JPH0815922A - 静電潜像現像用湿式現像剤 - Google Patents

静電潜像現像用湿式現像剤

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JPH0815922A
JPH0815922A JP6148213A JP14821394A JPH0815922A JP H0815922 A JPH0815922 A JP H0815922A JP 6148213 A JP6148213 A JP 6148213A JP 14821394 A JP14821394 A JP 14821394A JP H0815922 A JPH0815922 A JP H0815922A
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JP
Japan
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developer
electrostatic latent
latent image
colorant particles
resin
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JP6148213A
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English (en)
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Eiji Ota
栄治 太田
Haruo Watanabe
春夫 渡辺
Haruaki Ishizaki
晴朗 石崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色剤粒子の分散性、着色剤粒子の帯電状態
の経時安定性に優れるとともに、現像剤画像の基体から
被転写体への転写性に優れた静電潜像現像用湿式現像剤
を提供する。 【構成】 常温で固体であり且つ融点を越える加熱によ
る溶融と冷却による固化を可逆的に繰り返す分散媒中
に、着色剤粒子及び樹脂を含有してなる静電潜像現像用
湿式現像剤において、着色剤粒子の一次粒子径を0.1
μm以上、2μm以下と規定するとともに、着色剤粒子
に対する樹脂の重量比を0.05以上、0.5以下と規
定する。なお、使用する着色剤粒子としては、カーボン
ブラックが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセス等に
於いて静電潜像を現像する為の静電潜像現像用湿式現像
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成技術の分野に於いて、一様に帯
電させた光導帯電体上或いは感光体上に画像信号に応じ
て選択的に光照射を行い、形成された静電潜像を現像す
る方法は、一般に電子写真プロセスとよばれている。こ
の電子写真プロセスには、大別して乾式現像法と湿式現
像法とがある。
【0003】乾式現像法は、原理的に静電潜像に単に着
色剤の粉末を散布し付着させるだけなので、取扱い性及
び現像トナー剤の保存性に優れるという長所を有してい
る。しかしながら、電子スチル写真を印画するプリンタ
等に見られる如く、近年高まりつつある高品位画像への
要望に対応するには、湿式現像法に一歩譲らざるを得な
いのが実情である。
【0004】これに対して湿式現像法は、着色剤として
染料或いは顔料を絶縁性媒体中に分散させた液体現像剤
を使用する方法であり、この湿式現像法によれば、銀塩
写真に匹敵する解像度と階調を得ることが可能である。
特に着色剤として顔料を使用した場合には、非常に優れ
た耐候性を有する画像を形成できる。そのため、この湿
式現像法は各方面で開発が進められている。
【0005】従来、このような湿式現像法に用いられて
いる現像剤としては、絶縁性媒体が、例えば飽和炭化水
素系のアイソパーG(エッソ社製)等に代表されるよう
な、常温で液体状の物質である湿式現像剤が知られてい
る。これに対して、特開平2−6966号公報にその記
載が見られるように、常温で固体であり加熱により液化
する電気絶縁性有機物媒体に着色剤粒子等を分散させた
固形化現像剤が提案されている。この固形化現像剤は、
保存時には固形である為、取扱いが容易で組成変化が少
ない等の利点を有している。
【0006】そこで、静電潜像現像用湿式現像剤に固形
化現像剤を用いた方法として、例えば、特開平2−81
073号公報において、感光体等の基体上に、固形化現
像剤を加熱し溶融させて、着色剤と分散媒等を有してな
る現像剤画像を形成し、この現像剤画像を加熱し溶融さ
せた状態で被転写体を接触させて転写する方法、あるい
は前記現像剤画像が冷却固化するときに被転写体を圧接
させて転写する方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記固形化現像剤は保
