JPH0894467A - 圧電ピックアップ、圧電センサ及びその製造方法 - Google Patents

圧電ピックアップ、圧電センサ及びその製造方法

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JPH0894467A
JPH0894467A JP22532194A JP22532194A JPH0894467A JP H0894467 A JPH0894467 A JP H0894467A JP 22532194 A JP22532194 A JP 22532194A JP 22532194 A JP22532194 A JP 22532194A JP H0894467 A JPH0894467 A JP H0894467A
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JP
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piezoelectric
pickup
cutting
piezoelectric element
cutting step
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JP22532194A
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Takashi Yamamoto
隆 山本
Kazuo Mochizuki
一夫 望月
Katsumi Yamauchi
克己 山内
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、量産性の高い圧電ピックアッ
プ及び圧電センサを提供する。 【構成】 圧電素子1は、板状であり、厚み方向の両面
に電極11、12を有している。支持部材31、32
は、圧電素子1の両面側に間隔を隔てて積層されてい
る。スペーサ21〜24は、圧電素子1及び支持部材3
1、32の間に配置され、圧電素子1と支持部材31、
32との間に間隔を形成している。圧電素子1及び支持
部材31、32は、積層方向Hに平行となる4つの側端
面を有し、側端面のそれぞれが外部に表われて同一の平
面A1〜A4を構成している。電極11、12は、平面
A1〜A4の少なくとも一つに露出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電ピックアップ、圧
電センサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電センサは、例えばハードデ
ィスクドライブ装置、エアバックシステム、電子制御サ
スペンションシステム等において、加速度や衝撃を検知
するために使用される。先行技術文献として、特開平2
ー248084号公報、特開平4ー289459号公報
が知られている。
【0003】特開平2ー248084号公報に開示され
た振動加速度センサは、内面に凹部を設けた一対の固定
部材を用い、固定部材間で屈曲振動モード振動子の周囲
の圧電素子の上下を挟持する構造となっている。このた
め、固定部材に対して複雑な凹部加工を施す必要があ
り、量産性に欠け、コスト高になるという問題点があ
る。しかも、この振動加速度センサは面実装タイプとし
て用いることができない。
【0004】特開平4ー289459号公報に開示され
た圧電加速度センサは、先端が二股状となった支持部材
によって圧電素子を支持し、それをケース内に収容する
構造である。このため、部品点数が多く、構造が複雑
で、組立作業工数が増え、コスト高になる。また、面実
装タイプとして用いることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
な構造で、量産性の高い圧電ピックアップ及び圧電セン
サを提供することである。
【0006】本発明のもう一つの課題は、面実装タイプ
の圧電ピックアップ及び圧電センサを提供することであ
る。
【0007】本発明のもう一つの課題は、量産性の高い
圧電ピックアップの製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る圧電ピックアップは、少なくとも一つ
の圧電素子と、少なくとも一対の支持部材と、スペーサ
とを含む。前記圧電素子は、板状であり、厚み方向の両
面に電極を有している。前記支持部材のそれぞれは、前
記圧電素子の前記両面側に間隔を隔てて積層されてい
る。前記スペーサは、前記圧電素子及び前記支持部材の
間に配置され、前記間隔を形成している。前記圧電素子
及び前記支持部材は、積層方向に平行となる4つの側端
