JPH0895319A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JPH0895319A JPH0895319A JP6233518A JP23351894A JPH0895319A JP H0895319 A JPH0895319 A JP H0895319A JP 6233518 A JP6233518 A JP 6233518A JP 23351894 A JP23351894 A JP 23351894A JP H0895319 A JPH0895319 A JP H0895319A
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Links
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Landscapes
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 入力画像に文字画像と写真画像とが混在する
場合でも、入力画像に忠実な出力画像を得ることを可能
とする画像形成装置を提供すること。 【構成】 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電した
像担持体を露光し、像担持体に静電潜像を形成する露光
手段と、露光手段の光源から像担持体までの光路中に配
置され、印加するバイアスに応じて所定の画像部分に対
応する部分の透過率が変化し、それによって所定の画像
部分に対応する像担持体上の領域への照射量を変化させ
る手段と、前記透過率の変化に対応して、前記像担持体
上の領域に予備露光を行う手段とを具備することを特徴
とする。
場合でも、入力画像に忠実な出力画像を得ることを可能
とする画像形成装置を提供すること。 【構成】 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電した
像担持体を露光し、像担持体に静電潜像を形成する露光
手段と、露光手段の光源から像担持体までの光路中に配
置され、印加するバイアスに応じて所定の画像部分に対
応する部分の透過率が変化し、それによって所定の画像
部分に対応する像担持体上の領域への照射量を変化させ
る手段と、前記透過率の変化に対応して、前記像担持体
上の領域に予備露光を行う手段とを具備することを特徴
とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に係り、
特に、文字画像と写真画像が混在する場合でも、高画質
の出力画像を得ることを可能とするアナログ複写機に関
する。
特に、文字画像と写真画像が混在する場合でも、高画質
の出力画像を得ることを可能とするアナログ複写機に関
する。
【0002】
【従来の技術】画像処理を行わないアナログ複写機に
は、機種によっては、文字モードと写真モードを切り替
えるための切り替えスイッチが備えられている。かかる
複写機では、文字モードにおいては、鉛筆などの濃度の
低い文字を鮮明に印字するような設定になっており、写
真モードにおいては、入力画像の濃度を極力忠実に出力
するようになっている。しかし、1枚の原稿に文字と写
真が混在している場合には、両者の両立は困難である。
は、機種によっては、文字モードと写真モードを切り替
えるための切り替えスイッチが備えられている。かかる
複写機では、文字モードにおいては、鉛筆などの濃度の
低い文字を鮮明に印字するような設定になっており、写
真モードにおいては、入力画像の濃度を極力忠実に出力
するようになっている。しかし、1枚の原稿に文字と写
真が混在している場合には、両者の両立は困難である。
【0003】現像方式として2成分磁気ブラシ現像法を
用いた複写機では、エッジ効果により、文字画像と写真
画像の両立をはかっているが、エッジ効果にも限界があ
ること、また、写真画像においてエッジ効果は画質を低
下させる原因にもなっていることから、文字画像と写真
画像の双方につき十分な出力画像は、未だに得られてい
ない。
用いた複写機では、エッジ効果により、文字画像と写真
画像の両立をはかっているが、エッジ効果にも限界があ
ること、また、写真画像においてエッジ効果は画質を低
下させる原因にもなっていることから、文字画像と写真
画像の双方につき十分な出力画像は、未だに得られてい
ない。
【0004】また、近年の電子写真装置の小型軽量化に
伴い、キャリアを用いない1成分現像方式が利用される
ようになり、タイプによっては全くエッジ効果の見られ
ない現像方式も登場しており、エッジ効果によらずに文
字画像と写真画像の両立を図ることが望まれる。
