JPH0897405A - ゲートターンオフサイリスタ - Google Patents

ゲートターンオフサイリスタ

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JPH0897405A
JPH0897405A JP22854194A JP22854194A JPH0897405A JP H0897405 A JPH0897405 A JP H0897405A JP 22854194 A JP22854194 A JP 22854194A JP 22854194 A JP22854194 A JP 22854194A JP H0897405 A JPH0897405 A JP H0897405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
type
thin film
metal
thyristor
Prior art date
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Pending
Application number
JP22854194A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Hanakura
満 花倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 P型エミッタ層1と、該P型エミッタ層1上
に設けられたN型ベース層2と、該N型ベース層2上に
設けられたP型ベース層3と、該P型ベース層3の表面
層へ部分的に細分化されて形成された複数のN型エミッ
タ領域4と、前記P型エミッタ層1に設けられたアノー
ド電極5と、前記複数のN型エミッタ領域4の各々の表
面に設けられたカソード金属電極6とを備えたゲートタ
ーンオフサイリスタにおいて、高微細化性能を損なうこ
となく信頼性を向上させる。 【構成】 ゲート電極形成部にあらかじめリアクティブ
イオンエッチングでテーパーのほとんど無いトレンチ溝
21を形成しておき、その底部表面に金属ゲート薄膜2
0を設け、該金属ゲート薄膜20上に絶縁膜8を設け、
金属ゲート薄膜20の厚みに前記絶縁膜8の厚みを加え
た厚みが前記カソード金属電極6の厚みより薄くなるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自己消弧型スイッチング
素子であるゲートターンオフサイリスタに関する。
【0002】
【従来の技術】ゲートターンオフサイリスタ(以下GT
Oと略記する)は、電力用自己消弧素子として、大電流
制御分野でますます特徴を発揮しつつあり、現在では4
500Aのアノード電流をターンオフできるものが開発
されている。特にSi半導体部分のアノード領域に電極
としてタングステンなどの熱緩衝板をロー付けしない、
いわゆるアロイフリー構造が性能とコストの面から注目
されている。アロイフリー構造のGTOの特徴の1つ
に、微細化に有利であるという点がある。これは熱緩衝
板をロー付けしないのでICやLSIのウェハープロセ
スで用いられている高精度の微細化装置が利用できるこ
とによる。
【0003】しかしながら、GTOではゲート電極を形
成するために半導体表面をエッチングしてやる必要があ
り、このエッチングにより発生する不活性領域が微細化
を阻止していた。そこで、図3に示すような、より微細
化が可能なアロイフリーGTOに適したゲート構造のG
TOが提案されている。
【0004】図3に示すGTOは、P型高不純物濃度層
12上にカソード電極6よりも厚みの薄い金属ゲート薄
膜(ゲート電極)10を設け、さらに電極取り出しの圧
接の際にカソード電極6とゲート電極10とが短絡しな
いように、金属ゲート薄膜10上にポリイミド等の絶縁
膜8を設け、これらの金属ゲート薄膜10と絶縁膜8と
の厚みの和がカソード電極6の厚みを越えないようにし
たもので、従来のようなエッチングを用いないゲート構
造である。
【0005】図3において1はP型エミッタ層、2はN
型ベース層、3はP型ベース層、4はN型エミッタ領
域、5はアノード電極、6はカソード電極、11は絶縁
薄膜である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来のGT
Oは次のような問題点があった。 (1)従来の構造では同一平面上に形成されたカソード
電極とゲート電極が短絡または絶縁不良となる不都合が
発生していた。これはカソード電極を圧接したときに偏
圧があると特定のカソード電極が変形し、その部分でカ
ソード電極の高さとゲート電極との高さが接近すること
により起こるものである。もちろんゲート電極上にはこ
