JPH0898997A - 衣類乾燥機 - Google Patents

衣類乾燥機

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Publication number
JPH0898997A
JPH0898997A JP6234770A JP23477094A JPH0898997A JP H0898997 A JPH0898997 A JP H0898997A JP 6234770 A JP6234770 A JP 6234770A JP 23477094 A JP23477094 A JP 23477094A JP H0898997 A JPH0898997 A JP H0898997A
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JP
Japan
Prior art keywords
motor
rotation speed
drum
clothes
power supply
Prior art date
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Pending
Application number
JP6234770A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Shimakage
勝之 島影
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0898997A publication Critical patent/JPH0898997A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータへ与える供給電力を調整してモータの
回転速度を目標回転速度に等しくなるように制御する場
合に、回転速度が目標回転速度に等しくなるまでに要す
る持間を短縮し、また、回転速度が変動することを防止
する。 【構成】 本発明の衣類乾燥機は、ドラムを回転駆動す
るモータへの供給電力を位相制御して調整するように構
成されたものにおいて、モータの回転速度を検知しなが
ら、検知した回転速度が目標回転速度となるようにモー
タへ与える供給電力を調整してモータの回転速度をフィ
ードバック制御する場合に、モータへ与える供給電力を
調整する際の調整幅を、モータのトルク曲線における調
整時点のモータの回転速度に対応する部位の傾きに基づ
いて可変させるように構成したものである。これによ
り、トルク曲線の傾きの大小に応じて上記調整幅を適切
な値に設定することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドラムを回転駆動する
モータが目標回転速度で回転するように速度制御する機
能を備えた衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の衣類乾燥機として、モータへ通
電する交流電源を例えば位相制御することにより、モー
タへ与える供給電力を調整して、モータのトルクを可変
させ、もってモータの回転速度を可変させるように構成
したものが考えられている。この構成の場合、モータの
通電路に例えばトライアックを設け、このトライアック
の導通角(具体的には、トライアックをオンする位相)
を可変制御することにより、供給電力を位相制御してい
る。
【0003】そして、上記構成では、モータの回転速度
を検知すると共に、この検知した回転速度が目標回転速
度と異なる場合、上記導通角を増減調整制御してモータ
のトルクを変更し、検知した回転速度が目標回転速度に
等しくなるようにフィードバック制御する構成となって
いる。これにより、ドラムを回転運転しているときに、
ドラム内で衣類が移動したりすることに起因してモータ
に加わる負荷の大きさが変動して該モータの回転速度が
変動することがあっても、モータ即ちドラムを目標回転
速度(予め決めた一定の回転速度)で回転させることが
できるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、導
通角を増減調整制御する場合、予め決めた所定値ずつ導
通角を増減させるように制御しているため、モータのト
ルクがほぼ所定の大きさずつ増減する構成となってい
る。これに対して、モータのトルクと回転速度との間に
は、図9に示すように、曲線P(以下、トルク曲線Pと
称す)にて示すような関係がある。このトルク曲線Pか
ら次のことがわかる。即ち、回転速度が約1200rp
m程度を境にして、1200rpmを越える回転速度領
域Aでは、トルクが変動したときの回転速度の変動が小
さい(換言すると、トルク曲線Pの傾きが大きい)とい
う特性を有し、一方、1200rpmよりも小さい回転
速度領域Bでは、トルクが変動したときの回転速度の変
動が大きい(換言すると、トルク曲線Pの傾きが小さ
い)という特性を有している。
【0005】従って、モータのトルクを所定の大きさず
つ増減して回転速度を制御する場合に、制御時点のモー
タの回転速度が上記回転速度領域Aにあると、回転速度
がなかなか変化しない。この結果、モータの回転速度が
目標回転速度に等しくなるまでに長い時間がかかるとい
う不具合があった。かといって、導通角を増減させる値
を大きくしてモータのトルクを大きく増減させるように
制御すると、制御時点のモータの回転速度が上記回転速
度領域Bにあると、回転速度が大きく変化し過ぎること
(いわゆるオーバシュート)が生じてしまう。この場
合、回転速度が目標回転速度に収束せずに変動(振動)
してしまうことがあった。特に、乾燥コースに応じてド
ラム(モータ)の回転速度を高低2段の目標回転速度に
設定することが可能な構成の場合には、上述した不具
合、即ち、目標回転速度に等しくなるまでに長持間かか
ったり、回転速度が収束しないで変動し続けたりするお
それが高かった。
【0006】そこで、本発明の目的は、モータへ与える
供給電力を調整してモータの回転速度を目標回転速度に
等しくなるように制御する構成の場合に、回転速度が目
