JPH0894731A - 音源方向検出方法及び装置 - Google Patents

音源方向検出方法及び装置

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JPH0894731A
JPH0894731A JP23284094A JP23284094A JPH0894731A JP H0894731 A JPH0894731 A JP H0894731A JP 23284094 A JP23284094 A JP 23284094A JP 23284094 A JP23284094 A JP 23284094A JP H0894731 A JPH0894731 A JP H0894731A
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JP
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sound
sound source
microphones
sampling
microphone
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JP23284094A
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Fumihiko Nakazawa
文彦 中沢
Satoshi Sano
聡 佐野
Atsushi Yagi
敦 八木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】音源又はマイクロホンの近辺に壁面などのよう
な音を反射する物体がある場合であっても、正確に音源
方向を比較的簡単な構成で検出することを目的とする。 【構成】互いに近接して配置された指向性を有する少な
くとも2つのマイクロホンを用いて音源の方向を検出す
る方法であって、各マイクロホンに入力される音の立ち
上がりを検出し、音の立ち上がりが検出されてから音源
の反射音がマイクロホンに到達するまでの間に各マイク
ロホンに入力される音の大きさを計測し、計測された音
のそれぞれの大きさSSDR,SSDLに基づいて、音
源の方向を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のマイクロホンに
入力される音量を比較して音源の方向を探知する音源方
向検出方法及び装置に関し、例えば、コンピュータが話
者の位置などを認識するために利用される。
【0002】近年において、人間の振る舞いに反応する
コンピュータシステムの実用化が進められている。その
ようなシステムでは、人間とコンピュータとのコミュニ
ケーションのために、人間と同様な知覚機能を備える必
要がある。聴覚技術はそのために重要な技術であり、一
層の実用性の向上が望まれている。
【0003】
【従来の技術】従来より、音源方向を検出する方法とし
て、単一指向性を有する2つのマイクロホンを互いに近
接して配置し、且つそれらの軸線を左右に60度程度開
いて配置しておき、これら2つのマイクロホンに入力さ
れている音の大きさから音源の方向を計算する方法が知
られている(特開平5−161056号)。
【0004】2つのマイクロホンから出力される電気信
号は、連続的に又は任意のタイミングで、音源方向を演
算するための演算器に入力され、演算器からは連続的に
又は所定のタイミングで音源方向を示す信号又はデータ
が出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の方法では、音源からの音がマイクロホンに直接入力さ
れる場合は問題ないが、音源又はマイクロホンの近辺に
壁面などのような音を反射する物体がある場合には、マ
イクロホンには直接音と反射音との両方が入力されるた
め、それらをベクトル合成した方向が検出されることと
なり、正確な音源方向を検出することができない。
【0006】そこで、反射音の影響をなくすために、2
つのマイクロホンを所定の距離だけ離して配置し、2つ
のマイクロホンからの出力信号に対し、ピークホールド
処理及び対数化処理を行って相互相関関数を求め、複数
の信号の時間差から音源方向を演算する方法が提案され
ている(特開平5−87903号)。
【0007】しかしこの方法では、対数化処理によって
反射音が直接音よりも大きい場合に対処しているが、音
源のパワーが小さい場合には対数化処理によって反射音
の影響を小さくすることができない。例えば、直接音の
パワーが2に対して反射音のパワーが4のときには、直
