JPH0895312A - 静電潜像現像用湿式現像剤 - Google Patents

静電潜像現像用湿式現像剤

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JPH0895312A
JPH0895312A JP6233107A JP23310794A JPH0895312A JP H0895312 A JPH0895312 A JP H0895312A JP 6233107 A JP6233107 A JP 6233107A JP 23310794 A JP23310794 A JP 23310794A JP H0895312 A JPH0895312 A JP H0895312A
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latent image
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wet
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JP6233107A
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Eiji Ota
栄治 太田
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Haruaki Ishizaki
晴朗 石崎
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色剤粒子の分散性及び帯電特性の経時安定
性に優れた静電潜像現像用湿式現像剤を提供する。 【構成】 常温で固体であり、且つ融点を越える加熱に
よる溶融と、冷却による固化を可逆的に繰り返す分散媒
中に、着色剤粒子及び樹脂を含有してなる静電潜像現像
用湿式現像剤において、上記分散媒を水酸基を有する炭
化水素を含有した分散媒とする。なお、上記水酸基を有
する炭化水素は、一般式R−OH(ただし、Rは、アル
キル基又は芳香環であり、直鎖部分の炭素数が6以上の
アルキル鎖を有する。)で示されるものである。また、
上記水酸基を有する炭化水素の含有量は、分散媒の10
重量%以上であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセス等に
おいて静電潜像を現像するための静電潜像現像用湿式現
像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成技術の分野において、一様に帯
電させた光導帯電体上又は感光体上に画像信号に応じて
選択的に光照射を行い静電潜像を形成し、形成された静
電潜像を現像する方法は、一般に電子写真プロセスと呼
ばれている。この電子写真プロセスには、大別して乾式
現像法と湿式現像法がある。
【0003】乾式現像法は、原理的に静電潜像に単に着
色剤の粉末を散布し付着させるだけなので、取扱い性及
び現像トナー剤の保存性に優れるという長所を有してい
る。しかしながら、電子スチル写真を印画するプリンタ
等に見られる如く、近年高まりつつある高品位画像への
要望に対応するには、湿式現像法に一歩譲らざるを得な
いのが実情である。
【0004】これに対して湿式現像法は、着色剤として
染料或いは顔料を絶縁性の分散媒に分散させた液体現像
剤を使用する方法であり、この湿式現像法によれば、銀
塩写真に匹敵する解像度と階調を得ることが可能であ
る。特に着色剤として顔料を使用した場合には、非常に
優れた耐候性を有する画像を形成できる。そのため、こ
の湿式現像法は各方面で開発が進められている。
【0005】従来、このような湿式現像法に用いられる
現像剤としては、絶縁性の分散媒が、例えば飽和炭化水
素系のアイソパーG(エッソ社製)等に代表されるよう
な、常温で液体状の物質である湿式現像剤が知られてい
る。これに対して、特開平2−6966号公報にその記
載が見られるように、常温で固体であり加熱により液化
する電気絶縁性有機物から成る分散媒に着色剤粒子等を
分散させた固形化現像剤が提案されている。この固形化
現像剤は、保存時には固形であるため、取扱いが容易で
組成変化が少ない等の利点を有している。
【0006】そして、このような固形化現像剤を静電潜
像の現像に用いた画像形成方法として、例えば、特開平
2−81073号公報において、感光体等の基体上に、
固形化現像剤を加熱し溶融させて、着色剤粒子と分散媒
等を有して成る現像剤画像を形成し、この現像剤画像を
