JPH089659A - 負荷駆動回路 - Google Patents

負荷駆動回路

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JPH089659A
JPH089659A JP6162826A JP16282694A JPH089659A JP H089659 A JPH089659 A JP H089659A JP 6162826 A JP6162826 A JP 6162826A JP 16282694 A JP16282694 A JP 16282694A JP H089659 A JPH089659 A JP H089659A
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load
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Masahiko Osada
雅彦 長田
Minoru Yokota
稔 横田
Shigeyuki Akita
成行 秋田
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NipponDenso Co Ltd
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチング素子の誤作動を生じず、確実な
電気負荷の駆動をなす。 【構成】 直列に接続した電界効果トランジスタよりな
るスイッチング素子対1A,1Bおよび1C,1Dを、
電源VB ,−VB 間に互いに並列に接続して、スイッチ
ング素子1A〜1Dの接続点間にEL素子3を接続す
る。一方のスイッチング素子対1A,1Bの高電圧側に
位置するものと他方のスイッチング素子対1C,1Dの
低電圧側に位置するものとを、カップリングコンデンサ
41〜44を介して各スイッチング素子1A〜1Dのゲ
ートへ入力する駆動信号A〜Dにより導通作動せしめ
て、EL素子3を駆動する。各スイッチング素子1A〜
1Dのゲートとソース間を、互いに逆向きに直列接続し
た一対の定電圧ダイオード61〜64,65〜68で結
ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は負荷駆動回路に関し、特
に容量性のエレクトロルミネッセンス(EL)素子等を
駆動するのに適した負荷駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】EL素子は硫化亜鉛(ZnS)等の蛍光
物質中にMn等の発光中心を添加し、高電界による電子
の励起により発光させるもので、発光層を絶縁薄膜で挟
んだ薄膜EL素子が高輝度の平面ディスプレイとして注
目されている。かかるEL素子に交流電圧を印加し駆動
する回路として、例えば特公昭52−45466号公報
に記載のものが知られており、これは、バイポーラトラ
ンジスタよりなるスイッチング素子を直列に接続したス
イッチング素子対を、電源間に並列に接続するととも
に、各スイッチング素子の接続点間にEL素子を接続し
た構成としてある。本駆動回路によれば、EL素子への
交流電圧印加を高速で行うことができ、発光の応答性と
安定性に優れている。
【0003】ところで、上記公報記載の駆動回路のバイ
ポーラトランジスタに代えて、低消費電力で小型化が可
能な電界効果トランジスタ(FET)を使用するととも
に、ゲート電圧の制御を安価かつ簡易なコンデンサカッ
プリング回路により行ったものが提案されており(例え
ば日刊工業新聞社刊「電子技術」第27巻第5号101
頁)、これを図5に示す。
【0004】図において、電源VB (例えば150V、
以下代表的な値を示す),−VB (−150V)間に、
直列接続されたFETよりなるスイッチング素子対1
A,1Bおよび1C,1Dが互いに並列に接続されてい
る。スイッチング素子1A,1CはpチャネルFETで
あり、スイッチング素子1B,1DはnチャネルFET
である。各スイッチング素子1A〜1Dはソースが抵抗
21,22を介してそれぞれ電源VB ,−VB に接続さ
れている。この抵抗21,22は、配線抵抗、あるいは
電流検出用の抵抗(10Ω)である。
【0005】スイッチング素子1A〜1Dは電流制限用
抵抗(51Ω)23〜26を介してドレイン間が接続さ
れており、各スイッチング素子対1A,1Bおよび1
C,1Dの上記抵抗23,24および25,26の接続
点間にEL素子3が接続されている。EL素子3は抵抗
とコンデンサを直列接続した容量性負荷として等価的に
表される。各スイッチング素子1A〜1Dのゲートに
は、カップリングコンデンサ(10nF)41〜44と
