JPH0893854A - 遠心振り子式吸振器 - Google Patents

遠心振り子式吸振器

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JPH0893854A
JPH0893854A JP6232575A JP23257594A JPH0893854A JP H0893854 A JPH0893854 A JP H0893854A JP 6232575 A JP6232575 A JP 6232575A JP 23257594 A JP23257594 A JP 23257594A JP H0893854 A JPH0893854 A JP H0893854A
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克信 小坂
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正倫 松岡
Ichiro Yamazaki
一郎 山▲崎▼
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コロと転動室の規制壁間で生じる滑り摩擦を
低減する。コロの転動を円滑にする。吸振効果を安定し
て得る。 【構成】 回転板1にガイド孔2を形成し、ガイド孔2
にコロ3を収容する。コロ3に、一般部7、環状突起
4、側板6から成る環状凹部を形成し、この環状凹部を
ガイド孔2に嵌合させる。環状突起4とガイド孔2の孔
縁2a、ガイド孔2の孔縁2aと側板6の各間に軸方向
の弾性を有するワッシャ8a,8bを介装する。ガイド
孔2の孔縁2aとコロ3の間の滑り摩擦はワッシャ8
a,8bの低摩擦の滑りによって低減する。コロ3の急
激な傾斜や軸方向変位による接触衝撃はワッシャ8a,
8bの軸方向の弾性によって緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジンのフ
ライホイール等に組み込まれて用いられる遠心振り子式
吸振器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンは間欠的に発生する爆
発のエネルギーをクランクシャフトを介して駆動トルク
として外部に伝達する。このため、この種のエンジン
は、動力伝達系に伝達される駆動トルクに爆発に起因し
た変動トルクが含まれ、この変動トルクが動力伝達系の
捩り振動を誘起し易いという問題をかかえている。
【0003】そこで、これに対処する手段として、フラ
イホイール部分に遠心振り子式の吸振器を組み込むこと
が従来より行われている。
【0004】ここで用いられる遠心振り子式吸振器は、
吸振器本体(フライホイール)に、まゆ形、乃至、円形
状の転動室を形成すると共に、この転動室に転動体であ
るコロを収容し、このコロの共振転動によって動力伝達
系の捩り振動を低減するようになっている。そして、前
記コロを収容する転動室は、その両側壁がコロの両端面
に所定隙間をもって対面しており、互いに対面する転動
室の側壁とコロの端面とがコロの軸方向の変位を規制す
る規制壁となっている。
【0005】尚、この技術は、例えば、実開昭60−9
9346号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の吸
振器の場合、コロに転動方向と直交する方向の傾斜(以
下、この傾斜を単にコロの傾斜と呼ぶ。)が生じると、
コロの規制壁と転動室の規制壁の径方向外側部分が互い
に接触し、このときに規制壁間で発生する大きな摩擦抵
抗によってコロの円滑な転動が阻害され、それによって
所望の吸振効果が得られにくくなることが考えられる。
【0007】そこで本発明は、コロと転動室の規制壁間
で生じる摩擦抵抗を低減することにより、所望の吸振効
果を安定して得ることのできる遠心振り子式吸振器を提
供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、吸振器本体に形
成した転動室に、遠心振り子をなすコロを収容し、前記
