JPH0898876A - 抗菌性を有する多機能材及びその製造方法 - Google Patents

抗菌性を有する多機能材及びその製造方法

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JPH0898876A
JPH0898876A JP6235435A JP23543594A JPH0898876A JP H0898876 A JPH0898876 A JP H0898876A JP 6235435 A JP6235435 A JP 6235435A JP 23543594 A JP23543594 A JP 23543594A JP H0898876 A JPH0898876 A JP H0898876A
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信 早川
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町田  光義
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    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/52Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い抗菌機能と耐摩耗性を有する多機能材を
提供する。 【構成】 基材1の表面に釉薬層2を形成し、この釉薬
層2に当該釉薬の軟化温度以上の耐熱性を有する担持粉
体4aにAgやCu等の抗菌剤4bを吸着させた複合粉体
4からなる抗菌層3を保持している。そして、担持粉体
4aの釉薬層2から露出する表面にAgやCuなどの抗菌
剤4bが固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗(殺)菌性を発揮する
多機能材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】AgやCuが抗菌性を有することは従来か
ら知られており、これらAg等をアパタイトやゼオライ
ト等の担体に担持させ、この担体を釉薬中に含有せしめ
て陶磁器等に塗布し、1100〜1300℃で焼成する
ようにした技術が特開平5−201747号公報に開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】抗菌性金属を担持した
粉体を釉薬に混練して焼成する場合には、空気中の菌体
と抗菌性金属とが接触しないことになり、抗菌機能を充
分に発揮することができない。また、担持担体としてゼ
オライトは耐熱性に劣り、陶磁器等に強固に固定するこ
とができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係る多機能材は、基材の上に形成された釉薬層
に、リン酸カルシウム、リン酸ジルコニウム、リン酸ア
ンモニウム等のリン酸系セラミックスまたは酸化亜鉛等
の担持粉体の比重をδt、釉薬の比重をδbとした場合、
0≦δt−δb≦3.0を満足する担持粉体をその一部を
埋設し、且つ担持粉体の少なくとも釉薬層から露出する
表面には抗菌剤を固定した。
【0005】ここで、抗菌剤としてはAgまたはCuを含
む金属もしくはこれらの酸化物が挙げられ、抗菌剤は微
粒な程、比表面積が大きく、抗菌性が高くなり、光還元
法によって固定する場合には、熱処理によって固定する
よりも微粒の抗菌剤を担持粉体に固定することができ
る。好ましい抗菌剤の粒径は数10nm〜100nmで
ある。また、リン酸カルシウム等のイオン交換可能な粉
体は、抗菌剤をイオン交換によって担持させることもで
きる。尚、微粒な抗菌剤を担持粉体を介さずに直接釉薬
に固定しようとすると、釉薬中で凝集し、或いは釉薬中
に埋没したり、釉薬中に固溶し、十分な抗菌性を発揮で
きない。
【0006】また、0≦δt−δb≦3.0を満足するよ
うにするのは、担持粉体の比重がこの範囲に規定される
数値より大きいと、熱処理の際に担持粉体が局所的に釉
薬層に完全に埋没し、その部分の多機能材表面に菌が滞
留しやすくなって抗菌性が悪くなり、逆に担持粉体の比
重が上記の範囲に規定される数値より小さいと、熱処理
を行っても担持粉体が強固に釉薬層に保持されないから
である。したがって、後述する抗菌剤を予め担持させた
担持粉体を利用する際には、その抗菌剤を担持させた担
持粉体の比重を上記範囲に収める必要がある。