存時に固形であるために、液体状の現像剤に比較して、
着色剤粒子の分散性の劣化や組成変化等の問題において
有利である。しかし、現像時に加熱され液体状態とされ
る固形化現像剤においては、このような加熱が長時間に
わたって行われた場合に凝集化等が生じてしまい、着色
剤粒子の帯電特性、粘性等が変化し、現像特性が劣化す
るという問題がある。
【0008】また、前記固形化現像剤を用いた画像形成
の工程は、通常、静電潜像を感光体等の基体上に形成す
る帯電工程及び露光工程、静電潜像を固形化現像剤で現
像して現像剤画像を形成する現像工程、現像剤画像を加
熱して被転写体を現像剤画像が形成された基体に圧接す
る圧接加熱工程、被転写体を現像剤画像が形成された基
体から剥離する剥離工程からなるが、固形化現像剤を用
いた画像形成の工程では、前記剥離工程において、現像
剤画像の基体から被転写体への転写が困難であるという
問題がある。
【0009】すなわち、現像剤画像が溶融状態のときに
基体から被転写体を剥離すると、画像が乱れる虞れがあ
り均一な転写が難しく、しばしばムラが認められる。ま
た、冷却固化時に被転写体に圧接した場合には、十分に
転写されず、やはり転写された画像の品質は著しく劣化
する。
【0010】このように固形化現像剤を用いた湿式現像
法においては、固形化現像剤の液体状態における着色剤
粒子の分散性(粒状性)、着色剤粒子の帯電状態等の経
時安定性が課題となっており、更には現像時の転写の困
難性等も課題となっている。
【0011】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、記録画像の階調性や解像度
を損なうことなく、着色剤粒子の分散性及び着色剤粒子
の帯電状態等の経時安定性に優れるとともに、現像剤画
像の基体から被転写体への転写性に優れた静電潜像現像
用湿式現像剤を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、着色剤粒子の
分散性、着色剤粒子の帯電状態等の経時安定性、及び現
像剤画像の基体から被転写体への転写性は、着色剤粒子
の粒径、及び着色剤粒子に対する樹脂の重量比に大きく
依存し、これらを適当な値に規定することにより、着色
剤粒子の分散性、着色剤粒子の帯電状態等の経時安定
性、及び現像剤画像の基体から被転写体への転写性に優
れた静電潜像現像用湿式現像剤が得られることを見いだ
した。
【0013】すなわち、一次粒子径が0.1μm未満の
着色剤粒子を用いた場合は、表面エネルギーが大きいた
めに、分散性が劣るとともに、分散性の劣化により帯電
特性等の経時安定性が劣ったものとなってしまい、一次
粒子径が2μmを越える着色剤粒子を用いた場合は、画
像の解像度,画像の均一性,見た目の色の度合いが低下
してしまうことを見いだした。
【0014】さらに、着色剤粒子に対する樹脂の重量比
が0.05以上の場合には、着色剤粒子間に立体障害層
が生じるために、更には溶液状態における粘性の増加に
より粒子のブラウン運動が低下させられるために、着色
剤粒子の再凝集が防止されて着色剤粒子の分散性(粒状
性)が向上するが、着色剤粒子に対する樹脂の重量比が
0.5を越える場合には、樹脂成分の増加により接着性
が増すため、現像時に基体上に形成された現像剤画像を
被転写体に転写する際に、基体上から被転写体へ現像剤
画像が完全に転写されなくなってしまい、更には樹脂成
分の増加に伴って、見た目の色の度合いも低下してしま
うことを見いだした。
【0015】このような知見に基づいて完成された本発
明の静電潜像現像用湿式現像剤は、常温で固体であり且
つ融点を越える加熱による溶融と冷却による固化を可逆
的に繰り返す分散媒中に、着色剤粒子及び樹脂を含有し
てなる静電潜像現像用湿式現像剤であって、着色剤粒子
の一次粒子径が0.1μm以上、2μm以下であり、且
つ着色剤粒子に対する樹脂の重量比が0.05以上、
0.5以下であるものである。
【0016】本発明の静電潜像現像用湿式現像剤におい
て使用される着色剤粒子としては、カーボンブラックが
特に好適である。しかし、一次粒子径が0.1μm以
上、2μm以下であれば、特に限定されるものではな
く、カーボンブラック以外の着色剤粒子であっても、従
来公知の無機顔料、有機顔料、染料及びこれらの混合物
等が使用できる。具体的には、例えば、無機顔料として
は、クロム系顔料、カドミウム系顔料、鉄系顔料、コバ
ルト系顔料、群青、紺青等が挙げられる。また、有機顔
料や染料としては、ハンザイエロー(C.I.1168
0)、ベンジジンイエロー(C.I.21090)、ベ
ンジジンオレンジ(C.I.21110)ファーストレ
ッド(C.I.37085)、ブリリアントカーミン3
B(C.I.16015−Lake)、フタロシアニン
ブルー(C.I.74160)ビクトリアブルー(C.