転動室とコロとに、このコロの軸方向変位を規制すべく
規制壁を形成した遠心振り子式吸振器において、前記転
動室とコロの規制壁間に、軸方向の弾性を有するワッシ
ャを介装した。
【0009】また、請求項2の発明は、吸振器本体に形
成した転動室に、遠心振り子をなすコロを収容し、前記
転動室とコロとに、このコロの軸方向変位を規制すべく
規制壁を形成した遠心振り子式吸振器において、前記転
動室とコロの少なくともいずれか一方の規制壁を、対面
する規制壁の径方向外側部分が離反するようにテーパ状
に形成した。
【0010】さらに、請求項3の発明は、吸振器本体に
形成した転動室に、遠心振り子をなすコロを収容し、前
記転動室とコロとに、このコロの軸方向変位を規制すべ
く規制壁を形成した遠心振り子式吸振器において、前記
転動室とコロの少なくともいずれか一方の規制壁に低摩
擦材を付設した。
【0011】
【作用】請求項1の発明の場合、コロが急激に傾斜した
り軸方向に変位した場合における規制壁間の摩擦荷重の
急増はワッシャの持つ軸方向の弾性によって緩和され
る。
【0012】請求項2の発明の場合、転動室とコロの対
面する規制壁の径方向外側部分が離反しているため、コ
ロが傾斜しても、対面する規制壁の径方向外側部分が接
触することがなく、このため、規制壁間の滑り摩擦は低
減される。
【0013】請求項3の発明の場合、転動室の規制壁と
コロの規制壁の間の滑り摩擦は低摩擦材によって低減さ
れる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0015】まず、請求項1の発明の実施例を図1〜図
5によって説明する。
【0016】図面において、1は、吸振器本体としての
回転板であり、この回転板1は、内周縁部がエンジンの
クランクシャフト(図示せず。)に結合されると共に、
外周縁部に、まゆ形状のガイド孔2が周方向に沿って等
間隔に複数個形成されている。このガイド孔2は本発明
の転動室を成すもので、各ガイド孔2には、振り子状の
転動運動によって吸振作用を為す所定質量のコロ3が収
容されている。このコロ3は、一端に環状突起4を備え
た円柱状のコロ本体5と、このコロ本体5の他端にかし
め固定された側板6とから成り、コロ本体5の一般部7
の外周と、その両側の環状突起4と側板6とによって外
周面に環状凹部が形成されている。そして、この環状凹
部は前記ガイド孔2に略嵌合され、その状態においてコ
ロ本体5の一般部7がガイド孔2に転動可能に支持され
ると共に、環状突起4と側板6とが、ガイド孔2の孔縁
2aの両側部分に所定隙間をもって対向して配置されて
いる。尚、この環状突起4と側板6と、ガイド孔2の孔
縁2aとは本発明における規制壁を構成する部分で、こ
れら互いに対面する規制壁によってコロ3の軸方向変位
を規制するようになっている。
【0017】また、前記コロ本体5の一般部7には軸方
向の弾性を有する所定径のワッシャ8a,8bが嵌合さ
れており、この各ワッシャ8a,8bが環状突起4と回
転板1、側板6と回転板1の各間に夫々介装されてい
る。各ワッシャ8a,8bはコロ3の環状突起4や側板
6よりも一回り大きい径に形成されていて、コロ3の転
動状態にかかわらず常時その外周縁部が回転板1のガイ
ド孔2の孔縁2aに接触するようになっている。尚、こ
れらのワッシャ8a,8bは、コロ3が前述のようにコ
ロ本体5とそれと別体の側板6とから構成されているこ
とから、コロ3を回転板1に組み付ける際に環状突起4
と回転板1、回転板1と側板6の各間に容易に介装する
ことができる。即ち、コロ3を回転板1に組み付ける際
には、回転板1のガイド孔2の両側にワッシャ8a,8
bを夫々配置しておき、この状態においてワッシャ8
a、ガイド孔2、ワッシャ8bにコロ本体5の一般部7
の先端を順次貫通させ、ワッシャ8bから突出した一般
部7の先端に側板6をかしめ固定するだけでワッシャ8
a,8bを上記の所定位置に介装することができる。
【0018】さらに、前記回転板1の一方の側面には所
定質量のフライホイール本体9が一体にリベット10結