バッファ51〜54を介して駆動信号A〜Dが入力して
おり、また、各ゲートとソース間は定電圧ダイオード
(6.2V)61〜64で結んである。スイッチング素
子1A,1Cでは、定電圧ダイオード61,63はカソ
ードをソースに向けて、スイッチング素子1B,1Dで
は、アノードをソースに向けて接続されている。
【0006】EL素子の構造を図6に概念的に示し、ガ
ラス基板31上に薄膜状の対向電極32、第1絶縁層3
3、発光層34、第2絶縁層35、および背面電極36
を積層したものである。対向電極32は例えば透明なI
TO膜、第1絶縁層33および第2絶縁層35はSiO
N膜とTa2 5 ・Al2 3 膜の積層膜、発光層34
はZnS母材中にMnをドープした膜、背面電極36は
ZnO膜で構成する。そして、対向電極32と背面電極
36との間に交流の高電圧(300V)を印加し、発光
せしめる。
【0007】かかる駆動回路でEL素子を駆動する場合
の駆動信号A〜Dの波形を図7の(1)〜(4)に示
す。図の(5)〜(8)に示す電位E〜Fは、それぞれ
スイッチング素子1A〜1Dのゲート電位であり、図の
(9)に示す電位IはEL素子3の端子電圧である。時
刻t1 で駆動信号A,Bが12Vに立ち上がると、スイ
ッチング素子1Aではバッファ51よりカップリングコ
ンデンサ41、定電圧ダイオード61、抵抗21を経て
電源VB に向けて瞬間的に電流が流れ、ゲート電位Eは
0Vになる。これにより、スイッチング素子1Aは非導
通となる。一方、スイッチング素子1Bにおいてもバッ
ファ52よりカップリングコンデンサ42、定電圧ダイ
オード62、抵抗22を経て電源−VB に向けて瞬間的
に電流が流れる結果、ゲート電位Fは6.2Vになり、
スイッチング素子1Bが導通する。この状態でスイッチ
ング素子1Cは導通し、スイッチング素子1Dは非導通
となっているから、EL素子3は抵抗25から抵抗24
へ向けて充電され、電位Iは漸次上昇して300Vとな
る。その後、駆動信号C,Dが立ち上がると、ゲート電
位Gが0V、ゲート電位Hが6.2Vとなり、スイッチ
ング素子1Cが非導通、スイッチング素子1Dが導通状
態となるため、EL素子3は両端が電源−VB に接続さ
れて電位Iは0Vとなる。
【0008】次に時刻t3 で駆動信号A,Bが0Vに立
ち下がると、各スイッチング素子1A,1Bにおいて、
それぞれ電源VB ,−VB から抵抗21,22、定電圧
ダイオード61,62、およびカップリングコンデンサ
41,42を経てバッファ51,52に向けて電流が流
れ、ゲート電位E,Fがそれぞれ−6.2V、0Vとな
る。この結果、スイッチング素子1Aが導通し、スイッ
チング素子1Bが非導通となって、EL素子3は抵抗2
3から抵抗26へ向けて充電され、電位Iは漸次下降し
て−300Vとなる。その後、駆動信号C,Dが0Vに
立ち下がると、ゲート電位Gが−6.2V、ゲート電位
Hが0Vとなって、スイッチング素子1Cが導通、スイ
ッチング素子1Dが非導通となり、EL素子3は両端が
電源VB に接続されて電位Iは再び0Vとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
駆動回路において、ゲート電位Eの基準となるスイッチ
ング素子1Aのソース電位は、時刻t2 まではEL素子
への充電電流が流れることから、抵抗21の存在により
電源電圧VB よりもΔeだけ低下している。したがっ
て、EL素子3への電流が停止するとソース電位がこの
分持ち上がり、この結果、電位Eは図7の(5)に示す
如くΔeだけ負側にふれる。このΔeの値が大きいと、
本来非導通となるべきスイッチング素子1Aが導通する
不具合を生じる。これと同様のことはゲート電位F(図
7の(6))についても生じる。すなわち、EL素子3
への電圧印加が反転する時刻t3 以降に、EL素子3へ
の充電電流が停止する時刻t4 において、抵抗22の存
在による電圧の持ち上がりが解消すると、スイッチング
素子1Bのゲート電位FがΔfだけ上昇する。このΔf
の値が大きいと、本来非導通となるべきスイッチング素
子1Bが導通してしまう。ソース電位が変動することに
よる影響は電位G(図7の(7))および電位H(図7
の(8))においても現れ、EL素子3への電流が停止
する時刻t4 ,t2 において、それぞれΔg,Δhだけ
下降ないし上昇し、スイッチング素子1C,1Dの誤作
動を生じるおそれがある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するもので、ス
イッチング素子の誤作動を生じず、確実な電気負荷の駆
