JPH0893682A - 遠心圧縮機 - Google Patents

遠心圧縮機

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Publication number
JPH0893682A
JPH0893682A JP6227894A JP22789494A JPH0893682A JP H0893682 A JPH0893682 A JP H0893682A JP 6227894 A JP6227894 A JP 6227894A JP 22789494 A JP22789494 A JP 22789494A JP H0893682 A JPH0893682 A JP H0893682A
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JP
Japan
Prior art keywords
suction
impeller
casing
centrifugal compressor
drive shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP6227894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Baba
利秋 馬場
Tsuguhiro Nishikawa
世洋 西川
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH0893682A publication Critical patent/JPH0893682A/ja
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 角度の変更で吐出ガス量を調整する吸込ベー
ンを持つ遠心圧縮機の振動の発生を防ぐ。 【構成】 インペラ5の吸込口におけるハブボス部5b
の外径Dh とインペラ5の吸込口における外径Ds0との
ハブ比Dh /Ds0が0.25以上である遠心圧縮機の前
記インペラ5の吸込口からインペラ5を回動させる駆動
軸2の軸心CLまでの距離Lと吸込ケーシング3の駆動
軸配設位置における内径Dとの比L/Dを1.5以下に
してやれば、ハブ比Dh /Ds0が0.25以上でインペ
ラ5が振動し易くても、距離Lが短く、ガスの旋回流の
旋回中心がそれほど偏心しないうちに吸込むことがで
き、吸込時の負荷バランスの偏向程度が少なくなるの
で、インペラ5が振動しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学プラント用、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン用圧縮機やターボ冷凍
機等に供される延伸圧縮機であって、吸込羽根の開閉で
生じるガスの旋回流の旋回中心が吸込側ケーシングの径
方向の中心を通る軸の軸心からずれるのを防止し得るよ
うにした遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】吸込側ケーシングの内側に設けた吸込ベ
ーンの開閉によって、吐出ガス容量を制御する遠心圧縮
機は、例えば、特開平5−157095号公報に開示さ
れている。以下、これを、その断面図の図6を参照しな
がら、同明細書と添付図面に記載されている同名称およ
び同符号を以て説明すると、この遠心圧縮機は、ターボ
冷凍機における遠心圧縮機であって、同図に示す符号1
0a,10bは上下一対の吸込ベーンで、これら吸込ベ
ーン10a,10bは吸込ケーシング1Aの内側に取付
けられている。これら吸込ベーン10a,10bは、吸
込ケーシング1Aを貫通する駆動軸11,11によって
軸心回りに回動されて開閉されるように構成されてい
る。
【0003】従って、インペラ13が回転されると、前
記吸込ケーシング1Aを通してガスが吸い込まれるが、
駆動軸11,11を回動させることにより吸込ベーン1
0a,10bが開閉される。すると、これら吸込ベーン
10a,10bの開閉角度に応じて、吸込ケーシング1
Aの吸込ベーン10a,10bのインペラ13側に吸込
ガスの旋回流が発生し、これにより吸込ガス量が加減さ
れるので、吐出ガス量が制御される。なお、同図に示す
符号12は、駆動軸11に装着されたカム、符号14は
スプリング、符号15は前記スプリング14でカム11
側に付勢されるニードルバルブの弁本体を構成するロッ
ド、符号16aはインペラ13の吐出側ケーシング1B
に形成されたバイパス流路16のガス入口、符号16b
はバイパス流路16のガス出口で、これらはカム12を
介して駆動軸11,11の回動と連動して、吐出ガスを
吸込側にバイパスさせる働きをするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、上記従来
例に係る遠心圧縮機は、駆動軸を回動させることにより
