JP3342748B2 - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JP3342748B2
JP3342748B2 JP22118193A JP22118193A JP3342748B2 JP 3342748 B2 JP3342748 B2 JP 3342748B2 JP 22118193 A JP22118193 A JP 22118193A JP 22118193 A JP22118193 A JP 22118193A JP 3342748 B2 JP3342748 B2 JP 3342748B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加速度センサに関し、特
に、重りが取り付けられた板状の圧電素子から構成さ
れ、外部からの加速度によって重りに発生する慣性力に
よって圧電素子に発生した電圧もしくは電荷によって加
速度の大きさを検出する加速度センサに関する。
【0002】OA(オフィス・オートメーション)機器
や,LA(ラボラトリ・オートメーション)機器の小型
化、可搬化に伴い、装置が多少の振動を受けても正確な
動作が継続して行えるようにすることが望まれている。
装置が多少の信号を受けても正確に動作を継続するため
には、装置に加速度センサを取り付けて装置が受けた加
速度を検知し、受けた加速度に応じた制御を行うことが
必要である。
【0003】装置が受けた加速度を検出して制御するも
のとしては、磁気ディスク装置のシーク動作の反作用を
ヘッド位置決め制御にフィードバックする方式や、ビデ
オカメラの手振れによる加速度をフィードバックする方
法が現在公知となっている。また、最近では、携帯用パ
ーソナルコンピュータに搭載される磁気ディスク装置に
おいて、加速度を監視し、装置が外部からの振動を受け
るとデータの書き込みを中断して隣接トラックへの不法
な書き込みを防止する方法が公知となっている。しかし
ながら、このような加速度を検出して制御する装置にお
ける従来の加速度センサは、その大きさが大きく(特に
高さ方向)、機構設計の負担になっている。
【0004】従って、装置のコストダウン、ダウンサイ
ジング(小型化)が進む中で、耐衝撃性があり、製造性
が良く、更に、プリント配線板に直接に取り付けが可能
で、より薄型の加速度センサが望まれている。
【0005】
【従来の技術】装置が受けた加速度を検出する加速度セ
ンサとしては、本出願人の提案した特開昭64−418
65号公報(図18)に示すようなものや、実開平1−
112468公報(図19)に示されるような、圧電素
子を使用したものが従来から知られている。このような
圧電素子を使用した加速度センサでは、板状の圧電素子
に重りを取り付け、外部からの加速度により重りに慣性
力を発生させ、重りの慣性力により圧電素子に応力を与
えて電圧もしくは電荷を発生させ、発生電圧もしく発生
電荷の大きさによって加速度を検出している。
【0006】図18に示した加速度センサでは、重り3
を載せた圧電素子2がハウジング80の底部に取り付け
られ、圧電素子2の両面の電極に発生した電圧は、リー
ド線9と金属製のハウジング80によってプリント配線
板4上に導かれるようになっている。81は温度補償用
の抵抗素子、82は反転増幅回路、83はコネクタであ
る。
【0007】一方、図19に示した加速度センサは、3
次元方向全ての加速度を検出するように構成されたもの
であり、電極面に垂直な方向に分極した圧電素子21
と、平行な方向に分極した2つの圧電素子22,23と
を、分極の方向を互いに直交させ、接合面に電極を挟ん
だ状態で重ね合わせて被測定物84に取り付け、自由端
面には重り3を取り付けて3次元方向x,y,zの全て
の方向の加速度を検出できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ように構成された従来の加速度センサでは、圧電素子の
電極からの出力を圧電素子の表裏面から直接リード線で
取り出す方式が一般的であり、加速度センサ自体をプリ
ント配線板に直接実装するようには配慮されていないの
で、加速度センサのプリント配線板への取り付けに時間
がかかっていた。また、最近では圧電素子を片持梁や両
持梁にしたバイモルフ型による表面実装タイプの加速度
センサも公知となっているが、このような加速度センサ
は検出感度が高い反面、強度が低く、外部からの衝撃に
よりセンサーが破壊し易いという問題点があった。
【0009】そこで、本発明は、板状圧電素子に板状重
りを取り付けた加速度センサにおいて、圧電素子の両面
にある電極に発生した電圧または電荷の取り出し方を工
夫することにより、プリント配線板の上に直接配置でき
る加速度センサを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の加速度センサは、プリント配線板上に取り付けられ
る基板と、この基板の上に取り付けられた板状の圧電素
子と、この板状の圧電素子の上に重ねて設けられる板状
の重り、および圧電素子と基板との間および圧電素子と
重りとの間に設けられた一対の電極とから構成され、外
部からの加速度によって前記重りに慣性力を発生させ、
この慣性力で前記圧電素子に応力を与え、前記圧電素子
に発生した電圧もしくは電荷によって前記加速度の大き
さを検出する加速度センサにおいて、前記基板には、前
記圧電素子の取付面側または前記プリント配線板への取
付面側に、前記圧電素子に発生する電圧を前記プリント
配線板側に接続することができる一対の端子が設けら
れ、前記板状の圧電素子の両面に設けられた一対の電極
は、導通手段によって前記基板上の一対の端子に接続さ
れていることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明の加速度センサによれば、例えば、両面
に電極が設けられた板状の圧電素子を基板の上に配置
し、板状の圧電素子の上には重りを重ねて設けると共
に、圧電素子の電極の端子をこの基板の上面または下面
に設けたことにより、この加速度センサを半田付けによ
って簡単にプリント配線板の上に取り付けることができ
る。
【0012】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1(a) は本発明の第1の実施例の加速度
センサ10の構成を示す斜視図であり、図1(b) は図1
(a) のA−A線における断面図である(分断面を図1
(a) に点線で示す)。また、図2はセンサを構成する部
材を分解して示す組立斜視図である。この実施例の加速
度センサ10は、基板1、板状の圧電素子2、および重