I.50415)、オイルブルー(C.I.7435
0)、アルカリブルー(C.I.42770A)、ファ
ーストスカーレット(C.I.12315)、ローダミ
ン6B(C.I.45160),ローダミンレーキ
(C.I.45160−Lake)、ファーストスカイ
ブルー(C.I.74200−Lake)、ニグロシン
(C.I.50415)等が挙げられる。これらは単独
でも2種以上の混合物としても用いることができ、所望
の発色を有するものを選択して使用すれば良い。
【0017】また、本発明の静電潜像現像用湿式現像剤
においては、分散性や着色剤の帯電能等を向上させる目
的で樹脂を含有させるが、該樹脂としては、着色剤粒子
に対する樹脂の重量比が0.05以上、0.5以下であ
れば、特に限定されるものではなく、公知の樹脂材料を
適宜選択して使用することができる。具体的には、例え
ば、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、環化
ゴム、天然ゴム等のゴム類、あるいは、スチレン系樹
脂、ビニルトルエン系樹脂、アクリル系樹脂、メタクリ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネイト系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂等の合成樹脂類、あるいは、
ロジン系樹脂、水素添加ロジン系樹脂、アマニ油変成ア
ルキド樹脂等の変成アルキドを含むアルキド樹脂類、ポ
リテルペン類等の天然樹脂類等が挙げられる。その他、
フェノール樹脂類、フェノールホルマリン樹脂類、エス
テルガム樹脂類、植物油ポリアミド樹脂類等も有用であ
るし、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン等の様な
ハロゲン化炭化水素重合体類、ビニルトルエン−ブタジ
エン、ブタジエン−イソプレン等の合成ゴム類、2−エ
チルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレー
ト、ステアリルメタクリレート、ラウリルアクリレー
ト、オクチルアクリレート等の長鎖アルキル基を持つア
クリル系モノマーの重合体もしくはそれらと他の重合性
モノマーとの共重合体(例えば、スチレン−ラウリルメ
タクリレート共重合体、アクリル酸−ラウリルメタクリ
レート共重合体等)、ポリエチレン等のポリオレフィン
類、ポリテルペン類等も使用できる。
【0018】そして、本発明の静電潜像現像用湿式現像
剤は、常温で固体であり、かつ融点を越える加熱による
溶融と、融点を下回る冷却による固化とを、可逆的に繰
り返す分散媒を含有する。この分散媒としては、電気絶
縁性有機物であり、常温で固体で加熱により液化する電
気絶縁性有機物であれば良い。ただし、通常の使用環境
や取扱い性等を考慮すると、融点が30℃以上であるこ
とが好ましく、さらには40℃以上であることがより好
ましい。融点の上限は特に規定されるものではないが、
実用的にはおよそ100℃以下、より好ましくは80℃
以下である。この理由は、融点があまり高すぎても加熱
に余分なエネルギーを要すること、基体上に保持して使
用する場合に基体として一般に使用される材料の耐熱温
度を越えてはならないこと等による。これらの要求を満
たす材料としては、パラフィン類、ロウ類、及びこれら
の混合物が挙げられる。まず、パラフィン類としては、
ノナデカンからヘキサコンタンに至る炭素数19〜60
の各種の正パラフィンがある。また、ロウ類としては、
カルナウバロウ、綿ロウ等の植物ロウ、ペトロラタム等
の石油ロウ等が挙げられる。これらの材料は誘電率が
1.9〜2.3程度の誘電体である。さらには、ポリエ
チレン、ポリアクリルアミドや、ポリn−ステアリルア
クリレート、ポリn−ポリステアリルアクリレート等ポ
リアクリレートのホモポリマー或いはコポリマー(コポ
リn−ステアリルアクリレートエチルメタクリレート
等)等の側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子も
使用可能であるが、加熱時の粘度等を考慮すると先のパ
ラフィン類、ロウ類が好適である。
【0019】さらに、本発明の静電潜像現像用湿式現像
剤には、電荷供与剤を添加しても良い。使用可能な電荷
供与剤としては、例えば、ナフテン酸、オクテン酸、オ
レイン酸、イソステアリン酸或いはラウリン酸等の脂肪
族の金属塩、スルホコハク酸エステル類の金属塩、油溶
性スルホン酸エステル金属塩、アビエチン酸等の金属
塩、芳香族カルボン酸金属塩、芳香族スルホン酸金属塩
が挙げられる。また、着色剤粒子の帯電電位を向上させ
る為に、SiO2 、Al23、TiO 2,ZnO,Ga
23、In23、GeO2 、SnO2 ,PbO2 ,Mg
O等の金属酸化物粒子やこれらの混合物を電荷供与剤と
して添加しても良い。
【0020】なお、前述の各成分の配合比は、着色剤粒
