JPH0892857A - 防滑材並びに防滑材を裏貼りした敷物及びその製造方法 - Google Patents
防滑材並びに防滑材を裏貼りした敷物及びその製造方法Info
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- JPH0892857A JPH0892857A JP24856694A JP24856694A JPH0892857A JP H0892857 A JPH0892857 A JP H0892857A JP 24856694 A JP24856694 A JP 24856694A JP 24856694 A JP24856694 A JP 24856694A JP H0892857 A JPH0892857 A JP H0892857A
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Abstract
ス等のカバーシート等の妄動を防止するための滑り止め
効果の大きい防滑材とその製造方法を提供する。 【構成】 他の重合体に比べてきわめて柔軟であり、成
形後においてゴム的性質を備えているところの多数の合
成重合体連続線条(2)(2)、例えばエチレン−酢酸ビニル
共重合体を溶融紡糸した直径が0.5〜2mmの多数の
連続線条(2)(2)を紡出し、その後に加圧処理によって上
記連続線条を扁平化することによって網状体(4) を成形
し、この網状層(4) の面が、鏡面仕上げの板ガラス面上
に対しても約20kgの加重下において50kgf以上
という極めて高い摩擦抵抗値を有する防滑材(1) となし
た。
Description
ット等のように床面に使用される敷物、あるいはテーブ
ルクロスや椅子、各種乗り物の座席などの汚れ防止用と
して用いられるカバーシート等の妄動を防止するための
滑り止め効果の大きい防滑材とその製造方法に関するも
のである。
ット、玄関マット、トイレマットなどの敷物あるいは置
き時計、花瓶、ペン経て、各種装飾物などの置物用のマ
ットの移動を防止する手段として、敷物やマット(以下
これらを単に敷物という)の裏面にゴム系の物質で裏張
りが施されている。かかる手段が施されている敷物は支
持面に対してのある程度の滑り止め防止効果を有してい
る。このようなな敷物として例えば特公昭50−122
07号公報、実開昭60−97080号公報、同60−
144459号公報記載のように裏面にゴムシートを貼
着したもの、あるいは特開平2−157357号公報や
実開昭63−7179号公報に記載されているように敷
物の下面に凹凸を設けたものを挙げることができる。
506号公報には、ネット編地と不織布を貼り合わせ上
記ネットを発泡樹脂で包含する構造を有している。ま
た、実公平4−9886号公報には、メッシュ基布の片
面に粘着性樹脂を、他面には突起状物を有した気泡含有
弾性樹脂層からなっている。更に、実開平5−2826
8号公報には、基材シートの片面あるいは両面に粘着層
が付与された二重あるいは三重構造のシートを提案して
いる。
ムシートや凹凸を設けた敷物は、ある程度の滑り移動の
防止効果を備えているが、例えば玄関マットのように床
面との接触面積が比較的小さく、歩行による蹴り作用が
働くとマットがずれ動き、歩行の都度に位置がずれて見
苦しくなる。かかる事態は厚手の平滑なゴムシートを裏
面に貼り合わせることによって改善することができる
が、敷物全体が重くかつ硬くなって取り扱いが困難とな
る。そのうえ従来の滑り止め技術では、例えば椅子のカ
バーシートのように薄い敷物には不適当であり、またゴ
ムシートを貼着すると通気性が阻害され通気性不良にも
とづく種々なトラブルを招く。
平4−53506号公報及び、実公平4−9886号公
報の場合、前記凹凸を設けた敷物のように平滑さを有さ
ない面があり、その為に上記シート上の安定性が損なわ
れ、上記シートと床面あるいは上部敷物との接触面積が
狭いため摩擦抵抗の低下が起こり、十分な防滑効果を期
待することは困難である。更に、実開平5−28268
号公報では、基材シートの片面あるいは両面に付与され
ている粘着シートは多くの薬剤調整して成り立つ物であ
るために非常に不経済であり、また、工程的にも長くな
り生産コスト面でのロスが避けられないといった欠点が
ある。本発明は上記した不都合が解決された滑り止め効
果の大きい防滑材を提供するものである。
に優れた効果を持つ樹脂を連続線状による網状物とする
ことによって上記課題を解決した。即ち本発明の防滑材
は、直径が約0.5〜2mmの多数の合成重合体連続線
条の各々が屈曲し相互に交差しながら長手方向に延び、
且つそれぞれの交差点において接着されてなるの網状層
