JPH03140482A - 銅張り板の表面処理法 - Google Patents
銅張り板の表面処理法Info
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- JPH03140482A JPH03140482A JP27899689A JP27899689A JPH03140482A JP H03140482 A JPH03140482 A JP H03140482A JP 27899689 A JP27899689 A JP 27899689A JP 27899689 A JP27899689 A JP 27899689A JP H03140482 A JPH03140482 A JP H03140482A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23F—NON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
- C23F1/00—Etching metallic material by chemical means
- C23F1/10—Etching compositions
- C23F1/14—Aqueous compositions
- C23F1/16—Acidic compositions
- C23F1/18—Acidic compositions for etching copper or alloys thereof
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、銅張り板の表面の銅箔を整面するためにおこ
なう処理法に関するものである。
なう処理法に関するものである。
プリント配線板を製造するにあたっては、銅張り積層板
など銅張り板を用い、表面の銅箔に回路形成をおこなう
必要がある。この回路形成は、銅箔の表面にドライフィ
ルムレジストなどのエツチングレジストを被着し、露光
及び現像をおこなった後に、エツチング液に浸漬するこ
とによ′っておこなわれる。そしてこのように銅箔の表
面にエツチングレノストを被着する工程の前に、銅箔の
表面を整面処理することがおこなわれている。整面処理
は、銅箔の表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを
除去すると共に@箔の表面に微細な粗面を形成させるた
めにおこなわれるものであり、銅箔の表面へのエツチン
グレノストの密着性を高めるための処理である。 そしてこの銅箔の整面処理は、#300〜#100程度
のバフ0−ルやブラシロールを上下2紬や4紬に使用し
た整面研摩機を用い、銅張り板の表面をこのバフ0−ル
やブラシロールでWi械的に研摩することによっておこ
なわれるのが一般的である。
など銅張り板を用い、表面の銅箔に回路形成をおこなう
必要がある。この回路形成は、銅箔の表面にドライフィ
ルムレジストなどのエツチングレジストを被着し、露光
及び現像をおこなった後に、エツチング液に浸漬するこ
とによ′っておこなわれる。そしてこのように銅箔の表
面にエツチングレノストを被着する工程の前に、銅箔の
表面を整面処理することがおこなわれている。整面処理
は、銅箔の表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを
除去すると共に@箔の表面に微細な粗面を形成させるた
めにおこなわれるものであり、銅箔の表面へのエツチン
グレノストの密着性を高めるための処理である。 そしてこの銅箔の整面処理は、#300〜#100程度
のバフ0−ルやブラシロールを上下2紬や4紬に使用し
た整面研摩機を用い、銅張り板の表面をこのバフ0−ル
やブラシロールでWi械的に研摩することによっておこ
なわれるのが一般的である。
しかしこのようにパフ0−ルやブラシロールなどを用い
て機械的研摩で整面処理するにあたって、銅張り板とし
て厚みが0.2ma+以下程度の薄い板を用いる場合、
薄い銅張り板は腰が弱く強度が低いために研摩時に銅張
り板が曲がってパフ0−ルやブラシロールに引っ掛かっ
たりして、工程の途中でのトラブルが多発するという問
題があった。 またこのように銅張り板が薄いと、パフ0−ルやブラシ
ロールによって銅張り板に付加される研摩圧で銅箔が引
き延ばされる際に銅箔に引っ張られて銅張り板の全体も
