JP3263295B2 - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JP3263295B2
JP3263295B2 JP27864595A JP27864595A JP3263295B2 JP 3263295 B2 JP3263295 B2 JP 3263295B2 JP 27864595 A JP27864595 A JP 27864595A JP 27864595 A JP27864595 A JP 27864595A JP 3263295 B2 JP3263295 B2 JP 3263295B2
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弥州夫 円井
博 越智
貴志 淵脇
善之 菅野
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内空気の汚れを
清浄にする空気清浄機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気清浄機は、一般に、格子状に
形成された前面パネルの格子空間部(オープン部)から
室内の汚れた空気を吸い込み、フィルター部分で汚れを
捕集した後、清浄となった空気を室内に放出するという
サイクルを繰返しおこなうようにしている。
【0003】なお、空気清浄機に関する先行技術とし
て、例えば特開昭60−48112号公報に記載の技術
を挙げることができる。
【0004】一方、空気清浄機ではないが、室内の冷・
暖房時に換気扇の前面パネルを閉じて効率のよい冷・暖
房効果が得られる技術が例えば特開昭62−41544
号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】空気清浄機および換気
扇に関する従来技術として前記したものを挙げたが、空
気清浄機の場合、特開昭60−48112号公報に記載
のものを含めて、従来にあっては、前面パネルの空気吸
込部分が常にオープンの状態にあるため、空気清浄機の
運転停止時、フィルターで捕集した汚れに含まれる臭
気、例えば煙草のヤニの臭いが常にオープン状態にある
前記前面パネルの空気吸込部分から室内に放出される不
具合があり、この傾向は、フィルターを長期にわたって
交換しない場合に特に顕著となる。
【0006】また、常にオープンの状態にある前面パネ
ルの空気吸込部分には、空気清浄機の運転停止時にもチ
リやホコリがたまり易く、前面パネルの狭い格子部分に
たまった汚れを掃除するには煩わしさをともなう。
【0007】なお、特開昭60−48112号公報に
は、空気清浄機の前面パネルを前後方向にスライド自在
な構成とし、この前面パネルを後方向にスライドさせる
ことにより、複数層フィルターの全てを空気が通過する
ようにし、他方、前面パネルを前方向にスライドさせる
ことにより、複数層フィルターの層間空間部からも空気
を吸い込み、室内空気の汚れ状態、例えば室内空気の汚
れのなかに煙草の煙が存在するか、あるいはチリやホコ
リ等の浮遊塵埃のみを捕集すればよいかの違いにより、
それぞれの汚れ捕集に対応するフィルターを選択的に使
用し、フィルター寿命の低下を防止する技術が開示され
ている。
【0008】しかし、前掲特開昭60−48112号公
報に記載の空気清浄機、さらには先の特開昭62−41
544号公報に記載の換気扇を含めて、従来にあって
は、前面パネルの前後方向へのスライドを手動によりお
こなっているため、スイッチオン動作と前面パネルのス
ライド操作とを別々におこなわなければならない面倒さ
がある。
【0009】本発明の目的は、フィルターで捕集した汚
れに含まれる臭気の室内への放出を極力抑えるととも
に、清掃性に優れ、しかも操作性の点でも優れた改良さ
れた空気清浄機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、送風ファン
と、前記送風ファンを回転駆動するモータと、フィルタ
ーとを備える空気清浄機において、前記フィルターの前
方に、送風ファン駆動用モータがオンすると自動的に空
気吸込口を開口し、送風ファン駆動用モータがオフする
と自動的に空気吸込口を閉塞する前面パネルを取り付け
ることによって達成される。
【0011】これを言い換えると、この種空気清浄機に
おけるフィルターの前方に、送風ファン駆動用モータの
オン動作と同期して空気吸込口を開口し、送風ファン駆
動用モータのオフ動作と同期して空気吸込口を閉塞する
前面パネルを取り付けることによって達成される。
【0012】さらにこれを言い換えると、この種空気清