【0007】また、前記釉薬層としては、基材表面に近
くなる程その比重が大きくなるように比重が連続的又は
段階的に変化し、しかも基材表面に近い下層部分の比重
は前記担持粉体の比重よりも大となるようにしてもよ
い。このようにすることで、担持粉体の釉薬層に対する
埋没量を容易に制御することができる。
【0008】また、担持粉体としてのリン酸カルシウ
ム、リン酸ジルコニウム、リン酸アンモニウム等のリン
酸系セラミックスまたは酸化亜鉛粒子は0.1〜3μm
程度のものを選定する。また担持粉体は多孔質体であっ
てもよいし、製造方法によっては多孔質体でなくともよ
い。
【0009】また、担持粉体としてリン酸カルシウム、
リン酸ジルコニウム、リン酸アンモニウム等のリン酸系
セラミックスまたは酸化亜鉛粒子とAg、Cuまたはこれ
らの酸化物とは白色または透明の層(厚みによる)を形
成するが、抗菌剤として酸化チタンを用いた場合には黄
色に、酸化錫を用いた場合には赤色になるので好ましく
ない。更に担持粉体としての酸化亜鉛は、亜鉛自体に抗
菌力があり、且つ、酸化亜鉛は光触媒作用を有するた
め、より優れた効果を発揮し得ることが考えられる。
【0010】一方、上記した多機能材を製造する方法を
以下に列挙する。未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、次
いで釉薬の軟化温度よりも高い温度で基材を焼成し、こ
の後、釉薬層の上に担持粉体を塗布し、次いで釉薬の軟
化温度よりも20℃以上320℃未満高い温度での熱処
理によって担持粉体の一部を釉薬層に埋設せしめ、この
後、光還元法または熱処理によって抗菌剤を担持粉体表
面に固定する
【0011】未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、次いで
釉薬の軟化温度よりも高い温度で基材を焼成し、この
後、釉薬層の上に光還元法または熱処理によって抗菌剤
を表面に固定した担持粉体を塗布し、次いで釉薬の軟化
温度よりも20℃以上320℃未満高い温度での熱処理
によって担持粉体の一部を釉薬層に埋設せしめる。
【0012】未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、この釉
薬層の上に担持粉体を塗布し、この担持粉体表面に光還
元法または熱処理によって抗菌剤を固定し、次いで釉薬
の軟化温度よりも20℃以上320℃未満高い温度で基
材を焼成するとともに担持粉体の一部を釉薬層に埋設せ
しめる。
【0013】未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、この釉
薬層の上に表面に光還元法または熱処理によって抗菌剤
を固定した担持粉体を塗布し、次いで釉薬の軟化温度よ
りも20℃以上320℃未満高い温度で基材を焼成する
とともに担持粉体の一部を釉薬層に埋設せしめる。
【0014】未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、この釉
薬層の上に担持粉体を塗布し、次いで釉薬の軟化温度よ
りも20℃以上320℃未満高い温度で基材を焼成する
とともに担持粉体の一部を釉薬層に埋設せしめ、この
後、釉薬層から露出する担持粉体表面に光還元法または
熱処理によって抗菌剤を固定する。
【0015】ここで、前記釉薬層は、少なくともSiO2
を主体とする比重2〜4の無機物質からなる第1成分
と、比重の大きな第2成分を含む釉薬を排泥鋳込みによ
り比重の分布が厚み方向に傾斜するように形成してもよ
い。
【0016】また、前記釉薬層を形成する代りに、Si
とIa族またはIIa族元素を含む金属塩水溶液を塗布
することで釉薬層に相当するアモルファス層を形成して
もよい。
【0017】また、光還元による方法は、硝酸銀、硝酸
銅、硝酸亜鉛等の水溶液に、担持担体(多孔質でなくと
もよい)を添加攪拌しながら、紫外線を含む光を照射し
た後、担持粉体を蒸留水で洗浄後乾燥して得る。紫外線
を含む光としては紫外線ランプ、BLBランプ、キセノ
ン水銀灯、蛍光灯等がある。また紫外線を含む光を照射
する光源から前記水溶液までの距離は適当な光強度とす
る上で5cm以上20cm以下が好ましい。更に照射する時
間は10分以上60分以下が好ましい。これは10分未
満だと担持される抗菌剤の量が不足し、60分を越える
と担持される抗菌剤の量が必要以上に多くなるからであ
る。尚、このとき担持粉体に酸化亜鉛を用いると光触媒
