以
上結合が進んだ相対位置に両コネクタが位置するときに
は上記接続切換手段を上記接続状態にする切換操作手段
とを備えたものである。
【0006】この構成によれば、車両側コネクタと着脱
側コネクタとの結合の際、まず両コネクタの端子同士が
接触を開始する時点では、接続切換手段が遮断状態にな
っており、車載電源と電装品との導通は阻止されている
ので、当該端子接触開始時にアークが発生するおそれは
ない。しかも、その後に両コネクタの結合が所定量進行
すると、これを位置検知部が検知して切換操作手段が上
記接続切換手段を遮断状態から接続状態に切換えるた
め、上記車載電源から両コネクタを介しての電装品への
電力供給が自動的に開始され、電装品の使用が可能にな
る。
【0007】なお、ここでいう「所定量以上結合が進ん
だ」の「所定量」は、両コネクタの端子同士の嵌合スト
ローク(すなわち端子が接触を開始してから端子嵌合が
完了するまでに要する移動量)よりも小さい範囲で適宜
設定すればよい。
【0008】上記接続切換手段は、上記電源と車両側コ
ネクタとの間に設けてもよいし、電装品とその着脱側コ
ネクタとの間に設けてもよい。前者の場合には、車両に
電装品が装着されていない状態で、車両側コネクタと電
源とが遮断されることになるので、当該状態で車両側コ
ネクタの複数の端子に導電性を有する異物(例えば水や
金属)が同時付着しても、回路短絡のおそれがなく、電
源回路がより有効に保護されることになる。
【0009】上記着脱側コネクタは上記電装品に直接据
え付けても良く、また、車両側コネクタもそれ単独で車
両に設置するようにしてもよい。ただし、上記電装品及
び着脱側コネクタを共通のハウジングに組み込んで着脱
ユニットとして構成し、この着脱ユニットのハウジング
が挿脱可能なユニット挿入部材を車両側に設け、このユ
ニット挿入部材に上記ハウジングが挿入された状態で上
記両コネクタ同士が結合可能となるように構成すれば、
コネクタ同士の接続が簡単になり、しかも、着脱ユニッ
トを安定して保持することができる。
【0010】そして、この場合には、上記ハウジングと
ユニット挿入部材との相対位置を検知する位置に上記切
換操作手段の位置検知部を配設することによっても、間
接的に両コネクタの相対位置の検出が可能になる。
【0011】一方、上記位置検知部を上記車両側コネク
タもしくは着脱側コネクタに設けるようにすれば、両コ
ネクタの相対位置をより直接的に高精度で検知すること
が可能になる。しかも、コネクタにつながる配線と位置
検知部用の配線とをまとめることができ、配線をより簡
略化できる利点も得られる。
【0012】上記接続切換手段及び切換操作手段の具体
的な構成として、例えば接続切換手段としてリレースイ
ッチを備え、このリレースイッチの励磁コイルの通電回
路中に位置検知スイッチを設け、上記端子接触開始位置
よりも所定量以上両コネクタの結合が進んでいるときに
上記励磁コイルを通電させる状態に切換わるように上記
位置検知スイッチを構成すれば、特別な制御装置を用い
ることなく、コネクタの相対位置に応じてリレースイッ
チの開閉切換を自動的に行わせることが可能になる。
【0013】また本発明では、上記切換操作手段とし
て、上記位置検知部と、この位置検知部から入力される
検知信号に基づき、上記接続切換手段に制御信号を出力
してその接続状態を切換える切換制御手段とを備えるよ
うにしてもよい。
【0014】この場合、上記接続切換手段として半導体
スイッチ素子を備え、この半導体スイッチ素子と上記切
換制御手段とを共通の回路基板に組み込んで単一の制御
機能付スイッチとして構成すれば、装置全体をより小型
化でき、また、配線を簡略化できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図12に基づいて説明する。
【0016】図1に示す車両は、前部にエンジンルーム
10を有し、後部に車室16を有している。エンジンル
ーム10内には、車両据付け電装品としてバッテリー1
2及びリレーボックス14が設置されている。車室16
内には、運転席18、助手席19、中央部座席20、及
び後部座席22が設置されている。車室16の前部に
は、車両据付け電装品として、エアコン(エアコンディ
ショナー)ハードユニット24、エアコンECU(エア
コン用コントロールユニット)26、NAVIECU
(カーナビゲーション用コントロールユニット)28、
アンプ付スピーカー30、オーディオECU32、イン
パネ側スイッチ(インストゥルメントパネルに組み込ま
れたスイッチ)34が配設され、後部にはアンテナ36
が設けられている。
【0017】車室16内の複数個所、図1の例では、運
転席18の側方個所、中央部座席20の側方個所、及び
後部座席22の後方個所には、それぞれ車両側コネクタ
38が配置され、これらの車両側コネクタ38が、上記
の各電装品と電力線Lb及び多重信号線Lbを介して相
互接続されている。各車両側コネクタ38とバッテリー
12との間には、図2に示すようなヒュージブルリンク
FL、ヒューズFS、及びリレースイッチ15が介設さ
れ、これらは前記リレーボックス14内に収納されてい
る。このうち、ヒュージブルリンクFLは、全電装品の
上流側に共通して設けられ、ヒューズFSは各電装品別
に設けられ、リレースイッチ15は各車両側コネクタ3