標回転速度に等しくなるまでに要する持間を短縮できる
と共に、回転速度が変動(振動)することを防止できて
目標回転速度に確実に収束させ得る衣類乾燥機を提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の衣類乾燥機は、
衣類を収容するドラムと、このドラムを回転駆動するモ
ータと、このモータへ与える供給電力を調整する電力調
整手段と、前記モータの回転速度を検知する速度検知手
段と、前記電力調整手段による供給電力の調整により前
記モータの回転速度が目標回転速度となるように速度制
御する速度制御手段と、前記電力調整手段による供給電
力の調整幅を、前記モータのトルク曲線における調整時
点の前記モータの回転速度に対応する部位の傾きに基づ
いて可変させる調整幅可変手段とを備えて成るところに
特徴を有する。
【0008】上記構成の場合、電源周波数を検知する電
源周波数検知手段を備え、調整幅可変手段は検知した電
源周波数を加味して調整幅を可変させるように構成する
ことが好ましい。また、ドラム内に収容された衣類量を
検知する衣類量検知手段を備え、調整幅可変手段は検知
した衣類量を加味して調整幅を可変させるように構成す
ることも一層好ましい構成である。そして、この場合、
モータの回転に応じてパルス信号を発生するパルス信号
発生手段を備え、衣類量検知手段はドラムの起動時にパ
ルス信号発生手段から出力されたパルス信号に基づいて
衣類量を検知するように構成すると良い。
【0009】
【作用】上記手段によれば、調整幅可変手段によって、
モータへ与える供給電力の調整幅をモータのトルク曲線
における調整時点のモータの回転速度に対応する部位の
傾きに基づいて可変させる構成とした。このため、トル
クが変動したときの回転速度の変動が小さい(トルク曲
線Pの傾きが大きい)という特性を有する回転速度領域
においては、上記調整幅を大きくすることが可能となる
ため、モータのトルクを大きく増減させることにより、
回転速度が速やかに変化するようになり、モータの回転
速度が目標回転速度に等しくなるまでに要する時間を短
縮できる。一方、トルクが変動したときの回転速度の変
動が大きい(トルク曲線Pの傾きが小さい)という特性
を有する回転速度領域においては、上記調整幅を小さく
することが可能となるため、モータのトルクを小さく増
減させることにより、回転速度が変化し過ぎることがな
くなり、モータの回転速度が速やかに目標回転速度に収
束するようになる。
【0010】また、モータのトルク曲線はモータに通電
する電源周波数によって異なる。このため、トルクが変
動したときの回転速度の変動が小さい回転速度領域と回
転速度の変動が大きい回転速度領域との境界速度は電源
周波数によって異なる。従って、電源周波数を検知し、
この検知した電源周波数を加味して調整幅を可変させる
ように構成すると、電源周波数の異なる地域に引越した
場合にも、調整することなくそのまま使用することがで
きるようになる。
【0011】更に、ドラム内に収容された衣類量によっ
てもモータのトルク曲線が変化する。即ち、トルクが変
動したときの回転速度の変動が小さい回転速度領域と回
転速度の変動が大きい回転速度領域との境界速度はドラ
ム内の衣類量によって異なる。従って、ドラム内に収容
された衣類量を検知し、この検知した衣類量を加味して
調整幅を可変させるように構成すると、衣類量が大小変
動する場合にも、衣類量の大小に対応してより一層正確
な回転速度制御を実行することができる。
【0012】ここで、ドラム内の衣類量を検知するに当
たっては、衣類量の大小に応じてドラムを起動(回転開
始)させるときの回転速度の立ち上がりが遅くなったり
早くなったりする特性に基づいて検知する構成が考えら
れる。具体的には、モータの回転に応じてパルス信号を
発生するパルス信号発生手段を設け、ドラムの起動時に
パルス信号発生手段から出力されたパルス信号に基づい
て衣類量を検知する構成とした。これにより、ドラムの
起動時にかなり短い時間で衣類量を検知することが可能
となり、上述したモータの回転速度の制御をモータの起
動後速やかに実行することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1な
いし図9を参照しながら説明する。まず、衣類乾燥機の
概略全体構成を示す図2において、外箱1の前面中央部
には、衣類を出し入れする出入口2が設けられていると
共に、この出入口2を開閉する扉3が設けられている。
上記外箱1内には、衣類を収容するドラム4が回転可能
に設けられている。この場合、ドラム4の後面部中心に
突設された軸5を外箱1内の後部に設けられた支持板6
に回転可能に支持すると共に、ドラム4の前面開口部の
周縁部に形成された円筒状フランジ部7を外箱1内の前
部に設けられたドラム支え8にシール部材9を介して回
転可能に支持している。
【0014】そして、上記ドラム4は、外箱1内の後部
上部に配設されたモータ10によりベルト伝達機構11
を介して回転駆動されるように構成されている。このベ
ルト伝達機構11は、モータ10の回転軸12の前端部
に取付けられたプーリ13とドラム4とに掛けられたベ
ルト14、並びに、このベルト14に張設力を付与する
テンションプーリ15から構成されている。
【0015】また、外箱1内には、上記ドラム4内へ温
風を供給するための温風供給装置16が設けられいる。
この温風供給装置16は、ドラム4の後部中央に形成さ
れた多数の小孔からなる通気口17と、この通気口17
に連通されたファンケーシング18と、このファンケー
シング18内を前後に仕切ると共に軸5と同軸状に設け
られた除湿器兼用の両翼形のファン19と、外箱1内の
下部隅部に前後方向に延びるように設けられ後部がファ
ンケーシング18の前部側に連通するダクト20と、こ
のダクト20の前部(下流)側に位置するようにドラム
支え8に設けられたヒータ21と、ドラム支え8に形成
された多数の小孔からなる温風吹出口22と、ファン1
9にモータ10の回転力を伝達するベルト伝達機構23
とから構成されている。