り3とから構成され、圧電素子2の両面には一対の電極
11,12がある。なお、説明の便宜上、圧電素子2の
上面側、即ち、圧電素子2と重り3との間にある電極1
1を上面電極11と記し、圧電素子2の下面側、即ち、
圧電素子2と基板1との間にある電極12を下面電極1
2と記す。なお、この実施例では、図2に示すように、
上面電極11は重り3の下面側に設けられ、下面電極1
2は基板1の上面に設けられる。基板1の下面には第1
の外部端子13と第2の外部端子14とが設けられてい
る。これら第1の外部端子13と第2の外部端子14
は、加速度センサ10がプリント配線板の上に取り付け
られた時に、プリント配線板上に設けられた回路パター
ンに接続して、圧電素子2の上面電極11と下面電極1
2とに生じた電圧あるいは電荷を取り出すためのもので
ある。また、圧電素子2は図1(a) に矢印で示すよう
に、上面電極11と下面電極12に平行に分極(面内に
分極)されている。
【0013】この実施例では、基板1、圧電素子2、重
り3は全てPZTやPMN等の圧電セラミックスで作ら
れており、圧電素子2は組立前に分極処理を施してから
使用される。これらの材料は密度が7〜8(g/c
3 )と鉄並に高く、重り3の材料としても適してい
る。また、基板1、圧電素子2、重り3を全て同一もし
くは同系の材料とすることにより、線膨張係数がほぼ等
しくなり、温度変化に対する剥離や、熱応力による出力
変動の問題が起こらない。
【0014】PZT材とPMN材とを比較すると、前者
はキュリー点が高いという長所があるが、焼結温度が高
いという短所があり、後者はその逆である。感度はPM
Nの方がやや高い。基板1、圧電素子2、重り3を全て
PMNで作る場合には、電極やビアの材料は銀ペースト
やAg−Pd(銀−パラジウム) 等を用いて一体焼結する。
一方、基板1、圧電素子2、重り3を全てPZTで作る
場合、PZT材の焼結温度に近い焼結温度の白金などの
材料を用いて一体焼結するか、或いは、PZTのみを焼
結した後に、白金より安価なAg−Pdで電極、ビアを形成
して、低温度で再焼結を行う。
【0015】前述のように、基板1、圧電素子2、重り
3を全て同一の材料とすることも可能であるが、PZT
材とPMN材の、好適な使い分けの一例を以下に示す。
圧電素子2にはキュリー点の高いPZT材を用い、圧電
性を必要としない基板1、重り3には焼結温度の低いP
MN材を用いる。このようにすることにより、プリント
配線基板への半田リフロー時に高温に晒されても特性の
劣化を少なくすることができると共に、コストを低く抑
えることができる。
【0016】一方、この第1の実施例の加速度センサ1
0は、図2の組立斜視図に示すように、基板1、圧電素
子2、および重り3の構成は、圧電素子2の上面電極1
1が重り3の下面に設けられ、圧電素子2の下面電極1
2が基板1の上面に設けられた構成となっている。従っ
てこの実施例では、圧電素子2には上面電極11と下面
電極12とを結ぶビア5のみが設けられる。ビア5の圧
電素子2への露出部にはビア5の直径よりも広い接続部
5aが形成されている。また、基板1に設けられるビア
6は、第1の外部端子13に接すると共に、基板1の上
面にある圧電素子2の下面電極12に設けられる穴12
aの中に接続部6aが露出し、この下面電極12と面一
になっている。一方、ビア7は、圧電素子2の下面電極
12と第2の外部端子14を接続するように設けられ
る。
【0017】図1(b) の断面図から分かるように、図2
の構成の基板1、圧電素子2、および重り3を組み立て
ると、圧電素子2の上面電極11が圧電素子2の内部を
上下に貫通するビア5によって圧電素子2の下面電極1
2側に導かれ、更に、基板1の内部を上下に貫通するビ
ア6によって第1の外部端子13に導かれる。ビア5お
よびビア6は、圧電素子2の下面電極12には接触して
いない。また、圧電素子2の下面電極12は、基板1の
内部を上下に貫通するビア7によって第2の外部端子1
4に導かれる。
【0018】このように、第1の実施例の加速度センサ
10では、圧電素子2に生じた電圧あるいは電荷が、ビ
ア5,6,および7によって基板1の裏面側に設けられ
た2つの外部端子13,14に導かれる。この結果、第
1の実施例の加速度センサ10は、リフロー半田等によ
り図1(b) に二点鎖線で示すプリント配線板4に直接組
み付けることが可能となる。また、全体を非常に薄く、
かつ、シンプルな構造にすることができる。
【0019】図3(a) ,(b) は図2のように構成された
第1の実施例の加速度センサ10の製造方法を示す説明
図である。基板1は、セラミックのグリーンシート10
0にビア穴1b,1cを設けてその中にAg-Pd が充填さ
れてビア6,7が形成され、上面側にはビア6の接続部
6aを除いて下面電極12となるAg−Pdが全面に印刷さ
れ、下面側には第1、第2の外部端子13,14が、ビ
ア6,7に接続させて部分的に印刷され、高温で焼結す
ることによって作られる。圧電素子2は、幅方向に大き
めにグリーンシート200が作られ、基板1側のビア穴
1bに対応する部分にビア穴2bが設けられてその中に
Ag-Pd が充填され、接続部5aを備えたビア5が形成さ
れると共に、左右両端部上面に分極用電極2c,2dが
設けられて焼結することによって作られる。そして、焼
結後に分極用電極2c,2dの間に高電圧を印加して分
極処理が行われ、図に示したように中央部付近ではほぼ
水平な分極が得られる。なお、分極用の電極2c,2d
は、点線で示すように圧電素子のグリーンシート200
の裏面側にも表面側に対称に設けておけば、中央部付近
における分極が一層水平になる。重り3はセラミックの
グリーンシート300の下面側に上面電極11となるAg
−Pdを全面に印刷し、高温で焼結することによって作ら
れる。
【0020】このようにして基板1、圧電素子2、およ
び重り3がそれぞれ焼結によって形成されると、その
後、基板1、圧電素子2、および重り3が接着され、図
3(b)に示すように、不要部分が切断されて図1(b) に
示した状態となる。接着剤には導電性のものを使用する
ことが好ましいが、圧電素子2と電極11,12には共
に微細な凹凸があり、重ね合わせた状態では局所的に導
通がとれるので、接着剤は必ずしも導電性である必要は
ない。
【0021】図4は第1の実施例の第1変形例、すなわ
ち、圧電素子2の上面電極11が圧電素子2の上面に設
けられ、圧電素子2の下面電極12が基板1の上面に設
けられる場合の基板1、圧電素子2、および重り3の製
造方法を説明する図である。この変形実施例では、圧電
