JPH0891235A - 車のステアリング装置 - Google Patents

車のステアリング装置

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JPH0891235A
JPH0891235A JP6226927A JP22692794A JPH0891235A JP H0891235 A JPH0891235 A JP H0891235A JP 6226927 A JP6226927 A JP 6226927A JP 22692794 A JP22692794 A JP 22692794A JP H0891235 A JPH0891235 A JP H0891235A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁部材が偏倚されて互いの回転に抵抗する
が、互いに関して回転し、流体を車のパワーステアリン
グモータに送るようにした、パワーテアリング装置の制
御弁。 【構成】 車のステアリング装置10は互いに関して回
転し、車のパワーステアリングモータ30に流体を送る
同軸状の内側及び外側弁部材40、42を備えている。
複数のロッカーアーム122が内側弁部材40に枢動可
能に接続されている。ロッカーアーム122の各々は、
内側弁部材40に関して枢動可能である。各ロッカーア
ーム122は、外側弁部材42の凹所132に係合す
る。内側及び外側弁部材40、42同士が相対的に回転
すると、ロッカーアーム122が内側弁部材40に関し
て枢動する。ロッカーアーム122の枢動、内側及び外
側弁部材40、42同士の相対的な回転に抵抗するため
各ロッカーアーム122の各々に力が加えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車の液圧パワーステア
リング装置用の制御弁、特に、パワーステアリング制御
弁の作動に抵抗する液圧機械式装置に関する。
【0002】
【従来の技術】公知のパワーステアリング装置は、米国
特許第4,819,545号に開示されている。このパ
ワーステアリング装置は、同軸状の内側及び外側弁部材
を有する制御弁組立体を備えている。外側弁部材に形成
されたカム面と環状の力伝達リングのカム面との間に
は、複数のころが配置されている。該力伝達リングは、
ばねによって、これらのころに押し付けられている。こ
の力伝達リングに作用する加圧された液圧力の作用によ
り、ころ及びカム面は、協働して、弁部材同士の相対的
な回転に抵抗する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動車用の
新規且つ改良に係る液圧支援のパワーステアリング装置
を提供するものである。このパワーステアリング装置
は、自動車を操縦する運転手を支援する力を提供する液
圧ポンプからモータ装置への加圧された液圧流体量を調
節する液圧制御弁組立体を備える、手操作可能なステア
リング歯車を有する。この制御弁組立体は、弁部材を備
えており、この弁部材は、偏倚されて、互いの回転に抵
抗するが、これらの弁部材は、互いに関して回転し、流
体を車のパワーステアリングモータに送ることが出来
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】ロッカーアームの形態を
したカムは、弁部材の一つに枢動可能に接続されてお
り、該カムは、他方の弁部材に接触した部分を備えてい
る。弁部材同士が相対的に回転すると、ロッカーアーム
は枢動する。ばねによって発生することの出来る力は、
弁部材の一つ及びロッカーアームに付与されて、該ロッ
カーアームの枢動及び弁部材同士の相対的な回転に抵抗
する。
【0005】本発明において、弁部材同士の相対的な回
転に対する抵抗力は、内側弁部材及び外側弁部材の相対
的な角度位置の変化に伴って変化する。ロッカーアーム
は、このロッカーアームの枢動に抵抗する部材に該ロッ
カーアームが係合する箇所を変更させる外形のカム面を
有する。
【0006】本発明の一実施例の作用時、ポンプは、車
の速度が増すのに伴って増大する圧力にて流体を制御弁
組立体に供給する。このポンプによって供給された流体
圧力は、パワーステアリングモータを作動させる。この
ポンプによって供給された可変の流体圧力は、また、制
御弁組立体の相対的な回転、従って、その作動に対する
抵抗力を小さくするのに利用される。ポンプからの流体
圧力は、弁部材の一つに形成された複数のピストンチャ
ンバに伝達されて、制御弁組立体の作動に対する抵抗力
を小さくする。
【0007】本発明の別の実施例において、流体は、そ
の内部にロッカーアームが配置されたチャンバに伝達さ
れる。逃がし弁が該チャンバ内の圧力を制御して、ばね
に抵抗する力を発生させて、制御弁組立体の作動に対す
る抵抗力を小さくする。
【0008】
