JPH0898682A - アッセイ試薬及びそれを使用した測定方法 - Google Patents

アッセイ試薬及びそれを使用した測定方法

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JPH0898682A
JPH0898682A JP30572394A JP30572394A JPH0898682A JP H0898682 A JPH0898682 A JP H0898682A JP 30572394 A JP30572394 A JP 30572394A JP 30572394 A JP30572394 A JP 30572394A JP H0898682 A JPH0898682 A JP H0898682A
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Tatsuo Akita
達夫 秋田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アクリジニウム塩で標識された低分子化合物
コンジュゲート試薬で状況に応じた多様な測定手法に適
用することが可能な試薬の提供。 【構成】 アルカリフォスファターゼを低分子化合物に
より標識し同時にアクリジニウム塩で標識し、新規な標
識アルカリフォスファターゼが得られる。この標識アル
カリフォスファターゼを試薬として用いることにより、
特異的結合測定法において、試薬としての安定性が良好
で、その保存性に優れ、信頼性が高い測定系が構築でき
る。このコンジュゲートは、通常繁用されるハプテン−
高分子複合物を免疫原として産生される抗体に対する親
和性が比較的良好で、測定の感度を高めることができ
る。さらに化学発光を利用した免疫測定系にも酵素免疫
測定系などにも応用することができ、一つの試薬で状況
に応じた多様な測定手法に適用することが可能となり、
特に測定の自動化を図るのに優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標識として比較的低分
子の化合物と共にアクリジニウム塩を有する標識されて
いる新規なアルカリフォスファターゼ(以下、単に「低
分子化合物−ALP−Acr・コンジュゲート」とい
う。)及びその製造法、さらにはその標識されているア
ルカリフォスファターゼを試薬として用いることを特徴
とする特異的結合測定法に関する。本発明の特異的結合
測定法は、比較的低分子の化合物で標識されると共にア
クリジニウム塩で標識されているアルカリフォスファタ
ーゼ、すなわち低分子化合物−ALP−Acr・コンジ
ュゲートと、検体中の測定対象物とが、その特異的結合
反応試薬、好ましくは抗体に対して競合的に反応して結
合することを利用する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】生物学
的に活性を持ったり、臨床的に重要な薬物の測定法とし
ては、特異的な結合反応を利用した測定法が開発されて
いる。特に免疫学的な反応を利用する免疫測定法は、高
い感度を有しており、微量の測定が可能であることから
広く普及している。こうした測定において、当初は放射
性の物質が標識として用いられ、測定を容易にするとと
もに高い検出感度を達成するために用いられてきた。し
かしながら、放射性の物質は、それ自体非常に危険であ
るなどのためそれを扱うための特別な施設とか、技術が
要求され、さらに使用済み廃液の処理に於いて環境を汚
染するなど大きな問題を抱えているので、それに代わる
安全でかつ高い感度を実現できる標識の開発が求められ
ている。そうした放射性物質の標識に代えて、酵素標識
とか螢光標識などが開発されてきている。
【0003】最近では、化学ルミネセント現象を利用し
た特にアクリジニウム塩による標識が注目されてきてい
る。アクリジニウム塩標識は、比較的高い光収量が得ら
れ、さらにインジケーターに結合した抗体などの蛋白質
によってはその化学ルミネセントが損なわれることが少
ないことなど安定していることから、その標識剤として
の開発が盛んに進められている。例えば、特に甲状腺ホ
ルモンの測定法としては、古くはTBPに結合したT4
(またはT3 )中のヨードを化学的に測定するタンパク
結合ヨード法が用いられていたが、やがて放射性のT4
(またはT3 )とTBGとの結合を利用した競合タンパ
ク結合分析法が用いられるようになった。さらに抗T4
抗体(または抗T3 抗体)を用いるラジオイムノアッセ
イが繁用されている。しかしながら、放射線標識は環境
汚染などの問題があることから、最近では非放射性標識
を用いたイムノアッセイの開発が求められ、酵素標識や
螢光標識を用いたイムノアッセイ法の開発がなされてき
ている。こうした非放射性標識開発の一つとして、化学
発光標識剤であるアクリジニウム基とT4 (またはT
3 )とを結合した試薬の開発が試みられている。
【0004】ところが、アクリジニウム塩標識は、水に
難溶性であることから、比較的低分子の化合物であるハ
プテンなどの薬物をアクリジニウム塩で標識すると、得
られたアクリジニウム塩標識薬物である試薬は、水溶性
が非常に劣ることとなり、試薬保存中や測定中に沈殿を
生ずるとか、B/F分離の際にフィルターなどに非特異
的に吸着されてしまうとか、測定に使用できるような濃
度のものとすることが困難であったりするなどの問題が
ある。さらに臨床的な測定において普通に採用されるこ
との多いpH域で不安定であるという問題もある。また
感度を高めたり、標識率を高めたり、例えば複数の標識
を導入したりすると、得られた標識試薬の水溶解性が低
下して、試薬として使用に耐えないとか、測定中に特異
的結合反応に悪影響を与える恐れがでる、さらに分離処
理などにおいてフィルターなどに吸着されてしまうなど
の問題もある。
【0005】例えば、T4 (またはT3 )誘導体とアク
リジニウム塩とを直接結合させたものや、T3 (T4
誘導体とアクリジニウム塩とを低分子スペーサーを介し
て結合したものでは、 1.得られた結合物が疎水性であるため、非特異的吸着
能が大きく、例えばB/F分離などにグラスフィルター
などを用いるとそれに非特異的に吸着してしまう 2.溶液中での安定性が悪く、保存性が劣るばかりでな
く、試薬としての信頼性に問題がある。例えば、中性〜
弱アルカリ性の溶液中では不安定である。 3.抗T3 (T4 )抗体は、通常T3 (T4 )−高分子
複合物を免疫原として産生されるが、こういったT3
(T4 )−高分子複合物により得られる抗T3 (T4
抗体に対する親和性が低く測定の感度が悪いなどの問題
があった。
【0006】さらにこうした結合物は、アクリジニウム
標識に基づくアクリジニウム塩の化学発光を利用した免
疫測定系には利用できるがその他の免疫測定系、例え
ば、酵素免疫測定系に応用するなどのことは一切できな
い。特に最近では、その場その場に応じ、酵素標識測定
系とか、化学ルミネセント標識測定系など、一つの試薬