引き延ばされ易くなり、寸法安定性に問題が生じるもの
である。すなわち、このように銅箔が引き延ばされる際
に銅張り板の全体も引き延ばされると、回路形成時のエ
ツチングによって銅箔の面積が小さくなる際に銅張り板
の全体は元の寸法に収縮し、回路のパターンもこれに伴
って収縮することになり、従ってプリント配線板を製造
するにあたって露光時の回路パターンの大きさよりもエ
ツチングによって作成される実際の回路パターンの大き
さの方が小さ(なってしまい、このプリント配線板を多
層配線板に用いる場合には回路の位置ずれなどが問題と
なるのである。しかもパフ0−ルによる研摩の場合には
、パフ0−ルを構成する不織布とAl2O3やSiOな
ど研摩材の大きさのバラツキなどによって銅箔の表面に
深い研摩傷が発生する等、不均一な凹凸となって高7フ
インパターンで回路を形成することができなくなるとい
う問題もあった。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、パフ0
−ルやブラシロールを用いる機械的研摩の場合のような
上記の問題なく、銅張り板の表面の整面処理を安定して
おこなえるようにすることを目的とするものである。
て機械的研摩で整面処理するにあたって、銅張り板とし
て厚みが0.2ma+以下程度の薄い板を用いる場合、
薄い銅張り板は腰が弱く強度が低いために研摩時に銅張
り板が曲がってパフ0−ルやブラシロールに引っ掛かっ
たりして、工程の途中でのトラブルが多発するという問
題があった。 またこのように銅張り板が薄いと、パフ0−ルやブラシ
ロールによって銅張り板に付加される研摩圧で銅箔が引
き延ばされる際に銅箔に引っ張られて銅張り板の全体も
引き延ばされ易くなり、寸法安定性に問題が生じるもの
である。すなわち、このように銅箔が引き延ばされる際
に銅張り板の全体も引き延ばされると、回路形成時のエ
ツチングによって銅箔の面積が小さくなる際に銅張り板
の全体は元の寸法に収縮し、回路のパターンもこれに伴
って収縮することになり、従ってプリント配線板を製造
するにあたって露光時の回路パターンの大きさよりもエ
ツチングによって作成される実際の回路パターンの大き
さの方が小さ(なってしまい、このプリント配線板を多
層配線板に用いる場合には回路の位置ずれなどが問題と
なるのである。しかもパフ0−ルによる研摩の場合には
、パフ0−ルを構成する不織布とAl2O3やSiOな
ど研摩材の大きさのバラツキなどによって銅箔の表面に
深い研摩傷が発生する等、不均一な凹凸となって高7フ
インパターンで回路を形成することができなくなるとい
う問題もあった。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、パフ0
−ルやブラシロールを用いる機械的研摩の場合のような
上記の問題なく、銅張り板の表面の整面処理を安定して
おこなえるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段]
本発明に係る銅張り板の表面処理法は、銅箔を積層した
銅張り板の表面に硫酸と過酸化水素とを主成分とする処
理液を作用させるにあたって、処理液の液温を25〜3
0℃に調整すると共に、処理液に銅張り板を110〜1
30秒間浸漬することを特徴とするものである。 また本発明において、浸漬の代わりに、銅張り板の銅箔
に処理液を7〜15秒間スプレーするようにしてもよい
。 以下本発明の詳細な説明する。 本発明において銅張り板とは、銅張りエボ5キン樹脂積
層板など絶縁基板の片面乃至は両面に銅箔を積層した板
や、外層に銅箔を積層した多層積層板等をいうものであ
る。また本発明は厚みが0゜21以下程度に薄く形成さ
れている銅張り板に適用して特に効果的である(勿論こ
れに限定されるものではない)。そしてこの銅張り板の
銅箔の表面を整面処理するにあたって、本発明において
は硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を用い、化
学的処理(すなわちケミカルクリーニング)によってお
こなうものである。 この硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液は、硫酸
と過酸化水素及び添加剤の水溶液とじて調製されるもの
であり、その組成は ・硫酸 ・・・120〜170g/l・過酸
化水素 ・・・30〜80g/l・添加剤
