JPH03140483A - 銅張り板の表面処理法 - Google Patents
銅張り板の表面処理法Info
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- JPH03140483A JPH03140483A JP27899789A JP27899789A JPH03140483A JP H03140483 A JPH03140483 A JP H03140483A JP 27899789 A JP27899789 A JP 27899789A JP 27899789 A JP27899789 A JP 27899789A JP H03140483 A JPH03140483 A JP H03140483A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F1/00—Etching metallic material by chemical means
- C23F1/10—Etching compositions
- C23F1/14—Aqueous compositions
- C23F1/16—Acidic compositions
- C23F1/18—Acidic compositions for etching copper or alloys thereof
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【産業上の利用分野1
本発明は、銅張り板の表面の銅箔を整面するためにおこ
なう処理法に関するものである。 【従来の技術】 プリント配線板を製造するにあたっては、銅張り積層板
など銅張り板を用い、表面の銅箔に回路形成をおこなう
必要がある。この回路形成は、銅箔の表面にドライフィ
ルムレジストなどのエツチングレノストを被着し、露光
及び現像をおこなった後に、エツチング液に浸漬するこ
とによっておこなわれる。そしてこのように銅箔の表面
にエツチングレノストを被着する工程の前に、銅箔の表
面を整面処理することがおこなわれている。整面処理は
、銅箔の表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを除
去すると共に銅箔の表面に微細な粗面を形成させるため
におこなわれるものであり、gXi4T5の表面へのエ
ツチングレジストの密着性を高めるための処理である。 そしてこの銅箔の整面処理は、#300〜#100程度
のバフ0−ルやブラシロールを上下2軸や4紬に使用し
た整面研摩機を用い、銅張り板の表面をこのバフ0−ル
やブラシロールで+Pi械的に研摩することによってお
こなわれるのが一般的である。
なう処理法に関するものである。 【従来の技術】 プリント配線板を製造するにあたっては、銅張り積層板
など銅張り板を用い、表面の銅箔に回路形成をおこなう
必要がある。この回路形成は、銅箔の表面にドライフィ
ルムレジストなどのエツチングレノストを被着し、露光
及び現像をおこなった後に、エツチング液に浸漬するこ
とによっておこなわれる。そしてこのように銅箔の表面
にエツチングレノストを被着する工程の前に、銅箔の表
面を整面処理することがおこなわれている。整面処理は
、銅箔の表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを除
去すると共に銅箔の表面に微細な粗面を形成させるため
におこなわれるものであり、gXi4T5の表面へのエ
ツチングレジストの密着性を高めるための処理である。 そしてこの銅箔の整面処理は、#300〜#100程度
のバフ0−ルやブラシロールを上下2軸や4紬に使用し
た整面研摩機を用い、銅張り板の表面をこのバフ0−ル
やブラシロールで+Pi械的に研摩することによってお
こなわれるのが一般的である。
しかしこのようにバフ0−ルやブラシロールなどを用い
て機械的研摩で整面処理するにあたって、銅張り板とし
て厚みが0.2++on以下程度以下−板を用いる場合
、薄い銅張り板は腰が弱く強度が低いために研摩時に銅
張り板が曲がってバフ0−ルやブラシロールに引っ掛か
ったりして、工程の途中でのトラブルが多発するという
問題があった。 またこのように銅張り板が薄いと、バフ0−ルやブラシ
ロールによって銅張り板に付加される研摩圧で銅箔が引
き延ばされる際に銅箔に引っ張られて銅張り板の全体も
引き延ばされ易くなり、寸法安定性に問題が生じるもの
である。すなわち、このように@箔が引き延ばされる際
に銅張り板の全体も引き延ばされると、回路形成時のエ
ツチングによってtli4Mの面積が小さくなる際に銅
張り板の全体は元の寸法に収縮し、回路パターンもこれ
に伴って収縮することになり、従ってプリント配線板を
製造するにあたって露光時の回路パターンの大きさより
もエツチングによって作成される実際の回路パターンの
大きさの方が小さくなってしまい、このプリント配線板
を多層配線板に用いる場合には回路の位置ずれなどが問