吸込ベーンを開閉し、吸い込まれるガスを旋回流として
吐出ガス量を調整するものである。この従来技術にあっ
ては、吸込ケーシングの径方向の中心を通る軸心に対す
る吸込ベーンの開閉角度が小さいときは何ら問題はな
い。ところが、吸込ベーンの開閉角度が45〜60度に
なると、ガスの旋回流の旋回中心が、吸込ケーシングの
径方向の中心を通る軸心に対して偏心することが知られ
ている。このように、ガスの旋回流の旋回中心が偏心す
ると、吸込側ケーシングの吸込口で吸込圧にアンバラン
スが生じるので、回転しているインペラに振動が生じ
る。振動の程度によってはターボ圧縮機が破損する恐れ
があり、ターボ圧縮機やターボ冷凍機の運転を継続し得
なくなるという解決すべき課題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、吸込ベーンの開
閉角度の如何を問わず、吸い込まれるガスの旋回流の旋
回中心を吸込ケーシングの径方向の中心を通る軸心に合
致させることにより、インペラの振動を防止することを
可能ならしめる遠心圧縮機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸込ベーンの
開閉角度がある範囲になるとインペラに振動が生じるの
は、吸込まれるガスの旋回流の旋回中心が吸込ケーシン
グの径方向の中心を通る軸心に対して偏心することに起
因することを知見し、この偏心を防止すればインペラの
振動を防止し得ると考えてなしたものである。
【0007】従って、本発明の請求項1に係る遠心圧縮
機が採用した手段は、吸込側カバーを持たないインペラ
の吸込側の吸込ケーシングの内側に、該吸込ケーシング
を直角に貫通する駆動軸の回動により開閉されて、吐出
ガスの容量制御を行う複数の吸込ベーンが設けられ、前
記インペラの吸込口におけるハブボス部の外径Dh と、
該インペラの吸込口における外径Ds0とのハブ比Dh /
Ds0が0.25以上の遠心圧縮機であって、前記インペ
ラの吸込口から前記駆動軸の径方向の中心を通る軸心ま
での距離Lと、前記吸込ケーシングの駆動軸配設位置に
おける内径Dとの比L/Dを1.5以下としたことを特
徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係る遠心圧縮機が採用
した手段は、吸込側カバーを持つインペラの吸込側の吸
込ケーシングの内側に、該吸込ケーシングを直角に貫通
する駆動軸の回動により開閉されて、吐出ガスの容量制
御を行う複数の吸込ベーンが設けられ、前記インペラの
吸込口におけるハブボス部の外径Dh と、該インペラの
吸込口における吸込側カバーの内径Ds1とのハブ比Dh
/Ds1が0.25以上の遠心圧縮機であって、前記イン
ペラの吸込口から前記駆動軸の径方向の中心を通る軸心
までの距離Lと、前記吸込ケーシングの駆動軸配設位置
における内径Dとの比L/Dを1.5以下としたことを
特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係る遠心圧縮機が採用
した手段は、インペラの吸込側の吸込ケーシングの内側
に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動に
より開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸込
ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イン
ペラの吸込側の回転中心に、円錐形であって、その頂角
θが100度以下のインペラキャップを設けたことを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係る遠心圧縮機が採用
した手段は、インペラの吸込側の吸込ケーシングの内側
に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動に
より開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸込
ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イン
ペラの吸込側の回転中心に、円錐台であって、その仮想
頂角θが100度以下、かつ高さXと最大径の直径Dh1
との比X/Dh1が0.4以上のインペラキャップを設け
たことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5に係る遠心圧縮機が採用
した手段は、インペラの吸込側の吸込ケーシングの内側
に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動に
より開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸込
ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イン
ペラの直前であって、かつ前記吸込ケーシングの径方向
の中心に、前記吸込ベーン側に100度以下の頂角θを
持つ円錐形状の旋回流案内部材を支持部材により支持し
たことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項6に係る遠心圧縮機が採用
した手段は、インペラの吸込側の吸込ケーシングの内側
に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動に
より開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸込
ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イン
ペラの直前であって、かつ前記吸込ケーシングの径方向
の中心に、前記吸込ベーン側に100度以下の仮想頂角
θを持ち、かつ高さXと最大径の直径Dh1との比X/D
h1が0.4以上の円錐台状の旋回流案内部材を支持部材
により支持したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の請求項1又は2に係る遠心圧縮機によ
れば、インペラの吸込口から吸込ベーンを回動させる駆
動軸の径方向の中心を通る軸心までの距離Lと、吸込ケ
ーシングの駆動軸配設位置における内径Dとの比L/D
が1.5より小さくなるほど、インペラの吸込口から吸
込ベーンまでの距離が短くなって、ガスの旋回流の旋回
中心が偏心しても偏心量が少ないので、ハブ比Dh /D
s0又はDh /Ds1が0.25以上であっても、インペラ
の振動を防止することができる。
【0014】また、本発明の請求項3又は4に係る遠心
圧縮機によれば、ガスの旋回流の旋回中心が偏心して
も、ガスの旋回流は100度以下の頂角を持つ円錐形状
のインペラキャップ、又は仮想頂角θが100度以下、
かつ高さXと最大径の直径Dh1との比X/Dh1が0.4
以上のインペラキャップに沿って案内されてインペラに
導かれる。
【0015】また、本発明の請求項5又は6に係る遠心
圧縮機によれば、ガスの旋回流の旋回中心が偏心して
も、ガスの旋回流は100度以下の頂角を持つ円錐形状
の案内部材、又は仮想頂角θが100度以下、かつ高さ
Xと最大径の直径Dh1との比X/Dh1が0.4以上の案
内部材に沿って案内されてインペラに導かれる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例1に係る遠心圧縮機
を、その模式的断面図の図1(a)と、ハブ比Dh /D
s0の相違とインペラに振動を与える旋回流の偏心レベル
との関係説明図の図1(b)と、インペラの吸込口から
吸込ベーンを回動させる駆動軸の中心までの距離Lと、
吸込ケーシングの駆動軸配設位置における内径Dとの比
L/Dの相違とインペラに振動を与える旋回流の偏心レ
ベルとの関係説明図の図1(c)とを参照しながら説明
する。
【0017】先ず、図1(a)に基づいて本発明の実施
例に係る遠心圧縮機の構成を説明すると、同図に示す符
号1は吸込ベーン1で、この吸込ベーン1は吸込ケーシ
ング3の内側に取付けられている。また、この吸込ベー
ン1は、前記吸込ケーシング3を直角に貫通する駆動軸
2,2によって軸心回りに回動されて開閉されるように
構成されている。なお、符号5は、吸込側の回転中心に
先端が半球状のインペラキャップ6を有し、かつ吸込側
カバーを有しないインペラ5で、これは吸込ケーシング
3に接続されてなる吐出側ケーシング4に内設されてい
る。この遠心圧縮機は、同図から良く理解されるよう
に、従来と略同構成である。
【0018】本発明は、このような構成になる遠心圧縮
機の前記インペラ5の吸込口5aから駆動軸2,2の径
方向の中心を通る軸心CLまでの距離Lと、前記吸込ケ
ーシング3の駆動軸2,2配設位置における内径Dとの
比L/Dを1.5以下とし、かつ前記インペラ5の吸込
口5aにおけるハブボス部5bの外径Dh と、このイン
ペラ5の吸込口5aにおける外径Ds0とのハブ比Dh /
Ds0を0.25以上にしたものである。
【0019】先ず、ハブ比Dh /Ds0については、図1
(b)に示すとおりである。即ち、ハブ比Dh /Ds0
0.25以上では、ガスの旋回流の偏心レベルが振動発
生レベルPよりも大きく、インペラ5に振動を発生させ
るが、0.25未満では旋回流の偏心レベルが振動発生
レベルPより低レベルでインペラ5が振動するようなこ
とがない。従って、このハブ比Dh /Ds0を0.25未
満にすることが、インペラ5の振動発生防止に極めて効
果的であるが、本実施例になる遠心圧縮機では、上記の
通り、ハブ比Dh /Ds0が0.25以上であるからイン
ペラ5に振動が発生する筈である。