が形成され、この網状層を加圧することにより上記連続
線条部が扁平化され、下記測定法により測定された滑り
摩擦抵抗値が少なくとも一方の面において50kgf以
上を有していることを特徴としているものである。 記 水平面に置いた鏡面仕上げの板ガラス上に、15cm×
15cmの上記防滑材の試料をその網状層を下面として
載置し、その上に16cm×16cm、重さ120g の
合成樹脂板を載せてこの合成樹脂板上に20kgの分銅
を載せて加重し、合成樹脂板の端に紐を付けてその紐を
ガラス面の延長方向に2.0cm/分の速度でもって引
っ張り、試料が動き始めたときの張力(kgf)を摩擦
抵抗値とした。
体連続線条の樹脂としては、成形後においてゴム的性質
を備えているところの、例えばエチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル
共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチル共重合体、
エチレン−メタアクリル酸エチル共重合体、エチレン−
メタアクリル酸メチル−アクリル酸共重合体などが適用
される。そしてこれらの重合体の単独または他の重合体
を芯成分としてこれら重合体が少なくとも表面を形成し
ている連続線条を例えば熱可塑性樹脂ネット状物上に紡
出すると連続線状物と熱可塑性樹脂ネット状物とが接着
一体化した防滑材を得ることができる。
ポリプロピレン樹脂やポリエステル樹脂などの他の樹脂
を芯成分とした芯鞘型の複合線条のように、少なくとも
上記重合体によって表面が構成されている。そして連続
線条の太さは、0.5〜2mm程度が好ましい。太さが
0.5mm以下では紡糸孔の目詰まりが生じやすく紡糸
が不円滑なり、また防滑剤自体が非常に弱いものとなっ
てしまう。更に、熱可塑性樹脂ネット状物と接着一体化
させた際に良好な接着状態を得ることができなかった
り、補強用として熱可塑性樹脂ネット状物を使用した場
合、樹脂ネットの構成線条が防滑材の表面に露出し易く
なるために滑り止め効果が低下する恐れがある。また2
mm以上となると必要以上に樹脂量が多くなって不経済
であるばかりでなく、通気性が損なわれる。より好まし
い太さは1〜1.5mm程度であり、網状物の目付けは
300〜600g/m2 である。
て構成してもよいが、補強剤としてネット状物と併用す
ることがより望ましい。補強剤として用いるネット状物
としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等
の熱可塑性合成樹脂で成形された高強度の粗目ネットが
好ましい。このネット状物の線径や網目の大きさ(格子
間隔)は、防滑材の用途によって選定されるものである
が、防滑材の表面あるいは裏面の防滑性能を損なわずに
しかも、補強効果をもたらすには、線径が0.1〜1m
m、格子間隔5〜20mm程度がよい。特に防滑材の裏
面側の高摩擦性は、ネット状物の網目空間から露出する
上記連続線条によって付与されることから、格子間隔の
大きいネット状物を使用することが肝要である。
合成樹脂線条からなる網状体をカーペットやマットなど
の各種の敷物の裏面に接着することによって防滑性に優
れた敷物を得ることができる。敷物としては、ニードル
パンチング不織布、パイルカーペット、タフテッドカー
ペットなど各種のものが挙げられるが、樹脂線条との接
着性を考慮すると、裏面がポリオレフィン系、ポリエス
テル系あるいは、ナイロン等の合成繊維となっているこ
とが好ましく、上記熱可塑性樹脂ネット状物と同様に上
記敷物と連続線状物とをロールによる加圧処理によって
一体化された防滑材を裏貼りした敷物を得ることができ
る。
化された状態における網状物の空隙率は、防滑材の用途
によって適宜選定されるものであり、各種の敷物のずれ
移動の防止用として使用するものにおいては空隙率が6
0%以上であってもよいが、実用的には、空隙率が80
%以上となると網状物の床面との接触面積が小さくなり
滑り止め効果が低下し、また網状物の平滑性が損なわれ
敷物として使用した場合にはその表面に凹凸ができ見栄
えの低下や、実用面で様々な不都合が生じる。また空隙
率が10%以下となるとより優れた滑り止め効果を発揮
するが、樹脂量が多くなって通気性が低下し、性能向上
の度合いに比べてコストの上昇率が高くなるばかりでな
くフレキシブル性が低下して敷物等としての取り扱い性
が悪くなることから、好ましくは空隙率を30〜60%
程度とすることが望ましい。
れた連続線条を搬送体上に設置されているロールによっ
て、連続線条に加圧処理を施すことができるが、前記ロ
ール中に冷却水あるいは、冷媒を流すことによって前記
ロールを冷却すると、加圧処理された連続線条のロール
