JPH089717Y2 - スローシンクロ可能なカメラ - Google Patents

スローシンクロ可能なカメラ

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JPH089717Y2
JPH089717Y2 JP1990092475U JP9247590U JPH089717Y2 JP H089717 Y2 JPH089717 Y2 JP H089717Y2 JP 1990092475 U JP1990092475 U JP 1990092475U JP 9247590 U JP9247590 U JP 9247590U JP H089717 Y2 JPH089717 Y2 JP H089717Y2
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curtain
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はカメラに関するものである。さらに詳しく
は、内蔵又は装着された閃光発光器の発光時機とシャッ
タ速度が制御されたスローシンクロ可能なカメラに関す
るものである。
[従来の技術] 従来この種のカメラには、シャッタの後幕走行直前に
閃光発光器を発光させる、いわゆる後幕シンクロモード
と、シャッタ先幕走行直後に閃光発光器を発光させる、
いわゆる先幕シンクロモードが切替え設定可能なものが
あった。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら従来のカメラでは、先幕シンクロモード
選択時には自動的にノーマルシンクロモードが選択さ
れ、後幕シンクロモード選択時には自動的にスローシン
クロモードが選択されていた。
ここに、ノーマルシンクロモードとは閃光発光器の同
調秒時から手ぶれ限界秒時までの範囲でシャッタ速度が
設定されるシンクロモードであり、スローシンクロモー
ドとは閃光発光器の同調秒時から手ぶれ限界秒時より低
速側までの範囲でシャッタ速度が設定されるシンクロモ
ードである。そして、先幕シンクロモードとスローシン
クロモードの組み合わせを選択することは出来なかっ
た。
スローシンクロモードにおいて先幕シンクロモードに
設定された場合、シャッタの開口時間は通常のシャッタ
制御範囲下限の間に制御され、レリーズして先幕の走行
完了直後に閃光が主要被写体を捉え、主要被写体の表情
をよく捉えることができる。そして主要被写体が暗けれ
ば手ブレしない秒時以下まで制御されるので、手ブレし
ないように三脚等で固定すれば閃光発光器20の閃光光源
ばかりでなく背景光も充分に取り入れた写真が撮影でき
る。そのため先幕シンクロモードとスローシンクロモー
ドの組み合わせの選択を可能とする要望が強まってい
る。
しかしながら一方先幕シンクロモードと後幕シンクロ
モード及びノーマルシンクロモードとスローシンクロモ
ードがそれぞれ独立に選択可能となると、後幕シンクロ
モードとノーマルシンクロモードの組合せが生じてしま
う。
即ち後幕シンクロモードが効果的なのは、動いている
被写体の光跡を低速秒時で写しながら、後幕を閉じると
きに閃光発光器の閃光で主要被写体を適正露出で写すこ
とによって、主要被写体の後ろに光が流れるようになり
自然な雰囲気の写真撮影ができるところにある。
従って、後幕シンクロモードが効果的となるのは低速秒
時で撮影するスローシンクロモード場合であり、ノーマ
ルシンクロモードに設定して手ブレ秒時で制限すると後
幕シンクロモードの効果が得られない。
ただし、スローシンクロモードの時常に後幕シンクロ
モードになると不都合となる場合もある。例えば夜景を
バックにして人物を撮る場合には先幕シンクロモードの
ほうが人物の表情を捉えやすい。
本考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、後幕シンクロモードは効果的に写真撮影ができる
ように低速秒時の制限無しシンクロモード(スローシン