接音が3db、反射音が6dbであるので、対数化処理
を行っても2倍であり、反射音の影響を軽減することが
できない。また、回路構成が複雑であるのでコストがか
かるという問題もある。
【0008】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、音源又はマイクロホンの近辺に壁面などのような
音を反射する物体がある場合であっても、正確に音源方
向を比較的簡単な構成で検出することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、互いに近接して配置された指向性を有する少なく
とも2つのマイクロホンを用いて音源の方向を検出する
方法であって、前記各マイクロホンに入力される音の立
ち上がりを検出し、前記音の立ち上がりが検出されてか
ら前記音源の反射音が前記マイクロホンに到達するまで
の間に前記各マイクロホンに入力される音の大きさを計
測し、計測された音のそれぞれの大きさに基づいて、前
記音源の方向を求める方法である。
【0010】請求項2の発明に係る方法は、前記音の大
きさの計測を、前記マイクロホンに前記音源の直接音が
到達してから反射音が到達するまでの時間よりも短い周
期で周期的に行う方法である。
【0011】請求項3の発明に係る装置は、音源からの
音を電気信号に変換するために互いに近接して配置され
た、指向性を有する少なくとも2つのマイクロホンと、
前記各マイクロホンから出力される前記電気信号の大き
さを、前記マイクロホンに前記音源の直接音が到達して
から反射音が到達するまでの時間よりも短い周期でサン
プリングしてサンプリング信号を出力するサンプリング
手段と、前記サンプリング信号の大きさがしきい値以下
からしきい値以上に変化したときに立上りを検出する立
上り検出手段と、前記立上りが検出されたときに、前記
サンプリング信号の大きさに基づいて前記音源の方向を
求める手段と、を有して構成される。
【0012】請求項4の発明に係る装置は、請求項3の
発明に係る装置に対し、前記立上りが検出されたとき
に、その後に得られる複数のサンプリング信号のうちの
最大の大きさのサンプリング信号をそれぞれ検出する手
段と、前記最大の大きさの各サンプリング信号に基づい
て前記音源の方向を求める手段とが、追加され又は変更
されて構成される。
【0013】請求項5の発明に係る装置では、前記立上
り検出手段は、前記2つのマイクロホンから出力される
電気信号に基づく2つの前記サンプリング信号のうちの
いずれかのサンプリング信号の大きさが、しきい値以下
からしきい値以上に変化したときに立上りを検出するも
のである。
【0014】請求項6の発明に係る装置では、前記立上
り検出手段は、前記2つのマイクロホンから出力される
電気信号に基づく2つの前記サンプリング信号の大きさ
の和が、しきい値以下からしきい値以上に変化したとき
に立上りを検出するものである。
【0015】請求項7の発明に係る装置は、音源からの
音を電気信号に変換するために互いに近接して配置され
た、指向性を有する少なくとも2つのマイクロホンと、
前記各マイクロホンから出力される前記電気信号を増幅
する増幅回路と、前記各増幅回路の出力信号から振幅を
検出する振幅検出回路と、前記各振幅検出回路の出力信
号の大きさを、前記マイクロホンに前記音源の直接音が
到達してから反射音が到達するまでの時間よりも短い周
期でディジタルデータに変換するAD変換器と、前記デ
ィジタルデータがしきい値以下からしきい値以上に変化
したときに立上りを検出する立上り検出手段と、前記立
上りが検出されたときに、前記ディジタルデータに基づ
いて前記音源の方向を求める手段と、を有して構成され
る。
【0016】請求項8の発明に係る装置では、前記増幅
回路として、各マイクロホンに対して、増幅率の互いに
異なる複数系統の増幅回路が設けられており、前記電気
信号の大きさに応じて、前記複数系統の増幅回路が切り
換えて用いられるように構成される。
【0017】
【作用】音源からマイクロホンに入力される反射音は、
直接音よりも長い距離を伝播するので、その距離差に比
例した時間だけ遅く入力される。音の伝播速度は約34
4m/s(20℃)と遅いので、例えば反射音の伝播距
離が1m長い場合には、1÷344×1000=2.9
(msec)となり、反射音は直接音より2.9mse
c遅れる。
【0018】したがって、この場合には、直接音が到達
してから2.9msec以内に音源方向を検出すれば、
反射音の影響をなくして正確な音源方向の検出が可能と