への粘着による巻き付きを抑えると共に、連続線条の前
記ロールによって処理された部分に艶が生じ、見栄えの
良好な防滑材を得ることができる。
る本発明の防滑材は、例えば玄関マットと床面との間に
介装使用すると、高摩擦性能を有する網状物部及び玄関
マットの裏面が床面に対接し、マット自体の荷重のみに
よっても顕著な滑り止め性を発揮し、歩行などにより人
の体重が加わると滑り摩擦抵抗が更に増大し、敷設した
ときの位置からのずれ動きを防止する。また本発明の防
滑材をテーブルクロスの裏面に配した場合にも、高摩擦
性能を有する網状物部がテーブル面とテーブルクロスの
広範囲に面接触しているから、テーブル面の方向の移動
を効果的に防止し、テーブルクロスの位置を整然と保持
する。更に高摩擦性能を有する網状物と熱可塑性樹脂ネ
ット状物とを接着一体化することによって、寸法安定性
及び引っ張り強度を高めることができる。
すると、本発明の防滑材(1) は、図1に示しているよう
に、酢酸ビニルが20%のエチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA)の多数の連続線条(2)によって形成され
た網状物(4)でもって構成され、この網状体(4)は
図示していないが加圧されて扁平化されている。そして
図2は、上記網状体(4)を熱可塑性樹脂ネット(3)
でもって補強された態様を示している。
に、例えば孔径が1mmの多数の紡糸孔が5mmピッチ
で幅方向に2列に亘って設けられた紡糸口金(13)を
用い、EVAの溶融物を紡糸孔より連続線条(12)
(12)として紡糸し、この紡糸口金(13)の下方に
おいて表面が平滑な搬送体(14)を上記紡出連続線条
(12)(12)の落下速度よりも遅い速度で矢印方向
に移動させ、紡出連続線条(12)(12)群を自然落
下させて紡出した連続線条(12)(12)に不規則な
ループを描かしめて隣接する連続線条(12)(12)
を交差させながら平滑な搬送体(14)上に順次集積
し、その集積時に連続線条(12)(12)を相互にそ
れぞれの交差点において自己融着せしめると共に、集積
された連続線条(12)(12)が固化せざる間に集積
されている連続線条(12)(12)をロール(11)
によって加圧して各連続線条(12)(12)を扁平化
し、図1に示したような目付が300g/m2 、空隙率
が約50%の網状形態を成した防滑材(1)となした。
ロピレン樹脂を使用し、上記実施例1と同様にして、直
径1mmのポリプロピレン樹脂の連続線条による目付け
が300g/m2 の網状形態を成した防滑材となした。
この網状物の空隙率は約50%であった。
15cm×15cmに裁断して試料となし、図4に略示
しているように、この2種の試料(9)を水平面に置い
た鏡面仕上げの板ガラス(10)上にその網状物(4)
を下面として載置し、その上に16cm×16cm、重
さ120g の合成樹脂板(8)を接着し、この合成樹脂
板(8)上に20kgの分銅(7)を載せて加重し、合
成樹脂板(8)の端に紐(6)を付けてその紐(6)を
滑車を介して張力測定器(5)に結合して張力測定器
(5)によって紐(6)を矢印で示したガラス面の延長
方向に2.0cm/分の速度で緩やかに引っ張り、試料
が動き始めたときの張力(kgf)を摩擦抵抗値として
測定した。
抵抗値は52kgfであり、比較例の防滑材は4kgf
であった。
に、例えば孔径が1mmの多数の紡糸孔が5mmピッチ
で幅方向に2列に亘って設けられた紡糸口金(13)を
用い、EVAの溶融物を紡糸孔より連続線条(12)
(12)として紡糸し、この紡糸口金(13)の下方に
おいて表面が平滑な搬送体(14)を上記紡出連続線条
(12)(12)の落下速度よりも遅い速度で矢印方向
に移動させると共に、この搬送体(14)上に直径が
0.5mmのポリエステル繊維を格子間隔が10mmと
するネット状物(3)を供給し、このネット状物(3)
上に紡出連続線条(12)(12)群を自然落下させて
紡出した連続線条(12)(12)に不規則なループを
描かしめて隣接する連続線条(12)(12)を交差さ
せながらネット状物(3)上に順次集積し、その集積時
に連続線条(12)(12)を相互にそれぞれの交差点
において自己融着せしめると共に、集積された連続線条
(12)(12)が固化せざる間に集積されている連続
線条(12)(12)をロール(11)によって加圧し
て各連続線条(12)(12)の接着力でもってネット
状物(3)に各連続線条(12)(12)を接着すると
共に連続線条を扁平化し、図1に示したような目付が3
00g/m2 、空隙率が約50%の網状物(4)にポリ
エステル繊維のネット状物(3)が接着一体化された防