クロモード)のときのみ選択されるスローシンクロ可能
なカメラを提供することを目的とする。
[問題点を解決する為の手段] 上記目的のために本考案では、閃光発光器20を内蔵ま
たは装着可能なカメラにおいて、該閃光発光器20の同調
秒時から手ぶれ限界秒時までの間にシャッタ速度が設定
される低速秒時の制限付きシンクロモード(ノーマルシ
ンクロモード)と、前記同調秒時から前記手ぶれ限界秒
時より以下の低速の秒時までにシャッタ速度が設定され
る低速秒時の制限無しシンクロモード(スローシンクロ
モード)とのいずれかを設定する第1の設定手段と、シ
ャッタの先幕走行完了直後に前記閃光発光器20の発光を
行う先幕シンクロモードと、シャッタの後幕走行直前に
前記閃光発光器20の発光を行う後幕シンクロモードとの
いずれかを設定する第2の設定手段と、前記低速秒時の
制限付きシンクロモード(ノーマルシンクロモード)と
前記後幕シンクロモードとが同時に設定されることを禁
止する禁止手段とを有するスローシンクロ可能なカメラ
を構成した。
更に、前記後幕シンクロモードが設定されたときは自
動的に前記低速秒時の制限無しシンクロモードが設定さ
れるスローシンクロ可能なカメラを構成した。
[作用] 低速秒時の制限無しシンクロモード(スローシンクモ
ード)と先幕シンクロモードの組み合わせが可能であ
る。
低速秒時の制限付き(ノーマル)シンクロモードと後
幕シンクロモードの組み合わせが禁止される。
後幕シンクロモードが設定されたときは自動的に低速
秒時の制限無しシンクロモード(スローシンクロモー
ド)が設定される。
[実施例] 本考案の一実施例について第1図により説明する。
第1図は一実施例のブロック図である。
10はマイクロコンピュータであり、以下MCUという。1
1は調光手段であり、は閃光発光器にストップ信号を出
力する。12は測定手段であり、被写体輝度値を測定し測
光出力を出力する。13は設定手段であり、フイルム感度
その他の各種設定を行い設定値情報を出力する。14は表
示手段であり、各設定値や制御値を表示出力する。15は
絞り制御手段であり、レンズの絞り値を制御する。16は
シャッタ制御手段であり、シャッタ速度を制御する。そ
して、17はシーケンス制御やフィルム給送行うモータ制
御手段である。
スイッチSW1は後幕シンクロモードと先幕シンクロモ
ードを切替えを設定するための「RE」ボタンに連動する
スイッチであり、オンの度に先幕シンクロモードと後幕
シンクロモードが切替り設定される。スイッチSW2はス
ローシンクロモードの設定/解除を切替えるための「SL
W」ボタンに連動するスイッチであり、オンの度にスロ
ーシンクロモードの設定/解除が切替わる。スローシン
クロモードが解除されるとノーマルシンクロモードが設
定される。スイットSW3はレリーズボタンに連動するレ
リーズスイッチであり、レリーズボタンを押したときオ
ンとなってレリーズシーケンスを開始する。「「スイッ
チSW4はシンクロスイッチであり、シャッタの先幕走行
完了時オンとなり、後幕走行に連動してオフとなる。
20は閃光発光器であり、レディ信号をMCU10へ閃光発
光器20の電源オンを伝達し、MCU10からのシンクロ出力
によって閃光を開始し、調光手段11からストップ信号を
受けて閃光の停止を行う。
次に、MCU10のメインルーチンについて説明する。
第2図は、MCU10のメインルーチンのフローチャート
である。ステップ#11において、設定ルーチンをサブル
ーチンコールして設定手段13やスイッチSW1、SW2の状態
に応じてMCU10内の各種パラメータの設定を行い、ステ
ップ#12へ進む。
ステップ#12において、測光ルーチンをサブルーチン
コールして、測光手段12からの測光出力をA/D変換して
輝度情報に変換し、ステップ#13へ進む。ステップ#13
において、演算ルーチンをサブルーチンコールし、ステ
ップ#11で求めた設定値情報とステップ#12で求めた輝
度情報に応じて、APEX演算を行い、制御値を求め、ステ
ップ#14へ進む。