を用いることで様々な角度及び感度などを利用して臨床
測定することが求められたり、自動的に測定機器で測定
処理するにも適したものが求められるが、これまで比較
的低分子化合物からなるアクリジニウム標識を用いた系
では、特にその水溶解性の観点で問題があり、さらに同
時に酵素標識測定系を利用できるものがなかった。
【0007】例えば、T3 (T4 )を測定する場合、そ
の測定は、臨床の分野ではその病気などの治療を進めな
がら行う必要もあり、一つの試薬でその場その場の状況
に応じた多様な測定手法に適用することが可能なものが
求められるにも拘らず、従来はできなかった。そこでこ
うした問題のない化学発光標識剤であるアクリジニウム
塩による標識のなされた比較的低分子の化合物であるハ
プテンなどの薬物からなる試薬を開発することが求めら
れている。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明者等は、特に測定の自動
化を図るには、複数の測定系に利用が可能で、例えば、
化学発光免疫測定法にも使用でき且つ酵素免疫測定法に
も使用できるものが有利であること、及び試薬の安定性
が求められること、さらには機器に使用しているフィル
ター類に非特異的な吸着を起こさないようなものが大切
であるとの認識のもと、特異的結合反応利用測定系にお
いて用いることの出来る比較的低分子化合物などのアク
リジニウム塩による標識でその水溶性に多大の影響をう
けるものに関連した新規な試薬の開発に着手し、鋭意研
究の結果本発明を完成したものである。
【0009】本発明は、標識として低分子化合物を有す
ると共に標識としてアクリジニウム塩を有する標識され
ている新規なアルカリフォスファターゼ(以下、単に
「低分子化合物−ALP−Acr・コンジュゲート」と
いう。)及びその製造法、さらにはその新規な標識アル
カリフォスファターゼ・コンジュゲートからなることを
特徴とする特異的結合測定系用試薬並びにその試薬を用
いることを特徴とする測定対象物の特異的結合測定法に
関する。本発明の測定対象物の特異的結合測定法は、比
較的低分子の化合物であるハプテンなどの薬物から成る
群から選ばれたものを標識として有すると共にアクリジ
ニウム塩を標識として有するところの標識されているア
ルカリフォスファターゼ、すなわち低分子化合物−AL
P−Acr・コンジュゲートと、検体中の測定対象物と
が、その特異的結合反応試薬、好ましくは抗体に対して
競合的に反応して結合することを利用する。
【0010】本発明で使用される低分子化合物は、少な
くとも1個のアクリジニウム塩標識の導入により、その
水に対する溶解性に多大の影響を受けるものであり、複
数のアクリジニウム塩標識を導入した場合には、1個の
アクリジニウム塩標識の導入により比較的水に対する溶
解性に於いて影響を受けることの少ないものも、次第に
大きな影響を受けるであろうことは予測しうるところで
ある。本発明では、アクリジニウム塩標識の導入により
測定対象物の特異的結合測定法において何らかの実質的
問題を生ぜしめることを解決しているかぎり、すべて本
発明の対象低分子化合物と判断することができよう。
【0011】本発明で使用される低分子化合物は、例え
ば抗原、ハプテンなどの薬物を挙げることができ、生物
学的重要性を持つ薬剤、臨床的重要性を持つ薬剤、代謝
物質、ビタミン、ホルモン、ステロイド、核酸、糖類、
毒物、生理活性物質、農薬、化学薬品などが挙げられ
る。薬物としては、例えばホルモン薬、ビタミン剤、抗
生物質、放射線増感剤、放射線防護剤、抗ヒスタミン
薬、うっ血除去薬、抗炎症薬、駆虫薬、局所麻酔薬、抗
真菌薬、抗アメーバ薬、抗トリコモナス薬、抗関節炎
薬、抗喘息薬、抗血液凝固薬、抗糖尿病薬、抗高血圧症
薬、冠血管拡張薬、脳血管拡張薬などの血管拡張薬、抗
狭心症薬、血管新生阻害剤、カルシウム拮抗薬、カルモ
ジュリン阻害剤、中毒治療薬、抗不整脈症薬、筋肉弛緩
薬、抗脂肪血症薬、脳代謝改善薬、脳代謝賦活薬、学習
・記憶障害改善薬、痴呆症薬などの脳機能改善薬、抗神
経病薬、鎮痛薬、鎮静薬、抗不安薬、抗痙攣薬、抗躁う
つ病薬、パーキンソン病治療薬などの中枢神経系作用
薬、副作用軽減剤、酵素、ワクチンコンポーネント、ト
キソイド、抗毒素、抗腫瘍剤、抗癌剤、抗癌剤効果増強
剤、抗ウイルス剤、免疫増強剤、免疫調節剤、免疫回復
剤などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0012】比較的低分子の薬物としては、モルフィ
ン、フェノバルビタール、フェニトイン、ジフェニルヒ
ダントイン、カルバマゼピン、プリミドン、エトスクシ
ミド、バルプロ酸、アセタゾールアミド、プロプラノロ
ール、スルチアム、グルテチミド、クロナゼパム、ニト
ラゼパム、ジアゼパム、ペントバルビタール、セコバル
ビタール、ブピバカイン、メピバカイン、リドカイン、
プロカインアミド、キニジン、ジソピラミド、ジゴキシ
ン、ジキトキシン、テオフィリン、アミトリプチリン、
イミプラミン、アミカシン、ゲンタマイシン、トブラマ
イシン、ジブカイン、ストレプトマイシン、セファレキ
シン、スルファメトキサゾール、メソトレキサート、シ
クロスポリン、メチルプレドニゾロン、コルチゾール、
11−デオキシコルチゾール、テストステロン、17−
OH−プロゲステロン、ケモデオキシコール酸、サリチ
ル酸、アセトアミノフェン、インドメタシン、アロプリ
ノール、ハロペリドール、ビタミンA、カロチン、ビタ
ミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB1
2、葉酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、チロ
キシン(thyroxine,T4 )、3,5,3’−
トリヨードチロニン(3,5,3’−triiodot
hyronine,T3 )などが挙げられる。比較的低
分子の薬物としては、特にはT4 やT3 などが挙げられ
る。
【0013】甲状腺ホルモンの過剰は、神経過敏、頻
脈、脈圧増大、基礎代謝亢進、発育の促進、アドレナリ
ンに対する感受性の増大を示すのに対し、その不足は成
長発育の遅延、中枢神経系、精神機能の低下、循環系の
異常をきたし、さらにコレステロール代謝に変化がおこ
るなど重要な生理的な変化をもたらす。したがって、血
中に存在し、これらの生理活性に大きな影響を及ぼして
いる甲状腺ホルモンを正確に測定することは臨床医学上
非常に重要と考えられている。
【0014】甲状腺ホルモンのうち、血中においてその
生物学的活性などの理由により重要と考えられているの
は、T4 と、T3 である。これらチロキシン及び3,
5,3’−トリヨードチロニンは、血中ではチロキシン
結合グロブリン(TBG)、チロキシン結合プレアルブ
ミン(TBPA)、アルブミンという3種のチロキシン
結合タンパク(TBP)と大部分結合して存在してお
り、T4 の大部分(99.97%以上)はこれらTBP
と結合し、極く一部(0.02%程度)が遊離型T4
