JPH0891410A - 注出装置とその製造方法 - Google Patents

注出装置とその製造方法

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JPH0891410A
JPH0891410A JP6232941A JP23294194A JPH0891410A JP H0891410 A JPH0891410 A JP H0891410A JP 6232941 A JP6232941 A JP 6232941A JP 23294194 A JP23294194 A JP 23294194A JP H0891410 A JPH0891410 A JP H0891410A
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gas barrier
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孝光 野沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスバリアシート付きの注出装置において、
小さな操作力で注出口をシャープに確実に開口できるよ
うにする。 【構成】 注出装置1Aは取付部10とガスバリアシー
ト20と操作部30を備える。この注出装置1Aを製造
するには、貫通孔を有しないガスバリアシート20を予
め金型にインサートして、このガスバリアシート20に
よって、操作部30の基板部31を成形する第1キャビ
ティと、操作部30のアーム部32を成形する第2キャ
ビティとを離隔する。そして、第1キャビティに溶融樹
脂を注入し、その溶融樹脂の圧力によってガスバリアシ
ート20を突き破り、第2キャビティに溶融樹脂を注入
する。第2キャビティは、取付部10を成形する第3キ
ャビティにゲートを介して接続されており、鍔部12の
突起16はゲートに残った樹脂の跡である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器の口筒部に装着さ
れる注出装置に関するものであり、特に、使用時に操作
部を引っ張って注出口を切り開くタイプの注出装置に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の注出装置は樹脂で形成されてい
るが、ガスバリア性が要求される内容物を収容する容器
に装着するものについては、注出装置の注出口を金属箔
等のガスバリアシートで閉塞する手段が講じられてお
り、操作部を引っ張ると操作部とともに金属箔が除去さ
れて注出口が開口するようになっている。
【0003】実公平5−31062号公報には、このタ
イプの従来の注出装置が開示されている。この注出装置
は、容器に装着される取付部に環状の薄肉溝が形成さ
れ、薄肉溝の外側に注出筒が立設され、注出筒の内側で
あって取付部の上面にガスバリアシートが接合され、薄
肉溝の内側の取付部からガスバリアシートを貫通する脚
部が起立し、脚部の上端にリング部が連設されて、構成
されている。
【0004】この注出装置においては、リング部を引っ
張ることによって薄肉溝を切り裂いて取付部に注出口を
開け、これと同時に取付部の上面に接合されているガス
バリアシートを除去するようにしている。
【0005】又、この公報には前記注出装置の製造方法
が開示されている。それによれば、貫通孔を有するガス
バリアシートを予め金型にインサートして、ガスバリア
シートの下側及び外側に取付部及び注出筒成形用キャビ
ティを形成し、ガスバリアシートの上側に脚部及びリン
グ部成形用キャビティを形成し、取付部成形用キャビテ
ィと脚部成形用キャビティをガスバリアシートの貫通孔
によって連通しておき、取付部及び注出筒成形用キャビ
ティに溶融樹脂を注入することによって、この溶融樹脂
をガスバリアシートの貫通孔を通して脚部及びリング部
成形用キャビティに注入し、注出装置を一体成形してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報記載の注出装
置の場合には、ガスバリアシートが取付部の上側に位置
しているので、取付部から注出口に対応する部分を除去
すれば、それに伴ってガスバリアシートを確実に除去す