の場合に備えて絶縁膜が形成されているが、カソード電
極の変形により絶縁膜に圧接加重がかかることになり信
頼性の面から問題があった。
【0007】(2)従来の構造では、ゲート電極の厚み
はカソード電極6の厚みより絶縁膜の厚みを除いた厚み
を越えることができなかった。このためゲート電極の抵
抗を十分に下げることができなかった。
【0008】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、高微細化性能を損なうことなく信頼
性を向上させたゲートターンオフサイリスタを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、P型エミッタ
層と、該P型エミッタ層上に設けられたN型ベース層
と、該N型ベース層上に設けられたP型ベース層と、該
P型ベース層の表面層へ部分的に細分化されて形成され
た複数のN型エミッタ領域と、前記P型ベース層の表面
層へ前記N型エミッタ領域を囲むように形成されたP型
ゲート領域を有し、前記P型エミッタ層の表面にアノー
ド金属電極を設け、前記複数のN型エミッタ領域の各々
の表面にカソード金属電極を設け、前記P型ゲート領域
の網状の主要な部分の表面にゲート金属電極を設けて成
り、前記ゲート金属電極にゲート信号を印加して前記ア
ノード・カソード金属電極間の電流をターンオン又はタ
ーンオフさせるゲートターンオフサイリスタにおいて、
前記ゲート金属電極が形成される前記P型ゲート領域の
表面に、リアクティブイオンエッチング等の手法で形成
されるとともに側面にテーパーのほとんど無いトレンチ
溝から成る溝状の窪み部を形成し、前記窪み部の底部表
面に金属ゲート薄膜を設け、該金属ゲート薄膜上に絶縁
膜を設け、金属ゲート薄膜と前記絶縁膜の合計厚みを、
前記カソード金属電極の厚みより薄くしたことを特徴と
している。
【0010】
【作用】金属ゲート薄膜(ゲート電極部分)を設ける溝
状の窪み部は、テーパーのほとんど無いトレンチ溝であ
るので、素子の高微細化能力を損なわずに信頼性を向上
させることができる。また溝状の窪み部は、従来のよう
に必要以上に深く形成しないので、簡単なプロセスで形
成でき、歩留まりが向上する。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図3を参照しながら本発明の一
実施例を説明する。図1、図2において図3と同一部分
は同一符号をもって示している。本発明は図3のゲート
構造をもつGTOにおいて、圧接時の偏圧によりカソー
ド電極の変形が生じてもカソード電極とゲート電極が短
絡または絶縁不良とならない高信頼性を付加したもので
ある。すなわち図1に示すように、ゲート電極形成部に
あらかじめリアクティブイオンエッチングでテーパーの
ほとんど無いトレンチ溝21を形成しておき、その底部
表面に金属ゲート薄膜20を設け、該金属ゲート薄膜2
0上に絶縁膜8を設けた。
【0012】図2は従来のGTOにおいて同様にゲート
部に溝を形成するものの構造であるが、この図2の構造
と本発明の図1の構造の違いについて以下に説明する。 (1)従来の溝(図2の溝31)はウエットエッチング
等の手法を用いてテーパー状の斜面を有する、いわゆる
メサ形の溝であった。このテーパー状の斜面は、素子に
とって不必要な面積であり、これが従来の素子の微細化
を阻んでいた原因であった。本発明で形成するトレンチ
溝21はテーパーのほとんど無いトレンチ溝であるか
ら、テーパー斜面の不活性領域のない微細化構造である
図3の構造に付加しても、微細化を損なうことなく信頼
性を向上させることができる。
【0013】(2)従来の溝31の深さは、金属ゲート
薄膜10の高さよりも深く形成されていた。これに比べ
本発明では、図3の構造の金属ゲート薄膜10とカソー
ド電極6の段差を増やすことが目的なので、トレンチ溝
21の深さは金属ゲート薄膜20の厚み以下で十分であ
る。従来構造のものの溝31が深いのは、カソード電極
6が圧接によって完全につぶれてもゲート電極(金属ゲ
ート薄膜10)と決して短絡しないようにしたものであ
る。しかし、カソード電極6が圧接によって完全につぶ
れる可能性は極めて低く、カソード電極の厚みの半分以
下にゲート電極の表面の高さが押さえられていれば実用
上十分な信頼性が保てる。さらに深い溝の形成は、プロ
セスが複雑であるだけでなく、歩留まり低下の原因とな
る。
【0014】尚本発明ではN型エミッタ領域を有する主
面に、トレンチ溝21形成後に予め1×1018〜5×1
19cm-3のピーク濃度で10μm以下のP型不純物層
12を、イオン注入または熱拡散によって非選択的に形
成することにより、前記金属ゲート薄膜20とP型ベー