面を有し、前記側端面のそれぞれが外部に表われて同一
の平面を構成している。前記電極は、前記平面の少なく
とも一つに露出している。
【0009】本発明に係る圧電センサは、圧電ピックア
ップと、ベース部材と、蓋を含む。前記圧電ピックアッ
プは、上記記載のいずれかのものでなる。前記ベース部
材は、前記圧電ピックアップを搭載するものである。前
記蓋は、前記ベース部材と共に前記圧電ピックアップを
封止するものである。
【0010】本発明に係る圧電ピックアップの製造方法
は、積層工程と、切断工程とを含む。前記積層工程は、
少なくとも一面に間隔を隔てて複数のスペーサを併設し
た支持部材と、間隔を隔てて形成された複数の圧電素子
を有する圧電セラミック基板とを、前記スペーサが両者
間に介在するようにして、交互に積層し接着する。前記
切断工程は、前記積層工程を終了した後、前記積層体の
積層方向を厚み方向、積層方向に直交する方向を幅方向
及び長さ方向としたとき、前記積層体の幅方向、長さ方
向及び厚み方向の少なくとも一方に沿い間隔をおいて切
断する工程を含む。
【0011】
【作用】圧電素子は板状であり、支持部材のそれぞれは
圧電素子の両面側に間隔を隔てて積層され、スペーサ
は、圧電素子及び支持部材の間に配置され、間隔を形成
しているているから、圧電素子の厚み方向の両面側に、
加速度または衝撃を受けたときに圧電素子が動作するの
に必要な振動空間が形成される。
【0012】支持部材のそれぞれが、圧電素子の両面側
に積層されているから、支持部材が圧電素子に対する保
護もしくは補強部材となり、信頼性が増す。
【0013】圧電素子及び支持部材は、積層方向に平行
となる4つの側端面を有し、側端面のそれぞれが同一平
面を構成し、圧電素子の電極が同一平面の少なくとも一
つに露出しているから、ベース部材の端子導体を介して
回路基板またはその他の外部装置等に面実装したとき、
電極を回路基板上の導体パターン等に半田付け固定ある
いは導電接着固定することができる。圧電素子及び支持
部材は、積層方向に平行となる4つの側端面のそれぞれ
が外部に表われて同一の平面を構成しているから、ベー
ス部材上に面実装した場合に、圧電素子及び支持部材の
側端面の表われている平面によって、支持面積の大きい
安定した面実装取付構造を実現することができる。
【0014】圧電素子及び支持部材は、積層方向に平行
となる側端面のそれぞれが同一の平面を構成しているか
ら、その一例として、発明に係る製造方法によって示さ
れる如く、積層工程及び切断工程の二つの工程を経るだ
けで容易に量産できる。
【0015】本発明に係る圧電センサは、上述した圧電
ピックアップを、ベース部材上に実装するものであるか
ら、本発明に係る圧電ピックアップの有する上記利点の
全てを包含する。
【0016】本発明に係る製造方法に含まれる積層工程
において、少なくとも一面に間隔を隔てて複数のスペー
サを併設した支持部材と、間隔を隔てて形成された複数
の圧電素子を有する圧電セラミック基板とを、スペーサ
が両者間に介在するようにして、交互に積層し接着する
から、圧電素子を支持部材によって補強し、製造工程に
おける圧電素子のワレ、カケ、クラックの発生を防止で
きる。
【0017】切断工程は、積層工程を終了した後、積層
体の積層方向を厚み方向、積層方向に直交する方向を幅
方向及び長さ方向としたとき、積層体の幅方向、長さ方
向及び厚み方向の少なくとも一方に間隔をおいて切断す
る工程を含むので、本発明に係る圧電ピックアップまた
は圧電センサを容易に量産できる。また、切断工程にお
いて、圧電素子を両面に備えられた支持部材によって両
面側から保護及び補強し、切断工程において、セラミッ
ク基板にワレ、カケ、クラック等が発生するのを防止す
ることができる。
【0018】
【実施例】図1は本発明に係る圧電ピックアップの斜視
図である。本発明に係る圧電ピックアップPは、少なく
とも一つの圧電素子1と、少なくとも一対の支持部材3
1、32と、スペーサ21〜24を含んでいる。参照符
号Hは積層方向、Wは幅方向、Lは長さ方向を示す。
【0019】圧電素子1は、板状である。圧電素子1
は、通常は、板厚方向tに分極され、板厚方向tの両面
に電極11、12を有している。一般的な構造として、
圧電素子1は板厚方向に分極され、板厚方向に加わる加
速度及び衝撃を感知する。
【0020】支持部材31、32は、圧電素子1の両面
上に間隔を隔てて対向するように積層されている。
【0021】スペーサ21、22は、圧電素子1と支持
部材31との間に配置され、圧電素子1と支持部材31
との間隔を形成する。同様に、スペーサ23、24は、
圧電素子1と支持部材32との間に配置され、圧電素子
1と支持部材32との間隔を形成する。スペーサ21〜