加熱し溶融させた状態で被転写体を接触させて転写する
方法、あるいは前記現像剤画像が冷却固化するときに被
転写体を圧接させて転写する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記固形化現像剤にお
いて、分散媒には、n−パラフィンのように分子構造が
炭化水素鎖のみから成る溶媒が使用されている。そし
て、上記固形化現像剤には、通常は樹脂が添加される。
これは、樹脂立体障害層により着色剤粒子の凝集を防止
することにより、着色剤粒子の分散性や帯電特性等を向
上させて、固形化現像剤の現像特性を優れたものとする
ためである。
【0008】しかしながら、上記樹脂は、−COOH、
−OH、−NH3 等の極性基と、樹脂中の骨格を形成す
る−CO−、−C(=O)O−等の部分を有する構造で
あり、分子構造が炭化水素鎖のみから成る溶媒とは、相
溶性がよくない。したがって、固形化現像剤を作製した
際に、あるいは保存時に加熱溶融し再び冷却固化した際
に、分子構造が炭化水素鎖のみから成る溶媒が結晶化す
ると、樹脂中に相溶し溶媒和していた溶媒が、樹脂立体
障害層から抜け出してしまい、樹脂立体障害層が縮んだ
形態となってしまう。すると、樹脂立体障害層による着
色剤粒子の凝集防止効果が劣化してしまうため、着色剤
粒子が凝集化して、着色剤粒子の分散性や帯電特性等が
劣化してしまう。
【0009】すなわち、静電潜像の現像に用いられる固
形化現像剤においては、着色剤粒子の分散性及び帯電特
性等の経時安定性が大きな課題となっており、その解決
が待たれるところである。
【0010】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、記録画像の階調性や解像度
を損なうことなく、着色剤粒子の分散性及び帯電特性等
の経時安定性に優れた静電潜像現像用湿式現像剤を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、着色剤粒子の
分散性及び帯電特性等の経時安定性は、添加する樹脂の
溶媒への相溶性に大きく依存し、添加する樹脂と溶媒の
相溶性を向上させることにより、着色剤粒子の分散性及
び帯電特性等の経時安定性に優れた静電潜像現像用湿式
現像剤が得られることを見いだした。
【0012】このような知見に基づいて完成された本発
明の静電潜像現像用湿式現像剤は、常温で固体であり且
つ融点を越える加熱による溶融と冷却による固化を可逆
的に繰り返す分散媒中に、着色剤粒子及び樹脂を含有し
て成る静電潜像現像用湿式現像剤であって、上記分散媒
が、水酸基を有する炭化水素を含有することを特徴とす
るものである。
【0013】ここで、水酸基を有する炭化水素とは、一
般式R−OH(ただし、Rはアルキル基又は芳香環であ
る。)で示される構造を有するものである。
【0014】なお、上記一般式R−OHにおいて、R
は、アルキル基又は芳香環であればよいが、この水酸基
を有する炭化水素を他の溶媒と混合する際の相溶性を考
慮すると、Rの炭化水素鎖の炭素数はある程度必要であ
る。すなわち、Rは、直鎖部分の炭素数が6以上のアル
キル鎖を有することが好ましい。そして、Rは、直鎖部
分の炭素数が6以上のアルキル鎖を含んでいれば、他に
直鎖状或いは分岐型のアルキル鎖を含んでいてもよく、
さらには、−OH、−NH2 、−SH等の極性基や、−
C(=O)O−等が導入されていてもよい。
【0015】また、上記静電潜像現像用湿式現像剤にお
いて、前記水酸基を有する炭化水素の含有量は、分散媒
の10重量%以上であることが好ましい。
【0016】本発明の静電潜像現像用湿式現像剤は、常
温で固体であり、かつ融点を越える加熱による溶融と、
融点を下回る冷却による固化とを、可逆的に繰り返す分
散媒を含有する。この分散媒としては、上記水酸基を有
する炭化水素だけから成るものであっても、上記水酸基
を有する炭化水素と、その他の電気絶縁性有機物から成
る溶媒とを混合したものであってもよい。なお、水酸基
を有する炭化水素と、その他の電気絶縁性有機物から成
る溶媒とを混合して分散媒とする場合、水酸基を有する
炭化水素の含有量は、分散媒の10重量%以上であるこ
とが好ましい。このとき、水酸基を有する炭化水素が液
体であっても、これらを混合して成る分散媒が、溶融と
固化を可逆的に繰り返すものであればよい。
【0017】上記水酸基を有する炭化水素としては、例
えば、高級アルコール類として1−トリデカノール(融
点33.0℃)、1−テトラデカノール(融点38〜4
