JPH0892115A - 降コレステロール食材とその製造方法及び食品 - Google Patents

降コレステロール食材とその製造方法及び食品

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JPH0892115A
JPH0892115A JP7205292A JP20529295A JPH0892115A JP H0892115 A JPH0892115 A JP H0892115A JP 7205292 A JP7205292 A JP 7205292A JP 20529295 A JP20529295 A JP 20529295A JP H0892115 A JPH0892115 A JP H0892115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cholesterol
juice
ethanol
food
food material
Prior art date
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Pending
Application number
JP7205292A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Mochizuki
聡 望月
Noriyuki Yoshimitsu
則之 善光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOUKA SHUZO KK
Original Assignee
YOUKA SHUZO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 降コレステロール食材に関わる従来技術に内
在する降コレステロール作用、製造方法などにおけるす
べての問題点を解消する降コレステロール食材とその製
造方法と該降コレステロール食材を添加使用した食品の
提供。 【構成】 かぼす果汁および/または温州みかん果汁に
エタノールを加えて得られた沈澱物であることを特徴と
する降コレステロール食材と該食材の製造方法と該食材
を添加使用した食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は降コレステロール食品基
本材料(以下食材と称す)とその製造方法及び降コレス
テロール食材を添加した食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに、血清コレステロール濃度あ
るいは肝臓コレステロール濃度を低下させる食材として
たとえばコンニャクマンナンやグァーガム、ペクチンな
どの各種多糖類が知られている。また、ほかにも酢漬豆
類などのような食品についても前記コレステロールを低
下させることが知られている。
【0003】従来、これらの食品のコレステロール低下
作用は必ずしも強くなく、食材として食品に添加して利
用する場合、大量の添加が必要となり、食品の味覚や食
感を損ねることが避けられなかった。そのため、コレス
テロール低下作用の強い食材の提供が望まれていた。
【0004】さらに、各種多糖類や酢漬豆類は、製造方
法が複雑であり、手間がかかるばかりでなく、製造工程
で異物の混入が避けられず、さらにはロット間に不可避
的に品質のばらつきが生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、降コレステ
ロール食材に関わる上記した従来技術に内在する降コレ
ステロール作用、製造方法などにおけるすべての問題点
を解消する降コレステロール食材とその製造方法と該降
コレステロール食材を添加使用した食品の提供を課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
達成するために、かぼす果汁および/または温州みかん
果汁にエタノールを加えて得られた沈澱物であることを
特徴とする降コレステロール食材を第一の手段とし、
【0007】かぼす果汁および/または温州みかん果汁
1容に対し、エタノールを95%エタノール換算で0.
3〜1.5容を加え、攪拌して沈澱物を生成することを
特徴とする降コレステロール食材の製造方法を第二の手
段とし、
【0008】第一の手段に記載の食材を添加したことを
特徴とする降コレステロール食品を第三の手段とする。
【0009】本発明における沈澱物生成終了時点の判断
方法は、エタノールを添加し、攪拌した後の溶液の一部
を試験管等に取り、10分間放置後肉眼で観察してその
溶液の一部が透明になったことで確認できる。
【0010】沈澱物を生成させるためのエタノールの濃
度はどのような濃度を用いても良いが、95%エタノー
ルが最適である。それ未満の濃度のエタノールを使用し
た場合には溶液が増加するため、溶液の処理に手間がか
かるばかりでなく、目的とする沈澱物が得られないこと
もある。
【0011】また、エタノールの添加量は、果汁1容に
対し、95%エタノール換算で0.3容未満では24時
間以上攪拌を行っても沈澱物は生成しない。1.5容を
超えるエタノールを添加しても生成する沈澱物の量、攪
拌時間に実質的な差がなく、不経済である。
【0012】上記のエタノール濃度と添加量の下では、
沈澱物の生成時間は最も速い場合で1時間であり、遅く
とも24時間以内に沈澱物が生成する。他方、果汁はそ
の種類、産地、採果時期等の違いによって、沈澱物を得
るために最適なエタノールの濃度と添加量、攪拌時間の
範囲に差が出るので、上記エタノール濃度と添加量及び
攪拌時間の範囲において沈澱物を生成させる必要があ
る。
【0013】
【作用】本発明は上記した手段を用いるので、強い降
コレステロール作用を示す安全な食材を安価に提供する
ことができる。製造方法が簡単明瞭で、異物の混入、
ロット間のばらつきなどが発生しない。食材を食品に
添加しても味覚や食感を損ねることがないなどの特有の
作用が得られる。
【0014】
【実施例1】かぼす果実540kgをまるごと圧搾して
かぼす果汁180リットルを採取した。この果汁をその
ままあるいは凍結貯蔵後解凍し、醸造用エタノール(9
5%エタノール)180リットルを加え、攪拌機により
6時間攪拌して得た4kgの沈澱物を凍結乾燥し、これ
を粉末にして試料とし、表1に示す飼料を作りこの飼料
をラットに15日間摂取させた。
【0015】また、温州みかん果実360kgまるごと
圧搾して温州みかん果汁180リットルを採取した。こ
の果汁に醸造用エタノール(95%エタノール)180
リットルを加え、攪拌機により6時間攪拌して得た3.
2kgの沈澱物を凍結乾燥し、これを粉末にして試料と
し、表1に示す飼料を作りこの飼料をラットに15日間
摂取させた。
【0016】
【表1】
【0017】ラットはステンレスケージに1匹ずつ入
れ、室温22±1℃の環境で、水と飼料は自由摂取とし
た。飼料の一日の平均摂取量は19g/日であった。1
5日目に6時間絶食後、常法により採血し、血清総コレ
ステロール値を酵素法(協和メデックス株式会社製 T
C−555)にて測定した。同時に肝臓を摘出し、肝臓
