JP3444159B2 - ビル管理システム - Google Patents

ビル管理システム

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JP3444159B2
JP3444159B2 JP26725897A JP26725897A JP3444159B2 JP 3444159 B2 JP3444159 B2 JP 3444159B2 JP 26725897 A JP26725897 A JP 26725897A JP 26725897 A JP26725897 A JP 26725897A JP 3444159 B2 JP3444159 B2 JP 3444159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル管理システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ビル管理システム装置としては、図
10に示すビル管理システムがある。このシステムで
は、例えば10BASE(10BASE−T,10BA
SE−5,10BASE−2)を使用し、プロトコルと
してはTCP/IP等の適宜なプロトコルを用いて構築
されたLANの情報線1にワークステーションやパソコ
ン等を用いたシステム管理コンピュータ21 …を接続す
るとともに、自律分散コントローラ31 …を接続し、自
律分散コントローラ31 …には制御信号線41 …を介し
て各種ビル管理設備の各種端末51 …を接続してある。
【0003】自律分散コントローラ31 …は時分割多重
の伝送信号により各種端末を順次呼出して制御用端末に
対しては制御データを与えて接続されている設備負荷の
制御を行わせ、また監視用端末には呼出し時に接続され
ているセンサー、スイッチ等の信号入力要素の状態を伝
送信号に設けられた返信期間に返信させるようになって
おり、この監視用端末のデータを上記LANを通じて他
の自律分散コントローラやシステム管理コンピュータ2
1 …へ送ったり、或いは自己の分散処理系の監視用端末
或いは他の自律分散コントローラからのデータやシステ
ム管理コンピュータ21 …からのデータに対応して、自
己の分散処理系内の所定の制御用端末へ送る制御データ
を作成するようになっている。
【0004】ここで図示する例は、大規模ビルに対応し
ており、自律分散コントローラ31…をビル管理設備毎
に対応して設け、例えば自律分散コントローラ31 は動
力設備に対応し、その制御信号線41 にはポンプの運転
制御用端末51 、ポンプの運転制御のための操作の信号
を取り込む動力盤用端末52 等が接続され、また自律分
散コントローラ32 は照明設備に対応し、その制御信号
線42 には照明負荷をオン、オフするためのリレー制御
用端末53 、照明負荷を操作するための操作スイッチに
対応する監視用端末54 が接続してある。更に自律分散
コントローラ3 3 は防災設備に対応し、その制御信号線
3 には火報センサーの監視用端末55、ガスセンサー
の監視用端末56 等の監視用端末や、防排煙機器等の防
災機器を制御する制御用端末57 を接続してある。また
更に自律分散コントローラ34 はセキュリティ設備に対
応して、その制御信号線44 には例えばテナントの部屋
の鍵を収納しているキーボックスの扉の開閉制御のため
の制御用端末58 ,電気錠の開閉の制御用端末59 、キ
ーボックスの扉の開閉操作のための磁気カード等のカー
ドリーダのデータを取り込む監視用端末510を接続して
ある。また更に自律分散コントローラ35 は空調設備に
対応し、その制御信号線45 には空調機を制御する制御
用端末511、温度センサーの検知データを取り込む監視
用端末512、空調用温度設定器の設定データを取り込む
監視用端末513を接続してある。
【0005】併してこのビル管理システムでは、システ
ム管理コンピュータ21 ,22 において、システム全体
の管理、監視を行ない、自律分散コントローラ31 …は
夫々系の監視制御を行うことを前提とし、例えば他の自
律分散コントローラの系が故障しても独立して自己の系
の監視制御動作を維持することができ、また他の自律分
散コントローラとLANを通じてのデータ授受により、
連動動作することもできるようになっている。
【0006】小規模或いは中規模のビルの場合には1台
の自律分散コントローラ3で、複数の設備を監視、制御
するように構成する。ところで従来の自律分散コントロ
ーラ3の動作は図11に示すようにアプリケーションプ
ログラムAPを中心に動作するもので、LANの処理に
対するネットワークサービスBAの処理部、時分割多重
伝送サービスNAの処理部、スールサービスSLの処理
部に対して読み書きを行うデータや、制御監視のために
用いる管理点データ、パラメータデータ、運用データを
読み書きする際、一度アプリケーションプログラムAP
に入って処理、加工されるようになっており、そのため
夫々のデータの形式は各アプリケーションプログラムA
Pが扱いやすい形となっており、統一された形ではな
い。
【0007】従って機能アップや回線はアプリケーショ
ンプログラムとデータとの対で行う必要があるため、他
のプログラム部への影響が大きく、機能アップや、改善
は難しいという問題があった。尚アプリケーショプログ
ラムAPと各サービスBA,NA,SLの処理部との間
では、設定、検知等の事象の発生したことを示すイベン
トの読み書きを行うようになっている。
【0008】図12は従来の自律分散コントローラ3の
概念的な構成を示しており、空調制御、又は防災監視等
のシステムアプリケーション機能のプログラム部からな