8に対応して設けられている。すなわち、車両側コネク
タ38の個数とリレースイッチ15の個数とは同数とな
っている。
【0018】各リレースイッチ15は、その励磁コイル
15aに電流が流れて当該コイル15aが励磁されたと
きにのみリレー接点が閉じ、バッテリー12と車両側コ
ネクタ38とを電気的に接続するものであり、その役割
については後に詳述する。
【0019】この車両には、複数種の着脱ユニット(こ
の実施の形態では、図2,図3に示すようなオーディオ
用着脱ユニット40A、図4に示すようなカーナビゲー
ション用着脱ユニット40B、及び図5に示すようなエ
アコンディショナー用着脱ユニット40C)が用意され
ており、いずれの着脱ユニット40A,40B,40C
も、任意の車両側コネクタ38に接続可能とされてい
る。
【0020】具体的に、各着脱ユニット40A〜40C
には、共通の構成要素として、ユニットハウジング41
と、このユニットハウジング41に組み込まれる多重E
CU42及び着脱側コネクタ4Cとを備え、この着脱側
コネクタ4Cが任意の車両側コネクタ38と結合可能に
構成されている。その他、電装品として、着脱ユニット
40Aには、図3に示すようなオーディオ用スイッチユ
ニット43及びディスクチェンジャー(CD・MDチェ
ンジャー)44が組み込まれ、着脱ユニット40Bに
は、図4に示すようなカーナビゲーション用スイッチユ
ニット45、ディスクチェンジャー46、及び液晶画面
・スイッチ・スピーカー複合ユニット47が組み込ま
れ、着脱ユニット40Cには、図5に示すようなエアコ
ンディショナー用スイッチユニット48が組み込まれて
いる。
【0021】そして、図2に示すように車両側コネクタ
38と着脱側コネクタ4Cとが結合された状態で、バッ
テリー12からヒュージブルリンクFL等及びコネクタ
38,4Cを介して多重ECU42及び着脱ユニット側
電装品(図2ではスイッチユニット43及びディスクチ
ェンジャー44)に電源供給されるとともに、これらの
着脱ユニット側電装品と車体側電装品(オーディオEC
U32等)とが多重ECU42を媒介として多重通信さ
れるようになっている。すなわち、コネクタ38,4C
の結合によって、新しい電子システムが構築されるよう
になっている。
【0022】例えば、図3に示すオーディオシステムで
は、スイッチユニット43が操作を受けることにより、
その操作内容に対応した指令データ(オンオフ切換指
令、ラジオ/CD選択指令、音量調節指令、選曲指令、
選局指令等に関するデータ)と相手方アドレス(オーデ
ィオECU32のアドレス)とを含む多重信号が多重E
CU42から出力され、これを取り込んだオーディオE
CU32が、当該多重信号の指令データに対応した多重
指令信号を他の電装品に出力する(例えばアンプ付スピ
ーカー30に対して音量変更指令信号を出力したり、着
脱ユニット40Aのディスクチェンジャー44に選曲指
令信号を出力したりする)ようになっている。
【0023】次に、上記各着脱ユニット40A〜40C
の着脱構造を説明する。ただし、これら着脱ユニット4
0A〜40Cのユニットハウジング41の形状は全て等
しいので、ここでは着脱ユニット40Aの着脱を例にと
って説明する。
【0024】前記図1に示した各車両側コネクタ38の
配設位置には、図6〜図11に示すようなユニット挿入
部材50が設置されている。各ユニット挿入部材50に
は、上方に開口するユニット挿入空間51が形成されて
いる。
【0025】上記ユニット挿入部材50の底壁中央には
コネクタ支持枠55が立設され、このコネクタ支持枠5
5の内側に前記車両側コネクタ38が設けられている。
この車両側コネクタ38は、薄肉の連結片55aを介し
て前記コネクタ支持枠55と一体につながっており、こ
のコネクタ支持枠55に対して水平方向に微小変位でき
るようになっている。コネクタ支持枠55の下方からユ
ニット挿入部材50の外面に至るまでの領域にはハーネ
ス配線溝57が形成され、このハーネス配線溝57内に
車両側のワイヤーハーネスWが配線され、その端末が上
記車両側コネクタ38の各端子38aに接続されてい
る。すなわち、車両側コネクタ38の各端子38aは、
上記ワイヤーハーネスWを介して前記バッテリー12に
接続されている。
【0026】また、上記コネクタ支持枠55の左右両側
には、ユニット挿入部材50の底壁を貫通する長孔54
が形成されている。
【0027】前記ユニットハウジング41は、上記ユニ
ット挿入空間51内に上から挿入可能な形状を有し、そ
の底面には、前記各貫通溝54内に上から挿入可能な突
条41a(図14)が下向きに突設され、当該挿入によ
ってユニット挿入部材50に対するユニットハウジング
41の水平方向の位置決めが行われるようになってい
る。ユニットハウジング41の底壁には、図9(b)に
示すような凹部41bが形成され、この凹部41b内に
着脱側コネクタ4Cが設けられている。そして、上記突
条41aを上記長孔54内に挿入するようにしてユニッ
ト挿入空間51内に着脱ユニット40A(または40
B,40C)が挿入される際、上記凹部41b内に上記
コネクタ支持枠55が嵌まり込み、かつ、このコネクタ
支持枠55の内側の車両側コネクタ38と着脱側コネク
タ4Cとが自動的に結合されるようになっている。
【0028】さらに、この装置の特徴として、ユニット