素子2の焼結時には分極用の電極2c,2dのみが設け
られており、圧電素子2の上面電極11は、圧電素子2
の分極処理後に設けられる。これは、圧電素子2の分極
前に上面電極11を設けると、圧電素子2が導電性の上
面電極11によって十分に分極されないからである。ま
た、この製造方法においては、重り3の製造時に焼結以
外の処理を不要とすることができる。
【0022】以上説明した第1の実施例の加速度センサ
10(変形実施例を含む)のように、圧電素子2の面内
方向(電極に平行な方向)に分極をかけた場合、面内方
向の加速度を受けると板状の圧電素子2に剪断力がかか
り、厚さ方向に電圧が発生する。この構造は、バイモル
フのような梁構造ではないので耐衝撃性に優れている。
【0023】圧電素子2の感度kは圧電素子2の剪断方
向圧電定数g15, おもりの密度ρ,圧電素子2の厚さt
p, およびおもりの厚さtwを用いて次の式、 k= g15・ρ・tp・tw で表される。この式からわかる通り、圧電素子2の感度
kは圧電素子2と重り3の面積に依存しないので、圧電
素子2を小型にしても感度kが低下することは無く、小
型化に適している。反面、圧電素子2の厚さtpを減じ
ると感度kは低下するが、例えば、g15= 35×10-3 Vm/
N, ρ= 7.8 g/cm3,tp=tw=0.25mmとした場合でも
感度kは約170 μV/G 程度と十分実用に耐える感度が得
られる。
【0024】従って、この第1の実施例の加速度センサ
10の寸法は、例えば、横幅Wを2mm、奥行きDを1.25
mm、全高Hを0.75mm、重り3の板厚twを0.25mm、圧電
素子2の板厚tpを0.25mm程度のように、W×D×H=
2 mm×1.25mm×1mm以下とすることは十分に可能であ
り、これによりプリント配線板の製造工程ではEIAJ
規格732番相当の表面実装用チップコンデンサや、チ
ップ抵抗と全く同様に取り扱うことができる。
【0025】図5(a) は第1の実施例の加速度センサ1
0の第2変形例を示すものであり、基板1の幅と奥行と
が圧電素子2の幅と奥行よりも一回り大きく形成され、
圧電素子2の取り付け部分の外側にある基板1の部分
に、カバー8が取り付けられている。このカバー8の設
置により、空気流による測定誤差を排除したり、防湿効
果を持たせることができる。なお、この第2変形例にお
いては、図1から図4で説明した実施例の加速度センサ
10と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省
略する。
【0026】図5(b) は図5(a) に示した加速度センサ
10の変形例の組み立てを説明する側面図である。図5
(b) の加速度センサ10においては、基板1の大きさが
圧電素子2よりも大きいので、圧電素子2の上面電極1
1と下面電極12は圧電素子2の表裏面にそれぞれ設け
られている。この実施例においても、圧電素子2の上面
電極11と下面電極12は、圧電素子2の分極処理後に
設けられる。そして、基板1の下面側には第1の外部端
子13と第2の外部端子14が設けられており、これら
はそれぞれビア6,7によって基板1の上面(圧電素子
2の積層面)に導かれている。6a,7aはビア6,7
の接続部である。
【0027】図6(a) は本発明の第2の実施例の加速度
センサ20の構成を示す断面図であり、第1の実施例の
加速度センサ10と同じ構成部材には同じ符号が付され
ている。この実施例の加速度センサ20は、図5に示し
た第1の実施例の第2変形例と同様に、基板1の幅と奥
行とが圧電素子2の幅と奥行よりも一回り大きく形成さ
れ、圧電素子2の取り付け部分の外側にある基板1の部
分にはカバー8が取り付けられている。一方、この実施
例の加速度センサ20が図5に示した第1の実施例の加
速度センサ10と異なる点は、圧電素子2の下面電極1
2がプリント配線板上に設けられた回路パターンに接続
する第2の外部端子14の役割を受け持つ点と、第1の
外部端子13が基板1の上面側に設けられている点、お
よび、基板1がカバー8の外側にも突出している点であ
る。
【0028】図6(a) に示した実施例の加速度センサ2
0には、図6(b) の組立図に示すように、重り3には電
極は設けられず、圧電素子2には上面電極11と接続部
5aを備えたビア5のみが設けられる。そして、圧電素
子2よりも大きく形成された基板1にはビアが設けられ
ず、その上面側に圧電素子2の下面電極(外部端子14
の役割も果たす)12と、第1の外部端子13とが設け
られる。この結果、基板1の製造が簡素化され、ビアを
省略できるので、例えば、焼結したアルミナに表面電極
の銀ペーストを後から印刷し、再焼成したものを用いる
こともできる。また、第1の実施例同様、基板1も電極
を一体焼結したPMN系セラミックとしても良い。
【0029】この実施例の加速度センサ20では、基板
1の上面側に圧電素子2と重り3をこの順に取り付け、
基板1の上にカバー8を被せた図6(a) に示す状態で
は、基板1のカバー8からはみ出す部分の上面に、圧電
素子2の下面電極12と、圧電素子2の上面電極11に
ビア5で接続する第1の外部端子13が露出している。
よって、プリント配線板4への取り付けに際しては、プ
リント配線板4上に設けられた回路パターン41,42
に、Hで示すようにカバー8の外側に露出する下面電極
12と第1の外部端子13とが半田付けされる。図7は
本発明の第3の実施例の加速度センサ30の構成を示す
断面図であり、第2の実施例の加速度センサ20と同じ
構成部材には同じ符号が付されている。この実施例の加
速度センサ30は、図6(a),(b) に示した第2の実施例
と同様に、基板1の幅と奥行とが圧電素子2の幅と奥行
よりも一回り大きく形成され、圧電素子2の取り付け部
分の外側にある基板1の部分にはカバー8が取り付けら
れている。そして、この第3の実施例の加速度センサ3
0においても、圧電素子2の下面電極12がプリント配
線板上に設けられた回路パターン41,42に接続する
第2の外部端子14の役割を受け持ち、第1の外部端子
13が基板1の上面側に設けられ、更に、基板1がカバ
ー8の外側にも突出している。
【0030】一方、この実施例の加速度センサ30が図
6に示した第2の実施例の加速度センサ20と異なる点
は、重り3が導電性の金属で構成されている点、圧電素
子2にビア5が設けられていない点、および、圧電素子
2の上面電極11と第1の外部端子13との接続が、重
り3の上面と第1の外部端子13とを結ぶリード線9を
用いたワイヤボンディングによって行われている点であ
る。このように、重り3を金属製にすることにより、圧