0℃)、1−ペンタデカノール(融点45〜46℃)、
1−ヘキサデカノール(融点48〜50℃)、1−ステ
アリルアルコール(融点59.4℃)、及び1−ヘキサ
コサノール(融点79〜81℃)等が挙げられ、水酸基
を複数個有するものとして1,12−ドデカンジオール
(融点81〜84℃)、ベンゼン環を有するものとして
4−フェノキシフェノール(融点83〜85℃)等が挙
げられる。ここで、水酸基を有する炭化水素の分子量
は、約2000以下が好ましく、さらには約1000以
下がより好ましい。また、このような水酸基を有する炭
化水素と、その他の電気絶縁性有機物から成る溶媒とを
混合して分散媒とする場合は、溶融状態における分散媒
の粘度が約0.1Pa・s以下となるようにすることが
好ましい。
【0018】また、水酸基を有する炭化水素と混合され
る、その他の電気絶縁性有機物から成る溶媒は、常温で
固体であり、かつ融点を越える加熱による溶融と、融点
を下回る冷却による固化とを、可逆的に繰り返すもので
あればよいが、通常の使用環境や取扱い性等を考慮する
と、融点が30℃以上であることが好ましく、さらには
40℃以上であることがより好ましい。また、融点の上
限は特に規定されるものではないが、実用的にはおよそ
100℃以下、より好ましくは80℃以下である。この
理由は、融点があまり高すぎても加熱に余分なエネルギ
ーを要すること、基体上に保持して使用する場合に基体
として一般に使用される材料の耐熱温度を越えてはなら
ないこと等による。これらの要求を満たす材料として
は、パラフィン類、ロウ類、及びこれらの混合物が挙げ
られる。まず、パラフィン類としては、ノナデカンから
ヘキサコンタンに至る炭素数19〜60の各種のn−パ
ラフィンがある。また、ロウ類としては、カルナウバロ
ウ、綿ロウ等の植物ロウ、ペトロラタム等の石油ロウ等
が挙げられる。これらの材料は誘電率が1.9〜2.3
程度の誘電体である。
【0019】また、本発明の静電潜像現像用湿式現像剤
は、着色剤粒子を含有する。この着色剤粒子としては、
従来公知の無機顔料、有機顔料、染料及びこれらの混合
物等が使用できる。具体的には、例えば、無機顔料とし
ては、クロム系顔料、カドミウム系顔料、鉄系顔料、コ
バルト系顔料、群青、紺青等が挙げられる。また、有機
顔料や染料としては、ハンザイエロー(C.I.116
80)、ベンジジンイエロー(C.I.21090)、
ベンジジンオレンジ(C.I.21110)ファースト
レッド(C.I.37085)、ブリリアントカーミン
3B(C.I.16015−Lake)、フタロシアニ
ンブルー(C.I.74160)ビクトリアブルー
(C.I.50415)、オイルブルー(C.I.74
350)、アルカリブルー(C.I.42770A)、
ファーストスカーレット(C.I.12315)、ロー
ダミン6B(C.I.45160)、ローダミンレーキ
(C.I.45160−Lake)、ファーストスカイ
ブルー(C.I.74200−Lake)、ニグロシン
(C.I.50415)及びカーボンブラック等が挙げ
られる。これらは単独でも2種以上の混合物としても用
いることができ、所望の発色を有するものを選択して使
用すれば良い。
【0020】なお、このような着色剤粒子の配合比は、
分散媒1リットルに対して0.01〜100gであるこ
とが好ましく、さらには0.1から10gであることが
より好ましい。特に効率的な現像を行い廃トナーの量を
抑制するためには、分散媒に対する濃度(分散媒と着色
剤粒子との比率(希釈率))を2〜10重量%とするこ
とが好ましい。ここで、着色剤粒子の濃度範囲は、あく
までも現像工程における濃度であって、例えば保存時等
にはより高い濃度に濃縮されていてもよい。
【0021】また、本発明の静電潜像現像用湿式現像剤
は、着色剤粒子の分散性及び帯電特性等を向上させる目
的で樹脂を含有する。この樹脂としては、従来公知の樹
脂材料を適宜選択して使用することができる。具体的に
は、例えば、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、環化ゴム、天然ゴム等のゴム類、あるいは、スチレ
ン系樹脂、ビニルトルエン系樹脂、アクリル系樹脂、メ
タクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネイ
ト系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂等の合成樹脂類、ある
いは、ロジン系樹脂、水素添加ロジン系樹脂、アマニ油