挿入部材50の側壁下部には、このユニット挿入部材5
0に対するユニットハウジング41の上下方向の相対位
置を検知するための位置検知スイッチ60が設けられて
いる。
【0029】この位置検知スイッチ60は、図12
(a)〜(d)に示すような中空状のケース61と、作
動子62とを備え、ケース61がユニット挿入部材50
の側壁に固定されている。作動子62は、その一端がピ
ストン部62aとされ、他端部62bが略半球状の接触
部62bとされている。
【0030】ピストン部62aは、前記ケース61内に
ユニット挿入部材側壁厚み方向と同方向(図12(a)
〜(d)では左右方向)に移動可能に収納されている。
さらに、このピストン部62aとケース61の後壁(同
図では左側壁)との間には圧縮コイルばね63が設けら
れ、この圧縮コイルばね63の弾発力で作動子62全体
が前方(同図では右方)に付勢されている。
【0031】上記ピストン部62aの外周面上には、そ
の全周にわたってリング状の導体64が固定されてい
る。一方、ケース61の天壁下面の適所には、適当な長
さをもつ電極65が固定され、底壁上面の適所にも、同
じ長さをもつ電極66が固定されている。電極65は、
前記図2に示したリレースイッチ15の励磁コイル15
a(すなわち電源側)に接続され、電極66はアースに
接続されている。すなわち、この位置検知スイッチ60
は、励磁コイル15aの通電回路中に設けられている。
【0032】そして、図12(a)に示すようにピスト
ン部62aが圧縮コイルばね63の弾発力で最も前進し
た状態では、導体64が両電極65,66よりも前に位
置してこれら電極65,66と接触せず、また、同図
(b)に示すようにピストン部62aが圧縮コイルばね
63の弾発力に抗してほぼ最後端位置まで後退した状態
では、導体64が両電極65,66よりも後ろに位置し
てやはり電極65,66と接触せず、これら図12
(a)(b)の間の位置、すなわち同図(c)に示す位
置と同図(d)に示す位置との間の領域にピストン部6
2aが位置する場合にのみ、導体64が両電極65,6
6に同時に接触するように、これら電極65,66の配
設位置及び長さが設定されている。
【0033】なお、図6に示すWaは、前記電極65,
66とリレーボックス14とを接続するために前記ワイ
ヤーハーネスWの幹線から分岐して位置検知スイッチ6
0に至るまで配線されたワイヤーハーネスWの支線であ
る。
【0034】ユニットハウジング41の側壁下部には、
図7〜図11に示すような上下方向の凹溝4Hが形成さ
れている。この凹溝4Hは、上記ユニット挿入部材50
へのユニットハウジング41の挿入の際、当該凹溝4H
内に前記作動子62の接触部62bが嵌まり込むような
位置に形成されている。さらに、この凹溝4Hの上部に
は、他の部分よりも深い凹部4Hdが形成されている。
そして、接触部62bが凹溝4Hにおいて凹部4Hd以
外の部分に嵌まり込んでいる状態では、作動子62が図
12(b)に示すようなほぼ最後端の位置まで押し込め
られ、接触部62bが凹部4Hdに進入する過程で同図
(c)に示す位置まで戻り、さらに、凹部4Hdに入り
込んだ状態で同図(d)に示す位置まで復帰するよう
に、上記凹溝4H及び凹部4Hdの深さ寸法が設定され
ている。
【0035】また、凹溝4H及び凹部4Hdの高さ位置
については、図10に示すような状態、すなわち、両コ
ネクタ38,4Cの端子38a,4Ct同士が接触し始
める端子接触開始位置よりも所定量(<嵌合ストロー
ク)だけコネクタ同士の嵌合が進んだ状態で、前記図1
2(c)に示すような状態に至り、図11に示すように
両コネクタ38,4Cの嵌合が完了した段階で前記図1
2(d)に示すような状態に至るように、設定されてい
る。
【0036】次に、この装置の作用を説明する。
【0037】任意のユニット挿入部材50について、そ
のユニット挿入空間51内にいずれの着脱ユニット40
A〜40Cも装着しない場合には、位置検知スイッチ6
0の接触部62bに外力が働かないため、その作動子6
2は圧縮コイルばね63の弾発力で図12(a)に示す
最前端位置まで押し出される。このため、ピストン部6
2bの導体64は両電極65,66と接触せず、これら
電極65,66は電気的に切り離される。従って、図2
に示すリレースイッチ15の励磁コイル15aに電流は
流れず、当該スイッチ15のリレー接点は開いた状態に
保たれ、車両側コネクタ38がバッテリー12から遮断
される。すなわち、着脱ユニット40A〜40Cが未装
着のユニット挿入部材50については、その車両側コネ
クタ38の端子38aに電力が供給されることはない。
【0038】次に、ユニット挿入部材50のユニット挿
入空間51内にいずれかの着脱ユニットのユニットハウ
ジング41を挿入すると、まず、その挿入当初、ユニッ
トハウジング41の凹溝4Hの下端部に作動子62の接
触部62bが嵌まり込むことにより(すなわち、図8の
位置から図9の位置までユニットハウジング41が下降
することにより)、この作動子62は前記図12(a)
の最前端位置から同図(b)のほぼ最後端の位置まで一
気に押し込められる。従って、この挿入当初の時点で
は、一瞬だけ導体64と電極65,66とが接触する
が、その後は両者が切り離され、やはりリレースイッチ