り監視、制御、運用に必要なデータをも定義するアプリ
ケーションプログラムAPと、用途別プラットフォーム
100とで構成されている。用途別プラットフォーム1
00はCPU、メモリ、周辺インターフェース等から構
成される自律分散コントローラ3のハードウェアブロッ
ク101、上記ハードウェアブロック101上で、リア
ルタイムなマルチタスク処理を可能にするOS(オペレ
ーティングシステム)プログラム部102、ネットワー
クIC、入出力デバイス、伝送インターフェース等の制
御を行うデバイスドライバプログラム部103、アプリ
ケーションプログラムAPから見て、ハードウェアブロ
ック101を簡単に制御、操作できるようにするための
サービスプログラム部からなるアプリケーションプログ
ラムインターフェース(API)104から構成されて
いる。上記用途別プラットフォーム100の101乃至
104の各構成要素はシステム用途別(空調とか、防災
とか)又はシステムの規模別(大、中、小)に対応して
設計してあるため、データ構造が用途別に設計しなけれ
ばならず、同じような処理のアプリケーションプログラ
ムAPも用途毎に作成されている。またあるスペックの
用途システムに最適設計するために、CPUのアップグ
レード、入出力インターフェースの変更の際、大幅な変
更を必要とする。更にまたパーソナルコンピュータフォ
ーム上にソフトウェアを作る感覚ではなく、用途別にパ
ーソナルコンピュータから製作しているイメージであっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなアプリケ
ーションプログラム中心で動作する自律分散コントロー
ラを用いてシステムを構成した場合、柔軟性に乏しく、
システムの拡張が容易に行えないという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みて為されたもので、その目的と
するところはシステムの拡張が容易となり、柔軟なシス
テム構成ができるビル管理システムを提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、ネットワークによりシステ
ム管理コンピュータと自律分散コントローラを接続し、
自律分散コントローラには設備負荷を制御する制御用端
末や、センサー、スイッチ等の入力要素の状態を監視す
る監視用端末が制御信号線を介して接続され、自律分散
コントローラにより各端末の監視制御を行うとともに、
システム管理コンピュータと自律分散コントローラとの
間や自律分散コントローラ同士の間でネットワーク通じ
て設備の監視データや制御データを授受が行われるビル
管理システムにおいて、自律分散コントローラには、ハ
ードウェアを操作、制御するプログラムを標準化した共
通プラットフォームと、オブジェクトデータ又はイベン
トデータと該データを基に処理するアプリケーションプ
ログラムにデータを引き渡す機能を持つ共通機能パッケ
ージと、システムの用途、規模に応じて取り換え可能な
用途別のアプリケーションプログラムからなる用途別パ
ッケージとを備えて成ることを特徴とし、共通プラット
フォーム、用途別のアプリケーションプログラムからな
る用途別パッケージ、共通機能パッケージを組み合わせ
ることによって各種システムに効率良く対応でき、また
部分的な修正や、機能追加が容易なビル管理システムを
提供することができる。
【0011】請求項2の発明では、ネットワークにより
システム管理コンピュータと自律分散コントローラを接
続し、自律分散コントローラには設備負荷を制御する制
御用端末や、センサー、スイッチ等の入力要素の状態を
監視する監視用端末が制御信号線を介して接続され、自
律分散コントローラにより各端末の監視制御を行うとと
もに、システム管理コンピュータと自律分散コントロー
ラとの間や自律分散コントローラ同士の間でネットワー
ク通じて設備の監視データや制御データを授受が行われ
るビル管理システムにおいて、自律分散コントローラ
は、パッケージされたオブジェクシートと、インベント
シートと、制御のプロセスを機能別にプロセス化した制
御アルゴリズムシートとを備え、オブジェクトシートに
は端末の監視のデータや、制御のデータ、設定のデータ
等のオブジェクトが格納され、端末の状態の変化に応じ
てオブジェクシートの書き換えを行うとともに、イベン
トシートに通知先とし登録されている他の自律分散コン
トローラ若しくはシステム管理コンピュータ又は両者に
状態の変化に応じた監視データや制御データをネットワ
ークを通じて伝送するとともに、ネットワークを通じて
送られてきたデータに対応するオブジェクトシートがあ
る場合にオブジェクトシートの書き換えを行ってイベン
トを発生し、対応端末に対応する監視制御を行うこと特
徴とし、自律分散コントローラにパッケージ化されたオ
ブジェクトシートを用いることにより、システムの拡張
を行う際にオブジェクトシートを追加するだけで良く、
そのためシステム拡張が容易となり、柔軟なシステム構
築が可能となる。しかもネットワークによる通信によっ
て自律分散コントローラ同士の相互乗り入れや連携がパ
ッケージ化されたオブジェクトシートの採用により効率
良く行うことができる。更に制御のプロセスを機能別に
パッケージ化しているので、その機能パッケージを組み
合わせることにより最適なシステム構築ができ、ビル毎
にジャストフィットしたシステム構築が可能となり、そ
の上プロセスのソフトウェアの品質のパッケージ毎で保
てばよく、品質の最小単位化が図れる。