なる。
【0019】請求項1乃至請求項8の発明においては、
立上り検出手段によって音源からの直接音の立上りを検
出し、その直後の音の大きさ、つまり音の立ち上がりが
検出されてから音源の反射音がマイクロホンに到達する
までの間に各マイクロホンに入力される音の大きさを計
測し、これに基づいて音源の方向が求められる。
【0020】これを、本発明の原理を説明するための図
1及び図2を参照して説明する。図1において、右のマ
イクロホンMRに入力される音SDRは、左のマイクロ
ホンMLに入力される音SDLよりも大きい。右のマイ
クロホンMRに入力される音SDRがしきい値DSHを
越えたときに立上りが検出され、その直後であるts時
間の後に、両方の音SDR,SDLの大きさがサンプリ
ングされ、サンプリング値SSDR,SSDLに基づい
て音源の方向が求められる。
【0021】図2において、一定の短い周期tpで、両
方の音SDR,SDLがサンプリングされる。サンプリ
ング値がしきい値DSHを越えたときに立上りが検出さ
れ、そのときのサンプリング値SSDR,SSDL、又
はその後の適当なサンプリング値などに基づいて、音源
の方向が求められる。
【0022】
【実施例】図3は本発明に係る音源方向検出装置1の回
路を示すブロック図である。音源方向検出装置1は、2
つのマイクロホンMR,ML、各マイクロホンMR,M
Lに対してそれぞれ設けられたハイゲインのサンプリン
グ回路SRH,SLH及びローゲインのサンプリング回
路SRL,SLL、タイマー回路14、及び演算回路1
5などから構成される。
【0023】マイクロホンMR,MLは、それぞれ単一
指向性を有したコンデンサマイクロホンであり、互いに
極近接した位置に、それぞれ中心線CLから右方又は左
方へ60度傾いた方向に向けられて配置されている。
【0024】サンプリング回路SRH,SRL,SL
H,SLLは、増幅回路11(増幅回路11RH,11
RL,11LH,11LL)、振幅検出回路12(振幅
検出回路12RH,12RL,12LH,12LL)、
及びAD変換器13(AD変換器13RH,13RL,
13LH,13LL)からなっている。
【0025】増幅回路11は、マイクロホンMR,ML
から出力される電気信号S1R,S1Lを増幅して出力
信号S2(出力信号S2RH,S2RL,S2LH,S
2LL)を出力する。ハイゲインの増幅回路11RH,
11LHの増幅率AHは、ローゲインの増幅回路11R
L,11LLの増幅率ALのK倍である。
【0026】振幅検出回路12は、ダイオードなどを用
いて構成され、増幅回路11の出力信号S2から、それ
らの振幅に比例した信号である振幅信号S3(振幅信号
S3RH,S3RL,S3LH,S3LL)を検出して
出力する。
【0027】AD変換器13は、タイマー回路14から
のタイミング信号STが入力される毎に、振幅検出回路
12の振幅信号S3をディジタルデータS4(ディジタ
ルデータS4RH,S4RL,S4LH,S4LL)に
変換する。
【0028】タイマー回路14は、マイクロホンに音源
の直接音が到達してから反射音が到達するまでの時間よ
りも短い周期、例えば1msecの周期のタイミング信
号STを出力する。
【0029】演算回路15は、AD変換器13から入力
されるディジタルデータS4に基づいて、マイクロホン
MR,MLに入力される音の立上りを検出し、且つ立上
りを検出したときに、音源の方向RDを演算によって求
める。なお、演算回路15は、常時はハイゲインのサン
プリング回路SRH,SLHからのディジタルデータS
4RH,S4LHに基づいて上述の検出及び演算を行う
が、ディジタルデータS4RH,S4LHが飽和状態と
なったときには、ローゲインのサンプリング回路SR
L,SLLからのディジタルデータS4RL,S4LL
に基づくように切り換えられる。
【0030】演算回路15において、立上りは次のよう
にして検出される。つまり、いずれかのディジタルデー
タS4が、しきい値DSH以下からしきい値DSH以上
に変化したときに、立上りが検出される。しきい値DS
Hの値は、室内の空調機や扇風機の騒音及び室外からの
騒音のような雑音をカットし、検出したい音源、例えば
人の声や人の靴音などからの音を検出できるように設定
する。
【0031】また、音源の方向RDは次の(1)式又は
(2)式により求められる。 RD=〔(S4RH−S4LH)/(S4RH+S4LH)〕 ×5000H ……(1) RD=〔(S4RL−S4LL)/(S4RL+S4LL)〕 ×5000H ……(2) なお、方向RDは、音源の実際の方向を間接的に示すパ