伴い、キャリアを用いない1成分現像方式が利用される
ようになり、タイプによっては全くエッジ効果の見られ
ない現像方式も登場しており、エッジ効果によらずに文
字画像と写真画像の両立を図ることが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたもので、入力画像に文字画像と写真
画像とが混在する場合でも、入力画像に忠実な出力画像
を得ることを可能とする画像形成装置を提供することを
目的とする。
事情に鑑みなされたもので、入力画像に文字画像と写真
画像とが混在する場合でも、入力画像に忠実な出力画像
を得ることを可能とする画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)は、像担持体を帯電させる帯電
手段と、帯電した像担持体を露光し、像担持体に静電潜
像を形成する露光手段と、露光手段の光源から像担持体
までの光路中に配置され、印加するバイアスに応じて所
定の画像部分に対応する部分の透過率が変化し、それに
よって所定の画像部分に対応する像担持体上の領域への
照射量を変化させる手段と、前記透過率の変化に対応し
て、前記像担持体上の領域に予備露光を行う手段とを具
備することを特徴とする画像形成装置を提供する。
め、本発明(請求項1)は、像担持体を帯電させる帯電
手段と、帯電した像担持体を露光し、像担持体に静電潜
像を形成する露光手段と、露光手段の光源から像担持体
までの光路中に配置され、印加するバイアスに応じて所
定の画像部分に対応する部分の透過率が変化し、それに
よって所定の画像部分に対応する像担持体上の領域への
照射量を変化させる手段と、前記透過率の変化に対応し
て、前記像担持体上の領域に予備露光を行う手段とを具
備することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0007】かかる画像形成装置において、照射量を変
化させる手段として液晶シャッタアレイを用い、予備露
光を行う手段として液晶シャッタアレイと同期して点灯
する発光ダイオ−ドアレイを用いることが出来る。
化させる手段として液晶シャッタアレイを用い、予備露
光を行う手段として液晶シャッタアレイと同期して点灯
する発光ダイオ−ドアレイを用いることが出来る。
【0008】また、本発明(請求項3)は、像担持体を
帯電させる帯電手段と、帯電した像担持体を露光し、像
担持体に静電潜像を形成する露光手段と、露光手段の光
源から原稿までの光路中に配置され、印加するバイアス
に応じて所定の画像部分に対応する部分の透過率及び反
射率が変化し、それによって所定の画像部分に対応する
像担持体上の領域への露光量及び該領域全体の電位を変
化させる手段とを具備することを特徴とする画像形成装
置を提供する。かかる画像形成装置において、露光量及
び該領域全体の電位を変化させる手段としては、高分子
分散型液晶素子を用いることが出来る。
帯電させる帯電手段と、帯電した像担持体を露光し、像
担持体に静電潜像を形成する露光手段と、露光手段の光
源から原稿までの光路中に配置され、印加するバイアス
に応じて所定の画像部分に対応する部分の透過率及び反
射率が変化し、それによって所定の画像部分に対応する
像担持体上の領域への露光量及び該領域全体の電位を変
化させる手段とを具備することを特徴とする画像形成装
置を提供する。かかる画像形成装置において、露光量及
び該領域全体の電位を変化させる手段としては、高分子
分散型液晶素子を用いることが出来る。
【0009】
【作用】本発明では、露光手段の光路に、部分的写真モ
−ド設定機構を配置している。本発明の第1の態様で
は、部分的写真モ−ド設定機構は、印加するバイアスに
応じて所定の画像部分に対応する部分の透過率が変化
し、それによって所定の画像部分に対応する像担持体上
の領域への照射量を変化させる手段と、前記透過率の変
化に対応して、前記像担持体上の領域に予備露光を行う
手段とから構成される。
−ド設定機構を配置している。本発明の第1の態様で
は、部分的写真モ−ド設定機構は、印加するバイアスに
応じて所定の画像部分に対応する部分の透過率が変化
し、それによって所定の画像部分に対応する像担持体上
の領域への照射量を変化させる手段と、前記透過率の変
化に対応して、前記像担持体上の領域に予備露光を行う
手段とから構成される。
【0010】本発明の第2の態様では、部分的写真モ−
ド設定機構は、印加するバイアスに応じて所定の画像部
分に対応する部分の透過率及び反射率が変化し、それに
よって所定の画像部分に対応する像担持体上の領域への
露光量及び該領域全体の電位を変化させる手段により構
成される。
