JP2002040042A - 圧電センサ及びその製造方法 - Google Patents

圧電センサ及びその製造方法

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JP2002040042A
JP2002040042A JP2000224639A JP2000224639A JP2002040042A JP 2002040042 A JP2002040042 A JP 2002040042A JP 2000224639 A JP2000224639 A JP 2000224639A JP 2000224639 A JP2000224639 A JP 2000224639A JP 2002040042 A JP2002040042 A JP 2002040042A
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Shigenobu Mizuuchi
重信 水内
Tsutomu Kotani
勉 小谷
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で、耐衝撃性に優れ、信頼性が高く、量産
性の高い2軸方向加速度検出用圧電センサを提供する。 【解決手段】第1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2
Bは、平板状であって、それぞれの厚み方向に現れる面
の間に交差角度θが生じるように配置されている。支持
部材1は、第1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2B
を支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度センサに用
いられる圧電センサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電センサは、例えばハードデ
ィスクドライブ装置、エアバックシステム、電子制御サ
スペンションシステム等において、加速度や衝撃を検知
するために使用されるものであり、高度の信頼性と共
に、部品点数が少なく、小型であることが極めて重要に
なる。先行技術文献としては、特開平3ー156375
号公報が知られている。この先行技術文献に記載された
発明は、2枚の矩形状圧電セラミックの間に金属箔を直
列に接着した2個の圧電バイモルフを、上記圧電バイモ
ルフと同じ幅を有する固定柱の両面にそれぞれ直交する
ように配置し、直交2方向の加速度を検出できるように
したものである。
【0003】別の先行技術文献としては、特開2000
ー81448号公報を挙げることができる。この先行技
術文献に記載された発明では、第1の圧電センサ及び第
2の圧電センサを備える。第1の圧電センサ及び第2の
圧電センサは、それぞれのトーションバーが鉛直方向に
沿い、かつ、トーションバーと直交する方向において、
各センサの中心を通る仮想線が互いに直交するように配
設されたもので、加速度、加速度及び角加速度の方向、
大きさを知ることができるとされている。
【0004】この種の圧電センサは、上述したような用
途で用いられるため、小型で、耐衝撃性に優れ、信頼性
が高いことが極めて重要になる。また、量産性に優れて
いることも重要である。ところが、従来の圧電センサ
は、複雑な組立構造を有し、部品点数も多く、上述した
要求を必ずしも満たすものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、2軸
方向の加速度を感知し得る圧電センサを提供することで
ある。
【0006】本発明のもう一つの課題は、小型で、耐衝
撃性に優れた高信頼度の圧電センサを提供することであ
る。
【0007】本発明の更にもう一つの課題は、量産性に
優れた圧電センサを提供することである。
【0008】本発明の更にもう一つの課題は、上述した
圧電センサを製造するのに適した製造方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る圧電センサは、第1の圧電素子と、
第2の圧電素子と、支持部材とを含む。前記第1の圧電
素子及び前記第2の圧電素子は、平板状であって、それ
ぞれの厚み方向に現れる面の間に交差角度が生じるよう
に配置されている。前記支持部材は、前記第1の圧電素
子及び前記第2の圧電素子を支持する。
【0010】本発明に係る圧電センサにおいて、第1の