(free T4 )として血中を循環して、実際に生物
学的活性を示すのは、この遊離型T4 であるといわれて
いる。こうして血中の総T4 濃度は、甲状腺からのT4
の分泌、血中での代謝、分解などのほか、血中のTBP
濃度によっても変動しうる。T3 もTBPと結合してい
るが、T4 よりもその結合はゆるやかで、血中T3 の約
99.7%程度がTBPと結合していると言われ、遊離
型T3 は血中T3 の約0.2〜0.3%程度と考えられ
ている。T3 は、体内で容易にT4 から変換合成されて
いる。
【0015】甲状腺にはいろいろな疾患があり、血中総
4 (またはT3 )が上昇するもの(例えば、パセドウ
氏病など)、血中総T4 (またはT3 )が低下するもの
(例えば、粘液水腫、クレチン症など)、血中T4 (ま
たはT3 )濃度は正常なままであるもの(例えば、単純
性甲状腺腫など)など、その血中総T4 (またはT3
量の測定は、これらの診断にあたり重要な検査の一つと
なっている。
【0016】またクレチン症などでは、早期に発見、治
療するためには全出生児の血中T4(またはT3 )を測
定するなどの予防医学的な分野でも重要視されている。
こうしたT4 (またはT3 )測定にあたっては、総T4
(またはT3 )はTBGの増加(例えば正常妊婦など)
やTBGの減少(例えばネフローゼなど)でも変化する
ので血中遊離型T4 (またはT3 )を測定することが求
められている。こうした血中遊離型T3 (またはT4
は、TBPと複雑な平衡関係にあり、その量を正確に測
定することは重要である。
【0017】こうして本発明の好適な一つの具体的態様
は、標識として3,5,3’−トリヨードチロニン、チ
ロキシン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれたも
のを有すると共に標識としてアクリジニウム塩を有する
標識されている新規なアルカリフォスファターゼ(以
下、単に「T3 (またはT4 )−ALP−Acr・コン
ジュゲート」という。)及びその製造法、さらにはその
新規な標識アルカリフォスファターゼ・コンジュゲート
からなることを特徴とするT3 (またはT4 )測定系用
試薬並びにその試薬を用いることを特徴とするT3 (ま
たはT4 )の特異的結合測定法に関する。
【0018】さらに本発明のT3 (またはT4 )の特異
的結合測定法は、3,5,3’−トリヨードチロニン、
チロキシン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれた
ものを標識として有すると共にアクリジニウム塩を標識
として有するところの標識されているアルカリフォスフ
ァターゼ、すなわちT3 (またはT4 )−ALP−Ac
r・コンジュゲートと、検体中の3,5,3’−トリヨ
ードチロニンあるいはチロキシンとが、その特異的結合
反応試薬、好ましくは抗T3 抗体(または抗T4 抗体)
に対して競合的に反応して結合することを利用する。チ
ロキシン(T4 )は3,5,3’−トリヨードチロニン
よりもチロキシン結合グロブリン(TBG)への結合能
が約20倍大きいため、すでに結合しているトリヨード
チロニン(T3 )に大きな影響、例えばそれと置換する
などするし、トリヨードチロニン(T3 )に較べ、チロ
キシン(T4 )はチロキシン結合プレアルブミン(TB
PA)の影響をより大きく受けることが知られているか
ら、標識としては、3,5,3’−トリヨードチロニン
の方が好ましく使用できる。
【0019】本発明で使用されるアルカリフォスファタ
ーゼ(「アルカリ性フォスファターゼ」ともいう)とし
ては、例えばウシ小腸や大腸菌由来のものが挙げられる
が、アルカリフォスファターゼは動物の組織、例えば
骨、腸粘膜、腎臓、乳腺などに広く分布する。こうした
アルカリフォスファターゼは遺伝子組換え技術を利用し
て得られたものであることもできる。ウシ小腸由来アル
カリフォスファターゼ及び大腸菌由来アルカリフォスフ
ァターゼは本発明で好ましく使用される。
【0020】本発明で使用される低分子化合物でアルカ
リフォスファターゼを標識するにあたっては、当該分野
で汎用されている方法あるいはそれらを修飾改変した方
法を用いることができ、例えば共有結合などの化学的結
合のうちから好適な方法を必要に応じ組合わせて適用し
て行うことができる。共有結合により化学的に結合せし
めるには、通常結合剤を用いる。例えば、T3 又はその
誘導体あるいはT4 又はその誘導体でアルカリフォスフ
ァターゼを標識するにあたっては、例えば共有結合など
の化学的結合のうちから好適な方法を必要に応じ組合わ
せて適用して行うことができる。共有結合により化学的
に結合せしめるには、通常結合剤を用いる。
【0021】化学的な結合剤としては、通常の当業者に
知られたものの中から選択することができるが、例え
ば、グルタルアルデヒド、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−カルボジイミド(EDC)、N−ヒドロキシスク
シンイミド(NHS)、N,N’−o−フェニレンジマ
レイミド、N−スクシンイミジル 3−(2−ピリジル
ジチオ)プロピオネート、N−スクシンイミジル S−
アセチルメルカプトアセテート、N−スクシンイミジル
4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−
カルボキシレート、N−スクシンイミジル 6−マレイ
ミドヘキサノエート、N−スクシンイミジル4−ヨード
アセチルアミノベンゾエート、N−スクシンイミジル
3−(p−ヒドロキシフェニル)プロピオンネート、N
−スクシンイミジル m−マレイミドベンゾエート、N
−スクシンイミジル 4−マレイミドブチレート、N−
スクシンイミジル (p−マレイミドフェニル)アセテ
ート、N−スクシンイミジル4−(p−マレイミドフェ
ニル)ブチレートなどが挙げられ、さらに6−マレイミ
ドカプロン酸、2−ブロモ酢酸、2−ヨード酢酸、コハ
ク酸等の活性エステル、トリアジンの活性エステル、ス
ルホン酸エステル誘導体等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。
【0022】標識するにあたっては、本発明で使用され
る低分子化合物とアルカリフォスファターゼとの間に、
スペーサーを導入することもできる。例えば、T3 又は
4とアルカリフォスファターゼとの間に、スペーサー
を導入することもできる。スペーサーとしては、炭素数
1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、炭素数2〜1
2の直鎖又は分岐鎖のアルキレンオキシアルキレン基、
アミド基などが挙げられる。このほか目的に応じ当該分
野で広く知られたものの中から適宜選択して用いること
ができる。一つの具体的な態様では、低分子化合物をコ
ハク酸イミドなど活性化酸イミドなどで活性化した誘導
