JPH089943A - 通電加工食品の製造方法 - Google Patents

通電加工食品の製造方法

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JPH089943A JP6169996A JP16999694A JPH089943A JP H089943 A JPH089943 A JP H089943A JP 6169996 A JP6169996 A JP 6169996A JP 16999694 A JP16999694 A JP 16999694A JP H089943 A JPH089943 A JP H089943A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品材料がたとえ未包装状態、あるいは通電
処理する分量に過不足があっても、保形容器の両側に対
設した一対の電極体の移動、固定作動により食品材料と
電極体とを確実に密着せしめて、導電液を介し施された
通電作用で所定の保形形状に加熱殺菌処理された通電加
工食品を製造することができる許りか、通電口を設けな
くとも、食品材料に対し大容量の電流を均一に通電し
て、短時間で、均質の通電加工食品を量産できる。 【構成】 絶縁性材料からなり、しかも両側に一対の電
極体7,8を備えた保形容器6内に収納した包装あるい
は未包装の食品材料Aを、内側に一対の電極4,5を対
設した絶縁性容器1内に導電液Bとともに収容する。そ
して前記食品材料Aに対し導電液Bを介し通電作用を施
して食品材料Aを加熱殺菌処理したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保形容器内に収納した
包装あるいは未包装の食品材料の分量に過不足があって
も、前記食品材料に対し導電液を介し、常に均一に通電
作用を施して、食品材料を速やかに加熱殺菌処理し、そ
の量産化を図ることができる通電加工食品の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両端部に通電部を設けた包装体内
に食品材料を充填して包装品を塑成し、前記包装品を、
両端部に通電部と対向する通電口を設けた保形枠内に収
容し、次いで、前記保形枠を、内側に一対の電極板を対
設した絶縁性容器内に導電液とともに収納した後、通電
作用により食品材料を熟熱殺菌した通電加工包装食品製
造方法は、特公平2−24513号公報に記載されたよ
うに本出願人がさきに開発して公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種通電加工包装食品製造方法においては、食品材料の熟
熱殺菌処理を、導電液を介し通電口と通電部を通る通電
作用で行っていたので、電流は通電口以外の部分におい
ては残された壁面により遮断され通電ができなくなる。
【0004】そのため、通電口の穿口面積が小さい場合
には、大容量の電流を食品材料に対し通電を施すことが
できないので、熟熱殺菌処理時間が長くなる許りか、食
品材料全体に対しても均一の通電作用を施すことができ
ないため、均質の通電加工包装食品を製造することがで
きない。
【0005】そこで、これを解決する一手段として、保
形枠の両端部に、比較的大きな通電口を多数穿口した場
合には、保形枠両端部の強度が著しく減退されて弱くな
り、両端部が取扱い中に破損されるという事態を招く許
りか、保形枠内に収納した食品材料の分量が均一でない
場合、例えば保形枠の容量に対して小さい包装品を収容
して通電処理しようとした際には、内部に空隙が生じ、
その結果、所定の保形形状の包装品を得ることができな
いという問題点があった。
【0006】本発明は、食品材料がたとえ未包装状態、
あるいは通電処理する分量に過不足があっても、保形容
器の両側に対設した一対の電極体の単なる移動および固
定作動により食品材料と電極体とを確実に密着せしめ
て、導電液を介し施された通電作用で所定の保形形状に
加熱殺菌処理された通電加工食品を製造することができ
る許りか、通電口を設けなくとも、食品材料に対し大容
量の電流を均一に通電して、短時間で、均質の通電加工
食品を量産することができる通電加工食品の製造方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通電加工食品の製造方法においては、第1
項の方法を、絶縁性材料からなり、しかも両側に一対の
電極体を備えた保形容器内に収納した包装あるいは未包
装の食品材料を、内側に一対の電極を対設した絶縁性容
