JPH0895601A - 車両の総合制御装置の故障処理方法 - Google Patents

車両の総合制御装置の故障処理方法

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JPH0895601A
JPH0895601A JP6254746A JP25474694A JPH0895601A JP H0895601 A JPH0895601 A JP H0895601A JP 6254746 A JP6254746 A JP 6254746A JP 25474694 A JP25474694 A JP 25474694A JP H0895601 A JPH0895601 A JP H0895601A
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airbag
cpu
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slip
vehicle
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浩史 仙井
Seiji Matsumoto
成司 松本
Toshifumi Ikeda
利文 池田
Kouji Hebihara
幸治 蛇原
Ryuzo Tsuruhara
隆三 鶴原
Takeshi Murai
健 村井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の総合制御装置におけるCPUや外部デ
バイスの故障処理に際して、その影響を最小限に止める
こと、誤動作を防止すること、信頼性の低下を防止する
こと、故障からの早期回復を図ることを目的とする。 【構成】 ABS制御ユニット30は、ABS CPU50
とその他の外部デバイスを含み、A/B制御ユニット4
0は、A/B CPU70とその他の外部デバイスを含み、
両CPU50,70は信号授受可能に接続され、従動輪
速はCPU50からCPU70に供給され、CPU70
がCPU50を監視する。CPU50の故障時にはCP
U70がCPU50のリセットを行い、CPU70の故
障時には、W/D モニタ76により両CPU50,70を
リセットして、早期回復を図る。制御ユニット30,4
0の外部デバイスの故障時には、両CPU50,70を
極力作動状態に維持して故障の影響を最小限にし、かつ
誤動作を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の綜合制御装置の
故障処理方法に関し、特に、スリップ制御用CPUをエ
アバッグ制御用CPUで監視し、両CPUの一方又は両
方の故障時や両CPUに付属する外部デバイスの一方又
は両方の故障時に、適切に処理できるようにしたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両においては、スリップ制御装
置として、アンチスキッドブレーキ装置やトラクション
制御装置等が装備されることがある。アンチスキッドブ
レーキ装置は、車両のブレーキ油圧を制御して各車輪の
制動力を調整することにより、制動時における車輪のロ
ックないしスキッド状態の発生を防止するものである。
一方、トラクション制御装置は、車両の発進時や加速時
に駆動輪が過大な駆動力によりスリップして駆動ロスが
生じ、加速性が低下するのを防止する為に、駆動輪のス
リップを検出し、そのスリップ量が路面の摩擦係数に対
応する目標スリップ量となるように、駆動輪のブレーキ
液圧やエンジン出力を制御して駆動力を調整するもので
ある。尚、アンチスキッドブレーキ装置やトラクション
制御装置においては、車輪のスキッド状態ないしはスリ
ップ量を求める為に、センサにより車輪速を検出すると
ともに、その変化率である車輪加減速度を算出するのが
一般的である。また、前記アンチスキッドブレーキ装置
は、標準仕様の装備品になることが多く、トラクション
制御装置は、オプションの装備品になることが多いこと
から、アンチスキッドブレーキ装置用の制御部と、トラ
クション制御装置用の制御部とが、別個に設けられるこ
とが多い。
【0003】一方、車両においては、衝突時における乗
員の安全を確保する為に、エアバッグ装置が装備される
ことがある。エアバッグ装置は、通常、エアバッグとガ
ス発生器と制御部とを有し、車両の衝突時にガス発生器
が作動してエアバッグを車室内に向けて膨張展開させ、
これにより、衝突時に先方へ移動しようとする乗員の頭
部や胸部を拘束して保護するものであり、エアバッグ装
置は、標準仕様の装備品になりつつある。このエアバッ
グ装置では、通常、車両の前後加速度を検出する加減速
度センサと、車両の減速度が所定値を超えたときに切換
え動作する減速度スイッチとを備え、加減速度センサで
検出した車両の前後加減速度が所定値を超え、減速度ス
イッチが切換え動作したとき、エアバッグを展開させる
ように構成してある。
【0004】ここで、特開平5−155309号公報に
は、エアバッグ装置のインフレータの電気ヒータをコン
デンサからなる高圧電源と、バッテリから低圧電源とに
選択的に接続可能に構成し、低圧電源に接続した状態
で、各部の電圧を測定して、電気ヒータや通電回路の故
障診断を行うようにしたエアバッグ装置起動装置が記載
されている。また、特開昭59−130768号公報に
は、アンチスキッドブレーキ装置の誤動作防止の為、そ
の制御部に2つの同一容量・同一機能のCPUを設け
て、同一の演算処理を実行させ、両CPUの演算結果を
比較して、CPUのフェールを判定するようにした制御
装置が提案されているが、この装置では、2つの同一容
量・同一機能のCPUを設ける必要があるので、製作コ
スト的に不利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、スリップ制
御装置の制御部は、その他の装置の制御部と接続するこ
となく、単独の機能の制御部として装備されていたの
で、その制御部の故障時には、スリップ制御装置を機能
停止状態に切換えるだけで済む。しかし、本願出願人
は、スリップ制御装置のスリップ制御用CPUと、エア
バッグ装置のエアバッグ制御用CPUとを相互に信号授
受可能に接続し、スリップ制御用CPUをエアバッグ制
御用CPUで監視するようにし、且つ、スリップ制御用
の車輪速情報を、スリップ制御用CPUからエアバッグ
制御用CPUに供給するようにした総合制御装置を実用
化しつつある。
【0006】この総合制御装置においては、スリップ制
御用CPUが故障すると車輪速情報を供給不能になるた
め、エアバッグ装置が作動不能となり、また、エアバッ
グ制御用CPUが故障するとスリップ制御用CPUを監
視不能となるため、スリップ制御装置の信頼性が低下す
るという問題がある。また、スリップ制御部におけるC
PU以外の外部デバイスの故障時に、スリップ制御部の
全体を機能停止状態にすると、前記スリップ制御用CP
Uの故障時と同様の問題が生じるし、また、エアバッグ
制御部におけるCPU以外の外部デバイスの故障時に、
エアバッグ制御部の全体を機能停止状態にすると、前記
エアバッグ制御用CPUの故障時と同様の問題が生じ
る。つまり、この種々の総合制御装置においては、一方
の制御部のCPUやそれに付属する外部デバイスの故障
の際、その影響を最小限に止めるが非常に難しく、且つ
重要な課題である。
【0007】本発明の目的は、車両の総合制御装置にお
けるCPUや外部デバイスの故障処理に際して、その影
響を最小限に止めること、誤動作を防止すること、信頼
性の低下を防止すること、故障からの早期回復を図るこ
と、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両の総合制
御装置の故障処理方法は、車両の過大なスリップを抑制
するように駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装
置と、車両衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護す
るエアバッグ装置とを制御する車両の総合制御装置の故
障処理方法において、前記スリップ制御装置のスリップ
制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御部とを、相
互に信号を授受可能に接続し、前記エアバッグ制御部の
CPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、前記スリ
ップ制御用CPUが故障したときには、スリップ制御部
を機能停止状態にし、エアバッグ制御部を作動状態に維
持するものである。
【0009】請求項2の車両の総合制御装置の故障処理
方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動力
又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突時
にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装置
とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法におい
て、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバ
ッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可
能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ
制御部のCPUを監視させ、前記スリップ制御用CPU
からエアバッグ制御用CPUに衝突判定に用いる車輪速
情報を供給し、前記スリップ制御用CPUが故障したと
きには、スリップ制御部を機能停止状態にし、エアバッ
グ制御部を作動状態に維持し、加減速度センサで検出し
た加減速度のみに基づいて衝突を判定するものである。
【0010】請求項3の車両の総合制御装置の故障処理
方法は、請求項2の発明において、加減速度センサで検
出した加減速度のみに基づいて衝突を判定する際には、
衝突判定しきい値を、前記加減速度と車輪加減速度とに
基づいて衝突判定する場合の衝突判定しきい値よりも高
く変更するものである。
【0011】請求項4の車両の総合制御装置の故障処理
方法は、請求項1の発明において、前記エアバッグ制御
用CPUが故障したときには、スリップ制御用CPUと
エアバッグ制御用CPUの両方を機能停止状態にするも
のである。請求項5の車両の総合制御装置の故障処理方
法は、請求項4の発明において、前記スリップ制御用C
PUとエアバッグ制御用CPUの両方が故障したときに
は、エアバッグ制御用CPUをリセットし、このエアバ
ッグ制御用CPUが正常に復帰したときには、エアバッ