体とした後、この活性化誘導体をアルカリフォスファタ
ーゼと反応させて標識することができる。なお、低分子
化合物は必要に応じ保護基で保護されていることができ
る。
【0023】例えば、T3 誘導体をN−ヒドロキシスク
シンイミド(NHS)などで活性化し、次にアルカリフ
ォスファターゼと反応させて標識できる。反応にあたっ
ては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−カルボジイミド(EDC)などの共存下にその処
理を行うことができる。T3 の誘導体あるいはT4 の誘
導体としては、アセチル基などのアシル基でアミノ基が
保護されたもの、T3 又はT4 にスペーサー残基の結合
せしめられているものなど、T3 又はT4 のうちに共有
結合を可能にせしめる基を導入してあるものなどが挙げ
られる。
【0024】標識アルカリフォスファターゼ中の標識低
分子化合物の数は、通常1個以上で十分である。これら
の数は、通常平均値として示される。例えば低分子化合
物標識は標識アルカリフォスファターゼ中に6個程度ま
で導入することができるが、その導入数が多いと、例え
ば抗体などの特異的結合体との反応性が大きくなりすぎ
る場合もある。好ましくは標識低分子化合物の数は、標
識アルカリフォスファターゼ中に約1〜2個である。代
表的な例では、標識アルカリフォスファターゼ中の標識
3 又はT4 の数は、通常1個以上で十分である。これ
らの数は、通常平均値として示される。例えば標識T3
は標識アルカリフォスファターゼ中に6個程度まで導入
することができるが、その導入数が多いと、例えば抗体
などの特異的結合体との反応性が大きくなりすぎる場合
もある。好ましくは標識T3 の数は、標識アルカリフォ
スファターゼ中に約1〜2個である。
【0025】アクリジニウム塩でアルカリフォスファタ
ーゼを標識するにあたっては、当該分野で汎用されてい
る方法を用いることができ、例えば共有結合などの化学
的結合のうちから好適な方法を必要に応じ組合わせてそ
れを適用して行うことができる。共有結合により化学的
に結合せしめるには、通常結合剤を用いる。化学的な結
合剤としては、通常の当業者に知られたものの中から選
択することができ、例えば、上記低分子化合物でアルカ
リフォスファターゼを標識するにあたって用いられるも
の等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。例えば10−メチル−N−トシル−N−(2−カル
ボキシエチル)−9−アクリジニウムカルボキサミド塩
をN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)などで活性
化し、活性化アクリジニウムエステルとし、次にアルカ
リフォスファターゼと緩衝液中で反応させるなどして標
識できる。反応にあたっては、EDCなどの共存下にそ
の処理を行うことができる。
【0026】標識アルカリフォスファターゼ中の標識ア
クリジニウム塩の数は、通常1個以上で十分である。こ
れらの数は、通常平均値として示される。典型的な例で
は標識アクリジニウム塩は標識アルカリフォスファター
ゼ中に10個程度まで導入することができるが、その導
入数を増加させても、標識に基づくカウント数は増加す
るものの、非特異的吸着の増加は小さいことから、より
高い感度を達成しうる。標識アクリジニウム塩の数は、
標識アルカリフォスファターゼ中に約5個程度までで
は、例えば標識T3 などの導入に不利な点はなく、適宜
測定感度の高いものを選ぶことが可能である。
【0027】標識するにあたっては、アクリジニウム基
とアルカリフォスファターゼとの間に、スペーサーを導
入することもできる。スペーサーとしては、炭素数1〜
6の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、炭素数2〜12の
直鎖又は分岐鎖のアルキレンオキシアルキレン基、アミ
ド基、炭素数6〜20の置換されていてもよい脂環式
基、炭素数6〜20の置換されていてもよい芳香族基な
どが挙げられる。このほか目的に応じ当該分野で広く知
られたものの中から適宜選択して用いることができる。
本発明のコンジュゲートを製造するにあたっては、先ず
アルカリフォスファターゼをアクリジニウム塩で標識
し、つぎに得られたアクリジニウム塩で標識されている
アルカリフォスファターゼ(以下、単に「ALP−Ac
r・コンジュゲート」という。)を低分子化合物で標識
し、低分子化合物−ALP−Acr・コンジュゲートを
得ることができる。標識の順序は任意に選択することが
でき、例えば低分子化合物でアルカリフォスファターゼ
を標識し、つぎに得られた標識アルカリフォスファター
ゼをアクリジニウム塩で標識し、低分子化合物−ALP
−Acr・コンジュゲートを得ることができる。
【0028】より具体的な態様では、本発明のコンジュ
ゲートを製造するにあたっては、先ずアルカリフォスフ
ァターゼをアクリジニウム塩で標識し、つぎに得られた
アクリジニウム塩で標識されているアルカリフォスファ
ターゼ(ALP−Acr・コンジュゲート)をT3 又は
その誘導体あるいはT4 又はその誘導体で標識し、T3
−ALP−Acr・コンジュゲートまたはT4 −ALP
−Acr・コンジュゲートを得ることができる。同様に
標識の順序は任意に選択することができ、例えばT3
はその誘導体あるいはT4 又はその誘導体でアルカリフ
ォスファターゼを標識し、つぎに得られた標識アルカリ
フォスファターゼをアクリジニウム塩で標識し、T3
ALP−Acr・コンジュゲートまたはT4 −ALP−
Acr・コンジュゲートを得ることができる。
【0029】本発明においては特異的結合反応にあずか
る特異的結合反応体としては、例えば抗体などが挙げら
れるが、特異的結合反応することのできるものであれば
特に制限はない。抗体は常法により得ることができ、例
えば村松繁、他編、実験生物学講座14、免疫生物学、
丸善株式会社、昭和60年、日本生化学会編、続生化学
実験講座5、免疫生化学研究法、東京化学同人、198
6年、日本生化学会編、新生化学実験講座12、分子免
疫学III、抗原・抗体・補体、東京化学同人、199
2年などに記載の方法に準じて、例えばウマ、ウシ、ヒ
ツジ、ウサギ、ヤギ、ラット、マウスなどを免疫するな
どして得たり、モノクローナル抗体であることもでき、
これらは単独でもあるいはこれらを組合せて用いること
も任意にできる。これら抗体は、必要なら、ペプシン、
パパインなどの酵素で消化して、F(ab’)2 、Fa
bとして使用してもよい。抗T3 モノクローナル抗体ま
たは抗T4 モノクローナル抗体としては、好ましくはマ
ウスミエローマ細胞を用いて細胞融合技術を利用して得
られたモノクローナル抗体であってもよいことはいうま
でもない。本発明で用いられる抗体としては、抗T3
体または抗T4 抗体を好ましく用いることができるが、
測定対象に合わせて各種の抗体が特に限定されることな