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、上記自立分散コントローラには、システム
の起動時に、各端末を呼び出して各端末のオブジェクト
ID及び設備情報を返信させる手段と、返信させた情報
を各端末の物理番号に関連させて登録するオブジェクト
−物理変換テーブルとを備えていることを特徴とし、シ
ステム立ち上げ時(イニシャル時)の繁雑なダウンロー
ド調整やデータ結合の処理がなくなり、端末を接続する
だけの所謂プラグアンドプラグ機能が実現でき、また自
律分散コントローラ内部のメモリが軽減され、その結果
ダウンサイズが図れ、更にシステム管理コンピュータは
モニタ機能を設けるだけで良く、システムへの接続が簡
易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。(実施形態1) 本発明のシステム全体構造は図10に示す構成と同じで
あるため、システム全体の構成については特にここでは
説明しないが、本実施形態のシステム管理コンピュータ
2及び自律分散コントローラ3は概念的に図1に示すよ
うに構成される。
【0014】つまりシステム管理コンピュータ2はパソ
コンプラットフォーム200に、ネットワークに適した
OS(例えば、Windows−NT<マイクロソフト
社製>)201と、帳票発行、データ管理、GUI、ネ
ットワーク管理等の各種アプリケーションプログラム2
02乃至205を搭載してある。一方、自律分散コント
ローラ3は、図3に示すように大きく別けて、共通プラ
ットフォーム300、用途別のアプリケーションプログ
ラムからなる用途別パッケージ400、共通機能パッケ
ージ500とから構成されている。
【0015】共通プラットフォーム300は、規模、用
途に関係無くCPUを中心としたハードウェアを操作、
制御するサービスプロプログラム(API)を標準化
し、例えば、ローカル伝送(各端末4への伝送)へのデ
ータ送信は全て同じプログラム関数で行える機構を備え
ることで、空調システム、防災システムにも共通で使え
るようになっており、この共通プラットフォーム300
は図8に示す従来の用途別プラットフォーム100と同
様に、CPU、メモリ、周辺インターフェース等から構
成される自律分散コントローラ3のハードウェアブロッ
ク301、上記ハードウェアブロック301上で、リア
ルタイムなマルチタスク処理を可能にするOS(オペレ
ーティングシステム)プログラム部302、ネットワー
クIC、入出力デバイス、伝送インターフェース等の制
御を行うデバイスドライバプログラム部303、アプリ
ケーションプログラムから見て、ハードウェアブロック
301を簡単に制御、操作できるようにするためのサー
ビスプログラム部からなるアプリケーションプログラム
インターフェース(API)304から構成されてい
る。
【0016】用途別パッケージ400は、従来のアプリ
ケーションプログラムの層の一部であるが、規模,用途
により異なるプログラム層を構成し、機能別処理ソフト
部401と、MMI(マン・マシンインターフェース)
アプリケーション部402と、ユーザプログラミング部
403とから成る。機能別処理ソフト部401は、各モ
ジュールがBA(ビルオートメーション)を行う基本の
機能単位で構成され、これらのモジュールを組み合わせ
ることで、空調システム、防災システムを実規する。こ
のため、例えばスケジュール制御のような同じアルゴリ
ズムを持つソフトウェアを共通で使うことがでさる。
【0017】また、部分的な機能アッブ、機能改艮は任
意のブログラムモジュールを入れ換えるだけで対応で
き、大幅な修正変更作業を回避できる。更にハードウェ
アの部品などが変わっても、API共通のためのアプリ
ケーションモジュールは継承できる。MMIアプリケー
ション部402は、制御系ではなく、自律分散コントロ
ーラ3自体にマン・マシン機能が付加されたときに使用
するプログラムで空調、防災用などのマン・マシン機能
を実現する。
【0018】ユーザプログラミング部403は、制御系
で予め用意されたプログラムモジュールでユーザ要求を
実現できないときに、そのユーザ要求用途専用に動かす
プログラムモジュールであり、自律分散コトンローラ3
の外部で作成されたプログラムが組み込まれる。共通機
能パッケージ500は、従来の、従来のアプリケーシヨ
ンプログラムの層の一部であるが、規模、用途に関係な
く共通のプログラム層を構成するもので、ネットワーク
マネージャ部501、APL制御アルゴリズム部50
2、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)ア
ルゴリズム部503から構成される。
【0019】ネットワークマネージャ部501は、アプ
リケーションからLANの情報線1を介して、システム
管理コンピュータ2との間でデータを送受信するとき
の、標準的なサービスソフトウェア(例えば、データが
システム管理コンピュータ2に到達したことをアプリケ
ーシヨンレベルで確認する等のソフトウェア)から構成
される。
【0020】APL制御アルゴリズム部502は、シス
テム上に〔LAN、ローカル伝送(端末5との間で制御
信号線4を介して行う多重伝送)、自律分散コントロー
ラ3内部〕に存在するデータに対して入力データをどの
モジュールに出力すればよいかを制御するアルゴリスム
プログラムからなる。GUIアルゴリズム部503は、
略APL制御アルゴリズム部502と同じ構造となる
が、対象となる入出力データが、オブジェクトやイベン
トではなく、キー操作入力、液晶表示器への表示出力な
どのマン/マシン系のデータ処理を行うためのものであ
る。
【0021】ここで上記APL制御アルゴリズム部50