圧電素子及び第2の圧電素子は、平板状であって、それ
ぞれの厚み方向に現れる面の間に交差角度が生じるよう
に配置されているから、鉛直方向Zに対して直交する2
軸、即ち、X軸方向及びY軸方向の加速度を感知し得
る。
【0011】本発明に係る圧電センサは、基本要素とし
て、第1及び第2の圧電素子と、それを挟持する支持部
材とを有すればよいから、簡単な構造で、加速度または
衝撃を確実に検知し得る。また、部品点数が少なく、構
造が簡単であるから、小型で、耐衝撃性に優れた信頼性
の高い圧電センサが得られる。
【0012】しかも、支持部材に対して、第1及び第2
の圧電素子を組み合わせる構造であるので、量産性が高
くなる。また、第1及び第2の圧電素子が支持部材によ
って挟持されているので、支持安定性が高くなり、安定
した検出動作が可能になる。
【0013】本発明に係る圧電センサの製造方法では、
複数の支持基板を、圧電基板を介して積層して積層体を
製造する。この場合、前記積層体は、前記支持基板のそ
れぞれと、前記圧電基板との積層面に複数の空洞部を有
する。前記空洞部のそれぞれは、前記支持基板の幅方向
に延びていて、前記支持基板の長さ方向に間隔を隔てて
併設され、前記圧電基板を介して隣接する2つの支持基
板では、互いに向き合い、空洞部の組を構成する。
【0014】次に、隣接する2つの支持基板において、
前記空洞部の組が含まれるように、前記積層体を、前記
幅方向に沿い、前記長さ方向に対して斜めに切断する。
【0015】次に、得られた切断片の2つを、前記圧電
基板の面が交差するように組み合わせ、その後、前記空
洞部の組を含む圧電センサ単品を切り出す。
【0016】かかる工程を含むことにより、本発明に係
る圧電センサを、量産性よく製造できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る圧電センサの
分解斜視図、図2は図1に示された圧電センサにおい
て、センサ部分を拡大して示す平面図である。図示され
た圧電センサは、支持部材1と、第1の圧電素子2A
と、第2の圧電素子2Bとを含む。支持部材1の厚み方
向の両面には、第1の蓋体31、及び、第2の蓋体32
が積層される。
【0018】第1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2
Bは、平板状であって、それぞれの厚み方向に現れる面
の間に交差角度θが生じるように配置されている。図示
実施例において、交差角度θは、ほぼ直角である。但
し、交差角度θは、直角に限定されるものではない。第
1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2Bは、更に、厚
み方向に現れる面が、同一平面に対してほぼ垂直となる
ように配置されている。
【0019】第1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2
Bは、圧電セラミックスで構成されている。第1の圧電
素子2A及び第2の圧電素子2Bの好ましい例は、バイ
モルフ圧電素子である。図はバイモルフ圧電素子を示
し、一対の圧電素子20、20を有している。一対の圧
電素子20、20は、圧電素体の両面に電極21、22
を有しており、一方の圧電素子20の電極22と他方の
圧電素子20の電極22とが互いに面接触するようにし
て、重ね合わされ接合されている。一対の圧電素子2
0、20は、温度変動によるノイズをキャンセルするた
め、分極方向P1、P2が互いに逆向きとなるように重
ね合わされる。別の例では、一対の圧電素子20、20
は分極方向が同一となるように重ねて結合されることも
ある。この場合には、共通に接続された電極が例えばア
ースに接続される。共通に接続される電極間に、導電性
を有する金属弾性板で構成される振動板を介在させ、こ
の振動板をアースに接続する構成もよくとられる。バイ
モルフ圧電素子を用いた圧電センサは特開昭64ー72
012号公報、特開平2ー93370号公報で公知であ
る。
【0020】支持部材1は、第1の圧電素子2A及び第
2の圧電素子2Bを支持する。支持部材1は電気絶縁性
セラミックまたはプラスチック等によって形成される。
用い得るセラミック材料としては、アルミナ、フォルス
テライト、ステアタイト等がある。プラスチック材料を
用いる場合は、高耐熱性のものを用いることが望まし
い。
【0021】支持部材1は、第1の空洞部3Aと、第2
の空洞部3Bとを含む。第1の圧電素子2Aは、電極対
向によって構成される検知部が第1の空洞部3A内に配