題となるのである。 しかもバフ0−ルによる研摩の場合には、バフ0−ルを
構成する不織布とAl2O,やSiOなど研摩材の大き
さのバラツキなどによっで銅箔の表面に深い研摩傷が発
生する等、不均一な凹凸となって高7フインパターンで
回路を形成することができなくなるという問題もあった
。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、バフ0
−ルやブラシロールを用いる機械的研摩の場合のような
上記の問題な(、加えて安定して銅張り板の表面の整面
処理をおこなえるようにすることを目的とするものであ
る。
て機械的研摩で整面処理するにあたって、銅張り板とし
て厚みが0.2++on以下程度以下−板を用いる場合
、薄い銅張り板は腰が弱く強度が低いために研摩時に銅
張り板が曲がってバフ0−ルやブラシロールに引っ掛か
ったりして、工程の途中でのトラブルが多発するという
問題があった。 またこのように銅張り板が薄いと、バフ0−ルやブラシ
ロールによって銅張り板に付加される研摩圧で銅箔が引
き延ばされる際に銅箔に引っ張られて銅張り板の全体も
引き延ばされ易くなり、寸法安定性に問題が生じるもの
である。すなわち、このように@箔が引き延ばされる際
に銅張り板の全体も引き延ばされると、回路形成時のエ
ツチングによってtli4Mの面積が小さくなる際に銅
張り板の全体は元の寸法に収縮し、回路パターンもこれ
に伴って収縮することになり、従ってプリント配線板を
製造するにあたって露光時の回路パターンの大きさより
もエツチングによって作成される実際の回路パターンの
大きさの方が小さくなってしまい、このプリント配線板
を多層配線板に用いる場合には回路の位置ずれなどが問
題となるのである。 しかもバフ0−ルによる研摩の場合には、バフ0−ルを
構成する不織布とAl2O,やSiOなど研摩材の大き
さのバラツキなどによっで銅箔の表面に深い研摩傷が発
生する等、不均一な凹凸となって高7フインパターンで
回路を形成することができなくなるという問題もあった
。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、バフ0
−ルやブラシロールを用いる機械的研摩の場合のような
上記の問題な(、加えて安定して銅張り板の表面の整面
処理をおこなえるようにすることを目的とするものであ
る。
【課題を解決するための手段1
本発明に係る銅張り板の表面処理法は、銅箔を積層した
銅張り板の表面に、硫酸と過酸化水素とを主成分とし銅
イオンを添加して調製した処理液を作用させることを特
徴とするものである。 以下本発明の詳細な説明する。 本発明において銅張り板とは、銅張りエポキシ樹脂積層
板など絶縁基板の片面乃至は両面に銅箔を積層した板や
、外層にti4箔を積層した多層積層板等をいうもので
ある。また本発明は厚みが0゜2mm以下程度に薄く形
成されている銅張り板に適用して特に効果的である(勿
論これに限定されるものではない)。そしてこの銅張り
板の銅箔の表面を整面処理するにあたって、本発明にお
いては硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を用い
、化学的処理(すなわちケミカルクリーニング)によっ
ておこなうものである。 この硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液は、硫酸
と過酸化水素及び添加剤の水溶液として調製されるもの
であり、本発明においてはさらにこの処理液を建浴する
際に銅イオンを添加した状態で使用するものである。銅
イオンを添加するためには、例えば硫酸銅を処理液に配
合したり、あるいは処理液に金属銅を投入したりしてお
こなうことがで外る。この金属銅としては、不要の銅張
り積層板などの#4箔を利用することができ、不要の銅
張り積層板などを多数枚処理液に投入して銅イオンを処
Jl液内に蓄積させるようにして銅イオンの添加をおこ
なうことがで軽る。処理液の組成は、銅イオンの添加に
硫酸銅を用いる場合においては、 ・硫酸−120〜170 g/l ・過酸化水素 ・・・30〜80g/l・添加
剤 ・・・20〜50ec/1・硫酸銅(
CuSO< ・5H20) −2〜30 g/ eのm
囲が好ましい。ここで添加剤としては処理液の反能を促
進すると共に過酸化水素の分解を抑制するものが使用さ
れるものであり、例えばノック株式会社から「cB−8
96Jとして提供されているものを使用することができ
る。 銅張り板の銅箔の表面を整面処理するにあたっては、上
記処理液を銅箔の表面にスプレーしたり、銅張り板を処
理液に浸漬したりして、銅箔の表面に処理液を作用させ
ることによっておこなうことができ、処理液中の硫酸と
過酸化水素によるソフトエツチング作用によって、#I
Nの表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを除去す
ると共に銅箔の表面に微細な粗面を形成させることがで