・・・20〜5.0 cc/ 1の範囲が好ましい。 ここで添加剤としては処理液の反能を促進すると共に過
酸化水素の分解を抑制するものが使用されるものであり
、例えばノック株式会社から[CB−896Jとして提
供されているものを使用することができろ。 銅張り板の銅箔の表面を整面処理するにあたっては、上
記処理液を銅箔の表面にスプレーしたり、銅張号板を処
理液に浸漬したりして、#I箔の表面に処理液を作用さ
せることによっておこなうことができ、処理液中の硫酸
と過酸化水素によるソフトエツチング作用によって、銅
箔の表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを除去す
ると共に銅箔の表面に微細な粗面を形成させることがで
きるものである。このようにして、硫酸と過酸化水素と
を主成分とする処理液で化学的に銅箔の表面を整面処理
することができるために、パフ0−ルやブラシロールを
使用して機械的研摩をおこなう場合のような、銅張り板
の板厚が薄くても引っ掛かりなどの問題が生じるような
ことなく処理をおこなうことができるものであり、また
研摩圧で銅張り積層板を引き延ばすような寸法安定性の
問題もなくなり、多層配線板として積層する場合の回路
の位置合わせを高精度におこなうことができるものであ
る。さらに、研摩傷の発生で銅箔の表面の凹凸が不均一
になることなく、均一な凹凸による粗面化をおこなうこ
とができ、高7フインパターンで回路を作成することが
可能になるものである。 上記のように硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液
を用いて銅張り板の銅箔を整面処理する暫こあたって、
本発明においては処理液の液温を25〜30℃に設定し
、また処理時開を、浸漬する場合には浸漬時間を110
〜130秒に、スプレーする場合にはスプレー時間を7
〜15秒にそれぞれ設定して処理をおこなうものである
。処理液の液温が25℃未満のときには整面処理状態が
アンダーになり、また同様に浸漬する場合において浸漬
時間が110秒未満や、スプレーする場合においてスプ
レー時間が7秒未満のときも整面処理状態がアンダーに
なる。このように整面処理がアンダーであると、銅箔の
表面の汚れの除去が不十分になると共に粗面化が不十分
になり、@箔の表面へのドライフィルムレジストなどの
エツチングレジ入トの密着性を十分に高めることができ
ない。 逆に処理液の液温か30℃を超えるときには整面処理状
態がオーバーになり、また同様に浸漬する場合において
浸漬時間が130秒を超えたり、スプレーする場合にお
いてスプレー時間が15秒を超えたりするときも整面処
理状態がオーバーになる。このように整面処理がオーバ
ーであると、銅箔に形成される粗面の凹凸の深さが4〜
6μm、凹凸の幅(面方向での寸法)が0.5〜1μm
にも大きくなって、高7フインパターンで回路形成をす
ることが困難になり、さらにオーバーエツチングとなっ
て銅箔の厚みが薄くなってしまう。従って本発明では、
処理液の液温を25〜30℃に設定し、また処理時間を
、浸漬する場合には浸漬時開を120±10秒に、スプ
レーする場合にはスプレー時間を7〜15秒にそれぞれ
設定して処理をおこなうことによって、整面処理がアン
ダーにもオーバーにもなることなく、銅箔の表面の粗面
の程度を凹凸の深さが2〜4μm程度、凹凸の幅(面方
向での寸法)が0.2μj以下に安定させることができ
、また銅箔の表面の汚れ除去を十分におこなうことがで
きると共にオーバーエツチングになることもな(なるも
のである。尚、浸漬による処理とスプレーによる処理と
を比較すると、処理液を銅箔の表面にスプレーする場合
には@箔の表面に作用する処理液が迅速に更新されて銅
箔と処理液との界面の反応性が高くなるために、スプレ
ーによる処理のほうが浸漬による処理よりも処理時間を
短くすることができる。またスプレーをおこなうにあた
ってその条件は例えば、スプレー圧力を0.5±0 、
1 kg/ am2、スプレー吐出量を150〜20
0ジ/分(例えばlmX1mの銅張り板に対して)程度
に設定するのが好ましい。 【実施例】 以下本発明を実施例によって詳述する。 犬m 銅張り板として厚み0.1+amのエポキシ樹脂積層板
の両面に厚み70μmの銅箔を積層したlmX1mの銅
張りエポキシ積層板を用いた。一方、・硫酸
・・・150g/N・過酸化水素