ステップ#14において、ステップ#11で決定した設定
値やステップ#13で求めた制御値に対応した表示データ
を求めこの表示データを表示手段14へ送って必要な表示
を行い、ステップ#15へ進む。。
ステップ#15において、割り込み許可を行い、ステッ
プ#11へ戻り、以上の処理を繰り返す。
次に、タイマー割り込み処理ルーチンについて第3図
により説明する。
第3図は、第2図のステップ#15の割り込み許可のあ
った後実行されるタイマー割り込み処理ルーチンのフロ
ーチャートである。1[ms]のタイマー割り込みによっ
て、第2図のメインルーチンの実行途中で本ルーチンの
処理に切り替わる。ステップ#21において、レリーズス
イッチSW3のオン/オフを調べ、オフであればそのまま
リターンしてメインルーチンの処理に戻り、オンであれ
ばステップ#22へ進み、レリーズシーケンスが開始され
る。
ステップ#22において、シャッタの先幕と後幕を係止
するマグネットに通電し、電気系によるシャッタの係止
を行う。
ステップ#23において、モータ制御回路17を駆動して
モータを逆転させると、ミラーアップが開始される。
ステップ#24において、第2図のステップ#11におい
て設定されたフィルム感度に応じて調光手段11の調光感
度設定を行う。
ステップ#25において、絞り制御手段15を駆動して第
2図のステップ#13において求めた絞り値に制御する。
ステップ#26において、ミラーアップの完了を不図示
のミラースイッチで検出し、モータ制御手段17を駆動し
てモータの停止を行う。ステップ#27において、シャッ
タ制御手段16を駆動して第2図のステップ#13において
求めたシャッタ速度に制御する。この間、シンクロスイ
ッチSW4をモニタし続け、ステップ#13において、設定
されたシンクロモードに応じたシンクロ出力を発生し、
閃光発光器20を制御をする。
ステップ#28において、モータ駆動回路17を駆動して
モータを正転させてミラーダウン行程を行い、シャッタ
チャージとフィルム巻上げを行い、不図示の巻上げ完了
スイッチの変化でモータの停止を行い、一連のレリーズ
シーケンスを終了する。
次に、設定ルーチンについて第4図により説明する。
第4図は第2図のステップ#11からサブルーチンコー
ルする設定ルーチンのフローチャートの一部でシンクロ
モードの設定に関するサブルーチンのフローチャートで
ある。ステップ#31において、スイッチSW1(「RE」ボ
タン)がオンかどうかを調べる。オンであればステップ
#38へ進み、オフであればステップ#32へ進む。ステッ
プ#32において、スイッチSW2(「SLW」ボタン)がオン
かどうかを調べる。オンであればステップ#34へ進み、
オフであればステップ#33へ進む。ステップ#33におい
て、ボタンフラグを0にしてリターンする。ボタンフラ
グは、後述するように、「RE」ボタンと「SLW」ボタン
のどちらかが押されてシンクロモードが設定された後に
1となって(ステップ#41)、両方のボタンが押されて
いないとき0とする。すなわち、ボタンフラグは、ボタ
ンがオフの状態からオンとなったときの設定のみを有効
とし、オンのままの時設定を替えないためのフラグであ
る。また、ボタンが2つ同時に押されている場合には、
ボタンフラグが0にならないので、設定は変わらない。
ステップ#34において、ボタンフラグが1かどうかを調
べる。1であればリターンし設定は変わらない。そし
て、0であればステップ#35へ進む。ステップ#35にお
いて、スローシンクロフラグがセットされていてスロー
シンクロモードに設定されているかどうかを調べる。ス
ローシンクロモードに設定されていればステップ#36へ
進み、スローシンクロモードに設定されていなければス
テップ#37へ進む。ステップ#36において、後幕シンク
ロフラグとスローシンクロフラグをセットして先幕シン
クロモードおよびノーマルシンクロモードに設定し、ス
テップ#41へ進む。
ステップ#37において、後幕シンクロフラグをリセッ