子は分散媒1リットルに対して0.01〜100gであ
ることが好ましく、より好ましくは0.1から10gで
ある。特に効率的な現像を行い廃トナーの量を抑制する
為には、分散媒に対する濃度(分散媒と着色剤との比率
(希釈率))で2〜10重量%とすることが好ましい。
なお、前記着色剤の濃度範囲は、あくまでも現像工程に
おける濃度であって、例えば保存時等にはより高い濃度
に濃縮されていても良い。また、電荷供与剤は前記着色
剤粒子と同量以下程度の範囲で加えられるのが好まし
く、通常は分散媒1リットルに対して0.001〜10
g、好ましくは0.01〜1gの範囲である。さらに電
荷供与剤は着色剤粒子に対し重量比で2倍以下、好まし
くは同量以下の範囲で添加されれば良い。
【0021】
【作用】本発明の静電潜像現像用湿式現像剤では、着色
剤粒子の一次粒子径を0.1μm以上、2μm以下と規
定することにより、静電潜像現像用湿式現像剤の分散
性、及び帯電特性等の経時安定性が向上するとともに、
静電潜像現像用湿式現像剤によって得られた画像の質が
優れたものとなる。
【0022】また、本発明の静電潜像現像用湿式現像剤
では、着色剤粒子に対する樹脂の重量比を0.05以
上、0.5以下と規定することにより、静電潜像現像用
湿式現像剤の分散性が向上するとともに、基体上に形成
された現像剤画像の被転写体への転写性が向上するとと
もに、得られた画像の質が優れたものとなる。
【0023】したがって、静電潜像現像用湿式現像剤中
の着色剤粒子の一次粒子径を0.1μm以上、2μm以
下とし、着色剤粒子に対する樹脂の重量比を0.05以
上、0.5以下することにより、現像濃度や解像度を損
なうこと無く、着色剤粒子の分散性や帯電特性等の経時
安定性を向上させ、現像時の剥離工程に於ける基体から
被転写体への画像の転写性を良好なものとすることがで
きる。
【0024】なお、着色剤粒子にカーボンブラックを用
いた場合に、本発明は特に有効である。従来は、着色剤
粒子にカーボンブラックを用いる場合、一次粒子径が
0.03μm以下のものが広く使用されてきている。こ
れに対して、カーボンブラックの一次粒子径を0.1μ
m以上2μm以下と規定することにより、分散性や帯電
特性等の経時安定性が向上するとともに、画像の解像
度,画像の均一性,見た目の黒色度が向上して画像の質
が優れたものとなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて説明する。なお、本発明がこの実施例に限定される
ものでないことは言うまでもない。
【0026】実施例1 まず、ステアリルアクリレートを主体とするアクリル共
重合体からなる樹脂を次にように合成した。すなわち、
ステアリルアクリレート(SA),メチルアクリレート
(MA),オキシエチレンを有するモノマーCH3=C
(CH3)COO(CH2CH2O)4CH3(M40G)
を、仕込モル比でそれぞれ30%,69%,1%となる
ように量り取り、モノマー重量の0.5%の反応開始剤
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を加えた。そ
して、約5倍程度の溶媒(トルエン)を加えた後、乾燥
窒素ガスN2 によってバブリングし、その窒素雰囲気下
で封管し、約75℃で約24時間重合反応させた。その
後、n−ヘキサンとメタノールによって2回精製した。
そして、溶媒を完全に取り除いた上で保存した。
【0027】そして、上記樹脂,一次粒子径0.1μm
のカーボンブラック(コロンビアン・カーボン社製、商
品名:Rarven410(ラーベン410)),分散
媒となるパラフィン(融点42〜44℃、比重0.7
5),及び電荷供与剤となるオクチル酸Zrを下記の組
成にて、パラフィンの融点以上である55℃に加熱した
ボールミルにて48時間混合,攪拌して静電潜像現像用
湿式現像剤を得た。
【0028】 樹脂 0.50g カーボンブラック 1.00g パラフィン 38.5g(51.30
ml) オクチル酸Zr 20μl実施例2 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
0.27μmのカーボンブラック(CABOT社製、商
品名:CANCARB−270)に代えた以外は、実施
例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を作製し
た。
【0029】実施例3 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
0.35μmのカーボンブラック(コロンビア・カーボ
ン社製、商品名:sevacarb−MT)に代えた以
外は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤
を作製した。
【0030】実施例4 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