15のリレー接点が開かれた状態(電力非供給状態)に
保たれる。この状態は、両コネクタ38,4Cの端子3
8a,4Ct同士が接触し始める段階でも保たれる。従
って、この端子接触開始時にアークが発生することはな
く、当該アークに起因する端子38a,4Ctの溶損等
が防がれる。
【0039】その後、図10に示すように端子38a,
4Ctの嵌合が進行すると、図12(c)に示すように
接触部62bが凹部4Hdに進入し始め、この段階で導
体64と電極65,66とが接触する。これによりリレ
ースイッチ15の励磁コイル15aに電流が流れ、同ス
イッチ15のリレー接点が閉じ、車両側コネクタ38の
端子38aに電力が供給され始める。この段階では、端
子38a,4Ctの嵌合がある程度進行しているので、
電力が供給されてもアークが発生することはない。そし
て、図11に示すように端子38a,4Ctの嵌合が完
全に完了した段階(ユニット装着が完了した段階)で図
12(d)に示すように接触部62bが凹部4Hdに完
全に嵌まり込み、ここでも導体64と電極65,66と
の接触が継続される。この状態で、ユニットハウジング
41内の多重ECU42及びその他の電装品が図1及び
図2に示すように車体側電装品(バッテリー12等)に
電力線Lb及び多重信号線Lbを介して接続され、図3
に示すオーディオシステム等が構築されることになる。
【0040】従って、この装置によれば、端子38a,
4Ctが接触し始める段階では端子38aへの電力供給
を遮断することにより、アーク発生を防止できる一方、
端子38a,4Ctの嵌合が完了するまでには自動的に
電力供給を開始してユニット側電装品の使用を可能にす
ることができる。
【0041】しかも、この実施の形態では、位置検知ス
イッチ60をリレースイッチ15の励磁コイル15aの
回路中に設け、この位置検知スイッチ60のオンオフ作
動に連動してリレースイッチ15が開閉するようにして
いるので、特別な制御装置を用いる必要がなく、簡単か
つ安価な構成で上記の作用・効果を得ることが可能とな
っている。
【0042】次に、第2の実施の形態を図13〜図18
に基づいて説明する。
【0043】この実施の形態では、前記第1の実施の形
態で示した位置検知スイッチ60に代え、車両側コネク
タ38に位置検知スイッチ70が設けられている。
【0044】この位置検知スイッチ70は、図12
(a)〜(d)に示すような中空状のケース71と、作
動子72とを備え、この作動子72が上を向く状態でケ
ース71が上記車両側コネクタ38のコネクタハウジン
グに固定されている。作動子72の下端部にはピストン
部72aが形成され、このピストン部72aが前記ケー
ス71内に昇降可能に収納されている。このピストン部
72aとケース71の底壁との間には圧縮コイルばね7
3が設けられ、この圧縮コイルばね73の弾発力で作動
子72全体が上向きに付勢されている。
【0045】上記ピストン部72aの外周面上には、そ
の全周にわたってリング状の導体74が固定される一
方、ケース71の側壁内側面の適所には、上下方向に適
当な長さをもつ電極75が固定され、これと対向する位
置には、電極75よりも上下方向に長い電極76が固定
されている。電極75は、前記図2に示したリレースイ
ッチ15の励磁コイル15a(すなわち電源側)に接続
され、電極76はアースに接続されている。そして、図
18(a)に示すようにピストン部72aが圧縮コイル
ばね73の弾発力を受けて最も上昇した状態では、導体
74が電極75よりも上に位置して電極76としか接触
せず、同図(b)に示した高さ位置から同図(c)に示
す高さ位置(ほぼ最下位置)までの領域にピストン部7
2aが位置する場合にのみ、導体74が両電極75,7
6に同時に接触するように、これら電極75,76の配
設位置及び長さが設定されている。
【0046】また、作動子72の上下方向の寸法につい
ては、図16に示すような状態、すなわち、端子接触開
始位置よりも少しコネクタ同士の嵌合が進んだ状態で、
着脱側コネクタ4Cのコネクタハウジングにより作動子
72が前記図18(b)に示す位置まで押し下げられ、
図17に示すように両コネクタ38,4Cの嵌合が完了
した段階で前記図18(c)に示すほぼ最下位置まで押
し下げられるようにように、設定されている。
【0047】次に、この装置の作用を説明する。
【0048】任意のユニット挿入部材50について、そ
のユニット挿入空間51内にいずれの着脱ユニット40
A〜40Cも装着しない場合には、位置検知スイッチ7
0の接触部72bに外力が働かないため、その作動子7
2は圧縮コイルばね73の弾発力で図18(a)に示す
最上位置まで押し上げられる。このため、ピストン部7
2bの導体74は電極75と接触せず、この電極75と
電極76とは電気的に切り離される。従って、図2に示
すリレースイッチ15の励磁コイル15aに電流は流れ
ず、当該スイッチ15のリレー接点は開いた状態に保た
れ、車両側コネクタ38がバッテリー12から遮断され
る。すなわち、着脱ユニット40A〜40Cが未装着の
ユニット挿入部材50については、その車両側コネクタ
38の端子38aに電力が供給されることはない。
【0049】次に、図15に示すように、ユニット挿入
部材50のユニット挿入空間51内にいずれかの着脱ユ
ニットのユニットハウジング41を挿入すると、まず、