【0020】しかしながら、本実施例では比L/Dが
1.5以下であり、この比L/Dの効果は、図1(c)
に示すとおりである。即ち、比L/Dが1.5を超える
と旋回流の偏心レベルが急激に大きくなり1.8を超え
ると振動発生レベルPを超え、インペラ5に振動が発生
するが、1.5以下では振動発生レベルPよりも遙かに
低レベルで、インペラ5に全く振動が発生するようなこ
とがない。つまり、ハブ比Dh /Ds0が0.25以上で
あっても比L/Dを1.5以下にすることが、インペラ
5の振動発生防止に極めて効果的であることが良く判
る。このような効果については、比L/Dが1.5より
小さくなるほど、インペラの吸込口から吸込ベーンまで
の距離が短くなるので、ガスの旋回流の旋回中心が偏心
しても偏心量が少なくなるためであると理解することが
できる。
【0021】なお、以上では、吸込側カバーを有しない
インペラを有する遠心圧縮機を例として説明したが、吸
込側カバーを持つインペラを有する遠心圧縮機の場合に
対しても、本発明に係る技術思想は有効である。但し、
この場合のハブ比Dh /Ds0のDs0に代えて吸込側カバ
ーの内径Ds1が採用される。
【0022】次に、本発明の実施例2に係る遠心圧縮機
を、その主要部模式的断面図の図2(a)と、インペラ
キャップの頂角θとインペラに振動を与える旋回流の偏
心レベルとの関係説明図の図2(b)と、インペラの吸
込口から吸込ベーンを回動させる駆動軸の中心までの距
離Lと、吸込ケーシングの駆動軸配設位置における内径
Dとの比L/Dの相違とインペラキャップの頂角が90
度のときのインペラに振動を与える旋回流の偏心レベル
との関係説明図の図2(c)とを参照しながら説明す
る。但し、本実施例が上記実施例と相違するところは、
インペラキャップの相違にあるから、その相違に係る説
明だけに止める。
【0023】図2(a)に示す符号5はインペラで、こ
のインペラ5の吸込側の回転中心には、頂角θが100
度以下の円錐形状のインペラキャップ6が設けられてい
る。
【0024】前記インペラキャップ6の頂角θとインペ
ラ5に振動を与える旋回流の偏心レベルとの関係は図2
(b)に示されている。即ち、頂角θが100度を超え
ると旋回流の偏心レベルが急激に大きくなり、約106
度を超えると振動発生レベルPを超え、インペラ5に振
動が発生するが、100度以下では振動発生レベルPよ
りも遙かに低レベルで、インペラ5に全く振動が発生し
ない。
【0025】このように、頂角θを100度以下にする
ことが、インペラ5の振動発生防止に極めて効果的であ
ることが良く判る。この効果は、ガスの旋回流が円錐形
状のインペラキャップに沿って流れて、インペラ5の羽
根部分に案内されるためと理解することができる。な
お、インペラキャップ6の頂角θの最小角は、Dh とイ
ンペラ5の吸込口5aから吸込ベーンまでの距離によっ
て定まるものである。
【0026】次に、本実施例2と、インペラキャップ6
が上記実施例1のように先端が半球状の場合との優劣に
ついて比較すると、その結果は、本実施例を黒丸と実線
で示し、図1(c)に示したものを黒丸と破線で示した
図2(c)に示すとおりである。同図によれば、インペ
ラキャップ6を円錐形状にすることが、インペラ5の振
動発生防止に極めて効果的であり、L/Dが1.5を超
えるものであってもこのインペラキャップ6によって旋
回流が案内され、旋回流の旋回中心の偏心が矯正される
ことが良く理解される。勿論、本実施例に係る技術思想
を吸込側カバーを持つインペラを有する遠心圧縮機に適
用することができる。
【0027】次に、本発明の実施例3に係る遠心圧縮機
を、その主要部模式的断面図の図3(a)と、インペラ
キャップの高さXと最大径Dh1との比X/Dh1とインペ
ラに振動を与える旋回流の偏心レベルとの関係説明図の
図3(b)とを参照しながら説明すると、図3(a)に
示す符号5はインペラで、このインペラ5の吸込側の回
転中心には、仮想頂角θが100度以下であって、高さ
Xと最大径Dh1との比X/Dh1が0.4以上の円錐台状
インペラキャップ6が設けられている。
【0028】このインペラキャップ6の高さXと最大径
Dh1との比X/Dh1とインペラ5に振動を与える旋回流
の偏心レベルとの関係は図3(b)に示されている。但
し、L/Dは2.0である。即ち、比X/Dh1が大きく
なるほど旋回流の偏心レベルが小さくなり、比X/Dh1
が0.35を超えて高さXが高くなると、旋回流の偏心
レベルが振動発生レベルPよりも低レベルになり、イン
ペラ5に振動が発生しなくなることが示されている。こ
のように、比X/Dh1を0.4以上にすることが、L/
Dが1.5を超えるものであってもインペラ5の振動発
生防止に極めて効果的であることが良く判る。この効果
は、上記実施例と同様に、ガスの旋回流が円錐台状のイ
ンペラキャップ6に沿って流れて、インペラ5の羽根部
分に案内されるためと理解することができる。