グ制御部を作動状態にするものである。請求項6の車両
の総合制御装置の故障処理方法は、請求項5の発明にお
いて、前記エアバッグ制御用CPUが正常に復帰したと
きには、スリップ制御用CPUをリセットするものであ
る。
【0012】請求項7の車両の総合制御装置の故障処理
方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動力
又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突時
にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装置
とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法におい
て、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバ
ッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可
能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ
制御部のCPUを監視させ、前記エアバッグ制御用CP
Uが故障したときには、スリップ制御部とエアバッグ制
御部の両方を機能停止状態にするものである。
【0013】請求項8の車両の総合制御装置の故障処理
方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動力
又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突時
にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装置
とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法におい
て、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバ
ッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可
能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ
制御部のCPUを監視させ、前記スリップ制御用CPU
とエアバッグ制御用CPUの両方が故障したときには、
エアバッグ制御用CPUをリセットし、このエアバッグ
制御用CPUが正常に復帰したときには、エアバッグ制
御部を作動状態にするものである。
【0014】請求項9の車両の総合制御装置の故障処理
方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動力
又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突時
にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装置
とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法におい
て、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバ
ッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可
能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ
制御部のCPUを監視させ、前記スリップ制御用CPU
とエアバッグ制御用CPUの一方が故障したときには、
スリップ制御部とエアバッグ制御部の両方を機能停止状
態にするものである。
【0015】請求項10の車両の総合制御装置の故障処
理方法は、請求項1の発明において、前記エアバッグ制
御部におけるCPU以外の外部デバイスが故障したとき
には、エアバッグ制御用CPUにスリップ制御用CPU
の監視を継続させ、スリップ制御部を作動状態にするも
のである。
【0016】請求項11の車両の総合制御装置の故障処
理方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動
力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突
時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装
置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法にお
いて、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エア
バッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受
可能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリッ
プ制御部のCPUを監視させ、前記エアバッグ制御部に
おけるCPU以外の外部デバイスが故障したときには、
エアバッグ制御用CPUにスリップ制御用CPUの監視
を継続させ、スリップ制御部を作動状態にするものであ
る。
【0017】請求項12の車両の総合制御装置の故障処
理方法は、請求項11の発明において、前記スリップ制
御部におけるCPU以外の外部デバイスが故障したとき
には、スリップ制御部を機能停止状態にし、エアバッグ
制御部を作動状態にするものである。請求項13の車両
の総合制御装置の故障処理方法は、車両の過大なスリッ
プを抑制するように駆動力又は制動力を制御するスリッ
プ制御装置と、車両衝突時にエアバッグが展開して乗員
を保護するエアバッグ装置とを制御する車両の総合制御
装置の故障処理方法において、前記スリップ制御装置の
スリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御部
とを、相互に信号を授受可能に接続し、前記エアバッグ
制御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、
前記スリップ制御部におけるCPU以外の外部デバイス
が故障したときには、スリップ制御部を機能停止状態に
し、エアバッグ制御部を作動状態にするものである。
【0018】請求項14の車両の総合制御装置の故障処
理方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動
力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突
時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装
置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法にお
いて、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エア
バッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受
可能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリッ
プ制御部のCPUを監視させ、前記スリップ制御用CP
Uからエアバッグ制御用CPUに衝突判定に用いる為の
車輪速情報を供給し、前記スリップ制御部におけるCP
U以外の外部デバイスが故障したときには、スリップ制
御用CPUを作動させたままスリップ制御部を機能停止
状態にし、エアバッグ制御部を作動状態にするものであ
る。
【0019】請求項15の車両の総合制御装置の故障処
理方法は、請求項12の発明において、前記エアバッグ
制御部におけるCPU以外の外部デバイスが故障したと
きには、エアバッグ制御部を機能停止状態にするもので
ある。請求項16の車両の総合制御装置の故障処理方法
は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動力又は
制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突時にエ
アバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装置とを
制御する車両の総合制御装置の故障処理方法において、
前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御
部のCPUを監視させ、前記スリップ制御部におけるC
PU以外の外部デバイスと、エアバッグ制御部における
CPU以外の外部デバイスとの両方が故障したときに
は、スリップ制御部とエアバッグ制御部の両方を機能停
止状態にするものである。
【0020】請求項17の車両の総合制御装置の故障処
理方法は、車両の過大なスリップを抑制するように駆動
力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両衝突
時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッグ装
置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法にお
いて、前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エア
バッグ装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受
可能に接続し、前記エアバッグ制御部のCPUにスリッ
プ制御部のCPUを監視させ、前記スリップ制御部にお
けるCPU以外の外部デバイスと、エアバッグ制御部に
おけるCPU以外の外部デバイスとの何れか一方が故障
したときには、スリップ制御部とエアバッグ制御部の両
方を機能停止状態にするものである。
【0021】
【発明の作用及び効果】請求項1の車両の総合制御装置
の故障処理方法においては、スリップ制御装置とエアバ
ッグ装置とを制御する車両の総合制御装置における、ス
リップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ装置の
エアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に接続
し、エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
Uを監視させ、スリップ制御用CPUが故障したときに
は、スリップ制御部を機能停止状態にし、エアバッグ制
御部を作動状態に維持するので、エアバッグ制御用CP
Uを有効活用してスリップ制御用CPUを監視でき、ス