・・・50Fi/トノツク株式会社製
「CB−896J−50Fileの配合の水溶液として
整面用処理液を調製した。 そしてこの処理液を28℃の液温に調整し、銅張り板の
表面の銅箔に13秒間スプレーすることによって、銅張
り板の銅箔の表面を整面処理した。 処理液のスプレーは銅張り板の両面に同時におこなうよ
うにし、スプレー圧は0 、 5 kg/ c+o2に
、処理液のスプレー吐出量は180f/分にそれぞれ設
定した。 塩μiL 処理液の液温を15℃、スプレーの時間を6秒に設定し
た他は、実施例1と同様にして銅張り板の銅箔の表面を
整面処理した。 比較例2 処理液の液温を36℃、スプレーの時間を24秒に設定
した他は、実施例1と同様にして銅張り板の銅箔の表面
を整面処理した。 火1上」工 実施例1と同様な銅張り板と処理液を用い、そして処理
液を27℃の液温に調整し、この処理液に銅張り板を1
20秒間浸漬することによって、銅張り板の銅箔の表面
を整面処理した。 塩氷上」− 処理液の液温を20℃、浸漬時間を100秒に設定した
他は、実施例2と同様にして銅張り板の銅箔の表面を整
面処理した。 ル怠1」− 処理液の液温を35℃、浸漬時間を140秒に設定した
他は、実施例2と同様にして銅張り板の銅箔の表面を整
面処理した。 従う1例− #360〜#800のバフロール(住人スリーエム社製
、研摩材へ〇20.と5in)をセットしたオシュレー
シシン機構付きの研摩装置を用い、パフ0−ルを200
0〜3000 rpmで回転させつつ、実施例1と同じ
銅張り板の銅箔の表面を機械的に研摩することによって
、整面処理をおこなった。バフ0−ルによる研摩は、オ
シニレ−912機構でパフ0−ルをその回転方向と垂直
な方向で水平に往復移動させながら(この方向をオシュ
レーション方向とする)、銅張り板をバフ0−ルの回転
方向と平行な方向にコンベアで送ることによって(この
方向を研摩方向とする)、おこなった。 上記のように整面処理した銅箔の表面の粗面の状態を凹
凸の深さとして測定し、また銅箔の表面を500倍の電
子顕微鏡で観察することによって銅箔の表面状態を検査
した。結果を大麦の「銅箔表面粗さ」、「表面状態」の
欄に示す。また整面処理した銅箔の表面にドライフィル
ムレジスト(東京応化社製へP−730)を貼り付け、
その密着性を評価した。結果を大麦の[ドライフィルム
密着性]の欄に示す、また整面処理した銅箔の厚みを測
定し、処理液でエツチングされた厚みを測定した。結果
を大麦の「銅箔エツチング量」の欄に示す。さらに整面
処理をする前と後の銅張り板の寸法変化率を測定した。 結果を大麦の「寸法変化」の欄に示す。 前表の結果にみられるように、硫酸と過酸化水素とを主
成分とする処理液を用いて化学的に整面処理をおこなう
ようにした実施例1,2のものでは、バフ0−ルを用い
て機械的研摩をおこなうようにした従来例のもののよう
に、研摩傷が付くようなおそれなく均一な凹凸で粗面を
形成することができると共に寸法変化が生じるようなこ
とがないことが確認される。また、比較例1や比較例3
では銅箔の粗面化が不十分で整面処理がアンダーであり
、また比較例2や比較例4では銅箔の粗面が粗くなり過
ぎて整面処理がオーバーであるのに対して、実施例1及
び実施例2のものでは粗面の状態が安定していて整面処
理の度合が適当であることが確認される。
銅張り板の表面に硫酸と過酸化水素とを主成分とする処
理液を作用させるにあたって、処理液の液温を25〜3
0℃に調整すると共に、処理液に銅張り板を110〜1
30秒間浸漬することを特徴とするものである。 また本発明において、浸漬の代わりに、銅張り板の銅箔
に処理液を7〜15秒間スプレーするようにしてもよい
。 以下本発明の詳細な説明する。 本発明において銅張り板とは、銅張りエボ5キン樹脂積
層板など絶縁基板の片面乃至は両面に銅箔を積層した板
や、外層に銅箔を積層した多層積層板等をいうものであ
る。また本発明は厚みが0゜21以下程度に薄く形成さ
れている銅張り板に適用して特に効果的である(勿論こ
れに限定されるものではない)。そしてこの銅張り板の
銅箔の表面を整面処理するにあたって、本発明において
は硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を用い、化
学的処理(すなわちケミカルクリーニング)によってお
こなうものである。 この硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液は、硫酸
