JPH0898274A

JPH0898274A - 監視通知方法および装置

Info

Publication number: JPH0898274A
Application number: JP22783194A
Authority: JP
Inventors: Hideki Fujimura; 英樹藤村
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1994-09-22
Filing date: 1994-09-22
Publication date: 1996-04-12

Abstract

(57)【要約】【目的】信頼性の高いシステムを構築できるようにす
る。【構成】監視対象Ｒ_1,…Ｒ_nの出力する状態信号を監
視インタフェースＢd を介して監視し、親機Ａから監視
対象の状態の監視要求がなされると返信信号にして監視
対象の状態を親機に返信する監視通知方法において、監
視対象の状態の監視要求が親機からなされると、監視対
象の状態とともに監視インタフェースが正常な電力供給
を受けているか否かの状態をも返信信号にして親機に返
信するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、親機から監視対象の状
態の監視要求がなされると、返信信号にして前記監視対
象の状態を前記親機に返信する、監視通知方法および装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】遠隔制御技術の進歩した近年のビルにあ
っては、ビル内の空調機器などの運転停止、照明機器な
どの点灯消灯、ドアに具設される電気錠の施錠解錠など
の操作を、ビルの一郭に設けた管理センタから集中的に
行う場合が多い。このような場合、前記管理センタには
中央管制装置が設置される。該中央管制装置からは同軸
ケーブルあるいはツイストペアケーブルなどの信号線が
引き出される。該信号線は、ビルの各階の要所要所に敷
設されるとともに、各階の要所要所に配設された監視通
知装置や制御端末装置に接続される。該信号線には、中
央管制装置と監視通知装置との間のデータ授受、あるい
は、中央管制装置と制御端末装置との間のデータ授受の
ための、時分割多重伝送信号であるポーリング信号など
が伝搬する。

【０００３】監視通知装置は、複数の監視対象を監視下
におき、中央管制装置から監視要求があれば該監視要求
に応じた所望の監視対象の現在状態を信号線を介して中
央管制装置に通知する。また、制御端末装置は、複数の
制御対象を管理下におき、中央管制装置から信号線を介
して制御要求があると該制御要求に応じて所望の制御対
象を制御する。

【０００４】ところで、前記監視通知装置の監視する監
視対象の状態としては、例えば、空調機器が運転状態に
あるかあるいは停止状態にあるかの発停状態、照明機器
が点灯状態にあるかあるいは消灯状態にあるかの点消状
態、ヒューズ溶断などの故障の有無状態、ドアなどに取
着した電気錠の施錠解錠状態などがある。前記監視通知
装置は、監視対象から出力される前述のような状態を表
す状態信号を、監視インタフェースを介してそれぞれ読
み取り、この読み取った状態を時分割多重伝送信号の返
信信号にして、信号線を介して中央管制装置に通知す
る。

【０００５】監視対象の出力する状態信号としては、リ
レーのａ接点を利用した無電圧ａ接点出力信号、あるい
は、トランジスタを用いたオープンコレクタ方式の出力
信号などが用いられる。

【０００６】ところで、上述のような監視通知装置の監
視インタフェースは、通常、監視通知装置内に設けた電
源回路、あるいは、監視通知装置外に別途設けた外部電
源装置から出力される電源電圧の供給を受けて動作して
いる。そして、監視インタフェースは、監視対象の出力
する状態信号に基づいて、監視対象の状態をデジタル信
号すなわちLow ・High信号に変換して出力する。しか
も、このLow ・High信号は、前記電源回路や前記外部電
源装置の出力する電源電圧に基づいて、形成される。

【０００７】従って、前記監視通知装置の監視インタフ
ェースが、監視対象からの状態信号が「運転状態」であ
るときにHigh信号を出力し、監視対象からの状態信号が
「停止状態」であるときにLow 信号を出力するようなも
のである場合、前記電源回路や前記外部電源装置が故障
して前記監視インタフェースへの電源供給が停止する
と、該監視インタフェースの出力も停止し、監視対象か
らの状態信号がいくら「運転状態」であったにしてもHi
gh信号を出力することはできずにLow 信号を出力するこ
とになる。つまり、監視インタフェースへの電源供給が
停止しているときに、中央管制装置から監視通知装置に
対して監視要求がなされると、該監視通知装置は、実際
には監視対象が「運転状態」にある場合であっても、監
視要求のあった所望の監視対象の状態は「停止状態」で
ある旨の返信信号を中央管制装置に対して送出してしま
うことになる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述したよ
うに、従来の監視通知装置にあっては、監視インタフェ
ースへの電源供給が正常に行われていなければ、中央管
制装置から監視要求されて監視対象の状態を返信信号を
以て通知する場合、誤った通知を行ってしまう場合があ
り、このような監視通知装置を用いて構築するシステム
は信頼性に欠けるという問題点があった。