く用いることができる。抗T3 抗体または抗T4 抗体
は、好ましくは、T3 またはT4 を適当なキャリア・タ
ンパク質、例えばアルブミン、TBGなどとコンジュゲ
ートを形成したものを抗原として用いて免疫することに
より得られる。
【0030】特異的結合反応試薬は、B/F分離を容易
にするために、固相化することができる。本発明におい
て特異的結合反応にあずかる抗体などの特異的結合反応
体は、必要に応じて、固定化用担体に固定しておき、こ
の固相化担体を、分析対象としての試料と接触させ、こ
うして固定担体に固定された特異的結合をなす該反応体
と、分析試料中の標識低分子化合物等とを特異的に結合
反応せしめ、この特異的に結合した標識低分子化合物を
検知することにより行うことができる。例えば、特異的
結合反応にあずかる抗体などの特異的結合反応体は、必
要に応じて、固定化用担体に固定しておき、この固相化
担体を、分析対象としての甲状腺ホルモンを含有する試
料と接触させ、こうして固定担体に固定された抗T3
体または抗T4 抗体あるいは該反応体と、分析試料中の
標識T3 またはT4 等とを特異的に結合反応せしめ、こ
の特異的に結合した標識T3 またはT4 を検知すること
により行うことができる。
【0031】ここで用いることが出来る不溶性又は固体
の担体としては、固相化用担体として広く知られたもの
が挙げられ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、テフ
ロン、ポリアセタール、ポリアクリルアミド、ポリメタ
クリレート、ポリアクリレート、スチレン−メタクリレ
ート共重合体、ポリグリシジルメタクリレート、アクロ
レイン−エチレングリコールジメタクリレート共重合体
等のポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエ
ポキシ樹脂など合成樹脂、寒天、アガロース、架橋アガ
ロース、架橋アルギン酸、架橋グアガム、紙、セルロー
ス、ニトロセルロース、カルボキシルセルロースなどの
セルロースエステルあるいは混合セルロースエステル、
デキストラン、ゼラチン、キチン、コラーゲン、綿な
ど、重合アミノ酸、多糖等の天然あるいは合成の修飾あ
るいは非修飾の重合炭水化物、重合炭化水素などの高分
子、それらの架橋誘導体など、ガラス、例えば活性化ガ
ラス、シリカゲル、アルミナ、カオリン、タルク、シリ
カ−アルミナ、セラミック、カーボン、硫酸バリウム、
硫酸マグネシウムなどから選ばれたものであり、粒子、
微粒子、膜、ビーズ、チューブ、プレート、マイクロプ
レート、マイクロタイター・ウェル、マイクロチュー
ブ、ストリップ等の形状のものがある。さらには赤血
球、ラテックス粒子、乳剤などが挙げられる。
【0032】固相化の方法としては、当該分野で汎用さ
れている方法を用いることができ、例えばイオン相互作
用、疎水相互作用、共有結合などの物理的吸着や化学的
結合あるいはそれらを組み合わせて適用して行うことが
できる。化学的な結合剤としては、通常の当業者に知ら
れたものの中から選択することができるが、例えば、上
記標識化に用いられる結合剤などが挙げられる。
【0033】本発明においては、酵素免疫測定系などを
利用する場合、例えば、検知用試薬として、ウンベリフ
ェリルホスフェート、ニトロフェニルホスフェート、N
ADP、ルシフェリン誘導体、ジオキセタン誘導体など
を用いることができる。また化学発光免疫測定法では、
測定時に発光反応剤、例えば過酸化水素、例えば約0.
01%〜約0.1%の過酸化水素水溶液、及び水酸化ナ
トリウム、例えば約0.05N〜約0.5Nの水酸化ナ
トリウム水溶液で処理しながら、ルミノメーターなどを
用いて測定を行うことができる。
【0034】アクリジニウム塩としては、当該分野で汎
用されていたり、通常の当業者に知られたものの中から
選択することができ、例えば特開昭62−39598号
公報、特開昭62−61969号公報、特開昭63−5
7572号公報、特開昭63−101368号公報、特
開昭63−112564号公報、特開平1−26146
1号公報、英国特許明細書第1,461,877号、米
国特許明細書第3,539,574号などに記載のアク
リジニウム塩などが挙げられる。特に、特開昭63−1
12564号公報、米国特許明細書第3,539,57
4号などに記載の10−アルキルまたは10−(3−ス
ルフォプロピル)−N−(2−カルボキシエチル)−N
−トシル−9−アクリジニウム−9−カルボキサミド塩
などは代表的な化学発光標識として挙げられる。
【0035】本発明の測定法においては、緩衝剤、希釈
液又は希釈剤、さらには界面活性剤などを共存させるな
どして用いることもでき、それに用いる測定用試薬は保
存剤などを加えて保存されてあるものであることができ
る。緩衝剤、希釈液又は希釈剤としては、水、リン酸緩
衝液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tr
is)緩衝液、例えば生理食塩水などの塩化ナトリウム
液、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−
(2−エタンスルホン酸)(HEPES)液、ピペラジ
ン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PIB
ES)液、3−(シアノヘキシルアミノ)−1−プロパ
ンスルホン酸(CAPS)液、3−(モルホリノ)プロ
パンスルホン酸(MOPS)液、N,N’−ビス(2−
ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(B
ES)液、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2
−アミノエタンスルホン酸(TEA)液、N−(2−ア
セトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸(ACE
A)液、アミノ酸液などが挙げられる。これらは単独で
用いることができるし、任意に二種以上を配合しても用
いることができる。
【0036】保存剤としては、例えばナトリウムアジ
ド、エチルパラベンなどが挙げられる。その他、本発明
の測定系には、各種動物の血清、例えば牛血清、牛血清
アルブンミン(BSA)、牛胎児血清(FCS)、ヤギ
血清、卵白アルブンミン、ゼラチン、各種乳蛋白質、例
えばスキムミルク、カゼイン、カゼイン分解物、ホエー
蛋白質など、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドンなどからなる群から選ばれたものを添加することが
できる。これらは、約0.01%v/v〜約50%v/
vの範囲で添加することができる。
【0037】本発明においては、試薬は単一の容器ある
いは複数の容器に入れてあり、使用にあたり配合されて
用いるようになっていてもよい。本発明の測定では、好
ましくは上記のようにして製造されたT3 又はその誘導