車両側コネクタ38の端子38aに着脱側コネクタ4C
の端子4Ctが接触するが、この時点では、まだ、位置
検知スイッチ70の作動子72が図18(b)の位置ま
では押し下げられておらず、リレースイッチ15のリレ
ー接点が開かれた状態(電力非供給状態)が保たれてい
る。従って、この端子接触開始時にアークが発生するこ
とはなく、当該アークに起因する端子38a,4Ctの
溶損等が防がれる。
【0050】その後、図16に示す程度まで端子98
a,4Ctの嵌合が進行した時点で、図18(b)に示
すような高さ位置、すなわち、導体74が両電極75,
76と接触する位置まで作動子72が着脱側コネクタ4
Cのコネクタハウジングにより押し下げられ、これによ
りリレースイッチ15の励磁コイル15aに電流が流れ
る。従って、この時点ではじめてリレースイッチ15の
リレー接点が閉じ、車両側コネクタ38の端子38aに
電力が供給され始める。この段階では、端子38a,4
Ctの嵌合がある程度進行しているので、電力が供給さ
れてもアークが発生することはない。その後、図17に
示すように端子38a,4Ctの嵌合が完全に終了した
段階(ユニット装着が完了した段階)でも、図18
(c)に示すように導体74と電極75,76との接触
が継続され、ユニットハウジング41内の多重ECU4
2及びその他の電装品が前記図1及び図2に示すように
車体側電装品(バッテリー12等)に電力線Lb及び多
重信号線Lbを介して接続され、図3に示すオーディオ
システム等が構築されることになる。
【0051】従って、この装置でも、端子38a,4C
tが接触し始める段階では端子38aへの電力供給を遮
断することにより、アーク発生を防止できる一方、端子
38a,4Ctの嵌合が完了するまでには自動的に電力
供給を開始してユニット側電装品の使用を可能にするこ
とができる。また、前記第1の実施の形態と同様、特別
な制御装置を用いる必要がなく、簡単かつ安価な構成で
上記の作用・効果を得ることが可能となっている。
【0052】さらに、この実施の形態では、位置検知ス
イッチ70を車両側コネクタ38のコネクタハウジング
に設けているので、この位置検知スイッチ70をリレー
ボックス14に接続するための電線を他の電線と合せて
共通のワイヤーハーネスWとして束ねることができ、前
記第1の実施の形態よりも配線を簡略化することができ
る。また、コネクタ38,4Cの相対位置関係をより直
接的に高精度で検知できる利点も得られる。
【0053】第3の実施の形態を図19(a)〜(c)
に示す。ここでは、前記第1の実施の形態で示した押し
ボタン式の位置検知スイッチ60に代え、磁気を利用し
た近接スイッチからなる位置検知スイッチ80がユニッ
ト挿入部材50の側壁下部内側面に設けられている。一
方、ユニットハウジング41の下部外側面には磁石82
が固定され、この磁石82が上記位置検知スイッチ80
と対向したときにのみ、前記リレースイッチ15の励磁
コイル15aとアースとを接続するように、上記位置検
知スイッチ80が構成されている。
【0054】ここで、上記磁石82の高さ位置及び上下
方向の寸法は、コネクタ38,4Cの端子38a,4C
t同士が接触し始めてから少し嵌合が進むまでは、位置
検知スイッチ80と磁石82とが対向せず(図19
(a))、上記嵌合がある程度進行した段階で同図
(b)に示すように位置検知スイッチ80と磁石82と
が対向し始め、嵌合が完了した段階でも上記対向状態が
保たれる(同図(c))ように、設定されている。
【0055】この構成においても、端子接触開始時点で
は位置検知スイッチ80が磁石82と対向しないために
車両側コネクタ38に電力が供給されず、この時点でア
ークが発生することが防がれる。しかも、端子38a,
4Ct同士の嵌合が完了するまでには位置検知スイッチ
80が磁石82と接触し、励磁コイル15aに電流が流
れてリレー接点が閉じ、電力供給が開始されるので、不
都合なく着脱ユニット40A〜40Cを使用することが
できる。
【0056】以上の実施の形態で示したように、本発明
では位置検知スイッチの種類を問わず、コネクタ38,
4Cの相対位置を検知できるものであれば広く適用が可
能である。
【0057】第4の実施の形態を図20及び図21に示
す。この実施の形態では、接続切換手段として、前記各
実施形態で示したリレースイッチ15に代え、これと同
等の位置にIPS(インテリジェント・パワー・スイッ
チ)90が配設されている。
【0058】このIPS90は、図21に示すような半
導体スイッチ素子91、電流検知素子92、集積回路か
らなる短絡検知部93及び制御部(切換制御手段)94
が共通の回路基板に組み込まれ、単一の制御機能付スイ
ッチとして構成されたものである。半導体スイッチ素子
91は、例えばトランジスタやFETからなり、制御部
94から入力される制御信号に応じて、バッテリー12
と車両側コネクタ38とを接続する状態と遮断する状態
とに切換えられるものである。短絡検知部93は、電流
検知素子92により検出される電流(半導体スイッチ素
子91の一次側電流)が所定値以上の場合に回路短絡が
発生したと判断し、制御部94に指令信号を出力するも
のであり、制御部94は、短絡検知部93から指令信号
が入力された場合に上記半導体スイッチ素子91を強制