0.6μmのカーボンブラック(昭和電工社製、商品
名:UFG−2)に代えた以外は、実施例1と同様にし
て静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0031】実施例5 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
2.0μmのカーボンブラック(昭和電工社製、商品
名:UFG−5)に代えた以外は、実施例1と同様にし
て静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0032】実施例6 実施例3の組成にて、樹脂の重量を0.05g,パラフ
ィンの重量を38.95g(51.93ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0033】実施例7 実施例3の組成にて、樹脂の重量を0.10g,パラフ
ィンの重量を38.90g(51.87ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0034】実施例8 実施例3の組成にて、樹脂の重量を0.20g,パラフ
ィンの重量を38.80g(51.73ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0035】比較例1 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
0.03μmのカーボンブラック(コロンビア・カーボ
ン社製、商品名:Rarven−780)に代えた以外
は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を
作製した。
【0036】比較例2 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
0.05μmのカーボンブラック(コロンビア・カーボ
ン社製、商品名:Rarven−14)に代えた以外
は、実施例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像剤を
作製した。
【0037】比較例3 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
4.0μmのカーボンブラック(昭和電工社製、商品
名:UFG−10)に代えた以外は、実施例1と同様に
して静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0038】比較例4 実施例1の組成にて、カーボンブラックを一次粒子径が
10.0μmのカーボンブラック(昭和電工社製、商品
名:UFG−30)に代えた以外は、実施例1と同様に
して静電潜像現像用湿式現像剤を作製した。
【0039】比較例5 実施例3の組成にて、樹脂の重量を0.01g,パラフ
ィンの重量を38.99g(51.99ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0040】比較例6 実施例3の組成にて、樹脂の重量を0.80g,パラフ
ィンの重量を38.20g(50.93ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0041】比較例7 実施例3の組成にて、樹脂の重量を1.00g,パラフ
ィンの重量を38.00g(50.67ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0042】比較例8 実施例3の組成にて、樹脂の重量を2.00g,パラフ
ィンの重量を37.00g(49.33ml)に変えた
以外は、実施例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0043】比較例9 比較例1の組成にて、樹脂の重量を1.00g,パラフ
ィンの重量を38.00g(50.67ml)に変えた
以外は、比較例1と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0044】比較例10 比較例3の組成にて、樹脂の重量を1.00g,パラフ
ィンの重量を38.00g(50.67ml)に変えた
以外は、比較例3と同様にして静電潜像現像用湿式現像
剤を作製した。
【0045】以上のように作製した実施例1〜8及び比
較例1〜10の静電潜像現像用湿式現像剤を用いて、帯
電特性を測定した。帯電特性の測定は、電気泳動を用い
た方法で55℃にて次のように行った。すなわち、静電
潜像現像用湿式現像剤を55℃にて溶融して2ml評量
し、図1に示すように、この静電潜像現像用湿式現像剤
6を、電極5の間の距離が1mmの電荷測定用セル1に
入れ、電圧印加装置4にて500Vで50秒間電圧を印
加したときに流れた電流を電流計2で測定し、この電流
の積分値をX−Yレコーダー3で記録して電荷量を求め