2の機能を図2に示す例により説明する。図2に示すよ
うにINPUTにおいて、監視用の端末5に接続され
た現場の温度センサー600の温度データをローカル伝
送によりAPI104を通じてAPL制御アルゴリズム
部502に入力される。APL制御アルゴリズム部50
2は、入力した温度データ(後述するオブジェクトデー
タに相当)を、機能別処理ソフト部401のどのモジュ
ールにデータを引さ渡すかの設定がされていて、OUT
PUTにおいて、温度データを対応するモジュールに
引き渡す。機能別処理ソフト部401に引き渡した上記
温度データが温度異常でシステム管理コンピュータ2に
通知する時は、INPUTにおいてイベントデータ
(実際には後述するイベントシート)を再度APL制御
アルゴリズム部502に入力する。
【0022】OUTPUTにおいて、APL制御アル
ゴリズム部502はそのデータからどのシステム管理コ
ンピュータ2に通知すれば良いかを解読し、ネットワー
クマネージャ部501に送信要求を出す。このようなア
ルゴリズムをAPL制御アルゴリズム部502は備えて
いるもので、実際のシステムの動きは更に複雑である
が、要するにオブジェクトデータ又はイベントデータと
そのデータを基に処理するアプリケーションプログラム
にデータを引き渡す機構である。
【0023】一方機能別処理ソフト部401は、上述し
たようにAPL制御アルゴリズム部502からオブジェ
クトデータ又はイベントデータが引き渡され、任意の機
能を持ったプログラムモジュールでこれらデータが処理
され、更に引き続き処理を継続する必要がある場合は新
規の内部イベントが発生して次のプログラムモジュール
に引き渡され、必要な処理が終わるまでフィードバック
がかけられる動作構造を有するものである。
【0024】この機能別処理ソフト部401の動作構造
を図3に示す例によりより詳説する。図3は計測データ
を読み込み、そのデータが上限データを越えている時、
設定されたグループの機器を制御する場合を示してい
る。まず、ローカル伝送、つまり多重伝送により、監視
用端末5aから、温度センサー600の実測データ(例
えば、室温25℃)をAPIを読み込む、上記実測デ
ータは1つのオブジェクトデータに対応しており、AP
L制御アルゴリズム部502を通じて機能別処理ソフト
部401の温度などの計測点を処理するプログラムモジ
ュールM1に引き渡される(どこに引き渡すかは初期
の設定により決定する)。
【0025】計測点を処理するプログラムモジュールM
1はこの25℃の温度データをデータベース700に保
管したり、上下限データが設定されている場合には比較
処理を行う。このとき、上眼データが24℃の場合、
異常データ発生として内部のイベントを発行する(後
述するインベントコントロールシートに対応する)。
【0026】このイベントは連動監視(制御)を行うプ
ログラムモジュールM2に引き続き引き渡される。この
プログラムモジュールM2は、連動イベントがきたため
予め設定されている起動グループ負荷へ制御イベントを
発行する。この制御イベントはグループ制御のための
グループ操作処理のプログラムモジュールM3に引き渡
され、予め連動オブジェクトデータベース701に登録
されている負荷のデータテーブルから必要な機器を読み
出し、オン又はオフの制御要求を出す。
【0027】この制御要求を受けたAPL制御アルゴリ
ズム部502は、API304を通じてローカル伝送に
より制御用の端末5bに制御信号を送り、個別負荷80
0を制御することになる。かように本発明の自律分散コ
ントローラ3において、共通プラットフォーム300
と、用途別パッケージ400と、共通機能パッケージ5
00の組み合わせで、各種システムに効率良く対応させ
ることができ、また部分修正、機能追加が容易となる。
【0028】以下本発明を具体化した実施形態により
説明する。 (実施形態) 本実施形態の自律分散コントローラ3のハードウェア構
成は具体的には図4に示すようにコントローラ全体の制
御、演算処理を行うためのCPU30と、LANからの
データ信号を自律分散コントローラ3内で処理できる形
式に変換するLANインターフェース部31と、ビル管
理設備インターフェース部32と、インターフェース部
31、32をCPU30に接続するためのバスインター
フェース部33と、外部記憶装置34と、CPU処理デ
ータメモリ部35とからなる共通プラットフォームを備
えるとともに、取り換え可能なオブジェクトシート、イ
ベントシートを格納したメモリ部36と、自律分散コン
トローラとしての制御監視のためのプロセスをパッケー
ジ化して上述の機能別パッケージを構成する制御アルゴ
リズムを格納するメモリ部37とを備えている。
【0029】ビル管理設備インターフェース部33は端
末5からのデータ信号を自律分散コントローラ3内で処
理できる形式に変換するインターフェースであり、制御
信号線4を介して各設備の端末5を接続している。LA
Nインターフェース部31は情報線1を介してシステム
管理コンピュータ2や他の自律分散コントローラと接続
している。
【0030】而して上記のように構成された自律分散コ
ントローラ3は制御信号線4に接続される端末5をビル
管理設備インターフェース部32を通じて所定の信号フ
ォーマットからなる時分割多重伝送信号によりポーリン
グを行い、またLANの情報線1を通じて他の自律分散
コントローラとのデータ授受或いはシステム管理コンピ
ュータ2に対してデータの授受を行う。
【0031】さて、図5は本実施形態のシステムの全体
の体系を概念的に示す図面であり、各自律分散コントロ