【0016】また、温風供給装置16のヒータ21は、
図3に示すように、例えば2個のPTCヒータ21a及
び21bから構成されている。更に、通気口17部分に
は、フィルタセット24がドラム4内側から着脱可能に
取付けられている。一方、外箱1の背面開口部には、こ
れを塞ぐように背板25が取付けられている。この背板
25には、その中央部に外気取入口26が形成され、下
部に外気戻し口27が形成されている。
【0017】更に、ドラム支え8の下部には、ドラム4
内に臨むようにして対をなす電極28が所定の絶縁間隙
を存した状態で取付けられている。これら電極28に
は、ドラム4内に収容された衣類がドラム4の回転に応
じて間欠的に接触するものであり、その接触毎に電極2
8間の抵抗値が定常値よりも低い値へ変化するようにな
っている。この場合、電極28間の抵抗値は、接触する
衣類に含まれる水分量が少なくなるほど、換言すると衣
類の乾燥率が高くなるほど、大きくなるように変化する
特性を有する。このことから、電極28間の抵抗値を検
出することに基づいて衣類の乾燥率を判定することが可
能な構成となっている。
【0018】一方、ファンケーシング18の前部側に
は、温度センサ29が配設されている。この温度センサ
29は、ドラム4内から通気口17を通してファンケー
シング18内の前部へ流れる空気の温度、即ち、ドラム
4内の空気の温度を検知するためのものである。また、
外箱1内の上部には、乾燥運転を制御するための制御装
置30(図3参照、詳しくは後述する)及び周辺回路を
構成する電子部品を実装した回路基板31が配設されて
いる。
【0019】更に、外箱1内の上部におけるモータ10
の後部側は、モータ10の回転に応じてパルス信号を発
生するパルス信号発生手段として例えば回転センサ32
が設けられている。この回転センサ32は、例えば磁気
式のロータリエンコーダとして構成されている。即ち、
回転センサ32は、モータ10の回転軸12の後端部に
取付けられたプーリ33(ベルト伝達機構23の一部を
構成するプーリ)の前面周縁部に配設された永久磁石3
4と、モータ10の支持枠35に上記永久磁石34の回
転軌跡と対向するように配設されたホールIC36とか
ら構成されている。
【0020】そして、回転センサ32は、モータ10の
回転軸12(プーリ33及び永久磁石34)が1回転す
る毎にホールIC36から1個のパルス信号が発生する
ように構成されている。この場合、回転センサ32のホ
ールIC36から出力されるパルス信号の周期は、モー
タ10の回転速度に対応したものである。従って、回転
センサ32から発生するパルス信号の周期を検知するこ
とにより、モータ10の回転速度ひいてはドラム4の回
転速度を検知することが可能な構成となっている。尚、
永久磁石34の代わりに磁性体を使用しても良く、この
場合には、ホールIC36に代えて上記磁性体を検知可
能な磁気センサを使用する構成とすれば良い。また、モ
ータ10が1回転する毎に1個のパルスを発生させる構
成としたが、プーリ33に複数個の永久磁石34を取付
けてモータ10が1回転する毎に複数個のパルスを発生
させる構成としても良い。更に、光学式のロータリエン
コーダ(光電スイッチを使用した構成)により回転セン
サを構成することも考えられる。
【0021】さて、電気的構成を機能ブロックの組み合
わせにて概略的に示す図3において、制御装置30は、
マイクロコンピュータ37、クロックパルス発生回路3
8及び駆動回路39から構成されている。上記マイクロ
コンピュータ37は、乾燥運転全般を制御するための制
御プログラムを記憶しており、速度制御手段、調整幅可
変手段及び速度検知手段としての各機能を備えている。
このマイクロコンピュータ37の電源は、交流電源40
から整流回路41を介して与えられるように構成されて
いる。そして、マイクロコンピュータ37には、クロッ
クパルス発生回路38からクロックパルス信号が与えら
れている。
【0022】また、電極28には検知回路42が接続さ
れており、この検知回路42は、電極28間の抵抗値信
号、即ち、ドラム4内の衣類の乾燥率を示す信号をパル
ス信号に変換して上記マイクロコンピュータ37へ与え
るように構成されている。
【0023】更に、マイクロコンピュータ37には、上
記クロックパルス信号及び検知回路42からのパルス信
号の他に、乾燥運転開始用のスタートスイッチ43から
のスイッチ信号、温度センサ29からの温度検出信号
(ドラム4内の空気の温度を示す信号)、回転センサ3
2(ホールIC36)からのパルス信号、扉3の開閉状
態を検知するドアスイッチ44からのスイッチ信号を受
けるように構成されている。そして、マイクロコンピュ
ータ37は、報知用のブザー45、モータ10及びPT
Cヒータ21a、21bの各通断電制御を駆動回路39
を通じて行うように構成されている。尚、ブザー45、
モータ10及びPTCヒータ21a、21bには、交流
電源40が電源スイッチ46を介して供給されるように
接続される構成となっている。また、マイクロコンピュ
ータ37は、回転センサ32からのパルス信号を受ける
ことにより、このパルス信号に基づいてモータ10の回
転速度を検知(判定)するように構成されている。
【0024】ここで、上記駆動回路39は、モータ10
へ与える供給電力を調整する電力調整手段としての回路
構成を有しており、この回路構成を図4に具体的に示
す。この図4において、交流電源40には、電源スイッ
チ46及びトライアック47を介してモータ10が接続
されている。この場合、電源スイッチ46がオンされた
状態で、トライアック47が導通(オン)されたときに
モータ10に交流電源40が供給されるように構成され
ている。尚、モータ10は、本実施例の場合、主巻線1
0a、補助巻線10b及び進相コンデンサ10cを備え
て成る単相誘導モータから構成されている。
【0025】また、上記トライアック47のゲート端子
には、フォトトライアックカプラ48が接続されてい
る。このフォトトライアックカプラ48は、LED48
a及びフォトトライアック48bを対向させて構成され