ることができる。
【0007】しかしながら、取付部の薄肉溝を切り裂く
のに大きな力が必要であり、操作性が悪いという欠点が
あった。又、前記製造方法では、ガスバリアシートに予
め貫通孔を設けておき、このガスバリアシートを金型に
セットするようにしているが、ガスバリアシートを金型
に正確に位置決めしないと、取付部成形用キャビティと
脚部成形用キャビティを連通せしめることができない。
したがって、ガスバリアシートの金型への位置決めが非
常に重要で、そのための位置決め機構が必要になるな
ど、製造装置の構造が複雑になった。
【0008】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、小さな操作力で注出口を開
けることができる注出装置とその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために以下の手段を採用した。 〈本発明の要旨〉 〔注出装置〕本発明の注出装置は、注出口を有し容器の
口筒部に装着される取付部と、前記注出口を閉塞するガ
スバリアシートと、このガスバリアシートに取り付けら
れた操作部とを備え、前記操作部を引っ張ることにより
前記ガスバリアシートを除去し注出口を開口するように
した樹脂製の注出装置において、前記操作部は、前記注
出口の内側に前記取付部から離間して配されて前記ガス
バリアシートの裏面に付着せしめられた基板部と、この
基板部からガスバリアシートを貫通して表側に突出する
把持部とを備え、且つ、この操作部と前記取付部とが一
体成形されてなることを特徴とする注出装置である(請
求項1に対応)。
【0010】又、本発明の注出装置は、前記注出装置に
おいて、前記取付部のうち注出口を包囲する部位がガス
バリアシートの表面に付着せしめられていることを特徴
とする注出装置である(請求項2に対応)。ただし、こ
れとは逆に、取付部のうち注出口を包囲する部位をガス
バリアシートの裏面に付着せしめることも可能である。
【0011】〔注出装置の製造方法〕本発明の注出装置
の製造方法は、雄型と雌型との間にガスバリアシートを
インサートして型閉じし、ガスバリアシートによって、
前記操作部の基板部を成形する第1キャビティと把持部
を成形する第2キャビティとを離隔し、第1キャビティ
もしくは第2キャビティの外側に前記取付部を成形する
第3キャビティを設け、これら第1キャビティもしくは
第2キャビティと第3キャビティをゲートを介して連通
し、第1キャビティに注入した溶融樹脂の圧力によりガ
スバリアシートを破断して第2キャビティに溶融樹脂を
注入するようにしたことを特徴とする前記注出装置の製
造方法である(請求項3に対応)。
【0012】又、本発明の注出装置の製造方法は、前記
製造方法において、前記第3キャビティのうち注出口の
口縁部を成形する部位を、ガスバリアシートに対して第
2キャビティと同じ側に設けたことを特徴とする注出装
置の製造方法である(請求項4に対応)。ただし、これ
とは逆に、第3キャビティのうち注出口の口縁部を成形
する部位を、ガスバリアシートに対して第1キャビティ
と同じ側に設けることも可能である。
【0013】〈本発明の原材料〉本発明の注出装置にお
いて、取付部及び操作部の原材料としては、ポリエチレ
ンやポリプロピレン等の樹脂を例示することができる。
又、ガスバリアシートの原材料としては、アルミニウム
等の金属箔やその金属箔の表裏両面を樹脂コーティング
したものなどを例示することができる。
【0014】〈本発明の利用可能性〉本発明は、食品や
化粧品や薬品等を収容する容器に装着する注出装置とし
て好適である。
【0015】
【作用】
〈本発明の作用〉本発明の注出装置では、操作部の把持
部を引っ張ると、ガスバリアシートの下側に配された基
板部が持ち上げられるので、ガスバリアシートをシャー
プに且つ確実に除去することができる。
【0016】操作部の基板部が取付部から離間して設け
られているので、注出口の開口操作にはガスバリアシー
トを切り裂くだけの力があれば足り、操作力が小さくて
済む。
【0017】本発明の製造方法では、第1キャビティに
注入された溶融樹脂が、その圧力によりガスバリアシー
トの一部を破断して、第2キャビティに流入する。第3