置されている。第2の圧電素子2Bは、検知部が第2の
空洞部3B内に配置されている。
【0022】更に詳しくは、支持部材1は、第1の支持
部材1Aと、第2の支持部材1Bとを含む。第1の支持
部材1Aは、第1の圧電素子2Aを支持する。第2の支
持部材1Bは、第2の圧電素子2Bを支持する。第1の
支持部材1A及び第2の支持部材1Bは、互いに結合さ
れている。
【0023】第1の支持部材1Aは、第1の支持片11
と、第2の支持部片12とを含む。第1の支持片11及
び第2の支持部片12は、第1の圧電素子2Aの厚み方
向の両側に配置され、第1の圧電素子2Aを、厚み方向
の両面側から挟持する。第1の支持片11は、第1の圧
電素子2Aを挟持する端面に第1の凹部111を有す
る。第2の支持片12は、第1の圧電素子2Aを挟持す
る端面に第2の凹部121を有する。第1の空洞部3A
は、第1の凹部111及び第2の凹部121によって構
成される。
【0024】第1の圧電素子2Aは、検知部を、第1の
凹部111及び第2の凹部121によって構成される第
1の空洞部3A内に位置させた状態で、長さ方向の両端
を、第1の支持片11及び第2の支持片12の間に挟み
込み、接着剤によって固定されている。
【0025】第2の支持部材1Bは、第3の支持片13
と、第4の支持片14とを含む。第3の支持片13及び
第4の支持片14は、第2の圧電素子2Bの厚み方向の
両側に配置され、第2の圧電素子2Bを、厚み方向の両
面側から挟持する。
【0026】第3の支持片13は、第2の圧電素子2B
を挟持する端面に第3の凹部131を有する。第4の支
持片14は、第2の圧電素子2Bを挟持する端面に第4
の凹部141を有する。第2の空洞部3Bは、第3の凹
部131及び第4の凹部141によって構成される。
【0027】第2の圧電素子2Bは、検知部を、第3の
凹部131及び第4の凹部141によって構成される第
2の空洞部3B内に位置させた状態で、長さ方向の両端
を、第3の支持片13及び第4の支持片14の間に挟み
込み、接着剤によって固定されている。
【0028】第1の支持部材1A及び第2の支持部材1
Bは、ほぼ同形であり、第2の支持片12及び第4の支
持片14の側面を突き合わせ、かつ、接着することによ
り、互いに結合されている。
【0029】支持部材1は、第1の端子導体4A、第2
の端子導体4B及び第3の端子導体4Cを有している。
第1の端子導体4Aは、第2の支持片12の側面に付着
されている。第1の端子導体4Aには、第1の圧電素子
2Aの電極21の一端が電気的に接続されている(図2
参照)。
【0030】第2の端子導体4Bは第4の支持片14の
側面に付着されている。第2の端子導体4Bには、第2
の圧電素子2Bの電極21の一端が電気的に接続されて
いる(図2参照)。
【0031】第3の端子導体4Cは、第1の端子導体4
A及び第2の端子導体4Bを設けた側面とは反対側の側
面であって、第1の支持部材1A及び第2の支持部材1
Bの接合面を中心にして、その両側に延びるように形成
されている。第3の端子導体4Cには、第1の圧電素子
2Aの電極21、及び、第2の圧電素子2Bの電極21
の一端が電気的に接続されている(図2参照)。
【0032】第1の蓋体31及び第2の蓋体32は、第
1の支持部材1A及び第2の支持部材1Bの厚み方向の
両面に、接着等の手段によって積層され、第1の支持部
材1A及び第2の支持部材1Bに含まれる第1の空洞部
3A及び第2の空洞部3Bを気密に封止する。第1の蓋
体31及び第2の蓋体32は電気絶縁性セラミックまた
はプラスチック等によって形成することができる。用い
得るセラミック材料としては、アルミナ、フォルステラ
イト、ステアタイト等がある。プラスチック材料を用い
る場合は、高耐熱性のもを用いることが望ましい。
【0033】第1の蓋体31及び第2の蓋体32には、
第1の支持部材1A及び第2の支持部材1Bに設けられ
た第1の端子導体4A〜第3の端子導体4Cと電気的、
機械的に連続する第1の端子導体4A〜第3の端子導体
4Cが備えられている。第1の端子導体4A〜第3の端
子導体4Cは、第1の蓋体31及び第2の蓋体32にお
いて、側面から、表面または裏面に達するように形成さ
れている。第1の端子導体4A〜第3の端子導体4C
は、印刷、スパッタ、蒸着またはこれらとメッキとの組
み合わせ等によって形成される。
【0034】上述したように、第1の圧電素子2A及び
第2の圧電素子2Bは、平板状であって、それぞれの厚
み方向に現れる面の間に交差角度θが生じるように配置