ており、LED48aが発光されたときにフォトトライ
アック48bが導通状態となることにより、上記トライ
アック47へトリガ電圧を与えるようになっている。そ
して、上記LED48aは、マイクロコンピュータ37
により通断電制御されるように構成されている。この構
成の場合、LED48aが通電されると、その時点でト
ライアック47が導通状態(オン状態)となってモータ
10に交流電源40が接続(通電)される。そして、交
流電源40の電圧レベルが零レベルになると、トライア
ック47が非導通状態(オフ状態)となってモータ10
に対する交流電源40の接続状態が解除される、即ち、
モータ10が断電されるように構成されている。
【0026】一方、交流電源40には、電源スイッチ4
6を介してゼロクロス検出回路49が接続されている。
このゼロクロス検出回路49は、交流電源40の電圧レ
ベルのゼロレベルを検出して、その検出結果(ゼロクロ
ス信号)をマイクロコンピュータ37へ与えるように構
成されている。上記ゼロクロス検出回路4の具体的回路
構成を、図5を参照して説明する。
【0027】この図5において、トランス50の一次側
端子に交流電源40が接続されていると共に、二次側端
子に全波整流回路51の入力端子が接続されている。こ
の全波整流回路51の出力端子には、抵抗52、53か
らなる直列回路と、ダイオード54及びコンデンサ55
からなる直列回路とが並列接続されている。そして、抵
抗52、53の共通接続点には、NPN形のトランジス
タ56のベースが接続されている。このトランジスタ5
6のコレクタがマイクロコンピュータ37の入力端子3
7aへ接続されていると共に抵抗57を介して直流電圧
端子Vccへ接続され、トランジスタ56のエミッタが
アースされている。この構成の場合、交流電源40から
の交流電圧は全波整流回路51により図6(a)に示す
ように全波整流されると共に、この全波整流された電圧
が所定レベル以下となったときにトランジスタ56から
ハイレベルのゼロクロス信号が出力されてマイクロコン
ピュータ37へ与えられるようになっている(図6
(b)参照)。
【0028】次に、上記構成の作用を図1、図7、図8
及び図9も参照して説明する。図7に示すフローチャー
トは、マイクロコンピュータ37に記憶された制御プロ
グラムのメイン動作(メインルーチン)を概略的に示し
ている。この図7に示すように、マイクロコンピュータ
37は、スタートスイッチ43がオンされると、ステッ
プS1にて「YES」へ進み、モータ10を通電開始す
る(ステップS2)と共に、ヒータ21を通電開始する
(ステップS3)。
【0029】この場合、モータ10を通電開始するとき
は、モータ10への通電比率を例えば80%に設定して
位相制御する。具体的には、図8(a)に示すように、
ゼロクロス検出回路49からのゼロクロス信号を入力し
てから、所定の遅延時間tだけ遅延したタイミングでフ
ォトトライアックカプラ48に通電してトライアック4
7を導通(オン)するという位相制御を実行する構成と
なっている。この位相制御においては、交流電源40の
電圧レベルが零レベルとなった時点(ゼロクロス検出時
点)から上記遅延時間tが経過した時点でトライアック
47が導通されてモータ10が通電され、この後、交流
電源40の電圧レベルが零レベルとなって時点(ゼロク
ロス検出時点)でトライアック47が非導通状態となっ
てモータ10が断電されるという制御動作が繰り返され
る。
【0030】ここで、交流電源40が60Hzであると
きに、通電比率を80%に設定する場合、上記遅延時間
tを1.66msecに設定している。即ち、本実施例
の衣類乾燥機は60Hzの交流電源40で使用する装置
である。尚、交流電源40が50Hzであるときは、上
記遅延時間tを2.0msecに設定すると、通電比率
が80%に設定される。また、本実施例では、通電比率
を80%に固定してモータ10を起動させたが、他の値
の通電比率に固定しても良い。更に、通電比率を1秒毎
に40%、60%、80%と順次高めるように設定し
て、モータ10をいわゆるスロースタートさせるように
構成することも好ましい。
【0031】また、ヒータ21をモータ10と同時に通
電開始する構成としたが、これに代えて、モータ10を
通電開始した後、一定時間(例えば3秒)経過した後で
(即ちモータ10の回転速度がある程度高くなった時点
で)ヒータ21を通電開始するように構成することも好
ましい構成である。
【0032】さて、上述したようにモータ10を通電開
始すると、モータ10の回転速度が徐々に上昇し、これ
に伴ってドラム4の回転速度も徐々に上昇する。続い
て、マイクロコンピュータ37は、回転センサ32から
のパルス信号に基づいてモータ10の回転速度を検知し
ながら、モータ10の回転速度が目標回転速度に等しく
なるように、モータ10への供給電力、具体的には、通
電比率を高低調整する速度制御(即ちフィードバック制
御)を実行する(ステップS4)。このフィードバック
制御については、図1に示すフローチャートに従って説
明する。
【0033】この図1において、まず、回転センサ32
からのパルス信号を入力してパルスが入ったか否かを判
断する(ステップS41)。そして、パルスが入力され
たときには、ステップS41にて「YES」へ進み、パ
ルスの周期(今回のパルスの入力時点と前回のパルスの
入力時点との間の時間)を求め、この周期に基づいてモ
ータ10の回転速度を検知(判断)する(ステップS4
2)。尚、上記実施例では、1パルスが入力する毎に
(モータ10が1回転する毎に)モータ10の回転速度
を検知する構成としたが、これに代えて、入力パルスを
カウントするカウンタを設け、入力パルス数が設定個数
に達する毎に(モータ10が設定回数回転する毎に)モ
ータ10の回転速度を検知する構成としても良い。ま
た、この構成の場合、ドラム4が1回転するのに要する
パルス数だけ入力パルスをカウントする毎に(ドラム4
が1回転する毎に)、モータ10の回転速度を検知する
構成とすることも好ましい構成である。
【0034】次いで、マイクロコンピュータ37は、目