24は、導電性材料、絶縁性材料の何れで形成してもよ
い。
【0022】支持部材31、32は、電気絶縁性セラミ
ックまたはプラスチック等によって形成される。用い得
るセラミック材料としては、アルミナ、フォルステライ
ト、ステアタイト等がある。プラスチック材料を用いる
場合は、高耐熱性のものを用いることが望ましい。支持
部材31、32の熱膨張係数は、圧電素子1の熱膨張係
数に近いことが望ましい。圧電素子1及び支持部材3
1、32は、積層方向Hに平行となる4つの側端面のそ
れぞれが外部に表われ、同一の平面A1、A2、A3、
A4を構成している。電極11、12は、平面A1、A
2、A3、A4の少なくとも一つに露出している。実施
例は、電極11が同一平面A1、A2、A3に露出し、
電極12が同一平面A1、A2、A4に露出している。
【0023】上述したように、圧電素子1は板状であ
り、支持部材31、32のそれぞれは圧電素子1の両面
側に間隔を隔てて積層されているから、圧電素子1の厚
み方向の両面側に、加速度または衝撃を受たときに圧電
素子1が動作するのに必要な振動空間が形成される。
【0024】また、支持部材31、32のそれぞれが、
圧電素子1の両面側に積層されているから、支持部材3
1、32が圧電素子1に対する保護もしくは補強部材と
なり、信頼性が増す。
【0025】更に、圧電素子1の電極11、12が平面
A1、A2、A3、A4の少なくとも一つに露出してい
るから、電極11、12をベース部材上の導体パターン
等に半田付け固定あるいは導電接着固定することができ
る。
【0026】圧電素子1及び支持部材31、32は、積
層方向Hに平行となる側端面が外部に表われて同一の平
面A1、A2、A3、A4を構成しているから、ベース
部材上に面実装した場合に、圧電素子1及び支持部材3
1、32の側端面の表われている平面A1、A2、A
3、A4によって、支持面積の大きい安定した面実装取
付構造を実現することができる。
【0027】更に、圧電素子1及び支持部材31、32
は積層方向Hに平行となる側端面が外部に表われて同一
の平面A1、A2、A3、A4を構成しているから、そ
の一例として、発明に係る製造方法によって示される如
く、積層工程及び切断工程の二つの工程を経るだけで容
易に量産できる。
【0028】圧電ピックアップは、n個の圧電素子1を
積層することができる。実施例の圧電素子1はバイモル
フ構造であり、2つの圧電素子の分極方向P1、P2が
逆直列となっている。電極13は電極11、12と共通
に対向する共通電極である。図1に示す実施例は両端支
持タイプであり、電極11が一端側から他端側に向かっ
て途中まで形成され、電極12が他端側から一端側に向
かって途中まで形成され、電極13が電極11及び電極
12と共通に対向する位置に形成されている。この構造
によれば焦電効果に起因するノイズをキャンセルでき
る。
【0029】スペーサ21〜24は、支持部材31、3
2の一端側、両端側または中央部のいずれかに、互いに
間隔を隔てて条状に設けられている。実施例では、両端
側に設けられており、両持ち梁構造の圧電ピックアップ
が得られる。中央部または一端側に設けられた場合は片
持ち梁構造の圧電ピックアップが得られる。
【0030】実施例のスペーサ21〜24は導電性材料
でなり、スペーサ22が電極11と導通し、スペーサ2
3が電極12と導通している。スペーサ21〜24は、
導体パターン、導電性接着剤で構成できる。この構成で
は、スペーサ22、23を接続端子として利用でき、ベ
ース部材への実装が更に容易になる。
【0031】図2〜図4は本発明に係る圧電ピックアッ
プの別の例を示す斜視図である。図において、図1と同
一参照符号は同一性ある構成部分を示している。図2に
示す圧電ピックアップは、圧電素子1の厚み方向の両面
が平面A1、A2に対して傾斜して設けられている。こ
のため、平面A1、A2に対して垂直方向及び水平方向
に作用する加速度もしくは衝撃を検出することができ
る。
【0032】図3に示す圧電ピックアップは、スペーサ
22、24が支持部材31、32の中央部分に設けら
れ、中央支持タイプの圧電ピックアップを構成してい
る。電極11、12は、圧電素子1の厚み方向の両面の
全面に設けられている。スペーサ22、24は、導電性
材料で構成されている。
【0033】図4に示す圧電ピックアップは、スペーサ
22、24が支持部材31、32の一端側に設けられ、
片端支持タイプの圧電ピックアップを構成している。電
極11、12は、圧電素子1の厚み方向の両面の全面に
設けられている。スペーサ22、24は、導電性材料で
構成されている。
【0034】図5〜図8は本発明に係る圧電センサの分
解斜視図である。本発明に係る圧電センサは、圧電ピッ