されているから、鉛直方向Zに対して直交する2軸、即
ち、X軸方向及びY軸方向の加速度を感知し得る。
【0035】また、基本要素として、第1及び第2の圧
電素子2A、2Bと、それを挟持する支持部材1とを有
すればよいから、簡単な構造で、加速度または衝撃を確
実に検知し得る。また、部品点数が少なく、構造が簡単
であるから、小型で、耐衝撃性に優れた信頼性の高い圧
電センサが得られる。
【0036】しかも、支持部材1に対して、第1及び第
2の圧電素子2A、2Bを組み合わせる構造であるの
で、量産性が高くなる。また、第1及び第2の圧電素子
2A、2Bが支持部材1によって挟持されているので、
支持安定性が高くなり、安定した検出動作が可能にな
る。
【0037】第1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2
Bは、圧電セラミックスで構成されている。圧電セラミ
ックスで構成された第1の圧電素子2A及び第2の圧電
素子2Bを、検知素子として用いることの利点は、耐衝
撃性に優れた堅牢な構造を容易に実現できることであ
る。
【0038】また、第1の圧電素子2A及び第2の圧電
素子2Bをバイモルフ圧電素子で構成してあるので、温
度変動によるノイズをキャンセルすることができる。こ
のため、温度変動に起因する測定誤差を回避することが
できる。
【0039】第1の圧電素子2Aは、検知部が第1の空
洞部3A内に配置されており、第2の圧電素子2Bは、
検知部が第2の空洞部3B内に配置されているから、第
1の圧電素子2A及び第2の圧電素子2Bは、加速度を
受けたとき、第1の空洞部3A及び第2の空洞部3B内
で自由に変位し、所定の検知動作を行うことができる。
【0040】支持部材1は、第1の支持部材1Aと、第
2の支持部材1Bとを含んでおり、第1の支持部材1A
は、第1の圧電素子2Aを支持し、第2の支持部材1B
は、第2の圧電素子2Bを支持し、第1の支持部材1A
及び第2の支持部材1Bは、互いに結合されているか
ら、図示したように、第1の圧電素子2Aを挟持した第
1の支持部材1A、及び、第2の圧電素子2Bを挟持し
た第2の支持部材1Bを、同じような形状とし、接着等
の手段によって結合するだけでよい。このため、製造組
立が容易になり、量産性が向上する。
【0041】しかも、第1の支持部材1Aは、第1の支
持片11と、第2の支持片12とを含み、第1の支持片
11及び第2の支持片12は、第1の圧電素子2Aの厚
み方向の両側に配置され、第1の圧電素子2Aを、厚み
方向の両面側から挟持するから、第1の圧電素子2A及
び第1の支持部材1Aの組立において、部品点数が少な
くなり、構造が簡単になる。また、支持安定性が高くな
り、耐衝撃性に優れ、安定した検出動作を行う信頼性の
高い圧電センサが得られる。
【0042】同様に、第2の支持部材1Bは、第3の支
持片13と、第4の支持片14とを含み、第3の支持片
13及び第4の支持片14は、第2の圧電素子2Bの厚
み方向の両側に配置され、第2の圧電素子2Bを、厚み
方向の両面側から挟持するから、第2の圧電素子2B及
び第2の支持部材1Bの組立において、部品点数が少な
くなり、構造が簡単になる。
【0043】第1の支持片11は、第1の圧電素子2A
を挟持する端面に第1の凹部111を有しており、第2
の支持片12は、第1の圧電素子2Aを挟持する端面に
第2の凹部121を有しており、第1の空洞部3Aは、
第1の凹部111及び第2の凹部121によって構成さ
れるから、第1の空洞部3Aを形成するに当って、第1
の圧電素子2Aの両側に第1の支持片11及び第2の支
持片12を、例えば、接着等の手段によって結合するだ
けでよい。
【0044】同様に、第3の支持片13は、第2の圧電
素子2Bを挟持する端面に第3の凹部131を有してお
り、第4の支持片14は第2の圧電素子2Bを挟持する
端面に第4の凹部141を有しており、第2の空洞部3
Bは、第3の凹部131及び第4の凹部141によって
構成されるから、第2の空洞部3Bを形成するに当っ
て、第2の圧電素子2Bの両側に第3の支持片13及び
第4の支持片14を、例えば、接着等の手段によって結
合するだけでよい。
【0045】このため、支持安定性が高くなり、耐衝撃
性に優れ、安定した検出動作を行う信頼性の高い圧電セ
ンサが得られる。
【0046】第1の蓋体31、第2の蓋体32には、第
1の支持部材1A及び第2の支持部材1Bに設けられた
第1の端子導体4A〜第3の端子導体4Cと電気的、機
