JP4101559B2 - 照明装置の点灯回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は照明装置の点灯状態をモニタするモニタ回路を備える点灯回路に関し、特に照明装置にLEDを用いた点灯回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車等の車両の灯具として用いられる照明装置の光源としてLED(発光ダイオード)が用いられており、照明装置の薄型化、軽量化を図る上で有効である。その一方で、LEDを用いる照明装置の輝度の点で依然として光源に白熱電球を用いた照明装置も用いられている。このようなLEDと白熱電球の照明装置はそれぞれ独自の点灯回路を構成しているが、車両の種類によってはLEDと白熱電球の両照明装置の両方に適用する点灯回路が要求される場合がある。例えば、駆動車としてのトラクタと、当該トラクタによって牽引される従動車としてのトレーラからなる車両では、トレーラを交換して牽引することが行われるため、トレーラに装備されているテールランプやストップランプ等のリアランプを一部のトレーラではLEDで構成し、他の一部のトレーラでは白熱電球で構成した場合に、これらのトレーラを交換して牽引する場合にはそれぞれのリアランプを好適に点灯させる必要がある。
【0003】
従来のトラクタと、リアランプに白熱電球を用いたトレーラにおける点灯回路の一例を図8を参照して説明する。トレーラ1の白熱電球リアランプ8はテールランプTLとストップランプSLがそれぞれ白熱電球で構成されている。また、トラクタ1には点灯回路3が配設されており、コネクタ7を介して両者が接続されている。前記コネクタ7には、ストップランプ端子TS、GND(接地)に接続されたGND端子TG、テールランプ端子TTが設けられる。前記点灯回路3は、前記白熱電球リアランプ8を点灯する電源としての車載電源Eと、前記テールランプTLを点灯させるためのテールランプスイッチ301と、前記ストップランプSLを点灯させるための図には表れないブレーキペダルに連動するブレーキスイッチ303と、前記トラクタ1とトレーラ2との間で点灯回路3が前記白熱電球リアランプ8に電気的に接続していることを確認するために、前記ストップランプSLに対して車載電源Eが接続されていることをモニタするためのモニタランプ304と、このモニタランプ304を点灯制御するモニタ部305とを備えている。前記ブレーキスイッチ303は前記コネクタ7のストップランプ端子TSにつながる共通接点SSを電源Eに接続される電源側接点ESと前記モニタ部305に接続されるモニタ側端子MSに切り替え可能な構成とされ、図には表れないブレーキペダルが操作されたときにオンされるブレーキペダルスイッチ302によって切り替えられるリレースイッチとして構成されている。前記モニタ部305は電源Eとモニタ側接点MSとの間に介挿された抵抗R0を流れる電流Idを検出することでストップランプSLが点灯回路3に接続されているときにモニタランプ304を点灯させるものである。
【0004】
この点灯回路3では、ブレーキ操作が行われないときにはブレーキスイッチ303の共通接点SSはモニタ側接点MSに接続されている。そのため、電源E−抵抗R0−ブレーキスイッチ303−コネクタ7−ストップランプSL−GNDの経路が構成されるため、この経路には抵抗R0によって生成された微小電流Idが通流される。この電流は、例えば6mA程度であり、この電流ではストップランプSLを構成する白熱電球を視覚的に見て点灯させた状態とすることはない。そして、モニタ部305ではこの微小電流Idを検出し、検出したときにモニタランプ304を点灯する。これにより、トラクタ1の運転者はモニタランプ304の点灯によってストップランプSLがトラクタ1の点灯回路3に電気的に接続されていることが確認できる。また、ブレーキ操作時には、ブレーキスイッチ303は共通接点SSが電源側接点ESに切り替わるため、ストップランプSLの白熱電球は正規の輝度で点灯され、後続車にブレーキ操作を表示する。なお、夜間走行時においてテールランプスイッチ301をオンすることでテールランプTLの白熱電球が点灯されるが、この状態でブレーキ操作が行われるとストップランプSLも点灯されるため、白熱電球リアランプ8の全体としての輝度が高められ、ブレーキ操作を後続車に表示することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の点灯回路に、図9に示すように、リアランプがストップランプSLとしてのLED901とテールランプTLとしてのLED902と各LEDの駆動抵抗Rで構成されたLEDリアランプ9を有するトレーラを接続したとする。