標回転速度から上記検知回転速度を減算し、その減算結
果を回転速度差Xとする(ステップS43)。ここで、
目標回転速度は、乾燥運転の開始前に設定される乾燥コ
ースによって異なるものである。具体的には、標準コー
スの場合、目標回転速度は例えば1310rpmに設定
され、デリケートコースの場合、目標回転速度は例えば
1190rpmに設定されている。
【0035】続いて、マイクロコンピュータ37は、上
記回転速度差Xと検知回転速度(現在の回転速度)とに
基づいて、前述した位相制御の遅延時間tの補正値Yを
決定(判断)する(ステップS44)。具体的には、次
の表1に示す補正テーブルに従って補正値Yを決定す
る。
【0036】
【表1】 例えば回転速度差Xが30rpm以上であると共に、検
知回転速度が図9に示す回転速度領域A(この場合、1
200rpmを越える回転速度領域)に属している(即
ち、検知回転速度が1200rpm以上である)場合に
は、補正値Yは−0,2msecとなる。また、回転速
度差Xが上記と同じ30rpm以上であると共に、検知
回転速度が図9に示す回転速度領域B(この場合、12
00rpmよりも小さい回転速度領域)に属している
(即ち、検知回転速度が1200rpm未満である)場
合には、補正値Yは−0,15msecとなる。尚、回
転速度差Xが10rpm未満且つ−10rpm以上であ
る場合には、検知回転速度にかかわらず、補正値Yを
0、即ち、補正しないように構成されている。上記表1
の補正テーブルにおいては、回転速度差Xが大きくなる
ほど補正値Yを大きくし、且つ、検知回転速度が回転速
度領域Aに属する場合の方が回転速度領域Bに属する場
合よりも補正値Yを大きくしている。
【0037】続いて、マイクロコンピュータ37は、上
述したようにして求めた補正値Yにより位相制御の遅延
時間tを補正する(ステップS45)。具体的には、そ
れまで使用している遅延時間tに補正値Yを加算した結
果を、これから使用する遅延時間tとする。これによ
り、図8(b)及び図8(c)に示すように、補正値Y
の正負及び大小に応じて遅延時間tが増減される。
【0038】そして、マイクロコンピュータ37は、こ
のように補正された遅延時間t(通電比率)に基づいて
モータ10への供給電力を位相制御する(ステップS4
6)。この場合、ゼロクロス検出回路49からのゼロク
ロス信号を入力してから、上記補正した遅延時間tだけ
遅延したタイミングでフォトトライアックカプラ48に
通電してトライアック47を導通(オン)するという位
相制御を実行する。この位相制御においては、交流電源
40の電圧レベルが零レベルとなった時点(ゼロクロス
検出時点)から上記補正した遅延時間tが経過した時点
でトライアック47が導通されてモータ10が通電さ
れ、この後、交流電源40の電圧レベルが零レベルとな
って時点(ゼロクロス検出時点)でトライアック47が
非導通状態となってモータ10が断電されるという制御
動作が繰り返し実行されるように構成されている。以
下、ステップS41へ戻って、上述した制御が繰り返さ
れるようになっている。
【0039】そして、上記した位相制御及び遅延時間t
の調整により、モータ10の回転速度が目標回転速度よ
りも遅い場合には、モータ10への供給電力が増大する
(モータ10のトルクが大きくなる)ように調整されて
モータ10の回転速度が上昇する。反対に、モータ10
の回転速度が目標回転速度よりも早い場合には、モータ
10への供給電力が減少する(モータ10のトルクが小
さくなる)ように調整されてモータ10の回転速度が下
降する。これにより、モータ10の回転速度が目標回転
速度に等しくなるようにフィードバック制御されるので
ある。
【0040】このように動作する結果、モータ10が目
標回転速度で回転し、これにより、ドラム4が上記目標
回転速度に対応する速度(ベルト伝達機構11により所
定の減速比で減速された回転速度)で回転駆動される。
このドラム4の回転により、ドラム4内に収容された衣
類がほぐされる。
【0041】そして同時に、モータ10の回転によりフ
ァン19が回転駆動され、このファン19の前面部側の
送風作用により図2中矢印Xにて示すような温風の流れ
が形成され、該温風によりドラム4内の衣類が乾燥され
る。一方、ファン19の後面部側の送風作用により図2
中矢印Yにて示すような冷却風(外気)の流れが形成さ
れ、該冷却風によりドラム4内からファン19の前面側
に沿って流れる温風が冷却されて除湿されるようになっ
ている。
【0042】この後、マイクロコンピュータ37は、電
極28により検知した衣類の乾燥率(乾燥度合い)並び
に温度センサ29により検知したドラム4内の空気の温
度に基づいて、衣類が十分乾燥したと判断すると、図7
のステップS5にて「YES」へ進む。そして、乾燥コ
ース毎に予め決められた一定時間だけ乾燥運転を続けた
後(ステップS6)、ヒータ21をオフする(ステップ
S7)。続いて、ヒータ21をオフした状態でモータ1
0を通電駆動し続けることにより、クール運転(冷風運
転)を予め決められた設定時間だけ行った後(ステップ
S8)、モータ10を断電停止して乾燥運転を終了する
(ステップS9)。
【0043】尚、マイクロコンピュータ37は、乾燥運
転が終了した時点でブザー45を鳴動させて運転終了を
報知するように構成されている。また、乾燥運転が終了
した後、使用者によりドラム4内の衣類が取り出されな
いときには、いわゆるソフトキープ運転が実行されるよ
うになっている。このソフトキープ運転は、5分毎にモ
ータ10を10秒間通電してドラム4を回転させる制御
を衣類が取り出されるまで、または最大2時間続ける運
転であり、これにより、衣類にしわが付くことが防止さ
れるようになっている。
【0044】このような構成の本実施例によれば、マイ
クロコンピュータ37(調整幅可変手段)によって、駆
動回路39によりモータ10へ与える供給電力を調整す
る際の調整幅、本実施例の場合、位相制御の遅延時間t
の増減時間幅(補正値Y)をモータ10のトルク曲線P
(図9参照)における調整時点のモータ10の回転速度