械的に連続する第1の端子導体4A〜第3の端子導体4
Cが備えられている。
【0047】このような構造であると、回路基板または
その他の外部装置への実装に当たり第1の端子導体4A
〜第3の端子導体4Cを用いて、面実装し、強固で安定
した取り付け構造を実現できる。
【0048】図3は本発明に係る圧電センサにおいて、
支持部材と圧電センサとの組立構造の別の例を示す平面
図である。図において、図1及び図2に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、第1の支持部材1Aにおい
て、第1の接着剤層5Aと、第2の接着剤層5Bとを含
むことである。第1の接着剤層5Aは、第1の支持片1
1と第1の圧電素子2Aとの間に配置され、両者を接着
する。第2の接着剤層5Bは、第2の支持片12と第1
の圧電素子2Aとの間に配置され、両者を接着してい
る。
【0049】第1の空洞部3Aは、第1の接着剤層5A
の層厚、及び、第2の接着剤層5Bの層厚に応じて、第
1の圧電素子2Aと、第1の支持片11及び第2の支持
片12との間に生じる間隔で構成される。
【0050】実施例では、更に、第2の支持部材1Bの
側において、第3の接着剤層6Aと、第4の接着剤層6
Bとを含んでいる。第3の接着剤層6Aは、第3の支持
片13と第2の圧電素子2Bとの間に配置され、両者を
接着している。第4の接着剤層6Bは、第4の支持片1
4と第2の圧電素子2Bとの間に配置され、両者を接着
している。第2の空洞部3Bは、第3の接着剤層6Aの
層厚、及び、第4の接着剤層6Bの層厚に応じて、第2
の圧電素子2Bと、第3の支持片13及び第4の支持片
14との間に生じる間隔で構成される。
【0051】この実施例によれば、図1及び図2に示す
実施例において必要とされた第1の凹部111〜第4の
凹部141が不要になるので、第1の支持片11〜第4
の支持片14の製造加工が容易になる。
【0052】第1の接着剤層5A〜第4の接着剤層6B
としては、適当な厚みを有する接着フィルムを用いるの
が好ましい。そのような接着フィルムは市販されている
ので、容易に入手できる。
【0053】図4は本発明に係る圧電センサにおいて、
支持部材と圧電センサとの組立構造の別の例を示す斜視
図である。図において、図1及び図2に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、第3の圧電素子2Cを有す
ることである。第3の圧電素子2Cは、第1の圧電素子
2A及び第2の圧電素子2Bの検知面となるXY平面に
対して、直交するZ方向の加速度を検知する。第3の圧
電素子2Cは、第2の支持片12及び第4の支持片14
に跨がって形成された受け孔8内に配置されている。第
3の圧電素子2Cは、第1の圧電素子2A及び第2の圧
電素子2Bと、同じ構造のバイモルフ圧電素子によって
構成することができる。
【0054】図5は本発明に係る圧電センサにおいて、
支持部材と圧電センサとの組立構造の別の例を示す斜視
図である。図において、図1及び図2に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、第1の圧電素子2A及び第
2の圧電素子2Bを、第1の空洞部3A及び第2の空洞
部3Bの内部に配置し、その中間部を、突片(112、
122)及び(132、144)で支持したことであ
る。図示はされていないが、図4に示したような第3の
圧電素子を追加することもできる。
【0055】図6は本発明に係る圧電センサにおいて、
支持部材と圧電センサとの組立構造の別の例を示す斜視
図である。図において、図1及び図2に現れた構成部分
と同一の構成部分については、同一の参照符号を付して
ある。この実施例の特徴は、第1の圧電素子2A及び第
2の圧電素子2Bの片端を支持したことである。図示は
されていないが、図4に示したような第3の圧電素子を
追加することもできる。
【0056】次に、図7〜図9を参照して本発明に係る
圧電センサの製造方法について説明する。この製造方法
は、図1及び図2に図示された圧電センサの製造に適用
されるものであるが、若干の変更を伴うだけで、図3〜
図6に図示された構造を有する圧電センサの製造にも適
用できる。
【0057】図7に示すように、複数の支持基板100
を、圧電基板200を介して積層して積層体を製造す
る。積層界面には接着剤を塗布しておいて、支持基板1
00と圧電基板200とを接着する。支持基板100及
び圧電基板200は、図1〜図6に示す実施例において