【0029】本発明の実施例4に係る遠心圧縮機を、そ
の主要部模式的断面図の図4を参照しながら説明する
と、インペラ5の直前であって、かつ吸込ケーシング3
の径方向の中心に、吸込ベーン1側に100度以下の頂
角θを持つ円錐形状の旋回流案内部材7を支持部材8に
より支持した構成になるものである。
【0030】従って、吸込ベーン1,1の開閉角度の変
更によりガスが旋回流となり、ガスの旋回流の旋回中心
が吸込ケーシング3の径方向の中心に対して偏心しよう
とするが、ガスの旋回流は円錐形状の旋回流案内部材7
によって案内されてインペラに導かれるので、本実施例
は上記実施例2と同効である。但し、支持部材8が吸込
ケーシング3内に配置されている関係上、ガスの流れが
支持部材8によって乱され、インペラの性能に悪影響を
及ぼすので、上記実施例2に比較して若干劣るのに加え
て、コスト的にも不利になる。
【0031】本発明の実施例5に係る遠心圧縮機を、そ
の主要部模式的断面図の図5を参照しながら説明する
と、インペラ5の直前であって、かつ吸込ケーシング3
の径方向の中心に、吸込ベーン1側に仮想頂角θが10
0度以下であって、高さXと最大径Dh1との比X/Dh1
が0.4以上の円錐台状の旋回流案内部材7を支持部材
8により支持した構成になるものである。
【0032】従って、吸込ベーン1,1の開閉角度の変
更によりガスが旋回流となり、旋回流の旋回中心が吸込
ケーシング3の径方向の中心に対してずれようとする
が、ガスの旋回流は円錐形状の旋回流案内部材7によっ
て案内されてインペラに導かれるので、本実施例は上記
実施例3と同効である。
【0033】上記の通り、本発明によれば、吸込ベーン
1の開閉角度が45〜60度になると、ガスの旋回流の
旋回中心が吸込ケーシング3の径方向の中心を通る軸心
に対して当然偏心し、或いは偏心しようとするのである
が、L/D、円錐形状又は円錐台状のインペラキャップ
6乃至円錐形状又は円錐台状の旋回流案内部材7の上記
のような働きで、インペラ5の振動の発生が効果的に防
止されるので、ターボ圧縮機が破損する恐れがなくな
り、化学プラント用圧縮機やターボ冷凍機の安定運転を
継続させる上において多大な効果がある。また、これら
の手段を総合的に採用すると相乗効果により、インペラ
5の振動発生防止に対してより優れた効果を発揮するこ
とができる。なお、旋回流の偏心レベルの測定には熱線
風速計と圧力センサとを用いた。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項
1,2,3,4,5又は6に係る遠心圧縮機によれば、
ガスの旋回流の旋回中心の偏心量が少ない状態で、ある
いはガスの旋回流の旋回中心の偏心を矯正して、インペ
ラにより効果的に吸引することが可能になって、吸引時
の負荷アンバランスの解消によりインペラの振動の発生
が抑制されるので、振動発生防止による遠心圧縮機の破
損が回避され、遠心圧縮機の安定運転の継続に大いに寄
与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施例1に係る遠心圧縮
機の模式的断面図、図1(b)はハブ比Dh /Ds0の相
違とインペラに振動を与える旋回流の偏心レベルとの関
係説明図、また図1(c)はインペラの吸込口から吸込
ベーンを回動させる駆動軸の中心までの距離Lと、吸込
ケーシングの駆動軸配設位置における内径Dとの比L/
Dの相違とインペラに振動を与える旋回流の偏心レベル
との関係説明図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施例2に係る遠心圧縮
機の主要部模式的断面図、図2(b)はインペラキャッ
プの頂角θとインペラに振動を与える旋回流の偏心レベ
ルとの関係説明図、図2(c)はインペラの吸込口から
吸込ベーンを回動させる駆動軸の中心までの距離Lと、
吸込ケーシングの駆動軸配設位置における内径Dとの比
L/Dの相違とインペラキャップの頂角が90度のとき
のインペラに振動を与える旋回流の偏心レベルとの関係
説明図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施例3に係る遠心圧縮
機の主要部模式的断面図、図3(b)はインペラキャッ
プの高さXと最大径Dh との比X/Dh1とインペラに振
動を与える旋回流の偏心レベルとの関係説明図である。
【図4】本発明の実施例4に係る遠心圧縮機の主要部模
式的断面図である。
【図5】本発明の実施例5に係る遠心圧縮機の主要部模
式的断面図である。
【図6】従来例に係る遠心圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1…吸込ベーン 2…駆動軸 3…吸込ケーシング 4…吐出側ケーシング 5…インペラ,5a…吸込口,5b…ハブボス部 6…インペラキャップ 7…旋回流案内部材 8…支持部材 CL…駆動軸の軸心 D…吸込ケーシングの内径 Dh …インペラの吸込口におけるハブボス部の外径又は