キャビティにはゲートを介して第1キャビティあるいは
第2キャビティから溶融樹脂が流入する。
【0018】予め金型にインサートするガスバリアシー
トには貫通孔を設ける必要がなく、金型へのガスバリア
シートの位置決めが極めて容易になる。溶融樹脂が固化
した後に型開きすると、ゲート内の樹脂は取付部と操作
部のいずれか一方に付着して、他方からは切り離され
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図5の図面
を参照して説明する。 〈第1実施例〉図1は本発明の第1実施例の注出装置の
縦断面図であり、図2及び図3はその製造方法を説明す
る図である。初めに、注出装置1Aについて説明する。
【0020】〔注出装置〕注出装置1Aは、容器の口筒
部(図示せず)に装着される取付部10と、ガスバリア
シート20と、操作部30とを備えている。取付部10
と操作部30はポリエチレンあるいはポリプロピレン等
の樹脂から形成されており、これらは後述するように射
出成形法により同時に一体成形されたものである。
【0021】取付部10は、筒部11の下部内周面から
環状の鍔部12が内方に突出し、鍔部12の内側が注出
口13として開口しており、筒部11の外側面から断面
L字形の環状の嵌合鍔部15が外方に張り出した構成に
なっている。
【0022】取付部10は、前記筒部11と嵌合鍔部1
5の間に容器の口筒部を嵌入させて、容器に装着される
ようになっている。ガスバリアシート20は、アルミニ
ウム箔の表裏両面に取付部10及び操作部30の樹脂と
相溶性のある樹脂をコーティングして構成されている。
ガスバリアシート20は円板状をなし、その外周縁を筒
部11内に埋没させ、外周部上面を鍔部12の下面に接
合して取付部10に取り付けられており、注出口13を
閉塞している。
【0023】操作部30は、ガスバリアシート20の裏
面に接合された円形の基板部31を備え、基板部31か
らアーム部32がガスバリアシート20を貫通して上方
に延び、アーム部32の上端に指掛け用のリング部33
が連接して構成されている。ここで、アーム部32とリ
ング部33は把持部を構成する。基板部31は注出口1
3よりも若干小径で、注出口13の内側に配されてい
る。
【0024】又、取付部10の鍔部12の上面からは先
細り形状の突起16が上方に突出しており、その先端は
アーム部32の近くまで延びている。突起16は後述す
るゲート64内に注入された樹脂が固化して形成された
ものである。
【0025】この注出装置1Aでは、操作部30のリン
グ部33に指を掛け引っ張ると、基板部31が引き上げ
られることにより、ガスバリアシート20が注出口13
の周縁に沿ってシャープに且つ確実に切り裂かれる。基
板部31は注出口13よりも小径であるので、基板部3
1はスムーズに注出口13を通り抜けることができる。
【0026】このように、この注出装置1Aで注出口1
3を開口するには、ガスバリアシート20を切り裂くの
に必要な大きさの力があれば足りるので、小さな操作力
で簡単に開口することができる。
【0027】尚、取付部10とガスバリアシート20と
の接合力を小さくしておき、操作部30を引っ張った時
にガスバリアシート20の外周部を取付部10から剥離
せしめて、ガスバリアシート20全体を基板部31とと
もに取付部10から除去するようにすることも可能であ
る。
【0028】〔製造方法〕次に、この注出装置1Aの製
造方法を説明する。本発明の製造方法では、ガスバリア
シート20を予め金型にインサートして型閉じし、射出
成形により注出装置1Aを製造する。そのために、予め
ガスバリアシート20を適宜の大きさの円形に裁断して
おく。但し、ガスバリアシート20には、操作部30の
アーム部32が貫通する貫通孔を設けないでおく。
【0029】図2は溶融樹脂を注入する前の金型の型閉
じ状態を示す要部断面図である。この型閉じ時におい
て、ガスバリアシート20は雌型50の底部に載置され
た状態で雄型40,41との間に挟装されている。
【0030】尚、ガスバリアシート20は単なる円板状
であり、雄型40,41や雌型50に対しての周方向の
位置は何らの規制も受けないので、ガスバリアシート2
0の位置決めが非常に簡単である。
