JPH10331794A - 遠心圧縮機 - Google Patents
遠心圧縮機Info
- Publication number
- JPH10331794A JPH10331794A JP9140122A JP14012297A JPH10331794A JP H10331794 A JPH10331794 A JP H10331794A JP 9140122 A JP9140122 A JP 9140122A JP 14012297 A JP14012297 A JP 14012297A JP H10331794 A JPH10331794 A JP H10331794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- vane
- flow
- centrifugal compressor
- pressure surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/40—Casings; Connections of working fluid
- F04D29/42—Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
- F04D29/44—Fluid-guiding means, e.g. diffusers
- F04D29/441—Fluid-guiding means, e.g. diffusers especially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/444—Bladed diffusers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/66—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
- F04D29/68—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
- F04D29/681—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/682—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps by fluid extraction
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D29/00—Details, component parts, or accessories
- F04D29/66—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing
- F04D29/68—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers
- F04D29/681—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps
- F04D29/684—Combating cavitation, whirls, noise, vibration or the like; Balancing by influencing boundary layers especially adapted for elastic fluid pumps by fluid injection
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05D—INDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
- F05D2250/00—Geometry
- F05D2250/50—Inlet or outlet
- F05D2250/52—Outlet
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の構成を複雑化することなく、空気の流
れがベーンから剥離するのを防止する。 【解決手段】 インペラ３の外周側のディフューザ４に
複数のベーン１２を有して成る遠心圧縮機１であって、
上記ベーン１２にその負圧面と圧力面とを連通させる連
通路１６を形成した。
れがベーンから剥離するのを防止する。 【解決手段】 インペラ３の外周側のディフューザ４に
複数のベーン１２を有して成る遠心圧縮機１であって、
上記ベーン１２にその負圧面と圧力面とを連通させる連
通路１６を形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インペラからスク
ロール室に空気等の流体を導くディフューザを備えた遠
心圧縮機に関するものである。
ロール室に空気等の流体を導くディフューザを備えた遠
心圧縮機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車用エンジン等に用いられるターボ
過給機は、空気を圧縮して過給圧を作り出すコンプレッ
サ部と、このコンプレッサ部を駆動させる力を排気ガス
のエネルギーから変換して吸収するタービン部と、コン
プレッサ部とタービン部との間で高速回転しているシャ
フトを支えるセンターベアリング部と、過給圧の過度の