的に遮断状態に切換えるとともに、車室内に設けられた
警告装置100に警告ランプ点灯等の警告動作を行わせ
るように構成されている。
【0059】さらに、この実施の形態では、前記制御部
94に前記第1の実施の形態で示した位置検知スイッチ
60(第2及び第3の実施の形態で示した位置検知スイ
ッチ70,80であってもよい。)が接続されており、
この位置検知スイッチ60からコネクタ結合進行の検知
信号が出力された場合、すなわち、コネクタ38,4C
の端子38a,4Ct同士が接触し始める位置よりも所
定量以上コネクタ38,4Cの結合が所定量以上進んだ
ことが検知された場合にのみ、半導体スイッチ素子91
を接続状態に切換えるように、制御部94が構成されて
いる。
【0060】この実施の形態においても、両コネクタ3
8,4Cの相対位置関係に応じて電力供給制御を行うこ
とにより、端子接触開始時点でのアーク発生を防ぎなが
ら、着脱ユニット40A〜40Cの良好な使用を実現す
ることができる。しかも、半導体スイッチ素子91や制
御部94等を共通の回路基板に組み込んで単一のIPS
90として構成しているので、その構造が極めてコンパ
クト化され、狭いリレーボックス14内にも容易に収納
することができる。
【0061】ただし、このようなIPS90を用いなく
ても、別の制御ユニットを用いて電力供給制御を行うこ
とが可能であり、例えば当該制御ユニットによって前記
図2等に示したリレースイッチ15のリレー接点のオン
オフ制御をすることも可能である。
【0062】第5の実施の形態を図22に示す。ここで
は、前記図19に示したリレースイッチ15及び位置検
知スイッチ80が、車両側ではなく、着脱ユニット40
A〜40C側に設けられている。リレースイッチ15の
リレー接点は、着脱ユニット40A〜40Cの着脱側コ
ネクタ4Cと多重ECU42等の電装品との間に介在
し、その励磁コイル15aの一端側がコネクタ4C,車
両側コネクタ38を介してバッテリー12に接続される
一方、他端が位置検知スイッチ80及びコネクタ4C,
38を介してアースに接続されるようになっている。位
置検知スイッチ80はユニットハウジング41の外面上
に、磁石82は車両側(例えばユニット挿入部材50)
の内側面にそれぞれ配設され、端子接触開始位置よりも
所定量以上コネクタ4C,38の結合が進んだ段階で磁
石82と位置検知スイッチ80とが対向し、この対向状
態でのみ励磁コイル15aがアースに接続されるように
なっている。
【0063】このように、着脱ユニット側にリレースイ
ッチ15等の接続切換手段や位置検知スイッチを設ける
ようにしても、前記各実施形態と同様、アーク発生を防
ぎながら良好な電力供給を行うことが可能である。これ
は、例えば前記第2の実施の形態において、位置検知ス
イッチ70を車両側コネクタ38でなく着脱側コネクタ
4Cのコネクタハウジングに設けた場合についても同様
である。
【0064】ただし、前記第1〜第4の実施の形態で示
したように、車両側コネクタ38とバッテリー12との
間にリレースイッチ15等の接続切換手段を設けるよう
にすれば、着脱ユニット未装着の状態、すなわち、車両
側コネクタ38が外方に露出する状態で、この車両側コ
ネクタ38に電力が供給されないので、仮に当該コネク
タ38の複数の端子38aに導電性のある異物(水や金
属等)が同時接触しても、これらの端子38aが短絡さ
れるおそれがなく、より適切な回路保護ができる利点が
ある。
【0065】また本発明は、その他、例えば次のような
実施形態をとることも可能である。
【0066】(1) 前記実施形態では、車室16内に複数
の車両側コネクタ38を配置したものを示したが、本発
明は、単一の車両側コネクタ38しかもたない車両につ
いても適用が可能である。また、着脱される電装品が一
種類の車両にも適用できる。
【0067】(2) 本発明では、必ずしも車両側にユニッ
ト挿入部材50を設ける必要はなく、例えば車両側コネ
クタ38を単独で車室内に配し、電装品側に設けられた
着脱側コネクタを直接上記車両側コネクタ38に接続す
るような場合にも適用が可能である。
【0068】(3) 前記各実施形態では、単一のユニット
ハウジング41に複数種の電装品を組み込んで着脱ユニ
ットを構成したものを示したが、本発明では、単種のコ
ネクタ付電装品をそのまま車両側コネクタに接続する場
合にも適用が可能である。従って、本発明は必ずしも多
重通信を行うものでなくてもよく、コネクタを介して少
なくとも車両側からの電力供給が行われる装置について
広く適用が可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明は、車両の電源と着
脱可能な電装品との間に接続切換手段を設けるととも
に、車両側コネクタと着脱側コネクタとの相対位置を検
知し、車両側コネクタの端子と着脱側コネクタの端子と
が接触を開始する端子接触開始位置に両コネクタが位置
するときには上記接続切換手段を上記遮断状態にし、上
記端子接触開始位置よりも所定量以上結合が進んだ相対
位置に両コネクタが位置するときには上記接続切換手段
を上記接続状態にする切換操作手段を備えたものである
ので、両コネクタの端子接触開始時におけるアークの発
生を阻止してコネクタ等を有効に保護しつつ、両コネク
タが完全に結合された状態では電源から電装品に良好に