滑材(1)となし、上記測定方法によって測定された防
滑材(1)の表面の摩擦抵抗値は51kgfであった。
ロピレン樹脂を使用し、上記実施例2と同様にして、ポ
リエステル繊維ネット状物に直径1mmのポリプロピレ
ン樹脂の連続線状による目付が300g/m2 、空隙率
が50%の網状体を接合した防滑材となした。この防滑
材の上記測定法によって測定された摩擦抵抗値は6kg
fであった。
に、孔径が1.5mmの多数の紡糸孔が5mmピッチで
幅方向に1列に亘って設けられた紡糸口金(13)(1
3)を前後に配して実施例1と同様にEVAの溶融物を
紡糸孔より連続線条(12)(12)として紡糸し、こ
の紡糸口金(13)(13)の下方において表面が平滑
な搬送体(14)を上記紡出連続線条(12)(12)
の落下速度よりも遅い速度で矢印方向に移動させると共
に幅方向に10mm往復揺動させ、この搬送体(14)
上に直径が0.5mmのポリエステル繊維を格子間隔が
10mmとするネット状物(3)を供給し、このネット
状物(3)上に紡出連続線条(12)(12)群を自然
落下させて紡出した連続線条(12)(12)をジグザ
グに屈曲させて隣接する連続線条(12)(12)を交
差させながらネット状物(3)上に順次集積し、その集
積時に連続線条(12)(12)を相互にそれぞれの交
差点において自己融着せしめると共に、集積された連続
線条(12)(12)が固化せざる間に集積されている
連続線条(12)(12)をロール(11)によって加
圧して各連続線条(12)(12)の接着力でもってネ
ット状物(3)に各連続線条(12)(12)を接着す
ると共に連続線条(12)(12)を扁平化し、多数の
連続線条(12)(12)からなる目付けが300g/
m2 、空隙率は80%の網状体(4)にポリエステル繊
維のネット状物(3)が接着一体化されたところの図3
に示したような防滑材(1)となし、上記測定法によつ
て測定されたこの防滑材(1)の表面の摩擦抵抗値は5
2kgfであった。
ロピレン樹脂を使用し、上記実施例3と同様にして、ポ
リエステル繊維のネット状物に直径1.5mmのポリプ
ロピレン樹脂の連続線条による目付けが300g/m2
の網状形態の防滑材となした。この防滑材の摩擦抵抗値
は4kgfであった。
エステル繊維のネット状物を供給しない状態で、図7に
略示しているように、孔径が1.5mmの多数の紡糸孔
が5mmピッチで幅方向に1列に亘って設けられた紡糸
口金(13)(13)を前後に配して実施例1と同様に
EVAの溶融物を紡糸孔より連続線条(12)(12)
として紡糸し、この紡糸口金(13)(13)の下方に
おいて表面が平滑な搬送体(14)を上記紡出連続線条
(12)(12)の落下速度よりも遅い速度で矢印方向
に移動させると共に幅方向に約20mm往復揺動させ、
この搬送体(14)上に紡出連続線条(12)(12)
群を自然落下させて紡出した連続線条(12)(12)
をジグザグに屈曲させ、隣接する連続線条(12)(1
2)を交差させながら上に順次集積し、その集積時に連
続線条(12)(12)を相互にそれぞれの交差点にお
いて自己融着せしめると共に、集積された連続線条(1
2)(12)が固化せざる間に集積されている連続線条
(12)(12)をロール(11)によって加圧して各
連続線条(12)(12)をを扁平化し、図8及び図9
に示しているように、扁平化された多数の連続線条(1
2)(12)からなる目付けが150g/m2 、空隙率
は80%のネット状の防滑材(1)となした。上記測定
法によつて測定されたこの防滑材(1)の表面の摩擦抵
抗値は50kgfであった。なお図中(2a)は上記連
続線条(12)の屈折状態を示し、直径1.5mmの連
続線条物(12)(12)は、加熱処理後には幅2.0
〜2.5mm、厚さ0.3mmの扁平な形状をなした。
1mmのポリエステル繊維をカードにかけウエブを得、
それをニードルパンチング処理を施すことによって、目
付500g/m2 のニードルパンチング不織布を得た。
5mmの多数の紡糸孔が5mmピッチで幅方向に1列に
亘って設けられた紡糸口金(13)(13)を前後に配
して実施例1と同様にEVAの溶融物を紡糸孔より連続
線条(12)(12)として紡糸し、この紡糸口金(1
3)(13)の下方において表面が平滑な搬送体(1
4)を上記紡出連続線条(12)(12)の落下速度よ
りも遅い速度で矢印方向に移動させると共に幅方向に約
20mm往復揺動させ、この搬送体(14)上に上記ニ
ードルパンチング不織布(18)を供給し、このニード
ルパンチング不織布(18)上に紡出連続線条(12)
(12)群を自然落下させて紡出した連続線条(12)
(12)をジグザグに屈曲させ、隣接する連続線条(1