ド設定機構は、印加するバイアスに応じて所定の画像部
分に対応する部分の透過率及び反射率が変化し、それに
よって所定の画像部分に対応する像担持体上の領域への
露光量及び該領域全体の電位を変化させる手段により構
成される。
【0011】本発明の画像形成装置では、かかる部分的
写真モ−ド設定機構により、文字画像においては低濃度
部を濃くし、写真画像においては入力画像に忠実な出力
画像を得られるようにしている。その結果、文字画像と
写真画像が混在した原稿であっても、入力画像に忠実な
出力画像を得ることが可能である。
写真モ−ド設定機構により、文字画像においては低濃度
部を濃くし、写真画像においては入力画像に忠実な出力
画像を得られるようにしている。その結果、文字画像と
写真画像が混在した原稿であっても、入力画像に忠実な
出力画像を得ることが可能である。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、一般的なアナログ複写機の概略
的な構成を示し、図2は、図1に示すアナログ複写機の
光学系の概略を示す。
いて説明する。図1は、一般的なアナログ複写機の概略
的な構成を示し、図2は、図1に示すアナログ複写機の
光学系の概略を示す。
【0013】図1及び図2において、帯電器1により全
面が帯電された感光体2は、原稿の反射率に対応した散
乱光3により露光され、それによって感光体2上に静電
潜像が形成される。光学系は、図2に示すように、光源
11が原稿12の付近を移動し、その反射光をミラー1
3a〜13f及びレンズ14を介して感光体上に投影す
る。
面が帯電された感光体2は、原稿の反射率に対応した散
乱光3により露光され、それによって感光体2上に静電
潜像が形成される。光学系は、図2に示すように、光源
11が原稿12の付近を移動し、その反射光をミラー1
3a〜13f及びレンズ14を介して感光体上に投影す
る。
【0014】感光体上の静電潜像は、現像部4により可
視化され、さらに転写装置5により紙などの被転写体に
可視像が転写される。被転写体は熱などにより定着さ
れ、また、転写後に感光体2上に残留するトナーや紙粉
などは、クリーナ6により除去され、最後に感光体2の
表面電位を揃えるため除電ランプ7により除電処理を行
い、1つの行程が終了する。複写機の印字動作は、この
行程を繰り返すことにより連続して行われる。
視化され、さらに転写装置5により紙などの被転写体に
可視像が転写される。被転写体は熱などにより定着さ
れ、また、転写後に感光体2上に残留するトナーや紙粉
などは、クリーナ6により除去され、最後に感光体2の
表面電位を揃えるため除電ランプ7により除電処理を行
い、1つの行程が終了する。複写機の印字動作は、この
行程を繰り返すことにより連続して行われる。
【0015】アナログ複写機の多くは、正規現像方式を
使用している。正規現像の場合、感光体の表面電位が高
いほど画像濃度は高くなる。正規現像方式における現像
特性と表面電位の設定の例を図3に示す。図3から明ら
かなように、原稿において低濃度の細線を高濃度で複写
できるように、通常は現像特性の傾きに対して、黒字電
位の設定を高めにしている。また、ソリッド中の白細線
(反転細線)を鮮明に印字すること、環境やランニング
によるかぶりを防止するなどの意味から、白地電位も現
像特性に対して余裕を持たせている。
使用している。正規現像の場合、感光体の表面電位が高
いほど画像濃度は高くなる。正規現像方式における現像
特性と表面電位の設定の例を図3に示す。図3から明ら
かなように、原稿において低濃度の細線を高濃度で複写
できるように、通常は現像特性の傾きに対して、黒字電
位の設定を高めにしている。また、ソリッド中の白細線
(反転細線)を鮮明に印字すること、環境やランニング
によるかぶりを防止するなどの意味から、白地電位も現
像特性に対して余裕を持たせている。
【0016】しかしこのような設定において写真画像を
印字すると、中間調部分がうまく再現されず、階調性が
失われてしまう。そこで写真モードでは、感光体の帯電
電位を通常より若干低下させ、同時に露光量(光源の光
量)も低下させることで、白地電位と黒字電位との差を
狭めている。すなわち、現像特性に対する白地電位と黒
字電位の余裕をなくすことで、入力画像濃度と出力画像
濃度との1:1の対応を可能にしているのである。しか
し、この方式では、1つの画面全体を文字画像と写真画
像とで切り替えることは可能であっても、同一の原稿内
において部分的に切り替えるのは困難である。
印字すると、中間調部分がうまく再現されず、階調性が
失われてしまう。そこで写真モードでは、感光体の帯電