【０００９】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、信頼性の高
いシステム構築を可能にする、優れた監視通知装置を提
供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項１記載の発明にあっては、監視対
象の出力する状態信号を監視インタフェースを介して監
視し、親機から前記監視対象の状態の監視要求がなされ
ると返信信号にして前記監視対象の状態を前記親機に返
信する監視通知方法において、前記監視対象の状態の監
視要求が前記親機からなされると、前記監視対象の状態
とともに前記監視インタフェースが正常な電力供給を受
けているか否かの状態をも返信信号にして前記親機に返
信することを特徴とする。

【００１１】また、請求項２記載の発明にあっては、監
視対象の出力する状態信号を監視インタフェースを介し
て監視し、親機から前記監視対象の状態の監視要求がな
されると返信信号にして前記監視対象の状態を前記親機
に返信する監視通知装置において、前記監視インタフェ
ースが正常な電力供給を受けているか否かを監視するイ
ンタフェース電源監視部を設け、前記監視対象の状態の
監視要求が前記親機からなされると、前記監視対象の状
態と前記インタフェース電源の状態とを返信信号にして
前記親機に返信することを特徴とする。

【００１２】

【作用】以上のように構成したことにより、親機から監
視要求されると、監視対象の状態とともに監視インタフ
ェースの電源状態（正常／異常）を返信信号として親機
に送出する。従って、親機は、受信した返信信号の中に
含まれる監視インタフェースの電源状態を表すデータ部
分から、該返信信号に含まれる監視対象の状態を監視イ
ンタフェースを介して読み取ったとき、該監視インタフ
ェースの電源状態が正常であったか否かを認知すること
が可能である。

【００１３】そこで、監視インタフェースの電源状態が
異常である場合にあっては返信信号の中の監視対象の状
態を表すデータは棄却し、監視インタフェースの電源状
態が正常である場合にのみ返信信号の中の監視対象の状
態を表すデータを採用する、というような処理を親機側
で実施することが可能となる。つまり、信頼性の向上し
たシステム構築を可能にできるのである。

【００１４】

【実施例】以下、本発明に係る監視通知装置の一実施例
を、図１〜図３に基づいて詳細に説明する。図１は監視
通知装置の概要を説明するブロック図である。図２は監
視通知装置の動作を説明するフローチャートであり、図
２（ａ）はメインルーチンを示し、図２（ｂ）はサブル
ーチンを示している。図３は親機と監視通知装置との間
で授受されるデータ構成を示すフォーマット図であり、
図３（ａ）は親機の出力する監視要求のデータフォーマ
ット、図３（ｂ）は監視通知装置の出力する返信信号の
データフォーマットである。

【００１５】図１において、Ａは親機に相当する中央管
制装置である。中央管制装置Ａは、ビルの一郭に設けら
れた管理センタに設置され、該ビルの設備管理者などが
操作するものである。該中央管制装置Ａからは、同軸ケ
ーブルあるいはツイストペアケーブルなどの信号線Ｌが
引き出されており、該信号線Ｌはビルの各階の要所要所
に敷設され、該信号線Ｌにはビルの各階の要所要所に配
設された監視通知装置Ｂや制御端末装置（図示せず）が
それぞれ接続される。信号線Ｌに接続するそれぞれの監
視通知装置Ｂや制御端末装置（図示せず）は、該信号線
Ｌを介して、時分割多重伝送信号であるポーリング信号
によるデータ授受を以て、中央管制装置Ａとの情報交換
を行う。

【００１６】ところで、監視通知装置Ｂは、複数の監視
対象に相当する負荷Ｒ_1,…Ｒ_nを監視下におき、中央管
制装置Ａから監視要求があれば、該監視要求に応じた所
望の負荷の負荷状態を返信信号にし、信号線Ｌを介して
中央管制装置Ａに通知するものである。

【００１７】監視通知装置Ｂは、通信インタフェースＢ
a と、読み出し専用記憶部Ｂb と、読み書き自在記憶部
Ｂｃと、監視インタフェースＢｄと、中央処理装置部Ｂ
ｅと、内部電源回路Ｂｆと、外部電力受電部Ｂｇとを含
んで構成されている。なお、図１において、Ｃは商用電
源を所望の直流電圧に変換する外部電源装置であり、外
部電源装置Ｃの出力は外部電力受電部Ｂｇに入力され
る。

