JP6248076B2 - 車両用制動装置 - Google Patents
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Description
前記制動制御部は、自車両の衝突有りの判定が前記衝突判定部により下され、かつ、前記車速情報が異常である旨の判定が前記異常診断部により下された場合に、異常値である車速情報に応じた減速度として、衝突直前の正常値である車速情報に応じた減速度と比べて低い固定値を設定し、当該設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を用いて緊急制動制御を行うことを最も主要な特徴とする。
一方、自車両の衝突有りの判定が下され、かつ、車速情報が異常である旨の判定が下された場合に、緊急制動制御に係る制動力を、車速情報が正常である際の緊急制動要求に基づく制動力と同等に維持させると、例えば、過剰な制動力が生じて自車両の乗員に違和感を抱かせることが懸念される。
また、異常値である車速情報に応じた減速度として、衝突直前の正常値である車速情報に応じた減速度と比べて低い固定値を設定し、当該設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を用いて緊急制動制御を行うため、乗員に不安感・不信感を抱かせることなく、車両を確実に停止させることができる。
そこで、(2)に係る発明では、制動制御部は、自車両の衝突有りの判定が衝突判定部により下され、かつ、車速情報が異常である旨の判定が異常診断部により下された場合に、前記設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を用いた緊急制動制御を、所定時間が経過するまで継続して行うこととした。ここで、前記所定時間としては、固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく減少された制動力を用いた緊急制動制御が行われることによって自車両が停車するに至ることを考慮した時間長が適宜設定される。
なお、以下に示す図において、共通の機能を有する部材間、又は、相互に対応する機能を有する部材間には、原則として共通の参照符号を付するものとする。また、説明の便宜のため、部材のサイズ及び形状は、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。
本発明の実施形態に係る車両用制動装置10は、油圧系統を媒介して制動力を発生させる既存のブレーキシステムに加えて、電気系統を媒介して制動力を発生させる、バイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムを備えている。
なお、以下の説明において、ホイールシリンダ32FR,32RL,32RR,32FLを総称するときは、ホイールシリンダ32と呼ぶことにする。
ESB装置16及びVSA装置18は、本発明の“制動力発生部”に相当する。
すなわち、VSA装置18は、まず、右前輪(FR)に係る液圧経路に設けられた常開型の第1インバルブ120を励磁して閉弁すると共に、常開型の第1アウトバルブ128を励磁して開弁する。これにより、右前輪(FR)のホイールシリンダ32FRに作用している制動液圧を、リザーバ132に逃がすことで所定の圧力まで減圧する。その後、第1アウトバルブ128を消磁して閉弁する。これにより、右前輪(FR)のホイールシリンダ32FRに作用している制動液圧を保持する。
その結果、右前輪(FR)のロック傾向が解消に向かうと、第1インバルブ120を消磁して開弁すると共に、第1アウトバルブ128を消磁して閉弁する。これにより、VSA装置18の上流側に位置するESB装置16からの(必要に応じて加圧ポンプ136により加圧された)制動液圧が、右前輪(FR)のホイールシリンダ32FRに作用して所定の圧力まで増圧される。
この増圧によって右前輪(FR)が再びロック傾向に陥った場合には、前記した減圧→保持→増圧の手順を繰り返す。これにより、VSA装置18は、右前輪(FR)がロック状態(スリップ状態)に陥る事態を抑制しながら、制動距離を短縮するABS制動制御を行うことができる。
なお、上記では右前輪(FR)がロック傾向に陥ったケースでのABS制動制御を例示して説明したが、右前輪(FR)以外の車輪がロック傾向に陥ったケースでも、VSA装置18は、前記に準じた手順を用いてABS制動制御を行うことができる。
次に、車両用制動装置10の基本動作について説明する。
車両用制動装置10では、ESB装置16の制御を行う後記のESB−ECU29(図2参照)の正常作動時において、運転者がブレーキペダル12を制動操作すると、いわゆるバイ・ワイヤ式のブレーキシステムがアクティブになる。
次に、本発明の実施形態に係る車両用制動装置10が有するESB−ECU29及びVSA−ECU31の周辺構成について、図2を参照して説明する。図2は、車両用制動装置10が有するESB−ECU29及びVSA−ECU31の周辺構成を表す説明図である。
ESB−ECU29には、図2に示すように、入力系統として、イグニッションキースイッチ(以下“IGキースイッチ”と省略する。)121、車速センサ123、ブレーキペダルセンサ125、ホールセンサ127、及び、制動液圧センサPm,Ppがそれぞれ接続されている。
VSA−ECU31には、図2に示すように、車輪速度センサ150、アクセルペダルセンサ151、ヨーレイトセンサ152、Gセンサ153、操舵角センサ155、及び、制動液圧センサPhがそれぞれ接続されている。
衝突判定部163で下された自車両の衝突有無に係る判定結果の情報は、第2の制動制御部167において、緊急制動制御の実行要否を判定する際などに適宜参照される。
異常診断部165で下された緊急制動機能部材が異常か否かに係る判定結果の情報は、第2の制動制御部167において、緊急制動制御の際に用いる制動力の大きさを設定する際に参照される。