動をなし得る負荷駆動回路を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の構成では、直
列に接続した電界効果トランジスタよりなるスイッチン
グ素子対1A,1Bおよび1C,1Dを、電源VB ,−
VB 間に互いに並列に接続して、スイッチング素子1A
〜1Dの接続点間に容量性電気負荷3を接続し、一方の
スイッチング素子対1A,1Bの高電圧側に位置するも
のと他方のスイッチング素子対1C,1Dの低電圧側に
位置するものとを、カップリングコンデンサ41〜44
を介して各スイッチング素子1A〜1Dのゲートへ入力
する駆動信号A〜Dにより導通作動せしめて、上記電気
負荷3を駆動する負荷駆動回路において、各スイッチン
グ素子1A〜1Dのゲートとソース間に、正負いずれの
側においても所定のオフセット電圧を付与するオフセッ
ト付与回路61〜64,65〜68を設けたものであ
る。請求項2の構成では、上記オフセット付与回路を、
互いに逆向きに直列接続した一対の定電圧ダイオード6
1〜64,65〜68で構成する。請求項3の構成で
は、上記各スイッチング素子1A〜1Dのゲートとソー
ス間を、上記オフセット付与回路61〜64,65〜6
8と並列に、所定抵抗値の抵抗素子71〜74で結んで
ある。
【0012】
【作用】請求項1の構成において、各スイッチング素子
のゲートとソース間をオフセット付与回路で結んだか
ら、ゲート電位はスイッチング素子の導通、非導通いず
れの場合にもスイッチング作動初期にソース電位に対し
て所定値だけ正側ないし負側へオフセットせしめられ
る。したがって、容量性電気負荷への充電電流の解消に
よりソース電位が変動しても、ゲート電位の正負が反転
することはなく、スイッチング素子の作動状態が安定に
維持される。
【0013】請求項2の構成においては、上記オフセッ
ト付与回路を簡易に実現することができる。
【0014】請求項3の構成においては、各スイッチン
グ素子のゲートとソースが抵抗素子で結ばれているか
ら、駆動回路の作動を停止した場合には、各ゲート電位
は漸次0Vに収束せしめられ、スイッチング素子の作動
が不安定になることが避けられる。
【0015】
【実施例】図1には本発明の負荷駆動回路の一例を示
す。基本構成は既に説明した従来回路と同一であり、同
一回路素子には同一符号を付してある。以下、従来との
相違点を中心に説明する。
【0016】図において、各スイッチング素子1A〜1
Dのゲートとソースの間には、従来の定電圧ダイオード
61〜64に加えて、アノードをこれら定電圧ダイオー
ド61〜64のアノードと結んで直列に同一電圧値の定
電圧ダイオード65〜68が設けてある。また、これら
直列接続した定電圧ダイオード61〜64,65〜68
に並列に、ゲートとソースを結んで抵抗71〜74が設
けてある。
【0017】かかる駆動回路の作動タイムチャートを図
2に示す。従来回路の作動を示す既述の図7と比較する
と判るように、定電圧ダイオード65〜68を新たに設
けたことにより、スイッチング素子1A,1Cの非導通
時のゲート電位E,G(図2の(5),(7))は0V
から6.2Vへオフセットされ、また、スイッチング素
子1B,1Dの非導通時のゲート電位F,H(図2の
(6),(8))は0Vから−6.2Vへオフセットし
ている。したがって、既に説明したEL素子3への充電
の終了に伴うソース電位の変動により、ゲート電位E,
GがそれぞれΔe、Δgだけ低下しても、スイッチング
素子1A,1Cの作動状態が非導通から導通へと反転す
ることはない。同様に、ゲート電位F,HがそれぞれΔ
f,Δhだけ上昇しても、スイッチング素子1B,1D
の作動状態が非導通から導通へと反転することはない。
かくして、確実なスイッチング素子の作動が保証され
る。
【0018】ところで、電流検出抵抗21,22により
検出された電流が異常値を示した場合には、異常電流判
定回路(図3)は駆動信号A〜Dを図4の(1)〜
(4)に示すように設定して、スイッチング素子1A〜
1Dを全て非導通状態とする。この状態では全てのスイ
ッチング素子1A〜1Dでそのゲートがハイインピーダ
ンスとなり、定電圧ダイオード61〜64,65〜6
8、カップリングコンデンサ41〜43、ゲート・ソー
ス、ゲート・ドレイン等のリーク電流によりゲート電位
E〜Hが不安定になり、スイッチング素子1A〜1Dの
誤動作を生じることがある。ここにおいて本発明では、
スイッチング素子1A〜1Dのゲート・ソース間を短絡
する抵抗71〜74を設けたことにより、例えばゲート
電位Fは6.2Vから漸次0Vに収束して(図4の
(5))、リーク電流による電位不安定が解消される。
これは他の全てのスイッチング素子1A,1C,1Dの
ゲート電位E,G,Hについても同様である。なお、上