【実施例】本発明の上記及びその他の目的は、当業者が
添付図面を参照しつつ、以下の詳細な説明を読むことに
より明らかになるであろう。
【0009】車のステアリング装置10(図1)は、車
の運転手がステアリングハンドル12を回したときに、
ステアリング可能な車の車輪(図示せず)を回す作用を
行う。ステアリングハンドル12を回すと、中央が開放
したパワーステアリング制御弁14が作動して、流体を
エンジン被動ポンプ18及び供給導管20から一対のモ
ータ導管22、24の何れか一方に送る。モータ導管2
2、又は24の何れか一方を通じて供給導管20から送
られた高圧の流体は、パワーステアリングモータ30を
作動させて、ステアリング可能な車の車輪を回す。流体
は、上記モータ導管22、又は24の他方の一つ、パワ
ーステアリングの制御弁14、戻し導管32及び圧力逃
がし弁34を通じてモータ30からリザーバ31に送ら
れる。排液導管36は、流体を制御弁14の下方部分か
らリザーバ31に送る。
【0010】制御弁14は、内側弁部材40と、外側弁
部材、即ちスリーブ42とを備えている。この外側弁部
材42は、円筒状であり、内側弁部材40を包み込む。
内側弁部材40及び外側弁部材42は、共通の中心軸線
46を中心として互いに且つハウジング44に関して回
転可能である。
【0011】内側弁部材40は、ステアリングハンドル
12に接続された円筒状の入力シャフト、又は弁ステム
50と一体に形成されている。外側弁部材42は、ピン
56によって出力部材54に接続されている。出力部材
54は、軸受58、60によりハウジング44内で回転
可能に支持されている。該出力部材54は、ラック66
の歯付き部分にかみ合い係合するピニオン歯車部分64
を備えている。該ラック66は、公知の方法でパワース
テアリングモータ30、及びステアリング可能な車の車
輪に駆動可能に接続されている。
【0012】内側弁部材40及び外側部材42は、弾性
的な捩れバー70(図1にその一部のみ図示)を通じて
駆動可能に相互に接続されている。この捩れバー70の
一端は、入力シャフト50に接続され、該捩れバー70
の他端は、出力部材54に接続されている。捩れバー7
0は、撓んで(捩れて)内側弁部材40及び外側弁部材
42同士が相対的に回転することを可能にし、自由にな
ったとき、当該技術分野で周知であるように、内側弁部
材及び外側弁部材をその最初の位置に付勢する。
【0013】制御弁14は、中央が開放した型式であ
る。故に、パワーステアリング制御弁14が最初の状
態、即ち不作動状態にあるとき、ポンプ18からの流体
圧力は、パワーステアリングモータ30内でピストン7
8の両側部に設けられたモータシリンダチャンバ74、
76にモータ導管22、24を通じて伝達される。ま
た、ポンプ18からの流体流は、制御弁14により戻し
導管32及びリザーバ31に導入される。
【0014】ステアリングハンドル12を回し、入力シ
ャフト50が回転すると、路面と該路面に接触する車輪
との摩擦力が車の車輪の回転に抵抗し、地面に接する車
輪とステアリングハンドルとの間のステアリング連結機
構内にトルクを発生される。このトルクに応答して、内
側弁部材40は、外側弁部材42に関して軸線46を中
心として回転する。この相対的な回転により、内側弁部
材40の弁作用縁部は外側弁部材42の弁作用縁部に関
して動いて、高圧の流体をポンプ18からモータ導管2
2、又は24の一方に導入し、その流体をその他方のモ
ータ導管からリザーバ31に導入する。
【0015】例えば、内側弁部材40が外側弁部材42
に関して一方向に回転すると、モータ導管24がリザー
バ31に連通する程度が少なくなり、モータ導管24が
ポンプ18に連通する程度が増大する。その結果、ポン
プ18からの高圧の流体がモータシリンダチャンバ76
に伝達される。この高圧の流体は、ピストン78を右方
向(図1に見たとき)に動かす。ピストン78が右方向
(図1に見たとき)に動くと、チャンバ74から排出さ
れた流体は、モータ導管22、戻し導管32及び制御弁
14を通じてリザーバ31に送られる。
【0016】パワーステアリングモータ30が作動する
と、ラック66は、ピニオン64及び出力部材54を回
転させる。これにより、外側弁部材42は内側弁部材4
0に関して回転し、該外側弁部材を中立状態に戻す。パ
ワーステアリングモータ30が作動して、ステアリング
可能な車の車輪を内側弁部材40の回転量に対応する程
度に回転させると、ラック66は、外側弁部材42を内
側弁部材に関するその最初の位置に動かすのに十分な距
離、ピニオン64を回転させる。これが行われると、モ
ータシリンダチャンバ74、76内の流体圧力は、等し
くなり、モータ30の作動が停止する。
【0017】ポンプ18からの加圧流体は、外側弁部材
42に形成された環状の中央溝80に伝達される。流体
は、直径方向に対向した一対の通路82を通じて外側弁