ラメータであり、変数RDから実際の方向を求めるため
に、例えば図示しない換算表が用いられる。この目的に
用いられる換算表によると、例えば、方向RDの値が、
−5000H〜−2500H、−2500H〜−800
H、−800H〜+800H、+800H〜+2500
H、+2500H〜+5000Hのそれぞれの範囲に対
応して、中心線CLに対して左60度、左30度、0
度、右30度、右60度として音源の方向が求められ
る。
【0032】また、そのときの音量VAつまり音の大き
さが、次の(3)式又は(4)式により求められる。 VA=(S4RH+S4LH)/K ……(3) VA=(S4RL+S4LL) ……(4) なお、定数Kは、ハイゲインの増幅回路11RH,11
LHの増幅率AHとローゲインの増幅回路11RL,1
1LLの増幅率ALとの比の値AH/ALである。
【0033】求められた方向RD及び音量VAは、それ
ぞれ、演算回路15に設けられた図示しない方向メモリ
及び音量メモリに格納される。タイマー回路14及び演
算回路15は、論理回路などを組み合わせることによ
り、又は適切にプログラムされたマイクロコンピュータ
などにより実現することができる。
【0034】次に、音源方向検出装置1の動作をフロー
チャートを参照して説明する。図4は音源方向検出装置
1の基本的な動作を示すフローチャートである。所定時
間例えば1msecが経過すると(#11でイエス)、
演算回路15はディジタルデータS4を取り込む(#1
2)。取り込んだディジタルデータS4が、しきい値D
SH以上であるか否かを判断する(#13)。しきい値
DSH以上である場合に(#13でイエス)、前回がし
きい値DSH以下であったか否かを判断し(#14)、
それがイエスであった場合に方向RDを演算する(#1
5)。その後、音量VAを演算し(#16)、方向RD
及び音量VAをホスト装置などに出力する(#17)。
しきい値DSH以上とならない場合には(#13でノ
ー)、以前に求めた方向RDを出力する(#17)。
【0035】ホスト装置では、例えばディスプレイ装置
の画面に表示しているキャラクターを、音源方向に向か
わせるように移動させる。例えば、右方向から音を検出
した場合にはキャラクターを右へ移動させ、左方向から
音を検出した場合にはキャラクターを左へ移動させる。
【0036】図5は音源方向検出装置1の動作の他の例
を示すフローチャート、図6は図5の検出処理ルーチン
を示すフローチャートである。これらのフローチャート
に示す動作では、図5のメインルーチンから図6のサブ
ルーチンを10回コールし、音がしきい値DSHを越え
た直後における音源の方向及び音量の最大値の検出を行
う。また、これらのフローチャートに示す動作では、左
右のディジタルデータS4RH,S4LHの和がしきい
値DSH以下からしきい値DSH以上に変化したとき
に、立上りが検出される。ここで用いられる検出メモ
リ、カウンタメモリ、方向検出メモリ、音量レベルメモ
リ、最大音量メモリなどは、演算回路15内に設けられ
ている。
【0037】図5において、最大音量メモリに「0」を
格納し、カウンタメモリに「10」を格納する(#2
1)。検出処理ルーチンを実行する(#22)。検出処
理ルーチンを実行した結果、検出メモリの内容が「0」
であれば(#23でイエス)、音を検出していないので
音量レベルメモリに「0」を格納する(#33)。
【0038】検出メモリの内容が「0」でなければ(#
23でノー)、音の立上りかどうかをテストするため、
前回の音量VAを格納した音量レベルメモリの内容であ
る「音量レベル」が「0」であるか否かをチェックする
(#24)。「0」であれば、今回のサンプリングが音
の立上りであるので、方向メモリに格納されている方向
RDの値を方向検出メモリに格納する(#25)。
【0039】次に、音量メモリに格納されている音量V
Aの値を音量レベルメモリに格納し(#26)、音量メ
モリの内容が最大音量メモリの内容よりも大きいか否か
をテストする(#27)。ステップ#27でイエスであ
れば、音量メモリの内容を最大音量メモリに格納する
(#28)。
【0040】カウンタメモリの内容を1つデクリメント
し(#29)、カウンタメモリの内容が「0」になるま
で、ステップ#22以降を繰り返す。カウンタメモリの
内容が「0」になると(#30でイエス)、最大音量メ
モリの内容が「0」でないかどうかテストし(#3
1)、「0」でなければ、最大音量メモリの内容及び方
向検出メモリの内容をホスト装置などへ出力する(#3
2)。
