JPH0892658A - 縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における線条材破断防止方法 - Google Patents

縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における線条材破断防止方法

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JPH0892658A
JPH0892658A JP22653294A JP22653294A JPH0892658A JP H0892658 A JPH0892658 A JP H0892658A JP 22653294 A JP22653294 A JP 22653294A JP 22653294 A JP22653294 A JP 22653294A JP H0892658 A JPH0892658 A JP H0892658A
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JP
Japan
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furnace
annealing furnace
reducing atmosphere
continuous annealing
dummy
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Application number
JP22653294A
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English (en)
Inventor
Hisashi Iwama
久 岩間
Yoshihiko Miyake
義彦 三宅
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における線条材
破断防止方法の提供。 【構成】 線条材3を走行させて焼鈍する縦型還元性雰
囲気連続焼鈍炉1において、通常電源とは別系統の電源
で作動するダミー材7の繰出機5と巻取機9を設置し、
炉内で線条材3が停止した際に、前記線条材3を速やか
に前記ダミー材7に置き換える。 【効果】 停電等のトラブルが起きても、線条体3を速
やかにダミー材7に置き換えるので、炉内雰囲気を所定
雰囲気に保持した状態で操業を再開することができ、生
産性と歩留りが改善される。特に雰囲気設定に手間がか
かる低湿度の還元性雰囲気が必要なリードフレーム用銅
合金の焼鈍において、その効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停電等のトラブルで、
縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉内に停止した線条材が炉内
の余熱で破断するのを防止する方法である。
【0002】
【従来の技術】縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉は、銅や銅
合金等の酸化し易い線条材の焼鈍に使用されるもので、
その焼鈍方法は図3に示す通りである。即ち、アンコイ
ラー10から供給される線条材3を、脱脂槽11にて脱脂
し、次いでアキュミュレーター12に通したのち、連続焼
鈍炉1内にその下端部から導入し、炉頂部でUターンさ
せて、前記炉頂部に連設した管路2内を降下させ、前記
管路2下端部から引出してコイラー8に巻取る。連続焼
鈍炉は下から加熱ゾーン、均熱ゾーン、冷却ゾーンに区
分されている。アンコイラー10は2台用意し、線条材3
を交互に接続して連続的に供給する。接続中は、アキュ
ミュレーター12内に蓄積された線条材3を焼鈍炉1に供
給するようにして長時間連続して焼鈍がなされる。
【0003】近年、リードフレーム用銅合金材料等は、
半田ボンディング性を重視して高度の表面品質が要求さ
れるようになり、その為、焼鈍雰囲気は露点が−40℃以
下の低湿度の還元性雰囲気にしている。このような低湿
度の還元性雰囲気は、真空脱気と乾燥剤を用いて長時間
かけて形成しており、炉を開放したり、炉温を室温近く
に下げたりすると、元の低湿度雰囲気に戻すのに多大な
時間と労力を要した。還元性雰囲気には、従来のケロシ
ンガス(CO−CO2)に代え、水素と窒素の混合ガスが
使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、連続焼鈍中
に、停電や機械故障等のトラブルが起きると、線条材は
炉内で停止した状態となる。炉温は、高温に設定して線
条材を高速走行させ、生産性を高めている。従って、炉
の熱源が切れたあとも、炉内に停止した線条材は、炉内
の余熱により温度が上昇し続け、遂には自重で破断す
る。自重破断しないまでも、劣化して走行開始時の張力
で破断する。線条材が破断してしまうと、炉内雰囲気を
置換後に、炉を開放して冷却し、冷却後新たに線条材を
炉内に導入したあと、炉内の乾燥と昇温を行う。露点が