部材42の内側まで流動する。これらの内側弁部材40
及び外側弁部材42は、同一の構造を有し、1981年
7月7日付けで付与された「パワーステアリング弁及び
その製造方法(Power Steering Valve and Method of M
aking Same)」という名称の米国特許第4,276,8
12号に記載された方法と同一の方法で互いに及び捩れ
バー70と協働する。しかし、所望であれば、これらの
内側弁部材40及び外側弁部材42は、異なる構造とす
ることも出来る。
【0018】内側弁部材40は、丸味を付けたコーナー
部分を有する略矩形の断面形状をしている。この丸味を
付けたコーナー部分は、モータ30に出入りする流体量
を制御し得るように外側弁部材42の内側に形成され
た、軸方向に伸長する溝と協働する。外側弁部材42の
内側に形成された、直径方向に対向する一対の溝の端部
は、モータ導管22に接続された環状の外側溝88と流
体連通状態に接続される。外側弁部材42の内側に形成
された、直径方向に対向し且つ軸方向に伸長する第二の
対の溝は、外側弁部材に形成された環状の外側溝90と
流体連通状態に接続され、更に、モータ導管24に接続
されている。直径方向に対向する一対の開口部94は、
内側弁部材40に形成された軸方向に伸長する中央通路
まで半径方向内方に伸長している。該中央通路は、戻し
導管32と流体連通状態に接続されている。
【0019】環状の力伝達部材、即ちピストン110
は、パワーステアリング制御弁のハウジング44内に配
置されており、該ピストン110は、内側弁部材40及
び外側弁部材42に関して軸方向に移動可能である。環
状ピストン110は、内側弁部材40に外接し且つ内側
弁部材40と共に回転し得るように該内側弁部材40に
接続されている。しかし、ピストン110は、内側弁部
材40に関して軸方向に移動可能である。ピストン11
0は、コイルばね112により、円筒状の外側弁部材4
2に向けて軸方向に付勢されており、また、該コイルば
ね112は、内側弁部材40に外接し、該内側弁部材4
0と共に回転する。
【0020】コイルばね112によりピストン110に
付与される下向きの力は、ピストンの環状の下面114
(図2)を複数のロッカーアーム122の上面120に
押し付ける。該ロッカーアーム122は、内側弁部材4
0に枢動可能に接続されている。内側弁部材40の周り
には、等間隔に配置した三つのロッカーアーム122を
設けることが望ましい。
【0021】ロッカーアーム122(図2)の各々は、
該ロッカーアームの中央部分125を通って伸長する半
径方向ピン124により内側弁部材40及び入力シャフ
ト50に枢動可能に接続されている。軸受126は、ロ
ッカーアーム122をピン124の周りで枢動可能に支
持する。該ロッカーアーム122は、内側弁部材40の
半径方向軸線の周りで枢動可能である。ロッカーアーム
122が枢動するときの中心となる軸線は、内側弁部材
40及び外側弁部材42の軸線46を通って且つ該軸線
46に対して垂直である。
【0022】ロッカーアーム122の各々は、略T字形
の形状をしている。このため、ロッカーアーム122の
各々は、該ロッカーアームが図2の最初の位置にあると
き、内側弁部材40及び外側弁部材42の軸線46に対
して平行に伸長する下方部分130を備えている。ロッ
カーアーム122のこの下方部分130は、外側弁部材
42の上端部分に形成された凹所132内に伸長する。
ロッカーアーム122の下方部分130は、外側弁部分
42に凹所132を形成する面134に係合する。
【0023】ロッカーアーム122は、下方部分130
に対して垂直に伸長する一対の側部分140、142を
備えている。これらの側部分140、142は、中央部
分125の両側部から伸長しており、このため、ロッカ
ーアーム122は、略T字形の形状となる。該ロッカー
アーム122が図2の最初の位置にあるとき、ロッカー
アーム122の両側部分140、142は、ピストン1
10に係合している。
【0024】内側弁部材40が外側弁部材42に関して
回転すると、ロッカーアーム122が枢動するときの中
心となる軸線は、外側弁部材に関して移動する。これが
行われると、外側弁部材42の凹所132の面134
は、ロッカーアーム122の下方部分130に力を加え
る。この力は、ロッカーアーム122をピン124を中
心として枢動させる。ロッカーアームがピン124の周
りで枢動すると、ロッカーアームの各々の側部分14
0、又は142は、ピストン110に対して上方に動く
(図1及び図2に示すように)。ロッカーアーム122
によりピストン110に加えられる上向きの力は、ピス
トンを上方に動かし、ばね112を圧縮する。
【0025】内側弁部材40が外側弁部材42に関して
回転することにより、ロッカーアームが枢動すると、ば