浄機におけるフィルターの前方に、送風ファン駆動用モ
ータのオン動作と連動して空気吸込口を開口し、送風フ
ァン駆動用モータのオフ動作と連動して空気吸込口を閉
塞する前面パネルを取り付けることによって達成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面の一実施例
にもとづいて説明する図において、1は本体フレーム、
2は本体フレーム1の後ケース、3は本体フレーム1の
前面に取り付けられ、後述するスライドパネル9を支持
するガイドパネルである。
【0014】本体フレーム1には、図3に示すリモコン
スイッチ4によってモータ5をオン・オフする受光セン
サや、連続運転、タイマー運転等を選択するセレクトス
イッチ、その他の操作に必要なスイッチ類、さらには各
種表示ランプ等を備えた操作パネル6が取り付けられて
いる。
【0015】7は本体フレーム1の空気吸込口である。
【0016】モータ5は、本体フレーム1の背部に取り
付けられている。
【0017】なお、モータ5のオン・オフ動作は、リモ
コンスイッチ4に代えて、指タッチ方式によるメンブレ
ムスイッチ、その他のスイッチを用いたり、あるいはこ
れらのスイッチ類とリモコンスイッチ4とを併用するよ
うにしてもよい。
【0018】後ケース2には、シロッコファン8が収容
されており、シロッコファン8はモータ5によって回転
駆動される。
【0019】ガイドパネル3には、抗菌性物質を練り込
んだり表面に抗菌処理をほどこしたスライドパネル9が
前後方向にスライド自在に取り付けられている。その詳
細を以下に示す。
【0020】つまり、スライドパネル9とガイドパネル
3との分解斜視図である図6、また図2に符号10で示
すスライドパネル往復動案内部の拡大横断面図である図
8、さらには空気清浄機の全体的分解斜視図である図9
に示すように、スライドパネル9の背部の左右両側に
は、それぞれ中空軸9aの周囲を囲むようにして断面C
形(および逆C形)のスライド軸9bが設けられてい
る。
【0021】また、ガイドパネル3の両側には、前記中
空軸9aを通す丸孔11、およびスライド軸9bを通す
C形(および逆C形)の孔12が設けられており、ガイ
ドパネル3の背部には、前記C形孔12に連接して、ス
ライドパネル9のスライド軸9bを支持する、図6に示
すスライド軸受3aが設けられている。
【0022】13はスライドパネル9の中空軸9aとス
ライド軸9bとの間に入れられたバネで、スライドパネ
ル9とガイドパネル3との組立時、バネ13の一端は、
ガイドパネル3のスライド軸受3a内に位置してガイド
パネル3の背部に当接しており、バネ13の他端は、ガ
イドパネル3のスライド軸受開口部を覆うキャップ14
に当接しており、キャップ14をスライドパネル9の中
空軸9a内にネジ15を介して取り付けることにより、
バネ13の抜け出しを防止している。
【0023】16はガイドパネル3の前部に軸受3bを
介して取り付けたクランクで、クランク16にはフック
17の一端が掛けられおり、フック17の他端は、同期
モータ18の吊り具19に取り付けられている。
【0024】そして、同期モータ18は、空気清浄機の
スイッチオンと同時にシロッコファン駆動用モータ6と
同期してあらかじめ設定の一定角度回転して停止し、空
気清浄機のスイッチオフでフリーとなる。
【0025】20は本体フレーム1とガイドパネル3と
の間にセットされたフィルターで、フィルター20は、
図4に示すように、例えば静電フィルター21と脱臭フ
ィルター22とを組み合わせてその外周を不織布23で
覆っており、静電フィルター21と脱臭フィルター22
との外周を不織布23で覆うことにより、フィルター2
0の外周を平らにしてその清掃を容易におこなうことが
できる。
【0026】3cはガイドパネル3を本体フレーム1に
固定するための係合突起、1aは前記係合突起3cを係
止する係止孔、3dはガイドパネル3を本体フレーム1
に固定するに際し、ガイドパネル3を構成するプラスチ
ック材の弾性効果を利用して本体フレーム1の突起1b
にはまり込む係合部であり、フィルター20の交換に際
し、ガイドパネル3は、図3に示すように、本体フレー
ム1に対し傾斜状態に開き、あらかじめ所定の一定傾斜
角度で停止するものであり、ガイドパネル3の全体を一
旦本体フレーム1から取り外してフィルター交換をおこ
なう場合に比べて操作性に優れている 24はフィルター交換目安ラベルで、図示実施例の場
合、グレー色表示領域24aとブラウン色表示領域24
bとに区分されており、後述する空気清浄機の運転に際