電素子に生じた電圧、或いは電荷を、一旦、重り3の表
面に導き、そこからリード線9で第1の外部端子13に
導くことができるので、圧電素子2と基板1の構成が簡
単になる。
【0031】図8及び図9(a), (b)は本発明の第4の実
施例の加速度センサ40の構成を示すものであり、図8
は組立斜視図、図9(a) は図8の加速度センサ40の縦
断面図、図9(b) は第4の実施例の加速度センサ40の
製造方法の一例を示す説明図である。この実施例では、
基板1、圧電素子2、及び重り3が全てセラミック系の
材料から作られており、前述の実施例の加速度センサ1
0,20,30と同じ構成部材には同じ符号が付されて
いる。
【0032】この実施例の加速度センサ40は、図6
(a), (b)に示した第2の実施例の加速度センサ20と同
様に、基板1の幅と奥行とが圧電素子2の幅と奥行より
も一回り大きく形成され、圧電素子2の取り付け部分の
外側にある基板1の部分にはカバー8が取り付けられて
いる。また、この実施例では、基板1のプリント配線板
への取付面(下面)に第1の外部端子13と第2の外部
端子14とが設けられており、面内方向に分極された圧
電素子2の下面電極12はビア7を介してこの第2の外
部端子14に接続されている。一方、圧電素子2の上面
電極11は、重り3に設けられたビア16を介して重り
3の上面に設けられた第1の中継電極17に接続されて
いる。更に、基板1の上面には第2の中継電極18が設
けられており、第1の中継電極17と第2の中継電極1
8とはリード線9を用いたワイヤボンディングによって
接続されている。そして、第2の中継電極18は、基板
1に設けられたビア6によって、基板1の下面の第1の
外部端子14に接続されている。
【0033】この実施例の加速度センサ40が以前の実
施例と異なるのは、圧電素子2にビアを設けずに、重り
3にビア16を設けて重り3の上面に設けた第1の中継
電極17に連絡し、この第1の中継電極17をリード線
9によって基板1の上面に設けた第2の中継電極18に
連絡した点である。このようにすれば、前述の実施例の
加速度センサ10,20,30と同様の効果をもつ加速
度センサができる。
【0034】この実施例の加速度センサ40の利点は、
例えば、図9(b) のような製造方法を用いることによっ
て、圧電素子2に表裏面電極やビアが不要な点である。
即ち、圧電素子2の上面電極11は重り3の下面に形成
し、圧電素子2の下面電極12は基板1の上面に形成す
ることによって、圧電素子2の表裏面に電極を構成する
必要がなく、従って、ビアを内部に形成する必要もない
のである。この結果、圧電素子2にキュリー温度の高い
PZTセラミックを使う場合、この利点が生かせる。
【0035】また、図9(a) にこの実施例の加速度セン
サ40の標準的な寸法の例を示す。図中の寸法はこの実
施例の加速度センサ40を限定するものではないが、例
えば、横幅×奥行×高さ= 3.2×2.5 ×1.5 (単位m
m)とすれば、プリント配線板製造工程ではEIAJ規
格734番相当の表面実装用チップコンデンサと全く同
様に取り扱うことができる。
【0036】図10は第4の実施例の加速度センサ40
の変形例を示すものであり、重り3を表裏面電極やビア
を一体焼結したセラミックとせずに、金属とした点が図
8から図9(b) の実施例と異なるだけである。よって、
前述の実施例と同じ構成部材には同じ符号を付してその
説明を省略する。図11及び図12(a) は本発明の第5
の実施例の加速度センサ50の構成を示すものであり、
図11は斜視図、図12(a) は図11のB−B線におけ
る断面図である。この実施例の加速度センサ50がこれ
までに説明した実施例の加速度センサ10,20,3
0,及び40と異なるのは、基板1の上に同一特性の圧
電素子2と重り3を2組設けた点である。以後、1組目
の構成部材には符号の末尾に記号Aを付記し、2組目の
構成部材には符号の末尾に記号Bを付して説明する。す
なわち、2Aが1組目の圧電素子2を示し、2Bが2組
目の圧電素子2を示すものとする。
【0037】第5の実施例の加速度センサ50では、基
板1の上面には圧電素子2A,2Bに共通の下面電極1
2が設けられており、基板1の下面には第1の外部端子
13と第2の外部端子14とが設けられている。また、
圧電素子2A,2Bは、図11に示すように面内に分極
されているが、分極方向は同一になっている。そして、
圧電素子2Aの上面電極11Aはビア5Aとビア6によ
って、共通の下面電極12に接触することなく第1の外
部端子13に接続され、圧電素子2Bの上面電極11B
はビア5Bとビア7によって、共通の下面電極12に接
触することなく第2の外部端子14に接続されている。
【0038】このように、第5の実施例の加速度センサ
50は、2つの圧電素子2A,2Bは、基板1の共通電
極12の上に設けられており、上面電極11A,11B
の出力が第1、第2の外部端子13,14に取り出され
るようになっているので、圧電素子2A,2Bの並進成
分は打ち消され、回転成分のみが第1、第2の外部端子
13,14に出力される。
【0039】この実施例の加速度センサ50において
も、例えば、横幅×奥行×高さ= 3.2×1.6 ×1.25(m
m)以下とすればプリント配線板製造工程においてEI
AJ規格733番相当の表面実装用チップコンデンサと
全く同様に取り扱うことができる。図12(b) は第5の
実施例の加速度センサ50の変形実施例を示すものであ
り、図11、図12(a) に示した加速度センサ50の基
板1を横方向に延長し、カバー8を取り付けたものであ
る。従って、図11、図12(a) で説明した加速度セン
サ50と同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0040】図13及び図14(a) は本発明の第6の実
施例の加速度センサ60の構成を示すものであり、図1
3は組立斜視図、図14(a) は図13の縦断面図であ
る。この実施例の加速度センサ60も第5の実施例の加
速度センサ50と同様に、基板1の上に同一特性の圧電
素子2と重り3が2組設けられている。この実施例で
も、1組目の構成部材には符号の末尾に記号Aを付記
し、2組目の構成部材には符号の末尾に記号Bを付して
説明する。すなわち、2Aが1組目の圧電素子2を示
し、2Bが2組目の圧電素子2を示すものとする。
【0041】第6の実施例の加速度センサ60では、基
板1の上面には圧電素子2A,2Bに共通の下面電極1
2が設けられており、基板1の下面には第1の外部端子
13と第2の外部端子14とが設けられている。また、
圧電素子2A,2Bは、図13に示すように面内に分極