2)(12)を交差させながら上に順次集積し、その集
積時に連続線条(12)(12)を相互にそれぞれの交
差点において自己融着せしめると共に、集積された連続
線条(12)(12)が固化せざる間に集積されている
連続線条(12)(12)をロール(11)によって加
圧して各連続線条(12)(12)の接着力でもって上
記ニードルパンチング不織布(18)に各連続線条(1
2)(12)を接着すると共に、連続線条(12)(1
2)を扁平化し、図8及び図9に示しているように、扁
平化された多数の連続線条(12)(12)からなる目
付けが150g/m2 、空隙率は80%のネット状の防
滑材を裏貼りした敷物(19)となした。上記測定法に
よつて測定されたこの防滑材を裏貼りした敷物(19)
の表面の摩擦抵抗値は50kgfであった。
ロピレン樹脂を使用し、上記実施例5と同様にして、ポ
リエステル繊維のニードルパンチング不織布に直径1.
5mmのポリプロピレン樹脂の連続線条による目付65
0g/m2 の防滑材を得た。この防滑材の摩擦抵抗値は
6kgfであった。
−L1096A法に従って、400番の紙やすりを使用
して耐摩擦性能を測定したところ5000回以上摩擦回
数に耐えることができ、熱可塑性樹脂ネット状物を一体
化させた防滑材あるいは、ニードルパンチング不織布を
一体化させた防滑材についても同様の結果を得ることが
できた。
る防滑材あるいは、防滑材を裏貼りした敷物は、水平面
に置いた鏡面仕上げの板ガラス上に15cm×15cm
の試料(網状体マット)を載置し、その中央部に16c
m×16cm、重さ120gの合成樹脂板を乗せてこの
合成樹脂板上に20kgの分銅を乗せて加重し、試料の
端に紐を付けてその紐をガラス板の延長方向に2.0c
m/分の速度でもって引っ張り、試料が動き始めるとき
の引っ張り力(g)が50kg以上である高摩擦防滑材
であり、上記防滑材はゴム的性質を兼ね備えているため
に柔軟であり、防滑材のほぼ全面が支持面と接触して優
れた滑り止め効果を発揮する。したがって本発明の防滑
材は、玄関マット、カーペット、テーブルクロス、書道
用下敷きマットなどの平面上で使用するマット類はもと
より、使用中曲面となる例えば椅子カバーや自動車のフ
ロアーマットなど各種の敷物の妄動を防止でき、これら
の敷物を常時整然とした敷設状態に保持することができ
る。
るために持ち運びあるいは、安定性に優れ更に、耐摩耗
性能も非常に優れている。また、原材料の軟質合成重合
体には、炭素、水素、酸素のみを含有するポリオレフィ
ン系共重合物を用いているので焼却時の安全性にも優れ
ている。更に、上記ポリオレフィン系共重合物は比較的
低温で容易に紡糸できるため、低コストで連続線条を得
ることができる。
図である。
図である。
図である。
ある。
ある。
る。
た、扁平化された防滑材の平面図である。
る。
接着一体化させた敷物の製造方法を示した簡略図であ
る。
ト 4.網状物
Claims (6)
- 【請求項1】 直径が約0.5〜2mmの多数の合成重
合体連続線条の各々が屈曲し相互に交差しながら長手方
向に延び、且つそれぞれの交差点において接着されてな
る網状物が形成され、この網状物を加圧することにより
上記連続線状部を扁平化され、下記測定法により測定さ
れた滑り摩擦抵抗値が少なくとも一方の面において50
kgf以上を有していることを特徴とする防滑材。 記 水平面に置いた鏡面仕上げの板ガラス上に、15cm×
15cmの上記防滑材の試料をその網状層を下面として
載置し、その上に16cm×16cm、重さ120g の
合成樹脂板を載せてこの合成樹脂板上に20kgの分銅
を載せて加重し、合成樹脂板の端に紐を付けてその紐を
ガラス面の延長方向に2.0cm/分の速度でもって引
っ張り、試料が動き始めたときの張力(kgf)を摩擦
抵抗値とした。 - 【請求項2】 直径が約0.5〜2mmの多数の合成重
合体連続線条の各々が屈曲し相互に交差しながら長手方
向に延び、且つそれぞれの交差点において接着されてな
る網状物が、線径が0.1〜1mm、格子間隔が5〜2
0mmである熱可塑性樹脂ネット状物に接着一体化さ
れ、更に上記連続線状部が加圧されて扁平化されている
ことを特徴とする請求項1記載の防滑材。 - 【請求項3】 上記合成重合体連続線条の少なくとも表
面が、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
メタアクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタアクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−メタアクリル酸メチル