電位を通常より若干低下させ、同時に露光量(光源の光
量)も低下させることで、白地電位と黒字電位との差を
狭めている。すなわち、現像特性に対する白地電位と黒
字電位の余裕をなくすことで、入力画像濃度と出力画像
濃度との1:1の対応を可能にしているのである。しか
し、この方式では、1つの画面全体を文字画像と写真画
像とで切り替えることは可能であっても、同一の原稿内
において部分的に切り替えるのは困難である。
【0017】そこで、本発明の第1の実施例に係るアナ
ログ複写機では、図4に示すような構成としている。図
4(a)は、部分的写真モ−ド設定機構20をミラ−1
3fと感光体2との間に配置した構成を示す図、図4
(b)は、部分的写真モ−ド設定機構20の模式図、図
4(c)は、部分的写真モ−ド設定機構20の具体的構
成を示している。部分的写真モ−ド設定機構20は、図
4(b),(c)に示すように、支持部材23に液晶シ
ャッタアレイとLEDアレイとを取り付けた構造を有し
ている。
ログ複写機では、図4に示すような構成としている。図
4(a)は、部分的写真モ−ド設定機構20をミラ−1
3fと感光体2との間に配置した構成を示す図、図4
(b)は、部分的写真モ−ド設定機構20の模式図、図
4(c)は、部分的写真モ−ド設定機構20の具体的構
成を示している。部分的写真モ−ド設定機構20は、図
4(b),(c)に示すように、支持部材23に液晶シ
ャッタアレイとLEDアレイとを取り付けた構造を有し
ている。
【0018】即ち、図4に示すように、感光体2に原稿
の散乱光が照射される直前部分に、印加するバイアスに
よって透過率が変化する装置として液晶シャッタアレイ
21を設け、更に、この液晶シャッタアレイ21を支持
する支持部材23に、LEDアレイ22が取り付けられ
ている。液晶シャッタアレイ21は、バイアスが印加さ
れると部分的に低周波で点滅するようになっていて、そ
れによって感光体に照射される光量が低下する。また、
液晶シャッタアレイ21が点滅すると同時に、LEDア
レイ22が点灯し、液晶シャッタアレイ21が点滅して
いる画像領域のみに均等に光を照射するようになってい
る。このLEDアレイ22の点灯により、感光体の表面
電位は均等に低下し、さらに液晶シャッタアレイ21の
点滅により原稿からの光が遮られ、これにより感光体に
照射される露光量が低下するので、部分的に写真モード
と同じ状態になる。
の散乱光が照射される直前部分に、印加するバイアスに
よって透過率が変化する装置として液晶シャッタアレイ
21を設け、更に、この液晶シャッタアレイ21を支持
する支持部材23に、LEDアレイ22が取り付けられ
ている。液晶シャッタアレイ21は、バイアスが印加さ
れると部分的に低周波で点滅するようになっていて、そ
れによって感光体に照射される光量が低下する。また、
液晶シャッタアレイ21が点滅すると同時に、LEDア
レイ22が点灯し、液晶シャッタアレイ21が点滅して
いる画像領域のみに均等に光を照射するようになってい
る。このLEDアレイ22の点灯により、感光体の表面
電位は均等に低下し、さらに液晶シャッタアレイ21の
点滅により原稿からの光が遮られ、これにより感光体に
照射される露光量が低下するので、部分的に写真モード
と同じ状態になる。
【0019】液晶シャッタアレイ21とLEDアレイ2
2を駆動する信号は、ユーザ側が入力するのが最も手軽
な方法である。図5に入力例を示した。ユーザが原稿台
26に原稿を置いた後に、その上からタッチペン28で
写真部分の4角30をマークすることで、複写機が位置
を記憶し、その位置に対応した感光体表面を露光する際
に、上記した動作を行うようにすればよい。位置合わせ
は精度良く行う必要はなく、写真画像は一般的にある程
度の大きさがあり、ユーザがタッチして決める目盛りの
最小単位も10mm角程度で十分である。ただし、ここ
でユーザが指定した写真の範囲よりも、実際に写真モー
ドになる範囲を、その誤差以上に大きく設定しておかな
いと、写真の角や端で部分的に文字モードの設定になっ
てしまう可能性があるので注意を要する。
2を駆動する信号は、ユーザ側が入力するのが最も手軽
な方法である。図5に入力例を示した。ユーザが原稿台
26に原稿を置いた後に、その上からタッチペン28で
写真部分の4角30をマークすることで、複写機が位置
を記憶し、その位置に対応した感光体表面を露光する際
に、上記した動作を行うようにすればよい。位置合わせ
は精度良く行う必要はなく、写真画像は一般的にある程
度の大きさがあり、ユーザがタッチして決める目盛りの
最小単位も10mm角程度で十分である。ただし、ここ
でユーザが指定した写真の範囲よりも、実際に写真モー