支持部材及び圧電素子を構成する。積層体は、支持基板
100のそれぞれと、圧電基板200との積層面に複数
の空洞部300を有する。空洞部300のそれぞれは、
支持基板100の幅方向Wに延びていて、支持基板10
0の長さ方向Lに間隔を隔てて併設され、圧電基板20
0を介して隣接する2つの支持基板100では、互いに
向き合い、空洞部300、300の組を構成する。
【0058】図8は、上述の積層工程によって得られた
積層体の斜視図である。図8に示すように、隣接する2
つの支持基板100、100において、空洞部300、
300の組が含まれるように、積層体を、幅方向Wに沿
い、長さ方向Lに対して斜めに、切断線C1に沿って切
断する。切断線C1の角度は、例えば、45度である。
【0059】次に、図9に示すように、得られた切断片
のうち、2つの切断片400、500を、圧電基板20
0の面が交差するように組み合わせる。具体的には、2
つの切断片400、500の切断面を、圧電基板200
の面が交差するように組み合わせ、接着剤等によって接
合する。図8における切断工程において、45度の角度
で切断された場合は、切断片400に含まれる圧電基板
200と、切断片500に含まれる圧電基板200は、
その面が約90度の角度で交差する方向となる。
【0060】そして、その後、切断片400、及び、切
断片500の接合面に対してほぼ直交する切断線C2に
沿って切断し、更に、切断線C2に対して直交するよう
に、切断線C3に沿って切断する。これにより、2つの
空洞部300を含む圧電センサ単品を切り出せる。この
後、第1の蓋体及び第2の蓋体を装着することにより、
圧電センサの完成品が得られる。この製造方法によれ
ば、本発明に係る圧電センサを、容易に量産することが
できる。
【0061】以上、好ましい実施例を参照して本発明を
説明したが、基本的思想及び範囲に従い、本発明が種々
変形され得ることは、当業者に自明である。例えば、説
明されていないけれども、複数示された実施例の組み合
わせが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果が得られる。 (a)2軸方向の加速度を感知し得る圧電センサを提供
することができる。 (b)小型で、耐衝撃性に優れた高信頼度の圧電センサ
を提供することができる。 (c)量産性に優れた圧電センサをを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電センサの分解斜視図である。
【図2】図1に示された圧電センサにおいてセンサ部分
を拡大して示す平面図である。
【図3】本発明に係る圧電センサにおいて、支持部材と
圧電センサとの組立構造の別の例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る圧電センサにおいて、支持部材と
圧電センサとの組立構造の別の例を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る圧電センサにおいて、支持部材と
圧電センサとの組立構造の別の例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る圧電センサにおいて、支持部材と
圧電センサとの組立構造の別の例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る圧電センサの製造方法について説
明する図である。
【図8】図7に示した工程の後の工程を示す図である。
【図9】図8に示した工程の後の工程を示す図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2A 第1の圧電素子 2B 第2の圧電素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の圧電素子と、第2の圧電素子と、
    支持部材とを含む圧電センサであって、 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子は、平板状
    であって、それぞれの厚み方向に現れる面の間に交差角
    度が生じるように配置されており、 前記支持部材は、前記第1の圧電素子及び前記第2の圧
    電素子を支持する圧電センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された圧電センサであっ