ね112は、ピストン110を下方に付勢して(図1に
示すように)、ロッカーアーム122の側部分140、
又は142(図2)に力を加える。ピストン110及び
ばね112によりロッカーアーム122の側部分14
0、又は142に加えられた力は、ロッカーアームの枢
動動作に抵抗する。ロッカーアーム122の枢動動作に
抵抗することにより、ピストン110及びばね112
は、内側弁部材40及び外側弁部材42同士の相対的な
回転に抵抗する。
【0026】内側弁部材40が外側弁部材42に関して
矢印144の方向(図3)に回転すると、ロッカーアー
ム122が枢動するときの中心となる軸線は、左方向
(図3に見たとき)に移動する。その結果、外側弁部材
42に形成された凹所132の左側面134は、ロッカ
ーアーム122の下方部分130に力を加える。外側弁
部材42によりロッカーアーム122の下方部分130
に加えられたこの力は、ロッカーアームをピン124を
中心として図3に矢印146で示した反時計方向に枢動
させる。ロッカーアーム122が反時計方向(図3)に
枢動すると、ロッカーアームの側部分140は、ピスト
ン110から離れる方向に動き、ロッカーアームの側部
分142は、ばね112の力に抗してピストンを上方に
付勢する。
【0027】本発明の第一の実施例の一つの特徴によれ
ば、パワーステアリング制御弁14を作動させるのに必
要なトルクは、車の速度が遅くなるのに伴って減少す
る。このため、車の速度が遅く、また車が静止している
とき、内側弁部材40を外側弁部材42に関して回転さ
せるためには、比較的小さいトルクで済む。車が高速度
であるとき、内側弁部材40を外側弁部材42に関して
回転させるためには、より大きいトルクが必要とされ
る。
【0028】ピストン110(図1)は、ハウジング4
4の円筒状の内側面150及び入力シャフト50と協働
して、ばね112と反対側のピストン110の軸方向側
部に環状の流体圧力チャンバ152を形成する。ロッカ
ーアーム122は、この流体圧力チャンバ152内に配
置される。該流体圧力チャンバ152は、内側弁部材4
0に形成された軸方向に伸長する中央通路と、リザーバ
31とに流体連通している。該流体圧力チャンバ152
内の流体圧力は、ばね112に抗してピストン110を
付勢して、ロッカーアーム122から離す。
【0029】入力シャフト50及び内側弁部材40がハ
ウジング44及び外側弁部材42に関して回転する動作
は、ピストン110に付与される流体圧力と該ピストン
に付与されるばね力との差の関数であるトルクによる抵
抗を受ける。入力シャフト50が最初の位置から回転す
ると、外側弁部材42に形成された凹所132の面13
4がロッカーアーム122に係合して、該ロッカーアー
ム122を内側弁部材40に関して枢動させる。これが
行われると、ロッカーアーム122の部分142は、ピ
ストン110に係合して(図3)、ばね112の作用に
抗してピストンを動かす。
【0030】ロッカーアーム122を枢動させ、ピスト
ン110を外側弁部材42から離れる方向に動かすのに
必要なトルクは、ピストン110を外側弁部材42に向
けて付勢させる純粋な力の関数として変化する。このた
め、ピストン110をロッカーアーム122に押し付け
る最終的な力が大きければ大きいほど、入力シャフト5
0及び内側弁部材40を出力部材54及び外側弁部材4
2に関して回転させるのに必要な力は、より大きくな
る。ピストン110をロッカーアーム122に押し付け
る最終的な力は、ばね112により付与される力と、チ
ャンバ152内の流体により付与される流体圧力との差
に等しい。ピストン110に付与される流体圧力が大き
ければ大きいほど、内側弁部材40を外側弁部材42に
関して回転させるのに打ち勝つべき力は、小さくて済
む。
【0031】圧力逃がし弁34(図1)は、チャンバ1
52内の圧力を制御する。電子制御装置、即ちECU1
56は、速度センサ158からの信号を受け取り、圧力
逃がし弁34を制御する。車の速度が低下すると、EC
U156は、圧力逃がし弁34を制御して、チャンバ1
52からリザーバ31に流動する流体量を少なくし、チ
ャンバ152内の流体圧力を増大させる。車の速度が低
下すると、ピストン110をロッカーアーム122に向
けて付勢させる力は、低下してロッカーアームの枢動に
抵抗するロッカーアームに付与される力を小さくする。
このため、車の速度が遅くなると、内側弁部材40及び
外側弁部材42同士の相対的な回転に対する抵抗力も小
さくなる。電子制御装置156及び圧力逃がし弁34
は、米国特許第4,819,545号に開示された速度
応答型制御装置と同一の構造及び同一の作用モードを有
する。
【0032】ステアリングハンドル12を回し、内側弁
部材40が回転すると、ロッカーアーム122は、ピス
トン110に力を付与する。この力は、チャンバ152
内の流体圧力に加えられ、ピストン110を外側弁部材
