JPH08326689A - 遠心圧縮機 - Google Patents

遠心圧縮機

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JPH08326689A
JPH08326689A JP7136686A JP13668695A JPH08326689A JP H08326689 A JPH08326689 A JP H08326689A JP 7136686 A JP7136686 A JP 7136686A JP 13668695 A JP13668695 A JP 13668695A JP H08326689 A JPH08326689 A JP H08326689A
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JP
Japan
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impeller
suction
centrifugal compressor
cap
casing
Prior art date
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Withdrawn
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JP7136686A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Baba
利秋 馬場
Tsuguhiro Nishikawa
世洋 西川
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Control Of Positive-Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸込ベーンとインペラまでの間に絞り部を有
する吸込ケーシングを備えた遠心圧縮機のインペラの振
動をなくする。 【構成】 吸込ケーシング4の吸込ベーン2側の大径部
4aの内径をd1 、インペラ5側の小径部4aの内径を
2 、インペラキャップ6の基端側最大径をd3とした
とき、インペラ5のハブボス部5aに装着されるインペ
ラキャップ6の頂角θを、2・tan-1{1.7(d2
/d1 4 −56(d3 /d2 −0.5)|d3 /d2
−0.5|−0.7}以下にすると、インペラキャップ
6の近傍におけるガスの旋回流にインペラ5の振動の原
因となる渦が発生しない頂角θとなるので、インペラ5
が振動するようなことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学プラント用、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン用圧縮機やターボ冷凍
機等に供される遠心圧縮機であって、より詳しくは、絞
り部を有する吸込ケーシングを備えた遠心圧縮機のイン
ペラの振動を確実に防止することを可能ならしめるよう
にした遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】吸込ケーシングの内側に設けた吸込ベー
ンの開閉で吐出側ケーシングから吐出される吐出ガス容
量を制御する遠心圧縮機は、例えば、特開平5−157
095号公報に開示されている。以下、これをその断面
図の図8を参照しながら、同明細書と添付図面に記載さ
れている同名称および同符号を以て説明すると、この遠
心圧縮機は、ターボ冷凍機における遠心圧縮機であっ
て、同図に示す符号10a,10bは上下一対の吸込ベ
ーンで、これら吸込ベーン10a,10bは吸込ケーシ
ング1Aの内側に取付けられている。これら吸込ベーン
10a,10bは、吸込ケーシング1Aを貫通する駆動
軸11,11によって軸心回りに回動されて開閉される
ように構成されている。
【0003】従って、インペラ13の回転により前記吸
込ケーシング1Aを通してガスが吸込まれると、駆動軸
11,11が回動されて吸込ベーン10a,10bが開
閉される。すると、これら吸込ベーン10a,10bの
開閉角度に応じて、吸込ケーシング1Aの吸込ベーン1
0a,10bのインペラ13側に吸込ガスの旋回流が発
生し、これによって吸込ガス量が加減されるので、吐出
ガス量が制御される。なお、符号12は、駆動軸11に