器内に導電液とともに収容した後、前記食品材料に対
し、導電液を介し通電作用を施して食品材料を加熱殺菌
処理したものである。
【0008】また、本発明の第2項の方法は、一対の電
極体は、保形容器内を移動、固定自在としたものであ
る。
【0009】
【作用】図1ないし図3に示された通電加工食品の製造
方法により通電加工食品を製造する際には、先ず、食品
材料を包装体内に充填して塑成した包装体、あるいは未
包装状態の食品材料を、蓋体を取外し、両端部に一対の
電極体をそれぞれ挿入固定した保形容器内に収容して、
包装体、あるいは未包装の食品材料と一対の電極板とを
密接状態ならしめた後、蓋体を被蓋する。
【0010】次いで、前記保形容器を一対の電極を対設
した絶縁性容器内に導電液とともに冠水状態のもとに収
容した後、一対の電極に亘り通電を施せば、電流は導電
液を介して両電極に接近した保形容器の両電極体全面よ
り食品材料中を円滑に流通し、食品材料を確実に、しか
も均一に短時間で加熱殺菌処理される。
【0011】その上、保形容器内に収容される食品材料
が多い場合には一方あるいは両方の電極体を離反させる
か、または、少ない場合には接近するように移動、固定
すれば、食品材料と一対の電極体とは常に密接状態とな
って、保形容器内の収容量に応じた所定量の保形形状の
食品材料を正確に加熱殺菌処理することができる。
【0012】
【実施例】本発明に係る第1項および第2項の通電加工
食品の製造方法を実施させるための通電加工食品の製造
装置の各種の実施例を図1ないし図6に基づいて説明す
る。
【0013】図1ないし図3において、1は、上面を開
放した有底筺状の絶縁性容器であって、前記絶縁性容器
1の内側対向面2,3には一対の電極4,5がそれぞれ
配設されており、上面開放側は必要に応じて適宜の蓋体
(図示せず)で被蓋してもよい。
【0014】前記絶縁性容器1内には、絶縁性材料によ
り塑成された任意の断面形状(本発明の実施例では断面
正方形)の保形容器6が、適正量の塩分を含んだ導電液
Bとともに冠水状態のもとに収容されており、前記保形
容器6は、上面および左右側面をともに開放した断面正
方形の横長状に成形され、左右開放側近傍位置の内周面
には一対の電極体7,8が抜き差し自在に挿入できる複
数条の溝9,10が掘削成型されるとともに、上面開放
側は、前記溝9,10と合致する溝11,12を裏面側
に掘削成型した蓋体13を被蓋して、前記蓋体13を係
止具15,15を備えた補強帯14・・・・を囲繞して
固定せしめる。なお、上述した導電液Bは適正な導電率
を有するものであればよく、塩水に限定されるものでは
ない。
【0015】前記一対の電極体7,8間の保形容器6内
には、食品材料Aが、一対の電極体7,8と密接された
状態のもとに収納されており、前記食品材料Aは、通電
性を有するハム、ソーセージ、あるいは食肉、擂潰肉、
水産動物、擂身材料、植物性材料、その他の混合材料等
からなり、しかも、前記食品材料Aは、透水性あるいは
透湿性に富んだ包装体(例えば布、ネット、ファイブラ
スケーシング、セルローズケーシング、コラゲーンケー
シング、羊腸、豚腸、多孔フィルムその他)内に充填し
た包装品あるいは未包装状態の何れであってもよい。
【0016】したがって、一対の電極体7,8を任意位
置の溝9,10,11,12に抜き差し自在に挿入する
ことにより、食品材料Aの分量に応じて一対の電極体
7,8を移動して固定することができる。16は、食品
材料温度を検出する温度センサである。
【0017】図4に示されたものは、通電加工食品の製
造装置の第2実施例であって、該実施例の装置において
は、保形容器6内に包装品としてハムを収納した場合で
あり、かかる実施例の場合には、包装品の両側端部に締
縛部17,18が露出状に設けられている関係で、一対
の電極体7′,8′の中央には締縛部17,18が入る
開口19,20を設けるとともに、開口19,20の周
辺には多数の空気抜き孔21,22を穿孔せしめて、包
装品(ハム)を収納した保形容器6を導電液Bとともに
絶縁性容器1内に冠水状態のもとに収容した際に、包装
品(ハム)と一対の電極体7′,8′との間に滞留して
いた空気を開口19,20および空気抜き孔21,22
を使用して、内部に残すことなく抜き取ると同時に、導
電液Bを保形容器6内に充填させて導電率の向上と通電
の均一化を達成させたものである以外の構成は第1実施
例の構成と同一である。
【0018】図5に示されたものは、通電加工食品の製
造装置の第3実施例であって、該実施例の装置において