−40℃以下の低湿度の還元性雰囲気を設定するまでに
は、炉の冷却時間も入れて2〜3日を要する。又条件設
定中に走行させる線条材は全て不良品となり、大幅な歩
留り低下を来たす。尚、リードフレーム用銅合金は、焼
鈍の場合で 500〜600 ℃の温度、歪み除去の場合で 400
℃以下の温度で行われる。炉内温度は最大 800℃に設定
し、線条材の温度は走行速度で制御される。本発明の目
的は、停電等のトラブルで、縦型還元性雰囲気連続焼鈍
炉内に停止した線条材が炉内の余熱で破断するのを防止
する方法の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、線条材を走行
させて焼鈍する縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉において、
通常電源とは別系統の電源で作動するダミー材の繰出機
と巻取機を設置し、炉内で線条材が停止した際に、前記
線条材を速やかに前記ダミー材に置き換えることを特徴
とする。
【0006】本発明において、通常電源とは、炉の加熱
や線条材の走行に用いられるメイン電源のことである。
ダミー材の繰出機と巻取機は、通常電源が停電した場合
に使用するものなので、その電源は別系統にしておく必
要がある。ダミー材には、炉内余熱で破断しないステン
レス鋼(SUS)等の耐熱性高強度材を使用する。線条
材をダミー材に置き換えるには、線条材を炉の入り側
で切断し、切断した線条材の後端部分とダミー材の先
端部分とを接続し、線条材を引出すことによりダミー
材を炉内に導入して行う。切断機には携帯式電動シャー
が切断を迅速に行えて好適である。線条材とダミー材の
接続は、接着剤、リベット、ホッチキス等の接続装置を
用いる方法が適用できる。ホッチキスを用いる方法は、
接続と取外しが簡単に行えて好ましい。接合部分は切断
機で切断することもできる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、線条材を、縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉の下端部か
ら導入し、炉頂部でUターンさせて前記焼鈍炉下端部近
くに降下させ、又ダミー材の繰出機と巻取機をそれぞれ
前記焼鈍炉の下端部又は下端部近くに設置するもので、
ダミー材の繰出しや巻取り等の一連の作業が迅速に行え
る。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、ダミー材の繰出機と巻取機の近くに、
通常電源とは別系統の電源で作動する切断機及び接続装
置を設置するもので、メイン電源が停電した場合でも、
線条材を即座に切断し又接続することができるので、ダ
ミー材の置き換え作業が迅速、容易に行える。
【0009】
【作用】本発明では、線条材を走行させて焼鈍する縦型
還元性雰囲気連続焼鈍炉において、通常電源とは別系統
の電源で作動するダミー材の繰出機と巻取機を設置し、
炉内で線条材が停止した際に、線条材を速やかにダミー
材に置き換えるので、線条材が炉内の余熱で破断するの
が防止される。従って新たに炉内の温度や雰囲気を設定
し直す手間や時間が不要となり生産性が向上する。又温
度設定中に走行させる線条材も不要となり歩留りが向上
する。線条材を、縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉の下端部
から導入し、上端部から導出し、導出後炉頂部でUター
ンさせて前記焼鈍炉下端部近くに降下させ、又ダミー材
の繰出機と巻取機をそれぞれ前記焼鈍炉の下端部又は下
端部近くに設置することにより、ダミー材の繰出しや巻
取り等の一連の作業が迅速、容易に行える。又、ダミー
材の繰出機と巻取機の近くに、通常電源とは別系統の電
源で作動する切断機を設置することにより、通常電源が
停電した場合でも、線条材を切断できる。
【0010】
【実施例1】以下に、本発明を実施例により詳細に説明
する。 (実施例1)図1イ〜ニ及び図2イ〜ハは、本発明の縦
型還元性雰囲気連続焼鈍炉における線条材破断防止方法
の実施例を示す工程説明図である。図1イで、1は縦型
還元性雰囲気連続焼鈍炉(以下、焼鈍炉と略記する。)
でその頂部に管路2が連設されている。管路2は炉頂部
分で直角に曲げられ焼鈍炉1に平行に設置されている。
焼鈍炉1の内部は露点−40℃以下の還元性雰囲気(75%
2-25%N2)に調整され、炉温は 700〜 800℃に設定さ
れている。管路2内も同じ雰囲気である。尚、図で、4
は携帯式電動シャー、5、9はそれぞれダミー材の繰出
機と巻取機である。
【0011】この焼鈍炉1の電気系統が停電して走行
していた線条材(幅 750〜290mm 、厚さ0.45〜0.08mmの
リードフレーム用銅合金条)3が焼鈍炉1内で停止した
(図1イ)。前記線条材3を焼鈍炉1の下端部で電動
シャー4により直ちに切断し(図1ロ)、切断した線
条材3の後端部分aを、繰出機5のスプール6に巻かれ
たダミー材(SUS条、幅 500mm、厚さ0.2mm)7の先端
部分bに接続した(図1ハ)。線条材3を出口付近で