されているが、分極方向は同一になっている。圧電素子
2Aの上面電極11Aは、重り3Aに設けられたビア1
6Aによって第1の中継電極17Aに導かれた後に、リ
ード線9Aによって第2の中継電極18Aに導かれ、基
板1に設けられたビア6によって、共通の下面電極12
に接触することなく第1の外部端子13に接続される。
同様に、圧電素子2Bの上面電極11Bは、重り3Bに
設けられたビア16Bによって第1の中継電極17Bに
導かれた後に、リード線9Bによって第2の中継電極1
8Bに導かれ、基板1に設けられたビア7によって、共
通の下面電極12に接触することなく第1の外部端子1
4に接続される。そして、圧電素子2A,2Bの下面電
極12は共通に基板1の上面に設けられている。
【0042】このように、第6の実施例の加速度センサ
60は、2つの圧電素子2A,2Bは、基板1の共通電
極12の上に設けられており、上面電極11A,11B
の出力が第1、第2の外部端子13,14に取り出され
るようになっているので、圧電素子2A,2Bの並進成
分は打ち消され、回転成分のみが第1、第2の外部端子
13,14に出力される。
【0043】この実施例の加速度センサ50において
も、例えば、横幅×奥行×高さ= 4.5×3.2 ×2 (m
m)以下とすればプリント配線板製造工程においてEI
AJ規格735番相当の表面実装用チップコンデンサと
全く同様に取り扱うことができる。図14(b) は第6の
実施例の加速度センサ60の変形実施例を示すものであ
る。この変形実施例が図11、図12(a) に示した加速
度センサ60と異なる点は、重り3A,3Bをセラミッ
ク製から金属製のものに変更した点、及び、基板1をカ
バー8の外側まで延長して、その延長部に第2の中継電
極18A,18Bを延長して設けた点である。重り3
A,3Bを金属製にすることにより、図13,図14
(a) に示した実施例の重り3A,3におけるビア16
A,16Bと、第1の中継電極17A,17Bとを省く
ことができる。また、第2の中継電極18A,18Bを
カバー8の外まで延長して外部電極としたことにより、
基板1の下面に設けられていた第1、第2の外部端子1
3,14、及びビア6,7を省くことができる。相違は
これらの点だけであるので、図13、図14(a) で説明
した加速度センサ60と同じ構成部材には同じ符号を付
してその説明を省略する。
【0044】図15及び図16は本発明の第7の実施例
の加速度センサ70の構成を示すものであり、図15は
組立斜視図、図16は図15の縦断面図である。この実
施例の加速度センサ70は第6の実施例の加速度センサ
60と同様に、基板1の上に同一特性の圧電素子2と重
り3が2組設けられている。この実施例でも、1組目の
構成部材には符号の末尾に記号Aを付記し、2組目の構
成部材には符号の末尾に記号Bを付して説明する。すな
わち、2Aが1組目の圧電素子2を示し、2Bが2組目
の圧電素子2を示すものとする。
【0045】第7の実施例の加速度センサ70では、基
板1の上面には圧電素子2A,2Bに共通の下面電極1
2と、第2の中継電極18A,18Bが設けられてい
る。そして、下面電極12と、第2の中継電極18A,
18Bは、基板1の上に取り付けられるカバー8の外部
まで延長されて外部への連絡用の端子の役割をしてい
る。この結果、基板1の下面には外部連絡用の端子が設
けられていない。
【0046】一方、この第7の実施例の加速度センサ7
0が第5、及び第6の実施例の加速度センサ50,60
と異なる点は、面内に分極された圧電素子2A,2Bの
分極方向が、図15に示すよう、直交している点であ
る。この構成により、第7の実施例の加速度センサ70
は、x方向とy方向の2方向における加速度を検知する
ことができる。
【0047】第7の実施例の加速度センサ70において
も、圧電素子2Aの上面電極11Aは、重り3Aに設け
られたビア16Aによって第1の中継電極17Aに導か
れた後に、リード線9Aによって第2の中継電極18A
に導かれる。基板1はカバー8の外側まで延長され、こ
の延長部に第2の中継電極18Aも設けられて外部の回
路に接続できるようになっている。同様に、圧電素子2
Bの上面電極11Bは、重りBAに設けられたビア16
Bによって第1の中継電極17Bに導かれた後に、リー
ド線9Bによって第2の中継電極18Bに導かれる。基
板1はカバー8の外側まで延長され、この延長部に第2
の中継電極18Bも設けられて外部の回路に接続できる
ようになっている。そして、圧電素子2A,2Bの下面
電極12は共通に基板1の上面に設けられており、この
下面電極12はこの実施例では、カバー8の両側の外部
まで延長されている。
【0048】このように、第7の実施例の加速度センサ
70は、2つの圧電素子2A,2Bの共通電極12は、
基板1上の2箇所に取り出し可能に設けられており、上
面電極11A,11Bの出力は、基板1の上面に第1の
中継電極17A,17Bとして、共通電極12と並んで
取り出されるようになっているので、共通電極12と第
1の中継電極17A、及び共通電極12と第1の中継電
極17Bの出力を見ることにより、基板1のx、y方向
の加速度を検出することができる。
【0049】この実施例の加速度センサ70において
も、例えば、横幅×奥行×高さ= 4.5×3.2 ×2 (m
m)以下とすればプリント配線板製造工程においてEI
AJ規格735番相当の表面実装用チップコンデンサと
全く同様に取り扱うことができる。図17(a),(b) は第
7の実施例の加速度センサ70の変形実施例を示すもの
であり、この変形実施例が図15、図16に示した加速
度センサ70と異なる点は、重り3A,3Bをセラミッ
ク製から金属製のものに変更した点と、共通電極12の
カバー8の外への取り出しを1箇所にした点のみであ
る。重り3A,3Bを金属製にすることにより、図1
5,図16に示した実施例の重り3A,3におけるビア
16A,16Bと、第1の中継電極17A,17Bとを
省くことができる。相違はこの点だけであるので、図1
5、図16で説明した加速度センサ60と同じ構成部材
には同じ符号を付してその説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
板状圧電素子に板状重りを取り付けた加速度センサにお
いて、圧電素子の両面にある電極に発生した電圧または
電荷を取り出す電極を、加速度センサを構成する基板の
上面、または下面に設けたことにより、小型(特に薄
型)で、耐衝撃性が高く、製造性が良い上に、プリント
配線板の上に直接配置できる表面実装可能な加速度セン