リップ制御装置の誤動作を防止でき、エアバッグ装置の
作動を確保できる。
【0022】請求項2の発明の総合制御装置の故障処理
方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置と
を制御する車両の総合制御装置における、スリップ制御
装置のスリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ
制御部とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッ
グ制御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視さ
せ、スリップ制御用CPUからエアバッグ制御用CPU
に衝突判定に用いる車輪速情報を供給し、スリップ制御
用CPUが故障したときには、スリップ制御部を機能停
止状態にし、エアバッグ制御部を作動状態に維持し、加
減速度センサで検出した加減速度のみに基づいて衝突を
判定する。従って、エアバッグ制御用CPUを有効活用
してスリップ制御用CPUを監視でき、スリップ制御装
置の誤動作を防止でき、スリップ制御用CPUから車輪
速情報が供給されなくとも、エアバッグ装置の作動を確
保できる。
【0023】請求項3の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、請求項2と同様の作用・効果を奏する
が、加減速度センサで検出した加減速度のみに基づいて
衝突を判定する際には、衝突判定しきい値を、前記加減
速度と車輪加減速度とに基づいて衝突判定する場合の衝
突判定しきい値よりも高く変更するため、ノイズ等の影
響でエアバッグ装置が誤動作するのを防止できる。
【0024】請求項4の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、請求項1と同様の作用・効果を奏する
が、エアバッグ制御用CPUが故障したときには、スリ
ップ制御用CPUとエアバッグ制御用CPUの両方を機
能停止状態にする。従って、エアバッグ制御用CPUが
故障しスリップ制御用CPUを監視不能の状態でスリッ
プ制御装置を作動させるのを防止して、スリップ制御の
信頼性低下を防止できる。
【0025】請求項5の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、請求項4と同様の作用・効果を奏する
が、スリップ制御用CPUとエアバッグ制御用CPUの
両方が故障したときには、エアバッグ制御用CPUをリ
セットし、このエアバッグ制御用CPUが正常に復帰し
たときには、エアバッグ制御部を作動状態にする。従っ
て、エアバッグ制御用CPUの早期回復を図り、エアバ
ッグ装置の早期回復を図ることができる。
【0026】請求項6の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、請求項5と同様の作用・効果を奏する
が、エアバッグ制御用CPUが正常に復帰したときに
は、スリップ制御用CPUをリセットするので、スリッ
プ制御用CPUの早期回復と、スリップ制御装置の早期
回復を図ることができる。
【0027】請求項7の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置と
を制御する総合制御装置における、スリップ制御装置の
スリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御部
とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制御
部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、エア
バッグ制御用CPUが故障したときには、スリップ制御
部とエアバッグ制御部の両方を機能停止状態にする。従
って、エアバッグ制御用CPUを有効活用してスリップ
制御用CPUを監視でき、エアバッグ制御用CPUの故
障によりスリップ制御用CPUを監視できない状態でス
リップ制御装置を作動させて誤動作させるのを防止でき
る。
【0028】請求項8の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置と
を制御する総合制御装置における、スリップ制御装置の
スリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御部
とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制御
部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、スリ
ップ制御用CPUとエアバッグ制御用CPUの両方が故
障したときには、エアバッグ制御用CPUをリセット
し、このエアバッグ制御用CPUが正常に復帰したとき
には、エアバッグ制御部を作動状態にする従って、エア
バッグ制御用CPUを有効活用してスリップ制御用CP
Uを監視でき、エアバッグ制御用CPUの早期回復を図
り、エアバッグ装置の早期回復を図ることができる。
【0029】請求項9の車両の総合制御装置の故障処理
方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置と
を制御する総合制御装置における、スリップ制御装置の
スリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御部
とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制御
部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、スリ
ップ制御用CPUとエアバッグ制御用CPUの一方が故
障したときには、スリップ制御部とエアバッグ制御部の
両方を機能停止状態にする。従って、スリップ制御装置
とエアバッグ装置の誤動作を確実に防止できる。
【0030】請求項10の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、請求項1と同様の作用・効果を奏す
るが、エアバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバ
イスが故障したときには、エアバッグ制御用CPUにス
リップ制御用CPUの監視を継続させ、スリップ制御部
を作動状態にする。従って、スリップ制御用CPUの監
視を継続することで、スリップ制御装置の作動を確保で
き、スリップ制御の信頼性低下を防止できる。
【0031】請求項11の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置
とを制御する総合制御装置における、スリップ制御装置
のスリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御
部とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制
御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、エ
アバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバイスが故
障したときには、エアバッグ制御用CPUにスリップ制
御用CPUの監視を継続させ、スリップ制御部を作動状
態にする。従って、エアバッグ制御用CPUを有効活用
してスリップ制御用CPUを監視でき、スリップ制御用
CPUの監視を継続することで、スリップ制御装置の作
動を確保でき、スリップ制御の信頼性低下を防止でき
る。
【0032】請求項12の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、請求項11と同様の作用・効果を奏
するが、スリップ制御部におけるCPU以外の外部デバ
イスが故障したときには、スリップ制御部を機能停止状
態にし、エアバッグ制御部を作動状態にする。従って、
エアバッグ装置の作動を極力確保できる。
【0033】請求項13の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置
とを制御する総合制御装置における、スリップ制御装置
のスリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御
部とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制
御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、ス
リップ制御部におけるCPU以外の外部デバイスが故障
したときには、スリップ制御部を機能停止状態にし、エ
アバッグ制御部を作動状態にする。従って、エアバッグ
制御用CPUを有効活用してスリップ制御用CPUを監
視でき、エアバッグ装置の作動を極力確保できる。
【0034】請求項14の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置
とを制御する総合制御装置における、スリップ制御装置
のスリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御
部とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制
御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、ス
リップ制御用CPUからエアバッグ制御用CPUに衝突
判定に用いる為の車輪速情報を供給し、スリップ制御部
におけるCPU以外の外部デバイスが故障したときに
は、スリップ制御用CPUを作動させたままスリップ制
御部を機能停止状態にし、エアバッグ制御部を作動状態
にする。従って、エアバッグ制御用CPUを有効活用し
てスリップ制御用CPUを監視でき、スリップ制御用C
PUからエアバッグ制御用CPUへの車輪速情報の供給
が停止するのを防止して、エアバッグ装置の作動を確保
でき、スリップ制御装置の誤動作を防止できる。
【0035】請求項15の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、請求項12と同様の作用・効果を奏
するが、エアバッグ制御部におけるCPU以外の外部デ
バイスが故障したときには、エアバッグ制御部を機能停
止状態にする。従って、エアバッグ装置が誤動作するの
を確実に防止できる。
【0036】請求項16の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置
とを制御する総合制御装置における、スリップ制御装置
のスリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御
部とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制
御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、ス
リップ制御部におけるCPU以外の外部デバイスと、エ
アバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバイスとの
両方が故障したときには、スリップ制御部とエアバッグ
制御部の両方を機能停止状態にする。従って、エアバッ
グ制御用CPUを有効活用してスリップ制御用CPUを
監視でき、スリップ制御装置が誤動作するのを防止で
き、エアバッグ装置が誤動作するのを防止できる。
【0037】請求項17の車両の総合制御装置の故障処
理方法においては、スリップ制御装置とエアバッグ装置
とを制御する総合制御装置における、スリップ制御装置
のスリップ制御部と、エアバッグ装置のエアバッグ制御
部とを、相互に信号を授受可能に接続し、エアバッグ制
御部のCPUにスリップ制御部のCPUを監視させ、ス
リップ制御部におけるCPU以外の外部デバイスと、エ
アバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバイスとの
何れか一方が故障したときには、スリップ制御部とエア
バッグ制御部の両方を機能停止状態にする。従って、エ
アバッグ制御用CPUを有効活用してスリップ制御用C
PUを監視でき、スリップ制御装置が誤動作するのを防
止でき、エアバッグ装置が誤動作するのを防止できる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、アンチスキッドブレーキ装置と
エアバッグ装置とを備えた車両の総合制御装置の故障処
理方法に本発明を適用した場合の一例である。最初に、
この車両のアンチスキッドブレーキ装置について説明す
る。第1図に示すように、左右の前輪1,2が従動輪、
左右の後輪3,4が駆動輪とされ、エンジン5の出力ト
ルクが自動変速機6からプロペラシャフト7、差動装置
8および左右の駆動軸9,10を介して左右の後輪3,
4に伝達されるように構成してある。
【0039】各車輪1〜4には、車輪と一体的に回転す
るディスク11a〜14aと、制動圧の供給を受けて、
これらディスク11a〜14aの回転を制動するキャリ
パ11b〜14b等からなるブレーキ装置11〜14が
夫々設けられ、これらのブレーキ装置11〜14を作動
させる為の液圧系として、ブレーキペダル16の踏込力
を増大させる倍力装置17と、この倍力装置17によっ
て増大された踏込力に応じた制動圧を発生させるマスタ
ーシリング18と、このマスターシリング18に接続さ
れ且つブレーキ装置11〜14へ液圧を供給する液圧ユ
ニット15が設けられ、この液圧ユニット15は、液圧
ライン21〜24を介して、夫々キャリパ11b〜14
bのホイールシリンダに接続されている。尚、マスター
シリング18には、リザーバタンク18aも設けられて
いる。
【0040】次に、液圧ユニット15について説明す
る。図2に示すように、液圧ユニット15において、前
輪1,2の液圧系に関して、マスターシリンダ18から
延びる液圧ライン19から分岐した液圧ライン21に
は、増圧弁21aと、減圧弁21bとが図示のように接
続され、また、同様に、液圧ライン19から分岐した液
圧ライン22には、増圧弁22aと、減圧弁22bとが
図示のように接続されている。後輪3,4の液圧系に関
して、マスターシリンダ18から延びる液圧ライン20
から分岐した液圧ライン23には、増圧弁23aと、減
圧弁23bとが図示のように接続され、また、同様に、
液圧ライン20から分岐した液圧ライン24には、増圧
弁24aと、減圧弁24bとが図示のように接続されて
いる。尚、前記増圧弁21a〜24a及び減圧弁21b
〜24bは、夫々、デューティソレノイド弁からなる。
【0041】液圧ライン19に液圧を発生させる為のポ
ンプ26及びリザーバ27と、液圧ライン20に液圧を
発生させるポンプ28及びリザーバ29とが設けられ、
これらポンプ26,28は、共通のモータ25で駆動さ
れる。増圧弁21aを開作動させ、減圧弁21bを閉弁
しておくと、キャリパ11bのホイールシリンダの制動
圧が増圧され、また、増圧弁21aを閉弁しておき、減
圧弁21bを開作動させると、制動圧がリリーフされて
制動圧が低下する。このことは、その他の液圧ライン2
2〜24についても同様である。
【0042】キャリパ11bのホイールシリンダの液圧
を制御する第1チャンネル、キャリパ12bのホイール
シリンダの液圧を制御する第2チャンネル、キャリパ1
3bのホイールシリンダの液圧を制御する第3チャンネ
ル、キャリパ14bのホイールシリンダの液圧を制御す
る第4チャンネルの各々について、独立に且つ並行的に
液圧が制御されるが、車両の制動時に、車輪1〜4の路
面に対するスリップを抑制する為に、第1〜第4チャン
ネルの液圧を独立に制御してアンチスキッドブレーキ制
御(ABS制御)を行うABS制御ユニット30が設け
られている。
【0043】図1に示すように、このABS制御ユニッ
ト30は、ブレーキペダル16のON/OFFを検出す
るブレーキスイッチ35からのブレーキ信号と、ハンド
ル舵角を検出する舵角センサ36からの舵角信号と、車
輪1〜4の回転速度を夫々検出する車輪速センサ31〜
34からの車輪速信号とを受けて、これらの信号に応じ
た制動圧制御信号を第1〜第4チャンネルの増圧弁21
a〜24aのソレノイドコイルと減圧弁21b〜24b
のソレノイドコイルに夫々出力することにより、前後輪
1〜4のスリップを抑制するABS制御を、第1〜第4
チャンネルに並行して行うようになっている。
【0044】ABS制御ユニット30は、各車輪速セン
サ31〜34で検出される車輪速に基いて増圧弁20a
〜24aと減圧弁20b〜24bとを夫々開閉制御する
ことにより、スリップの状態に応じて制御された制動圧
で前輪1,2と後輪3,4に制動力を付与するようにな
っている。尚、ABS非制御状態においては、ABS制
御ユニット30からは制動圧制御信号が出力されず、減
圧弁20b〜24bが閉保持され、且つ増圧弁20a〜
24aが開保持される。これにより、ブレーキペダル1
6の踏込力に応じてマスターシリンダ18で発生した制
動圧が、前輪用液圧ライン19及び後輪用液圧ライン2
0を介してブレーキ装置11〜14に供給され、これら
の制動圧に応じた制動力が前輪1,2及び後輪3,4に
ダイレクトに付与される。
【0045】一方、図1に示すように、アンチスキッド
ブレーキ装置とともに車両に装備されるエアバッグ装置
は、ステアリングホイール又は車室の適宜個所に配設さ
れるエアバッグユニット37と、そのエアバッグユニッ
ト37の作動を制御するエアバッグ制御ユニット40
(A/B制御ユニット)とを備えている。前記エアバッ
グユニット37は、展開可能に折り畳まれたエアバッグ
38とインフレータ39(ガス発生器)を有し、車両の
衝突時にエアバッグ制御ユニット40からの制御信号に
基づいてインフレータ39が作動してエアバッグ38を
車室内に向けて膨張展開させ、これにより、衝突時に前
方へ移動しよとする乗員の頭部及び胸部を拘束して保護
するようになっている。
【0046】次に、ABS制御ユニット30と、A/B
制御ユニット40について説明する。図3に示すよう
に、ABS制御ユニット30は、ABS制御を司る16
ビットのCPU(これをABS CPU50とする)と、こ
れに付随する種々の電子機器とで構成され、また、A/
B制御ユニット40は、エアバッグユニット37の作動
を制御する4ビットのCPU(これをA/B CPU70と
する)と、これに付随する種々の電子機器とで構成さ
れ、ABS CPU50とA/B CPU70とは、相互に信号
を授受可能に接続されている。
【0047】これらABS CPU50とA/B CPU70
は、共通の電源回路42から給電されるが、この電源回
路42は、バッテリ43と、ダイオード44と、このダ
イオード44の出力端に並列の電解コンデンサー45、
イグニションスイッチ46等を含む。電源回路42は、
ゲート回路47の第1入力端子に接続され、A/B CPU
70から供給される作動許可信号Viがゲート回路47
の第2入力端子に入力され、このゲート回路47の出力
端子は、ABS CPU50の電源端子に接続され、作動許
可信号Viが「H」レベルのとき、ゲート回路47は閉
成して電源回路42がABS CPU50に接続され、ま
た、作動許可信号Viが「L」レベルのとき、ゲート回
路47が開成される。
【0048】前記ABS制御ユニット30について説明
すると、ABS CPU50には、所定のアンチスキッドブ
レーキ制御の制御プログラムを格納したROMとRAM
とを含むメモリ51と、バックアップ用のバッテリ52
とが接続されている。前記車輪速センサ31〜34から
の検出信号と、舵角センサ36からの検出信号は、入力
I/F53を介してABS CPU50に供給される。尚、
I/Fはインターフェースのことである。このABS CP
U50のウォッチドッグ出力部54a(以下、W/D 出力
部54aという)から出力されるウォッチドッグパルス
は、ウォッチドッグパルスモニタ(以下、W/D モニタ5
4という)に入力され、W/D モニタ54の出力信号は、
ANDゲート55の第1入力端子に入力され、また、A
NDゲート55の第2入力端子には、A/B CPU70か
ら出力許可信号Vr(但し、信号Vr=「H」のとき出
力許可、「L」のとき出力不許可)が入力されている。
【0049】前記ウォッチドッグパルスは、基本的には
一定の周期でオン・オフを繰り返す矩形波信号であっ
て、1周期中のオン時間Tonとオフ時間Toff とが一定
値に設定されている。このウォッチドッグパルスは、W/
D 出力部54aで発生させられるが、ABS CPU50が
フェールしているときには、ウォッチドッグパルスが乱
れ、オン時間Ton又はオフ時間Toff が大きくなり、又
は小さくなる。そこで、W/D モニタ54は、オン時間T
on又はオフ時間Toff が所定の下限値と上限値との間に
入っていないときには、ABS CPU50がフェールして
いると判定する。W/D モニタ54は、ABS CPU50が
正常であると判定したときには、「H」レベルのモニタ
信号Vmを出力し、また、ABS CPU50がフェールし
たと判定したときには、「L」レベルのモニタ信号Vm
を出力する。
【0050】前記増圧弁21a〜24aと減圧弁21b
〜24bの為の駆動回路に関して、これらの弁のソレノ
イドコイルの一端は、フェールセーフ用のリレースイッ
チ56を介して電源回路42に接続されており、例え
ば、増圧弁21aのソレノイドコイル58の他端は、N