合されている。このフライホイール本体9はリング状に
形成されていて、その内周縁部が上記のように回転板1
に結合されると共に、この結合部の径方向外側部分が変
速機側(図1中右側)に段差状に折曲され、その外周縁
部にクラッチカバー(図示せず。)が取り付けられるよ
うになっている。また、前記回転板1の外周面にはリン
グギヤ11が溶接されており、エンジン始動時にスター
タモータのピニオン(図示せず。)がこのリングギヤ1
1と噛合されるようになっている。
【0019】この遠心振り子式吸振器は以上のような構
成であるため、エンジンのクランクシャフトが回転する
と、コロ3が動力伝達系の捩り振動に共振してガイド孔
2内を転動し、その動的吸振作用によって動力伝達系の
捩り振動を吸収する。そして、この吸振器においては、
ワッシャ8a,8bが軸方向の弾性を有するため、図5
の実線に示すように、コロ3の倒れ角度(傾斜角度)の
増大に対して摩擦荷重を緩やかに増大させることがで
き、このため、コロ3が急激に傾斜した場合であっても
接触衝撃を緩和することができる。尚、コロ3が急激に
軸方向に変位した場合にも同様にワッシャ8a,8bの
軸方向の弾性によって接触衝撃を緩和することができ
る。
【0020】また、この実施例の吸振器の場合、ワッシ
ャ8a,8bがコロ3の環状突起4や側板6よりも一回
り大きい径に形成されていて、コロ3が、図3,図4に
示すように(図3はコロ3の振れ角最大の状態を示し、
図4はコロ3の振れ角0の状態を示す。)、その振れ角
(転動位置)に関係なく、常時ガイド孔2の孔縁2aに
一様に変位を規制されるようになっているため、コロ3
の振れ角の相違によって発生する摩擦荷重に大きなばら
つきが生じることはない。即ち、コロ3の振れ角が最大
の状態においてはコロ3とガイド孔2の径方向の隙間が
ほとんどなく(図3参照。)、他方コロ3の振れ角が0
の状態においてはコロ3とガイド孔2の径方向の隙間が
大きい(図4参照。)ため、ここで仮にワッシャ8a,
8bが無ければ、コロ3の振れ角が0の状態でのコロ3
の傾斜が振れ角最大の場合に比較して大きくなり、当然
に摩擦荷重も、図5の鎖線で示すようにコロ3の振れ角
が0の場合の方が大きくなるが、この吸振器においては
ワッシャ8a,8bによって常時一様にコロ3の傾斜を
規制するため、図5の実線で示すように振れ角の相違に
よる摩擦荷重の差はほとんど生じない。
【0021】したがって、この吸振器においては、これ
らの機能が相俟ってコロ3の円滑な転動を保証するた
め、所望の吸振効果を安定して得ることができる。
【0022】尚、ワッシャ8a,8bの表面に低摩擦処
理を施しておけば、ワッシャ8a,8bとガイド孔2の
孔縁2a、或は、ワッシャ8a,8bと環状突起4、側
板6間の摩擦の低減を図ることができる。
【0023】また、以上では、一枚の回転板1にガイド
孔2を形成する一方で、コロ3に環状凹部を形成し、コ
ロ3の環状凹部をガイド孔2に係合させるタイプの吸振
器について説明したが、軸方向に所定間隔離間して結合
した一対の板材に夫々ガイド孔を形成する一方で、コロ
の軸方向略中央に環状突起を形成し、この環状突起を両
板材の間に介装し、コロの軸方向両端を両板材のガイド
孔に転動可能に係合させるタイプの吸振器に適用するこ
とも可能である。この場合には、環状突起と各板材のガ
イド孔の孔縁との間に軸方向の弾性を有するワッシャを
介装する。
【0024】つづいて、請求項2の発明を図6によって
説明する。尚、以下では上記実施例と同一部分に同一符
号を付し、重複する部分の説明は一部省略するものとす
る。
【0025】この遠心振り子式吸振器は、内周縁部がエ
ンジンのクランクシャフト(図示せず。)に結合される
連結板20と、この連結板20の外周縁部両側に結合さ
れる一対の環状板21,22とによって吸振器本体が構
成されており、両環状板21,22の互いに対応する位
置には、まゆ形状のガイド孔2が周方向に沿って等間隔
に複数個形成されている。そして、連結板20のこれら
のガイド孔2と対応する位置にはこれらのガイド孔2よ