変成アルキド樹脂等の変成アルキドを含むアルキド樹脂
類、ポリテルペン類等の天然樹脂類等が挙げられる。そ
の他、フェノール樹脂類、フェノールホルマリン樹脂
類、エステルガム樹脂類、植物油ポリアミド樹脂類等も
有用であるし、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン
等の様なハロゲン化炭化水素重合体類、ビニルトルエン
−ブタジエン、ブタジエン−イソプレン等の合成ゴム
類、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレート、ステアリルメタクリレート、ラウリルアク
リレート、オクチルアクリレート等の長鎖アルキル基を
持つアクリル系モノマーの重合体もしくはそれらと他の
重合性モノマーとの共重合体(例えば、スチレン−ラウ
リルメタクリレート共重合体、アクリル酸−ラウリルメ
タクリレート共重合体等)、ポリエチレン等のポリオレ
フィン類、ポリテルペン類等も使用できる。なお、この
ような樹脂の着色剤粒子に対する重量比は0.05以
上、0.5以下であることが好ましい。
【0022】また、本発明の静電潜像現像用湿式現像剤
は、電荷供与剤を含有するものであってもよい。この電
荷供与剤としては、例えば、ナフテン酸、オクテン酸、
オレイン酸、イソステアリン酸又はラウリン酸等の脂肪
族の金属塩、スルホコハク酸エステル類の金属塩、油溶
性スルホン酸エステル金属塩、アビエチン酸等の金属
塩、芳香族カルボン酸金属塩、芳香族スルホン酸金属塩
が挙げられる。また、着色剤粒子の帯電電位を向上させ
るために、SiO2 、Al23、TiO 2、ZnO、G
23、In23、GeO2 、SnO2 、PbO2 、M
gO等の金属酸化物粒子やこれらの混合物を電荷供与剤
として添加しても良い。なお、このような電荷供与剤の
添加量は、着色剤粒子と同量以下程度の範囲が好まし
く、通常は分散媒1リットルに対して0.001〜10
g、好ましくは0.01〜1gの範囲で添加される。
【0023】また、本発明の静電潜像現像用湿式現像剤
には、着色剤粒子の帯電特性を向上させるために、電荷
増強剤を、着色剤粒子に対して重量比で2倍以下、好ま
しくは同量以下の範囲で添加してもよい。
【0024】
【作用】本発明の静電潜像現像用湿式現像剤では、分散
媒が、水酸基を有する炭化水素を含有する。この水酸基
を有する炭化水素は、炭化水素鎖のみから成る溶媒に比
べて極性が増した溶媒であるため、樹脂に対する相溶性
に優れており、溶媒が樹脂立体障害層から抜け出しにく
い。そのため、樹脂立体障害層の収縮があまり生じず、
樹脂による着色剤粒子の凝集防止効果が高く維持され
る。したがって、着色剤粒子の分散性や帯電特性等が優
れたものとなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。なお、本発明がこの実施例に限定される
ものでないことは言うまでもない。
【0026】実施例1 まず、特開平5−61269号公報の実施例に記載され
るような、ステアリルアクリレートを主体とするアクリ
ル共重合体から成る樹脂を次にように合成した。すなわ
ち、ステアリルアクリレート(SA),メチルアクリレ
ート(MA),オキシエチレンを有するモノマーCH3
=C(CH3 )COO(CH2 CH2 O)4 CH3 (M
40G)を、仕込モル比でそれぞれ30%,69%,1
%となるように量り取り、モノマー重量の0.5%の反
応開始剤アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を加
えた。そして、約5倍程度の溶媒(トルエン)を加えた
後、乾燥窒素ガスN2 によってバブリングし、その窒素
雰囲気下で封管し、約75℃で約24時間重合反応させ
た。その後、n−ヘキサンとメタノールによって2回精
製した。そして、溶媒を完全に取り除いた上で保存し
た。
【0027】そして、上述のように合成して得られた樹
脂、一次粒子径30nmのカーボンブラック(コロンビ
アン・カーボン社製、商品名:ラーベン760)、分散
媒となる1−トリデカノール(融点33℃)、及び電荷
供与剤となるオクチル酸Zrを、下記の組成にて混合
し、分散媒の融点以上である90℃に加熱したボールミ
ルにて48時間攪拌した後、冷却固化して静電潜像現像
用湿式現像剤を得た。
【0028】 カーボンブラック 1.00g 1−トリデカノール 38.50g 樹脂 0.50g オクチル酸Zr 20μl実施例2 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを1