【0031】そして、雌型50とガスバリアシート20
との間に、基板部31を成形する第1キャビティ61が
設けられ、雄型40と雄型41との間に、アーム部32
及びリング部33を成形する第2キャビティ62が設け
られ、雌型50と雄型41との間に、取付部10を成形
する第3キャビティ63が設けられている。尚、第2キ
ャビティ62においてアーム部32を成形する部分は、
ガスバリアシート20だけによって、第1キャビティ6
1から離隔されている。
【0032】第1キャビティ61は、その内径が、第3
キャビティ63において鍔部12を成形する部分の内径
よりも小径で、第3キャビティ63の内側に配されてい
る。又、雄型41には、第2キャビティ62と第3キャ
ビティ63とを接続するゲート64が設けられている。
ゲート64は、第3キャビティ63側から第2キャビテ
ィ62側に向かって断面が漸次縮径している。
【0033】この型閉じ状態で、雌型50のスプール5
1から溶融樹脂70を第1キャビティ61に射出する。
すると、第1キャビティ61に注入された溶融樹脂70
がその圧力で、ガスバリアシート20において第2キャ
ビティ62との接続部を塞いでいる閉塞部21を突き破
り、その破断片を第2キャビティ62側に押し込む。
【0034】その結果、溶融樹脂70は、図中矢印で示
すように、第1キャビティ61から第2キャビティ62
に流入し、更にゲート64を通って第3キャビティ63
に流入する。
【0035】尚、第1キャビティ61内に流入した溶融
樹脂70の圧力により、ガスバリアシート20の中央部
には上向きの力が作用するが、この力が作用する領域の
上方には雄型40が配されているので、ガスバリアシー
ト20が変形することはない。
【0036】又、ゲート64から第3キャビティ63内
に流入した溶融樹脂70の圧力により、ガスバリアシー
ト20の外周部には下向きの力が作用するが、この力が
作用する領域の下方には雌型50が配されているので、
ガスバリアシート20の外周部が変形することはない。
【0037】そして、ゲート64から第3キャビティ6
3内に流入した溶融樹脂70は、ガスバリアシート20
を雌型50に押し付けながらガスバリアシート20の周
縁部に向かって流れるので、溶融樹脂70がガスバリア
シート20の周縁部をめくり上げることはない。
【0038】これによって、ガスバリアシート20は溶
融樹脂70の注入時及び固化時に亙って、適正な位置に
保持されることとなり、その結果、ガスバリアシート2
0が適正な位置及び姿勢に取り付けられた注出装置1A
を製造することができる。
【0039】このようにガスバリアシート20が適正に
取り付けられた注出装置1Aはガスバリア性が極めて高
い。そして、溶融樹脂70が冷却固化した後に、雄型4
0,41と雌型50を型開きすると、ゲート64内に流
入し固化した樹脂は突起16となり、アーム部32との
接合部である先端で破断して、取付部10の鍔部12に
付着した状態で雄型41から引き抜かれ、図1に示す注
出装置1Aが完成する。
【0040】〈第2実施例〉図4は本発明の第2実施例
の注出装置の縦断面図であり、図5はその製造方法を説
明する図である。
【0041】〔注出装置〕この第2実施例の注出装置1
Bと第1実施例の注出装置1Aとの相違点次のとおりで
ある。
【0042】この注出装置1Bでは、取付部10の筒部
11の下部に環状の底部17が連なり、底部17に注出
口13が開口し、注出口13を囲う小径筒部18が底部
17から下方に延びている。
【0043】操作部30の基板部31は取付部10の小
径筒部18の内側に配されており、基板部31の上面と
取付部10の底部17の上面とが面一になっている。ガ
スバリアシート20の外周部は、取付部10の底部17
の上面に接合されている。
【0044】操作部30の基板部31の底面縁部からは
突起34が下方に突出しており、その先端は小径筒部1
8の下部内周面近くまで延びている。この突起34は後
述するゲート65内に注入された樹脂が固化して形成さ
れたもので、先細り形状をなしている。
【0045】その他の構成については第1実施例の注出
装置1Aと同じであるので、同一態様部分に同一符号を
付して説明を省略する。第2実施例の注出装置1Bにお