トしスローシンクロフラグをセットして先幕シンクロモ
ードおよびスローシンクロモードに設定し、ステップ#
41へ進む。
ステップ#38において、ボタンフラグが1かどうかを
調べる。1であればリターンし設定は変わらない。そし
て、0であればステップ#39へ進む。ステップ#39にお
いて、後幕シンクロフラグがセットされて後幕シンクロ
モードに設定されているかどうかを調べる。後幕シンク
ロモードに設定されていればステップ#37へ進み、後幕
シンクロモードに設定されていなければステップ#40へ
進む。
ステップ#40において、後幕シンクロフラグとスロー
シンクロフラグをセットして後幕シンクロモードおよび
スローシンクロモードに設定し、ステップ#41へ進む。
ステップ#36、ステップ#37、ステップ#40の処理の
後、ステップ#41において、ボタンフラグを1にしてリ
ターンする。
以上説明するように、ステップ#36へ進んで先幕/ノ
ーマルシンクロモードに設定されるのは、後幕/先幕シ
ンクロモードに関わらず、スローシンクロモードに設定
されている状態で「SLW」ボタンが押されたときであ
る。
また、ステップ#40へ進んで後幕/スローシンクロモ
ードに設定されるのは、ノーマル/スローシンクロに関
わらず、先幕シンクロに設定されている状態で「RE」ボ
タンが押されたときである。
そして、ステップ#37へ進んで先幕/スローシンクロ
モードに設定されるのは、2通りある。1つは、先幕/
ノーマルシンクロモードに設定されている状態で「SL
W」ボタンが押されたときであり、もう1つは、後幕/
スローシンクロモードに設定されている状態で「RE」ボ
タンが押されたときである。
次に、シンクロモードの状態遷移について第5図によ
り説明する。
第5図は、第4図のシンクロモード設定ルーチンによ
って定まるシンクロモードの状態遷移図である。
先幕/ノーマルシンクロモードの時に、「RE」ボタン
が押されれば、第4図のフローチャートをステップ#31
→ステップ#38→ステップ#39→ステップ#40と進み、
後幕/スローシンクロモードとなる。
先幕/ノーマルシンクロモードの時に、「SLW」ボタ
ンが押されれば、ステップ#31→ステップ#32→ステッ
プ#34→ステップ#35→ステップ#37と進み、先幕/ス
ローシンクロモードとなる。
先幕/スローシンクロモードの時に、「RE」ボタンが
押されれば、ステップ#31→ステップ#38→ステップ#
39→ステップ#40と進み、後幕/スローシンクロモード
となる。
先幕/スローシンクロモードの時に、「SLW」ボタン
が押されれば、ステップ#31→ステップ#32→ステップ
#34→ステップ#35→ステップ#36と進み、先幕/ノー
マルシンクロモードとなる。
後幕/スローシンクロモードの時に、「RE」ボタンが
押されれば、ステップ#31→ステップ#38→ステップ#
39→ステップ#37と進み、先幕/スローシンクロモード
となる。
後幕/スローシンクロモードの時に、「SLW」ボタン
が押されれば、ステップ#31→ステップ#32→ステップ
#34→ステップ#35→ステップ#36と進み、先幕/ノー
マルシンクロモードとなる。
以上に示すように、後幕/ノーマルシンクロモードの
組み合わせは存在しない。
次に、シャッタ制御中のタイミングについて第6図に
より説明する。
第6図は、先幕シンクロモードとノーマルシンクロモ
ードが選択された場合のシャッタ制御中のタイミングチ
ャートである。
(a)は閃光発光器20の閃光波形、(b)はシャッタ
走行曲線、(c)は先幕制御信号、(d)は後幕制御信
号、(e)はシンクロスイッチSW4の波形、(f)はシ
ンクロ出力である。
MCU10がレリーズシーケンスに入って、第3図のステ
ップ#22においてシャッタマグネット(不図示)に通電
すると、t1のタイミングで先幕制御信号(c)と後幕制
御信号(d)がともにLからHとなる。
ミラーアップが完了して、第3図のステップ#27にお
いてシャッタ制御ルーチンをコールすると、t2のタイミ