ドになる範囲を、その誤差以上に大きく設定しておかな
いと、写真の角や端で部分的に文字モードの設定になっ
てしまう可能性があるので注意を要する。
【0020】以上のような構成にすることで、同一原稿
内においても、ユーザが希望する範囲のみ写真モードと
して複写することが可能となる。本発明に使用する液晶
シャッタアレイは、印加バイアスにより透過率が変化す
るものであれば何でもよく、本発明者の実験では、一般
的なTN型液晶を用いた。TN型液晶はコントラストが
よいため、点滅させることにより所望の透過率を得るこ
とが出来たが、ネマティック液晶を透明電極を介してガ
ラス板にはさんだ液晶素子や、高分子分散型などの光散
乱方式の液晶素子を用いた場合などは、点滅させる必要
はなく、印加するバイアスによって変化する透過率のみ
で露光量の調節が可能である。
内においても、ユーザが希望する範囲のみ写真モードと
して複写することが可能となる。本発明に使用する液晶
シャッタアレイは、印加バイアスにより透過率が変化す
るものであれば何でもよく、本発明者の実験では、一般
的なTN型液晶を用いた。TN型液晶はコントラストが
よいため、点滅させることにより所望の透過率を得るこ
とが出来たが、ネマティック液晶を透明電極を介してガ
ラス板にはさんだ液晶素子や、高分子分散型などの光散
乱方式の液晶素子を用いた場合などは、点滅させる必要
はなく、印加するバイアスによって変化する透過率のみ
で露光量の調節が可能である。
【0021】本発明に係るアナログ複写機による原稿濃
度と出力画像濃度との関係を図6に示す。文字部分では
原稿濃度1.0以上で出力画像濃度は1.4程度になっ
ているが、写真部分ではほぼ入力画像濃度に対応した出
力画像濃度が得られている。また、このときの感光体の
表面電位を測定したところ、文字部分の黒字では−65
0V、白地では−30V、写真部分の黒字では−460
V、白地では−100V程度であった。
度と出力画像濃度との関係を図6に示す。文字部分では
原稿濃度1.0以上で出力画像濃度は1.4程度になっ
ているが、写真部分ではほぼ入力画像濃度に対応した出
力画像濃度が得られている。また、このときの感光体の
表面電位を測定したところ、文字部分の黒字では−65
0V、白地では−30V、写真部分の黒字では−460
V、白地では−100V程度であった。
【0022】写真部分では感光体の表面にLEDが照射
され、文字部分に比べて200V近く電位が低下し、さ
らに液晶シャッタアレイを、Duty比1/3、10H
zで駆動したことで原稿からの光量が低下し、結果的に
白地電位が上昇したのである。このような処理は、1つ
の原稿において部分的に行うことが可能であるが、勿論
画面全体において行うことも可能である。
され、文字部分に比べて200V近く電位が低下し、さ
らに液晶シャッタアレイを、Duty比1/3、10H
zで駆動したことで原稿からの光量が低下し、結果的に
白地電位が上昇したのである。このような処理は、1つ
の原稿において部分的に行うことが可能であるが、勿論
画面全体において行うことも可能である。
【0023】本発明の第2の実施例は、LEDの露光な
しに第1の実施例と同一の効果を得るものである。即
ち、図7に示すように、複写機の光源11と原稿12と
の間に、印加するバイアスにより透過率と反射率が変化
する部分的写真モ−ド設定機構51を設けたものであ
る。その具体例としては、原稿台自体が10mm角程度
を最小駆動単位とした高分子分散型の液晶素子(PDL
C型、またはNCAP型)により構成されているような
複写機があげられる。
しに第1の実施例と同一の効果を得るものである。即
ち、図7に示すように、複写機の光源11と原稿12と
の間に、印加するバイアスにより透過率と反射率が変化
する部分的写真モ−ド設定機構51を設けたものであ
る。その具体例としては、原稿台自体が10mm角程度
を最小駆動単位とした高分子分散型の液晶素子(PDL
C型、またはNCAP型)により構成されているような
複写機があげられる。
【0024】高分子分散型の液晶素子は、図8に示すよ
うに、対向して配置された2枚のガラス板52の内面に
塗布された透明電極53の間に、液晶とポリマー54と
が収容されており、無電界状態では液晶とポリマーの屈
折率が不一致であるため強い散乱を起こすが、電極間に
電界がかかると液晶とポリマーの屈折率が一致して透明
になる。高分子分散型液晶としては、他に、液晶中に3
次元網目状高分子(PNLC)を作成したポリマーネッ
トワーク液晶が知られており、PN液晶と呼ばれてい
る。また、散乱のレベルは低いが、同じような効果は、
ネマティック液晶のみ(若干の電解質も必要)でも得ら