し、外部から覗き見することのできるフィルター20が
チリやホコリ等の浮遊塵埃を捕集して汚れてグレー色表
示領域24aと同じような色になった時には、フィルタ
ー交換時期であることを利用者に直覚的に知らせ、また
フィルター20が煙草のヤニを捕集して汚れてブラウン
色表示領域24bと同じような色になった時には、これ
またフィルター交換時期であることを利用者に直覚的に
知らせる。
【0027】なお、本実施例に示すように、空気清浄機
の運転に際し、フィルター20の汚れ具合を外部から覗
き見できるということは、従来のようにフィルターの汚
れ具合を確認するのにその都度前面パネルを取り外す必
要がない点で優れているが、フィルター交換目安ラベル
24を設けることにより、フィルター交換の時期を的確
に把握することができ、フィルターが過度に汚れて空気
清浄効果が低下しているにもかかわらずその交換時期を
見過ごす不具合をなくすことができる。
【0028】ところで、図示実施例の場合、フィルター
交換目安ラベル24をガイドパネル3の表面に位置して
フィルター20の近傍に貼り付けた場合について例示し
たが、このフィルター交換目安ラベル24をガイドパネ
ル3以外の、例えばスライドパネル9や本体フレーム1
の一部に表示させることに問題はない。
【0029】また、前記フィルター交換目安ラベル24
に代えて、フィルター20の表面に印刷表示(例えば絵
表示)をほどこし、空気清浄機の運転によってこの印刷
表示がゴミやホコリ等によって埋もれて見えなくなった
時期をフィルター交換の時期としてもよい。
【0030】一方、スライドパネル9がスライドする寸
法以上の出張りを本体フレーム1の一部(例えば図示実
施例に示すように下端)に設けておけば、空気清浄機の
運転停止時、空気清浄機の前に不用意に物を置いても
(特にガラス製品等壊れ易い物を置いても)、空気清浄
機運転によってこれらの物が倒れることはない。
【0031】25は後ケース2に設けられた空気吐出口
である。
【0032】以上の構成において、スイッチオンによっ
てモータ6が回転し、シロッコファン8が回転して空気
清浄作用が開始されると同時に、同期モータ18が一定
角度回転する。
【0033】同期モータ18が一定角度回転すると、同
期モータ18に取り付けられている吊り具19が下方に
引かれ、吊り具19に取り付けられているフック17も
下方に引かれる結果、フック17に掛けられているクラ
ンク16が、ばね13の定常状態の態様に抗して、ガイ
ドパネル3の軸受3bを中心に、前方向に回倒し、スラ
イドパネル9を前方向に押し出し、スライドパネル9と
ガイドパネル3との全周囲側方から室内の空気を吸い込
み、この吸い込まれた空気は、フィルター20を通過し
て清浄な空気となり、シロッコファン8により後ケース
2の空気吐出口25から室内に放出されるというサイク
ルを繰返しおこなう。
【0034】一方、スイッチオフによってモータ6が回
転を停止すると、これと同時に同期モータ18がフリー
となり、同期モータ18がフリーとなったことで、それ
まで伸長していたバネ13には復元力が働いてスライド
パネル9を後退させ、クランク16も元の位置に戻って
スライドパネル9とガイドパネル3間の隙間を閉塞す
る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、空気清浄機の運転停止
に際して前面パネルであるスライドパネル9は閉塞状態
にあるため、従来のように、前面パネルの空気吸込部分
が常にオープンの状態にある場合の不具合、つまり空気
清浄機の運転停止時、フィルターで捕集した汚れに含ま
れる臭気、例えば煙草のヤニの臭いが常にオープン状態
にある前記前面パネルの空気吸込部分から室内に放出さ
れる不具合をなくすことができる。
【0036】また、前記構成を採用することにより、こ
れまた従来技術の不具合、つまり常にオープンの状態に
ある前面パネルの空気吸込部分には、空気清浄機の運転
停止時にもチリやホコリがたまり易く、前面パネルの狭
い格子部分にたまった汚れを掃除するには煩わしさをと
もなうという不具合をなくすことができる。
【0037】さらに、空気清浄機のスイッチオン動作に
ともなってスライドパネル9の開閉動作を自動化したこ
とにより、これまた従来技術の不具合、つまり前面パネ
ルを前後方向にスライドさせる従来形機種のように、前
面パネルの前後方向へのスライドを手動によりおこなう
ことにより、スイッチオン動作と前面パネルのスライド
操作とを別々におこなわなければならない面倒さをなく
すことができる。
【0038】なお、実施例に特有の効果については、先