この場合には、ブレーキ操作を行わない場合に、トラクタ1の点灯回路3においては、ブレーキスイッチ303は共通接点SSがモニタ側接点MSに接続されているため白熱電球リアランプの場合と同様に電源E−抵抗R0−ブレーキスイッチ303−駆動抵抗R−LED901−GNDの回路が構成され、この回路に微小電流Idが流れ、LED901に微小電流Idが通流される。そのため、点灯回路3においてモニタランプ304によるLEDリアランプ9の接続状態を確認することは白熱電球リアランプ8の場合と同様であるが、ストップランプSLとしてのLED901はこの微小電流Idによって微弱ではあるが発光されてしまい、いわゆるストップランプSLが疑似点灯状態となる。特に、この種のLEDリアランプ9では、多数個のLEDを平面配列する構成がとられているため、個々のLEDが疑似点灯しただけでもストップランプSLの全体としての光量が多くなり、後続車から見たときにストップランプSLが点灯していると誤判断してしまう好ましくない状況が生じてしまう。
【0006】
本発明の目的は、LEDで構成される照明装置での疑似点灯状態を解消することを可能にした点灯回路を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の点灯回路は、LEDを光源とする照明装置と、LEDに所定電力を供給して点灯させるためのメイン点灯回路とを備え、メイン点灯回路には照明装置に所定電力よりも低い微小電力を供給する手段と、当該微小電力に伴う微小電流が照明装置に通流されていることを検出して照明装置がメイン点灯回路に接続されていることを監視するモニタ部を備え、また照明装置には、当該照明装置に微小電流が通流されたときにオフしてLEDへの電力の供給を停止し、所定電力に伴う電圧が印加されたときにオンしてLEDへの電力の供給を可能にするスイッチ手段を備えるサブ点灯回路が接続されていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明の点灯回路は、トラクタにメイン点灯回路が設けられ、当該トラクタに牽引されるトレーラにメイン点灯回路によって点灯されるリアランプが設けられる車両の照明装置において、トレーラのリアランプはLEDで構成され、メイン点灯回路には、リアランプに所定電力を通流してLEDを点灯させるための手段と、リアランプに所定電力よりも低い微小電力を供給する手段と、微小電力に伴う微小電流がリアランプを通して通流されていることを検出してリアランプがメイン点灯回路に接続されていることを監視するモニタ部を備え、リアランプには、当該リアランプに供給される微小電流が通流されたときにオフしてLEDへの電力の供給を停止し、所定電力に伴う電圧が印加されたときにオンしてLEDへの電力の供給を可能にするスイッチ手段を備えるサブ点灯回路が接続されていることを特徴とする。
【0009】
ここで、本発明においては、サブ点灯回路は照明装置又はリアランプと一体に形成されることが好ましいが、別体に形成される構成とすることも可能である。
【0010】
本発明によれば、メイン点灯回路において照明装置の接続状態を監視するための微小電流が照明装置に通流されている場合でも、サブ点灯回路において当該微小電流を検出してスイッチング手段をオフすることで、当該微小電流が照明装置のLEDに通流されることはなく、当該LEDが僅かに点灯することはない。これにより、照明装置の接続状態を監視することが可能な一方で照明装置のLEDの疑似点灯を防止することができ、信頼性の高い照明装置を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明を図8を参照して説明した場合と同様にトラクタによって牽引されるトレーラのリアランプに適用した実施形態の概念構成図である。トラクタ1には図8に示したようなトラクタ側の点灯回路3が装備され、また、トラクタ1に牽引されるトレーラ2にはLEDを光源とするリアランプ4が装備され、かつこのリアランプ4にはトレーラ側の点灯回路5が一体的に設けられている。なお、本明細書では、トラクタ1に設けられた点灯回路3をメイン点灯回路と称し、トレーラ2に設けられたリアランプ4の点灯回路5をサブ点灯回路と称する。そして、前記メイン点灯回路3とサブ点灯回路5とは配線6及びコネクタ7を介して相互に電気接続されている。
【0012】