いても、ガスバリアシート20が適正に取り付けられて
いるので、ガスバリア性が極めて高い。
【0046】又、この注出装置1Bにおいても、操作部
30を引っ張ると、基板部31が引き上げられることに
より、ガスバリアシート20が注出口13の周縁に沿っ
てシャープに且つ確実に切り裂かれる。そして、注出装
置1Aの場合と同様に小さな操作力で注出口13を開口
することができる。
【0047】尚、第2実施例の注出装置1Bにおいて
も、ガスバリアシート20全体を取付部10から除去す
るようにすることが可能である。
【0048】〔製造方法〕次に、この注出装置1Bの製
造方法を説明する。注出装置1Bを製造する場合も、ガ
スバリアシート20を予め金型にインサートして型閉じ
し、射出成形により製造する点は第1実施例の場合と同
じである。
【0049】第2実施例の場合も、予めガスバリアシー
ト20を適宜の大きさの円形に裁断しておき、ガスバリ
アシート20にはアーム部32が貫通する貫通孔を設け
ないでおく。
【0050】図5は溶融樹脂70を注入する前の金型の
型閉じ状態を示す要部断面図である。この型閉じ時にお
いて、ガスバリアシート20は雌型52の上に載置され
た状態で雄型52,53と雄型42,43との間に挟装
されている。
【0051】尚、ガスバリアシート20は単なる円板状
であり、雄型42,43や雌型52,53に対しての周
方向の位置は何らの規制も受けないので、ガスバリアシ
ート20の位置決めが非常に簡単である。
【0052】そして、雌型52とガスバリアシート20
との間に、基板部31を成形する第1キャビティ61が
設けられ、雄型42と雄型43との間に、アーム部32
及びリング部33を成形する第2キャビティ62が設け
られ、雌型53と雌型52及び雄型43との間に、取付
部10を成形する第3キャビティ63が設けられてい
る。
【0053】尚、第1実施例の場合と同様に、第2キャ
ビティ62においてアーム部32を成形する部分は、ガ
スバリアシート20だけによって、第1キャビティ61
から離隔されている。
【0054】第1キャビティ61は、その内径が、第3
キャビティ63において小径筒部18を成形する部分の
内径よりも小径で、第3キャビティ63の内側に配され
ている。又、雌型52には、第1キャビティ61と第3
キャビティ63とを接続するゲート65が設けられてい
る。ゲート65は、第1キャビティ61側から第3キャ
ビティ63側に向かって断面が漸次縮径している。
【0055】この型閉じ状態で、雌型52のスプール5
4から溶融樹脂を第1キャビティ61に射出する。する
と、図中矢印で示すように、溶融樹脂は第1キャビティ
61からゲート65を通って第3キャビティ63に流入
する。
【0056】これと同時に、第1キャビティ61に注入
された溶融樹脂がその圧力で、ガスバリアシート20に
おいて第2キャビティ62との接続部を塞いでいる閉塞
部21を突き破り、その破断片を第2キャビティ62側
に押し込む。その結果、この貫通孔を通って溶融樹脂が
第1キャビティ61から第2キャビティ62に流入す
る。
【0057】尚、第1キャビティ61内に流入した溶融
樹脂の圧力により、ガスバリアシート20の中央部には
上向きの力が作用するが、この力が作用する領域の上方
には雄型42が配されているので、ガスバリアシート2
0が変形することはない。
【0058】又、ゲート65から第3キャビティ63内
に流入した溶融樹脂の圧力により、ガスバリアシート2
0の外周部にも上向きの力が作用するが、この力が作用
する領域の上方には雄型43が配されているので、ガス
バリアシート20の外周部が変形することはない。
【0059】そして、ゲート65から第3キャビティ6
3内に流入した溶融樹脂は、ガスバリアシート20を雄
型43に押し付けながらガスバリアシート20の周縁部
に向かって流れるので、溶融樹脂がガスバリアシート2
0の周縁部をめくり上げることはない。
【0060】これによって、ガスバリアシート20は溶
融樹脂の注入時及び固化時に亙って、適正な位置に保持
されることとなり、その結果、ガスバリアシート20が
適正な位置及び姿勢に取り付けられた注出装置1Bを製
造することができる。
【0061】このようにガスバリアシート20が適正に