PN形トランジスタ59を介して接地されている。リレ
ースイッチ56のリレーコイル56aは、NPN形トラ
ンジスタ57を介して接地され、前記ANDゲート55
の出力信号が、トランジスタ57のベースに入力されて
いる。一方、ソレノイドコイル58とその他のソレノイ
ドコイルを制御する制御信号Csは、ABS CPU50か
ら出力I/F60へ出力され、その制御信号Csに対応
する駆動信号がトランジスタ59のベースに入力され
る。その他のソレノイドコイルの各々は、ソレノイドコ
イル58と同様に、トランジスタを介して接地され、AB
S CPU50からの制御信号Csで制御される。
【0051】前記ポンプ26,28を駆動するモータ2
5の駆動回路に関して、モータ25の正極は、フェール
セーフ用のリレースイッチ62を介して電源回路42に
接続されており、このリレースイッチ62のリレーコイ
ル62aは、NPN形トランジスタ63を介して接地さ
れ、ANDゲート55の出力信号が、トランジスタ63
のベースに入力されている。また、モータ25の負極
は、NPN形トランジスタ64を介して接地され、モー
タ25を制御する制御信号Cmは、ABS CPU50から
出力I/F60へ出力され、その制御信号Cmに対応す
る駆動信号がトランジスタ64のベースに入力される。
更に、ソレノイドコイルの断線をモニターする為、ソレ
ノイドコイル58及びその他のソレノイドコイルの接地
側端部は、モニターライン65で、ABS CPU50に接
続されている。
【0052】以上説明したABS制御ユニット30にお
いて、電源回路42が正常で、イグニションスイッチ4
6がオンで、作動許可信号Viが「H」レベルのとき、
ABSCPU50は、作動し得る状態にある。そして、モ
ニタ信号Vmが「H」レベルで、出力許可信号Vrが
「H」レベルのときには、トランジスタ57,63が導
通し、リレースイッチ56,62がONとなるため、制
御信号Cs,Cmを出力し、ソレノイドコイル58及び
その他のソレノイドコイルと、モータ25とを作動させ
ることができる。但し、作動許可信号Viが「L」レベ
ルのときには、ゲート回路47が開成され、ABS CPU
50へ電力が供給されないため、ABS CPU50は機能
停止状態になる。また、ABS CPU50へ電力が供給さ
れている場合でも、出力許可信号Vrが「L」レベルの
ときには、ANDゲート55の出力が「L」レベルとな
るため、リレースイッチ56,62が閉成されないか
ら、制御信号Cs,Cmを出力しても無効となり、AB
S制御ユニット30は機能停止状態になる。
【0053】次に、A/B制御ユニット40について説
明すると、A/B CPU70には、後述のようにエアバッ
グユニット37を作動させる為の制御等の制御プログラ
ムとを格納したROMとRAMとを含むメモリ71が接
続され、また、バックアップ用のバッテリ72が接続さ
れるとともに、イグニションスイッチ46とゲート回路
47の間の電源電圧Vdが、電源端子に入力されてい
る。更に、A/B CPU70には、車体に作用する前後加
減速度を検出するGセンサ41の検出信号が入力される
とともに、バーテリ電圧Vbがモニターライン73を介
して入力され、故障診断装置74を接続する為の入力I
/F75もA/B CPU70に接続されている。前記W/D
モニタ54と同様の構成のW/D モニタ76に対して、W/
D 出力部76aからウォッチドッグパルス信号が入力さ
れ、W/D モニタ76の出力端子は、ABS CPU50のリ
セットポートと、A/B CPU70のリセットポートに接
続されており、このW/D モニタ76とは別に、A/B CP
U70から、ABS CPU50のリセットポートにリセッ
ト信号Rsを出力できるようになっている。
【0054】エアバッグユニット37のインフレータ3
9の電気ヒータ39aの駆動回路に関して、A/B CPU
70から制御信号を受ける昇圧回路77には、電源電圧
Vdが入力され、この昇圧回路77の出力端子は、PN
P形トランジスタ78を介して、エアバッグユニット3
7のインフレータ39の電気ヒータ39aの一端に接続
されるとともに、電気ヒータ39aの他端は、NPN形
トランジスタ83を介して接地され、前記トランジスタ
78のベースには、NPN形トランジスタ79のコレク
タが接続されている。
【0055】ANDゲート80の第1入力端子には、AB
S CPU50から供給される作動許可信号Vaが入力さ
れるとともに、ANDゲート80の第2入力端子には、
A/BCPU70から制御信号Ciが入力され、ANDゲ
ート80の出力端子は、出力I/F81を介してトラン
ジスタ79のベースに接続されている。そして、作動許
可信号Vaが「H」レベルのとき、A/B CPU70から
ANDゲート80を介して出力I/F81に制御信号C
iが出力されると、その制御信号Ciに対応する駆動信
号が出力I/F81からトランジスタ79のベースに出
力される。また、A/B CPU70から出力I/F82に
制御信号Cjが出力されると、その制御信号Cjに対応
する駆動信号が出力I/F82からトランジスタ83の
ベースに出力される。
【0056】従って、作動許可信号Vaが「H」レベル
のとき、「H」レベルの制御信号CiがANDゲート8
0に入力されると、トランジスタ79が導通して、トラ
ンジスタ78が導通する。また、「H」レベルの制御信
号Cjが出力I/F82に出力されると、トランジスタ
83が導通する。つまり、エアバッグユニット37を作
動させるときには、「H」レベルの制御信号Ci,Cj
が同時に出力され、トランジスタ78,79,83が全
て導通して、昇圧回路77からの電力がヒータ39aに
通電され、ヒータ39aが加熱することで、インフレー
タ39が作動し、エアバッグ38が膨張展開することに
なる。
【0057】また、ABS CPU50が故障して作動許可
信号Vaが出力されなくなった場合に、出力I/F81
から「H」レベルの信号を出力可能にするために、A/B
CPU70は、出力ライン88により出力I/F81に
信号を出力可能に接続されている。尚、ヒータ39aの
断線をモニターする為、ヒータ39aの両端は、モニタ
ーライン85,86で、A/B CPU70に接続されてい
る。また、出力I/F60をモニターする為、出力I/
F60の出力ラインが、モニターライン66を介してA/
B CPU70に接続されている。また、A/B CPU70
には、ワーニングランプ84も接続されている。
【0058】次に、ABS CPU50により実行されるエ
アバッグ作動制御と、A/B CPU70において実行され
るエアバッグ作動許可制御について説明する。尚、フロ
ーチャート中の符号Si(i=1,2,・・・)は各ス
テップを示す。 エアバッグ作動制御・・・・・図4参照 このエアバッグ作動制御は、車両の衝突時に、所定の条
件下に、エアバッグ装置のエアバッグ38を展開作動さ
せる制御であり、イグニションスイッチ46がオンであ
れば、A/B CPU70により常時実行される。
【0059】制御が開始されると、最初にABS CPU5
0から前輪1,2の車輪速である従動輪速Vw1,Vw
2が読み込まれ、その従動輪速Vw1,Vw2の平均値
から車速Vcar と、この車速Vcar の時間微分値である
前後加減速度Gwとが演算される(S1)。次に、Gセ
ンサ41の検出信号を読込んで、車体に作用した前後加
減速度Gsが演算され(S2)、次に、車速Vcar が2
0Km/H以下か否か判定し(S3)、その判定がYes のと
きには、前後加減速度Gwの絶対値が所定の衝突判定し
きい値C1(例えば、C1=6.0 G)以上か否か判定し
(S4)、その判定がYes のときには、S5において加
減速度Gsの絶対値が所定の衝突判定しきい値C3(例
えば、C3=12.0G)以上か否か判定し、その判定がYe
s のときには、S6において、車両の衝突が発生したも
のとして、エアバッグ装置を作動させる。この場合、
「H」レベルの制御信号Ci,Cjが出力され、ヒータ
39aに通電されてインフレータ39の火薬が点火さ
れ、エアバッグ38が膨張展開する。その後制御が終了
する。尚、S3は、低車速域か否かを判定するステップ
であり、前記20Km/Hは一例である。
【0060】一方、S3の判定がNoのときは、前後加減
速度Gwの絶対値が所定の衝突判定しきい値C2(例え
ば、C2=10.0G、C2>C1)以上か否か判定し(S
7)、その判定がYes のときには、S8において加減速
度Gsの絶対値が所定の衝突判定しきい値C4(例え
ば、C4=20.0G、C4>C3)以上か否か判定し、そ
の判定がYes のときには、S6へ移行して、エアバッグ
装置を作動させ、その後制御が終了する。これに対し
て、S4又はS7の判定がNoのときには、S9において
(Gw−Gs)の絶対値が所定値α以下か否か判定し、
その判定がYes のときには、リターンするが、S9の判
定が No の場合には、Gセンサ41が故障したとしてワ
ーニングランプ84にワーニングが出力され(S1
0)、その後リターンする。尚、S5、S8の判定がNo
のときにも、リターンする。
【0061】以上のように、ABS制御で用いる従動輪
速Vw1,Vw2から求めた車速Vcar 及び前後加減速
度Gwと、Gセンサ41で検出した前後加減速度Gsと
に基づいて、車両の衝突を判定し、エアバッグ装置を作
動させるように構成したので、エアバッグ装置の為に通
常設ける複数の減速度スイッチを省略して、信頼性を確
保しつつも制御系を簡素化することができる。また、S
9を介して、Gセンサ41の故障を判定するように構成
したため、Gセンサ41の故障を簡単に常時判定して、
エアバッグ装置の信頼性を確保できる。但し、図4のエ
アバッグ作動制御は、ABS CPU50もA/B CPU70
も正常な場合の制御であり、後述するように、ABS CP
U50が故障した場合には、従動輪速Vw1, Vw2を受信
不能になり、また、作動許可信号Vaが出力されなくた
め、A/B CPU70では、Gセンサ41より検出された
加減速度Gsのみに基づいて衝突を判定し、衝突発生時
には出力ライン88から信号を出力してエアバッグ装置
を作動させることになる。
【0062】 エアバッグ作動許可制御・・・・・図5参照 前記A/B CPU70が、ノイズ等の影響で誤動作する可
能性があることに鑑み、前記のようにABS CPU50か
らANDゲート80に作動許可信号Vaを出力するよう
に構成してあり、このエアバッグ作動許可制御は、作動
許可信号Vaを発生させる為に、ABS CPU50におい
て常時実行される。制御が開始されると、車輪速センサ
31〜34の検出信号が読み込まれ(S30)、次に前
輪1,2の車輪速である従動輪速Vw1,Vw2が演算
され、この従動輪速Vw1,Vw2の平均値である車速
Vcar と、この車速Vcar の時間微分値である前後加減
速度Gwが演算される(S31)。