クアップPと、ベース部材4とを含む。参照符号5は蓋
である。ベース部材4は、圧電ピックアップPを搭載す
る。圧電ピックアップPは上述した本発明に係るもので
なる。このため、圧電ピックアップPに関して、上述し
た全ての利点を有する圧電センサが得られる。
【0035】図5〜図8を通して、ベース部材4は、少
なくとも2つの端子導体41、42を有している。端子
導体41、42は、ベース部材4の一面に間隔を隔てて
設けられ、リード導体411、421がベース部材4の
両側面に導かれている。
【0036】図5及び図6の圧電ピックアップPは、平
面A1がベース部材4の上に載るように設けられ、平面
A1と平面A3の一部において、電極11が端子導体4
1と導電性接着剤43により導通接続され、平面A1と
平面A4の一部において電極12が端子導体42と導電
性接着剤44により導通接続されている。
【0037】図7の圧電ピックアップは、平面A1がベ
ース部材4の上になるように設けられ、平面A1におい
て、電極11、12が端子導体41、42と導電性接着
剤によりそれぞれ導通接続されている。
【0038】図8の圧電ピックアップは、平面A3がベ
ース部材4の上になるように設けられ、平面A1、A3
または平面A2、A3において、電極11、12が端子
導体41、42と導電性接着剤43、44によりそれぞ
れ導通接続されている。これにより、面実装タイプの圧
電センサが得られる。また、圧電ピックアップは、図6
または図7に示すように、ベース部材4の上に寝かせて
設けてもよい。
【0039】蓋5は、図3〜図8の各実施例を通して、
電気絶縁性セラミックまたはプラスチック等によって形
成される。用い得るセラミック材料としては、アルミ
ナ、フォルステライト、ステアタイト等がある。プラス
チック材料を用いる場合は、高耐熱性のものが望まし
い。蓋5は、ベース部材4の一面側に圧電ピックアップ
を包囲するように配置され、その接触端面が樹脂接着、
ガラス封着、その他の手段によって、ベース部材4に接
合される。また、電磁シールド効果を得るためには、金
属メッキを施した蓋を使用しても良いし、金属製の蓋を
使用しても良い。これにより、熱、温度の影響を受けに
くく、信頼性の高い圧電センサが得られる。
【0040】図9〜図12は図1に示した本発明に係る
圧電ピックアップの製造方法を説明する図である。図9
は積層工程を示し、図10〜図12は切断工程を示して
いる。
【0041】積層工程は、一面に間隔を隔てて複数のス
ペーサ621〜623を設けた支持部材6の上に、圧電
素子71、72を一体形成したセラミック基板7、及
び、少なくとも一面に間隔を隔てて複数のスペーサ82
1〜826を設けた支持部材8を順次に積層接着する工
程を、必要数だけ繰返して積層体Qを得る。積層中間に
位置する支持部材8は、積層方向の両面にスペーサ82
1〜826を有する。最上部のセラミック基板7の上に
積層される支持部材9は、積層面に間隔を隔てて複数の
スペーサ921〜923を有する。これにより積層体Q
が形成される。
【0042】スペーサ621〜623は導電性または非
導電性材料の何れであってもよい。これらのスペーサ6
21〜623は、所定のパターンとなるように、導電性
または非導電性ペーストを印刷し、これを硬化させた後
にセラミック基板6と積層してもよいし、接着性ペース
トを支持部材6に印刷などの手段によって塗布し、その
接着力を利用してセラミック基板7及び支持部材6を接
着してもよい。スペーサ821〜826、921〜92
3も同様である。電極711は、積層時にスペーサ62
1、824と接触しない。電極712は、スペーサ82
2、922と接触しない。電極713は、電極711と
電極712とのオーバラップ部分となるように設けられ
ている。同様に、電極714は、スペーサ622、82
5と接触しない。電極715は、スペーサ823、92
3と接触しない。電極716は、電極714と電極71
5とのオーバラップ部分となるように設けられている。
【0043】切断工程は、積層工程を終了した後に、積
層方向Hを厚み方向とし、積層方向に直交する方向を幅
方向W及び長さ方向Lとしたとき、積層体Qの幅方向
W、長さ方向L及び厚み方向Hの少なくとも一方向に一
定の間隔をおいて切断する。
【0044】これにより、圧電ピックアップを量産性よ
く製造できる。また、支持部材6、支持部材8及び支持
部材9は、圧電素子1の補強材として作用し、製造工程
における圧電素子1のワレ、カケ、クラックの発生を防
止する。更に、積層工程と、切断工程の2工程で済むの
で、自動組み立ても容易になる。
【0045】実施例において、切断工程は、第1の切断
工程〜第3の切断工程を含む。第1の切断工程では、積