記各抵抗71〜74の抵抗値Rは、駆動回路の動作周波
数をf(Hz)、カップリングコンデンサ41〜43の
容量をC(F)として、R≧1/(2・f・C)とす
る。これは、動作周期内でカップリングコンデンサ41
〜43の電荷を放電しないための条件である。また、抵
抗値Rの上限は、リーク電流の影響を受けない程度の大
きさとする。
【0019】上記実施例では駆動信号A,BおよびC,
Dを同時に立ち上げ、ないし立ち下げたが、時間をずら
して変化させるようにしても良い。電源VB ,−VB と
して150V,−150Vとしたが、300V,0V、
あるいは0V,−300V等としても良い。また、ピー
ク電流制限抵抗23〜26は特には必要としない。
【0020】
【発明の効果】以上の如く、本発明の負荷駆動回路によ
れば、FETを使用したスイッチング素子のゲート電位
の変動を防止して、確実な負荷駆動を保証することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す負荷駆動回路の回路図
である。
【図2】負荷駆動回路の各種信号、ゲート電位のタイム
チャートである。
【図3】異常電流検出のブロック構成図である。
【図4】異常電流検出時の各種信号、ゲート電位のタイ
ムチャートである。
【図5】従来の負荷駆動回路の回路図である。
【図6】EL素子の概略断面図である。
【図7】従来の負荷駆動回路の各種信号、ゲート電位の
タイムチャートである。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D スイッチング素子 3 電気負荷 41,42,43,44 カップリングコンデンサ 61,62,63,64,65,66,67,68 定
電圧ダイオード(オフセット付与回路) 71,72,73,74 抵抗(抵抗素子)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続した電界効果トランジスタよ
    りなるスイッチング素子対を、電源間に互いに並列に接
    続して、スイッチング素子の接続点間に容量性電気負荷
    を接続し、一方のスイッチング素子対の高電圧側に位置
    するものと他方のスイッチング素子対の低電圧側に位置
    するものとを、カップリングコンデンサを介して各スイ
    ッチング素子のゲートへ入力する駆動信号により導通作
    動せしめて、上記電気負荷を駆動する負荷駆動回路にお
    いて、各スイッチング素子のゲートとソース間に、正負
    いずれの側においても所定のオフセット電圧を付与する
    オフセット付与回路を設けたことを特徴とする負荷駆動
    回路。
  2. 【請求項2】 上記オフセット付与回路を、互いに逆向
    きに直列接続した一対の定電圧ダイオードで構成した請
    求項1記載の負荷駆動回路。
  3. 【請求項3】 上記各スイッチング素子のゲートとソー
    ス間を、上記オフセット付与回路と並列に、所定抵抗値
    の抵抗素子で結んだ請求項1または2記載の負荷駆動回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028701A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Shimada Phys & Chem Ind Co Ltd Fetモジュールおよび誘導加熱用インバータ
JP2011244615A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Sanken Electric Co Ltd 駆動回路
US9762119B2 (en) 2015-03-27 2017-09-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Switch driving circuit, and power factor correction circuit having the same

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US9762119B2 (en) 2015-03-27 2017-09-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Switch driving circuit, and power factor correction circuit having the same

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