上昇を防止するための過給圧コントロール部とで構成さ
れている。
過給機は、空気を圧縮して過給圧を作り出すコンプレッ
サ部と、このコンプレッサ部を駆動させる力を排気ガス
のエネルギーから変換して吸収するタービン部と、コン
プレッサ部とタービン部との間で高速回転しているシャ
フトを支えるセンターベアリング部と、過給圧の過度の
上昇を防止するための過給圧コントロール部とで構成さ
れている。
【０００３】上記構成のうち、コンプレッサ部には遠心
圧縮機が使用されている。図６に示すように、この遠心
圧縮機５１は、ブレード５２を１０〜２０枚程度等間隔
で一体に有し高速回転しながら径方向中心側から空気を
吸い込んで径方向外側に吐出するインペラ５３と、イン
ペラ５３によって速度エネルギーが与えられた空気を効
率よく圧力エネルギーに交換させるディフューザ５４及
びスクロール室５５と、これを覆うハウジング５６とか
ら主に構成されている。
圧縮機が使用されている。図６に示すように、この遠心
圧縮機５１は、ブレード５２を１０〜２０枚程度等間隔
で一体に有し高速回転しながら径方向中心側から空気を
吸い込んで径方向外側に吐出するインペラ５３と、イン
ペラ５３によって速度エネルギーが与えられた空気を効
率よく圧力エネルギーに交換させるディフューザ５４及
びスクロール室５５と、これを覆うハウジング５６とか
ら主に構成されている。
【０００４】一般に、圧縮効率を向上させるためにベー
ン付ディフューザ５４が使用されることが多い。このベ
ーン付ディフューザ５４は、一方の壁面がリング状の基
端部５７で形成されており、高圧縮比・高効率化を図る
ために、この基端部５７から対向する壁面に向けて羽根
であるベーン５８を複数立設して構成されている。ベー
ン５８は、図７に示すように、径方向内側の空気流入
部、すなわちスロート部５９から径方向外側の流出部６
１に向かって流路幅が拡がるように、径方向に対し所定
の角度傾いて放射状に形成されている。インペラ５３に
よって速度エネルギーを与えられた空気は、このディフ
ューザ５４のベーン５８に沿って流され、スクロール室
５５を通過することによって減速・昇圧され、吐出され
るようになっている。
ン付ディフューザ５４が使用されることが多い。このベ
ーン付ディフューザ５４は、一方の壁面がリング状の基
端部５７で形成されており、高圧縮比・高効率化を図る
ために、この基端部５７から対向する壁面に向けて羽根
であるベーン５８を複数立設して構成されている。ベー
ン５８は、図７に示すように、径方向内側の空気流入
部、すなわちスロート部５９から径方向外側の流出部６
１に向かって流路幅が拡がるように、径方向に対し所定
の角度傾いて放射状に形成されている。インペラ５３に
よって速度エネルギーを与えられた空気は、このディフ
ューザ５４のベーン５８に沿って流され、スクロール室
５５を通過することによって減速・昇圧され、吐出され
るようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車用エ
ンジンは回転数が大きく変化するが、この回転数の変化
によって、インペラから導出される空気の流れの角度が
変化し、ベーンにおける空気の迎え角度も変わってく
る。ベーン付ディフューザは、スロート部の幅で空気の
流量が規制されるが、実際に流れる空気の流量は、迎え
角度が変化することによって生じる空気の渦による空気
の流れのベーンからの剥離の発生・拡大によって小さく
なってしまう。
ンジンは回転数が大きく変化するが、この回転数の変化
によって、インペラから導出される空気の流れの角度が
変化し、ベーンにおける空気の迎え角度も変わってく
る。ベーン付ディフューザは、スロート部の幅で空気の
流量が規制されるが、実際に流れる空気の流量は、迎え
角度が変化することによって生じる空気の渦による空気
の流れのベーンからの剥離の発生・拡大によって小さく
なってしまう。
【０００６】そこで、図８に示すように、ベーン５８
が、インペラから導入される空気の流れの角度の変化に
対応して角度調整が可能なように可変機構を有したもの
が利用される場合もあった。すなわち、空気の流れの角
度が、流れＡのようになっている場合は、ベーンは、そ
の角度が入口部の角度に一致するように、５８ａの位置
になっており、また、エンジンの回転数の変化によっ
て、空気の流れの角度が、流れＢ，Ｃのように変化した
場合には、ベーンもその変化に対応して、５８ｂ（一点
鎖線で示す），５８ｃ（二点鎖線で示す）の位置に回転
移動して、それぞれ空気の流れの角度が入口部の角度に
一致するようにして、空気の流れのベーンからの剥離を
防止するようになっている。
が、インペラから導入される空気の流れの角度の変化に
対応して角度調整が可能なように可変機構を有したもの
が利用される場合もあった。すなわち、空気の流れの角
度が、流れＡのようになっている場合は、ベーンは、そ
の角度が入口部の角度に一致するように、５８ａの位置
になっており、また、エンジンの回転数の変化によっ
て、空気の流れの角度が、流れＢ，Ｃのように変化した
場合には、ベーンもその変化に対応して、５８ｂ（一点
鎖線で示す），５８ｃ（二点鎖線で示す）の位置に回転
移動して、それぞれ空気の流れの角度が入口部の角度に
一致するようにして、空気の流れのベーンからの剥離を
防止するようになっている。
【０００７】しかしながら、上述の可変ベーン付ディフ