図2は前記リアランプ4の一部を分解した斜視図である。このリアランプ4は、ここでは灯具ボディ401の前面に横二列に配置した灯室402,403内にそれぞれリフレクタ404,405が配設され、また各灯室402,403の前面にそれぞれレンズ406,407が取着された構成とされており、各灯室402,403内にそれぞれ多数個のLED410,411を平面配列したLED基板408,409を内装したものである。なお、この実施形態では、前記リアランプ4は本来的には白熱電球を光源として使用するリアランプを利用して構成されており、各灯室402,403内にそれぞれ白熱電球に代えてLED基板408,408を内装することでLED用のリアランプとして構成した例を示している。そして、ここでは一方の灯室402内には黄光色LED410を配置したLED基板408が内装されてターンシグナルランプTSLとして構成され、他方の灯室403内には赤光色LED411を配置したLED基板409が内装されてテール&ストップランプT&SLとして構成されている。
【0013】
図3は前記テール&ストップランプT&SLを点灯するためのサブ点灯回路5の第1の実施形態のサブ点灯回路51の回路図である。多数個の赤光色LED411は複数個単位で直列に接続されたものが複数の並列に接続されてリアランプ4としての発光部501が構成されているが、ここでは便宜的に6個のLED411が直列に接続されたものが並列に2列に接続された構成の場合を示している。前記各LED列はカソード側が前記コネクタ7の一方を構成するコネクタ72のGND(接地)端子TGに接続され、アノード側はそれぞれテールランプ駆動抵抗R1,R2を介して前記コネクタ7のテールランプ端子TTに接続されている。また、アノード側はストップランプ駆動抵抗R3,R4を介してスイッチング素子SWを構成するFET(電界効果トランジスタ)、ここではPチャネル型のMOSFET502のドレインに接続されている。このMOSFET502のソースは前記コネクタ72のストップランプ端子TSに接続されている。さらに、前記コネクタ72のストップランプ端子TSとGND端子TGとの間には微小電流を流すための負荷抵抗R5が接続されるとともに、この負荷抵抗R5の両端の電圧、すなわち前記ストップランプ端子TSとGND端子TGとの間の電圧を分圧するために直列接続された分圧抵抗R6,R7が接続されており、これら分圧抵抗R6,R7で分圧される電圧Vdを前記MOSFET502のゲートに印加させている。
【0014】
このように構成されたテール&ストップランプT&SLは、前記コネクタ72を介して図8に示したトラクタのメイン点灯回路3のコネクタ71に接続される。すなわち、図4は図3のテール&ストップランプT&SLのサブ点灯回路51に当該メイン点灯回路3を接続した回路構成を示している。このメイン点灯回路3は、前述のように、車載電源Eと、前記発光部501の各LED411をテールランプとして点灯させるためのテールランプスイッチ301と、前記LED411をストップランプとして点灯させるためのブレーキスイッチ303と、前記トラクタ1とトレーラ2との間の点灯回路が電気的に接続していることを確認するために前記リアランプ4に対して車載電源が接続されていることをモニタするためのモニタランプ304と、当該モニタランプ304の点灯を制御するモニタ部305とを備え、前記コネクタ7の他方を構成するコネクタ71によって前記テール&ストップランプT&SLに接続されている。前記ブレーキスイッチ303は前記コネクタ71のストップランプ端子TSにつながる共通接点SSを電源Eにつながる接点ESとモニタ部305につながる接点MSに切り替え可能な構成とされ、図には表れないトラクタ1のブレーキペダルを操作したときにオンされるブレーキペダルスイッチ302によって切り替えられるリレースイッチで構成されている。前記モニタ部305は電源Eとモニタ側接点MSとの間に介挿された抵抗R0を流れる微小電流Idを検出することでテール&ストップランプT&SLがトラクタ1のメイン点灯回路3に接続されているときにモニタランプ304を点灯させるものである。
【0015】
この構成のメイン点灯回路3及びサブ点灯回路5によれば、ブレーキ操作が行われていないときには、ブレーキスイッチ303は共通接点SSがモニタ側接点MSに接続されており、抵抗R0によって設定される微小電流Idがコネクタ7のストップランプ端子TSに印加される。この印加された微小電流Idはテール&ストップランプT&SLの負荷抵抗R5を通して通流され、この負荷抵抗R5の両端の電圧を分圧抵抗R6,R7によって分圧した電圧VdがMOSFET502のゲートに入力される。この電圧はストップランプ端子TSの電圧に対して微小な負電圧となるためPチャネル型のMOSFET502はオフ状態となる。したがって、ストップランプ端子TSに印加された微小電流IdはMOSFET502によって遮断されるため、各LED411のアノードに印加されることはなく、各LED411には微小電流Idは流れず、発光部501が点灯されることはない。