42から離れる方向に動かす。これが行われると、ばね
112は、弁ステム50に関して軸方向に動かないよう
に保持されたカラー162に圧縮される。
【0033】図1及び図2に示した本発明の実施例にお
いて、チャンバ152内の流体圧力が、内側弁部材40
及び外側弁部材42同士の相対的な回転に対してロッカ
ーアーム122により付与される抵抗力を小さくする。
図4、図5及び図6に示した本発明の実施例において、
複数のピストンチャンバ内の流体圧力は、内側弁部材及
び外側弁部材同士の相対的な回転に対してロッカーアー
ムにより付与される抵抗力を小さくする。図4、図5及
び図6に示した本発明の実施例は、図1及び図2に示し
た本発明の実施例と略同様であるため、同様の構成要素
は、同様の参照符号を使用して表示する。
【0034】車のパワーステアリング装置190(図
4)は、車の運転手がステアリングハンドル12を回し
たときに、地面に接するステアリング可能な車の車輪
(図示せず)を回す作用可能である。車の速度が所定の
速度以下であるとき、ステアリングハンドル12を回す
と、中央が開放したパワーステアリング制御弁192が
作動して、流体をポンプ18及び供給導管20から一対
のモータ導管22、24の何れか一方に送る。エンジン
により駆動され、適当な流量及び圧力制御装置により制
御される同様のポンプを使用することも可能であるが、
ポンプ18は、電気モータ200で駆動することが望ま
しい。
【0035】ポンプ18が電気モータ200により駆動
される速度、従って、ポンプの流量は、電子制御装置、
即ちECU202により設定される。該ECU202
は、車の速度センサ204からの信号を受け取る。車の
速度が所定の速度以下であるとき、該ECU202は、
電気モータ200を作動させて、ポンプ18を駆動す
る。車の速度がより速い所定の速度を越えたとき、EC
U202は、モータ200を停止させる。車の速度が低
速度から所定の車の速度に変化するとき、モータ200
は、ポンプ18の速度を遅くし、従って、ポンプからの
流量を減少させる。
【0036】車の速度が所定の速度以下であるとき、E
CU202は、モータ200を作動させて、車の速度の
低下に伴って増大する速度にてポンプ18を駆動する。
このように、車が静止し、又は極めてゆっくりと動いて
いるとき、モータ200は、比較的高速度でポンプ18
を駆動し、制御弁192により多量の流体を供給する。
車の速度が増すと、モータ200がポンプ18を駆動す
る速度は、遅くなり、制御弁192及びステアリングモ
ータに供給される流体量が減少する。本発明の図示した
実施例において、ECU202は、所定の車の速度に達
するまで、車の速度の直線的な逆関数にて、モータ20
0がポンプ18を駆動する速度を変化させる。車の所定
の速度に達したときに、ポンプ18の作動を停止し、ス
テアリングのための液圧支援力は、全く付与されない。
【0037】加圧流体は、制御弁192を通じて供給導
管20からモータ導管22又は24の一方に伝達され、
パワーステアリングモータ30を作動させて、ステアリ
ング可能な車の車輪を所定の速度よりも遅い速度で回
す。流体は、上記モータ導管22又は24の他方及び戻
し導管32を通じてモータ30からリザーバ31に伝達
される。排液導管36は、流体を制御弁192の上方部
分からリザーバ31に伝達する。
【0038】車の速度が所定の車の速度以上であると
き、モータ200は、不作動状態とされ、また、ポンプ
18も作動しない。ポンプが停止しているとき、ステア
リング可能な車の車輪は、制御弁192を通じてステア
リングハンドル12からピニオン歯車64に伝達された
手動力の作用によって回転される。制御弁192は、中
央が開放した型式であり、このため、ステアリング可能
な車の車輪を手で回したとき、流体は、パワーステアリ
ングモータ30の対向チャンバの間で制御弁を通じて流
動することが出来る。
【0039】制御弁192は、内側弁部材40と、外側
弁部材42とを備えている。該外側弁部材42は、円筒
状であり、内側弁部材40を包み込む。これらの内側弁
部材40及び外側弁部材42は、共通の中心軸線46を
中心として互いに関し且つハウジング44に関して回転
可能である。
【0040】内側弁部材40及び外側弁部材42は、弾
性的な捩れバー70(図4にその一部のみ図示)を通じ
て駆動可能に相互に接続されている。該捩れバー70の
一端は、内側弁部材40と一体に形成された入力シャフ
ト50に接続されている。捩れバー70の他端は、出力
部材54に接続されている。該出力部材54は、ピン5
6により外側弁部材42に接続されている。捩れバー7
0は、撓んで内側弁部材40及び外側弁部材42同士の
相対的な回転を可能し、また、当該技術分野で周知であ
るように、内側弁部材及び外側弁部材をその最初の位置
に付勢する。