【００１８】通信インタフェースＢa は、信号線Ｌを介
して、時分割多重伝送信号により中央管制装置Ａとデー
タ授受を行う部分である。読み出し専用記憶部Ｂb は、
中央処理装置部Ｂｅの実行するソフトウェアとしての、
プログラムが格納される部分である。読み書き自在記憶
部Ｂｃは、中央処理装置部Ｂｅが、監視インタフェース
Ｂｄを介して逐次読み取ったそれぞれの負荷Ｒ_1,…Ｒ_n
の状態（運転／停止、点灯／消灯、施錠／解錠など）
を、常に更新しながら記憶する部分である。

【００１９】監視インタフェースＢｄは、それぞれの負
荷Ｒ_1,…Ｒ_nからの状態信号を受ける部分であり、負荷
Ｒ_1,…Ｒ_nの出力するそれぞれの状態信号の形態（無電
圧ａ接点出力、有電圧ａ接点出力、オープンコレクタ出
力など）に適合する回路で構成されている。中央処理装
置部Ｂｅは、読み出し専用記憶部Ｂb に格納されている
プログラムに基づいて、通信インタフェースＢa や監視
インタフェースＢｄをそれぞれ制御するとともに、監視
通知装置Ｂの全体の動作を制御する部分である。

【００２０】内部電源回路Ｂｆは、中央管制装置Ａが信
号線Ｌに出力する時分割多重伝送信号であるポーリング
信号を整流するとともに所定電圧に変換した上で、通信
インタフェースＢa 、読み出し専用記憶部Ｂb 、読み書
き自在記憶部Ｂｃおよび中央処理装置部Ｂｅに電源電圧
を供給する部分である。

【００２１】なお、内部電源回路Ｂｆは、中央管制装置
Ａが信号線Ｌに出力する時分割多重伝送信号であるポー
リング信号から電力を得るものであるから、大きな電力
を得ることは不可能であり、駆動のためにかなり大きな
電力を必要とする監視インタフェースＢｄなどにあって
は、別途準備した外部電源装置Ｃの供給する電力で賄う
ようにされている。

【００２２】外部電力受電部Ｂｇは外部電源装置Ｃの出
力する電力を受けて監視インタフェースＢｄに電源供給
をする部分であり、監視インタフェースＢｄに供給され
る電源電圧は、インタフェース電源監視部に相当する電
圧監視ポートＢｅ₁にも印加するようにされている。

【００２３】上述のように構成される監視通知装置Ｂ
は、中央管制装置Ａに対して、次のように返信信号を出
力する。すなわち、中央処理装置部Ｂｅは、通常は図２
（ａ）に示すように、それぞれの負荷Ｒ_1,…Ｒ_nの出力
する状態信号を逐次読み取り（ステップ１０１）、この
逐次読み取った負荷Ｒ_1,…Ｒ_nのそれぞれの最新の状態
を以て、読み書き自在記憶部Ｂｃの記憶データを更新し
ている（ステップ１０２）。

【００２４】ここで、中央管制装置Ａが、図３（ａ）に
示すような、コマンド種別Ｓ₁と負荷アドレスＳ₂とを
含んで形成される監視要求コマンドＳを信号線Ｌに送出
したとすると、監視通知装置Ｂの通信インタフェースＢ
a は、負荷アドレスＳ₂に基づいて、中央管制装置Ａが
自分自信をアクセスしたのか、あるいは、他の監視通知
装置Ｂをアクセスしたのかを判断する。そして、中央管
制装置Ａからアクセスされた監視通知装置Ｂの通信イン
タフェースＢa は、中央管制装置Ａから負荷アドレスＳ
₂の監視要求があった旨の信号を中央処理装置部Ｂｅに
対して出力する。