に対応する部位の傾きに基づいて可変させる構成とし
た。具体的には、図9に示すように、モータ10のトル
クが変動したときの回転速度の変動が小さい(換言する
と、トルク曲線Pの傾きが大きい)という特性を有する
回転速度領域Aにおいては、上記遅延時間tの増減時間
幅を大きくした(表1参照)ので、モータ10のトルク
を大きく増減させることにより、モータ10の回転速度
が速やかに変化するようになり、モータ10の回転速度
が目標回転速度に等しくなるまでに要する時間を短縮す
ることができる。
【0045】一方、図9に示すように、モータ10のト
ルクが変動したときの回転速度の変動が大きい(換言す
ると、トルク曲線Pの傾きが小さい)という特性を有す
る回転速度領域Bにおいては、上記遅延時間tの増減時
間幅を小さくした(表1参照)ので、モータ10のトル
クを小さく増減させることにより、モータ10の回転速
度が変化し過ぎることがなくなり、モータ10の回転速
度が振動(変動)することなく速やかに目標回転速度に
収束するようになる。尚、図9に示すトルク曲線Pは、
交流電源40が60Hzであると共に、モータ10にか
かる負荷(即ちドラム4内)が無負荷である場合におい
て、トルクと回転速度との関係を実験により測定したも
のである。
【0046】また、上記実施例では、回転速度差Xが大
きくなるほど上記遅延時間tの増減時間幅(補正値Y)
を大きくするように構成したので、モータ10の回転速
度が目標回転速度から離れているほど、モータ10のト
ルクが大きく増減されるから、モータ10の回転速度が
速やかに変化するようになる。従って、それだけモータ
10の回転速度が目標回転速度に等しくなるまでに要す
る時間を短縮することができる。
【0047】図10及び図11は本発明の第2の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。図10のフローチャートは、マイクロコンピュー
タ37のメイン動作の概略制御内容を示しており、第1
の実施例の図7と同一動作には同一ステップ番号を付し
ている。尚、第2の実施例の機械的及び電気的構成は、
第1の実施例と同じ構成となっている。
【0048】上記第2の実施例では、交流電源40の電
源周波数が60Hzであるか50Hzであるかを検知し
て、その検知結果を加味して位相制御の遅延時間tの補
正値Y(増減時間幅)を調整するように構成されてい
る。このように調整する理由を、次に述べる。
【0049】図11に示すように、モータ10のトルク
曲線が電源周波数によって異なる。具体的には、電源周
波数が60Hzであるときのトルク曲線をQ1で示し、
電源周波数が50Hzであるときのトルク曲線をQ2で
示す(尚、上記トルク曲線Q1、Q2は、無負荷の状態
で実験により測定した結果である)。これにより、モー
タ10のトルクが変動したときの回転速度の変動が小さ
い回転速度領域Aと、回転速度の変動が大きい回転速度
領域Bとの境界速度が電源周波数によって異なることが
わかる。具体的には、回転速度領域Aと回転速度領域B
との境界速度は、電源周波数が60Hzであるとき約1
300rpmであり、電源周波数が50Hzであるとき
約1100rpmである。従って、電源周波数の検知結
果によって、二つの回転速度領域A、Bの判定境界速度
を変える必要がある。以下、図10のフローチャートに
従って、第2の実施例の動作を具体的に説明する。
【0050】図10において、電源スイッチ46がオン
されると、ステップS101にて「YES」進み、ゼロ
クロス検出回路49からのゼロクロス信号に基づいて交
流電源40の電圧レベルが零レベルになったか否かを判
断する(ステップS102)。ここで、交流電源40の
電圧レベルが零レベルになったことを検知したら、ステ
ップS102にて「YES」へ進み、交流電源40の1
周期を測定するためのタイマ(マイクロコンピュータ3
7の内蔵タイマ)を計時開始させる(ステップS10
3)。
【0051】この後、交流電源40の電圧レベルが零レ
ベルになったことを2回検知したら、ステップS104
にて「YES」へ進み、上記タイマの計時動作を終了さ
せる(ステップS105)。このタイマの計時時間によ
り、交流電源40の1周期分の時間が測定される。続い
て、タイマの計時時間が例えば18.3msec以上か
否かの判断を行う(ステップS106)。ここで、電源
周波数が50Hzであれば、周期は20.0msecで
あるから、ステップS106にて「YES」へ進む。ま
た、電源周波数が60Hzであれば、周期は16.7m
secであるから、ステップS106にて「NO」へ進
む。
【0052】従って、ステップS106にて「YES」
へ進んだ場合は、電源周波数が50Hzであることを検
出した場合であり、この場合には、回転速度領域Aと回
転速度領域Bとを判定する境界回転速度を約1100r
pm(50Hz用)に設定する(ステップS107)。
また、ステップS106にて「NO」へ進んだ場合は、
電源周波数が60Hzであることを検出した場合であ
り、この場合には、回転速度領域Aと回転速度領域Bと
を判定する境界回転速度を約1300rpm(60Hz
用)に設定する(ステップS108)。
【0053】続いて、スタートスイッチ43がオンされ
たか否かの判断を行う(ステップS1)。そして、スタ
ートスイッチ43がオンされた後の乾燥運転制御は、第
1の実施例の制御とほぼ同様にして実行されるようにな
っている。但し、位相制御の遅延時間tの補正値Yを表
1に従って調整する際(図1のステップS44)には、
回転速度領域Aと回転速度領域Bとの境界回転速度を上
記したように電源周波数に応じて設定された値に基づい
て調整を実行するように構成されている。
【0054】従って、上記第2の実施例においても、第
1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
特に、第2の実施例では、電源周波数を検知し、この検
知した電源周波数を加味して調整幅(位相制御の遅延時
間tの補正値Y)を可変させるように構成したので、電
源周波数の異なる地域に引越した場合にも、調整するこ