装着されたカム、符号14はスプリング、符号15は前
記スプリング14でカム11側に付勢されるニードルバ
ルブの弁本体を構成するロッド、符号16aはインペラ
13の吐出側ケーシング1Bに形成されたバイパス流路
16のガス入口、符号16bはバイパス流路16のガス
出口で、これらはカム12を介して駆動軸11,11の
回動と連動して、吐出ガスを吸込側にバイパスさせる働
きをするものである。
【0004】この遠心圧縮機は、上記の通り、駆動軸を
回動させることにより吸込ベーンを開閉し、吸い込まれ
るガスを旋回流として吐出ガス量を調整するものである
が、吸込ケーシングの径方向の中心を通る軸心に対する
吸込ベーンの開閉角度が小さいときは何ら問題はない。
しかしながら、吸込ベーンの開閉角度が45〜60度に
なると、ガスの旋回流の旋回中心が、吸込ケーシングの
径方向の中心を通る軸心に対して偏心し、吐出側ケーシ
ングの吸込口で吸込圧にアンバランスが生じるので、回
転しているインペラに振動が生じる。振動の程度によっ
てはターボ圧縮機が破損する恐れがあり、ターボ圧縮機
やターボ冷凍機の運転を継続し得なくなるという解決す
べき課題があった。
【0005】そこで、本願出願人は、特願平6−227
894号において、上記課題を解決し得る遠心圧縮機を
提案した。以下、この遠心圧縮機の概要を、その模式的
断面図の図9を参照しながら説明する。
【0006】即ち、インペラ5の吸込口におけるハブボ
ス部5bの外形Dh とインペラ5の吸込口における外径
Ds0とのハブ比Dh /Ds0が0.25以上である遠心圧
縮機の前記インペラ5の吸込口から吸込ベーン1を回動
させる駆動軸2の軸心CLまでの距離Lと吸込ケーシン
グ3の駆動軸配置位置における内径Dとの比L/Dを
1.5以下にしたものである。つまり、ハブ比Dh /D
s0が0.25以上でインペラ5が振動し易い遠心圧縮機
に対して、距離Lを短くして、ガスの旋回流の中心がそ
れほど偏心しないうちにガスを吸込むことにより、吸込
時の負荷バランスの偏向程度を少なくして、インペラ5
の振動を抑制するようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遠心圧縮機
では、インペラの吸込口の直前の吸込ケーシングの内径
よりも、上流側の吸込ベーン側の吸込ケーシングの内径
が大径、つまり吸込ベーンとインペラとの間にレジュー
サ部(以下、絞り部という。)が設けられたものがあ
る。このような絞り部があると、吸込ベーンの働きで旋
回流となったガスが吸込口に吸込まれるに際して、イン
ペラキャップの近傍で渦が発生し、渦によって吸込圧に
アンバランスが生じるので、例え上記従来例のように配
慮した遠心圧縮機でもインペラが振動することがある。
【0008】従って、本発明は、吸込ベーンとインペラ
との間に絞り部があっても、確実にインペラの振動の発
生を防止し得る遠心圧縮機の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1に係る遠心圧縮機が採用した手
段の特徴とするところは、大径部と絞り部と小径部とを
有し、小径部側が吸込口となるインペラが内設された吐
出側ケーシングに接続されてなる吸込ケーシングの前記
大径部の内側に、前記吸込ケーシングを直角に貫通する
駆動軸の回動による開閉で、吐出側ケーシングから吐出
される吐出ガスの容量制御を行う複数の吸込ベーンが設
けられてなる遠心圧縮機において、前記大径部の内径を
1 、前記小径部の内径をd2 、前記インペラに設けら
れるインペラキャップの基端側の最大径をd3 としたと
き、インペラキャップの頂角θを、2・tan-1{1.
7(d2 /d1 4 −56(d3 /d2 −0.5)|d
3 /d2 −0.5|−0.7}以下としたところにあ
る。
【0010】また、本発明の請求項2に係る遠心圧縮機
が採用した手段の特徴とするところは、請求項1に記載
の遠心圧縮機において、前記インペラの先端から駆動軸
の中心までの距離をLとしたとき、該距離Lと前記大径
部の内径d1 との比L/d1を1.5以下としたところ
にある。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係る遠心圧縮機によれば、
前記インペラキャップの頂角θが2・tan-1{1.7
(d2 /d1 4 −56(d3 /d2 −0.5)|d3
/d2 −0.5|−0.7}以下に設定され、d3 が大