と過酸化水素及び添加剤の水溶液とじて調製されるもの
であり、その組成は ・硫酸 ・・・120〜170g/l・過酸
化水素 ・・・30〜80g/l・添加剤
・・・20〜5.0 cc/ 1の範囲が好ましい。 ここで添加剤としては処理液の反能を促進すると共に過
酸化水素の分解を抑制するものが使用されるものであり
、例えばノック株式会社から[CB−896Jとして提
供されているものを使用することができろ。 銅張り板の銅箔の表面を整面処理するにあたっては、上
記処理液を銅箔の表面にスプレーしたり、銅張号板を処
理液に浸漬したりして、#I箔の表面に処理液を作用さ
せることによっておこなうことができ、処理液中の硫酸
と過酸化水素によるソフトエツチング作用によって、銅
箔の表面の酸化物などの不純化合物や汚れなどを除去す
ると共に銅箔の表面に微細な粗面を形成させることがで
きるものである。このようにして、硫酸と過酸化水素と
を主成分とする処理液で化学的に銅箔の表面を整面処理
することができるために、パフ0−ルやブラシロールを
使用して機械的研摩をおこなう場合のような、銅張り板
の板厚が薄くても引っ掛かりなどの問題が生じるような
ことなく処理をおこなうことができるものであり、また
研摩圧で銅張り積層板を引き延ばすような寸法安定性の
問題もなくなり、多層配線板として積層する場合の回路
の位置合わせを高精度におこなうことができるものであ
る。さらに、研摩傷の発生で銅箔の表面の凹凸が不均一
になることなく、均一な凹凸による粗面化をおこなうこ
とができ、高7フインパターンで回路を作成することが
可能になるものである。 上記のように硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液
を用いて銅張り板の銅箔を整面処理する暫こあたって、
本発明においては処理液の液温を25〜30℃に設定し
、また処理時開を、浸漬する場合には浸漬時間を110
〜130秒に、スプレーする場合にはスプレー時間を7
〜15秒にそれぞれ設定して処理をおこなうものである
。処理液の液温が25℃未満のときには整面処理状態が
アンダーになり、また同様に浸漬する場合において浸漬
時間が110秒未満や、スプレーする場合においてスプ
レー時間が7秒未満のときも整面処理状態がアンダーに
なる。このように整面処理がアンダーであると、銅箔の
表面の汚れの除去が不十分になると共に粗面化が不十分
になり、@箔の表面へのドライフィルムレジストなどの
エツチングレジ入トの密着性を十分に高めることができ
ない。 逆に処理液の液温か30℃を超えるときには整面処理状
態がオーバーになり、また同様に浸漬する場合において
浸漬時間が130秒を超えたり、スプレーする場合にお
いてスプレー時間が15秒を超えたりするときも整面処
理状態がオーバーになる。このように整面処理がオーバ
ーであると、銅箔に形成される粗面の凹凸の深さが4〜
6μm、凹凸の幅(面方向での寸法)が0.5〜1μm
にも大きくなって、高7フインパターンで回路形成をす
ることが困難になり、さらにオーバーエツチングとなっ
て銅箔の厚みが薄くなってしまう。従って本発明では、
処理液の液温を25〜30℃に設定し、また処理時間を
、浸漬する場合には浸漬時開を120±10秒に、スプ
レーする場合にはスプレー時間を7〜15秒にそれぞれ
設定して処理をおこなうことによって、整面処理がアン
ダーにもオーバーにもなることなく、銅箔の表面の粗面
の程度を凹凸の深さが2〜4μm程度、凹凸の幅(面方
向での寸法)が0.2μj以下に安定させることができ
、また銅箔の表面の汚れ除去を十分におこなうことがで
きると共にオーバーエツチングになることもな(なるも
のである。尚、浸漬による処理とスプレーによる処理と
を比較すると、処理液を銅箔の表面にスプレーする場合
には@箔の表面に作用する処理液が迅速に更新されて銅
箔と処理液との界面の反応性が高くなるために、スプレ
ーによる処理のほうが浸漬による処理よりも処理時間を
短くすることができる。またスプレーをおこなうにあた
ってその条件は例えば、スプレー圧力を0.5±0 、
1 kg/ am2、スプレー吐出量を150〜20
0ジ/分(例えばlmX1mの銅張り板に対して)程度
に設定するのが好ましい。 【実施例】 以下本発明を実施例によって詳述する。 犬m 銅張り板として厚み0.1+amのエポキシ樹脂積層板