サを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の第1の実施例の加速度センサの
構成を示す斜視図、(b) は(a)のA−A線における断面
図である。
【図2】第1の実施例の加速度センサの各部材の構成を
示すものであり、圧電素子の上面電極が重りの下面に設
けられ、圧電素子の下面電極が基板の上面に設けられた
構成の組立斜視図である。
【図3】(a) ,(b) は図2のように構成された第1の実
施例の加速度センサの製造方法を示す説明図である。
【図4】第1の実施例の第1変形例において、圧電素子
の上面電極が圧電素子の上面に設けられ、圧電素子の下
面電極が基板の上面に設けられた場合の製造方法を示す
説明図である。
【図5】(a) は第1の実施例の第2変形例の断面図、
(b) は(a) の組み立てを説明する側面図である。
【図6】(a) は本発明の第2の実施例の構成を示す断面
図、(b) は(a) の製造方法の一例を示す組立断面図であ
る。
【図7】本発明の加速度センサの第3の実施例の構成を
示す断面図である。
【図8】本発明の加速度センサの第4の実施例の構成を
示す斜視図である。
【図9】(a) は図8に示した加速度センサの断面図、
(b) は(a) の構成部材の製造方法を説明する説明図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施例の加速度センサの変形
実施例の断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例の加速度センサの構成
を示す斜視図である。
【図12】(a) は図11に示した加速度センサのB−B
線における断面図、(b) は(a) に示した加速度センサの
変形実施例の断面図である。
【図13】本発明の第6の実施例の加速度センサの構成
を示す斜視図である。
【図14】(a) は図13の加速度センサの断面図、(b)
は第6の実施例の変形実施例の断面図である。
【図15】本発明の第7の実施例の加速度センサの構成
を示す斜視図である。
【図16】図15の加速度センサの断面図である。
【図17】(a) は第7の実施例の加速度センサの変形実
施例の断面図、(b) は(a) の平面図である。
【図18】従来の加速度センサユニットの構成を示す断
面図である。
【図19】従来の3次元方向の加速度を検出する加速度
センサの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…基板 2…圧電素子 3…重り 4…プリント配線板 5…ビア 6…ビア 7…ビア 8…カバー 9…リード線 10…第1の実施例の加速度センサ 11…上面電極 12…下面電極 13…第1の端子 14…第2の端子 16…ビア 17…第1の中継電極 18…第2の中継電極 20…第2の実施例の加速度センサ 30…第3の実施例の加速度センサ 40…第4の実施例の加速度センサ 50…第5の実施例の加速度センサ 60…第6の実施例の加速度センサ 70…第7の実施例の加速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−135774(JP,A) 特開 平5−218526(JP,A) 特開 昭62−81572(JP,A) 特開 昭61−269072(JP,A) 実開 平2−146375(JP,U) 実開 平5−45567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/02 G01P 15/09 H01L 29/84 H01L 41/09

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板(4) 上に取り付けられる
    基板(1) と、この基板(1) の上に取り付けられた板状の
    圧電素子(2) と、この板状の圧電素子(2) の上に重ねて
    設けられる板状の重り(3) 、並びに圧電素子(2) と基板
    (1) との間および圧電素子(2) と重り(3) との間に設け
    られた一対の電極(11, 12)とから構成され、外部からの
    加速度によって前記重り(3) に慣性力を発生させ、この
    慣性力で前記圧電素子(2) に応力を与え、前記圧電素子
    (2) に発生した電圧もしくは電荷によって前記加速度の
    大きさを検出する加速度センサであって、 前記基板(1) には、前記圧電素子(2) の取付面側または
    前記プリント配線板(4) への取付面側に、前記圧電素子
    (2) に発生する電圧を前記プリント配線板(4)側に接続
    することができる一対の端子(13, 14)が設けられ、 前記板状の圧電素子(2) の両面に設けられた一対の電極
    (11, 12)は、導通手段(5,6,7,9,16,17,18)によって前記
    基板(1) 上の一対の端子(13, 14)に接続されていること
    を特徴とする加速度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) の下面側に前記一対の端子(13, 14)が設け
    られ、 前記圧電素子(2) の上面側に設けられた電極(11)は圧電
    素子(2) 内を貫通するビア(5) と基板(1) 内を貫通する
    ビア(6) によって前記一方の端子(13)に接続し、 前記圧電素子(2) の下面側に設けられた電極(12)が基板
    (1) 内を貫通するビア(7) によって前記他方の端子(14)
    に接続するもの。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の加速度センサ
    であって、 前記基板(1) が前記圧電素子(2) 及び前記重り(3) より
    も一回り大きく形成され、 この基板(1) の前記圧電素子(2) 及び前記重り(3) より
    も一回り大きく形成された部分の上に前記圧電素子
    (2) 及び前記重り(3) を覆うカバー(8) の端部取り付
    けられているもの。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が前記圧電素子(2) 及び前記重り(3) より
    も一回り大きく形成され、 この基板(1) の上面側に前記一対の端子(13, 14)が設け
    られ、 前記圧電素子(2) の上面側に設けられた電極(11)が圧電
    素子(2) 内を貫通するビア(5) によって前記一方の端子
    (13)に接続し、 前記圧電素子(2) の下面側に設けられた電極(12)が延長