【0063】次に、S32において、車速Vcar が20
Km/H以下か否か判定され、その判定がYes で低車速域の
ときには、S33において、前後加減速度Gwの絶対値
が、所定の作動許可判定しきい値C5(例えば、C5=
3.0 G)以上か否か判定されるが、このしきい値C5
は、車両の走行では生じ得ない値に設定されている。そ
して、その判定がYes のときには、衝突が発生した可能
性が高いので、S35においてエアバッグ装置の作動を
許可する為に、作動許可信号Vaが「H」レベルに切換
えられ,その後リターンする。これに対して、S33の
判定が No のときには、S36において、エアバッグ装
置の作動を不許可とする為に、作動許可信号Vaが
「L」レベルに切換えられ,その後リターンする。
【0064】一方、S32の判定がNoのときには、前後
加減速度Gwの絶対値が、所定の作動許可判定しきい値
C6(例えば、C6=5.0 G、C6>C5)以上か否か
判定されるが、この作動許可判定しきい値C6は、車両
の走行では生じ得ない値に設定されている。そして、そ
の判定がYes のときには、衝突が発生した可能性が高い
ので、S35へ移行して前記と同様にエアバッグ装置の
作動が許可され、その後リターンする。これに対して、
S34の判定が No のときには、S36へ移行して、エ
アバッグ装置の作動が不許可とされ、その後リターンす
る。従って、A/B CPU70が、ノイズ等の影響により
誤動作した場合にも、この比較的簡単な制御ロジックか
らなるエアバッグ作動許可制御を介して、エアバッグ装
置の誤制御による誤作動を確実に防止することができ
る。
【0065】 ABS CPUの故障判定制御・・・・・図6参照 このABS CPUの故障判定制御は、ABS CPU50がノ
イズ等の影響で故障したことを判定する制御であり、イ
グニションスイッチ46がオンのときには、A/B CPU
70により常時実行される。尚、ABS CPU50に付属
のメモリ51には、この制御における後述の関数計算に
必要な制御プログラムが予め格納されている。この制御
が開始されると、最初に、カウンタI,Jが夫々0にリ
セットされ(S40)、次に、S41において、ABS C
PU50に対して、任意の所定値nと、所定の関数式f
(x)=(A・x+B)/Cにより、f(n)を演算す
る指令が出力される。但し、A,B,Cは、所定の定数
であり、ABS CPU50は、前記の指令に応じて、f
(n)を求める演算を実行する。
【0066】次に、A/B CPU70においては、前記関
数式f(x)と同じ関数式g(x)によりg(n)が演
算され(S42)、次にABS CPU50から、f(n)
が読込まれ(S43)、次にf(n)=g(n)か否か
判定される(S44)。S44の判定がYes のときに
は、カウンタJの値が(J−1)に変更され、カウンタ
Iが(I+1)にインクリメントされ(S45)、ま
た、S44の判定がNo のときには、カウンタJの値が
(J+2)に変更され、カウンタIが(I+1)にイン
クリメントされる(S46)。
【0067】次に、カウンタIの値が所定回数I0以上
になったか否か判定し(S47)、その判定が No のう
ちはS41へ戻ってS41以降が繰り返され、カウンタ
Iの値が所定回数I0になると、カウンタJの値が所定
値J0以上になったか否か判定する(S48)。J<J
0の場合には、ABS CPU50が正常作動しているとし
て、S40へ戻り、カウンタI,Jを0にリセットし
て、S40以降が繰り返し実行される。しかし、J≧J
0の場合には、S49において、ABS CPU50が故障
していると判定され、ワーニングランプ84にワーニン
グが出力され、次に、S50において、ABS CPU50
を機能停止状態に切換える為に、「H」レベルのリセッ
ト信号RsがABS CPU50のリセットポートに出力さ
れ、出力許可信号Vrが「L」レベルに切換えられ、そ
の後リターンし、この制御が繰り返し実行される。尚、
種々のnに対するf(n)の値をマップとして、メモリ
71に格納しておき、ABS CPU50から出力されたf
(n)の値をマップのデータと照合することで、判定す
るように構成してもよい。
【0068】このように、4ビットのA/B CPU70で
あって、演算処理負荷があまり高くないA/B CPU70
を有効活用して、また、比較的簡単な制御ロジックによ
り、16ビットABS CPU50の故障を判定することが
できるので、ABS CPU50の故障対策として同一の同
容量のABS CPU50を2つ装備する必要がなくなるか
ら、ABS制御ユニット30のコスト低減を図ることが
できる。
【0069】次に、以上のABS制御ユニット30とA
/B制御ユニット40とを含む総合制御装置の故障処理
方法について説明する。但し、以下に説明する種々の故
障処理の為の種々の制御プログラムが、メモリ71のR
OMやメモリ51のROMに予め格納されているものと
する。 〔1〕ABS CPU50の故障時の処理 A/B CPU70が正常に作動している限り、前記故障判
定制御によりABS CPU50の故障を判定できるが、AB
S CPU50がノイズやその他の原因で故障したと判定
された場合には、ABS制御ユニット30の誤動作を防
止する為に、出力許可信号Vrが「L」レベルに切換え
られて、ABS制御ユニット30が機能停止状態に切換
えられる。そして、リセット信号Rsが、所定短時間お
きに、ABS CPU50のリセットポートに繰り返し出力
され、これによりABS CPU50が繰り返しリセットさ
れる。
【0070】一方、ABS CPU50から従動輪速Vw1,
Vw2と、作動許可信号Vaとが供給されなくなるため、
前記エアバッグ作動制御に代わるエアバッグ作動制御に
よって、Gセンサ41で検出された車体前後加減速度G
sのみに基づいて、衝突判定がなされ、車両が衝突した
と判定された場合には、出力ライン88から出力I/F
81に制御信号が出力され、トランジスタ79,78が
導通されるとともに、制御信号Cjが前記同様に出力さ
れて、電気ヒータ39aに通電され、エアバッグ装置が
作動する。尚、前後加減速度Gsのみに基づいて衝突を
判定する場合は、エアバッグ装置の誤動作を防止する為
に、衝突判定しきい値C3,C4が、所定の係数β(但
し、β=1.2 〜1.4 )を乗算した値に変更される。
【0071】ここで、ABS CPU50がノイズにより故
障した場合等においては、リセット信号Rsにより数回
リセットすることで正常に回復するので、回復した場合
には、出力許可信号Vrが「H」レベルの信号に切換え
られ、ABS制御ユニット30とA/B制御ユニット4
0とは、正常作動状態に移行する。しかし、ABS CPU
50の故障後所定時間経過しても、ABS CPU50が正
常に回復しない場合には、それ以降作動許可信号Viが
「L」レベルに切換えられ、ABS制御ユニット30が
機能停止状態に切換えられる。
【0072】〔2〕A/B CPUの故障時の処理 A/B CPU70は、W/D モニタ76により常時監視され
ており、W/D モニタ76によりA/B CPU70が故障し
たと判定されると、W/D モニタ76は、ABS CPU50
のリセットポートと、A/B CPU70のリセットポート
とに、リセット信号を、繰り返し出力し続ける。このリ
セット信号が出力されている間、つまり、A/B CPU7
0が故障中の間は、ABS制御ユニット30も、A/B
制御ユニット40も機能停止状態になる。A/B CPU7
0がノイズで故障した場合等には、数回のリセットによ
りA/B CPU70が正常に回復するが、この回復後に
は、ABS制御ユニット30と、A/B制御ユニット4
0とが、正常作動状態に復帰する。
【0073】〔3〕ABS CPUとA/B CPUの両方の故
障時の処理 ABS CPU50と、A/B CPU70の両方が故障した場
合には、A/B CPU70が故障した場合と同様に、W/D
モニタ76は、ABS CPU50のリセットポートと、A/
B CPU70のリセットポートとに、リセット信号を、
繰り返し出力し続ける。このリセット信号が出力されて
いる間、つまり、A/B CPU70が故障中の間は、AB
S制御ユニット30も、A/B制御ユニット40も機能
停止状態になる。そして、A/B CPU70が正常に回復
した場合には、A/B制御ユニット40が、〔1〕のAB
S CPUの故障時の処理の場合と同様の準正常作動状態
に移行し、その後〔1〕のABS CPUの故障時の処理と
同様の処理が実行される。
【0074】〔4〕ABS制御ユニットの外部デバイス
の故障時の処理 ABS制御ユニット30のABS CPU50以外の外部デ
バイス(車輪速センサ31〜34、入力I/F、出力I
/F、リレースイッチ、ソレノイドコイルの通電ライ
ン、モータの通電ライン、等々)の故障時の処理につい
て説明する前に、これら外部デバイスの故障を検出する
方法について簡単に説明する。
【0075】車輪速センサ31〜34の故障判定につい
て説明すると、図7に示すように、車輪速センサ31が
正常のときには、分圧電圧V=Vc・R2/(R1+R
2)となるが、車輪速センサ31の短絡時には、抵抗R
2の値が著しく小さくなり、また、車輪速センサ31の
断線時には、抵抗R2の値が著しく大きくなるので、分
圧電圧Vをモニターし、分圧電圧Vが、所定の下限値≦
分圧電圧V≦所定の上限値、のときには、車輪速センサ
31が正常であり、それ以外のときには、車輪速センサ
31が故障したと判定される。上記の判定方法以外に、
前後輪1〜4の車輪速のうちの最高車輪速が10Km/Hに
達したとき、車輪速が5Km/H以下を20s以上継続する
車輪速は異常であるので、その車輪速センサを故障と判
定することもできる。
【0076】ポンプ駆動用モータ25の故障判定につい
て説明すると、ABS制御終了毎に、モータ25をオフ
した際、モータ25の起電力を図示外のモニターライン
を介してモニターし、起電力があれば正常、起電力が生
じないときはモータロックと判定する。また、前記モニ
ターラインを介して断線等も検出することができる。
【0077】ソレノイドコイル58及びその他のソレノ
イドコイルの故障判定について説明すると、イグニショ
ンスイッチ46のオン時に、リレースイッチ56をオン
し、モニターライン65に電位ある場合には、リレース
イッチ56が正常と判定され、次に、リレースイッチ5
6をオンした状態で、増圧弁21aを一定時間作動させ
たときに、モニターライン65に電位が無いときにはソ
レノイドコイルが正常であると判定される。尚、その他
の外部デバイスの故障判定については、一般的的な故障
判定技術が適用されるが、それらについての説明は省略
する。
【0078】ABS制御ユニット30のABS CPU50
以外の何れかの外部デバイスの故障が検出された場合に
は、出力許可信号Vrが「L」レベルに切換えられて、
ABS制御ユニット30が機能停止状態に切換えられる