ューザにおいては、従来のベーン付ディフューザに比べ
て、ベーン５８の可変装置を設けなければならず、その
構成が複雑になると共に、ベーン５８と基端部５７との
間にクリアランスを形成する必要があり、その寸法管理
が困難であった。
ューザにおいては、従来のベーン付ディフューザに比べ
て、ベーン５８の可変装置を設けなければならず、その
構成が複雑になると共に、ベーン５８と基端部５７との
間にクリアランスを形成する必要があり、その寸法管理
が困難であった。
【０００８】そこで、本発明は上記従来の問題点を解決
するために案出されたものであり、その目的は、装置の
構成を複雑化することなく、空気の流れがベーンから剥
離するのを防止することができる遠心圧縮機を提供する
ことにある。
するために案出されたものであり、その目的は、装置の
構成を複雑化することなく、空気の流れがベーンから剥
離するのを防止することができる遠心圧縮機を提供する
ことにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明は、インペラの外周側のディフューザに複数のベ
ーンを有して成る遠心圧縮機であって、上記ベーンにそ
の負圧面と圧力面とを連通させる連通路を形成したもの
である。
本発明は、インペラの外周側のディフューザに複数のベ
ーンを有して成る遠心圧縮機であって、上記ベーンにそ
の負圧面と圧力面とを連通させる連通路を形成したもの
である。
【００１０】上記構成によれば、装置の構成を複雑化す
ることなく、空気が連通路を通って圧力面と負圧面との
間を流れるため、空気の渦が発生することがなく、空気
の流れのベーンからの剥離を防止することができる。
ることなく、空気が連通路を通って圧力面と負圧面との
間を流れるため、空気の渦が発生することがなく、空気
の流れのベーンからの剥離を防止することができる。
【００１１】そして、上記連通路が、スロート部に形成
されたものがよい。
されたものがよい。
【００１２】さらに、上記連通路が、スリットであるも
のが望ましい。
のが望ましい。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を添
付図面に従って説明する。
付図面に従って説明する。
【００１４】図１は本発明にかかる遠心圧縮機のディフ
ューザを示した要部断面斜視図、図２は本発明にかかる
遠心圧縮機を示した要部断面図、図３はディフューザを
区画する一方の壁面を示した正面図である。
ューザを示した要部断面斜視図、図２は本発明にかかる
遠心圧縮機を示した要部断面図、図３はディフューザを
区画する一方の壁面を示した正面図である。
【００１５】図２に示すように、遠心圧縮機１は、ブレ
ード２を１０〜２０枚程度等間隔で一体に有し高速回転
しながら径方向中心側から空気を吸い込んで径方向外側
に吐出するインペラ３と、インペラ３によって速度エネ
ルギーが与えられた空気を効率よく圧力エネルギーに交
換させるディフューザ４及びスクロール室５と、これら
を覆うハウジング６とから主に構成されている。
ード２を１０〜２０枚程度等間隔で一体に有し高速回転
しながら径方向中心側から空気を吸い込んで径方向外側
に吐出するインペラ３と、インペラ３によって速度エネ
ルギーが与えられた空気を効率よく圧力エネルギーに交
換させるディフューザ４及びスクロール室５と、これら
を覆うハウジング６とから主に構成されている。
【００１６】インペラ３は、回転軸７を中心に、空気の
流入側から流出側に向かって拡径したコンプレッサディ
スク８に複数のブレード２が等間隔で形成されている。
ブレード２の枚数及びその形状は、遠心圧縮機１が適用
されるエンジンの仕様、空気の流れ、通過面積やインペ
ラ３の製作性等を考慮して決定されている。なお、材質
は軽量化を図るためアルミで形成されている。
流入側から流出側に向かって拡径したコンプレッサディ
スク８に複数のブレード２が等間隔で形成されている。
ブレード２の枚数及びその形状は、遠心圧縮機１が適用
されるエンジンの仕様、空気の流れ、通過面積やインペ
ラ３の製作性等を考慮して決定されている。なお、材質
は軽量化を図るためアルミで形成されている。
【００１７】ディフューザ４は、インペラ３の外周側に
設けられると共に、ハウジング６に固定され且つディフ
ューザ４を区画する一方の壁面９ａを成すリング状の基
端部１１と、この基端部１１から対向する他方の壁面９
ｂに向けて一体に立設された複数の羽根であるベーン１
２とを有している。ベーン１２は、図３に示すように、
径方向内側の空気の流入路であるスロート部１４から径
方向外側の流出部１５に向かって流路幅が拡がるよう
に、径方向に対し所定の角度傾いて放射状に形成されて
いる。
設けられると共に、ハウジング６に固定され且つディフ
ューザ４を区画する一方の壁面９ａを成すリング状の基
端部１１と、この基端部１１から対向する他方の壁面９
ｂに向けて一体に立設された複数の羽根であるベーン１
２とを有している。ベーン１２は、図３に示すように、
径方向内側の空気の流入路であるスロート部１４から径
方向外側の流出部１５に向かって流路幅が拡がるよう
に、径方向に対し所定の角度傾いて放射状に形成されて
いる。
【００１８】ハウジング６は、ディフューザ４を区画す
る他方の壁面９ｂを有すると共に、速度エネルギーをも
った空気を効率よく圧力エネルギーに交換させるための