きいときにはインペラキャップの頂角θが小さくなり、
3 が小さいときにはインペラキャップの頂角θが大き
くなるが、インペラキャップの頂角θは、このインペラ
キャップ近傍でのガス流の渦の発生を防止し得る角度に
なり、吐出側ケーシングの吸込口における吸込圧に渦の
発生に基づくアンバランスが生じなくなるので、インペ
ラの振動が抑制される。
【0012】また、本発明の請求項2に係る遠心圧縮機
によれば、インペラの先端から駆動軸の中心までの距離
Lと大径部の内径d1 との比L/d1 が1.5以下に設
定されるので、それほど偏心しないうちに、ガスの旋回
流をインペラにより吸込むことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る遠心圧縮機を、
その模式的断面図の図1(a)と、インペラの上側拡大
図の図1(b)と、絞り比d2 /d1 に対する旋回流の
偏心強度レベルの関係説明図の図2と、絞り比d2 /d
1 に対するtanα(d3/d2 の値毎の)の関係説明
図の図3と、インペラキャップ近傍におけるガスの流れ
状況説明図の図4および図5と、L/d1 に対する旋回
流の偏心レベルの関係説明図の図6とを参照しながら説
明する。
【0014】先ず、図1(a)と図1(b)とに基づい
て、本発明の実施例に係る遠心圧縮機1の構成を説明す
ると、同図に示す符号2は吸込ベーンであり、この吸込
ベーン2は後述する構成になる吸込ケーシング4の内側
に取付けられている。この吸込ベーン2は、前記吸込ケ
ーシング4を直角に貫通する駆動軸3の回転によって回
動されて開閉されるように構成されている。前記吸込ケ
ーシング4は、吸込ベーン3側の内径d1 の大径部4a
と、大径インペラ5の吸込口の直前の内径d2の小径部
4bとを備えると共に、これら大径部4aと小径部4b
との間は、大径部4a側から小径部4b側になるほど次
第に内径が小径となる絞り部4cによってつながれてい
る。そして、前記インペラ5は吸込ケーシング4に接続
されてなる吐出側ケーシング7に内設されており、この
インペラ5の吸込口7a側の回転中心には、頂角がθ
(θ=2α)で、最大径がd3 のインペラキャップ6が
設けられている。
【0015】本発明は、このような構成になる遠心圧縮
機1の前記インペラ5に設けられたインペラキャップ6
の頂角θと、インペラ5の先端から駆動軸3の径方向の
中心を通る軸心CLまでの距離Lとを後述するように規
定した。即ち、インペラキャップ6の頂角θを、2ta
-1{1.7(d2 /d1 4 −56(d3 /d2
0.5)|d3 /d2 −0.5|−0.7}以下にする
と共に、インペラ5の先端から駆動軸3の径方向の中心
を通る軸心CLまでの距離Lと、前記大径部の内径d1
との比L/d1 を1.5以下にしたものである。
【0016】以下、インペラ5の振動発生防止を可能な
らしめるインペラキャップ6の好ましい頂角θを導出す
るに到った経緯を説明する。図2は、d3 /d2 =0.
39(d3 =0.39・d2 )、α(=θ/2)=45
°のインペラキャップ6を有するインペラ5に対して、
2 /d1 (以下、絞り比という。)を変化させた場合
の実験結果を示している。即ち、同図によれば、絞り比
2 /d1 が0.9よりも小さくなると、下記の数式で
定義される旋回流の偏心強度レベルΦが振動発生レベル
Pよりも大きくなり、インペラ5が振動していることが
測定された。
【0017】
【数1】 なお、上記数式に用いられている各記号はそれぞれ下記
の通りである。 φ(τ);旋回流の圧力(τの関数) τ ;時間 e ;自然対数 j ;複素数 ω ;旋回流の偏心周波数
【0018】図3は、d3 /d2 の値を段階的に変化さ
せ、それぞれのd3 /d2 の値に対して、絞り比d2
1 に対してα(tanα)がどのように変化するかを
調べ、これにより旋回流の偏心強度レベルを振動発生レ
ベルPよりも小さくし得るαを調べた実験結果を示して
いる。
【0019】吸込ケーシング4に絞り部4cがあると、
吸込口7a側になるほど断面積が減少するため、流体速
度vは増加する。即ち、流体速度vと断面積との間には
v∝1/(d2 /d1 2 の関係がある。一方、流体の
運動エネルギーは、流速の2乗に比例するから、旋回流
のエネルギーEは、E∝v2 ∝1/(d2 /d1 4
なることが推定される。さらに、インペラ5のインペラ