切断し、管路2、焼鈍炉1内に残された部分を巻取機9
で巻取り、焼鈍炉1内にダミー材7を残留させた(図1
ニ)。接続はホッチキスを用いて行った。電動シャー4
は、メイン電源とは別系統の電源に接続し、又繰出機5
及び巻取機9の近くに設置した。従って切断が迅速に支
障なく行えた。トラブル発生から置き換え終了までに要
した時間は10分であった。この程度の時間では銅合金条
は破断する程昇温しない。その後更に1時間してトラブ
ルが解消され、炉内温度を2時間かけて元に戻し、以
下、次の手順で操業を再開した。
【0012】焼鈍炉1の入口付近でダミー材7を切断
し、後端部分cに線条材3の先端部分dを接続し(図2
イ)。ダミー材7を巻取機9のスプール16に巻取り、
線条材3を管路2から引出した(図2ロ)。ダミー材
7と線条材3の接続を外し、線条材3の先端部分dを、
前記において出口付近で切断した線条材3の後端部分
aに接続しコイラー8に巻取った(図2ハ)。操業再開
に要した時間は10分であった。ダミー材7を巻取った巻
取機9のスプール16と繰出機5の空のスプール6とを移
し替えて、トラブル発生に備えた。繰出機5と巻取機9
とは、焼鈍炉1の下端部に近接配置されていた為、スプ
ールの移し替え等が迅速且つ容易に行えた。
【0013】前記実施例では、トラブル発生から操業再
開までに要した時間は合計3時間20分であった。従来の
ように、銅合金条を炉内にそのまま放置して置いたとす
ると、トラブル解消までの約1時間の間に銅合金条は焼
鈍炉の設定温度(700〜800 ℃) 近くにまで達し、自重又
は運転開始時の張力で破断したものと考えられる。一旦
破断すると復旧に2〜3日かかり、又条件設定までに走
行させる大量の線条材が不良品になる。従って、本発明
方法により、生産性と歩留りの大幅な改善がなされたわ
けである。
【0014】
【効果】以上述べたように、本発明の線条材破断防止方
法では、停電等のトラブルが起きても、線条材を速やか
にダミー材に置き換えるので、炉内雰囲気を所定の雰囲
気に保持した状態で焼鈍を再開することができ生産性及
び歩留りが改善される。特に、雰囲気設定に手間がかか
る低湿度の還元性雰囲気が必要なリードフレーム用銅合
金の焼鈍において、その効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における
線条材破断防止方法の実施例を示す工程説明図である。
【図2】本発明の縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における
線条材破断防止方法の実施例を示す工程説明図である。
【図3】線条材を連続的に焼鈍する方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1──縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉 2──管路 3──線条材 4──電動シャー 5──繰出機 6,16─スプール 7──ダミー材 8──コイラー 9──巻取機 10──アンコイラー 11──脱脂漕 12──アキュミュレーター a──線条材の後端部分 b──ダミー材の先端部分 c──ダミー材の後端部分 d──線条材の先端部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線条材を走行させて焼鈍する縦型還元性
    雰囲気連続焼鈍炉において、通常電源とは別系統の電源
    で作動するダミー材の繰出機と巻取機を設置し、炉内で
    線条材が停止した際に、前記線条材を速やかに前記ダミ
    ー材に置き換えることを特徴とする縦型還元性雰囲気連
    続焼鈍炉における線条材破断防止方法。
  2. 【請求項2】 線条材を、縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉
    の下端部から導入し、炉頂部でUターンさせて前記焼鈍
    炉下端部近くに降下させ、又ダミー材の繰出機と巻取機
    をそれぞれ前記焼鈍炉の下端部又は下端部近くに設置す
    ることを特徴とする請求項1記載の縦型還元性雰囲気連
    続焼鈍炉における線条材破断防止方法。
  3. 【請求項3】 ダミー材の繰出機と巻取機の近くに、通
    常電源とは別系統の電源で作動する切断機及び接続装置
    を設置することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における線条材破断防止
    方法。
JP22653294A 1994-09-21 1994-09-21 縦型還元性雰囲気連続焼鈍炉における線条材破断防止方法 Pending JPH0892658A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100502850B1 (ko) * 1999-06-02 2005-07-25 주식회사 포스코 소둔로의 절단 스트립 복구장치

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