旋回流案内部材の最大径 Ds …インペラの吸込口における外径又はインペラの吸
込口における吸込側カバーの内径 L…インペラの吸込口から駆動軸の軸心までの距離 P…振動発生レベル θ…インペラキャップおよび旋回流案内部材の頂角又は
仮想頂角。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込側カバーを持たないインペラの吸込
    側の吸込ケーシングの内側に、該吸込ケーシングを直角
    に貫通する駆動軸の回動により開閉されて、吐出ガスの
    容量制御を行う複数の吸込ベーンが設けられ、前記イン
    ペラの吸込口におけるハブボス部の外径Dh と、該イン
    ペラの吸込口における外径Ds0とのハブ比Dh /Ds0
    0.25以上の遠心圧縮機であって、前記インペラの吸
    込口から前記駆動軸の径方向の中心を通る軸心までの距
    離Lと、前記吸込ケーシングの駆動軸配設位置における
    内径Dとの比L/Dを1.5以下としたことを特徴とす
    る遠心圧縮機。
  2. 【請求項2】 吸込側カバーを持つインペラの吸込側の
    吸込ケーシングの内側に、該吸込ケーシングを直角に貫
    通する駆動軸の回動により開閉されて、吐出ガスの容量
    制御を行う複数の吸込ベーンが設けられ、前記インペラ
    の吸込口におけるハブボス部の外径Dh と、該インペラ
    の吸込口における吸込側カバーの内径Ds1とのハブ比D
    h /Ds1が0.25以上の遠心圧縮機であって、前記イ
    ンペラの吸込口から前記駆動軸の径方向の中心を通る軸
    心までの距離Lと、前記吸込ケーシングの駆動軸配設位
    置における内径Dとの比L/Dを1.5以下としたこと
    を特徴とする遠心圧縮機。
  3. 【請求項3】 インペラの吸込側の吸込ケーシングの内
    側に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動
    により開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸
    込ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イ
    ンペラの吸込側の回転中心に、円錐形であって、その頂
    角θが100度以下のインペラキャップを設けたことを
    特徴とする遠心圧縮機。
  4. 【請求項4】 インペラの吸込側の吸込ケーシングの内
    側に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動
    により開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸
    込ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イ
    ンペラの吸込側の回転中心に、円錐台であって、その仮
    想頂角θが100度以下、かつ高さXと最大径の直径D
    h1との比X/Dh1が0.4以上のインペラキャップを設
    けたことを特徴とする遠心圧縮機。
  5. 【請求項5】 インペラの吸込側の吸込ケーシングの内
    側に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動
    により開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸
    込ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イ
    ンペラの直前であって、かつ前記吸込ケーシングの径方
    向の中心に、前記吸込ベーン側に100度以下の頂角θ
    を持つ円錐形状の旋回流案内部材を支持部材により支持
    したことを特徴とする遠心圧縮機。
  6. 【請求項6】 インペラの吸込側の吸込ケーシングの内
    側に、該吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回動
    により開閉されて、吐出ガスの容量制御を行う複数の吸
    込ベーンが設けられてなる遠心圧縮機において、前記イ
    ンペラの直前であって、かつ前記吸込ケーシングの径方
    向の中心に、前記吸込ベーン側に100度以下の仮想頂
    角θを持ち、かつ高さXと最大径の直径Dh1との比X/
    Dh1が0.4以上の円錐台状の旋回流案内部材を支持部
    材により支持したことを特徴とする遠心圧縮機。
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