キャップ6が取付けられるハブボス部5aの径と、絞り
部4cの絞り比もガスの旋回流に影響を及ぼすことが推
定され、その影響力E′は、d3 /d2 の関数として与
えられると推定される。
【0020】ところで、α(=θ/2)が大きいと、図
4に示すように、ガスの流れ方向がインペラキャップ6
により急激に曲げられるため、インペラ5の近傍の上流
側で渦が発生すると考えられる。一方、図5に示すよう
に、αが小さいと、ガスの流れ方向は徐々に変えられ、
スムーズに吸込口7aから吸込まれる。即ち、渦が発生
しないので、インペラ5が振動しなくなることを示唆し
ている。
【0021】以上のことを考慮して、図3に示したデー
タを解析した結果、この図3中に示されているデータに
は、tanα=1.7(d2 /d1 4 −56(d3
2−0.5)|d3 /d2 −0.5|−0.7の関係
が存在することが判明した。さらに、頂角θ=2α≦2
・tan-1{1.7(d2 /d1 4 −56(d3/d
2 −0.5)|d3 /d2 −0.5|−0.7}を満足
するインペラキャップ6をインペラ5のハブボス部5a
に取付ければ、インペラキャップ6の近傍に渦が発生せ
ず、インペラ5が振動しないことが判った。
【0022】なお、上記tanα=1.7(d2
1 4 −56(d3 /d2 −0.5)|d3 /d2
0.5|−0.7の関係は、下記のようにして図3から
求めたものである。即ち、d2 /d1 およびd3 /d2
をパラメータとする実験データを図にプロットした結
果、これらはd3 /d2 をパラメータとした曲線群とな
ることが判明した。曲線群のそれぞれの曲線はd2 /d
1 の増加と共にtanαの値が増加しており、その増加
傾向を解析したところ、これらの曲線は旋回流のエネル
ギーE∝1/(d2 /d1 4 の関係から推定されたd
2 /d1 の4次式で表すことができ、さらに比例定数を
1.7にすると実験値と良く一致した。次いで、d3
2 の値の相違によるtanαへの影響を調べたとこ
ろ、(d3 /d2−0.5)|d3 /d2 −0.5|に
比例し、比例定数を56にすることにより実験値と良く
一致することが判明した。そこで、これらの曲線を総合
し、実験値との比較を行ったところ、固定定数を−0.
7として上記数式を構成すると、図3に示したd3 /d
2 をパラメータとする全ての曲線が実験値と良く一致し
たからである。
【0023】従って、上式によれば、d3 が大きいとき
にはインペラキャップ6の頂角θを小さくし、d3 が小
さいときにはインペラキャップ6の頂角θを大きくして
も良いことになる。つまり、d3 が大きくインペラキャ
ップ6の頂角θが小さいときにはガスの流れ方向がイン
ペラキャップ6により急激に曲げられることがなくで渦
が発生しないのでインペラ5の振動の発生が防止され、
一方d3 が小さくインペラキャップ6の頂角θが大きい
ときにはガスの流れ方向がインペラキャップ6により急
激に曲げられても、インペラキャップ6に沿う流路が短
く渦が発生しにくい、つまり頂角θを渦が発生しない角
度にすることができ、渦の発生に起因する吸込圧にアン
バランスが生じないので、インペラ5が振動しなくなる
ものと理解することができる。
【0024】なお、インペラ5の振動を防ぐためには頂
角θを小さくすれば良い。しかしながら、頂角θを小さ
くすると、必然的にインペラキャップ6の基端部から先
端までの長さが長くなって抵抗増による圧損の増大をき
たし、結果的に遠心圧縮機1の吐出効率が低下すること
になるので、頂角θを上記関係式から求められる角度と
同角またはやや小さい角度にすることが好ましい。
【0025】次いで、d2 /d1 =0.9、d3 /d2
=0.55、α=45°の場合について、距離Lと旋回
流の偏心強度レベルとの関係を調べた。その結果は、図
6に示すとおりで、L/d1 ≦1.5では旋回流の偏心
強度レベルは振動発生レベルPよりも低レベルでインペ
ラ5が振動するようなことがなかった。
【0026】このように、インペラキャップ6の頂角
を、図3に示した角度以下とすることがインペラ5の振
動の抑制に効果があり、またインペラキャップ6の頂角
に加えて、L/d1 の値を1.5以下にすることがイン
ペラ5の振動の抑制に大きく寄与することができる。な
お、流体の圧力が10kgf/cm2 G以上の高圧にな
ると、旋回流がインペラ5を振動させる力も大きくなる
が、このような高圧の遠心圧縮機のインペラの振動の発
