JPH0897538A - 銅張り基板の表面処理方法 - Google Patents

銅張り基板の表面処理方法

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JPH0897538A
JPH0897538A JP23388594A JP23388594A JPH0897538A JP H0897538 A JPH0897538 A JP H0897538A JP 23388594 A JP23388594 A JP 23388594A JP 23388594 A JP23388594 A JP 23388594A JP H0897538 A JPH0897538 A JP H0897538A
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JP
Japan
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copper
hydrogen peroxide
clad substrate
liter
sulfuric acid
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Pending
Application number
JP23388594A
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English (en)
Inventor
Noriyasu Oto
則康 大戸
Yoshinori Urakuchi
良範 浦口
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に銅箔を配設した銅張り基板の銅面を、
硫酸、過酸化水素、及び、銅イオンを成分として含有し
た処理液で製面する銅張り基板の表面処理方法であっ
て、より均一な粗面を有し、高精度な回路形成ができる
銅張り基板の表面処理方法を提供する。 【構成】 上記処理液中の銅イオンの濃度が15〜30
g/リットル、及び、上記水溶液は銅イオンに対する過
酸化水素の含有量比が1.5〜4.0、過酸化水素に対
する硫酸の含有量比が2.3〜3.6である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銅張り基板の表面処理方
法に関し、具体的には、銅張り基板に回路形成を行うた
めに事前に行う、銅面を製面する表面処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の作製にあたっては、表
面に銅箔を配設した積層板等の銅張り基板を用い、この
銅張り基板の銅面に回路形成を行う。この回路形成は、
銅面にドライフィルムレジスト等のエッチングレジスト
を被着し、露光及び現像を行った後に、エッチング液に
浸漬することによって行われる。上記エッチングレジス
トを被着する前に、表面の酸化物、不純化合物、及び汚
れ等の除去と共に銅面を微細な粗面にするために、銅面
の製面化が行われる。上記銅面を微細な粗面にすると、
エッチングレジストの密着性を高めることができる。
【0003】上記製面化の処理は、#300〜#100
程度のバフロールやブラシロールを上下2軸や4軸に使
用した製面研磨機を用い、銅張り基板の銅面を上記バフ
ロールやブラシロールで機械的に研磨する方法が汎用さ
れている。しかし、銅張り基板の厚みが0.2mm以下
程度の薄い場合、上記研磨の際に、薄い銅張り基板が曲
がり、上記バフロールやブラシロールに引っ掛かった
り、研磨材の大きさのばらつきにより、表面に深い傷を
発生したりする問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の問題を解決する
ために、機械的な銅面の表面処理に代わり、化学的な銅
面の表面処理が提案されている。しかし、近年の高密度
化に伴い、より高精度な回路形成が必要になっており、
このため、より均一な粗面を有する銅張り基板の表面処
理が求められている。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、より均一な粗面を有し、
高精度な回路形成ができる銅張り基板の表面処理方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
銅張り基板の表面処理方法は、表面に銅箔を配設した銅