きるものである。処理条件は、処理液の液温を25〜3
0℃に設定し、また処理時間を、浸漬する場合には浸漬
時間を120±10秒に、スプレーする場合にはスプレ
ー時開を7〜15秒にそれぞれ設定するのが好ましい。 このようにして、硫酸と過酸化水素とを主成分とする処
理液で化学的に銅箔の表面を整面処理することができる
ために、バフ0−ルやブラシロールを使用してfi械的
研摩をおこなう場合のような、銅張り板の板厚が薄くて
も引っ掛かりなどの問題が生じるようなことなく処理を
おこなうことができるものであり、また研摩圧で銅張り
積層板を引き延ばすような寸法安定性の問題もなくなり
、多層配線板として積層する場合の回路の位置合わせを
高精度におこなうことができるものである。さらに、研
摩傷の発生で銅箔の表面の凹凸が不均一になることなく
、均一な凹凸による粗面化をおこなうことができ、高7
フインパターンで回路を作成することが可能になるもの
である。 上記のように硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液
を用いて銅張り板の銅箔を整面処理するにあたって、建
浴直後の処理液は反応性にバラツキがあり、特に反応性
が低く整面処理が不十分になるバラツキが発生すること
が多く、建浴直後の処理液で整面処理した銅箔の粗面化
の状態は、凹凸の深さが0.5〜5μm程度、凹凸の幅
(面方向)が0.05〜0.8μl程度の範囲でバラツ
クおそれがあり、エツチングレノストを銅箔の表面に安
定してW!着させることができなくなるおそれがある。 この理由の詳細は不明であるが、処理液によって整面処
理をおこなうに従って処理液に銅箔の銅が溶解してくる
と処理液の反応性が安定してくるために、処理液に銅イ
オンを添加してやれば建浴直後から安定して整面処理を
おこなうことができると考えられる。すなわち、 H2O2+HzSO++[Cul→Cu5O−+282
0の反応で銅箔の表面を整面することができるが、処理
液中に銅イオンが存在することによってこの反応を安定
しておこなわせることができ、処理液の反応性(反応速
度)を安定化させることができると考えられる。 このために本発明では、硫酸と過酸化水素とを主成分と
する処理液に銅イオンを添加して用いることによって、
建浴直後から整面処理を安定しておこなうことかでト、
銅箔の表面の粗面の程度を凹凸の深さが2〜4μ−程度
、凹凸の幅(面方向での寸法)が0.2μm以下に安定
させることができるものであり、銅箔の表面へのエツチ
ングレノストの密着性を安定させることができるもので
ある。 銅イオンによって処理液の反応性を安定させるためには
銅イオンが処理液中に0.5g71以上添加されている
ことが好ましい。しかし、処理液中の銅イオンの濃度が
高くなり過ぎると処理液のエツチング能力が低下するた
めに、処理液中の銅イオンの濃度は8g/l程度にその
上限を設定するのが好ましい。 【実施例】 以下本発明を実施例によって詳述する。 及1箆 銅張り板として厚み0.11のエポキシ樹脂積層板の両
面に厚み70μlの銅箔を積層した銅張りエポキシ積層
板を用いた。一方、 ・硫酸 ・・・140g/j
!・過酸化水素 ・・・60g/l
・メック株式会社製[cB−896J・・・20g/l
・硫酸銅(CuSO,e 5H20) =・
20 g/ 1の配合の水溶液として整面用処理液を調
製した。 そしてこの処理液を30℃の液温に調整し、銅張り板の
表面の銅箔に10秒間スプレーすることによって、銅張
り板の銅箔の表面を整面処理した。 スプレーした処理液を循環させて繰り返し使用するシス
テムにスプレー装置を形成し、また処理液のスプレーは
銅張り板の両面に同時におこなうようにすると共に、ス
プレー圧は0.5kg/cm2に、処理液のスプレー吐
出量は18017分にそれぞれ設定した。 駁1汁 処理液に硫酸銅を配合しない他は実施例と同様に調整し
た処理液を用い、後は実施例と同様にして銅張り板の銅
箔の表面を整面処理した。 灸&鮭 #360−#800のバフ0−ル(住人スリーエム社製
、研摩材^1203と310)をセットしたオンュレー
ション機構付きの研摩装置を用い、バフ0−ルを200
0〜3000 rpmで回転させつつ、実施例1と同じ
銅張り板の銅箔の表面を機械的に研摩することによって
、整面処理をおこなった。バフミールによる研摩は、オ
シエン−232機構でバフ0−ルをその回転方向と垂直
な方向で水平に往復移動させながら(この方向をオンュ
レーション方向とする)、銅張り板をバフ0−ルの回転
方向と平行な方向にコンベアで送ることによって(この
方向を研摩力向とする)、おこなった。 上記のように整面処理した@箔の表面の粗面の状態を凹
凸の深さとして測定し、また銅箔の表面を500倍の電
子顕微鏡で観察することによって銅箔の表面状態を検査
した。結果を大麦の「銅箔表面粗さJ、「表面状態」の
欄に示す。また整面処理した銅箔の表面にドライフィル
ムレジスト(東京応化社製AP−730)を貼り付け、