【0041】ステアリングハンドル12を回し、入力シ
ャフト50を回転させると、内側弁部材40は、軸線4
6を中心として外側弁部材42に関して回転する。この
相対的な回転により、車の速度が所定の速度以下である
とき、内側弁部材40の弁作用縁部は、外側弁部材42
の弁作用縁部に関して動いて、加圧流体をポンプ18か
らモータ導管22、又は24の一方に導入する。また、
内側弁部材40及び外側弁部材42同士が相対的に回転
する結果、流体は、その他方のモータ導管からリザーバ
31に導入される。
【0042】車の速度が所定の速度以下であるとき、ポ
ンプ18からの加圧流体は、外側弁部材42に形成され
た環状の中央溝80に伝達される。流体は、直径方向に
対向する一対の通路82を通じて外側弁部材42の内部
に流動する。これらの内側弁部材40及び外側弁部材4
2は、同一の構造であり、車の速度が所定の速度以下で
あるとき、図1の実施例に関した説明した方法と同一の
方法で互いに協働することが出来る。しかしながら、所
望であれば、これらの内側弁部材40及び外側弁部材4
2は、異なる構造としてもよい。
【0043】ピストン110は、パワーステアリング制
御弁ハウジング44内に配置され、内側弁部材40及び
外側弁部材42に関して軸方向に移動可能である。ピス
トン110は、入力シャフト50と同心状の関係に配置
され且つ該入力シャフト50に外接するコイルばね11
2により外側弁部材42に向けて軸方向に付勢されてい
る。該コイルばね112によりピストン110に加えら
れた力は、ピストン110の下面114(図5)を複数
のロッカーアーム122の上面120に押し付ける。
【0044】該ロッカーアーム122は、内側弁部材4
0に枢動可能に接続されている。内側弁部材40の周り
に等間隔に離間した三つのロッカーアーム122を設け
ることが望ましい。該ロッカーアーム122は、図1乃
至図3に示した本発明の実施例に関して上述した方法と
同一の方法で内側弁部材40、外側弁部材42、ピスト
ン110及びばね112と協働して、内側弁部材及び外
側弁部材同士の相対的な回転に抵抗する。
【0045】外側弁部材42は、複数の、望ましくは三
つの軸方向に伸長する円筒状チャンバ220を備えてい
る。そのチャンバの一つが図5に示してある。ピストン
110の面114に係合可能な軸方向に伸長する円筒状
ピストン222がチャンバ220の各々の内部に配置さ
れている。これらのピストンチャンバ220及びピスト
ン222は、制御弁192の中央軸線46に対して平行
な共通の中央軸線を有する。軸方向に伸長するチャンバ
220の各々は、半径方向に伸長する通路224(図
5)より、及び外側弁部材42に形成された環状の外側
溝82により、ポンプ18と流体連通状態に接続されて
いる。
【0046】ピストン222の上端部分230及びばね
112の下端部分232は、ピストン110の両側部に
係合する。ばね112は、内側弁部材40と共に回転す
る。ピストン222は、外側弁部材42と共に回転す
る。ピストン222及びピストンチャンバ220は、外
側弁部材42内に配置することが望ましいが、所望であ
れば、これらのピストン及びピストンチャンバは、制御
弁192内のその他の位置に配置することも可能であ
る。
【0047】内側弁部材40及び外側弁部材42同士の
相対的な回転に対応し得るように、ピストン110は、
環状のスラスト軸受組立体234(図6)を備えてい
る。該スラスト軸受組立体234は、平坦で環状の上方
スラスト板236及び下方スラスト板238の間に配置
されている。該上方スラスト板236には、ばね112
の下端部分232が係合し、該上方スラスト板236
は、内側弁部材40と共に回転する。下方スラスト板2
38には、ピストン222が係合する。
【0048】車の速度が所定の速度以下の速度に低下し
たならば、ECU202は、モータ200をして車の速
度の低下に伴って増大する速度でポンプ18を駆動させ
る。故に、ポンプ18からパワーステアリングモータ3
0に及びピストンチャンバ220に伝達される流体の量
は、車の速度の低下に伴って増大する。
【0049】車の速度が所定の速度以下であるとき、E
CU202は、モータ200を作動させてポンプ18を
作動させる。該ポンプ18は、通路224に(図5)、
及び外側弁部材42内の軸方向に伸長するチャンバ22
0に加圧流体を供給する。チャンバ220内の流体圧力
は、ピストン222を上方に付勢して、ピストン110
に係合させる。車の速度が所定の速度以下に低下する
と、ポンプ18からの流体量が増大して、チャンバ22
0内の流体圧力を上昇させる。また、ポンプ18は、制
御弁192を通じて加圧流体をパワーステアリングモー
タ30に供給する。
【0050】車の速度が著しく遅いとき、チャンバ22
0内の流体圧力は、ピストン222をしてピストン11
0を軸方向上方(図5に見たとき)に動かして、ロッカ