張り基板の銅面を、硫酸、過酸化水素、及び、銅イオン
を成分として含有した処理液で製面する銅張り基板の表
面処理方法であって、上記処理液中の銅イオンの濃度が
15〜30g/リットル、及び、上記処理液は銅イオン
に対する過酸化水素の含有量比が1.5〜4.0、過酸
化水素に対する硫酸の含有量比が2.3〜3.6である
ことを特徴とする。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明は
表面に銅箔を配設した銅張り基板の銅面を、硫酸、過酸
化水素、及び、銅イオンを成分として含有した処理液で
製面する銅張り基板の表面処理方法に関するものであ
る。
【0008】本発明に用いる銅張り基板としては、例え
ば、ガラス基材等を用いたエポキシ樹脂積層板、ポリイ
ミド樹脂積層板、不飽和ポリエステル樹脂積層板、フッ
素樹脂積層板、及びこれら樹脂の変性樹脂積層板等の片
面乃至は両面に銅箔を配設した基板や、内層材を有し、
外層に銅箔を配設した多層の基板等が挙げられる。上記
銅張り基板の板厚は限定しないが、本発明は厚さ0.2
mm以下の薄い銅張り基板に特に効果的である。
【0009】上記銅張り基板の銅面を製面する処理液
は、硫酸、過酸化水素、及び、銅イオンを成分として含
有した水溶液である。上記銅イオンの成分は、例えば、
硫酸銅等の銅化合物を処理液に配合したり、金属銅を処
理液に投入したりして含有させることができる。
【0010】本発明においては、上記処理液中の銅イオ
ンの濃度が15〜30g/リットル、及び、上記処理液
は銅イオンに対する過酸化水素の含有量比(H2 2
Cu)が1.5〜4.0、過酸化水素に対する硫酸の含
有量比(H2 SO4 /H2 2 )が2.3〜3.6の範
囲に制限される。上記銅イオンの濃度が処理液に存在す
ることによって、処理液による銅面の化学反応の反応速
度を安定させることができる。上記銅イオンが存在しな
いと、反応速度が遅くなり、銅面にむらを生じ、エッチ
ングレジストの密着性を低下させる。上記銅イオンが微
量の15g/リットル未満で含有量比(H2 2 /C
u)が4.0を超えると反応速度が速くなり、銅面の処
理過多による銅箔の厚み不足のおそれがある。さらに、
上記銅イオンの割合が多量となり含有量比(H2 2
Cu)が1.5未満になると反応速度が遅くなり、銅面
にむらを生じる。
【0011】なお、上記処理液には、反応の促進、及
び、過酸化水素の分解を抑制するための添加剤を含有し
ておくことが好ましい。
【0012】上記銅張り基板の表面処理にあたっては、
上記処理液を銅張り基板の銅面にスプレーしたり、銅張
り基板を浸漬したりして、銅面に処理液を作用させるこ
とによって行うことができ、上記処理液の硫酸と過酸化
水素によるソフトエッチングの作用により、表面の酸化
物、不純化合物、及び汚れ等の除去と共に、銅面に微細
な粗面を形成することができるものである。上記処理条
件は、処理液の液温が25〜35℃が好ましい。
【0013】本発明の銅張り基板の表面処理を行うと、
銅張り基板の銅面に0.5〜1.0μm程度の均一な粗
面を形成した基板を得ることができる。本発明によって
得られた銅張り基板は、高密度の回路形成に適する。
【0014】
【実施例】
実施例1 銅張り基板として、両表面に35μmの銅箔を配設し
た、厚さ0.2mmのガラス基材エポキシ樹脂積層板を
用いた。一方、処理液として、硫酸が160g/リット
ル、過酸化水素が45g/リットル、銅イオン濃度が3
0g/リットル、及び、窒素系添加剤(メック株式会社
製:CB−895)が20g/リットル含有したものを
用いた。上記銅イオンは硫酸銅(CuSO4 ・5H
2 O)を配合することにより得た。従って、上記処理液
は銅イオンに対する過酸化水素の含有量比(H2 2
Cu)が1.5、過酸化水素に対する硫酸の含有量比
(H2 SO 4 /H2 2 )が3.6であった。
【0015】上記処理液を30℃に調製し、上記銅張り
基板の銅面に13秒スプレーすることにより、表面処理
を行った。上記処理装置は、上記処理液が循環するもの
で、銅張り基板の両側の銅面に同時に噴射する。スプレ
ー圧は0.75kg/cm2、処理液のスプレー吐出量
は100リットル/分であった。
【0016】実施例2 処理液として、硫酸が150g/リットル、過酸化水素
が50g/リットル、銅イオン濃度が20g/リット
ル、及び、窒素系添加剤(メック株式会社製:CB−8
95)が20g/リットル含有したものを用いた以外は