スクロール室５を有している。スクロール室５の形状は
カタツムリのカラのようになっており、ディフューザ４
を囲繞してその外周側に形成されている。そして、スク
ロール室５は空気流れ方向に沿って流路面積が順次大き
くなるように形成されている。そして、その端部には圧
縮空気出口（図示せず）が形成されている。なお、ハウ
ジング６は軽量化を図るためにアルミ等で形成されてい
る。
る他方の壁面９ｂを有すると共に、速度エネルギーをも
った空気を効率よく圧力エネルギーに交換させるための
スクロール室５を有している。スクロール室５の形状は
カタツムリのカラのようになっており、ディフューザ４
を囲繞してその外周側に形成されている。そして、スク
ロール室５は空気流れ方向に沿って流路面積が順次大き
くなるように形成されている。そして、その端部には圧
縮空気出口（図示せず）が形成されている。なお、ハウ
ジング６は軽量化を図るためにアルミ等で形成されてい
る。
【００１９】次に、ディフューザ４について詳述する。
図１乃至図３に示すように、それぞれのベーン１２には
スロート部１４の位置で、その外側を向いた圧力面２１
と内側を向いた負圧面２２とを結ぶべく延びて、これら
を連通させる連通路としてスリット１６が形成されてい
る。このスリット１６はベーン１２の圧力面２１の表面
に略直交する角度に形成されており、空気の流れの角度
がスロート部１４の角度とずれたときに、空気がこのス
リット１６を通って圧力面２１と負圧面２２との間を流
れるように構成されている。このスリット１６は、ベー
ンの成型時に一体的に形成されるか、或いはベーンの成
型後に切削加工されて形成されるようになっている。
図１乃至図３に示すように、それぞれのベーン１２には
スロート部１４の位置で、その外側を向いた圧力面２１
と内側を向いた負圧面２２とを結ぶべく延びて、これら
を連通させる連通路としてスリット１６が形成されてい
る。このスリット１６はベーン１２の圧力面２１の表面
に略直交する角度に形成されており、空気の流れの角度
がスロート部１４の角度とずれたときに、空気がこのス
リット１６を通って圧力面２１と負圧面２２との間を流
れるように構成されている。このスリット１６は、ベー
ンの成型時に一体的に形成されるか、或いはベーンの成
型後に切削加工されて形成されるようになっている。
【００２０】スリット１６は、ベーン１２の圧力面２１
の表面に略直交するように形成されているが、周方向に
沿った角度に形成するようにしてもよい。
の表面に略直交するように形成されているが、周方向に
沿った角度に形成するようにしてもよい。
【００２１】基端部１１の外周部には、フランジ部１７
及び複数のボルト穴１８が形成されており、基端部１１
は、ハウジング６のリング状開口部１９に嵌合された
後、ハウジング６にボルトを介して合わせ止めされてい
る。
及び複数のボルト穴１８が形成されており、基端部１１
は、ハウジング６のリング状開口部１９に嵌合された
後、ハウジング６にボルトを介して合わせ止めされてい
る。
【００２２】次に、上記構成による遠心圧縮機１の作用
について説明する。
について説明する。
【００２３】遠心圧縮機１において、インペラ３によっ
て速度エネルギーを与えられた空気は、ディフューザ４
のベーン１２の壁面に沿って流れ、スクロール室５を通
過することによって効率よく減速され圧力が上がり、圧
縮空気出口から吐出されるようになっている。従来は、
エンジンの回転数の変化によって、インペラ３からディ
フューザ４に導入される空気は、その速度及び方向が変
化して、ベーン１２の負圧面２２または圧力面２１の主
にスロート部１４の付近において、空気の渦が発生して
ベーン１２から空気の流れが剥離してしまう。ところが
上記構成によれば、図４に示すように、例えば空気の流
れが図中Ｘ（破線にて示す）の場合には、スリット１６
を通して、空気が圧力面２１から負圧面２２に向かって
流れるようになっているので、空気の渦の発生を防止す
ることができる。また、空気の流れが図中Ｙ（一点鎖線
にて示す）の場合には、空気が負圧面２２から圧力面２
１に向かって流れるようになっているので、上述の場合
と同様に、空気の渦の発生を防止する。以上の作用によ
れば、ベーン１２の周りの空気の流れが乱れることな
く、整流を行うことができ、ベーン１２からの空気の流
れの剥離を防止することができる。
て速度エネルギーを与えられた空気は、ディフューザ４
のベーン１２の壁面に沿って流れ、スクロール室５を通
過することによって効率よく減速され圧力が上がり、圧
縮空気出口から吐出されるようになっている。従来は、
エンジンの回転数の変化によって、インペラ３からディ
フューザ４に導入される空気は、その速度及び方向が変
化して、ベーン１２の負圧面２２または圧力面２１の主
にスロート部１４の付近において、空気の渦が発生して
ベーン１２から空気の流れが剥離してしまう。ところが
上記構成によれば、図４に示すように、例えば空気の流
れが図中Ｘ（破線にて示す）の場合には、スリット１６
を通して、空気が圧力面２１から負圧面２２に向かって
流れるようになっているので、空気の渦の発生を防止す
ることができる。また、空気の流れが図中Ｙ（一点鎖線
にて示す）の場合には、空気が負圧面２２から圧力面２
１に向かって流れるようになっているので、上述の場合
と同様に、空気の渦の発生を防止する。以上の作用によ
れば、ベーン１２の周りの空気の流れが乱れることな