により、より強固に抗菌剤が固定される。
【0018】一方、熱処理による方法は、硝酸銀、硝酸
銅、硝酸亜鉛等の水溶液に、担持粉体を添加攪拌し、こ
の溶液を2〜3時間程度80〜120℃で加熱処理し、
生成する沈殿を採取し、蒸留水で洗浄後乾燥し、所定の
粒径に粉砕して得る。
【0019】
【作用】抗菌剤が表面に固定された担持粉体は釉薬層或
いはアモルファス層からその一部が外部に露出した状態
となり、抗菌剤が外気に接触するため、抗菌効果が充分
に発揮される。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1乃至図3はそれぞれ本発明に係る抗菌性
を有する多機能材の断面図であり、本発明に係る多機能
材はいずれも、基材1の表面に釉薬層2を形成し、この
釉薬層2に当該釉薬の軟化温度以上の耐熱性を有する担
持粉体4aにAgやCu等の抗菌剤4bを吸着させた複合
粉体4からなる抗菌層3を保持している。
【0021】特に図1に示す多機能材にあっては、担持
粉体4aの釉薬層2から露出する表面に抗菌剤4bが固
定され、図2に示す多機能材にあっては、釉薬層2内に
埋没した担持粉体4aの表面にも抗菌剤4bが固定され
ている。これは製造方法の相違による。
【0022】また、図3に示す多機能材にあっては、基
材1表面に近くなる程、釉薬層2はその比重が大きくな
るように比重の配分が連続的又は段階的に変化し、しか
も基材1の表面に近い下層部分2aの比重は担持粉体4
aの比重よりも大となるようにしている。このようにす
ることで、担持粉体4aの釉薬層2に対する埋没量を容
易に制御することができ、担持粉体4aの一部を確実に
釉薬層2から露出せしめることができる。
【0023】このような構造の釉薬層2を形成する方法
としては、SiO2を主体とする比重2〜4の無機物質か
らなる第1成分と、比重の大きな第2成分を含む釉薬を
排泥鋳込みすることが考えられる。
【0024】また、図示はしていないが、釉薬層2を形
成する代りに、SiとIa族またはIIa族元素を含む
金属塩水溶液を塗布することで釉薬層に相当するアモル
ファス層を形成してもよい。この構成によれば、基材が
釉薬層を有さない建材等にも本発明を適用できる。
【0025】次に図4〜図8に基づいて本発明に係る抗
菌性を有する多機能材の製造方法を説明する。図4に示
す方法にあっては、先ず、同図(a)に示すように未焼
成の基材1の上に釉薬2を塗布し、次いで同図(b)に
示すように釉薬の軟化温度よりも高い温度で基材を焼成
し、この後同図(c)に示すように、釉薬層2の上に担
持粉体4aを塗布し、次いで同図(d)に示すように釉
薬の軟化温度よりも20℃以上320℃未満高い温度で
の熱処理によって担持粉体4aの一部を釉薬層2に埋設
せしめ、この後、同図(e)に示すように抗菌剤4bを
担持粉体4a表面に固定する。
【0026】抗菌剤4bを担持粉体4a表面に固定する
方法として、光還元法を用いた場合には、担持粉体4a
を多孔質とする必要がなくなり、プロセスの自由度が高
くなる。また抗菌剤4bが担持粉体4a間の隙間を埋め
るので、表面のうねりや凹凸が減少するので、汚れが付
着しにくい。
【0027】担持粉体4aの一部を釉薬層2に埋設する
熱処理の温度を釉薬の軟化温度よりも20℃以上320
℃未満高い温度で行うのは、この範囲よりも温度を低く
すると、釉薬層2の粘性が低くならず担持粉体4aの埋
設量が少なく保持力が不充分となり、逆にこの範囲より
も温度を高くすると、釉薬層2の粘性が低くなりすぎ
て、担持粉体4aが釉薬層2中に完全に埋設されてしま
うからである。
【0028】図5に示す方法にあっては、先ず、同図
(a)に示すように未焼成の基材1の上に釉薬2を塗布
し、次いで同図(b)に示すように、釉薬の軟化温度よ
りも高い温度で基材1を焼成し、この後、同図(c)に
示すように釉薬層2の上に抗菌剤4bを表面に固定した
担持粉体4aからなる複合粉体4を塗布し、次いで同図
(d)に示すように釉薬の軟化温度よりも20℃以上3
20℃未満高い温度での熱処理によって複合粉体4の一
部を釉薬層2に埋設せしめる。
【0029】図5に示した方法では、抗菌剤4bとして
Agを用いると、Agは酸化され、Ag2Oとなるが、光還
元法によって固定すれば、せいぜい10wt%しか付着し
ないので、付着の仕方は離散的であり、粒成長は生じな
いので、活性は失われず抗菌性は減少しなかった。
【0030】図6に示す方法にあっては、先ず、同図
(a)に示すように未焼成の基材1の上に釉薬2を塗布