実施例1と同様にして、銅張り基板の表面処理を行っ
た。上記処理液は銅イオンに対する過酸化水素の含有量
比(H2 2 /Cu)が2.5、過酸化水素に対する硫
酸の含有量比(H2 SO4 /H2 2 )が3.0であっ
た。
【0017】実施例3 処理液として、硫酸が140g/リットル、過酸化水素
が60g/リットル、銅イオン濃度が15g/リット
ル、及び、窒素系添加剤(メック株式会社製:CB−8
95)が20g/リットル含有したものを用いた以外は
実施例1と同様にして、銅張り基板の表面処理を行っ
た。上記処理液は銅イオンに対する過酸化水素の含有量
比(H2 2 /Cu)が4.0、過酸化水素に対する硫
酸の含有量比(H2 SO4 /H2 2 )が2.3であっ
た。
【0018】比較例1 処理液として、硫酸が160g/リットル、過酸化水素
が50g/リットル、銅イオン濃度が5g/リットル、
及び、窒素系添加剤(メック株式会社製:CB−89
5)が20g/リットル含有したものを用いた以外は実
施例1と同様にして、銅張り基板の表面処理を行った。
上記処理液は銅イオンに対する過酸化水素の含有量比
(H2 2 /Cu)が10.0、過酸化水素に対する硫
酸の含有量比(H2 SO4 /H2 2 )が3.2であっ
た。
【0019】比較例2 処理液として、硫酸が150g/リットル、過酸化水素
が40g/リットル、銅イオン濃度が30g/リット
ル、及び、窒素系添加剤(メック株式会社製:CB−8
95)が20g/リットル含有したものを用いた以外は
実施例1と同様にして、銅張り基板の表面処理を行っ
た。上記処理液は銅イオンに対する過酸化水素の含有量
比(H2 2 /Cu)が1.3、過酸化水素に対する硫
酸の含有量比(H2 SO4 /H2 2 )が3.8であっ
た。
【0020】比較例3 処理液として、硫酸が160g/リットル、過酸化水素
が80g/リットル、銅イオン濃度が20g/リット
ル、及び、窒素系添加剤(メック株式会社製:CB−8
95)が20g/リットル含有したものを用いた以外は
実施例1と同様にして、銅張り基板の表面処理を行っ
た。上記処理液は銅イオンに対する過酸化水素の含有量
比(H2 2 /Cu)が4.0、過酸化水素に対する硫
酸の含有量比(H2 SO4 /H2 2 )が2.0であっ
た。
【0021】比較例4 処理液として、硫酸が150g/リットル、過酸化水素
が50g/リットル、及び、窒素系添加剤(メック株式
会社製:CB−895)が20g/リットル含有したも
のを用いた以外は実施例1と同様にして、銅張り基板の
表面処理を行った。
【0022】表面処理を行った実施例1〜3、及び、比
較例1〜4の銅張り基板の表面粗度、及び、ドライフィ
ルムの密着性を評価した。上記表面粗度は接触式表面粗
度計により銅面の凹凸の深さを測定した。上記ドライフ
ィルムの密着性は銅面にドライフィルムレジストを被着
し、露光及び現像を行った後に、セロハンテープを貼り
強制的にセロハンテープを剥がして剥離度合を観察し
た。この剥離度合で全く剥離しなかったものを◎、剥離
個所の面積が5%未満のものを○、5〜20%の個所が
剥離したものを△、20%以上剥離したものを×として
表示した。結果は表1のとおりであった。実施例の表面
粗度はいずれも0.5〜1.0μmであり、比較例に比
較し良好であった。実施例のドライフィルムの密着性は
いずれも◎または○であり、比較例は△または×の水準
であった。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の銅張り基板の表面処理による
と、銅張り基板の銅面に均一な粗面を形成した基板を得
ることができる。本発明によって得られた銅張り基板
は、高密度の回路形成に適する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に銅箔を配設した銅張り基板の銅面
    を、硫酸、過酸化水素、及び、銅イオンを成分として含
    有した処理液で製面する銅張り基板の表面処理方法であ
    って、上記処理液中の銅イオンの濃度が15〜30g/
    リットル、及び、上記処理液は銅イオンに対する過酸化
    水素の含有量比が1.5〜4.0、過酸化水素に対する
    硫酸の含有量比が2.3〜3.6であることを特徴とす
    る銅張り基板の表面処理方法。
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