その密着性を評価した。結果を大麦の[ドライフィルム
密着性]の欄に示す。さらに整面処理をする前と後の銅
張り板の寸法変化率を測定し、結果を大麦の「寸法変化
」の欄に示す。実施例と比較例ではこれらの試験は、処
理液の建浴直後、処理を継続して銅張り板の銅箔から銅
イオンが処理液中に0.1g/N溶解した後、銅イオン
が処理液中に0.5g/l溶解した後、銅イオンが処理
液中に1.0g/l溶解し府表の結果にみられるように
、硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を用いて化
学的に整面処理をおこなうようにした実施例のものでは
、バフ0−ルを用いて機械的研摩をおこなうようにした
従来例のもののように、研摩傷が付くようなおそれなく
均一な凹凸で粗面を形成することができると共に寸法変
化が生じるようなことがないことが確認される。また、
比較例のものでは、建浴直後は処理液の反応性が不十分
で銅箔の表面の粗面化にバラツキがあるが、処理液に銅
イオンを添加した実施例のものでは、銅箔の表面の粗面
化にバラツキがなく、処理液の反応性が安定しているこ
とが確認される。
銅張り板の表面に、硫酸と過酸化水素とを主成分とし銅
イオンを添加して調製した処理液を作用させることを特
徴とするものである。 以下本発明の詳細な説明する。 本発明において銅張り板とは、銅張りエポキシ樹脂積層
板など絶縁基板の片面乃至は両面に銅箔を積層した板や
、外層にti4箔を積層した多層積層板等をいうもので
ある。また本発明は厚みが0゜2mm以下程度に薄く形
成されている銅張り板に適用して特に効果的である(勿
論これに限定されるものではない)。そしてこの銅張り
板の銅箔の表面を整面処理するにあたって、本発明にお
いては硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を用い
、化学的処理(すなわちケミカルクリーニング)によっ
ておこなうものである。 この硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液は、硫酸
と過酸化水素及び添加剤の水溶液として調製されるもの
であり、本発明においてはさらにこの処理液を建浴する
際に銅イオンを添加した状態で使用するものである。銅
イオンを添加するためには、例えば硫酸銅を処理液に配
合したり、あるいは処理液に金属銅を投入したりしてお
こなうことがで外る。この金属銅としては、不要の銅張
り積層板などの#4箔を利用することができ、不要の銅
張り積層板などを多数枚処理液に投入して銅イオンを処
Jl液内に蓄積させるようにして銅イオンの添加をおこ
なうことがで軽る。処理液の組成は、銅イオンの添加に
硫酸銅を用いる場合においては、 ・硫酸−120〜170 g/l ・過酸化水素 ・・・30〜80g/l・添加
剤 ・・・20〜50ec/1・硫酸銅(
CuSO< ・5H20) −2〜30 g/ eのm
囲が好ましい。ここで添加剤としては処理液の反能を促
進すると共に過酸化水素の分解を抑制するものが使用さ
れるものであり、例えばノック株式会社から「cB−8
96Jとして提供されているものを使用することができ
る。 銅張り板の銅箔の表面を整面処理するにあたっては、上
記処理液を銅箔の表面にスプレーしたり、銅張り板を処
理液に浸漬したりして、銅箔の表面に処理液を作用させ
ることによっておこなうことができ、処理液中の硫酸と
過酸化水素によるソフトエツチング作用によって、#I
Nの表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを除去す
ると共に銅箔の表面に微細な粗面を形成させることがで
きるものである。処理条件は、処理液の液温を25〜3
0℃に設定し、また処理時間を、浸漬する場合には浸漬
時間を120±10秒に、スプレーする場合にはスプレ
ー時開を7〜15秒にそれぞれ設定するのが好ましい。 このようにして、硫酸と過酸化水素とを主成分とする処
理液で化学的に銅箔の表面を整面処理することができる
ために、バフ0−ルやブラシロールを使用してfi械的
研摩をおこなう場合のような、銅張り板の板厚が薄くて
も引っ掛かりなどの問題が生じるようなことなく処理を
おこなうことができるものであり、また研摩圧で銅張り
積層板を引き延ばすような寸法安定性の問題もなくなり
、多層配線板として積層する場合の回路の位置合わせを
高精度におこなうことができるものである。さらに、研
摩傷の発生で銅箔の表面の凹凸が不均一になることなく
、均一な凹凸による粗面化をおこなうことができ、高7
フインパターンで回路を作成することが可能になるもの
である。 上記のように硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液
を用いて銅張り板の銅箔を整面処理するにあたって、建
浴直後の処理液は反応性にバラツキがあり、特に反応性
が低く整面処理が不十分になるバラツキが発生すること