ングで先幕制御信号(c)をLにして先幕の走行を行わ
せる。すると、シャッタ走行曲線(b)に示すように、
先幕の助走から始まって、一定速度になったところで撮
影画面に到達し、実際の先幕が開き始め、t4のタイミン
グで、先幕の走行が完了する。
後幕は、t2のタイミングから制御すべきシャッタ開口
時間後のt3のタイミングで、後幕制御信号(d)がLと
なり、シャッタの後幕の係止が解除されて後幕の走行が
始まる。すると、後幕は、先幕の場合と同様シャッタ走
行曲線(b)に示すように、後幕の助走から始まって、
一定速度になったところで撮影画面に到達し、実際の後
幕が閉じ始め、t5のタイミングで、後幕の走行が完了す
る。
シンクロスイッチSW4は(e)に示すように、先幕走
行完了のタイミング(t4)でオンするので、先幕シンク
ロモードにおけるMCU10は、シンクロスイッチSW4のオン
を検出した時点でシンクロ出力(f)をLにする。する
と、閃光発光器20は(a)に示すように、閃光を開始す
る。TTL調光モードであれば、適正露出の時点ではスト
ップ信号が出てその時点で発光が停止される。
シンクロスイッチSW4は後幕走行にともなってオフと
なり、シンクロ出力も後幕走行のタイミング(t5)でH
にする。
ノーマルシンクロモードにおいては、シャッタの開口
時間は、閃光同調秒時(1/250〜1/125[s])から手ブ
レしないスピード(1/60〜1/30[s])の間に制御され
る。被写体が暗くても手ブレしない秒時に制限されるの
で、閃光発光器20の閃光光源を主体とした写真ができ
る。
第7図は、後幕シンクロモードとスローシンクロモー
ドが選択された場合のシャッタ制御中のタイミングチャ
ートである。
(a)から(f)までの波形の定義とt1からt5までの
タイミングの定義は第6図の場合と同一である。
t1のタイミングで先幕制御信号(c)と後幕制御信号
(d)がともにLからHとなってシャッタの先幕と後幕
の係止を行う。
t2のタイミングで先幕の走行が始まり、t4のタイミン
グで先幕の走行が完了する。シンクロスイッチSW4は、
(e)に示すように、先幕走行完了のタイミング(t4)
でオンするが、後幕シンクロモードの場合には、MCU10
は、この時点で、シンクロ出力はHのままにする。
そして、t3′のタイミングで、後幕の走行が始まり、
t5のタイミングで、後幕の走行が完了する。
MCU10は、後幕シンクロモードの場合には、後幕走行
開始するt3′のタイミングでシンクロ出力(f)をLに
する。すると、閃光発光器20は(a)に示すように、閃
光を始める。
シンクロスイッチSW4は後幕走行にともなってオフと
なり、シンクロ出力も後幕走行のタイミング(t5)でH
にする。
スローシンクロモードにおいては、シャッタの開口時
間は、閃光同調秒時(1/250〜1/125[s])から通常の
シャッタ制御範囲下限(1〜30[s])の間に制御され
る。被写体が暗ければ、手ブレしない秒時以下まで制御
されるので、閃光発光器20の閃光光源ばかりでなく背景
光も主体とした写真ができる。後幕シンクロモードに設
定されている場合には、光跡の先端に動いている主要被
写体が来たときを閃光光源で捉えることが出来る。
また、第6図と第7図を比べるとわかるように、後幕
シンクロに設定してもシャッタ秒時が短い場合には後幕
走行タイミングがシンクロスイッチSW4のオンするタイ
ミング(t4)と重なり後幕シンクロにする効果がなくな
る。
第8図は、先幕シンクロモードとスローシンクロモー
ドが選択された場合のシャッタ制御中のタイミングチャ
ートである。
(a)から(f)までの波形の定義とt1からt5までの
タイミングの定義は第6図の場合と同一である。
t1のタイミングで先幕制御信号(c)と後幕制御信号
(d)がともにLからHとなってシャッタの先幕と後幕
の係止を行う。
t2のタイミングで先幕の走行が始まり、t4のタイミン
グで先幕の走行が完了する。シンクロスイッチSW4は、
(e)に示すように、先幕走行完了のタイミング(t4)