電力を供給して電装品を使用可能状態にすることができ
る効果がある。
【0070】特に、上記接続切換手段を上記電源と車両
側コネクタとの間に設けたものでは、電装品非装着状態
で車両側コネクタと電源とを遮断するため、当該状態で
車両側コネクタの複数の端子に導電性異物が同時付着す
ることによる回路短絡をも防止でき、電源回路をより有
効に保護できる効果がある。
【0071】上記電装品及び着脱側コネクタを共通のハ
ウジングに組み込んで着脱ユニットとして構成し、この
着脱ユニットのハウジングが挿脱可能なユニット挿入部
材を車両側に設け、このユニット挿入部材に上記ハウジ
ングが挿入された状態で上記両コネクタ同士が結合可能
となるように構成すれば、コネクタ同士の接続を簡単に
し、かつ、着脱ユニットを安定して保持することができ
る。また、上記ハウジングとユニット挿入部材との相対
位置を検知する位置に上記切換操作手段の位置検知部を
配設することによっても、間接的に両コネクタの相対位
置の検出が可能であり、位置検知部の配設個所の自由度
も増す。
【0072】一方、上記位置検知部を上記車両側コネク
タもしくは着脱側コネクタに設けるようにすれば、両コ
ネクタの相対位置をより直接的に高精度で検知でき、し
かも、位置検知部用の配線をコネクタへの配線とまとめ
ることにより配線をより簡略化できる効果が得られる。
【0073】上記接続切換手段としてリレースイッチを
備え、このリレースイッチの励磁コイルの通電回路中に
位置検知スイッチを設け、上記端子接触開始位置よりも
所定量以上両コネクタの結合が進んでいるときに上記励
磁コイルを通電させる状態に切換わるように上記位置検
知スイッチを構成したものでは、特別な制御装置を用い
ることなく、安価な構造で、コネクタの相対位置に応じ
てリレースイッチの開閉切換を自動的に行わせることが
できる。
【0074】また、上記切換操作手段として、上記位置
検知部と、この位置検知部から入力される検知信号に基
づき、上記接続切換手段に制御信号を出力してその接続
状態を切換える切換制御手段とを備えるものにおいて、
上記接続切換手段として半導体スイッチ素子を備え、こ
の半導体スイッチ素子と上記切換制御手段とを共通の回
路基板に組み込んで単一の制御機能付スイッチとして構
成すれば、装置全体をより小型化でき、また、配線をよ
り簡略化できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる車両の配線
図である。
【図2】前記車両における着脱ユニットへの電力供給装
置を示す回路図である。
【図3】前記車両において構築されるオーディオシステ
ムを示すブロック図である。
【図4】前記車両において構築されるカーナビゲーショ
ンシステムを示すブロック図である。
【図5】前記車両において構築されるエアコンディショ
ナーシステムを示すブロック図である。
【図6】前記車両に設置されるユニット挿入部材の平面
図である。
【図7】図11のA−A線断面図である。
【図8】前記ユニット挿入部材に着脱ユニットが挿入さ
れた当初の状態を示す断面正面図である。
【図9】前記着脱ユニットのユニットハウジングとユニ
ット挿入部材側の位置検知スイッチとが接触し始めた状
態を示す断面正面図である。
【図10】前記着脱ユニットの着脱側コネクタと車両側
コネクタとの嵌合が開始された直後の状態を示す断面正
面図である。
【図11】前記着脱側コネクタと車両側コネクタとの嵌
合が完了した状態を示す断面正面図である。
【図12】(a)(b)(c)(d)は前記位置検知ス
イッチの各作動状態を示す断面正面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態にかかる車両側コ
ネクタを示す斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態にかかるユニット
挿入部材の平面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態において車両側コ
ネクタと着脱側コネクタとが接触する前の状態を示す断
面正面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態において車両側コ
ネクタと着脱側コネクタとの嵌合が開始された直後の状
態を示す断面正面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態において着脱側コ
ネクタと車両側コネクタとの嵌合が完了した状態を示す
断面正面図である。
【図18】(a)(b)(c)は本発明の第2の実施の
形態における位置検知スイッチの各作動状態を示す断面
正面図である。
【図19】(a)(b)(c)は本発明の第3の実施の
形態の要部を示す断面正面図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態にかかる着脱ユニ
ットへの電力供給装置を示す回路図である。
【図21】図20に示されるIPSの回路構成を示すブ
ロック図である。
【図22】本発明の第5の実施の形態にかかる着脱ユニ
ットへの電力供給装置を示す回路図である。
【符号の説明】