た。そして、この測定を静電潜像現像用湿式現像剤の作
製後、24時間後と336時間(14日間)後の2度行
った。なお、静電潜像現像用湿式現像剤の保存時の環境
は、温度25℃、湿度60%とした。この評価結果を、
336時間後の電荷量が24時間後の電荷量に対して減
少した割合である減少率とともに、表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】次に、以上のように作製した実施例1〜8
及び比較例1〜10の静電潜像現像用湿式現像剤を用い
て、図2に示すような画像形成装置にて被転写体に画像
を形成した。画像形成プロセスは、帯電工程→露光工程
→現像工程→圧接加熱工程→剥離工程からなり、その
後、必要に応じて被転写体に熱処理工程が施されて、被
転写体に画像が形成される。なお、静電潜像が形成され
る基体はベルト状の感光体であり、この感光体ベルト7
はガイドロール8,9,10を介して循環走行し、クリ
ーニングブレード15によるクリーニング工程を経て、
再度画像形成プロセスに使用される。
【0048】そして、上記画像形成プロセスの各工程は
以下のように行われる。
【0049】(1)帯電工程:アルミニウム箔上にフタ
ロシアニン系電荷発生剤層が形成され、その上にポリカ
ーボネイト樹脂に電荷輸送剤を含有させた電荷輸送剤層
が形成された感光体ベルト7を、コロナ帯電器11にて
一様にマイナスに帯電させる。
【0050】(2)露光工程:通常のカールソン法電子
写真の場合と同じであり、現像ユニット部12の半導体
レーザー光源を用いて画像情報に対応した光照射を行
い、露光された部位のマイナス電荷を消失させることに
より静電潜像を形成する。
【0051】(3)現像工程:帯電工程及び露光工程に
より形成された静電潜像に応じて、静電潜像現像用湿式
現像剤により現像ユニット部12にて現像剤画像を形成
する。このとき、静電潜像現像用湿式現像剤を加熱手段
により加熱溶融(融点42〜44℃)し、静電潜像現像
用湿式現像剤を液状にした上で現像を行う。
【0052】(4)圧接加熱工程:約70°の圧接ヒー
トローラ13(70℃)を用いて、厚さ約188μmの
透明ポリエチレンテレフタレートフィルム上に樹脂層と
してポリオレフィン酢酸ビニル共重合体(三井石油化学
社製、ケミパールV−100、酢ビ成分=28重量%)
が形成された被転写体14を、現像剤画像の形成された
感光体ベルト7表面に圧接し、全面を加熱して溶融(ま
たは軟化)させる。このとき、ガイドロール9により感
光体の温度を約55℃に加熱しつつ行う。
【0053】(5)剥離工程:静電潜像現像用湿式現像
剤に含まれる分散媒の融点以下の温度まで冷却し、被転
写体14を感光体から剥離する。
【0054】以上のように現像剤画像を感光体から被転
写体上に転写を行った結果について、以下のような評価
を行った。
【0055】(1)転写性の評価 静電潜像現像用湿式現像剤の感光体ベルトから被転写体
への転写の程度によって次の3段階にて評価した。
【0056】○:現像剤は感光体上に残らず、被転写体
に全て移行。
【0057】△:現像剤の一部が感光体上に残り、被転
写体の画像が明瞭でない。
【0058】×:現像剤のほとんどが感光体上に残り、
被転写体に画像が形成されない。
【0059】(2)剥離性の評価 感光体ベルトからの被転写体の剥離性の善し悪しを次の
3段階にて評価した。
【0060】○:感光体から自然に剥離。問題無し。
【0061】△:感光体から自然剥離はしないが、手で
簡単に剥せる状態。
【0062】×:感光体から自然剥離せず、簡単に剥せ
ない状態。
【0063】(3)黒色度の評価 被転写体に転写された画像の黒色度を目視により次の3
段階にて評価した。
【0064】○:黒色。
【0065】△:黒色だが僅かに灰色気味がある。
【0066】×:黒色に灰色気味がはっきりと確認でき
る。
【0067】上記評価の結果を表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】以上の評価結果に基づいて、これらの静電
潜像現像用湿式現像剤の帯電特性、及び現像特性等につ
いて説明する。
【0070】まず、帯電特性の経時安定性について評価
するために、表1に基づいて、図3に、着色剤粒子に対
する樹脂の重量比が0.5である静電潜像現像用湿式現
像剤の電荷量の減少率が、着色剤粒子の一次粒子径のど
のように依存性しているかを示した。図3から明らかな
ように、着色剤粒子の一次粒子径が0.1μm以上、
2.0μm以下の範囲では着色剤粒子の電荷量の経時安
定性が良好であるのが判る。
【0071】また、表1から明らかなように、一次粒子
径が0.35μmの着色剤粒子を用いた実施例3,7,
8と比較例6,7,8を比較すると、あるいは一次粒子
径が0.3μmの着色剤粒子を用いた比較例1と比較例
9を比較すると、あるいは一次粒子径が4.0μmの着
色剤粒子を用いた比較例3と比較例10を比較すると、