ーアーム122と非係合状態にさせる。内側弁部材40
は、外側弁部材42に関して回転されると、ロッカーア
ーム122は、枢動するが、ピストン110に係合はし
ない。内側弁部材40及び外側弁部材42同士の最初の
相対的回転に対する唯一の抵抗力は、捩れバー70によ
って付与される。故に、車の速度が著しく遅いとき、内
側弁部材40及び外側弁部材42同士の相対的な回転に
対する抵抗力は、最少となる。
【0051】ポンプ18の作動が停止し、内側弁部材4
0及び外側弁部材42同士が相対的に回転するとき、車
の速度が著しく遅い速度よりは速いが所定の速度以下で
ある場合、ロッカーアーム122は、枢動してピストン
110と係合する。ピストン110によりロッカーアー
ム122に加えられる力は、再度、捩れバー70が弁部
材同士の相対的な回転に抵抗する作用を支援する。車の
速度が著しく遅い速度から所定の速度に増速すると、チ
ャンバ220内の流体圧力は、低下する。ピストン22
2がピストン110に付与する力は減少して、内側弁部
材40及び外側弁部材42同士の相対的な回転に対する
抵抗力を増大させる。
【0052】車の速度が所定の速度を越えると、ECU
202は、モータ200を停止させ、ポンプ18は、制
御弁192に対して高圧の流体を供給しない。チャンバ
220内には、ピストン222を付勢してピストン11
0に係合させる流体圧力は、全く存在しない。入力シャ
フト50がその最初の位置から回転すると、ロッカーア
ーム122の凹所132の面134は、ピストン110
に係合し、ばね112の作用に抗してピストンを動か
す。ロッカーアーム122を枢動させ、ピストン110
を外側弁部材42から離れる方向に動かすのに必要なト
ルクは、内側弁部材40及び外側弁部材42同士の相対
的な回転に抵抗する。
【0053】ECU202がモータ200を停止させ、
ポンプ18が制御弁192に対して流体圧力を供給しな
いとき、パワーステアリングモータ30は、ステアリン
グ可能な車の車輪を回すのを支援する働きはしない。こ
のとき、ステアリングハンドル12に加えられる手動力
は、ステアリング可能な車の車輪を回すのに効果があ
る。この手動力は、捩れバー70及びロッカーアーム1
22を通じて伝達される。
【0054】図1、図2及び図3に示した本発明の実施
例において、ロッカーアームの枢動に抵抗するために該
ロッカーアーム122に付与されるトルクは、車の速度
により制御される。図7及び図8に示した本発明の実施
例において、該ロッカーアーム122に付与されるトル
クは、内側弁部材40及び外側弁部材42同士の相対的
な角度位置の変化に伴って変動する。図7及び図8に示
した本発明の実施例は、全体として、図1、図2及び図
3に示した本発明の実施例と同様であるため、同様の構
成要素は、同様の参照符号を使用して表示する。
【0055】車の運転手がステアリングハンドル12を
回したとき、車のパワーステアリング装置290(図
7)は、ステアリング可能な車の車輪(図示せず)を回
す作用を果たす。ステアリングハンドル12を回すこと
により、中央が開放したパワーステアリング制御弁29
2が作動して、流体をエンジン被動ポンプ18及び供給
導管20から一対のモータ導管22、24の何れか一方
に送る。モータ導管22又は24の一方を通じて供給導
管20から伝達された加圧流体は、パワーステアリング
モータ30を作動させて、ステアリング可能な車の車輪
を回す。上記モータ導管22又は24の他方、パワース
テアリング制御弁292、戻し導管32を通じて流体
は、モータ30からリザーバ31に伝達される。排液導
管36は、流体を制御弁292の上方部分からリザーバ
31に伝達する。
【0056】制御弁292は、内側弁部材40と、外側
弁部材、即ちスリーブ42と、を備えている。外側弁部
材42は、円筒状であり、内側弁部材40を包み込む。
内側弁部材40及び外側弁部材42は、共通の中心軸線
46を中心として互いに関して且つハウジング44に関
して回転可能である。
【0057】内側弁部材40及び外側弁部材42は、弾
性的な捩れバー70(図7にはその一部のみ図示)を通
じて相互に駆動可能に接続されている。捩れバー70の
一端は、内側弁部材40と一体に形成された入力シャフ
ト50に接続されている。該捩れバー70の他端は、外
側弁部材42に接続された出力部材54に接続されてい
る。捩れバー70は、捩って内側弁部材40及び外側弁
部材42同士の相対的な回転を可能し、該バー70は、
自由になったとき、当該技術分野で周知であるように、
内側弁部材及び外側弁部材を付勢してその最初の位置に
戻す。
【0058】ステアリングハンドル12を回し、入力シ
ャフト50を回転させると、内側弁部材40は、軸線4
6を中心として外側弁部材42に関して回転する。この
相対的な回転は、内側弁部材40の弁作用縁部を外側弁
部材42の弁作用縁部に関して動かし、加圧流体をポン