生防止に、本発明に係る技術的思想を適用すると特に効
果的である。
【0027】ところで、他の実施例に係る遠心圧縮機の
模式的断面図の図7(a)と、図7(a)のA−A線断
面図の図7(b)とに示すように、吸込ケーシング4の
反インペラ5側の太径部4aに、吸込ケーシング4の外
周からガスを吸込み、吸込んだガスを周方向に複数設け
られた入口ガイドベーン8により旋回させ、ガスの旋回
流を吸込ケーシング4の大径部4a、絞り部4c、小径
部4bを経てインペラ5で吸引する構成の遠心圧縮機1
もある。このような構成の遠心圧縮機1のインペラ5
と、入口ガイドベーン8とに対しても本発明の技術的思
想を適用することが可能である。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
又は2に係る遠心圧縮機によれば、インペラキャップの
頂角θの設定により、ガスの旋回流の流れ方向の急激な
曲がりを無くしてインペラキャップの近傍における渦の
発生を防止し、あるいはガスの旋回流の旋回中心の偏心
量が少ない状態で、インペラにより効果的に吸引するこ
とが可能になって、インペラの振動の発生が抑制される
ので、遠心圧縮機の安定運転の継続に大いに寄与するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の実施例に係る遠心圧縮機
の模式的断面図、図1(b)はインペラの上部側拡大図
である。
【図2】本発明の実施例に係り、絞り比d2 /d1 に対
する旋回流の偏心強度レベルの関係説明図である。
【図3】本発明の実施例に係り、絞り比d2 /d1 に対
するtanα(d3 /d2 の値毎の)の関係説明図であ
る。
【図4】インペラキャップ近傍におけるガスの流れ状況
説明図である。
【図5】インペラキャップ近傍におけるガスの流れ状況
説明図である。
【図6】本発明の実施例に係り、L/d1 に対する旋回
流の偏心強度レベルの関係説明図である。
【図7】図7(a)は他の実施例に係る遠心圧縮機の模
式的断面図、図7(b)は図7(a)のA−A線断面図
である。
【図8】従来例に係る遠心圧縮機(特開平5−1570
95号)の断面図である。
【図9】従来例に係る遠心圧縮機(特願平6−2278
94号)の断面図である。
【符号の説明】
1…遠心圧縮機,2…吸込ベーン,3…駆動軸,4…吸
込ケーシング,4a…大径部,4b…小径部,4c…絞
り部,5…インペラ,5a…ハブボス部,6…インペラ
キャップ,7…吐出側ケーシング,7a…吸込口,8…
入口ガイドベーン,d1 …吸込ケーシングの大径部の内
径,d2 …吸込ケーシングの小径部の内径,d3 …イン
ペラキャップの基端側の最大径,CL…駆動軸の軸心,
L…インペラの吸込口から駆動軸の軸心までの距離,P
…振動発生レベル,θ…インペラキャップの頂角,α…
θ/2。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大径部と絞り部と小径部とを有し、小径
    部側が吸込口となるインペラが内設された吐出側ケーシ
    ングに接続されてなる吸込ケーシングの前記大径部の内
    側に、前記吸込ケーシングを直角に貫通する駆動軸の回
    動による開閉で、吐出側ケーシングから吐出される吐出
    ガスの容量制御を行う複数の吸込ベーンが設けられてな
    る遠心圧縮機において、前記大径部の内径をd1 、前記
    小径部の内径をd2 、前記インペラに設けられるインペ
    ラキャップの基端側の最大径をd3 としたとき、インペ
    ラキャップの頂角θを、2・tan-1{1.7(d2
    1 4 −56(d3 /d2 −0.5)|d3 /d2
    0.5|−0.7}以下としたことを特徴とする遠心圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 前記インペラの先端から駆動軸の中心ま
    での距離をLとしたとき、該距離Lと前記大径部の内径
    1 との比L/d1 を1.5以下としたことを特徴とす
    る請求項1に記載の遠心圧縮機。
JP7136686A 1995-06-02 1995-06-02 遠心圧縮機 Withdrawn JPH08326689A (ja)

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