れており、その代表的な化合物の例を、下記式(1)〜
(8)に示す。
うに、対向して配置された2枚のガラス板52の内面に
塗布された透明電極53の間に、液晶とポリマー54と
が収容されており、無電界状態では液晶とポリマーの屈
折率が不一致であるため強い散乱を起こすが、電極間に
電界がかかると液晶とポリマーの屈折率が一致して透明
になる。高分子分散型液晶としては、他に、液晶中に3
次元網目状高分子(PNLC)を作成したポリマーネッ
トワーク液晶が知られており、PN液晶と呼ばれてい
る。また、散乱のレベルは低いが、同じような効果は、
ネマティック液晶のみ(若干の電解質も必要)でも得ら
れており、その代表的な化合物の例を、下記式(1)〜
(8)に示す。
【0025】
【化1】
【0026】本実施例に係る複写機において、通常の文
字を中心に印字を行う場合、図9(a)に示すように、
液晶素子51にはバイアスが印加されており、原稿台は
透明である。原稿からの反射光55は忠実に感光体表面
に到達するので、通常の静電潜像が書き込まれる。ここ
で、原稿の一部が写真だった場合、第1の実施例のよう
に、ユーザ側の入力により、写真部分に対応する原稿台
がマークされる。原稿台はユーザの入力を記憶し、複写
時に、図9(b)に示すように、写真部分の液晶のバイ
アスをOFFまたはパルス駆動する。無電界状態になっ
た液晶素子は白濁し、光源から照射された光に対してあ
る程度の透過率と反射率を同時に持つ状態56になる。
すなわち、白濁による透過率の著しい低下が、写真部分
に対応する感光体上の領域に照射される原稿からの反射
光量を低下させ、露光量を下げるように働き、いわば第
1の実施例で言う液晶シャッタアレイに相当する機能を
果たす。また、さらに白濁した液晶層による散乱光の一
部57が感光体表面の写真部分に対応する領域に照射さ
れるため、その領域の帯電電位全体を若干下げる働きを
し、いわば第1の実施例で言うLEDアレイに相当する
機能を果たす。
字を中心に印字を行う場合、図9(a)に示すように、
液晶素子51にはバイアスが印加されており、原稿台は
透明である。原稿からの反射光55は忠実に感光体表面
に到達するので、通常の静電潜像が書き込まれる。ここ
で、原稿の一部が写真だった場合、第1の実施例のよう
に、ユーザ側の入力により、写真部分に対応する原稿台
がマークされる。原稿台はユーザの入力を記憶し、複写
時に、図9(b)に示すように、写真部分の液晶のバイ
アスをOFFまたはパルス駆動する。無電界状態になっ
た液晶素子は白濁し、光源から照射された光に対してあ
る程度の透過率と反射率を同時に持つ状態56になる。
すなわち、白濁による透過率の著しい低下が、写真部分
に対応する感光体上の領域に照射される原稿からの反射
光量を低下させ、露光量を下げるように働き、いわば第
1の実施例で言う液晶シャッタアレイに相当する機能を
果たす。また、さらに白濁した液晶層による散乱光の一
部57が感光体表面の写真部分に対応する領域に照射さ
れるため、その領域の帯電電位全体を若干下げる働きを
し、いわば第1の実施例で言うLEDアレイに相当する
機能を果たす。
【0027】この実施例によれば、図10(a)に示す
ように、液晶素子が原稿台全面にある場合は、複写機本
体に位置合わせ機構を備える必要は全くなく、単純に原
稿台を取り替えるだけでよい。通常の複写機にオプショ
ンとして取り付けることも可能である。また、図10
(b)に示すように、液晶素子と複写機を一体型にする
か、もしくは簡単な連動機構をつけることで、液晶素子
を、光源の移動61と連動して動くようにしておけば、
液晶素子の大きさは複写機の露光スリット幅程度の長さ
でよいことになり、液晶素子の製造も容易になる。
ように、液晶素子が原稿台全面にある場合は、複写機本
体に位置合わせ機構を備える必要は全くなく、単純に原
稿台を取り替えるだけでよい。通常の複写機にオプショ
ンとして取り付けることも可能である。また、図10
(b)に示すように、液晶素子と複写機を一体型にする
か、もしくは簡単な連動機構をつけることで、液晶素子
を、光源の移動61と連動して動くようにしておけば、
液晶素子の大きさは複写機の露光スリット幅程度の長さ
でよいことになり、液晶素子の製造も容易になる。
【0028】図11に、第2の実施例に係るアナログ複
写機による原稿濃度と出力画像濃度との関係を示した。
図11に示す結果によると、第1の実施例ほどではない
が、文字部分よりも写真部分のほうが、入力画像濃度に
対応した出力画像濃度が得られている。そして、このと
きの感光体の表面電位は、文字部分の黒字では−650
V、白地では−30V、写真部分の黒字では−570