体あるいはT4 又はその誘導体で標識され且つアクリジ
ニウム塩で標識されたアルカリフォスファターゼと抗T
3 抗体または抗T4 抗体とを用いて、被検体試料中の遊
離のT3 またはT4 を測定する。さらには、被検体試料
をフロセミド〔4−クロロ−N−(2−フリルメチル)
−5−スルファモイルアントラニル酸〕、8−アニリノ
−1−ナフタレンスルホン酸(ANS)などで前処理
し、TBPとの結合を解離することにより、総T3 また
はT4 の測定も可能である。ANSと同様な目的で使用
されるものとしては、3−(4−アニリノ−1−ナフチ
ルアゾ)−2,7−ナフタレンジスルホン酸(ANND
S)、2,4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸(T
NBS)、ナフタレンスルホン酸、チメロサール、5,
5−ジフェニル−2−チオヒダントイン、ジアゼパム、
サリチル酸ナトリウム、プロクロルペラジンなどが挙げ
られる。測定方法は、例えば、被検体試料を抗T3 抗体
または抗T4 抗体と反応せしめ、次に一定量の標識アル
カリフォスファターゼを添加し、抗体に結合した標識ア
ルカリフォスファターゼ量、又は遊離の標識アルカリフ
ォスファターゼの量を、化学発光を利用した免疫測定検
知法あるいは酵素免疫測定検知法を適用して測定すれば
よい。
【0038】本発明の測定にあたり、抗体、被検体試
料、標識アルカリフォスファターゼの添加順序には特に
制限はなく、被検体試料を抗体と標識アルカリフォスフ
ァターゼのどちらと先に反応させるか、あるいは同時に
反応させるか、また途中でB/F分離を行うか否かな
ど、適宜必要に応じ行うことが出来る。本発明で用いら
れる測定対象試料検体としては、特に全血、血清、血漿
などを好適に用いることが出来、特には血清、血漿が好
ましく使用される。
【0039】
【実施例】次に実施例を示して、本発明を更に具体的に
説明する。特に本実施例では低分子化合物の一つとして
3 又はT4 を取り上げ、T3 又はT4 特異的結合測定
について本発明の理解を助けるべく説明するが、本発明
はこれに限定されることのないのは言うまでもない。 実施例1 ALP−Acr・コンジュゲートの製造 10−メチル−N−トシル−N−(2−カルボキシエチ
ル)−9−アクリジニウムカルボキサミド2mgをジメ
チルホルムアミド(DMF)中でN−ヒドロキシスクシ
ンイミド5.75mg及び9.6mgの1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
(EDC)のDMF液と反応させ、得られた活性化エス
テルのDMF液5μlを、0.1%の3−〔(3−コラ
ミドプロピル)−ジメチルジメチルアミノ〕−1−プロ
パン−スルホン酸(CHAPS)含有の0.1Mのリン
酸塩緩衝液(以下、「PBS」という。)pH8.0中
のウシ小腸アルカリフォスファターゼと反応させた。室
温で約10分間攪拌後、セントリコン−30(Cent
ricon−30;アミコン社製)を使用して濃縮洗浄
を行い、そして10mMのPBS(0.1%CHAP
S、pH6.3)緩衝液に交換した。その後セファデッ
クスG−25M(Column PD−10;ファルマ
シア社製)で精製を行った後、再びセントリコン−30
を使用して濃縮を行い、シリカゲルを担体とした高速液
体クロマトグラフィーで精製し、ALP−Acr・コン
ジュゲートを得た。この時高速液体クロマトグラフィー
精製を行わなくともほとんど不純物は存在しない。
【0040】実施例2 T3 −ALP−Acr・コンジュゲートの製造 20mgのN−アセチル−T3 をDMF中でN−ヒドロ
キシスクシンイミド4mg及び8mgの1−エチル−3
−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
(EDC)のDMF液と反応させ、得られた活性化エス
テルのDMF液12μlを、50mMのトリス(ヒドロ
キシメチル)アミノメタン−塩酸液(pH7.4)中の
実施例1で得られたALP−Acr・コンジュゲート及
びトリエチルアミン、DMFを含む反応液に添加し、室
温で18時間反応させた。得られた液をセファデックス
G−25M(Column PD−10;ファルマシア
社製)で精製した後、シリカゲルを担体とした高速液体
クロマトグラフィーで精製し、N−アセチル−T3 −A
LP−Acr・コンジュゲートを得た。なお、高速液体
クロマトグラフィーでの精製をしていないものも、使用
することは可能である。
【0041】実施例3 T3 −ALP−Acr・コンジュゲートの安定性 実施例2で得られたN−アセチル−T3 −ALP−Ac
r・コンジュゲートについて安定性を見た。比較として
3 標識アクリジニウム(T3 −Acr・コンジュゲー
ト)を用いた。N−アセチル−T3 −ALP−Acr・
コンジュゲート及び対照T3 −Acr・コンジュゲート
は、以下の希釈用緩衝液で希釈した。 希釈用緩衝液A:0.1MのNaCl、0.1%のNa
3 、1mMのMgCl2 、0.1mMのZnCl2
び3%のウシ血清アルブミン(BSA)を含有する50
mMPBS(pH6.3) 希釈用緩衝液B:0.1MのNaCl、0.1%のNa
3 、1mMのMgCl2 、0.1mMのZnCl2
び3%のBSAを含有する50mMトリス(Tris)
−塩酸緩衝液(pH7.4) 標識試料の希釈液を約2〜8℃及び約45℃に2日間及
び8日間保存し、ついでグラスファイバーメンブラン
(Hollingsworth & VoseComp
any製)に添加付着させ、次に発光反応剤、例えば約
0.4%過酸化水素を含む約0.25Nの水酸化ナトリ
ウム水溶液で処理しながら、ルミノメーターを用いて測
定する。結果を第1表に示す。
【0042】
【表1】
【0043】本発明のT3 −ALP−Acr・コンジュ
ゲートは、溶液中での安定性が改善されていることが確
かめられた。
【0044】実施例4 T3 −ALP−Acr・コンジュゲートのグラスファイ
バーメンブラン上への非特異的吸着性試験及び抗T3
体または抗T4 抗体との反応性試験 グラスファイバーメンブラン(Hollingswor
th & VoseCompany製)にそれぞれ実施
例2で得られたN−アセチル−T3 −ALP−Acr・
コンジュゲート試料の希釈液30μlを添加し、50m
Mのトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)で洗浄した後、
約0.4%過酸化水素を含む約0.25Nの水酸化ナト
リウム水溶液で処理しながら、ルミノメーターを用いて
測定する。比較としてT3 −Acr・コンジュゲートを
用いた。こうして非特異的吸着反応量(NSB)を求め
た。
【0045】次にT3 又はT4 とウシチログロブリンと
の共有結合体で免疫したヤギから得られた抗T3 血清又
はヒツジから得られた抗T4 血清をラテックス微粒子に
結合させ、固相化抗T3 抗体粒子又は固相化抗T4 抗体