−テトラデカノール(融点38〜40℃)に代えた以外
は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を
作製した。
【0029】実施例3 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを1
−ペンタデカノール(融点45〜46℃)に代えた以外
は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を
作製した。
【0030】実施例4 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを1
−ヘキサデカノール(融点48〜50℃)に代えた以外
は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を
作製した。
【0031】実施例5 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを1
−ステアリルアルコール(融点59.4℃)に代えた以
外は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤
を作製した。
【0032】実施例6 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを1
−ヘキサコサノール(融点79〜81℃)に代えた以外
は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を
作製した。
【0033】実施例7 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを
1,12−ドデカンジオール(融点81〜84℃)に代
えた以外は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式
現像剤を作製した。
【0034】実施例8 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールを4
−フェノキシフェノール(融点83〜85℃)に代えた
以外は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0035】実施例9 実施例1の組成にて、分散媒を1−トリデカノールか
ら、10重量部の1−トリデカノール(融点33℃)と
90重量部のn−パラフィン(融点42〜44℃)とを
混合した分散媒に代えた以外は、実施例1と同様にして
静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0036】実施例10 実施例1の組成にて、分散媒を1−トリデカノールか
ら、20重量部の1−トリデカノール(融点33℃)と
80重量部のn−パラフィン(融点42〜44℃)とを
混合した分散媒に代えた以外は、実施例1と同様にして
静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0037】実施例11 実施例1の組成にて、分散媒を1−トリデカノールか
ら、40重量部の1−トリデカノール(融点33℃)と
60重量部のn−パラフィン(融点42〜44℃)とを
混合した分散媒に代えた以外は、実施例1と同様にして
静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0038】実施例12 実施例1の組成にて、分散媒を1−トリデカノールか
ら、70重量部の1−トリデカノール(融点33℃)と
30重量部のn−パラフィン(融点42〜44℃)とを
混合した分散媒に代えた以外は、実施例1と同様にして
静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0039】比較例1 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールをn
−パラフィン(融点42〜44℃)に代えた以外は、実
施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を作製し
た。
【0040】比較例2 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールをn
−パラフィン(融点50〜52℃)に代えた以外は、実