    て、 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子は、前記厚
    み方向に現れる面が、同一平面に対してほぼ垂直となる
    ように配置されている圧電センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    圧電センサであって、 前記交差角度は、ほぼ直角である圧電センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載された圧
    電センサであって、 前記第1の圧電素子及び前記第2の圧電素子は、バイモ
    ルフ圧電素子である圧電センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された圧
    電センサであって、 前記支持部材は、第1の空洞部と、第2の空洞部とを含
    み、 前記第1の圧電素子は、検知部が前記第1の空洞部内に
    配置されており、 前記第2の圧電素子は、検知部が前記第2の空洞部内に
    配置されている圧電センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載された圧
    電センサであって、 前記支持部材は、第1の支持部材と、第2の支持部材と
    を含み、 前記第1の支持部材は、前記第1の圧電素子を支持し、 前記第2の支持部材は、前記第2の圧電素子を支持し、 前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材は、互いに
    結合されている圧電センサ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載された圧電センサであっ
    て、 前記第1の支持部材は、第1の支持片と、第2の支持部
    片とを含み、 前記第1の支持片及び前記第2の支持部片は、前記第1
    の圧電素子の厚み方向の両側に配置され、前記第1の圧
    電素子を、厚み方向の両面側から挟持し、 前記第2の支持部材は、第3の支持片と、第4の支持部
    片とを含み、 前記第3の支持片及び前記第4の支持部片は、前記第2
    の圧電素子の厚み方向の両側に配置され、前記第2の圧
    電素子を、厚み方向の両面側から挟持する圧電センサ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された圧電センサであっ
    て、 前記第1の支持片は、前記第1の圧電素子を挟持する端
    面に第1の凹部を有しており、 前記第2の支持片は、前記第1の圧電素子を挟持する端
    面に第2の凹部を有しており、 前記第1の空洞部は、前記第1の凹部及び第2の凹部に
    よって構成され、 前記第3の支持片は、前記第2の圧電素子を挟持する端
    面に第3の凹部を有しており、 前記第2の支持片は、前記第2の圧電素子を挟持する端
    面に第4の凹部を有しており、 前記第2の空洞部は、前記第3の凹部及び第4の凹部に
    よって構成される圧電センサ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8の何れかに記載された圧
    電センサを製造する方法であって、 複数の支持基板を、圧電基板を介して積層して積層体を
    製造し、 前記積層体は、前記支持基板のそれぞれと、前記圧電基
    板との積層面に複数の空洞部を有しており、 前記空洞部のそれぞれは、前記支持基板の幅方向に延び
    ていて、前記支持基板の長さ方向に間隔を隔てて併設さ
    れ、前記圧電基板を介して隣接する2つの支持基板で
    は、互いに向き合い、空洞部の組を構成し、 隣接する2つの支持基板において、前記空洞部の組が含
    まれるように、前記積層体を、前記幅方向に沿い、前記
    長さ方向に対して斜めに切断し、 得られた切断片の2つを、前記圧電基板の面が交差する
    ように組み合わせ、その後、前記空洞部の組を含む圧電
    センサ単品を切り出す工程を含む圧電センサの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005331258A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Denso Corp 振動型角速度センサ

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