し、同図(b)に示すようにこの釉薬層2の上に担持粉
体4aを塗布し、次いで同図(c)に示すようにこの担
持粉体4a表面に抗菌剤4bを固定し、次いで釉薬の軟
化温度よりも20℃以上320℃未満高い温度で基材を
焼成する。これによって同図(d)に示すように担持粉
体4aの一部を釉薬層2に埋設せしめる。この方法によ
れば、焼成を一度で済ますことができるので、生産性が
向上する。
【0031】図7に示す方法にあっては、先ず、同図
(a)に示すように未焼成の基材1の上に釉薬2を塗布
し、次いで、同図(b)に示すように釉薬層2の上に、
図示しない別工程によって表面に抗菌剤4bを固定した
担持粉体4aからなる複合粉体4を塗布し、次いで同図
(c)に示すように釉薬の軟化温度よりも20℃以上3
20℃未満高い温度で基材を焼成し、担持粉体4aの一
部を釉薬層2に埋設せしめる。この方法によっても、前
記同様焼成を一度で済ますことができるので、生産性が
向上する。
【0032】図8に示す方法にあっては、先ず、同図
(a)に示すように未焼成の基材1の上に釉薬2を塗布
し、次いで同図(b)に示すように釉薬層2の上に担持
粉体4aを塗布し、次いで同図(c)に示すように釉薬
の軟化温度よりも20℃以上320℃未満高い温度で基
材を焼成するとともに担持粉体4aの一部を釉薬層2に
埋設せしめ、この後、同図(d)に示すように釉薬層2
から露出する担持粉体4a表面に抗菌剤4bを固定す
る。この方法によっても、前記同様焼成を一度で済ます
ことができるので、生産性が向上する。
【0033】次に具体的な実施例を述べる (実施例1)陶磁器の鋳込み成形体(未焼成)にSiO2
−Al23−Na2Oフリット(軟化温度950℃、比重
2.8)を主成分とする釉薬をスプレー・コーティング
法にて塗布し、その上に釉薬固形分に対し、6〜15wt
%の酸化亜鉛粉末懸濁液(粒径0.1〜1μm、比重
5.7)をスプレー・コーティング法にて塗布し、更に
1wt%硝酸銀水溶液を1〜6回スプレー・コーティング
法にて塗布後、紫外線を含む光を照射してAgイオンを
還元しつつ酸化亜鉛に固定し、1100〜1200℃で
焼成することにより多機能材を得た。紫外線を含む光を
照射する光源にはBLBランプを用い、表面のAgのあ
る位置が光源から約10cmになるように設定して5〜1
0分間照射した。また、鋳込み成形体に固定されたAg
の粒径は数10nm〜100nmであり、そのときの成
形体はAgの塗布により茶黒色に変化した。この色は焼
成とともに白色へと変化した。したがって、焼成によっ
てAgはAg2Oに変化したと考えられる。焼成体の観察
により、この生成したAg2Oの粒径は数10nm〜10
0nmであり、酸化亜鉛層に対して約1〜10wt%であ
った。
【0034】抗菌性の評価については、大腸菌(Escher
ichia coli W3110株)に対する殺菌効果を試験した。即
ち、予め70%エタノールで殺菌した多機能材の最表面
に菌液0.15ml(1〜50000CFU)を滴下
し、ガラス板(10×10cm)に載せて基材最表面に密
着させ、3時間保持し試料とした。その後、試料の菌液
を滅菌ガーゼで拭いて生理食塩水10mlに回収し、菌
の生存率を求め、評価の指標とした。上記サンプルにつ
いての菌の生存率は10%以上30%未満であった。
【0035】また、耐摩耗試験については、プラスチッ
ク消しゴムを用いた摺動摩耗試験を行って外観の変化を
観察した。上記サンプルについての耐摩耗試験では40
回の往復摺動に対し変化は認められなかった。
【0036】(比較例1)陶磁器の鋳込み成形体(未焼
成)にSiO2−Al23−Na2Oフリット(軟化温度9
50℃、比重2.8)を主成分とする透明釉薬をスプレ
ー・コーティング法にて塗布し、その上に釉薬固形分に
対し、10wt%の酸化チタニアゾル(平均粒径0.01
〜0.02μm)をスプレー・コーティング法にて塗布
し、更に1wt%硝酸銀水溶液を1〜6回スプレー・コー
ティング法にて塗布後、紫外線を含む光を照射してAg
イオンを還元しつつ酸化チタンに固定し、1100〜1
200℃で焼成することにより多機能材を得た。
【0037】得られた多機能材は黄色に変色た。この傾
向は酸化チタン粉末(P25、日本エアロゾル社製)を
用いた時も同様であった。更に。酸化スズゾル(平均粒
径0.003〜0.008μm)を用いた場合には赤色
に変色した。
【0038】(実施例2)1〜10wt%の硝酸銀水溶液
リン酸カルシウム(平均粒径0.3〜2μm、比重3.