V、白地では−110V程度であった。
写機による原稿濃度と出力画像濃度との関係を示した。
図11に示す結果によると、第1の実施例ほどではない
が、文字部分よりも写真部分のほうが、入力画像濃度に
対応した出力画像濃度が得られている。そして、このと
きの感光体の表面電位は、文字部分の黒字では−650
V、白地では−30V、写真部分の黒字では−570
V、白地では−110V程度であった。
【0029】第2の実施例に係る複写機が第1の実施例
に係る複写機に比べて効果が少ないのは、無電界時の液
晶素子の反射率が十分でないため、写真部分の黒字電位
が最適な値まで低下しきっていないためである。第2の
実施例では、無電界状態における液晶素子の光散乱と光
吸収によって、文字部分と写真部分との感光体の表面電
位の差が決まってくる。液晶素子による光吸収が大きい
と、写真部分ではduty比を小さくしたパルスで液晶
を駆動しなければならず、一方、反射率はduty比を
小さくしていくほど低下してしまうため、液晶素子のこ
れらのパラメータを最適化することによって、より原稿
に忠実な出力画像を得ることが可能になる。
に係る複写機に比べて効果が少ないのは、無電界時の液
晶素子の反射率が十分でないため、写真部分の黒字電位
が最適な値まで低下しきっていないためである。第2の
実施例では、無電界状態における液晶素子の光散乱と光
吸収によって、文字部分と写真部分との感光体の表面電
位の差が決まってくる。液晶素子による光吸収が大きい
と、写真部分ではduty比を小さくしたパルスで液晶
を駆動しなければならず、一方、反射率はduty比を
小さくしていくほど低下してしまうため、液晶素子のこ
れらのパラメータを最適化することによって、より原稿
に忠実な出力画像を得ることが可能になる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によると、光路中に部分的写真モ−ド設定機構を備
えており、この機構によって、写真画像に対応する感光
体の領域の露光量を減少させ、かつ写真画像に対応する
感光体の領域全体の電位を均等に下げるようにしてお
り、その結果、文字画像と写真画像が混在した原稿であ
っても、入力画像に忠実な出力画像を得ることが可能で
ある。
装置によると、光路中に部分的写真モ−ド設定機構を備
えており、この機構によって、写真画像に対応する感光
体の領域の露光量を減少させ、かつ写真画像に対応する
感光体の領域全体の電位を均等に下げるようにしてお
り、その結果、文字画像と写真画像が混在した原稿であ
っても、入力画像に忠実な出力画像を得ることが可能で
ある。
【図1】通常のアナログ複写機の概略を示す図。
【図2】図1に示すアナログ複写機の光学系を示す図。
【図3】正規現像特性の1例を示す特性図。
【図4】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置の主
要な構成を示す図。
要な構成を示す図。
【図5】ユーザによる写真部分の入力例を示す図。
【図6】本発明の第1の実施例に係る画像形成装置によ
って複写を行ったときの画像濃度特性を示す特性図。
って複写を行ったときの画像濃度特性を示す特性図。
【図7】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の主
要な構成を示す図。
要な構成を示す図。
【図8】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の液
晶素子の構成例を示す図。
晶素子の構成例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の動
作原理を示す図。
作原理を示す図。
【図10】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置の
具体例を示す図
具体例を示す図
【図11】本発明の第2の実施例に係る画像形成装置に
よって複写を行ったときの画像濃度特性を示す特性図。
よって複写を行ったときの画像濃度特性を示す特性図。
1…帯電部材、2…感光体、3…露光、4…現像部、5
…転写部材、6…クリーナ、7…除電装置、8…紙サイ
ズ除電ランプ、9…紙はくりチャージャ、11…光源、
12…原稿、13…ミラー、14…レンズ、20…部分
的写真モ−ド設定機構、21…液晶シャッタ、22…L
EDアレイ、23…支持部材、25…複写機本体、26
…原稿台、27…タッチペンに反応するマス、28…タ
ッチペン、29…写真部分、30…写真部分の角、51
…液晶素子、52…ガラス板、53…透明電極、54…
液晶とポリマー、55…反射光、56…白濁した液晶素