    されて前記他方の端子(14)に接続するもの。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が前記圧電素子(2) 及び前記重り(3) より
    も一回り大きく形成され、 この基板(1) の上面側に前記一対の端子(13, 14)が設け
    られ、 前記重り(3) が導電性の金属で構成され、 この重り(3) と前記一方の端子(13)とがリード線(9) に
    よって接続され、 前記圧電素子(2) の下面側に設けられた電極(12)が延長
    されて前記一方の端子(14)に接続し、 前記圧電素子(2) の上面側に設けられた電極(11)が金属
    性の重り(3) に接続するもの。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が前記圧電素子(2) 及び前記重り(3) より
    も一回り大きく形成され、 この基板(1) の下面側に前記一対の端子(13, 14)が設け
    られると共に上面側に第2の中継電極(18)が設けられ、 前記重り(3) にはその上面に第1の中継電極(17)が設け
    られると共に、内部にこの重り(3) 内を貫通するビア(1
    6)が設けられ、 前記第1の中継電極(17)と前記第2の中継電極(18)との
    間にはリード線(9) が設けられ、 前記第2の中継電極(18)は前記基板(1) 内を貫通するビ
    ア(6) によって前記一方の端子(13)に接続し、 前記圧電素子(2) の上面側に設けられた電極(11)が、前
    記ビア(16)、前記第1の中継電極(17)、前記リード線
    (9) 、及びビア(6) によって前記一方の端子(13)に接続
    し、 前記圧電素子(2) の下面側に設けられた電極(12)が基板
    (1) 内を貫通するビア(7) によって前記他方の端子(14)
    に接続するもの。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が前記圧電素子(2) 及び前記重り(3) より
    も一回り大きく形成され、 この基板(1) の下面側に前記一対の端子(13, 14)が設け
    られると共に、上面側に中継電極(18)が設けられ、 前記重り(3) が導電性の金属で構成され、 この重り(3) と前記中継電極(18)との間にはリード線
    (9) が設けられ、 前記中継電極(18)は前記基板(1) 内を貫通するビア(6)
    によって前記一方の端子(13)に接続し、 前記圧電素子(2) の上面側に設けられた電極(11)が、金
    属性の重り(3) 、リード線(9) 、及びビア(6) によって
    前記一方の端子(13)に接続し、 前記圧電素子(2) の下面側に設けられた電極(12)が基板
    (1) 内を貫通するビア(7) によって前記他方の端子(14)
    に接続するもの。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が横に長く形成され、 前記基板(1) の下面側に前記一対の端子(13, 14)が、上
    面側には前記一対の電極のうちの一方の電極(12)が設け
    られ、 分極方向が同じである2組の圧電素子(2A, 2B)と重り3
    (3A, 3B)が前記一方の電極(12)を共通電極としてこの基
    板(1) の上に設けられ、 前記第1組の圧電素子(2A)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11A) が設けられ、この電極が圧電
    素子(2A)内を貫通するビア(5A)と基板(1) 内を貫通する
    ビア(6) によって前記一方の端子(13)に接続し、 前記第2組の圧電素子(2B)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11B) が設けられ、この電極が圧電
    素子(2B)内を貫通するビア(5B)と基板(1) 内を貫通する
    ビア(7) によって前記他方の端子(14)に接続するもの。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が横に長く形成され、 前記基板(1) の下面側に前記一対の端子(13, 14)が設け
    られ、上面側には前記一対の電極のうちの一方の電極(1
    2)及び第2の中継電極(18A, 18B)が設けられ、 分極方向が同じである2組の圧電素子(2A, 2B)と重り3
    (3A, 3B)が前記一対の電極のうちの一方の電極(12)を共
    通電極としてこの基板(1) の上に設けられ、 前記第1組の圧電素子(2A)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11A) が設けられ、この電極が前記
    重り(3) 内を貫通するビア(16A) 、前記重り(3A)の上面
    側に設けられた第1の中継電極(17A) 、この第1の中継
    電極(17A) と前記第2の中継電極(18A) とを結ぶリード
    線(9A)、及び基板(1) 内を貫通してこの第2の中継電極
    (18A) と前記一方の端子(13)とを接続するビア(6) によ
    って前記一方の端子(13)に接続し、 前記第2組の圧電素子(2B)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11B) が設けられ、この電極が前記
    重り(3) 内を貫通するビア(16B) 、前記重り(3B)の上面
    側に設けられた第1の中継電極(17B) 、この第1の中継
    電極(17B) と前記第2の中継電極(18B) とを結ぶリード
    線(9B)、及び基板(1) 内を貫通してこの第2の中継電極
    (18B) と前記他方の端子(14)とを接続するビア(7) によ
    って前記他方の端子(14)に接続するもの。
  10. 【請求項10】 前記基板(1) の上に前記圧電素子(2)
    及び前記重り(3) を覆うカバー(8) が設けられているこ
    とを特徴とする請求項4から9の何れか1項に記載の加
    速度センサ。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が横に長く形成され、 この基板(1) の上面側には前記一対の電極のうちの一方
    の電極(12)及び第2の中継電極(18A, 18B)が設けられ、 分極方向が同じである2組の圧電素子(2A, 2B)と重り3