ス層3とのオーミックコンタクトを取り易くしている。
【0015】
【発明の効果】本発明は、ゲート金属電極が形成される
P型ゲート領域の表面に、リアクティブイオンエッチン
グ等の手法で形成されるとともに側面にテーパーのほと
んど無いトレンチ溝から成る溝状の窪み部を形成し、該
窪み部の底部表面に金属ゲート薄膜を設け、該金属ゲー
ト薄膜上に絶縁膜を設け、金属ゲート薄膜の厚みに前記
絶縁膜の厚みを加えた厚みが前記カソード金属電極の厚
みより薄くなるように構成したので、次のような優れた
効果が得られる。
【0016】(1)図3の構造において、高微細化能力
を損なわずに信頼性を向上させることができる。 (2)図3の構造において、ゲート引き出し抵抗を他の
特性を損なうことなく下げることができる。これによっ
てターンオフ特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるゲートターンオフサイリ
スタの概略断面図。
【図2】従来の方法で形成したゲートターンオフサイリ
スタの概略断面図。
【図3】従来のゲートターンオフサイリスタの一例を示
す概略断面図。
【符号の説明】
1…P型エミッタ層 2…N型ベース層 3…P型ベース層 4…N型エミッタ領域 5…アノード電極 6…カソード電極 8…絶縁膜 10、20…金属ゲート薄膜 11…絶縁薄膜 12…P型高不純物濃度層 21…トレンチ溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型エミッタ層と、該P型エミッタ層上
    に設けられたN型ベース層と、該N型ベース層上に設け
    られたP型ベース層と、該P型ベース層の表面層へ部分
    的に細分化されて形成された複数のN型エミッタ領域
    と、前記P型ベース層の表面層へ前記N型エミッタ領域
    を囲むように形成されたP型ゲート領域を有し、前記P
    型エミッタ層の表面にアノード金属電極を設け、前記複
    数のN型エミッタ領域の各々の表面にカソード金属電極
    を設け、前記P型ゲート領域の網状の主要な部分の表面
    にゲート金属電極を設けて成り、前記ゲート金属電極に
    ゲート信号を印加して前記アノード・カソード金属電極
    間の電流をターンオン又はターンオフさせるゲートター
    ンオフサイリスタにおいて、 前記ゲート金属電極が形成される前記P型ゲート領域の
    表面に、リアクティブイオンエッチング等の手法で形成
    されるとともに側面にテーパーのほとんど無いトレンチ
    溝から成る溝状の窪み部を形成し、 前記窪み部の底部表面に金属ゲート薄膜を設け、該金属
    ゲート薄膜上に絶縁膜を設け、金属ゲート薄膜と前記絶
    縁膜の合計厚みを、前記カソード金属電極の厚みより薄
    くしたことを特徴とするゲートターンオフサイリスタ。
  2. 【請求項2】 前記トレンチ溝の深さは、前記金属ゲー
    ト薄膜の厚み以下であることを特徴とする請求項1に記
    載のゲートターンオフサイリスタ。
  3. 【請求項3】 前記金属ゲート薄膜の高さは、前記N型
    エミッタ領域表面から前記カソード電極の厚みの1/2
    までの高さよりも低いことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のゲートターンオフサイリスタ。
  4. 【請求項4】 前記N型エミッタ領域を有する主面に、
    トレンチ溝形成後にあらかじめ1×1018〜5×1019
    cm-3のピーク濃度で10μm以下のP型不純物層をイ
    オン注入または熱拡散によって、非選択的に形成するこ
    とにより、前記金属ゲート薄膜と前記P型ベース層との
    オーミックコンタクトを取り易くしたことを特徴とする
    請求項1又は2又は3に記載のゲートターンオフサイリ
    スタ。
JP22854194A 1994-09-26 1994-09-26 ゲートターンオフサイリスタ Pending JPH0897405A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111293113A (zh) * 2020-02-21 2020-06-16 电子科技大学 采用单层金属工艺的sgto器件及其版图结构、制造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111293113A (zh) * 2020-02-21 2020-06-16 电子科技大学 采用单层金属工艺的sgto器件及其版图结构、制造方法
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