が多く、建浴直後の処理液で整面処理した銅箔の粗面化
の状態は、凹凸の深さが0.5〜5μm程度、凹凸の幅
(面方向)が0.05〜0.8μl程度の範囲でバラツ
クおそれがあり、エツチングレノストを銅箔の表面に安
定してW!着させることができなくなるおそれがある。 この理由の詳細は不明であるが、処理液によって整面処
理をおこなうに従って処理液に銅箔の銅が溶解してくる
と処理液の反応性が安定してくるために、処理液に銅イ
オンを添加してやれば建浴直後から安定して整面処理を
おこなうことができると考えられる。すなわち、 H2O2+HzSO++[Cul→Cu5O−+282
0の反応で銅箔の表面を整面することができるが、処理
液中に銅イオンが存在することによってこの反応を安定
しておこなわせることができ、処理液の反応性(反応速
度)を安定化させることができると考えられる。 このために本発明では、硫酸と過酸化水素とを主成分と
する処理液に銅イオンを添加して用いることによって、
建浴直後から整面処理を安定しておこなうことかでト、
銅箔の表面の粗面の程度を凹凸の深さが2〜4μ−程度
、凹凸の幅(面方向での寸法)が0.2μm以下に安定
させることができるものであり、銅箔の表面へのエツチ
ングレノストの密着性を安定させることができるもので
ある。 銅イオンによって処理液の反応性を安定させるためには
銅イオンが処理液中に0.5g71以上添加されている
ことが好ましい。しかし、処理液中の銅イオンの濃度が
高くなり過ぎると処理液のエツチング能力が低下するた
めに、処理液中の銅イオンの濃度は8g/l程度にその
上限を設定するのが好ましい。 【実施例】 以下本発明を実施例によって詳述する。 及1箆 銅張り板として厚み0.11のエポキシ樹脂積層板の両
面に厚み70μlの銅箔を積層した銅張りエポキシ積層
板を用いた。一方、 ・硫酸 ・・・140g/j
!・過酸化水素 ・・・60g/l
・メック株式会社製[cB−896J・・・20g/l
・硫酸銅(CuSO,e 5H20) =・
20 g/ 1の配合の水溶液として整面用処理液を調
製した。 そしてこの処理液を30℃の液温に調整し、銅張り板の
表面の銅箔に10秒間スプレーすることによって、銅張
り板の銅箔の表面を整面処理した。 スプレーした処理液を循環させて繰り返し使用するシス
テムにスプレー装置を形成し、また処理液のスプレーは
銅張り板の両面に同時におこなうようにすると共に、ス
プレー圧は0.5kg/cm2に、処理液のスプレー吐
出量は18017分にそれぞれ設定した。 駁1汁 処理液に硫酸銅を配合しない他は実施例と同様に調整し
た処理液を用い、後は実施例と同様にして銅張り板の銅
箔の表面を整面処理した。 灸&鮭 #360−#800のバフ0−ル(住人スリーエム社製
、研摩材^1203と310)をセットしたオンュレー
ション機構付きの研摩装置を用い、バフ0−ルを200
0〜3000 rpmで回転させつつ、実施例1と同じ
銅張り板の銅箔の表面を機械的に研摩することによって
、整面処理をおこなった。バフミールによる研摩は、オ
シエン−232機構でバフ0−ルをその回転方向と垂直
な方向で水平に往復移動させながら(この方向をオンュ
レーション方向とする)、銅張り板をバフ0−ルの回転
方向と平行な方向にコンベアで送ることによって(この
方向を研摩力向とする)、おこなった。 上記のように整面処理した@箔の表面の粗面の状態を凹
凸の深さとして測定し、また銅箔の表面を500倍の電
子顕微鏡で観察することによって銅箔の表面状態を検査
した。結果を大麦の「銅箔表面粗さJ、「表面状態」の
欄に示す。また整面処理した銅箔の表面にドライフィル
ムレジスト(東京応化社製AP−730)を貼り付け、
その密着性を評価した。結果を大麦の[ドライフィルム
密着性]の欄に示す。さらに整面処理をする前と後の銅
張り板の寸法変化率を測定し、結果を大麦の「寸法変化
」の欄に示す。実施例と比較例ではこれらの試験は、処
理液の建浴直後、処理を継続して銅張り板の銅箔から銅
イオンが処理液中に0.1g/N溶解した後、銅イオン
が処理液中に0.5g/l溶解した後、銅イオンが処理
液中に1.0g/l溶解し府表の結果にみられるように
、硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を用いて化
学的に整面処理をおこなうようにした実施例のものでは
、バフ0−ルを用いて機械的研摩をおこなうようにした
従来例のもののように、研摩傷が付くようなおそれなく
均一な凹凸で粗面を形成することができると共に寸法変
化が生じるようなことがないことが確認される。また、
比較例のものでは、建浴直後は処理液の反応性が不十分
で銅箔の表面の粗面化にバラツキがあるが、処理液に銅
イオンを添加した実施例のものでは、銅箔の表面の粗面
化にバラツキがなく、処理液の反応性が安定しているこ
とが確認される。
上述のように本発明にあっては、銅箔を積層した銅張り