    (3A, 3B)が前記一方の電極(12)を共通電極としてこの基
    板(1) の上に設けられ、 前記重り(3A,3B) が導電性の金属で構成され、 前記第2の中継電極(18A, 18B)はそれぞれ基板(1) の端
    部まで延長されて設けられ、 前記第1組の圧電素子(2A)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11A) が設けられ、この電極が金属
    性の重り(3A)及びこの重り(3A)と前記第2の中継電極(1
    8A) とを結ぶリード線(9A)によって前記第2の中継電極
    (18A) に接続し、 前記第2組の圧電素子(2B)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11B) が設けられ、この電極が金属
    性の重り(3B)及びこの重り(3B)と前記第2の中継電極(1
    8B) とを結ぶリード線(9B)によって前記第2の中継電極
    (18B) に接続するもの。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の加速度センサであ
    って、 前記基板(1) の上に前記圧電素子(2) 及び前記重り(3)
    を覆い、前記第2の中継電極(18A, 18B)の端部は露出さ
    せるカバー(8) が設けられているもの。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が横に長く形成され、 この基板(1) の上面側には前記一対の電極のうちの一方
    の電極(12)及び第2の中継電極(18A, 18B)が設けられ、 分極方向が直交する2組の圧電素子(2A, 2B)と重り(3A,
    3B)が前記一方の電極(12)を共通電極としてこの基板
    (1) の上に設けられ、 前記一方の電極(12)及び前記第2の中継電極(18A, 18B)
    はそれぞれ基板(1) の端部まで延長されて設けられ、 前記第1組の圧電素子(2A)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11A) が設けられ、この電極が前記
    重り(3A)内を貫通するビア(16A) 、前記重り(3A)の上面
    に設けられた第1の中継電極(17A) 、この第1の中継電
    極(17A) と前記第2の中継電極(18A) とを結ぶリード線
    (9A)によって前記第2の中継電極(18A)に接続し、 前記第2組の圧電素子(2B)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11B) が設けられ、この電極が前記
    重り(3B)内を貫通するビア(16B) 、前記重り(3B)の上面
    に設けられた第1の中継電極(17B) 、この第1の中継電
    極(17B) と前記第2の中継電極(18B) とを結ぶリード線
    (9B)によって前記第2の中継電極(18B)に接続するも
    の。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の加速度センサであっ
    て、 前記基板(1) が横に長く形成され、 この基板(1) の上面側には前記一対の電極のうちの一方
    の電極(12)及び第2の中継電極(18A, 18B)が設けられ、 分極方向が直交する2組の圧電素子(2A, 2B)と重り3(3
    A, 3B)が前記一方の電極(12)を共通電極としてこの基板
    (1) の上に設けられ、 前記重り(3A, 3B)が導電性の金属で構成され、 前記一方の電極(12)及び前記第2の中継電極(18A, 18B)
    はそれぞれ基板(1) の端部まで延長されて設けられ、 前記第1組の圧電素子(2A)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11A) が、金属性の重り(3A)及びこ
    の重り(3A)と前記第2の中継電極(18A) とを結ぶリード
    線(9A)によって前記第2の中継電極(18A) に接続し、 前記第2組の圧電素子(2B)の上面側には前記一対の電極
    のうちの他方の電極(11B) が、金属性の重り(3B)及びこ
    の重り(3B)と前記第2の中継電極(18B) とを結ぶリード
    線(9B)によって前記第2の中継電極(18B) に接続するも
    の。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の加速度
    センサであって、 前記基板(1) の上に前記圧電素子(2) 及び前記重り(3)
    を覆い、前記下面電極(12)及び前記第2の中継電極(18
    A, 18B)の端部は露出させるカバー(8) が設けられてい
    るもの。
  16. 【請求項16】 請求項1〜4,6,8〜10,12,
    13,15の何れか1項に記載の加速度センサであっ
    て、前記重り(3) の材料が鉛系セラミックであるもの。
  17. 【請求項17】 請求項1から16の何れか1項に記載
    の加速度センサであって、前記基板(1) の材料がPMN
    系セラミックであるもの。
  18. 【請求項18】 請求項1,2, または8の何れか1項
    に記載の加速度センサであって、前記基板(1), 圧電素
    子(2), および重り(3) の材料が全て圧電セラミックで
    あるもの。
  19. 【請求項19】 請求項1,2, または8の何れか1項
    に記載の加速度センサであって、前記基板(1) と重り
    (3) の材料がPMN系セラミックであり、圧電素子(2)
    の材料がPZT系セラミックスであるもの。
  20. 【請求項20】 請求項1から19の何れか1項に記載
    の加速度センサであって、外径寸法がEIAJ規格73
    1から736と同一寸法としたもの。
  21. 【請求項21】 請求項1から19の何れか1項に記載
    の加速度センサであって、外径寸法が外形寸法が 2mm×
    1.25mm かつ厚さ1mm 以下、もしくは3.2mm×1.6mm 且
    つ厚さ1mm 以下、もしくは3.2mm ×2.5 mm且つ1.5mm 以
    下、もしくは4.5mm ×3.2 且つ2mm 以下としたもの。
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