3)を浸漬し、紫外線を含む光を照射することでAgを
リン酸カルシウムに固定し担持粉体を得た。これを陶磁
器の鋳込み成形体にSiO2−Al23−Na2Oフリット
(軟化温度950℃、比重2.8)を主成分とする釉薬
をスプレー・コーティング法にて塗布した複合部材上
に、釉薬に対して5%スプレー・コーティング法により
添加し、1100〜1200℃で焼成することにより多
機能材を得た。このサンプルについての菌の生存率は1
0%未満であった。また、耐摩耗試験では40回の往復
摺動に対し変化は認められなかった。
【0039】(比較例2)陶磁器タイル基材の表面に、
SiO2−Al23−Na/K2Oフリットからなる釉薬層
(軟化温度680℃、比重2.4)をスプレー・コーテ
ィング法にて形成し、その上に6〜15wt%の酸化亜鉛
粉末懸濁液(粒径0.1〜1μm、比重5.7)をスプ
レー・コーティング法にて塗布し、更に1wt%硝酸銀水
溶液を1〜6回スプレー・コーティング法にて塗布後、
紫外線を含む光を照射してAgイオンを還元しつつ酸化
亜鉛に固定し、900℃で熱処理することで多機能材を
得た。このサンプルについては、耐摩耗試験では40回
の往復摺動に対し変化は認められなかったものの菌の生
存率は70%以上であった。したがって、担持粉体と釉
薬の比重差が3を越えると抗菌性が劣化することが分
る。
【0040】(比較例3)1〜10wt%の硝酸銀水溶液
リン酸カルシウム(平均粒径0.3〜2μm、比重3.
3)を浸漬し、紫外線を含む光を照射することでAgを
リン酸カルシウムに固定し担持粉体を得た。これをアル
ミナの基材表面にSiO2−Al23−PbOフリットから
なる釉薬層(軟化温度535℃、比重4,1)をスプレ
ー・コーティング法にて塗布した複合部材上に、釉薬に
対して5%スプレー・コーティング法により添加し、8
00℃で焼成することにより多機能材を得た。このサン
プルについての菌の生存率は10%以上30%未満であ
ったが、耐摩耗試験では5回以下の往復摺動で傷が入っ
てしまった。したがって担持粉体と釉薬の比重差が0よ
り小さいと耐摩耗性が劣化することが分る。
【0041】(実施例3)アルミナ基材の表面にSiO2
−Al23−PbOフリットからなる釉薬層(軟化温度5
35℃、比重4,1)をスプレー・コーティング法にて
塗布し、その上に6〜15wt%の酸化亜鉛粉末懸濁液
(粒径0.1〜1μm、比重5.7)をスプレー・コー
ティング法にて塗布し、更に1wt%硝酸銀水溶液を1〜
6回スプレー・コーティング法にて塗布後、紫外線を含
む光を照射してAgイオンを還元しつつ酸化亜鉛に固定
し、この後550℃、700℃、850℃の各温度でで
熱処理することで多機能材を得た。
【0042】550℃の熱処理だと、菌の生存率(抗菌
性)は10%以上30%未満、耐摩耗性は5〜10回の
摺動で傷が入った。700℃の熱処理だと、菌の生存率
(抗菌性)は10%以上30%未満、耐摩耗性は10〜
40回の摺動で傷が入った。850℃の熱処理だと、菌
の生存率(抗菌性)は70%以上、耐摩耗性は40回の
摺動でも傷が入らなかった。したがって、熱処理温度が
釉薬の軟化温度よりも20℃未満しか高くないと担持粉
体である酸化亜鉛と基材との結合が十分でなく、したが
って耐摩耗性が悪く320℃以上であると抗菌性が劣化
することが分る。
【0043】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明によれば、抗
菌剤が表面に固定された担持粉体は釉薬層或いはアモル
ファス層からその一部が外部に露出した状態となり、抗
菌剤が外気に接触するため、抗菌効果を充分に発揮する
ことができる。また、担持粉体はその一部が釉薬層或い
はアモルファス層に埋設されるので、保持力が大幅に向
上し、剥離等が生じにくくなり、抗菌効果を長期に亘っ
て維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抗菌性を有する多機能材の断面図
【図2】同多機能材の別実施例を示す断面図
【図3】同多機能材の別実施例を示す断面図
【図4】本発明に係る抗菌性を有する多機能材の製造方
法を説明する図
【図5】同多機能材の製造方法の別実施例を説明する図
【図6】同多機能材の製造方法の別実施例を説明する図
【図7】同多機能材の製造方法の別実施例を説明する図
【図8】同多機能材の製造方法の別実施例を説明する図
【符号の説明】
1…基材、2…釉薬層、3…抗菌層、4…複合粉体、4
a…担持粉体、4b…抗菌剤。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の上に釉薬層が形成され、この釉薬
    層に担持粉体の比重をδt、釉薬の比重をδbとした場
    合、0≦δt−δb≦3.0を満足する担持粉体がその一
    部を埋設するように設けられ、また前記担持粉体の少な