粒子試薬とした。この固相化抗T3 抗体粒子又は固相化
抗T4 抗体粒子をグラスファイバーメンブラン上に添加
し、次いでそれぞれ実施例2で得られたN−アセチル−
3 −ALP−Acr・コンジュゲート試料の希釈液3
0μlを添加し約38℃で20分間反応させた後、50
mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)で洗浄した
後、約0.4%過酸化水素を含む約0.25Nの水酸化
ナトリウム水溶液で処理しながら、ルミノメーターを用
いて測定する。比較としてT3 −Acr・コンジュゲー
トを用いた。こうして抗体との反応性を求めた。得られ
た結果を、グラスファイバーメンブラン上に標識試料の
希釈液30μlに約0.4%過酸化水素を含む約0.2
5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えた時に得られる値
(トータル・カウント)と比較した。 非特異的吸着反応率(NSB%)=NSB/トータル・
カウント 反応率(%)=抗体との反応性/トータル・カウント 結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】本発明のT3 −ALP−Acr・コンジュ
ゲートは、疎水性物質であるグラスファイバーメンブラ
ンとの間で非特異的吸着反応が減少し、抗T3 抗体や抗
4抗体に対し優れた親和力を有することが確かめられ
た。
【0048】実施例5 遊離T3 又はT4 の化学発光免疫測定法 遊離T3 を含有するヒト血漿50μlにそれぞれ実施例
4の固相化抗T3 抗体粒子溶液30μlを添加し、約3
8℃で約20分間インキュベーション処理し、次に実施
例2で得られたN−アセチル−T3 −ALP−Acr・
コンジュゲート試料の希釈液30μlを添加し、約38
℃で約10分間インキュベーション処理する。50mM
のトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)で洗浄した後、約
0.4%過酸化水素を含む約0.25Nの水酸化ナトリ
ウム水溶液50μlを添加処理しながら、ルミノメータ
ーを用いて測定する。同様に遊離T4 を含有するヒト血
清に実施例4の固相化抗T4 抗体粒子溶液を添加して測
定する。結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】実施例6 遊離T3 又はT4 の酵素免疫測定法 遊離T3 を含有するヒト血漿75μlにそれぞれ実施例
4の固相化抗T3 抗体粒子溶液50μlを添加し、50
mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)125μlを
加え、約34℃で約30分間インキュベーション処理
し、次に実施例2で得られたN−アセチル−T3 −AL
P−Acr・コンジュゲート試料の希釈液60μlを添
加し、約34℃で約3分間インキュベーション処理す
る。50mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.4)で洗
浄した後、0.1mMの4−メチルウベリフェリルホス
フェートを含む50mMのトリス−塩酸緩衝液(pH
7.4)50μlを添加処理してから、約34℃で約1
0分間インキュベーション処理する。酵素反応を停止
後、励起を360nmの波長で行い、450nmの波長
で測定をおこなった。
【0051】同様に遊離T4 を含有するヒト血清25μ
lにそれぞれ実施例4の固相化抗T4 抗体粒子溶液30
μlを添加し、トリス−塩酸緩衝液170μlを加え、
約34℃で約10分間インキュベーション処理し、次に
実施例2で得られたN−アセチル−T3 −ALP−Ac
r・コンジュゲート試料の希釈液50μlを添加し、約
34℃で約20分間インキュベーション処理する。同様
に螢光の測定を行う。結果を表4に示す。
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、得られたコンジュゲー
トは親水性であるため、非特異的吸着性が減少せしめら
れており、例えばB/F分離などに用いられるグラスフ
ィルターなどに非特異的に吸着してしまうことが少な
く、さらに溶液中での安定性が良好で、その保存性に優
れ、試薬としての信頼性が高い。特に例えば、中性〜弱
アルカリ性の溶液中でも比較的安定で優れた測定系を構
築できる。代表的な例では、本発明のコンジュゲート
は、通常繁用されるT3 (T4 )−高分子複合物を免疫
原として産生される抗T3 (T4 )抗体に対する親和性
が比較的良好で、測定の感度を高めることができる。さ
らに本発明の試薬は、アクリジニウム標識に基づくアク
リジニウム基の化学発光を利用した免疫測定系にも、酵
素免疫測定系などにも応用することができ、一つの試薬
でその場その場の状況に応じた多様な測定手法に適用す
ることが可能となり、特に測定の自動化を図るのに優れ
ている。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標識として低分子化合物及びアクリジニ
    ウム塩を有するアルカリフォスファターゼ。
  2. 【請求項2】 アルカリフォスファターゼにスペーサー
    を介して結合している標識として低分子化合物及びアク
    リジニウム塩を有する請求項1記載のアルカリフォスフ
    ァターゼ。
  3. 【請求項3】 (1)アクリジニウム塩をアルカリフォ
    スファターゼと反応させ、得られた標識としてアクリジ
    ニウム塩を有するアルカリフォスファターゼ・コンジュ
    ゲートを、低分子化合物と反応させるか、又は(2)低
    分子化合物とアルカリフォスファターゼと反応させ、得
    られた標識アルカリフォスファターゼ・コンジュゲート
    をアクリジニウム塩と反応させることにより得られた請
    求項1記載のアルカリフォスファターゼ。
  4. 【請求項4】 (1)アクリジニウム塩をN−ヒドロキ
    シスクシンイミド(NHS)及び1−エチル−3−(3
    −ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(ED
    C)の存在下でアルカリフォスファターゼと反応させ、
    得られたアクリジニウム塩で標識されたアルカリフォス
    ファターゼ・コンジュゲートを、低分子化合物とNHS
    及びEDCの存在下で反応させるか、又は(2)低分子
    化合物をN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)及び
    1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カ
    ルボジイミド(EDC)の存在下でアルカリフォスファ
    ターゼと反応させ、得られた標識アルカリフォスファタ
    ーゼ・コンジュゲートを、アクリジニウム塩とNHS及