層工程を終了した後に、図10に示すように、積層体Q
の幅方向Wに一定の間隔W1をおいて切断線C1上で切
断する。
【0046】第2の切断工程では、第1の切断工程を終
了した後に、図11に示すように、積層体Qの長さ方向
Lに一定の間隔L1をおいて切断線C2上で切断する。
【0047】第3の切断工程では、第2の切断工程を終
了した後に、図12に示すように、積層体Qの厚み方向
Hに沿い、一定の間隔H1をおいて切断線C3上で切断
する。これにより、図1に示した圧電ピックアップが得
られる。
【0048】更に、図12に示した集合体を集合型圧電
ピックアップとして用いることもできる。集合型圧電ピ
ックアップを得る場合、含まれる圧電ピックアップの個
数は任意に選定できる。また、圧電ピックアップの回路
結線等も任意である。圧電ピックアップのそれぞれを個
別に用いてもよいし、並列接続またはブリッジ接続等、
要求に応じた回路結線を用いることができる。
【0049】図13及び図14は図2に示した本発明に
係る別の圧電ピックアップの製造方法における第2の切
断工程及び第3の切断工程を示す図である。図におい
て、図11及び図12と同一参照符号は同一性ある構成
部分を示している。
【0050】積層工程及び第1の切断工程は、上述の圧
電ピックアップの製造方法と同様である(図9、図10
参照)。第2の切断工程は、図13に示すように、第1
の切断工程を終了した後に、積層体Qの長さ方向Lに一
定の角度θ1及び一定の間隔L2をおいて切断線C4上
で切断するものである。本例では、角度θ1は約45度
となっている。第3の切断工程は、第2の切断工程を終
了した後に、図14に示すように、積層体Qの厚み方向
Hに一定の角度θ2及び一定の間隔H2をおいて切断線
C5上でブロックの底面に垂直に切断するものである。
角度θ2は、自動的に約45度となり、角度θ1と等し
くなっている。このため、圧電素子1の厚み方向が平面
A1に対して約45度傾斜(図2参照)するので、水平
方向及び垂直方向の二方向の加速度または衝撃を検出す
る圧電ピックアップが得られる。
【0051】本発明に係る圧電ピックアップの製造方法
によれば、第2の切断工程における切断角度θ1を調整
することにより、圧電素子が任意の傾斜角を有するよう
になる。このため、ベース部材の形状または圧電ピック
アップの取付け形状を変えることなく、様々な方向の加
速度を検出できる圧電ピックアップが得られる。
【0052】更に、第3の切断工程は、第2の切断工程
でできたブロックの底面に垂直に切断するものであるた
め、略直方体となる圧電ピックアップが得られる。この
ため、種々の傾斜角を有する圧電ピックアップの外形形
状が統一化され、圧電センサの自動組立が容易になる。
【0053】図15は図3に示した中心支持タイプまた
は図4に示した片端支持タイプの圧電ピックアップの製
造方法における第1の切断工程を示す図である。図10
と同一参照符号は同一性ある構成部分を示している。電
極711、712はセラミック基板7の両面の全面に形
成されている。第1の切断工程では、積層体Qを切断線
C11で切断する。この後、前述した第2及び第3の切
断工程を経ることにより、図3に示した中心支持タイプ
の圧電ピックアップが得られる。図4に示した片端支持
タイプの圧電ピックアップは、更に切断線C12により
切断することによって得られる。
【0054】以上述べたように、本発明に係る圧電ピッ
クアップの製造方法によれば、第1の切断工程の切断位
置を調整することによって、両端支持、中心支持、片端
支持タイプの何れかの圧電ピックアップを得ることがで
きる。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)簡単な構造で、量産性の高い圧電ピックアップ及
び圧電センサを提供することができる。 (b)面実装タイプの圧電ピックアップ及び圧電センサ
を提供することができる。 (c)量産性の高い圧電ピックアップの製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電ピックアップの斜視図であ
る。
【図2】本発明に係る圧電ピックアップの別の例を示す
斜視図である。
【図3】本発明に係る圧電ピックアップの別の例を示す
斜視図である。
【図4】本発明に係る圧電ピックアップの別の例を示す
斜視図である。
【図5】図1に示した圧電ピックアップを用いた圧電セ
ンサの分解斜視図である。
【図6】図2に示した圧電ピックアップを用いた圧電セ
ンサの分解斜視図である。
【図7】図3に示した圧電ピックアップを用いた圧電セ
ンサの分解斜視図である。
【図8】図4に示した圧電ピックアップを用いた圧電セ
ンサの分解斜視図である。