の両面に厚み70μmの銅箔を積層したlmX1mの銅
張りエポキシ積層板を用いた。一方、・硫酸
・・・150g/N・過酸化水素
・・・50Fi/トノツク株式会社製
「CB−896J−50Fileの配合の水溶液として
整面用処理液を調製した。 そしてこの処理液を28℃の液温に調整し、銅張り板の
表面の銅箔に13秒間スプレーすることによって、銅張
り板の銅箔の表面を整面処理した。 処理液のスプレーは銅張り板の両面に同時におこなうよ
うにし、スプレー圧は0 、 5 kg/ c+o2に
、処理液のスプレー吐出量は180f/分にそれぞれ設
定した。 塩μiL 処理液の液温を15℃、スプレーの時間を6秒に設定し
た他は、実施例1と同様にして銅張り板の銅箔の表面を
整面処理した。 比較例2 処理液の液温を36℃、スプレーの時間を24秒に設定
した他は、実施例1と同様にして銅張り板の銅箔の表面
を整面処理した。 火1上」工 実施例1と同様な銅張り板と処理液を用い、そして処理
液を27℃の液温に調整し、この処理液に銅張り板を1
20秒間浸漬することによって、銅張り板の銅箔の表面
を整面処理した。 塩氷上」− 処理液の液温を20℃、浸漬時間を100秒に設定した
他は、実施例2と同様にして銅張り板の銅箔の表面を整
面処理した。 ル怠1」− 処理液の液温を35℃、浸漬時間を140秒に設定した
他は、実施例2と同様にして銅張り板の銅箔の表面を整
面処理した。 従う1例− #360〜#800のバフロール(住人スリーエム社製
、研摩材へ〇20.と5in)をセットしたオシュレー
シシン機構付きの研摩装置を用い、パフ0−ルを200
0〜3000 rpmで回転させつつ、実施例1と同じ
銅張り板の銅箔の表面を機械的に研摩することによって
、整面処理をおこなった。バフ0−ルによる研摩は、オ
シニレ−912機構でパフ0−ルをその回転方向と垂直
な方向で水平に往復移動させながら(この方向をオシュ
レーション方向とする)、銅張り板をバフ0−ルの回転
方向と平行な方向にコンベアで送ることによって(この
方向を研摩方向とする)、おこなった。 上記のように整面処理した銅箔の表面の粗面の状態を凹
凸の深さとして測定し、また銅箔の表面を500倍の電
子顕微鏡で観察することによって銅箔の表面状態を検査
した。結果を大麦の「銅箔表面粗さ」、「表面状態」の
欄に示す。また整面処理した銅箔の表面にドライフィル
ムレジスト(東京応化社製へP−730)を貼り付け、
その密着性を評価した。結果を大麦の[ドライフィルム
密着性]の欄に示す、また整面処理した銅箔の厚みを測
定し、処理液でエツチングされた厚みを測定した。結果
を大麦の「銅箔エツチング量」の欄に示す。さらに整面
処理をする前と後の銅張り板の寸法変化率を測定した。 結果を大麦の「寸法変化」の欄に示す。 前表の結果にみられるように、硫酸と過酸化水素とを主
成分とする処理液を用いて化学的に整面処理をおこなう
ようにした実施例1,2のものでは、バフ0−ルを用い
て機械的研摩をおこなうようにした従来例のもののよう
に、研摩傷が付くようなおそれなく均一な凹凸で粗面を
形成することができると共に寸法変化が生じるようなこ
とがないことが確認される。また、比較例1や比較例3
では銅箔の粗面化が不十分で整面処理がアンダーであり
、また比較例2や比較例4では銅箔の粗面が粗くなり過
ぎて整面処理がオーバーであるのに対して、実施例1及
び実施例2のものでは粗面の状態が安定していて整面処
理の度合が適当であることが確認される。
上述のように本発明にあっては、銅箔を積層した銅張り
板の表面に硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を
作用させるようにしたので、化学的に銅箔の表面を整面
処理することができ、バフ0−ルやブラシロールを使用
して機械的研摩をおこなう場合のような、銅張り板の板
厚が薄くても引っ掛かりなどの問題なく整面処理をおこ
なうことができ、また研摩圧で銅張り板を引き延ばすよ
うな寸法安定性の問題もなくなると共に、研摩傷の発生
で銅箔の表面の凹凸が不均一になることもなくなるもの
である。しがも処理液の液温を25〜30℃に調整する
と共に、処理液に銅張り板を浸漬する場合には浸漬時間
を110〜130秒に設定し、銅張り板の銅箔に処理液
をスプレーする場合にはスプレー時間を7〜15秒に設
定するようにしたので、整面処理がアンダーにもオーバ