    びEDCの存在下で反応させることにより得られた請求
    項1記載のアルカリフォスファターゼ。
  5. 【請求項5】 標識としての低分子化合物が、3,5,
    3’−トリヨードチロニン、チロキシン及びそれらの誘
    導体から成る群から選ばれたものである請求項1記載の
    アルカリフォスファターゼ。
  6. 【請求項6】 アルカリフォスファターゼにスペーサー
    を介して結合している標識として3,5,3’−トリヨ
    ードチロニン、チロキシン及びそれらの誘導体から成る
    群から選ばれたもの及びアクリジニウム塩を有する請求
    項1記載のアルカリフォスファターゼ。
  7. 【請求項7】 (1)アクリジニウム塩をアルカリフォ
    スファターゼと反応させ、得られた標識としてアクリジ
    ニウム塩を有するアルカリフォスファターゼ・コンジュ
    ゲートを、3,5,3’−トリヨードチロニン、チロキ
    シン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれたものと
    反応させるか、又は(2)3,5,3’−トリヨードチ
    ロニン、チロキシン及びそれらの誘導体から成る群から
    選ばれたものとアルカリフォスファターゼと反応させ、
    得られた標識アルカリフォスファターゼ・コンジュゲー
    トをアクリジニウム塩と反応させることにより得られた
    請求項1記載のアルカリフォスファターゼ。
  8. 【請求項8】 (1)アクリジニウム塩をN−ヒドロキ
    シスクシンイミド(NHS)及び1−エチル−3−(3
    −ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(ED
    C)の存在下でアルカリフォスファターゼと反応させ、
    得られたアクリジニウム塩で標識されたアルカリフォス
    ファターゼ・コンジュゲートを、3,5,3’−トリヨ
    ードチロニン、チロキシン及びそれらの誘導体から成る
    群から選ばれたものとNHS及びEDCの存在下で反応
    させるか、又は(2)3,5,3’−トリヨードチロニ
    ン、チロキシン及びそれらの誘導体から成る群から選ば
    れたものをN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)及
    び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−
    カルボジイミド(EDC)の存在下でアルカリフォスフ
    ァターゼと反応させ、得られた標識アルカリフォスファ
    ターゼ・コンジュゲートを、アクリジニウム塩とNHS
    及びEDCの存在下で反応させることにより得られた請
    求項1記載のアルカリフォスファターゼ。
  9. 【請求項9】 (1)標識としてアクリジニウム塩を有
    する標識アルカリフォスファターゼを、低分子化合物で
    標識するか、又は(2)標識として低分子化合物を有す
    る標識アルカリフォスファターゼを、アクリジニウム塩
    で標識することを特徴とする低分子化合物及びアクリジ
    ニウム塩を標識として有する標識アルカリフォスファタ
    ーゼの製造方法。
  10. 【請求項10】 (1)標識としてアクリジニウム塩を
    有する標識アルカリフォスファターゼを、3,5,3’
    −トリヨードチロニン、チロキシン及びそれらの誘導体
    から成る群から選ばれたもので標識するか、又は(2)
    標識として3,5,3’−トリヨードチロニン、チロキ
    シン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれたものを
    有する標識アルカリフォスファターゼを、アクリジニウ
    ム塩で標識することを特徴とする標識として3,5,
    3’−トリヨードチロニン、チロキシン及びそれらの誘
    導体から成る群から選ばれたもの及びアクリジニウム塩
    を有する請求項9記載の標識アルカリフォスファターゼ
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 標識として低分子化合物及びアクリジ
    ニウム塩を有する標識アルカリフォスファターゼを試薬
    として用いることを特徴とする低分子化合物の特異的結
    合測定試薬。
  12. 【請求項12】 標識として3,5,3’−トリヨード
    チロニン、チロキシン及びそれらの誘導体から成る群か
    ら選ばれたもの及びアクリジニウム塩を有する標識アル
    カリフォスファターゼを試薬として用い、トリヨードチ
    ロニンまたはチロキシンの特異的結合測定試薬であるこ
    とを特徴とする請求項11記載の低分子化合物の特異的
    結合測定試薬。
  13. 【請求項13】 測定されるべき検体試料中の低分子化
    合物を特異的結合反応を利用して測定する方法におい
    て、検体試料を(1)標識として低分子化合物と共にア
    クリジニウム塩を有する標識アルカリフォスファターゼ
    及び(2)低分子化合物と特異的に結合反応をする反応
    体と接触せしめ、上記(1)の標識アルカリフォスファ
    ターゼの活性もしくはアクリジニウムの活性を検知して
    測定の指標とすることを特徴とする低分子化合物の特異
    的結合測定方法。
  14. 【請求項14】 測定されるべき検体試料中のトリヨー
    ドチロニンあるいはチロキシンを特異的結合反応を利用
    して測定する方法であって、検体試料を(1)標識とし
    て3,5,3’−トリヨードチロニン、チロキシン及び
    それらの誘導体から成る群から選ばれたものと共にアク
    リジニウム塩を有する標識アルカリフォスファターゼ及
    び(2)トリヨードチロニンあるいはチロキシンと特異
    的に結合反応をする反応体と接触せしめ、上記(1)の
    標識アルカリフォスファターゼの活性もしくはアクリジ
    ニウムの活性を検知して測定の指標とし、かつトリヨー
    ドチロニンまたはチロキシンの特異的結合測定方法であ
    ることを特徴とする請求項13記載の低分子化合物の特
    異的結合測定方法。
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CN113686841A (zh) * 2021-09-01 2021-11-23 北京利德曼生化股份有限公司 定量检测甲状腺素结合力试剂盒及其制备方法、检测方法
CN114280289A (zh) * 2021-12-20 2022-04-05 南京诺唯赞医疗科技有限公司 一种磁微粒化学发光检测试剂盒及其检测方法

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