に発明の実施の形態の項で説明したとおりである。
【0039】以上要するに、本発明によれば、フィルタ
ーで捕集した汚れに含まれる臭気の室内への放出を極力
抑えるとともに、清掃性に優れ、しかも操作性の点でも
優れた改良された空気清浄機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気清浄機の一実施例を示す、運
転停止時の斜視図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】本実施例に係る空気清浄機のフィルター交換時
の斜視図である。
【図4】図3に符号20で示すフィルターの一部破断斜
視図である。
【図5】本実施例に係る空気清浄機の、本体フレーム1
とガイドパネル3との分解斜視図である。
【図6】本実施例に係る空気清浄機の、スライドパネル
9とガイドパネル3との分解斜視図である。
【図7】本実施例に係る空気清浄機の運転時の斜視図で
ある。
【図8】図2に符号10で示すスライドパネル往復動案
内部の拡大横断面図である。
【図9】本実施例に係る空気清浄機の全体的分解斜視図
である。
【符号の説明】
1…本体フレーム、1a…係止孔、1b…突起、3…ガ
イドパネル、3a…スライド軸受、3b…軸受、3c…
係合突起、3d…係合部、5…モータ、8…シロッコフ
ァン、9…スライドパネル、9a…中空軸、9b…スラ
イド軸、10…スライドパネル往復動案内部、11…丸
孔、12…C形(あるいは逆C形)孔、13…バネ、1
4…キャップ、15…ネジ、16…クランク、17…フ
ック、18…同期モータ、19…吊り具、20…フィル
ター、21…静電フィルター、22…脱臭フィルター、
23…不織布、24…フィルター交換目安ラベル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 淵脇 貴志 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立多賀テクノロジー株式会社内 (72)発明者 菅野 善之 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 日立多賀テクノロジー株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−35715(JP,A) 実開 昭55−65441(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 46/00 - 46/54

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風ファンと、前記送風ファンを回転駆
    動するモータと、フィルターとを備える空気清浄機にお
    いて、フィルターを収納したガイドパネルを本体フレームに取
    り付け、前記 フィルターを収納したガイドパネルの前方
    に、送風ファン駆動用モータがオンすると自動的に空気
    吸込口を開口し、送風ファン駆動用モータがオフすると
    自動的に空気吸込口を閉塞するスライドパネルを取り付
    るとともに、フィルター交換に際し、前記ガイドパネ
    ルは、本体フレームに対して傾斜状態に開き、あらかじ
    め所定の一定傾斜角度で停止するよう構成したことを特
    徴とする空気清浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、送風ファン駆動用モ
    ータがオンするとガイドパネルを案内としてその前方の
    スライドパネルが前方向にスライドしてスライドパネル
    とガイドパネルとの間に空気吸込口を形成し、送風ファ
    ン駆動用モータがオフすると前記ガイドパネルを案内と
    してその前方のスライドパネルが後方向にスライドして
    スライドパネルとガイドパネルとの間の空気吸込口を閉
    塞するよう構成した空気清浄機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、フィルター
    はその外周を不織布で覆われている空気清浄機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、フィルターが汚れて交換の時期になったことを、実
    際のフィルターの汚れと同じ色で知らせるフィルター交
    換目安ラベルを表示してある空気清浄機。
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