ーラ31 …の体系はパッケージ化されたオブジェクトシ
ートS1 、イベントシートS2 、制御アルゴリズムを書
き込んだ制御アルゴリズムシートS3 と、通信サービス
手順としてLANに対する通信サービスT1 ,時分割多
重伝送系の通信サービスT2 を持つ。自律分散コントロ
ーラ3にマン・マシン装置が備わり、データを表示した
り、加工する場合に、データに特殊な加工を施すことな
く内部データを渡すスルーサービスT3 を図6に示すよ
うに加える。
【0032】一方システム管理コンピュータ2の体系は
管理アルゴリズムシートS4 、物理I/O処理シートS
5 、ユーザシートS6 、LANに対する通信サービスT
4 を持つ。さらに自律分散コントローラ3の体系を更に
詳細に説明すると、図6に示すオブジェクトシートS1
は例えば設備の設置場所単位の状態監視のオブジェクト
をまとめたグループシート、例えば設備の設置場所単位
の制御可能なオブジェクトをまとめたコマンドシート、
更にアナログ出力を発生する端末の状態データが入って
いるアナログ入力のシート、アナログ的に制御される端
末の制御指令のデータが入っているアナログ出力のシー
ト、端末が動作しているか否か(オンしているかオフし
ているか)の状態を示すデータが入っているバイナリー
入力のシート、端末を動作させるが否か(オンさせる
か、オフさせるか)の制御指令のデータが入っているバ
イナリー出力のシート等のシートからなり、当該自律分
散コントローラ3の接続設備等に応じて対応するパッケ
ージー化されたシートが増減されることができるように
なっている。
【0033】イベントシートS2 はLANを通じてイベ
ント発生時に当該イベントに対応してデータ伝送を行う
通知先を登録するイベントエンロールメントや、イベン
ト発生時に当該イベントに対応して通知する対象オブジ
ェクトを登録しているイベントコントロールのシートか
らなる。また制御アルゴリズムシートS3 は個別操作処
理、グループ操作処理、連動監視処理、スケジュール機
能処理、計測点操作処理、継続連動監視処理、計量デー
タ監視処理、システム監視処理、初期化処理の各処理等
制御のプロセスを機能別にパッケージ化して備えたもの
で、、この制御アルゴリズムシートS3 の各処理に基づ
いて自律分散コントローラ3は監視制御動作を行なう。
【0034】イベントシートS2 はイベントコントロー
ル、イベントエンロールメントの各シートからなる。そ
して制御アルゴリズムシートS3 からオブジェクトシー
トS1 に対してオブジェクトデータの読み書きが、また
制御アルゴリズムシートS3 からイベントシートS2
対してイベントの読み書きができ、またオブジェクトシ
ートS1 からイベント発生をイベントシートS2 へ通知
し、各通信サービスT1 乃至T3 からはオブジェクトシ
ートS1 に対してオブジェクトの読み書きを、更にイベ
ントシートS2 に対してはデータの上、下限値等の設定
変更時に読み書きを行い、イベントシートS2 から各通
信サービスT1 〜T3 に対してイベント通知や連動処理
にかかるイベント制御を行うようになっている。
【0035】また制御アルゴリズムシートS3 と各通信
サービスT1 〜T2 との間ではAPIにより連携され
る。一方システム管理コンピュータ2の体系は、管理ア
ルゴリズムシートS11と、物理I/O処理シートS
12と、ユーザシートS13と、LANに対する通信サービ
ス手順としての通信サービスT4 とで構成され、その詳
細は図7に示すように管理アルゴリズムシートS11
は、個別管理機能、グループ管理機能、スケジュール管
理機能、計測計量管理機能、自律分散コントローラに対
する初期化処理スタート指示、それに伴うプログラム、
設定データファイル転送のためのリモート装置管理機
能、システム管理コンピュータ2が複数存在する場合の
管理コンピュータ同士の連携処理のための管理コンピュ
ータ連携機能、システムに関係する全てのオブジェクト
(オブジェクト識別子)の管理を行うオブジェクトデー
タ管理機能等、システム管理に必要な機能群からなる。
またユーザシートS13はスケジュールファイル、日報月
報、デマンドファイル等のクローズファイルと、リモー
ト装置プログラムファイルや、ネットワークアドレス管
理ファイル等のオープンファイルからなる。また更に物
理I/O処理シートS12はシステム管理コンピュータに
備わったディスプレにかかる処理、プリンターにかかる
処理等のシートからなる。
【0036】そして通信サービスT4 は、管理アルゴリ
ズムシートS11との間でイベント通知、オブジェクトの
読み書き要求の結果を受け渡したり、或いはオブジェク
トの読み書き要求を受け取ったりすることを行ない、ま
たユーザシートS13に対してはファイルオブジェクトの
読み書きを行ったり、また物理I/O処理シートS12
対するI/O処理APIによって連携している。
【0037】以上のような体系を持つシステム管理コン
ピュータ21 …と、自律分散コントローラ31 …は図1
に示すようにLANによって接続されビル管理システム
を構築し、図8に示す通信フォーマットを用いて自律分
散コントローラ31 …同士、或いは自律分散コントロー
ラ31 …とシステム管理コンピュータ21 …との間等L
ANを介してデータ授受を行う。
【0038】ここで図8の通信フォーマットは、メッセ
ージ、イベント、プロパティ等のデータの形式種別(A
PDUタイプ)、確認付きデータ、確認無しデータ、再
送要求等のデータの持っている意味付けを表すサービス
種別、要求に対する応答を認識するための番号(送り側
でシーケンシャルな番号を割り当て、受信側で同じ番号
を付けて応答を返す)からなる要求識別子、送り元オブ