が、ABS CPU50は、正常作動状態に維持され、従動
輪速Vw1, Vw2は正常にA/B CPU70に供給され、ま
た、エアバッグ作動許可制御が正常に実行され、A/B
制御ユニット40は正常作動状態に維持される。
【0079】〔5〕A/B制御ユニットの外部デバイス
の故障時の処理 A/B制御ユニット40のA/B CPU70以外の外部デ
バイス(出力I/F、電気ヒータ、その通電ライン、
等)の故障時の処理について説明する前に、これら外部
デバイスの故障を検出する方法について簡単に説明す
る。インフレータ39の電気ヒータ39aとその通電ラ
インの故障判定について説明すると、イグニションスイ
ッチ46のオン時、出力ライン88から制御信号を出力
してトランジスタ79,78を導通させ、モニターライ
ン85に電位があれば、電気ヒータ39aまでの通電ラ
インが正常と判定され、次に、昇圧回路77への制御信
号を介して、インフレータ39が作動しない程度まで、
昇圧回路77の出力電圧を下げた状態で、制御信号Cj
を出力してトランジスタ86を導通させ、モニターライ
ン85,86の電位を検出し、モニターライン85の電
位>モニターライン86の電位、の条件成立のときは、
電気ヒータ39aが正常であると判定される。尚、その
他の外部デバイスの故障判定については、一般的的な故
障判定技術が適用されるが、それらについての説明は省
略する。
【0080】A/B制御ユニットのA/B CPU70以外
の何れかの外部デバイスが故障した場合には、A/B CP
U70によりABS CPU50の監視が継続され、ABS
制御ユニット30は正常作動状態に維持され、作動許可
信号Vaを「L」レベルに切換えて、A/B制御ユニッ
ト40は機能停止状態に切換えられるが、ABS CPU5
0を監視する為に、A/B CPU70は正常作動状態に維
持される。
【0081】〔6〕両制御ユニットの外部デバイスの故
障時の処理 ABS制御ユニット30の何れかの外部デバイスと、A
/B制御ユニット40の何れかの外部デバイスとが両方
共故障した場合には、A/B CPU70から「L」レベル
の作動許可信号Viが出力され、ABS CPU50を含む
ABS制御ユニット30の全体が機能停止状態に切換え
られる。その結果、作動許可信号Vaが「L」レベルに
なるため、A/B制御ユニット40も機能停止状態にな
る。
【0082】以上の総合制御装置の故障処理方法によれ
ば、次の作用・効果が得られる。ABS CPU50とA/B
CPU70とを信号授受可能に接続しておき、A/B CP
U70を有効活用してABS CPU50を監視するため、
ABS CPU50を故障監視の為に2重に装備する必要が
なくなるので有利である。ABS CPU50が故障した際
には、出力許可信号Vrを介してABS制御ユニット3
0を機能停止状態に切換えるので、ABS制御ユニット
30の誤動作を防止できるし、A/B CPU70からABS
CPU50にリセット信号Rsを繰り返し出力してリセ
ットを図るため、ABS CPU50の早期回復を図ること
ができる。
【0083】また、ABS CPU50が回復しないときに
は、作用許可信号Viを介して、ゲート回路47を開
き、ABS制御ユニット30への電源を遮断するため、
無駄な電力消費を防止できる。そして、ABS CPU50
の故障中は、A/B CPU70においてGセンサ41で検
出した前後加減速度Gsのみに基づいて衝突判定するよ
うに切換えことで、A/B制御ユニット40を準正常作
動状態に維持することができるし、そのとき、衝突判定
しきい値を大きく変更するため、Gセンサ41の検出信
号に入るノイズ等の影響でエアバッグ装置が誤動作する
のを防止できる。
【0084】A/B CPU70が故障した際には、ABS C
PU50を監視できなくなることに鑑みて、W/D モニタ
76を介してABS CPU50とA/B CPU70とをリセ
ットするため、ABS制御ユニット30とA/B制御ユ
ニット40とが誤動作するのを防止できる。前記リセッ
トにより、A/B CPU70の早期回復を図り、ABS制
御ユニット30とA/B制御ユニット40の早期回復を
図ることができる。ABS CPU50とA/B CPU70の
両方が故障した際にも、A/B CPU70が故障した場合
と同様に、両CPUを繰り返しリセットし、A/B CPU
70の早期回復を図り、A/B CPU70の回復後には、
ABS CPU50が故障した場合の処理を行うので、前記
と同様の作用・効果が得られる。
【0085】ABS制御ユニット30におけるABS CP
U50以外の外部デバイスが故障した際には、出力許可
信号Vrを介してABS制御ユニット30を機能停止状
態に切換える一方、ABS CPU50を正常作動させるた
め、ABS CPU50からA/BCPU70への従動輪速Vw
1,Vw2の供給を継続して、A/B制御ユニット40を
正常作動状態に維持できる。
【0086】A/B制御ユニット40におけるA/B CP
U70以外の外部デバイスが故障した際には、作動許可
信号Vaを介してA/B制御ユニット40を機能停止状
態に切換えるため、A/B制御ユニット40の誤動作を
防止できるし、A/B CPU70を正常に作動させて、AB
S CPU50の監視を継続させるため、アンチスキッド
ブレーキ装置を正常に作動させることができる。
【0087】ABS制御ユニット30におけるABS CP
U50以外の外部デバイスと、A/B制御ユニット40
におけるA/B CPU70以外の外部デバイスとが共に故
障した際には、作動許可信号Vi,Vaを介して、AB
S制御ユニット30とA/B制御ユニット40との両方
を機能状態にするため、ABS制御ユニット30とA/
B制御ユニット40の誤動作を確実に防止することがで
きる。
【0088】前記実施例の故障処理方法を部分的に変更
した変更態様について説明する。 1) ABS CPU50が故障すると、ABS CPU50か
らA/B CPU70へ従動輪速Vw1, Vw2を供給不能にな
るし、また、A/B CPU70が故障するとABS CPU5
0を監視できなくなることに鑑み、ABS CPU50とA/
B CPU70の何れか一方が故障した場合には、ABS
制御ユニット30とA/B制御ユニット40との両方を
機能停止状態にするようにしてもよい。その場合、AB
S制御ユニット30の誤動作と、A/B制御ユニット4
0の誤動作とを確実に防止できる。このようにする為に
は、A/B CPU70においてABS CPU50の故障を判
定した場合に、出力許可信号Vrを「L」レベルに切換
えるか、或いは、作動許可信号Viを「L」レベルに切
換えるとともに、A/B CPU70から昇圧回路77へ出
力する制御信号を介して昇圧回路77の出力を「L」レ
ベルに切換えるように構成すればよい。
【0089】2) ABS制御ユニット30におけるAB
S CPU50以外の外部デバイスと、A/B制御ユニッ
ト40におけるA/B CPU70以外の外部デバイスとの
何れか一方が故障した場合には、ABS制御ユニット3
0とA/B制御ユニット40との両方を機能停止状態に
するようにしてもよい。その場合、ABS制御ユニット
30の誤動作と、A/B制御ユニット40の誤動作とを
確実に防止できる。このようにする為には、A/B CPU
70においてA/B制御ユニット40の外部デバイスの
故障を判定したときには、出力許可信号Vrを「L」レ
ベルに切換えるか、或いは、作動許可信号Viを「L」
レベルに切換えるとともに、昇圧回路77へ出力する制
御信号を介して昇圧回路77の出力を「L」レベルに切
換えるように構成し、また、ABS制御ユニット30に
おいて外部デバイスの故障を判定したときには、作動許
可信号Vaを「L」レベルに切換えるとともに、ABSC
PU50からA/B CPU70に対して、出力許可信号V
rを「L」レベルに切換えるか、或いは、作動許可信号
Viを「L」レベルに切換えるように指令するように構
成すればよい。
【0090】尚、A/B CPU70において昇圧回路77
へ出力する制御信号を介して昇圧回路77の出力を
「L」レベルに切換える代わりに、A/B CPU70から
ABS CPU50に対して、作動許可信号Vaを「L」レ
ベルに切換えるように指令するように構成してもよい。
【0091】尚、前記実施例では、スリップ制御装置と
して、アンチスキッドブレーキ装置を適用した場合を例
として説明したが、スリップ制御装置として、アンチス
キッドブレーキ装置とともに又はアンチスキッドブレー
キ装置の代わりに、トラクション制御装置を適用した場
合における車両の総合制御装置の故障処理方法にも、本
発明を同様に適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両のアンチスキッドブ
レーキ装置とエアバッグ装置の構成図である。
【図2】前記アンチスキッドブレーキ装置の液圧ユニッ
トの回路図である。
【図3】ABS制御ユニットとエアバッグ制御ユニット
の構成図である。
【図4】エアバッグ作動制御のルーチンのフローチャー
トである。
【図5】エアバッグ作動許可制御のルーチンのフローチ
ャートである。
【図6】ABS CPUの故障判定制御のルーチンのフロー
チャートである。
【図7】車輪速センサの電気回路図である。
【符号の説明】
30 ABS制御ユニット(アンチスキッドブ
レーキ制御ユニット) 31〜34 車輪速センサ 40 A/B制御ユニット(エアバッグ制御ユ
ニット) 41 Gセンサ 50 ABS CPU 51 メモリ 55 ANDゲート 70 A/B CPU 71 メモリ 80 ANDゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蛇原 幸治 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 鶴原 隆三 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 村井 健 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の過大なスリップを抑制するように
    駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両
    衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッ
    グ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法
    において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御用CPUが故障したときには、スリッ
    プ制御部を機能停止状態にし、エアバッグ制御部を作動
    状態に維持することを特徴とする車両の総合制御装置の