となくそのまま使用することができ、使い勝手が良くな
る。また、電源周波数に対応する機種を製造する必要も
なくなるから、製造機種数を低減できる。
【0055】図12及び図13は本発明の第3の実施例
を示すものであり、第2の実施例と異なるところを説明
する。図12のフローチャートは、マイクロコンピュー
タ37のメイン動作の概略制御内容を示しており、第2
の実施例の図10と同一動作には同一ステップ番号を付
している。尚、第3の実施例の機械的及び電気的構成
は、第1及び第2の実施例と同じ構成となっている。
【0056】上記第3の実施例では、ドラム4内の衣類
の量を検知して、その検知結果を加味して位相制御の遅
延時間tの補正値Y(増減時間幅)を調整するように構
成されている。このように調整する理由を、次に述べ
る。
【0057】図13に示すように、モータ10のトルク
曲線がドラム4内の衣類量によって異なる。具体的に
は、衣類量が小であるときのトルク曲線をR1で示し、
衣類量が中であるときのトルク曲線をR2で示し、衣類
量が大であるときのトルク曲線をR3で示す。これによ
り、モータ10のトルクが変動したときの回転速度の変
動が小さい回転速度領域Aと、回転速度の変動が大きい
回転速度領域Bとの境界回転速度が衣類量の大中小によ
って異なることがわかる。具体的には、回転速度領域A
と回転速度領域Bとを判定するための境界回転速度は、
衣類量が小であるとき約1400rpmであり、衣類量
が中であるとき約1200rpmであり、衣類量が大で
あるとき約1000rpmである。従って、衣類量の検
知結果によって、二つの回転速度領域A、Bの境界回転
速度を変える必要がある。
【0058】尚、図13のトルク曲線R1、R2、R3
は電源周波数が60Hzの場合を示しており、電源周波
数が50Hzの場合も衣類量の大中小によって上記トル
ク曲線R1、R2、R3と異なる3本のトルク曲線が存
在する(図示省略)。そして、電源周波数が50Hzの
場合も、衣類量の検知結果によって二つの回転速度領域
A、Bの境界回転速度を変える必要がある。
【0059】以下、図12のフローチャートに従って、
第3の実施例の動作を具体的に説明する。上記図12の
フローチャートにおいて、ステップS101からステッ
プS1までは、第2の実施例とほぼ同じ制御であり、異
なるところは、ステップS106の判断の後のステップ
S107及びステップS108にそれぞれ代わるステッ
プS211及びステップS212の各処理である。即
ち、上記ステップS211では、交流電源40の周波数
が50Hzであることを記憶する。また、ステップS2
12では、交流電源40の周波数が60Hzであること
を記憶するように構成されている。
【0060】さて、ステップS1に進んで、ここで、ス
タートスイッチ43がオンされると、「YES」へ進
み、モータ10に対して通電開始してモータ10を起動
させる(ステップS201)。この場合、モータ10を
スロースタートで起動させる。具体的には、モータ10
への通電比率を通電開始から1秒毎に40%、60%、
80%と順次高くしていくように位相制御が実行される
構成となっている。尚、上記通電比率を前述したゼロク
ロス点からの遅延時間tで表現すると、交流電源40が
60Hzの場合、4.98msec、3.32mse
c、1.66msecとなる。尚、交流電源40が50
Hzの場合には、遅延時間tは6.00msec、4.
00msec、2.00msecとなる。このようにし
てモータ10が通電起動(スロースタート)される結
果、モータ10の回転速度が徐々に高くなると共に、ド
ラム4の回転速度も徐々に高くなる。
【0061】ここで、マイクロコンピュータ37は、上
述したようにモータ10をスロースタートしているとき
に、通電開始から予め決められた所定時間例えば3秒間
の間、回転センサ32から出力されるパルスの個数をカ
ウントアップするように構成されている。具体的には、
通電開始から3秒間が経過するまでは、ステップS20
2にて「NO」へ進み、ここで、回転センサ32からパ
ルスが入力されると、ステップS203にて「YES」
へ進み、マイクロコンピュータ37はカウンタをカウン
トアップする(ステップS204)。これにより、上記
カウンタには、通電開始から3秒間が経過するまでの間
に、回転センサ32から出力されるパルスの数、換言す
ると、モータ10の回転数が積算されて記憶される。
【0062】この場合、ドラム4内の衣類量の大小によ
って通電開始から3秒間が経過するまでの間に回転する
ドラム4(ひいてはモータ10)の回転数が異なる。具
体的には、衣類量が多いと、モータ10にかかる負荷が
大きいので、モータ10が回転し難くなり、モータ10
の上記回転数が小さくなる。反対に、衣類量が少ない
と、モータ10にかかる負荷が小さいので、モータ10
が回転し易くなり、モータ10の上記回転数が大きくな
る。これにより、上記したカウンタにより積算されたカ
ウント値(入力パルス数)に基づいて衣類量を判定する
ことができるのである。
【0063】さて、通電開始から3秒間が経過すると、
ステップS202にて「YES」へ進み、カウンタに記
憶された入力パルス数に基づいて衣類量を判定する(ス
テップS205)。この場合、下記の表2に従って衣類
量を判定する。
【0064】
【表2】 続いて、マイクロコンピュータ37は、ヒータ21を通
電開始する(ステップS3)と共に、モータ10のフィ
ードバック制御を開始する(ステップS4)。この後の
乾燥運転制御は、第1及び第2の実施例の制御とほぼ同
様にして実行されるようになっている。但し、モータ1
0を位相制御する際の遅延時間tの補正値Yを表1に従
って調整する際(図1のステップS44)においては、
回転速度領域Aと回転速度領域Bとの境界回転速度を、
上述したようにして検知(判定)した衣類量及び電源周
波数に応じた値に設定して調整を実行するように構成さ
れている。
【0065】従って、上記第3の実施例においても、第
1及び第2の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることが
できる。特に、第3の実施例では、ドラム4内に収容さ
れた衣類量を検知し、この検知した衣類量を加味して調
整幅(位相制御の遅延時間tの補正値Y)を可変させる
ように構成したので、衣類量が大小変動する場合に、衣
類量の大小に対応してより一層正確な回転速度制御を実
行することができる。更に、第3の実施例では、衣類量
を検知するに際して、モータ10の回転数を検知する回
転センサ32からのパルス数を通電開始から3秒間カウ
ントすることに基づいて検知する構成としたので、衣類
量を短時間で検知することができ、モータ10の回転速
度を目標回転速度に等しくするフィードバック制御をモ
ータ10の起動後から速やかに実行することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、電力調整手段による供給電力の調整によりモータの
回転速度が目標回転速度となるように速度制御する速度
制御手段を備え、そして、電力調整手段による供給電力
の調整幅を、モータのトルク曲線における調整時点のモ
ータの回転速度に対応する部位の傾きに基づいて可変さ
せる調整幅可変手段を備える構成としたので、モータの
回転速度が目標回転速度に等しくなるまでに要する持間
を短縮できると共に、モータの回転速度が変動(振動)
することを防止できて目標回転速度に確実に収束させる
ことができるという優れた効果を奏する。
【0067】また、電源周波数を検知し、この検知した
電源周波数を加味して上記調整幅を可変させるように構
成したので、電源周波数の異なる地域に引越した場合に
も、調整することなくそのまま使用することができるよ
うになる。更に、ドラム内に収容された衣類量を検知
し、この検知した衣類量を加味して上記調整幅を可変さ
せるように構成したので、衣類料の大小に対応してより
一層正確な回転速度制御を実行することができる。
【0068】ここで、ドラム内の衣類量を検知するに当
たって、衣類量の大小に応じてドラムを起動(回転開
始)させるときの回転速度の立ち上がりが遅くなったり
早くなったりする特性に基づいて検知する構成とした。
具体的には、モータの回転に応じてパルス信号を発生す
るパルス信号発生手段を設け、ドラムの起動時にパルス
信号発生手段から出力されたパルス信号に基づいて衣類
量を検知する構成とした。これにより、ドラムの起動時
にかなり短い時間で衣類量を検知することが可能とな
り、上述した回転速度のフィードバック制御を起動後速
やかに実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すフィードバック制
御のフローチャート
【図2】衣類乾燥機の縦断側面図
【図3】ブロック図
【図4】モータの駆動回路周辺の電気回路図
【図5】ゼロクロス検出回路周辺の電気回路図
【図6】タイムチャート
【図7】メイン動作のフローチャート
【図8】位相制御を説明するためのタイムチャート
【図9】モータのトルクと回転速度との関係を示す特性
【図10】本発明の第2の実施例を示す図7相当図
【図11】図9相当図
【図12】本発明の第3の実施例を示す図7相当図
【図13】図9相当図
【符号の説明】
1は外箱、4はドラム、10はモータ、11はベルト伝
達機構、12は回転軸、16は温風供給装置、19はフ
ァン、21はヒータ、28は電極、29は温度センサ、
30は制御装置、32は回転センサ(パルス信号発生手
段)、34は永久磁石、36はホールIC、37はマイ
クロコンピュータ(速度制御手段、調整幅可変手段、速
度検知手段、電源周波数検知手段、衣類量検知手段)、
39は駆動回路(電力調整手段)、40は交流電源、4
7はトライアック、48はフォトトライアックカプラ、
49はゼロクロス検出回路を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣類を収容するドラムと、 このドラムを回転駆動するモータと、 このモータへ与える供給電力を調整する電力調整手段
    と、 前記モータの回転速度を検知する速度検知手段と、 前記電力調整手段による供給電力の調整により前記モー
    タの回転速度が目標回転速度となるように速度制御する
    速度制御手段と、 前記電力調整手段による供給電力の調整幅を、前記モー
    タのトルク曲線における調整時点の前記モータの回転速
    度に対応する部位の傾きに基づいて可変させる調整幅可
    変手段とを備えて成る衣類乾燥機。
  2. 【請求項2】 電源周波数を検知する電源周波数検知手
    段を備え、 調整幅可変手段は、検知した電源周波数を加味して調整
    幅を可変させることを特徴とする請求項1記載の衣類乾
    燥機。
  3. 【請求項3】 ドラム内に収容された衣類量を検知する
    衣類量検知手段を備え、 調整幅可変手段は、検知した衣類量を加味して調整幅を
    可変させることを特徴とする請求項1または2記載の衣
    類乾燥機。
  4. 【請求項4】 モータの回転に応じてパルス信号を発生
    するパルス信号発生手段を備え、 衣類量検知手段は、ドラムの起動時に前記パルス信号発
    生手段から出力されたパルス信号に基づいて衣類量を検
    知するように構成されていることを特徴とする請求項3
    記載の衣類乾燥機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1085489A (ja) * 1996-09-18 1998-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯機等の制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1085489A (ja) * 1996-09-18 1998-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 洗濯機等の制御装置

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