12 バッテリー(電源) 15 リレースイッチ 15a 励磁コイル 16 車室 38 車両側コネクタ 38a 車両側コネクタの端子 40A〜40C 着脱ユニット 41 ユニットハウジング 42 多重ECU(電装品) 43 スイッチユニット(電装品) 44 ディスクチェンジャー(電装品) 4C 着脱側コネクタ 4Ct 着脱側コネクタの端子 50 ユニット挿入部材 51 ユニット挿入空間 60,70,80 位置検知スイッチ 90 IPS(制御機能付スイッチ) 91 半導体スイッチ素子 94 制御部(切換制御手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車室内に車両側コネクタを設ける
    一方、この車両に使用される電装品側に上記車両側コネ
    クタと結合可能な着脱側コネクタを設け、両コネクタが
    結合された状態で、車両に搭載された電源から上記電装
    品に電力が供給されるように構成された車両における電
    装品への電力供給装置において、上記電源と電装品との
    間に設けられ、両者を接続する接続状態と遮断する遮断
    状態とに切換えられる接続切換手段と、上記車両側コネ
    クタと着脱側コネクタとの相対位置を検知する位置検知
    部を有し、上記車両側コネクタの端子と着脱側コネクタ
    の端子とが接触を開始する端子接触開始位置に両コネク
    タが位置するときには上記接続切換手段を上記遮断状態
    にし、上記端子接触開始位置よりも所定量以上結合が進
    んだ相対位置に両コネクタが位置するときには上記接続
    切換手段を上記接続状態にする切換操作手段とを備えた
    ことを特徴とする車両における電装品への電力供給装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両における電装品への
    電力供給装置において、上記接続切換手段を上記電源と
    車両側コネクタとの間に設けたことを特徴とする車両に
    おける電装品への電力供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両における電装品への
    電力供給装置において、上記接続切換手段を上記電装品
    とその着脱側コネクタとの間に設けたことを特徴とする
    車両における電装品への電力供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の車両に
    おける電装品への電力供給装置において、上記電装品及
    び着脱側コネクタを共通のユニットハウジングに組み込
    んで着脱ユニットとして構成し、この着脱ユニットのユ
    ニットハウジングが挿脱可能なユニット挿入部材を車両
    側に設け、このユニット挿入部材に上記ユニットハウジ
    ングが挿入された状態で上記両コネクタ同士が結合可能
    となるように構成したことを特徴とする車両における電
    装品への電力供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両における電装品への
    電力供給装置において、上記ユニットハウジングとユニ
    ット挿入部材との相対位置を検知する位置に上記切換操
    作手段の位置検知部を配設したことを特徴とする車両に
    おける電装品への電力供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の車両に
    おける電装品への電力供給装置において、上記位置検知
    部を上記車両側コネクタもしくは着脱側コネクタに設け
    たことを特徴とする車両における電装品への電力供給装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の車両に
    おける電装品への電力供給装置において、上記接続切換
    手段としてリレースイッチを備え、このリレースイッチ
    の励磁コイルの通電回路中に位置検知スイッチを設け、
    上記端子接触開始位置よりも所定量以上両コネクタの結
    合が進んでいるときに上記励磁コイルを通電させる状態
    に切換わるように上記位置検知スイッチを構成したこと
    を特徴とする車両における電装品への電力供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の車両に
    おける電装品への電力供給装置において、上記切換操作
    手段として、上記位置検知部と、この位置検知部から入
    力される検知信号に基づき、上記接続切換手段に制御信
    号を出力してその接続状態を切換える切換制御手段とを
    備えたことを特徴とする車両における電装品への電力供
    給装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の車両における電装品への
    電力供給装置において、上記接続切換手段として半導体
    スイッチ素子を備え、この半導体スイッチ素子と上記切
    換制御手段とを共通の回路基板に組み込んで単一の制御
    機能付スイッチとして構成したことを特徴とする車両に
    おける電装品への電力供給装置。
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