ジェクトID〔データを送信する送り側の装置(LAN
上のデバイス)の識別データ等の情報)、送信先のオブ
ジェクトID(データを受信する受け側の装置の識別デ
ータ等)、データ長、データからなり、データとしては
自律分散コントローラ3の場合設備の分離を表すデータ
(設備種別データ)、実際の温度、湿度、時間、接点の
オン/オフ等の状態データ(設備種別データ)から構成
されている。送信元オブジェクトIDには設備種別(動
力、照明防災、空調等の種別)や、設備の置かれている
ビルの区域、場所を示す設備設置場所、複数のビルを一
括して管理する場合のビル番号等、更に温度、湿度、接
点等を表すオブジェクト識別等が記述されている。
【0039】次に図5に基づいて本実施形態の動作を説
明する。例えば防災制御盤を構成する自律分散コントロ
ーラ31 の制御信号線41 に接続されている火災センサ
ーを構成する監視端末51 から火災検知情報があると、
火災センサーたる監視端末51 の火災検知データに対応
するオブジェクトシートS1 を書き換えイベントを発生
する。このインベント発生に対応して、監視端末51
関係しているイベントシートS2 のイベントエンロール
メントに登録されている通知先(システム管理コンピュ
ータ21 、22 )へ通知される。この通知サービスに対
応して例えばマスターのシステム管理コンピュータ21
及びスレーブのシステム管理コンピュータ22 からはA
CK又はNACKを自律分散コントローラ31 に返す。
ここで通知を利用するかしないかは、受けて側(ここで
は自律分散コントローラ32 ,33 )の判断で決定し、
通知側(自律分散コントローラ31 )側で単にイベント
エンロールメントに指示された処理を行うだけである。
また監視端末51 に関係しているイベントシートS2
イベントコントロールに登録している操作のオブジェク
ト(この場合設備制御盤を構成する自律分散コントロー
ラ32 ,33 のコマンド又はバイナリー出力のオブジェ
クト)に対して設備、設備群の発停指示を通知する。
【0040】これによって自律分散コントローラ32
3 では、対応する操作のオブジェクトを書き換えて、
指示に沿った動作を行い、ライトプロパティサービスに
対するACKを返す。ここで発停指示において、発停先
にコマンド、バイナリー出力のオブジェクトが存在しな
い場合には、プロパティ設定サービスのエラーとなるだ
けである。ここでこのような内部的連動処理におけるサ
ービスエラーの通知先が不明であるため、このような場
合の通知先を登録したファイルオブジェクトをオブジェ
クトシートに容易しておけば良い。通常はシステム管理
コンピュータ等を通知先として登録する。
【0041】このように送り元の自律分散コントローラ
3ではオブジェクトシートS1 の書き換え、イベント通
知、イベント制御(上記の発停指示のような連動処理)
をイベントシートS2 に基づいて行い、送り先の自律分
散コントローラ3では受け取ったデータを利用するか、
利用しないかを当該自律分散コントローラ3側の判断に
基づいて行い。オブジェクトの書き換えの処理を行うか
否かは対応するオブジェクトの存在するか否かにより行
うのである。従ってシステム拡張する際には自律分散コ
ントローラ3の拡張した制御、監視内容に対応するオブ
ジェクトシートS1 を追加し、また通知先等をイベント
シートS2 に登録し、また拡張した機能に対応するプロ
セスのパッケージを制御アルゴリズムシートS1 に追加
すれば良いことになる。
【0042】またパッケージー化されたオブジェクトシ
ートS1 と、通信サービスT2 との採用により、自律分
散コントローラ3同士の相互乗り入れや連携が効率良く
可能となる。ところで、ビル管理設備インターフェース
部32では、各種のオブジェートシートS1 と制御信号
線4を介して対応する物理的なビル管理設備の端末5の
端末情報との関連付けをする手続がシステムを立ち上げ
る前に必要となる。その対応付けの手続はシステム管理
コンピュータ21 …からLANを介してダンロード処理
できるようになっており、その関連付けした結果をオブ
ジェクトデータ−物理データ変換テーブル32aに格納
している。
【0043】(実施形態) 本発明のようにオブジェクト指向的なデータをベースに
したシステムの利点は、システムの拡張を行う際に、オ
ブジェクトシートを追加するだけで、システムの拡張が
容易に行える利点がある。このため図8のフォーマット
で示すように送り元オブジェクト1Dには、データを送
信する送り側の装置(ネトワーク上のデバイス)の識
別データ情報に加えて設備の置かれているビルの区域、
場所を示す設備設置場所の情報、複数のビルを一括して
管理する場合のビル番号情報、更に温度、湿度、接点等
のオブジェクトデータを管理するオブジェクト識別デー
タ等が付加されている。また端末の種別データには例え
ば1つの温度情報を空調用途に使うのか、防災用に使う
かの情報が書き込まれている。
【0044】ところで実施形態のように、各種のオブ
ジェクトシートS1 と信号線4を介して対応する物理的
なビル管理設備の端末5の端末情報との関連付けをする
手続を、システム管理コンピュータ21 …からネットワ
ーク1を介してダンロード処理する方法では、オブジ
ェクト数が多い場合は繁雑な作業となる。そこで、本
実施形態では、システムの立ち上がり時に自律分散コン
トローラ3が端末情報をシステム管理コンピュータ21
…からダウンロードするのではなく、端末5からのデー
タアップロードで情報を読みとるようにしてイニシャル
時の繁雑なダウンロード調整をなくし、端末5を接続す