−アクリル酸共重合体から選ばれた軟質の合成重合体で
形成されていることを特徴とする請求項1記載の防滑
材。 - 【請求項4】 直径が0.5〜2mmの多数の紡糸孔が
幅方向に間隔をおいて設けられた紡糸口金を用い、上記
請求項3記載の軟質合成重合体の中から選ばれた樹脂の
溶融物を紡糸孔より連続線条として紡糸し、この紡糸口
金の下方において表面が平滑な搬送体を上記紡出連続線
条の落下速度よりも遅い速度で矢印方向に移動させ、紡
出連続線条群を自然落下させて紡出した連続線条に不規
則なループまたは規則的な屈折を描かしめて隣接する連
続線条を交差させながら平滑な搬送体上に順次集積し、
その集積時に連続線条を相互にそれぞれの交差点におい
て自己融着せしめると共に、集積された連続線条が固化
せざる間に集積されている連続線条をロールによって加
圧して各連続線条を扁平化してシート状となすことを特
徴とする防滑材の製造方法。 - 【請求項5】 直径が約0.5〜2mmの多数の上記請
求項3記載の軟質重合体の中から選ばれた連続線条の各
々が屈曲し相互に交差しながら長手方向に延び、且つそ
れぞれの交差点において接着されてなる網状物が、敷物
の裏面に接合一体化され、更に上記連続線条部が加圧さ
れて扁平化されていることを特徴とする防滑材を裏貼り
した敷物。 - 【請求項6】 直径が0.5〜2mmの多数の紡糸孔が
幅方向に間隔をおいて設けられた紡糸口金を用い、上記
請求項3記載の軟質合成重合体の中から選ばれた樹脂の
溶融物を紡糸孔より連続線条として紡糸し、この紡糸口
金の下方において表面が平滑な搬送体を上記紡出連続線
条の落下速度よりも遅い速度で矢印方向に移動させ、紡
出連続線条群を自然落下させて紡出した連続線条に不規
則なループまたは、規則的な屈折を描かしめて隣接する
連続線条を交差させながら平滑な搬送体上に供給された
敷物上に順次集積し、その集積時に連続線条を相互にそ
れぞれの交差点において自己融着せしめると共に、集積
された連続線条が固化せざる間に集積されている連続線
条をロールによって各連続線条を扁平化すると共に、各
連続線条を上記敷物の一方の面に接着一体化さることを
特徴とする防滑材を裏貼りした敷物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24856694A JP2951548B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 防滑材並びに防滑材を裏貼りした敷物及びその製造方法 |
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JP24856694A JP2951548B2 (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 防滑材並びに防滑材を裏貼りした敷物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0892857A true JPH0892857A (ja) | 1996-04-09 |
JP2951548B2 JP2951548B2 (ja) | 1999-09-20 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2951548B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002522589A (ja) * | 1998-08-07 | 2002-07-23 | ジル フェアヴァルトゥング アクチエンゲゼルシャフト | 粘着シート |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP24856694A patent/JP2951548B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002522589A (ja) * | 1998-08-07 | 2002-07-23 | ジル フェアヴァルトゥング アクチエンゲゼルシャフト | 粘着シート |
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Publication number | Publication date |
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JP2951548B2 (ja) | 1999-09-20 |
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