【0041】図6において、ハイゲインのサンプリング
回路SRH,SLHのディジタルデータS4RH,S4
LHの和を求め、これがしきい値DSH(例えば100
H)以上であるか否かをテストする(#41)。
【0042】和がしきい値DSH以上でなければ(#4
1でノー)、検出メモリに「0」を格納する(#4
7)。しきい値DSH以上であれば(#41でイエ
ス)、ハイゲインのサンプリング回路SRH,SLHが
飽和していないか否かを判断する(#42)。
【0043】飽和していない場合には、ハイゲインのデ
ィジタルデータS4RH,S4LHに基づいて方向RD
及び音量VAを求め、それぞれ方向メモリ及び音量メモ
リに格納し(#43)、検出メモリに「1」を格納する
(#44)。
【0044】飽和している場合には、ローゲインのディ
ジタルデータS4RL,S4LLに基づいて方向RD及
び音量VAを求め、それぞれ方向メモリ及び音量メモリ
に格納し(#45)、検出メモリに「2」を格納する
(#46)。
【0045】上述の実施例によると、音源又はマイクロ
ホンMR,MLの近辺に壁面などのような音を反射する
物体がある場合であっても、反射音の影響を受けること
なく正確に音源方向を検出することができる。音源方向
検出装置1の構成及び動作は比較的簡単であり、低コス
トで実現することができる。また、ハイゲインのサンプ
リング回路SRH,SLHとローゲインのサンプリング
回路SRL,SLLとを設け、これらを切り換えて用い
たので、検出のダイナミックレンジを大きくとることが
できる。
【0046】上述の実施例においては2つのマイクロホ
ンMR,MLを用いたが、3つ以上のマイクロホンを用
いてもよい。その場合に、そのうちの2つのマイクロホ
ンのみを切り換えて用いるようにしてもよい。タイミン
グ信号STの周期を1msecとしたが、周囲の環境に
応じて、例えば250μsec〜10msecの範囲内
の周期としてもよい。AD変換器13を4つ用いたが、
これを例えば1つ又は2つとし、アナログスイッチによ
って切り換えて使用してもよい。サンプリング回路、タ
イマー回路14、演算回路15、又は音源方向検出装置
1の各部又は全体の構成、処理内容又は順序、動作タイ
ミングなどは、本発明の主旨に沿って適宜変更すること
ができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1乃至請求項8の発明によると、
音源又はマイクロホンの近辺に壁面のような音を反射す
る物体がある場合であっても、正確に音源方向を比較的
簡単な構成で検出することができる。
【0048】請求項8の発明によると、検出のダイナミ
ックレンジを大きくとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】本発明に係る音源方向検出装置の回路を示すブ
ロック図である。
【図4】音源方向検出装置の基本的な動作を示すフロー
チャートである。
【図5】音源方向検出装置の動作の他の例を示すフロー
チャートである。
【図6】図5の検出処理ルーチンを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 音源方向検出装置 11 増幅回路 12 振幅検出回路 13 AD変換器(サンプリング手段) 15 演算回路(立上り検出手段、音源の方向を求める
手段) MR,ML マイクロホン DSH しきい値

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに近接して配置された指向性を有する
    少なくとも2つのマイクロホンを用いて音源の方向を検
    出する方法であって、 前記各マイクロホンに入力される音の立ち上がりを検出
    し、 前記音の立ち上がりが検出されてから前記音源の反射音
    が前記マイクロホンに到達するまでの間に前記各マイク
    ロホンに入力される音の大きさを計測し、 計測された音のそれぞれの大きさに基づいて、前記音源
    の方向を求めることを特徴とする音源方向検出方法。
  2. 【請求項2】前記音の大きさの計測を、前記マイクロホ
    ンに前記音源の直接音が到達してから反射音が到達する
    までの時間よりも短い周期で周期的に行う、 請求項1記載の音源方向検出方法。
  3. 【請求項3】音源からの音を電気信号に変換するために
    互いに近接して配置された、指向性を有する少なくとも
    2つのマイクロホンと、 前記各マイクロホンから出力される前記電気信号の大き
    さを、前記マイクロホンに前記音源の直接音が到達して