【0016】
一方、ブレーキ操作が行われてブレーキスイッチ303の共通接点SSが電源側接点ESに切り替わると、コネクタ7のストップランプ端子TSを通して車載電源Eの所定電圧がテール&ストップランプT&SLに印加される。この所定電圧は分圧抵抗R6,R7において分圧され、その分圧電圧VdがMOSFET502のゲートに入力されるが、この分圧電圧Vdは微小電流を分圧したときの電圧に比較すると前記所定電圧に対して所定レベル以上の負電圧となるためMOSFET502はオン状態となる。これにより、ストップランプ端子TSの所定電圧はMOSFET502を通してストップランプ駆動抵抗R3,R4を流れ、各LED411に通流されて各LED411を点灯する。これにより、発光部501は正規の輝度で点灯され、後続車にブレーキ操作を表示する。
【0017】
なお、夜間走行時にはテールランプスイッチ301をオンすることでコネクタ7のテールランプ端子TTを通して車載電源Eの所定電圧がテールランプ駆動抵抗R1,R2に印加され、各LED411に所要の電流が通流されるため各LED411が点灯され、後続車に対するテールランプとして機能する。また、この状態のときにも、ブレーキ操作が行われない場合にはストップランプ端子TSには微小電流Idが流れるのみであるためMOSFET502はオフ状態であり、当該微小電流IdがLED411に通流されることはない。また、テールランプスイッチ301がオンの状態のときにブレーキ操作が行われると、コネクタ7のストップランプ端子TSに車載電源Eの所定電圧が印加され、前述のようにMOSFET502がオンされるため、既に点灯状態にある各LED411に重畳して電流が通流されて各LED411を流れる電流が増加され、テール&ストップランプT&SLの全体としての輝度が高められ、ブレーキ操作を後続車に表示することが可能になる。
【0018】
以上のように、テール&ストップランプT&SLの非点灯時に、トラクタ1のメイン点灯回路3からテール&ストップランプT&SLに微小電流が通流されることで、トラクタ1においてはモニタランプ304が点灯され、テール&ストップランプT&SLに対する正常な電気接続状態が確認できる。その一方で、トレーラ2のサブ点灯回路51では、微小電流Idが通流されているときにはMOSFET502がオフ状態とされて微小電流IdがLED411に通流されることはなく、LED411が僅かに点灯することもなく、後続車に対するブレーキ操作の誤表示を行うことはない。なお、テール&ストップランプT&SLがテールランプとして点灯される時及び点灯されない時のいずれの場合でもブレーキ操作によってLED411をストップランプとして点灯し、あるいは点灯時の輝度を増大してこれまでと同様なブレーキ操作の表示を行うことは前述の通りである。
【0019】
次に、本発明の異なる実施形態の回路例について説明する。なお、以降の各実施形態においても前記第1の実施形態のようなテール&ストップランプに適用した場合について説明する。なお、以降の説明において、第1の実施形態と等価な部分には同一符号を付してある。図5は第2の実施形態の点灯回路の回路図であり、テール&ストップランプT&SLのサブ点灯回路52において微小電流Idを流すための負荷抵抗R5を分圧抵抗R6,R7と直列に接続したものである。なお、ここでは説明のために負荷抵抗R5と分圧抵抗の一方R7とを別の抵抗にした例を示しているが、当該分圧抵抗の一方R7を負荷抵抗R5と兼用するようにしてもよい。
【0020】
この第2の実施形態のサブ点灯回路52では、微小電流Idは分圧抵抗R6,R7と負荷抵抗R5とにわたって流れるため、当該微小電流Idと各抵抗R5,R6,R7によって得られる電圧した電圧Vdを利用することで、MOSFET502をオフ状態に保っておき、当該微小電流IdによってLED411が疑似点灯されることを防止することができる。また、ストップランプ端子TSに車載電源Eの電圧が印加されたときには各抵抗R5,R6,R7により得られる分圧電圧VdによってMOSFET502がオン動作されることによって第1の実施形態と同様にストップランプとしてLED411が点灯される。なお、図5に示したように、負荷抵抗R5と分圧抵抗R6,R7とを直列接続した場合には部品点数の削減の効果は得られないが、負荷抵抗R5と分圧抵抗の一方R7とを兼用した場合には部品点数を削減する効果が得られる。
【0021】