取り付けられた注出装置1Bはガスバリア性が極めて高
い。そして、溶融樹脂が冷却固化した後に、雄型42,
43と雌型52,53を型開きすると、ゲート65内に
流入して固化した樹脂は突起34となり、小径筒部18
との接合部である先端で破断して、操作部30の基板部
31に付着した状態で雌型52から引き抜かれ、図4に
示す注出装置1Bが完成する。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の注出装置
によれば、注出口を開口するための操作力が小さくて済
み、しかも、ガスバリアシートをシャープに且つ確実に
除去することができるという優れた効果が奏される。
【0063】又、本発明の製造方法によれば、ガスバリ
アシートを金型にセットする時に、ガスバリアシートの
位置決めが極めて容易になるという優れた効果が奏され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の注出装置の縦断面図であ
る。
【図2】第1実施例の注出装置の製造方法を説明する図
であり、金型を閉じた状態を示す要部断面図である。
【図3】第1実施例の注出装置の製造方法を説明する図
であり、溶融樹脂を射出した状態を示す要部断面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の注出装置の縦断面図であ
る。
【図5】第2実施例の注出装置の製造方法を説明する図
であり、金型を閉じた状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 注出装置 10 取付部 13 注出口 20 ガスバリアシート 30 操作部 31 基板部 32 アーム部(把持部) 33 リング部(把持部) 40,41,42,43 雄型 50,52,53 雌型 61 第1キャビティ 62 第2キャビティ 63 第3キャビティ 64,65 ゲート 70 溶融樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注出口を有し容器の口筒部に装着される
    取付部と、前記注出口を閉塞するガスバリアシートと、
    このガスバリアシートに取り付けられた操作部とを備
    え、前記操作部を引っ張ることにより前記ガスバリアシ
    ートを除去し注出口を開口するようにした樹脂製の注出
    装置において、 前記操作部は、前記注出口の内側に前記取付部から離間
    して配されて前記ガスバリアシートの裏面に付着せしめ
    られた基板部と、この基板部からガスバリアシートを貫
    通して表側に突出する把持部とを備え、且つ、この操作
    部と前記取付部とが一体成形されてなることを特徴とす
    る注出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の注出装置において、前
    記取付部のうち注出口を包囲する部位がガスバリアシー
    トの表面に付着せしめられていることを特徴とする注出
    装置。
  3. 【請求項3】 雄型と雌型との間にガスバリアシートを
    インサートして型閉じし、ガスバリアシートによって、
    前記操作部の基板部を成形する第1キャビティと把持部
    を成形する第2キャビティとを離隔し、第1キャビティ
    もしくは第2キャビティの外側に前記取付部を成形する
    第3キャビティを設け、これら第1キャビティもしくは
    第2キャビティと第3キャビティをゲートを介して連通
    し、第1キャビティに注入した溶融樹脂の圧力によりガ
    スバリアシートを破断して第2キャビティに溶融樹脂を
    注入するようにしたことを特徴とする請求項1記載の注
    出装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の注出装置の製造方法に
    おいて、前記第3キャビティのうち注出口の口縁部を成
    形する部位を、ガスバリアシートに対して第2キャビテ
    ィと同じ側に設けたことを特徴とする注出装置の製造方
    法。
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