第2の制動制御部167は、本発明の“制動制御部”に相当する。
次に、本発明の実施形態に係る車両用制動装置10の動作について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、車両用制動装置10の動作説明に供するフローチャート図である。図4は、自車両が衝突した際に用いる緊急制動特性線図を、緊急制動機能部材の正常時及び異常時で対比して表す説明図である。
一方、ステップS12の判定の結果、自車両の衝突有りの判定が下されると(ステップS12の“Yes”)、VSA−ECU31は、処理の流れを時分割並列処理(ステップS13、及び緊急制動制御に係るステップS19)へと進ませる。時分割並列処理では、VSA−ECU31は、ステップS13〜S18に係るループ処理(緊急制動制御中の異常診断処理)と、ステップS19〜ステップS22に係るループ処理(緊急制動制御処理)とを、みかけ上同時に行う。
また、車速Vに係る情報(車速情報)の異常時における緊急制動制御に係る終了条件は、衝突時点(ただし、緊急制動制御開始時点でも構わない)から所定時間T1が経過したことが採用される。ここで、所定時間T1としては、減少された制動力を用いた緊急制動制御が行われることによって自車両が停車するに至ることを考慮した時間長を適宜設定すればよい。
次に、本発明の実施形態に係る車両用制動装置10の作用効果について説明する。
第1の観点(請求項1に対応)に基づく車両用制動装置10は、自車両を制動するための制動要求(運転者による制動操作に従う制動要求、及び、VSA装置18の制御に従う緊急制動要求の両者を含む)に基づく制動力を発生するVSA装置(制動力発生部)18と、自車両の車速情報及び加減速度に係る情報を取得する第2の情報取得部(情報取得部)161と、自車両の衝突有無を判定する衝突判定部163と、自車両の衝突有りの判定が衝突判定部163により下された場合に、運転者の制動操作に関わらず、車速情報に応じた減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力をVSA装置18に発生させる緊急制動制御を行う第2の制動制御部(制動制御部)167と、緊急制動制御の実行に関与する車速情報の異常診断を行う異常診断部165と、を備える。
第2の制動制御部(制動制御部)167は、自車両の衝突有りの判定が衝突判定部163により下され、かつ、車速情報が異常である旨の判定が異常診断部165により下された場合に、異常値である車速情報に応じた減速度として、衝突直前の正常値である車速情報に応じた減速度と比べて低い固定値を設定し、当該設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を用いて緊急制動制御を行う。
一方、自車両の衝突有りの判定が下され、かつ、車速情報が異常である旨の判定が下された場合に、緊急制動制御に係る制動力を、車速情報が正常である際の緊急制動要求に基づく制動力と同等に維持させると、例えば、過剰な制動力が生じて自車両の乗員に違和感を抱かせることが懸念される。
そこで、第2の観点に基づく車両用制動装置10では、第2の制動制御部(制動制御部)167は、自車両の衝突有りの判定が衝突判定部163により下され、かつ、車速情報が異常である旨の判定が異常診断部165により下された場合に、前記設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく減少した制動力を用いた緊急制動制御を、所定時間T1が経過するまで継続して行うこととした。
以上説明した複数の実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
そのため、本発明の実施形態に係る車両用制動装置10によれば、車輪速度センサ150が異常状態に陥った場合に、制動操作時に車輪のロックが生じる事態を抑制する効果を期待することができる。
そのため、本発明の実施形態に係る車両用制動装置10によれば、ヨーレイトセンサ152が異常状態に陥った場合に、車両の挙動が急変する事態を抑制する効果を期待することができる。
16 ESB装置(制動力発生部)
18 VSA装置(制動力発生部)
161 第2の情報取得部(情報取得部)
163 衝突判定部
165 異常診断部
167 第2の制動制御部(制動制御部)
Claims (2)
- 自車両を制動するための制動要求に基づく制動力を発生する制動力発生部と、
自車両の車速情報及び加減速度に係る情報を取得する情報取得部と、
自車両の衝突有無を判定する衝突判定部と、
自車両の衝突有りの判定が前記衝突判定部により下された場合に、運転者の制動操作に関わらず、前記車速情報に応じた減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を前記制動力発生部に発生させる緊急制動制御を行う制動制御部と、
前記緊急制動制御の実行に関与する前記車速情報の異常診断を行う異常診断部と、を備え、
前記制動制御部は、自車両の衝突有りの判定が前記衝突判定部により下され、かつ、前記車速情報が異常である旨の判定が前記異常診断部により下された場合に、異常値である車速情報に応じた減速度として、衝突直前の正常値である車速情報に応じた減速度と比べて低い固定値を設定し、当該設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を用いて緊急制動制御を行う
ことを特徴とする車両用制動装置。 - 請求項1に記載の車両用制動装置であって、
前記制動制御部は、自車両の衝突有りの判定が前記衝突判定部により下され、かつ、前記車速情報が異常である旨の判定が前記異常診断部により下された場合に、前記設定した固定値の減速度に従う緊急制動要求に基づく制動力を用いた前記緊急制動制御を、所定時間が経過するまで継続して行う
ことを特徴とする車両用制動装置。
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