子、57…白濁した液晶素子による散乱光、61…光源
移動方向。
…転写部材、6…クリーナ、7…除電装置、8…紙サイ
ズ除電ランプ、9…紙はくりチャージャ、11…光源、
12…原稿、13…ミラー、14…レンズ、20…部分
的写真モ−ド設定機構、21…液晶シャッタ、22…L
EDアレイ、23…支持部材、25…複写機本体、26
…原稿台、27…タッチペンに反応するマス、28…タ
ッチペン、29…写真部分、30…写真部分の角、51
…液晶素子、52…ガラス板、53…透明電極、54…
液晶とポリマー、55…反射光、56…白濁した液晶素
子、57…白濁した液晶素子による散乱光、61…光源
移動方向。
Claims (4)
- 【請求項1】 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電
した像担持体を露光し、像担持体に静電潜像を形成する
露光手段と、露光手段の光源から像担持体までの光路中
に配置され、印加するバイアスに応じて所定の画像部分
に対応する部分の透過率が変化し、それによって所定の
画像部分に対応する像担持体上の領域への照射量を変化
させる手段と、前記透過率の変化に対応して、前記像担
持体上の領域に予備露光を行う手段とを具備することを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記照射量を変化させる手段は液晶シャ
ッタアレイであり、前記予備露光を行う手段は、前記液
晶シャッタアレイに同期して点灯する発光ダイオ−ドア
レイである請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 像担持体を帯電させる帯電手段と、帯電
した像担持体を露光し、像担持体に静電潜像を形成する
露光手段と、露光手段の光源から原稿までの光路中に配
置され、印加するバイアスに応じて所定の画像部分に対
応する部分の透過率及び反射率が変化し、それによって
所定の画像部分に対応する像担持体上の領域への露光量
及び該領域全体の電位を変化させる手段とを具備するこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 前記露光量及び電位を変化させる手段
は、高分子分散型液晶素子である請求項3に記載の画像
形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6233518A JPH0895319A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6233518A JPH0895319A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0895319A true JPH0895319A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16956292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6233518A Pending JPH0895319A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0895319A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5839035A (en) * | 1997-06-02 | 1998-11-17 | Xerox Corporation | Photomode contrast control system for an electrostatographic printing machine |
JP2008164745A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP6233518A patent/JPH0895319A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5839035A (en) * | 1997-06-02 | 1998-11-17 | Xerox Corporation | Photomode contrast control system for an electrostatographic printing machine |
JP2008164745A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
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