図6は第3の実施形態のサブ点灯回路53の回路図であり、前記各実施形態において微小電流Idを通流した負荷抵抗R5と、分圧抵抗の一方R7をそれぞれ可変抵抗器VR5,VR7によって構成した例である。すなわち、トラクタ1に設けられるメイン点灯回路3で発生される微小電流Idの値が個々のトラクタごとに、あるいは個々のメイン点灯回路ごとに異なり、あるいはばらつきが生じている場合に、トレーラ2のテール&ストップランプT&SLのサブ点灯回路5内で分圧される電圧Vdが当該微小電流Idの変動、変化によって相違されるとMOSFET502のオン・オフ状態を適正に制御することができなくなり、場合によっては微小電流Idによって得られる電圧Vdが大きくなってMOSFET502がオンし、LED411が疑似点灯してしまう場合が生じる。この場合に、可変抵抗器VR5,VR7によって負荷抵抗と分圧抵抗の一方の各抵抗値を調整することで、メイン点灯回路3での微小電流Idの相違によっても確実にMOSFET502がオフとなるようにし、疑似点灯を未然に防止することが可能になる。なお、この実施形態においても分圧抵抗の一方と負荷抵抗とを兼用して一つの可変抵抗器で構成するようにしてもよく、部品点数を削減する上で有効である。
【0022】
図7は第4の実施形態のサブ点灯回路54の回路図であり、スイッチング素子としてリレースイッチを用いた例である。すなわち、コネクタ72のストップランプ端子TSとGND端子TGとの間にリレースイッチ510のリレーコイル511を接続し、そのリレー接点512の共通接点S0をストップランプ端子TSに、一方の切替接点S1を負荷抵抗R5に、他方の切替接点S2をストップランプ駆動抵抗R3,R4を介してLED411にそれぞれ接続したものである。前記リレースイッチ510は、ストップランプ端子TSを通して微小電流Idが通流されているときにはリレーコイル511の非励磁によって共通接点S0を一方の切替接点S1に接続し、また、ストップラプ端子TSに車載電源Eの所要電圧が印加されたときにはリレーコイル511の励磁によって共通接点S0を他方の切替接点S1に接続するようにしたものである。
【0023】
この第4の実施形態では、コネクタ72のストップランプ端子TSにメイン点灯回路3から微小電流Idが通流されたときにはリレーコイル511は非励磁でありリレー接点512は共通接点S0が一方の切替接点S1に接続して微小電流Idが負荷抵抗R5を流れるため、トラクタ1のメイン点灯回路3のモニタ部305によってモニタランプ304が点灯し、接続が確認される。このとき、リレー接点512の切替状態により、微小電流Idがストップランプ駆動抵抗R3,R4ないしLED411に流れることはなく、LED411の疑似点灯が防止される。一方、ブレーキ操作によってコネクタ72のストップランプ端子TSに車載電源Eの所要電圧が印加されると、リレーコイル511は励磁されリレー接点512の共通接点S0は他方の切替接点S2に接続し、所要電圧がストップランプ駆動抵抗R4,R5を介してLED411に流れ、LED411を点灯することになる。このとき、リレー接点512の切替状態により負荷抵抗R5には所要電圧が印加されることがないので、負荷抵抗R5に過度の電流が流れることがなく、電力消費を抑制するとともに負荷抵抗R5が焼損するようなこともない。
【0024】
ここで、以上の実施形態ではテール&ストップランプT&SLにおける微小電流を検出してLED411への通電をオフするサブ点灯回路5を当該テール&ストップランプT&SLと一体的に構成した例を示しているが、サブ点灯回路5はメイン点灯回路3とテール&ストップランプT&SLとの間に介挿されていればよいので、例えば、トラクタ1とトレーラ2とを電気接続するコネクタ7とテール&ストップランプT&SLとの間の配線6上においてテール&ストップランプT&SLとは別体に構成してもよい。
【0025】
また、前記各実施形態ではテール&ストップランプを構成するLEDをテールランプとして及びストップランプとしてそれぞれ点灯する構成例を説明したが、テールランプとストップランプをそれぞれ別のLEDを点灯するようにしたランプとして構成することも可能である。また、ランプを構成するLEDの個数、及び直列接続及び並列接続の構成についても適宜の変更が可能であることは言うまでもない。
【0026】