板の表面に硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を
作用させるようにしたので、化学的に銅箔の表面を整面
処理することができ、バフ0−ルやブラシロールを使用
して811wc的研摩をおこなう場合のような、銅張り
板の板厚が薄くても引っ掛かりなどの問題なく整面処理
をおこなうことができ、また研摩圧で銅張り板を引き延
ばすような寸法安定性の問題もなくなると共に、研摩傷
の発生で銅箔の表面の凹凸が不均一になることもなくな
るものである。しかも上記処理液には銅イオンが添加し
であるので、銅イオンによって処理液の反応性を安定さ
せることができ、処理液の建浴直後から整面処理を安定
しておこなうことができるものであって、銅箔の表面の
粗面の程度を安定させて銅箔へのエツチングレジストの
密着性を安定させることができるものである。
板の表面に硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を
作用させるようにしたので、化学的に銅箔の表面を整面
処理することができ、バフ0−ルやブラシロールを使用
して811wc的研摩をおこなう場合のような、銅張り
板の板厚が薄くても引っ掛かりなどの問題なく整面処理
をおこなうことができ、また研摩圧で銅張り板を引き延
ばすような寸法安定性の問題もなくなると共に、研摩傷
の発生で銅箔の表面の凹凸が不均一になることもなくな
るものである。しかも上記処理液には銅イオンが添加し
であるので、銅イオンによって処理液の反応性を安定さ
せることができ、処理液の建浴直後から整面処理を安定
しておこなうことができるものであって、銅箔の表面の
粗面の程度を安定させて銅箔へのエツチングレジストの
密着性を安定させることができるものである。
Claims (1)
- (1)銅箔を積層した銅張り板の表面に、硫酸と過酸化
水素とを主成分とし銅イオンを添加して調製した処理液
を作用させることを特徴とする銅張り板の表面処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27899789A JPH03140483A (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 銅張り板の表面処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27899789A JPH03140483A (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 銅張り板の表面処理法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03140483A true JPH03140483A (ja) | 1991-06-14 |
Family
ID=17604963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27899789A Pending JPH03140483A (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 銅張り板の表面処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03140483A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996019097A1 (en) * | 1994-12-12 | 1996-06-20 | Alpha Fry Ltd. | Copper coating |
JP2002083917A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-03-22 | Noge Denki Kogyo:Kk | 表面に突起を有するリードフレーム、リードフレームの製造方法、半導体装置、および、半導体装置の製造方法 |
JP2003082484A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-03-19 | Nippon Paint Co Ltd | アルミニウムまたはアルミニウム合金の表面処理方法 |
JP2010255063A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Mitsubishi Materials Corp | 銅または銅合金の組織観察用エッチング液、エッチング方法および組織観察方法 |
-
1989
- 1989-10-26 JP JP27899789A patent/JPH03140483A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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