でオンすると、先幕シンクロモードにおけるMCU10は、
この時点で、シンクロ出力はLにする。すると、閃光発
光器20は(a)に示すように、閃光を始める。
そして、t3′のタイミングで、後幕の走行が始まり、
t5のタイミングで、後幕の走行が完了する。
シンクロスイッチSW4は後幕走行にともなってオフと
なり、シンクロ出力も後幕走行のタイミング(t5)でH
にする。
G.考案の効果 以上のように本考案によれば、低速秒時の制限無しシ
ンクロモード(スローシンクロモード)と先幕シンクロ
モードの組み合わせが可能であるから、レリーズして先
幕の走行完了直後に閃光が主要被写体を捉え、主要被写
体の表情をよく捉えることができる。そして主要被写体
が暗ければ手ブレしない秒時以下まで制御されるので、
手ブレしないように三脚等で固定すれば閃光発光器20の
閃光光源ばかりでなく背景光も充分に取り入れた写真が
撮影できる。特殊効果を狙うのではなければ、スローシ
ンクロモードにおいても先幕シンクロモードの方が使用
範囲が広い。
低速秒時の制限付き(ノーマルシンクロモード)と後
幕シンクロモードの組み合わせが禁止されるから、後幕
シンクロモードでの効果のない写真を撮影する不都合が
解消し、後幕シンクロの効果のある写真のみが撮影でき
る。
この際後幕シンクロモード選択設定時には常に低速秒
時の制限無し(スローシンクロモード)が自動的に設定
されシャッタチャンスを逃すことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による実施例のブロック図、 第2図はMCU10のメインルーチンのフローチャート、 第3図はタイマー割り込み処理ルーチンのフローチャー
ト、 第4図はシンクロモードの設定に関するサブルーチンの
フローチャート、 第5図はシンクロモードの状態遷移図、 第6図から第8図はシャッタ制御中のタイミングチャー
トである。 [主要部分の符号の説明] 10……マイクロコンピュータ(MCU)、11……調光手
段、13……設定手段、14……表示手段、20……閃光発光
器、スイッチSW1……「RE」ボタン、スイッチSW2……
「SLW」ボタン、スイッチSW3……レリーズスイッチ、ス
イッチSW4……シンクロスイッチ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】閃光発光器を内蔵または装着可能なカメラ
    において、 該閃光発光器の同調秒時から手ぶれ限界秒時までの間に
    シャッタ速度が設定される低速秒時の制限付きシンクロ
    モードと、前記同調秒時から前記手ぶれ限界秒時より以
    下の低速の秒時までにシャッタ速度が設定される低速秒
    時の制限無しシンクロモードとのいずれかを設定する第
    1の設定手段と、 シャッタの先幕走行完了直後に前記閃光発光器の発光を
    行う先幕シンクロモードと、シャッタの後幕走行直前に
    前記閃光発光器の発光を行う後幕シンクロモードとのい
    ずれかを設定する第2の設定手段と、 前記低速秒時の制限付きシンクロモードと前記後幕シン
    クロモードとが同時に設定されることを禁止する禁止手
    段とを有することを特徴とするスローシンクロ可能なカ
    メラ。
  2. 【請求項2】前記後幕シンクロモードが設定されたとき
    は自動的に前記低速秒時の制限無しシンクロモードが設
    定されることを特徴とする請求項(1)のスローシンク
    ロ可能なカメラ。
JP1990092475U 1990-08-30 1990-09-04 スローシンクロ可能なカメラ Expired - Lifetime JPH089717Y2 (ja)

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JPH0450833U JPH0450833U (ja) 1992-04-28
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