また、本発明にかかる照明装置は前記実施形態のテール&ストップランプに限られるものではない。また、トラクタ及びトレーラで構成される車両用の灯具としての点灯回路に限られるものではなく、微小電流を流して照明装置の状態をモニタする構成の点灯回路であれば本発明を同様に適用できることは言うまでもない。さらに、本発明はメイン点灯回路では微小電圧を発生させ、この微小電圧を照明装置に印加して生じる微小電流を検出して照明装置の接続を確認するように構成することが可能であることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、メイン点灯回路において照明装置の接続状態を監視するための微小電流が照明装置に通流されている場合でも、サブ点灯回路において当該微小電流を検出してスイッチング手段をオフすることで、当該微小電流が照明装置のLEDに通流されることはなく、当該LEDが僅かに点灯することはない。これにより、照明装置の接続状態を監視することが可能な一方で照明装置のLEDの疑似点灯を防止することができ、信頼性の高い照明装置を得ることができる。特に、本発明をトラクタ及びトレーラのテール&ストップランプ等の車両用灯具として適用した場合には、ストップランプの非点灯時に、トラクタのメイン点灯回路からストップランプに微小電流が通流されることで、トラクタにおいてはモニタランプが点灯され、ストップランプに対する正常な電気接続が確認でき、その一方で、サブ点灯回路では、微小電流が通流されているときにはスイッチ手段がオフ状態とされるため、微小電流がLEDに通流されることはなく、LEDが微小電流によって僅かに点灯することもなく、後続車に対するブレーキ操作の誤表示を行うことはないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をトラクタ・トレーラのリアランプに適用した実施形態の概念構成図である。
【図2】リアランプの一例の一部分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のサブ点灯回路の回路図である。
【図4】第1の実施形態のサブ点灯回路をメイン点灯回路に接続してその動作を説明するための回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のサブ点灯回路の回路図である。
【図6】本発明の第3の実施形態のサブ点灯回路の回路図である。
【図7】本発明の第4の実施形態のサブ点灯回路の回路図である。
【図8】従来の点灯回路の一例の回路図である。
【図9】従来の点灯回路をLEDの照明装置に適用した場合の不具合を説明するための回路図である。
【符号の説明】
1 トラクタ
2 トレーラ
3 メイン点灯回路
4 リアランプ
5(51〜54) サブ点灯回路
6 配線
7(71,72) コネクタ
8 白熱電球リアランプ
9 LEDリアランプ
401 灯具ボディ
402,403 灯室
408,409 LED基板
410,411 LED
501 発光部
502 MOSFET(スイッチング素子)
510 リレースイッチ
R1,R2 テールランプ駆動抵抗
R3,R4 ストップランプ駆動抵抗
R5 負荷抵抗
R6,R7 分圧抵抗
VR5,VR7 可変抵抗器
Claims (3)
- LEDを光源とする照明装置と、前記LEDに所定電力を供給して点灯させるためのメイン点灯回路とを備え、前記メイン点灯回路には前記照明装置に前記所定電力よりも低い微小電力を供給する手段と、前記微小電力に伴う微小電流が前記照明装置に通流されていることを検出して前記照明装置が前記メイン点灯回路に接続されていることを監視するモニタ部を備え、前記照明装置には、当該照明装置に前記微小電流が通流されたときにオフして前記LEDへの電力の供給を停止し、前記所定電力に伴う電圧が印加されたときにオンして前記LEDへの電力の供給を可能にするスイッチ手段を備えるサブ点灯回路が接続されていることを特徴とする照明装置の点灯回路。
- トラクタにメイン点灯回路が設けられ、前記トラクタに牽引されるトレーラに前記メイン点灯回路によって点灯されるリアランプとが設けられる車両の照明装置において、前記トレーラのリアランプはLEDで構成され、前記メイン点灯回路には、前記リアランプに所定電力を通流して前記LEDを点灯させるための手段と、前記リアランプに前記所定電力よりも低い微小電力を供給する手段と、前記微小電力に伴う微小電流が前記リアランプを通して通流されていることを検出して前記リアランプが前記メイン点灯回路に接続されていることを監視するモニタ部を備え、前記リアランプには、当該リアランプに前記微小電流が通流されたときにオフして前記LEDへの供給を停止し、前記所定電力に伴う電圧が印加されたときにオンして前記LEDへの供給を可能にするスイッチ手段を備えるサブ点灯回路が接続されていることを特徴とする照明装置の点灯回路。
- 前記サブ点灯回路は前記照明装置又は前記リアランプと一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置の点灯回路。
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