るだけで良い、所謂プラグアンドプラグの機能を実現さ
せている。
【0045】つまり、本実施形態では、図9に示すよう
に端末5に、物理No(アドレス)に対応するオブジェ
クトID、設備種別が外部ツール50により登録自在と
なっているオブジェクトデータ情報テーブル51を備え
ている。尚端末5はこのオブジェクトデータ情報テーブ
ル51以外に、時分割多重伝送系の通信データの送受信
を行うためのローカル伝送ドライブ回路52、負荷であ
る設備機器や、火報センサー、温度センサー等のセンサ
ー、更にアクチュエータ等の設備60とのインターフェ
ース(例えば接点の入出力、アナログ値の入出力)を行
うための入出力インターフェース回路53、設備60か
らの入力データを時分割多重の通信データに変換し、上
位(自律分散コントローラ3)がデータ要求した端末ア
ドレスとアドレススイッチ54の設定値とが等しい時に
そのデータをローカル伝送ドライブ回路52を通じて返
信させたり、受信した通信データに含まれる端末アドレ
スとアドレススイッチ54の設定値が一致した時に通信
データに含まれる制御データに基づいて出力データを設
備60に出力する機能を備えた端末機能処理部55と、
端末5の物理的アドレスを設定する上記アドレススイッ
チ54とを備えている。
【0046】上記ツール50はオブジェクト情報の設
定、書き換えを行うツールであって、パーソナルコンピ
ュータ等から構成される。而して本実施形態では、シス
テムに接続される端末5に、予めオブジェクトID、設
備種別の情報をオブジェクトデータ情報テーブル51に
ツール50を用いて登録しておく。
【0047】そしてシステムの起動時に、自律分散コン
トローラ3は、各端末5を呼び出して登録されているオ
ブジェクトID、設備情報を返信させ、その物理No
(アドレス)に関連させてビル設備管理インターフェー
ス部32に備えたオブジェクトデータ−物理データ変換
テーブル32aに登録する。つまり接続されている端末
5をオブジェクト指向的なデータベースにリンクするこ
とができるのである。
【0048】この登録処理以降は端末5から例えば温度
データ、接点データ等の実際のでーたを返信させること
で、通常のシステム運用に入る。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明は、ネットワークにより
システム管理コンピュータと自律分散コントローラを接
続し、自律分散コントローラには設備負荷を制御する制
御用端末や、センサー、スイッチ等の入力要素の状態を
監視する監視用端末が制御信号線を介して接続され、自
律分散コントローラにより各端末の監視制御を行うとと
もに、システム管理コンピュータと自律分散コントロー
ラとの間や自律分散コントローラ同士の間でネットワー
ク通じて設備の監視データや制御データを授受が行われ
るビル管理システムにおいて、自律分散コントローラに
は、ハードウェアを操作、制御するプログラムを標準化
した共通プラットフォームと、オブジェクトデータ又は
イベントデータと該データを基に処理するアプリケーシ
ョンプログラムにデータを引き渡す機能を持つ共通機能
パッケージと、システムの用途、規模に応じて取り換え
可能な用途別のアプリケーションプログラムからなる用
途別パッケージとを備えて成るので、共通プラットフォ
ーム、用途別のアプリケーションプログラムからなる用
途別パッケージ、、共通機能パッケージを組み合わせる
ことによって各種システムに効率良く対応でき、また部
分的な修正や、機能追加が容易なビル管理システムを提
供することができるという効果がある。
【0050】請求項2の発明は、ネットワークによりシ
ステム管理コンピュータと自律分散コントローラを接続
し、自律分散コントローラには設備負荷を制御する制御
用端末や、センサー、スイッチ等の入力要素の状態を監
視する監視用端末が制御信号線を介して接続され、自律
分散コントローラにより各端末の監視制御を行うととも
に、システム管理コンピュータと自律分散コントローラ
との間や自律分散コントローラ同士の間でネットワーク
通じて設備の監視データや制御データを授受が行われる
ビル管理システムにおいて、自律分散コントローラは、
パッケージされたオブジェクシートと、インベントシー
トと、制御のプロセスを機能別にプロセス化した制御ア
ルゴリズムシートとを備え、オブジェクトシートには端
末の監視のデータや、制御のデータ、設定のデータ等の
オブジェクトが格納され、端末の状態の変化に応じてオ
ブジェクシートの書き換えを行うとともに、イベントシ
ートに通知先とし登録されている他の自律分散コントロ
ーラ若しくはシステム管理コンピュータ又は両者に状態
の変化に応じた監視データや制御データをネットワーク
を通じて伝送するとともに、ネットワークを通じて送ら
れてきたデータに対応するオブジェクトシートがある場
合にオブジェクトシートの書き換えを行ってイベントを
発生し、対応端末に対応する監視制御を行うので、自律
分散コントローラにパッケージ化されたオブジェクトシ
ートを用いることにより、システムの拡張を行う際にオ
ブジェクトシートを追加するだけで良く、そのためシス
テム拡張が容易となり、柔軟なシステム構築が可能とな
り、しかもネットワークによる通信によって自律分散コ
ントローラ同士の相互乗り入れや連携がパッケージ化さ
れたオブジェクトシートの採用により効率良く行うこと
ができ、更に制御のプロセスを機能別にパッケージ化し
ているので、その機能パッケージを組み合わせることに
より最適なシステム構築ができ、ビル毎にジャストフィ
ットしたシステム構築が可能となり、その上プロセスの
ソフトウェアの品質のパッケージ毎で保てばよく、品質