は、保形容器6′は、全体を筒状に形成するとともに、
係止具29,30を解除することで二分割されるように
構成されており、保形容器6′の一側には、係止金具2
5,25により着脱自在に装着した固定電極24を設け
るとともに、他側には、保形容器6′内を摺動自在に移
動できる移動電極体27が配設されている。
【0019】前記移動電極体27と、保形容器6′の一
側へ係止金具26,26により着脱自在に装着された電
極ガイド板28とは弾機32を巻装した電極支柱31に
連結せしめて、固定電極体24と移動電極体27との間
の保形容器6′内に収納した包装あるいは未包装の食品
材料Aを、弾機32の付勢弾力で移動される移動電極体
27により一定圧力状態のもとに押圧しながら通電によ
り加熱加工せしめる一方、食品材料Aの熱膨張時には加
圧状態を保ちながら移動電極体27を弾機32の付勢弾
力に抗して移動せしめて、保形容器6′の破裂、損傷を
防止できるようにしたものである。
【0020】前記保形容器6′の内側には、合成樹脂フ
ィルムその他任意の材質からなる剥離用の膜体33を配
設して、通電加工処理の終了時に保形容器6′より食品
材料Aを内部に取り残すことなく迅速に、しかも衛生状
態良好のもとに取出し作業ができるようにする。
【0021】なお、前記した移動電極27は、保形容器
6′の両側に設けることもできる。
【0022】前述した保形容器6は、図6に示された第
4実施例のように、その断面が円形、正方形、半円形、
楕円形、矩形その他任意の断面形状として複数絶縁性容
器1内に収容することができる許りか、ハム、ソーセー
ジ、ベーコン、ハンバーグ、カマボコ等の他、任意形状
の新しい加工食品を提供することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】請求項1に記載された発明によれば、包装
あるいは未包装状態の食品材料を収納した保形容器ごと
導電液中において通電処理されるので、通電加熱時に
は、食品材料は勿論のこと保形容器も導電液の昇温加熱
作用により昇温され、保形容器と接する部分の食品材料
を冷却することなく、中心部の温度と大差なく上昇せし
めることができる許りか、保形容器全体も滅菌すること
ができ、その結果、保形容器を堅牢な材質により塑成し
て長期に亘り反復使用を可能ならしめた場合にあって
も、保形容器自体が通電加熱加工時に必ず殺菌処理され
るので、衛生管理を容易に行える。
【0025】請求項2に記載された発明によれば、食品
材料の収納分量に応じて電極板を移動、固定自在とした
ので、食品材料と電極板との密接を確実ならしめ、常に
均一な通電を施して加熱処理することができる許りか、
異なる形状の保形容器を絶縁性容器内に収容して加熱殺
菌処理し、その量産化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための通電加工食品の製
造装置の一部切欠した縦断正面図である。
【図2】図1のI−I線矢視方向における側断面図であ
る。
【図3】保形容器の展開斜視図である。
【図4】本発明方法を実施するための通電加工食品の製
造装置の第2実施例を示す縦断正面図である。
【図5】本発明方法を実施するための通電加工食品の製
造装置の第3実施例を示す縦断正面図である。
【図6】本発明方法を実施するための通電加工食品の製
造装置の第4実施例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】 1 絶縁性容器 2,3 内側対向面 4,5 一対の電極 6 保形容器 7,8 一対の電極体 9,10,11,12 溝 13 蓋体 32 弾機 A 食品材料 B 導電液

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性材料からなり、しかも両側に一対
    の電極体を備えた保形容器内に収納した包装あるいは未
    包装の食品材料を、内側に一対の電極を対設した絶縁性
    容器内に導電液とともに収容した後、前記食品材料に対
    し、導電液を介し通電作用を施して食品材料を加熱殺菌
    処理したことを特徴とする通電加工食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 一対の電極体は、保形容器内を移動、固
    定自在としたことを特徴とする請求項1記載の通電加工
    食品の製造方法。
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