施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を作製し
た。
【0041】比較例3 実施例1の組成にて、分散媒の1−トリデカノールをn
−パラフィン(融点69℃)に代えた以外は、実施例1
と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0042】以上のように作製した実施例1〜12及び
比較例1〜3の静電潜像現像用湿式現像剤について、着
色剤粒子の帯電特性及び平均粒子径を測定した。
【0043】着色剤粒子の帯電特性の測定は、電気泳動
を用いた方法で、次のように測定した。すなわち、作製
した静電潜像現像用湿式現像剤を90℃にて溶融して2
ml評量し、図1に示すように、この静電潜像現像用湿
式現像剤6を、電極5の間の距離が1mmの電荷測定用
セル1に入れ、電圧印加装置4にて500Vで50秒間
電圧を印加したときに流れた電流を電流計2で測定し、
この電流の積分値をX−Yレコーダー3で記録して電荷
量を求めた。
【0044】そして、着色剤粒子の平均粒子径の測定
は、作製した静電潜像現像用湿式現像剤を0.01g評
量し、50mlのアイソパーH(エッソ社製)にて希釈
後、超音波振動分散機にて約5分間分散させ、光散乱方
式光度計による粒度分布測定機にて行った。なお、着色
剤粒子の平均粒子径の値は、着色剤粒子の分散性が優れ
ている場合は小さな値となり、着色剤粒子の分散性が劣
化して凝集化すると大きな値となる。
【0045】以上の着色剤粒子の帯電特性及び平均粒子
径の測定を、経時安定性を評価するために、静電潜像現
像用湿式現像剤の作製後、24時間経過後と336時間
(14日間)経過後に行った。なお、静電潜像現像用湿
式現像剤の保存時の環境は、温度25℃、湿度60%と
した。
【0046】以上の測定結果を、336時間後の電荷量
が24時間後の電荷量に対して減少した割合である電荷
量減少率とともに、表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1に示す測定結果から、水酸基を有する
炭化水素を分散媒に用いた実施例1〜8と、n−パラフ
ィンを分散媒に用いた比較例1〜3を比較すると、水酸
基を有する炭化水素を分散媒に用いた場合は、着色剤粒
子の帯電特性及び分散性が良好であり、n−パラフィン
だけを分散媒に用いた場合は、分散媒の融点に関係な
く、着色剤粒子の帯電特性及び分散性が劣化しているの
が分かる。
【0049】また、実施例9〜12の評価結果から、分
散媒が、水酸基を有する炭化水素である1−トリデカノ
ールを10重量%以上含有する場合は、着色剤粒子の帯
電特性及び分散性が良好であるのが分かる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、分散媒を水酸基を有する炭化水素とすることに
より、あるいは分散媒に水酸基を有する炭化水素を10
重量%以上含有させることにより、着色剤粒子の分散性
及び帯電特性の経時安定性に優れた、良好な現像特性を
有する静電潜像現像用湿式現像剤を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気泳動を用いた帯電特性の測定の様子を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 電荷測定用セル 2 電流計 3 X−Yレコーダー 4 電圧印加装置 5 電極 6 静電潜像現像用湿式現像剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体であり且つ融点を越える加熱
    による溶融と冷却による固化を可逆的に繰り返す分散媒
    中に、着色剤粒子及び樹脂を含有して成る静電潜像現像
    用湿式現像剤において、 上記分散媒が、水酸基を有する炭化水素を含有すること
    を特徴とする静電潜像現像用湿式現像剤。
  2. 【請求項2】 前記水酸基を有する炭化水素が、一般式
    R−OH(ただし、Rは、アルキル基又は芳香環であ
    り、直鎖部分の炭素数が6以上のアルキル鎖を有す
    る。)で示される構造を有することを特徴とする請求項
    1記載の静電潜像現像用湿式現像剤。
  3. 【請求項3】 前記水酸基を有する炭化水素の含有量
    が、分散媒の10重量%以上であることを特徴とする請
    求項1又は2記載の静電潜像現像用湿式現像剤。
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