の最小単位化が図れるという効果がある。
【0051】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記自立分散コントローラには、システムの
起動時に、各端末を呼び出して各端末のオブジェクトI
D及び設備情報を返信させる手段と、返信させた情報を
各端末の物理番号に関連させて登録するオブジェクト−
物理変換テーブルとを備えているので、システム立ち上
げ時(イニシャル時)の繁雑なダウンロード調整やデー
タ結合の処理がなくなり、端末を接続するだけの所謂プ
ラグアンドプラグ機能が実現でき、また自律分散コント
ローラ内部のメモリが軽減され、その結果ダウンサイズ
が図れ、更にシステム管理コンピュータはモニタ機能を
設けるだけで良く、システムへの接続が簡易となるとい
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1にかかるシステム管理コン
ピュータと自律分散コントローラの概念的な構成図であ
る。
【図2】同上のAPL制御アルゴリズム部の機能説明図
である。
【図3】同上の機能処理ソフト部の構造説明図である。
【図4】本発明の実施形態の自律分散コントローラの
回路構成図である。
【図5】同上のシステムの体系の概念図である。
【図6】同上の自律分散コントローラの体系の概念図で
ある。
【図7】同上のシステム管理コンピュータの体系の概念
図である。
【図8】同上で使用する通信データのフォーマット説明
図である。
【図9】本発明の実施形態の端末の構成図である。
【図10】ビル管理システムの構成図である。
【図11】同上の従来の自律分散コントローラの体系の
概念図である。
【図12】同上の自律分散コントローラの概念的な構成
図である。
【符号の説明】
1 情報線 2 システム管理コンピュータ 3 自律分散コントローラ 4 制御信号線 5 端末 300 共通プラットフォーム 400 用途別パッケージ 500 共通機能パッケージ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/00 H04Q 9/00 H04L 12/00 G08B 23/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークによりシステム管理コンピュ
    ータと自律分散コントローラを接続し、自律分散コント
    ローラには設備負荷を制御する制御用端末や、センサ
    ー、スイッチ等の入力要素の状態を監視する監視用端末
    が制御信号線を介して接続され、自律分散コントローラ
    により各端末の監視制御を行うとともに、システム管理
    コンピュータと自律分散コントローラとの間や自律分散
    コントローラ同士の間でネットワーク通じて設備の監視
    データや制御データを授受が行われるビル管理システム
    において、自律分散コントローラには、ハードウェアを
    操作、制御するプログラムを標準化した共通プラットフ
    ォームと、オブジェクトデータ又はイベントデータと該
    データを基に処理するアプリケーションプログラムにデ
    ータを引き渡す機能を持つ共通機能パッケージと、シス
    テムの用途、規模に応じて取り換え可能な用途別のアプ
    リケーションプログラムからなる用途別パッケージとを
    備えて成ることを特徴とするビル管理システム。
  2. 【請求項2】ネットワークによりシステム管理コンピュ
    ータと自律分散コントローラを接続し、自律分散コント
    ローラには設備負荷を制御する制御用端末や、センサ
    ー、スイッチ等の入力要素の状態を監視する監視用端末
    が制御信号線を介して接続され、自律分散コントローラ
    により各端末の監視制御を行うとともに、システム管理
    コンピュータと自律分散コントローラとの間や自律分散
    コントローラ同士の間でネットワーク通じて設備の監視
    データや制御データを授受が行われるビル管理システム
    において、自律分散コントローラは、パッケージされた
    オブジェクシートと、インベントシートと、制御のプロ
    セスを機能別にプロセス化した制御アルゴリズムシート
    とを備え、オブジェクトシートには端末の監視のデータ
    や、制御のデータ、設定のデータ等のオブジェクトが格
    納され、端末の状態の変化に応じてオブジェクシートの
    書き換えを行うとともに、イベントシートに通知先とし
    登録されている他の自律分散コントローラ若しくはシス
    テム管理コンピュータ又は両者に状態の変化に応じた監
    視データや制御データをネットワークを通じて伝送する
    とともに、ネットワークを通じて送られてきたデータに
    対応するオブジェクトシートがある場合にオブジェクト
    シートの書き換えを行ってイベントを発生し、対応端末
    に対応する監視制御を行うこと特徴とするビル管理シス
    テム。
  3. 【請求項3】上記自立分散コントローラには、システム
    の起動時に、各端末を呼び出して各端末のオブジェクト
    ID及び設備情報を返信させる手段と、返信させた情報
    を各端末の物理番号に関連させて登録するオブジェクト
    −物理変換テーブルとを備えていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のビル管理システム。
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