    故障処理方法。
  2. 【請求項2】 車両の過大なスリップを抑制するように
    駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両
    衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッ
    グ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法
    において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御用CPUからエアバッグ制御用CPU
    に衝突判定に用いる車輪速情報を供給し、 前記スリップ制御用CPUが故障したときには、スリッ
    プ制御部を機能停止状態にし、エアバッグ制御部を作動
    状態に維持し、加減速度センサで検出した加減速度のみ
    に基づいて衝突を判定することを特徴とする車両の総合
    制御装置の故障処理方法。
  3. 【請求項3】 加減速度センサで検出した加減速度のみ
    に基づいて衝突を判定する際には、衝突判定しきい値
    を、前記加減速度と車輪加減速度とに基づいて衝突判定
    する場合の衝突判定しきい値よりも高く変更することを
    特徴とする請求項2に記載の車両の総合制御装置の故障
    処理方法。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグ制御用CPUが故障した
    ときには、スリップ制御用CPUとエアバッグ制御用C
    PUの両方を機能停止状態にすることを特徴とする請求
    項1に記載の車両の総合制御装置の故障処理方法。
  5. 【請求項5】 前記スリップ制御用CPUとエアバッグ
    制御用CPUの両方が故障したときには、エアバッグ制
    御用CPUをリセットし、このエアバッグ制御用CPU
    が正常に復帰したときには、エアバッグ制御部を作動状
    態にすることを特徴とする請求項4に記載の車両の総合
    制御装置の故障処理方法。
  6. 【請求項6】 前記エアバッグ制御用CPUが正常に復
    帰したときには、スリップ制御用CPUをリセットする
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両の総合制御装置
    の故障処理方法。
  7. 【請求項7】 車両の過大なスリップを抑制するように
    駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両
    衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッ
    グ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法
    において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記エアバッグ制御用CPUが故障したときには、スリ
    ップ制御部とエアバッグ制御部の両方を機能停止状態に
    することを特徴とする車両の総合制御装置の故障処理方
    法。
  8. 【請求項8】 車両の過大なスリップを抑制するように
    駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両
    衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッ
    グ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法
    において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御用CPUとエアバッグ制御用CPUの
    両方が故障したときには、エアバッグ制御用CPUをリ
    セットし、 このエアバッグ制御用CPUが正常に復帰したときに
    は、エアバッグ制御部を作動状態にすることを特徴とす
    る車両の総合制御装置の故障処理方法。
  9. 【請求項9】 車両の過大なスリップを抑制するように
    駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車両
    衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバッ
    グ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方法
    において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御用CPUとエアバッグ制御用CPUの
    一方が故障したときには、スリップ制御部とエアバッグ
    制御部の両方を機能停止状態にすることを特徴とする車
    両の総合制御装置の故障処理方法。
  10. 【請求項10】 前記エアバッグ制御部におけるCPU
    以外の外部デバイスが故障したときには、エアバッグ制
    御用CPUにスリップ制御用CPUの監視を継続させ、
    スリップ制御部を作動状態にすることを特徴とする請求
    項1に記載の車両の総合制御装置の故障処理方法。
  11. 【請求項11】 車両の過大なスリップを抑制するよう
    に駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車
    両衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバ
    ッグ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方
    法において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記エアバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバイ
    スが故障したときには、エアバッグ制御用CPUにスリ
    ップ制御用CPUの監視を継続させ、スリップ制御部を
    作動状態にすることを特徴とする車両の総合制御装置の
    故障処理方法。
  12. 【請求項12】 前記スリップ制御部におけるCPU以
    外の外部デバイスが故障したときには、スリップ制御部
    を機能停止状態にし、エアバッグ制御部を作動状態にす
    ることを特徴とする請求項11に記載の車両の総合制御
    装置の故障処理方法。
  13. 【請求項13】 車両の過大なスリップを抑制するよう
    に駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車
    両衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバ
    ッグ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方
    法において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御部におけるCPU以外の外部デバイス
    が故障したときには、スリップ制御部を機能停止状態に
    し、エアバッグ制御部を作動状態にすることを特徴とす
    る車両の総合制御装置の故障処理方法。
  14. 【請求項14】 車両の過大なスリップを抑制するよう
    に駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車
    両衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバ
    ッグ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方
    法において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御用CPUからエアバッグ制御用CPU
    に衝突判定に用いる為の車輪速情報を供給し、 前記スリップ制御部におけるCPU以外の外部デバイス
    が故障したときには、スリップ制御用CPUを作動させ
    たままスリップ制御部を機能停止状態にし、エアバッグ
    制御部を作動状態にすることを特徴とする車両の総合制
    御装置の故障処理方法。
  15. 【請求項15】 前記エアバッグ制御部におけるCPU
    以外の外部デバイスが故障したときには、エアバッグ制
    御部を機能停止状態にすることを特徴とする請求項12
    に記載の車両の総合制御装置の故障処理方法。
  16. 【請求項16】 車両の過大なスリップを抑制するよう
    に駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車
    両衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバ
    ッグ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方
    法において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御部におけるCPU以外の外部デバイス
    と、エアバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバイ
    スとの両方が故障したときには、スリップ制御部とエア
    バッグ制御部の両方を機能停止状態にすることを特徴と
    する車両の総合制御装置の故障処理方法。
  17. 【請求項17】 車両の過大なスリップを抑制するよう
    に駆動力又は制動力を制御するスリップ制御装置と、車
    両衝突時にエアバッグが展開して乗員を保護するエアバ
    ッグ装置とを制御する車両の総合制御装置の故障処理方
    法において、 前記スリップ制御装置のスリップ制御部と、エアバッグ
    装置のエアバッグ制御部とを、相互に信号を授受可能に
    接続し、 前記エアバッグ制御部のCPUにスリップ制御部のCP
    Uを監視させ、 前記スリップ制御部におけるCPU以外の外部デバイス
    と、エアバッグ制御部におけるCPU以外の外部デバイ
    スとの何れか一方が故障したときには、スリップ制御部
    とエアバッグ制御部の両方を機能停止状態にすることを
    特徴とする車両の総合制御装置の故障処理方法。
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