りも一回り大きい逃げ孔23が形成されており、この逃
げ孔23と両環状板21,22のガイド孔2とによって
転動室が構成されている。一方、この転動室に収容され
るコロ24は、軸方向略中央に環状突起25が形成され
ており、この環状突起25が両環状板21,22の間に
おいて前記逃げ孔23内に収容されると共に、コロ24
の軸方向両端部が両環状板21,22の各ガイド孔2に
転動可能に支持されている。この実施例の場合、コロ2
4の環状突起25と両環状板21,22のガイド孔2の
孔縁2aとがコロ24の軸方向変位を規制する規制壁と
なっている。
【0026】前記コロ24の環状突起25は径方向外側
の幅が狭くなるようにテーパ状に形成されていて、前記
逃げ孔23内に収容された状態において、その径方向外
側部分が両環状板21,22のガイド孔2の孔縁から離
反するようになっている。
【0027】この遠心振り式吸振器は以上で構成を説明
したように、コロ24の環状突起25がテーパ状に形成
されているため、コロ24の軸方向変位は、主に環状突
起25の付け根部分と各環状板21,22のガイド孔2
の孔縁2aとの当接によって規制するが、コロ24が傾
斜することがあっても環状突起25の径方向外側部分が
ガイド孔2の孔縁2aに接触することがなく、このた
め、コロ24の傾斜によって摩擦抵抗が大きく増大する
ことはない。したがって、この吸振器の場合にも、所望
の吸振効果を常時安定して得ることができる。
【0028】尚、以上の実施例ではコロ24の環状突起
25をテーパ状に形成したが、逆に環状突起25と対面
する環状板21,22のガイド孔2の孔縁2aをテーパ
状に形成するようにしても良い。また、一枚の回転板に
ガイド孔を形成し、環状凹部を有するコロをこのガイド
孔に係合させるタイプの吸振器に適用することも可能で
ある。この場合には、コロの環状凹部の側壁と、ガイド
孔の孔縁の少なくともいずれか一方にテーパを形成す
る。
【0029】最後に、請求項3の発明の実施例を図7,
図8によって説明する。
【0030】この遠心振り子式吸振器は、連結板20と
その両側に結合された環状板21,22とによって吸振
器本体が構成されている点、連結板20の逃げ孔23と
両環状板21,22のガイド孔2とによって転動室が構
成されている点、コロ24に環状突起25が形成され、
この環状突起25と各環状板21,22のガイド孔2の
孔縁2aとが規制壁を構成する点等の基本構成は、図6
に示したものと同様であるが、コロ24の環状突起25
の両側面に低摩擦材30が接着等の手段によって付設さ
れている点が構成上異なる。尚、この低摩擦材30は接
着に限らず、化学的な表面処理等によってコロ24の両
側面に付設するようにしても良い。
【0031】そして、この吸振器は以上のように、コロ
24の環状突起25の側面に低摩擦材30を付設するよ
うにしているため、コロ24が傾斜したり軸方向に変位
することによって環状突起25の側面がガイド孔2の孔
縁2aに接触することがあっても、両者間の摩擦抵抗が
非常に小さいためにコロ24の円滑な転動が阻害される
ようなことはない。したがって、この吸振器の場合に
も、コロ24の円滑な転動による所望の吸振効果を常時
安定して得ることができる。また、この吸振器の場合、
コロ24の環状突起25に低摩擦材30を付設するだけ
でコロ24の円滑な転動を保証することができるため、
低コストでの製造が可能であるという利点もある。
【0032】尚、以上の実施例では、コロ24の環状突
起25に低摩擦材30を付設したが、図9に示すよう
に、環状板21,22のガイド孔2の孔縁2aに低摩擦
材30を付設したり、或は、ガイド孔の孔縁と環状突起
の双方に低摩擦材を付設するようにしても良い。また、
一枚の回転板にガイド孔を形成し、環状凹部を有するコ
ロをこのガイド孔に係合させるタイプの吸振器に適用す
ることも可能である。この場合には、コロの環状凹部の
側壁と、ガイド孔の孔縁の少なくともいずれか一方に低
摩擦材を付設する。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