く、整流を行うことができ、ベーン１２からの空気の流
れの剥離を防止することができる。
【００２４】このように、空気の流れの剥離を防止する
ことによって、ディフューザ４でのサージングの発生を
抑制することができ、以下のような作用が得られる。
ことによって、ディフューザ４でのサージングの発生を
抑制することができ、以下のような作用が得られる。
【００２５】図５に示すように、従来の遠心圧縮機を使
用した場合のサージングが発生する最少流量であるサー
ジ点（破線にて示す）に比べて、本発明にかかる遠心圧
縮機１を使用したときの場合のサージ点（一点鎖線にて
示す）の方が、低い数値となっている。すなわち、上記
構成によれば、インペラ３によって流される空気が、特
に少流量のときのサージングの発生を抑制でき、その作
動可能域を少流量側に拡大することができる。
用した場合のサージングが発生する最少流量であるサー
ジ点（破線にて示す）に比べて、本発明にかかる遠心圧
縮機１を使用したときの場合のサージ点（一点鎖線にて
示す）の方が、低い数値となっている。すなわち、上記
構成によれば、インペラ３によって流される空気が、特
に少流量のときのサージングの発生を抑制でき、その作
動可能域を少流量側に拡大することができる。
【００２６】なお、上記実施の形態においては、連通路
はスリット１６にて形成されているが、これに限られる
ものではなく、例えば、圧力面と負圧面とを連通させる
貫通穴や貫通管であってもよい。
はスリット１６にて形成されているが、これに限られる
ものではなく、例えば、圧力面と負圧面とを連通させる
貫通穴や貫通管であってもよい。
【００２７】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、装置の構
成を複雑化することなく簡単な構成で、空気の流れがベ
ーンから剥離するのを防止することができるという優れ
た効果を発揮する。
成を複雑化することなく簡単な構成で、空気の流れがベ
ーンから剥離するのを防止することができるという優れ
た効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる遠心圧縮機のディフューザを示
した要部断面斜視図である。
した要部断面斜視図である。
【図２】本発明にかかる遠心圧縮機を示した要部断面図
である。
である。
【図３】ディフューザを区画する一方の壁面を示した正
面図である。
面図である。
【図４】本発明にかかる遠心圧縮機における空気の流れ
を示した正面図である。
を示した正面図である。
【図５】本発明にかかる遠心圧縮機を用いて行った実験
結果を示した図である。
結果を示した図である。
【図６】従来の遠心圧縮機を示した要部断面図である。
【図７】従来のディフューザを区画する一方の壁面を示
した正面図である。
した正面図である。
【図８】従来のベーンの動きを示した正面図である。
１ 遠心圧縮機 ３ インペラ ４ ディフューザ １２ ベーン １６ スリット（連通路）
Claims (3)
- 【請求項１】 インペラの外周側のディフューザに複数
のベーンを有して成る遠心圧縮機であって、上記ベーン
にその負圧面と圧力面とを連通させる連通路を形成した
ことを特徴とする遠心圧縮機。 - 【請求項２】 上記連通路が、スロート部に形成された
請求項１記載の遠心圧縮機。 - 【請求項３】 上記連通路が、スリットである請求項１
又は２いずれかに記載の遠心圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9140122A JPH10331794A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9140122A JPH10331794A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 遠心圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10331794A true JPH10331794A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15261420
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9140122A Pending JPH10331794A (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 遠心圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10331794A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2446918A (en) * | 2007-02-20 | 2008-08-27 | Schlumberger Holdings | Centrifugal pump |
| GB2461415A (en) * | 2007-02-20 | 2010-01-06 | Schlumberger Holdings | Centrifugal pump impeller |
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