【００２５】該監視要求のあった旨の連絡を受けた中央
処理装置部Ｂｅは、図２（ｂ）に示すようなサブルーチ
ンを実行する。すなわち、中央処理装置部Ｂｅは、中央
管制装置Ａの所望した負荷アドレスＳ₂の状態を、読み
書き自在記憶部Ｂｃから読み出して、該負荷の状態を返
信コマンドＴの負荷状態Ｔ₁にセットする（ステップ２
０１）。また、中央処理装置部Ｂｅは、外部電力受電部
Ｂｇが監視インタフェースＢｄに対して供給している電
源電圧を、電圧監視ポートＢｅ₁を介して読み取り（ス
テップ２０２）、該電源電圧が正常であるか否かの判定
を行い（ステップ２０３）、正常であれば正常である旨
の情報を返信コマンドＴの電源状態Ｔ₂にセットする
（ステップ２０４）し、異常であれば異常である旨の情
報を返信コマンドＴの電源状態Ｔ₂にセットする（ステ
ップ２０５）。その後、中央処理装置部Ｂｅは、通信イ
ンタフェースＢa に指示を与え、前述の負荷状態Ｔ₁と
電源状態Ｔ₂とを含んで形成される返信コマンドＴを返
信信号として信号線Ｌに送出せしめる（ステップ２０
６）。そして、中央管制装置Ａは、該返信信号を受信す
る。

【００２６】従って、上述のような監視通知装置Ｂを用
いて構築した監視制御システムにあっては、中央管制装
置Ａは所望した負荷の状態とともに監視通知装置Ｂの監
視インタフェースＢｄの電源状態をも知ることが可能で
ある。つまり、中央管制装置Ａの動作を司るソフトウェ
ア処理として、監視インタフェースＢｄの電源状態が異
常であるときの負荷の状態は無視するようなソフトウェ
ア処理を設けることが可能であり、このようなソフトウ
ェア処理を設けることによって、監視通知装置から返信
される負荷の状態は常に実際の負荷の状態を正しく反映
しているものであると仮定した、従来の監視通知装置を
用いて構築したシステムよりも、信頼性の向上したシス
テムの構築が可能となる。

【００２７】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、中央処理装置部Ｂｅが、監視インタフェー
スＢｄが正常な電源供給を受けて正常に作動しているか
否かを認知する方法としては、監視インタフェースＢｄ
に固定的なダミー状態信号を常時入力しておき、該ダミ
ー状態信号が正しく読み取ることができるか否かにより
認知する方法もあり、様々な変形が可能で、これらの様
々な変形を含んでいることはいうまでもない。

【００２８】

【発明の効果】本発明の監視通知方法および装置は上述
のように構成してあるので、請求項１記載の発明にあっ
ては、監視対象の状態とともに監視インタフェースの電
源状態をも返信信号として親機に対して送出することが
可能で、親機に、返信信号の中に含まれている監視イン
タフェースの電源状態が異常である場合には、該返信信
号の中に含まれている監視対象の状態は間違っている可
能性があるとして棄却するようなソフトウェアを持たせ
ることが可能で、信頼性の向上したシステム構築を可能
とする優れる監視通知方法を提供できるという効果を奏
し、また、請求項２記載の発明にあっては、監視対象の
状態とともに監視インタフェースの電源状態をも返信信
号として親機に対して送出することが可能で、親機に、
返信信号の中に含まれている監視インタフェースの電源
状態が異常である場合には、該返信信号の中に含まれて
いる監視対象の状態は間違っている可能性があるとして
棄却するようなソフトウェアを持たせることが可能で、
信頼性の向上したシステム構築を可能とする優れる監視
通知装置を提供できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る監視通知装置の一実施例の概要を
説明するブロック図である。

【図２】上記実施例の監視通知装置の動作を説明するフ
ローチャートである。

【図３】上記実施例の監視通知装置と親機との間で授受
される伝送信号のデータ構成を示すフォーマット図であ
る。

【符号の説明】Ａ親機Ｂ監視通知装置Ｂｄ監視インタフェースＢｅ₁ インタフェース電源監視部Ｒ_n 監視対象（但しｎは１，２，…の整数である）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】監視対象の出力する状態信号を監視イン
タフェースを介して監視し、親機から前記監視対象の状
態の監視要求がなされると返信信号にして前記監視対象
の状態を前記親機に返信する監視通知方法において、前
記監視対象の状態の監視要求が前記親機からなされる
と、前記監視対象の状態とともに前記監視インタフェー
スが正常な電力供給を受けているか否かの状態をも返信
信号にして前記親機に返信することを特徴とする監視通
知方法。
【請求項２】監視対象の出力する状態信号を監視イン
タフェースを介して監視し、親機から前記監視対象の状
態の監視要求がなされると返信信号にして前記監視対象
の状態を前記親機に返信する監視通知装置において、前
記監視インタフェースが正常な電力供給を受けているか
否かを監視するインタフェース電源監視部を設け、前記
監視対象の状態の監視要求が前記親機からなされると、
前記監視対象の状態と前記インタフェース電源の状態と
を返信信号にして前記親機に返信することを特徴とする
監視通知装置。