転動室とコロの規制壁間に、軸方向の弾性を有するワッ
シャを介装して、規制壁間の摩擦荷重の急増をワッシャ
の持つ軸方向の弾性によって緩和するようにしたため、
コロが傾斜状態で転動しても摩擦抵抗が大きく増加する
ことがないうえ、コロが急激に傾斜したり軸方向に変位
した場合であっても対面する規制壁間で大きな接触衝撃
が生じることがない。したがって、コロが常時円滑に転
動することとなる結果、所望の吸振効果を安定して得ら
れることとなる。
【0034】請求項2の発明によれば、転動室とコロの
少なくともいずれか一方の規制壁を、対面する規制壁の
径方向外側部分が離反するようにテーパ状に形成して、
コロが傾斜しても、対面する規制壁の径方向外側部分相
互が接触することのないようにしたため、コロの傾斜に
よって摩擦抵抗が大きく増加することがなくなり、その
結果、所望の吸振効果を常時安定して得られることとな
る。
【0035】請求項3の発明によれば、転動室とコロの
少なくともいずれか一方の規制壁に低摩擦材を付設し
て、コロが傾斜したり軸方向に変位した場合における規
制壁間での摩擦抵抗を小さくしたため、所望の吸振特性
を常時安定して得ることができる。また、同発明は、転
動室とコロの少なくとも一方の規制壁に低摩擦材を付設
するだけで良いため、低コストでの製造が可能であると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す図2のA−A
線に沿う断面図。
【図2】同実施例を示す正面図。
【図3】同実施例を示す要部の断面図。
【図4】同実施例を示す要部の断面図。
【図5】同実施例を採用した場合の特性を示すグラフ。
【図6】請求項2の発明の一実施例を示す断面図。
【図7】請求項3の発明の一実施例を示す図8のB−B
線に沿う断面図。
【図8】同実施例を示す正面図。
【図9】請求項3の発明の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…回転板(吸振器本体)、 2…ガイド孔(転動室)、 2a…孔縁(規制壁)、 3…コロ、 4…環状突起、 6…側壁、 8a,8b…ワッシャ、 20,…連結板(吸振器本体)、 21,22…環状板(吸振器本体)、 23…逃げ孔(転動室)、 24…コロ、 25…環状突起(規制壁)、 30…低摩擦材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 正倫 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 (72)発明者 山▲崎▼ 一郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸振器本体に形成した転動室に、遠心振
    り子をなすコロを収容し、前記転動室とコロとに、この
    コロの軸方向変位を規制すべく規制壁を形成した遠心振
    り子式吸振器において、前記転動室とコロの規制壁間
    に、軸方向の弾性を有するワッシャを介装したことを特
    徴とする遠心振り子式吸振器。
  2. 【請求項2】 吸振器本体に形成した転動室に、遠心振
    り子をなすコロを収容し、前記転動室とコロとに、この
    コロの軸方向変位を規制すべく規制壁を形成した遠心振
    り子式吸振器において、前記転動室とコロの少なくとも
    いずれか一方の規制壁を、対面する規制壁の径方向外側
    部分が離反するようテーパ状に形成したことを特徴とす
    る遠心振り子式吸振器。
  3. 【請求項3】 吸振器本体に形成した転動室に、遠心振
    り子をなすコロを収容し、前記転動室とコロとに、この
    コロの軸方向変位を規制すべく規制壁を形成した遠心振
    り子式吸振器において、前記転動室とコロの少なくとも
    いずれか一方の規制壁に低摩擦材を付設したことを特徴
    とする遠心振り子式吸振器。
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