JPH089552Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明は室内の空気を清浄にする空気清浄機や室内を
加湿する加湿装置等の空気調和機に関する。

（ロ） 従来の技術 この種空気調和機として、例えば実開平1-99424号公
報には植木鉢形状の外観を有する空気清浄機が示されて
おり、この従来技術は部屋の空気を吸い込む粗目フィル
ターの上面を自然の苔のような色や質感に形成してあ
る。然し乍ら、この従来技術においてより自然状態に近
付けるために粗目フィルターの上面に飾り石や飾り苔等
の装飾物を載置すると、粗目フィルターやその他のフィ
ルターの交換、掃除時に前記装飾物が零れ落ち、交換、
掃除作業が煩わしくなる欠点がある。

（ハ） 考案が解決しようとする課題 本考案は、上記欠点に鑑みなされたもので、植木鉢形
状の本体の内部に収納された空気調和手段の集塵フィル
ターの交換、掃除作業や皿状プレフィルターの掃除作業
を簡単に行えるようにした、使用しやすい空気調和装置
を得ることを課題としている。

（ニ） 課題を解決するための手段 本発明の空気調和機は、集塵フィルターを含む空気調
和手段を収納した植木鉢形状の本体を有するものであっ
て、前記本体の上部分に装着される皿状プレフィルター
と、該皿状プレフィルターの上面に装着され、前記皿状
プレフィルターと共に本体から着脱される飾り石等の装
飾物とを有してなることを特徴とするものである。

（ホ） 作用 上記構成により、集塵フィルターの交換、掃除時に、
飾り石等の装飾物は、皿状プレフィルターを取り外すこ
とにより、皿状プレフィルターと共に、零すことなく本
体の上部分から取り外すことができる。また、皿状プレ
フィルターの掃除時は、装飾物を装着したままで皿状プ
レフィルターを本体から取り外し、その後皿状プレフィ
ルターから装飾物を取り出すことにより、装飾物を散乱
させることなく掃除できる。

（ヘ） 実施例 本考案を図面に示す空気清浄機の実施例に基づき以下
に詳述する。

１は植木鉢形状に形成された合成樹脂製の本体で、下
方開口の送風機収納用内筒２を底面から上に向けて一体
成形してある。

３はこの内筒２上面部４上部に形成した飾り体取付
筒、５は前記上面部４の前記飾り体取付筒３周縁部に穿
設した上方吸気口、６は側方吸気口である。

７は前記内筒２の下方開口縁に螺子８止めされて下方
開口を覆う底板で、排気口９と、モータ支持用環状立壁
10と、該環状立壁10で囲まれ、着脱自在な底蓋11で覆わ
れる電送品収納部12とを有している。

13は、本体１内に収納される送風機で、前記環状立壁
10に固定されるモータ14と、送風ファン15とからなる。

16は、本体１内の前記上面部４上部に着脱自在に載置
収納される集塵フィルターで、環状フィルター枠17の底
部に取付けた活性炭等の消臭フィルター18と、環状フィ
ルター枠17内に配設した静電気を帯電した合成繊維製不
織布からなる静電フィルター19とからなる。

20は、本体１内の前記集塵フィルター16上部に着脱自
在に載置収納して装着されて大きな塵埃を捕捉する皿状
プレフィルターで、該プレフィルター20は環状皿形状を
なすと共に底部はフィルターネット21を張設してある。
該プレフィルター20の上面には飾り石や飾り苔等の、植
木鉢上部を通気性を有して飾る装飾物22を装着してい
る。

そして、空気調和手段としての空気清浄機構23は、前
記プレフィルター20、前記集塵フィルター16、前記送風
機13で構成される。

24は、前記飾り体取付筒３に詰め物25を介して着脱自
在に支持装着される観葉植物形状の飾り体である。

26は、本体１内の前記内筒２との間の下部位置であっ
て前記送風機13の周縁位置に配設収納され、前記螺子８
で固定される環状バランスウェイトで、該バランスウェ
イト26は、その上端面に、本体１の中心に向かって下向
き傾斜させるとともに下端部を前記側方吸気口６の下端
部と面一にして空気の流れをスムーズに送風機13に導く
エアーガイド部27を形成している。

以上の構成により、空気清浄機は、バランスウェイト
26の存在により、本体１が安定になり、従って、誤って
接触しても横転することがなく、故に、横転による破損
がない。

空気清浄機の運転時には、送風機13が回転し、部屋の
空気は、皿状プレフィルター20で大きな塵埃を捕捉され
て該プレフィルター20を通過し、集塵フィルター16で微
細な塵埃を捕捉され且つ消臭されて該集塵フィルター16
を通過することで、清浄にされた後、上方吸気口５を介
して、及びエアーガイド部27で導かれたのち側方吸気口
６を介して、各々送風機13に吸い込まれ、排気口９から
再び部屋に戻るものである。そしてこの時、エアーガイ
ド部27の下端部が前記側方吸気口６の下端部と面一であ
り、段差がないから空気の流れはスムーズに送風機13に
導かれ、これにより空気の流れの乱れによる騒音が発生
しないようになっており、そのため運転音が静かであ
る。

更に、皿状プレフィルター20、集塵フィルター16の交
換、掃除時には、皿状プレフィルター20を装飾物22を装
着したままで本体１の上部分から取り外すことが出来、
従って装飾物22を零すことなく皿状プレフィルター20を
取り外し、その後集塵フィルター16を取り外して交換、
掃除ができる。

また、皿状プレフィルター20は装飾物22を装着したま
まで皿状プレフィルター20を本体１から取り外し、その
後皿状プレフィルター20から装飾物22を取り出すことに
より、装飾物22を散乱させることなく簡単に掃除でき
る。

（ト） 考案の効果 本考案の空気調和機は以上の如く構成しており、飾り
石等の装飾物は皿状プレフィルターに装着されているの
で、集塵フィルターの交換、掃除時に、前記装飾物は、
皿状プレフィルターと共に、零すことなく本体の上部分
から取り外すことができ、また、皿状プレフィルターの
掃除時は、装飾物を装着したままで皿状プレフィルター
を本体から取り外し、その後装飾物を取り出すことによ
り、装飾物を散乱させることなく掃除できる。従って、
集塵フィルターの交換、掃除作業や皿状プレフィルター
の掃除作業が簡単に行える使用しやすい空気調和装置を
得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案空気調和機の空気清浄機における実施例に
関し、第１図は側断面図、第２図は皿状プレフィルター
及び集塵フィルターを除いた本体の平面図、第３図は皿
状プレフィルターの平面図である。 １……本体、16……集塵フィルター、20……皿状プレフ
ィルター、22……装飾物、23……空気清浄機構（空気調
和手段）。

フロントページの続き (56)参考文献 実願 昭61−108883号（実開 昭62− 147829号）の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム（Ｊ Ｐ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】集塵フィルターを含む空気調和手段を収納
   した植木鉢形状の本体を有するものであって、前記本体
   の上部分に装着される皿状プレフィルターと、該皿状プ
   レフィルターの上面に装着され、前記皿状プレフィルタ
   ーと共に本体から着脱される飾り石等の装飾物とを有し
   てなることを特徴とする空気調和機。