    くとも釉薬層から露出する表面には抗菌剤が固定されて
    いることを特徴とする抗菌性を有する多機能材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の抗菌性を有する多機能
    材において、前記担持粉体はリン酸カルシウム、リン酸
    ジルコニウム、リン酸アンモニウム等のリン酸系セラミ
    ックスまたは酸化亜鉛の少なくとも1種を含むことを特
    徴とする抗菌性を有する多機能材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の抗菌性を有する多機能
    材において、前記釉薬層は基材表面に近くなる程その比
    重が大きくなるように比重が連続的又は段階的に変化
    し、しかも基材表面に近い下層部分の比重は前記担持粉
    体の比重よりも大であることを特徴とする抗菌性を有す
    る多機能材。
  4. 【請求項4】 未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、次い
    で釉薬の軟化温度よりも高い温度で基材を焼成し、この
    後、釉薬層の上に担持粉体を塗布し、次いで釉薬の軟化
    温度よりも20℃以上320℃未満高い温度での熱処理
    によって担持粉体の一部を釉薬層に埋設せしめ、この
    後、光還元法、熱処理またはイオン交換法によって抗菌
    剤を担持粉体表面に固定するようにしたことを特徴とす
    る抗菌性を有する多機能材の製造方法。
  5. 【請求項5】 未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、次い
    で釉薬の軟化温度よりも高い温度で基材を焼成し、この
    後、釉薬層の上に光還元法、熱処理またはイオン交換法
    によって抗菌剤を表面に固定した担持粉体を塗布し、次
    いで釉薬の軟化温度よりも20℃以上320℃未満高い
    温度での熱処理によって担持粉体の一部を釉薬層に埋設
    せしめるようにしたことを特徴とする抗菌性を有する多
    機能材の製造方法。
  6. 【請求項6】 未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、この
    釉薬層の上に担持粉体を塗布し、この担持粉体表面に光
    還元法、熱処理またはイオン交換法によって抗菌剤を固
    定し、次いで釉薬の軟化温度よりも20℃以上320℃
    未満高い温度で基材を焼成するとともに担持粉体の一部
    を釉薬層に埋設せしめるようにしたことを特徴とする抗
    菌性を有する多機能材の製造方法。
  7. 【請求項7】 未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、この
    釉薬層の上に表面に光還元法、熱処理またはイオン交換
    法によって抗菌剤を固定した担持粉体を塗布し、次いで
    釉薬の軟化温度よりも20℃以上320℃未満高い温度
    で基材を焼成するとともに担持粉体の一部を釉薬層に埋
    設せしめるようにしたことを特徴とする抗菌性を有する
    多機能材の製造方法。
  8. 【請求項8】 未焼成の基材の上に釉薬を塗布し、この
    釉薬層の上に担持粉体を塗布し、次いで釉薬の軟化温度
    よりも20℃以上320℃未満高い温度で基材を焼成す
    るとともに担持粉体の一部を釉薬層に埋設せしめ、この
    後、釉薬層から露出する担持粉体表面に光還元法、熱処
    理またはイオン交換法によって抗菌剤を固定するように
    したことを特徴とする抗菌性を有する多機能材の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項4乃至請求項8に記載の抗菌性を
    有する多機能材の製造方法において、前記釉薬層は、少
    なくともSiO2を主体とする比重2〜4の無機物質から
    なる第1成分と、比重の大きな第2成分を含む釉薬を排
    泥鋳込みにより比重の分布が厚み方向に傾斜するように
    形成されることを特徴とする抗菌性を有する多機能材の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至請求項8に記載の抗菌性
    を有する多機能材の製造方法において、前記釉薬層を形
    成する代りに、SiとIa族またはIIa族元素を含む
    金属塩水溶液を塗布することで釉薬層に相当するアモル
    ファス層を形成することを特徴とする抗菌性を有する多
    機能材の製造方法。
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