ーにもなることなく安定しておこなうことができ、銅箔
に対するエンチングレノストの密着性がバラツクことが
なくなり、また高ファインパターンで回路形成すること
が可能になるものである。
板の表面に硫酸と過酸化水素とを主成分とする処理液を
作用させるようにしたので、化学的に銅箔の表面を整面
処理することができ、バフ0−ルやブラシロールを使用
して機械的研摩をおこなう場合のような、銅張り板の板
厚が薄くても引っ掛かりなどの問題なく整面処理をおこ
なうことができ、また研摩圧で銅張り板を引き延ばすよ
うな寸法安定性の問題もなくなると共に、研摩傷の発生
で銅箔の表面の凹凸が不均一になることもなくなるもの
である。しがも処理液の液温を25〜30℃に調整する
と共に、処理液に銅張り板を浸漬する場合には浸漬時間
を110〜130秒に設定し、銅張り板の銅箔に処理液
をスプレーする場合にはスプレー時間を7〜15秒に設
定するようにしたので、整面処理がアンダーにもオーバ
ーにもなることなく安定しておこなうことができ、銅箔
に対するエンチングレノストの密着性がバラツクことが
なくなり、また高ファインパターンで回路形成すること
が可能になるものである。
Claims (2)
- (1)銅箔を積層した銅張り板の表面に硫酸と過酸化水
素とを主成分とする処理液を作用させるにあたって、処
理液の液温を25〜30℃に調整すると共に、処理液に
銅張り板を110〜130秒間浸漬することを特徴とす
る銅張り板の表面処理法。 - (2)銅箔を積層した銅張り板の表面に硫酸と過酸化水
素とを主成分とする処理液を作用させるにあたって、処
理液の液温を25〜30℃に調整すると共に、銅張り板
の銅箔に処理液を7〜15秒間スプレーすることを特徴
とする銅張り板の表面処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27899689A JPH03140482A (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 銅張り板の表面処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27899689A JPH03140482A (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 銅張り板の表面処理法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03140482A true JPH03140482A (ja) | 1991-06-14 |
Family
ID=17604949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27899689A Pending JPH03140482A (ja) | 1989-10-26 | 1989-10-26 | 銅張り板の表面処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03140482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996019097A1 (en) * | 1994-12-12 | 1996-06-20 | Alpha Fry Ltd. | Copper coating |
-
1989
- 1989-10-26 JP JP27899689A patent/JPH03140482A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996019097A1 (en) * | 1994-12-12 | 1996-06-20 | Alpha Fry Ltd. | Copper coating |
US5800859A (en) * | 1994-12-12 | 1998-09-01 | Price; Andrew David | Copper coating of printed circuit boards |
EP0993241A1 (en) * | 1994-12-12 | 2000-04-12 | Alpha Fry Limited | Copper coating |
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