脂質を抽出後、コレステロール値を測定した。コレステ
ロール低下作用は次の式1で算出した。
【0018】
【式1】
【0019】血清総コレステロール値及び肝臓コレステ
ロール値の測定結果を表2及び表3に示す。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】表2に明らかな通り、本発明の食材には強
い血清コレステロール低下作用があり、同時に、表3に
明らかな通り、本発明の食材には強い肝臓コレステロー
ル低下作用があることが判明した。また、果汁のロット
差によるコレステロール低下作用の差は全く認められな
い。
【0023】
【実施例2】果実をまるごと圧搾して得たかぼす果汁と
温州みかん果汁を種々の割合で混合した果汁180リッ
トルに醸造用エタノール(95%エタノール)180リ
ットルを加え、攪拌機により6時間攪拌して得た沈澱物
を凍結乾燥し、これを粉末にして試料とし、表4に示す
飼料を作り実施例1に示した方法でラットに15日間摂
取させ、コレステロール低下作用を式1で算出した。血
清総コレステロール値及び肝臓コレステロール値の測定
結果を表5及び表6に示す。
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】表5に明らかな通り、かぼす果汁と温州み
かん果汁の割合に関わらず、本発明の食材には強い血清
コレステロール低下作用があり、表6に明らかな通り、
肝臓コレステロール低下作用も強力であった。
【0028】
【実施例3】かぼす果汁から実施例1に示した方法で得
た沈澱物の凍結乾燥粉末と温州みかん果汁から実施例1
に示した方法で得た沈澱物の凍結乾燥粉末を種々の割合
で混合して試料とし、表4に示す飼料を作り、この飼料
をラットに15日間摂取させ、コレステロール低下作用
を式1で算出した。血清総コレステロール値及び肝臓コ
レステロール値の測定結果を表7及び表8に示す。
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】表7に明らかな通り、それぞれの果汁から
得た沈澱物の凍結乾燥粉末の混合割合に関わらず本発明
の食材には強い血清コレステロール低下作用があった。
また、表8に明らかな通り、肝臓コレステロール低下作
用があることが判明した。
【0032】
【実施例4】実施例1、2、3により得た本発明の食材
は、乾燥粉末にした場合、1〜5g/日・人程度の摂取
量でコレステロール低下効果がある。好適な摂取量は2
〜4g/日・人である。摂取方法は本発明品あるいは本
発明品を乾燥した粉末をそのまま単独で摂取しても良
く、又一般食品に適宜添加混合して使用しても良い。本
発明の食材を添加し、ハンバーグ、味噌、わらび餅、わ
さび漬、うどんなどの食品を作り、血清コレステロール
濃度が220mg/dlを超える40〜55歳の男性5
名に1か月間にわたって供したところ、血清コレステロ
ール濃度は平均で21.3%低下した。各々における食
材の添加状況と試食結果を表9に示す。本発明の食品は
上記例に限るものではない。
【0033】
【表9】
【0034】
【発明の効果】本発明は、上記した手段を用いて上記し
た作用を生ましめるので、強い降コレステロール作用を
示す食材を安全かつ安価に提供することを可能とし、こ
れを使用する食品分野においては味覚や食感を損ねるこ
となく健康増進食品を提供可能にするなど、この種の分
野はもとより、関連分野にもたらす効果は大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かぼす果汁および/または温州みかん果
    汁にエタノールを加えて得られた沈澱物であることを特
    徴とする降コレステロール食材。
  2. 【請求項2】 かぼす果汁および/または温州みかん果
    汁1容に対し、エタノールを95%エタノール換算で
    0.3〜1.5容を加えて攪拌して沈澱物を生成するこ
    とを特徴とする降コレステロール食材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の食材を添加したことを
    特徴とする降コレステロール食品。
JP7205292A 1994-07-20 1995-07-18 降コレステロール食材とその製造方法及び食品 Pending JPH0892115A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7205292A JPH0892115A (ja) 1994-07-20 1995-07-18 降コレステロール食材とその製造方法及び食品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-191047 1994-07-20
JP19104794 1994-07-20
JP7205292A JPH0892115A (ja) 1994-07-20 1995-07-18 降コレステロール食材とその製造方法及び食品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0892115A true JPH0892115A (ja) 1996-04-09

Family

ID=26506456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7205292A Pending JPH0892115A (ja) 1994-07-20 1995-07-18 降コレステロール食材とその製造方法及び食品

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JP (1) JPH0892115A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120534A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-22 Purimed Co., Ltd. Poncirus trifoliata extract for preventing and treating ischemic heart diseases and phar¬ maceutical composition and health food containing the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120534A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-22 Purimed Co., Ltd. Poncirus trifoliata extract for preventing and treating ischemic heart diseases and phar¬ maceutical composition and health food containing the same

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