    から反射音が到達するまでの時間よりも短い周期でサン
    プリングしてサンプリング信号を出力するサンプリング
    手段と、 前記サンプリング信号の大きさがしきい値以下からしき
    い値以上に変化したときに立上りを検出する立上り検出
    手段と、 前記立上りが検出されたときに、前記サンプリング信号
    の大きさに基づいて前記音源の方向を求める手段と、 を有してなることを特徴とする音源方向検出装置。
  4. 【請求項4】音源からの音を電気信号に変換するために
    互いに近接して配置された、指向性を有する少なくとも
    2つのマイクロホンと、 前記各マイクロホンから出力される前記電気信号の大き
    さを、前記マイクロホンに前記音源の直接音が到達して
    から反射音が到達するまでの時間よりも充分に短い周期
    でサンプリングしてサンプリング信号を出力するサンプ
    リング手段と、 前記サンプリング信号の大きさがしきい値以下からしき
    い値以上に変化したときに立上りを検出する立上り検出
    手段と、 前記立上りが検出されたときに、その後に得られる複数
    のサンプリング信号のうちの最大の大きさのサンプリン
    グ信号をそれぞれ検出する手段と、 前記最大の大きさの各サンプリング信号に基づいて前記
    音源の方向を求める手段と、 を有してなることを特徴とする音源方向検出装置。
  5. 【請求項5】前記立上り検出手段は、前記2つのマイク
    ロホンから出力される電気信号に基づく2つの前記サン
    プリング信号のうちのいずれかのサンプリング信号の大
    きさが、しきい値以下からしきい値以上に変化したとき
    に立上りを検出するものである、 請求項3又は請求項4記載の音源方向検出装置。
  6. 【請求項6】前記立上り検出手段は、前記2つのマイク
    ロホンから出力される電気信号に基づく2つの前記サン
    プリング信号の大きさの和が、しきい値以下からしきい
    値以上に変化したときに立上りを検出するものである、 請求項3又は請求項4記載の音源方向検出装置。
  7. 【請求項7】音源からの音を電気信号に変換するために
    互いに近接して配置された、指向性を有する少なくとも
    2つのマイクロホンと、 前記各マイクロホンから出力される前記電気信号を増幅
    する増幅回路と、 前記各増幅回路の出力信号から振幅を検出する振幅検出
    回路と、 前記各振幅検出回路の出力信号の大きさを、前記マイク
    ロホンに前記音源の直接音が到達してから反射音が到達
    するまでの時間よりも短い周期でディジタルデータに変
    換するAD変換器と、 前記ディジタルデータがしきい値以下からしきい値以上
    に変化したときに立上りを検出する立上り検出手段と、 前記立上りが検出されたときに、前記ディジタルデータ
    に基づいて前記音源の方向を求める手段と、 を有してなることを特徴とする音源方向検出装置。
  8. 【請求項8】前記増幅回路として、各マイクロホンに対
    して、増幅率の互いに異なる複数系統の増幅回路が設け
    られており、 前記電気信号の大きさに応じて、前記複数系統の増幅回
    路が切り換えて用いられるように構成されてなる、 請求項7記載の音源方向検出装置。
JP23284094A 1994-09-28 1994-09-28 音源方向検出方法及び装置 Withdrawn JPH0894731A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014035226A (ja) * 2012-08-08 2014-02-24 Jvc Kenwood Corp 音源方向検出装置、音源方向検出方法、音源方向検出プログラム
US9147347B2 (en) 2011-01-18 2015-09-29 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Vehicle direction identification device, vehicle direction identification method and program therefor
KR20190108236A (ko) * 2018-03-14 2019-09-24 한국과학기술원 반사 인지를 통한 음원 위치 추적 방법 및 시스템

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