【図9】図1に示した本発明に係る圧電ピックアップの
製造方法に含まれる工程を説明する図である。
【図10】図9に示した工程の後に実行される工程を説
明する図である。
【図11】図10に示した工程の後に実行される工程を
説明する図である。
【図12】図11の工程を経て得られた圧電ピックアッ
プの集合体を示す斜視図並びに図11に示した工程の後
に実行される工程を説明する図である。
【図13】図2に示した本発明に係る圧電ピックアップ
の製造方法に含まれる工程を説明する図である。
【図14】図13の工程を経て得られた圧電ピックアッ
プの集合体を示す斜視図並びに図13に示した工程の後
に実行される工程を説明する図である。
【図15】図3または図4に示した本発明に係る別の圧
電ピックアップの製造方法を説明する図である。
【符号の説明】
P 圧電ピックアップ 1 圧電素子 11、12 電極 21〜24 スペーサ 31、32 支持部材 4 ベース部材 41、42 端子導体 5 蓋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの圧電素子と、少なくと
    も一対の支持部材と、スペーサとを含む圧電ピックアッ
    プであって、 前記圧電素子は、板状であり、厚み方向の両面に電極を
    有しており、 前記支持部材のそれぞれは、前記圧電素子の前記両面側
    に間隔を隔てて積層されており、 前記スペーサは、前記圧電素子及び前記支持部材の間に
    配置され、前記間隔を形成しており、 前記圧電素子及び前記支持部材は、積層方向に平行とな
    る4つの側端面を有し、前記側端面のそれぞれが外部に
    表われて同一の平面を構成しており、 前記電極は、前記平面の少なくとも一つに露出している
    圧電ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記スペーサは、前記支持部材の一端
    側、両端側または中央部のいずれかに設けられている請
    求項1に記載の圧電ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記スペーサは、導電性材料でなり、前
    記電極と導通している請求項1または2に記載の圧電ピ
    ックアップ。
  4. 【請求項4】 前記圧電素子は、前記両面が相対向する
    一組の前記平面に対して傾斜して設けられている請求項
    1に記載の圧電ピックアップ。
  5. 【請求項5】 圧電ピックアップと、ベース部材と、蓋
    とを含む圧電センサであって、 前記圧電ピックアップは、請求項1〜4に記載のいずれ
    かのものでなり、 前記ベース部材は、前記圧電ピックアップを搭載するも
    のであり、 前記蓋は、前記ベース部材と共に前記圧電ピックアップ
    を封止するものである圧電センサ。
  6. 【請求項6】 圧電ピックアップを製造する方法であっ
    て、積層工程と、切断工程とを含んでおり、 前記積層工程は、少なくとも一面に間隔を隔てて複数の
    スペーサを併設した支持部材と、間隔を隔てて形成され
    た複数の圧電素子を有する圧電セラミック基板とを、前
    記スペーサが両者間に介在するようにして、交互に積層
    し接着する工程であり、 前記切断工程は、前記積層工程を終了した後、前記積層
    体の積層方向を厚み方向、積層方向に直交する方向を幅
    方向及び長さ方向としたとき、前記積層体の幅方向、長
    さ方向及び厚み方向の少なくとも一方に沿い間隔をおい
    て切断する工程を含む圧電ピックアップの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記切断工程は、第1の切断工程と、第
    2の切断工程と、第3の切断工程とを含み、 前記第1の切断工程は、前記積層体の幅方向に間隔をお
    いて、前記積層体を切断する工程であり、 前記第2の切断工程は、前記第1の切断工程を終了した
    後に、前記積層体の長さ方向に間隔をおいて、前記積層
    体を切断する工程であり、 前記第3の切断工程は、前記第2の切断工程を終了した
    後に、前記積層体の厚み方向に間隔をおいて、前記積層
    体を切断する工程である請求項6に記載の圧電ピックア
    ップの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の切断工程は、角度を付して斜
    めに切断する工程である請求項7に記載の圧電ピックア
    ップの製造方法。
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