いずれの着色剤粒子を用いた場合にも樹脂の重量比が増
加することによって、帯電特性の経時安定性が良好な傾
向にあることが確認できる。
【0072】したがって、樹脂の重量比が多い比較例
6,7,8,9,10では、帯電特性の経時安定性が良
好となっているが、表2から明らかなように、これら比
較例6,7,8,9,10は、現像特性の剥離性,転写
性,黒色度が劣っている。これは、樹脂量が多すぎるた
めであり、これらの点では樹脂量は少ない方が良いこと
が判る。
【0073】そこで、表1に基づいて、図4に、一次粒
子径が0.35μmの着色剤粒子を用いた静電潜像現像
用湿式現像剤について、剥離性,転写性,黒色度が、着
色剤粒子に対する樹脂の重量比にどのように依存してい
るかを示した。図4から明らかなように、着色剤粒子に
対する樹脂の重量比が0.05以上、0.5以下であれ
ば現像特性が良好であることが判る。
【0074】したがって、着色剤粒子の一次粒子径が
0.1μm以上、2μm以下であり、且つ着色剤粒子に
対する樹脂の重量比が0.05以上、0.5以下とする
ことにより、着色剤粒子の帯電特性の経時安定性、画像
形成後の被転写体への転写性、及び感光体上からの剥離
性に優れるとともに、優れた色合いの画像が得られる良
好な静電潜像現像用湿式現像剤を得ることが可能とな
る。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、一次粒
子径が0.1μm未満の超微粒子からなる着色剤粒子を
使用した場合や、一次粒子径が2μmを越える大きな粒
子からなる着色剤粒子を使用した場合には、あるいは着
色剤粒子に対して樹脂が多すぎる場合や少なすぎる場合
には、静電潜像現像用湿式現像剤中の着色剤粒子の分散
性の劣化や帯電特性の経時劣化が生じたり、現像時に被
転写体の感光体からの剥離性が悪く画像に乱れが生じる
等の問題がある。
【0076】これ対して、本発明の静電潜像現像用湿式
現像剤では、着色剤粒子の一次粒子径を0.1μm以上
2μm以下と規定し、且つ着色剤粒子に対する樹脂の重
量比を0.05以上0.5以下と規定したため、着色剤
粒子の分散性、着色剤粒子の帯電特性の経時安定性、現
像剤画像の被転写体への転写性、被転写体の感光体から
の剥離性、及び得られた画像の色合い等が優れた良好な
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気泳動を用いた帯電特性の測定の様子を示
す模式図である。
【図2】 感光体ベルトを用いたプリンタの構成例を示
す模式図である。
【図3】 静電潜像現像用湿式現像剤の電荷量の減少率
の、着色剤粒子の一次粒子径依存性を示す特性図であ
る。
【図4】 剥離性,転写性,及び黒色度の、着色剤粒子
に対する樹脂の重量比依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 電荷測定用セル 2 電流計 3 X−Yレコーダー 4 電圧印加装置 5 電極 6 静電潜像現像用湿式現像剤 7 感光体ベルト 8,9,10 ガイドロール 11 コロナ帯電器 12 現像ユニット部 13 圧接ヒートローラー 14 被転写体 15 クリーニングブレード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で固体であり且つ融点を越える加熱
    による溶融と冷却による固化を可逆的に繰り返す分散媒
    中に、着色剤粒子及び樹脂を含有してなる静電潜像現像
    用湿式現像剤において、 着色剤粒子の一次粒子径が0.1μm以上、2μm以下
    であり、且つ着色剤粒子に対する樹脂の重量比が0.0
    5以上、0.5以下であることを特徴とする静電潜像現
    像用湿式現像剤。
  2. 【請求項2】 着色剤粒子がカーボンブラックであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像用湿式現像
    剤。
JP6148213A 1994-06-29 1994-06-29 静電潜像現像用湿式現像剤 Withdrawn JPH0815922A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007528006A (ja) * 2003-10-29 2007-10-04 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ブラックトナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007528006A (ja) * 2003-10-29 2007-10-04 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ブラックトナー

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