プ18からモータ導管22、又は24の一方に導入し、
その流体を他方のモータ導管からリザーバ31に導入す
る。
【0059】ポンプ18からの加圧流体は、外側弁部材
42に形成された環状の中央溝80に伝達される。流体
は、直径方向に対向した一対の開口部82を通じて外側
弁部材42の内部に流動する。これらの内側弁部材40
及び外側弁部材42は、同一の構造であり、図1の実施
例に関して説明したように、互いに協働する。しかしな
がら、これらの内側弁部材40及び外側弁部材42は、
異なる構造としてもよい。
【0060】ピストン110は、入力シャフト50と同
軸状に配置され且つ該入力シャフト50に外接するコイ
ルばね112により、外側弁部材42に向けて軸方向に
付勢されている。該コイルばね112によりピストン1
10に加えられる下向きの力は、ピストン110の下面
114(図8)を内側弁部材40に枢動可能に接続され
た複数のロッカーアーム302の上面300に押し付け
る。内側弁部材40を中心として等間隔に離間した三つ
のロッカーアーム302を設けることが望ましい。
【0061】ロッカーアーム302(図8)の各々は、
ピン124により内側弁部材40及び入力シャフト50
に枢動可能に接続されている。軸受126は、ピン12
4を中心とし且つ内側弁部材40及び外側弁部材42の
軸線46に対して直角に伸長する軸線を中心として枢動
可能であるように、ロッカーアーム302を支持してい
る。ロッカーアーム302の各々は、第一の弁部材40
及び第二の弁部材42の軸線46に対して平行に伸長
し、外側弁部材42の凹所132に達する下方部分13
0を備えている。ロッカーアーム302の該下方部分1
30は、外側弁部材42の凹所132を形成する面13
4に係合する。
【0062】ロッカーアーム302は、該下方部分13
0に対して垂直に伸長する一対の側部分304、306
を備えている。これらの側部分304、306は、中央
部分308の両側部から伸長しており、このため、ロッ
カーアーム302は、T字形の形状となる。内側弁部材
40及び外側弁部材42同士が相対的に回転すると、ロ
ッカーアーム302は、ピン124を中心として枢動す
る。側部分304、又は306の一方が、ピストン11
0に係合して、ばね112の力に抗してピストンを外側
弁部材42から離れる軸方向に動かす。ばね112及び
ピストン110は、ロッカーアーム302にトルクを加
えて、ロッカーアームの枢動に抵抗すると共に、内側弁
部材40及び外側弁部材42同士の相対的な回転に抵抗
する。
【0063】ロッカーアーム302の面300の各々は
所定の外形を有する。この面300の外形の結果、ピス
トン110がロッカーアーム302に係合する箇所は、
内側弁部材40及び外側弁部材42同士の相対的な角度
位置が変化するに伴って、面300に沿って変動する。
ピストン110とロッカーアーム302との接触点が変
動する結果、ピストンによりロッカーアームに付与され
るトルクも変化する。ピストン110によりロッカーア
ーム302に加えられる力は、一定である一方、ロッカ
ーアームに加えられる力のモーメントアームの長さは変
化する。このため、ロッカーアーム302に加えられる
トルクは、内側弁部材40及び外側弁部材42同士の相
対的な角度位置に依存して変化する。
【0064】入力シャフト50が回転し及び内側弁部材
40が外側弁部材42に関して回転すると、ロッカーア
ーム302は、内側弁部材に関して枢動する。ロッカー
アーム302の枢動量は、内側弁部材40及び外側弁部
材42同士の相対的な回転量に依存する。ピストン11
0とロッカーアーム302との接触点、故に、ロッカー
アームに加えられる力のモーメントアームの長さは、ロ
ッカーアームが内側弁部材40に関して枢動する量に依
存する。このようにして、内側弁部材40及び外側弁部
材42同士の相対的な回転に対するピストン110、ば
ね112、及びロッカーアーム302による抵抗力は、
内側弁部材及び外側弁部材同士の相対的な角度位置の変
化に伴って変動する。
【0065】上記の説明から、当業者には、その改良、
変更及び改造が認識されよう。当業者の範囲に属するか
かる改良、変更及び改造は、特許請求の範囲に包含する
ことを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーステアリング制御弁を断面図で示すパワ
ーステアリング装置の第一の実施例の概略図である。
【図2】弁部材が不作動状態にあるときの内側及び外側
弁部材とロッカーアームとの関係を示す図1の部分の拡
大図である。
【図3】内側及び外側弁部材同士が相対的に回転すると
きの該弁部材とロッカーアームとの間の関係を示す図2
と同様の図である。
【図4】第二のパワーステアリング制御弁を断面図で示
すパワーステアリング装置の第二の実施例の全体として
図1と同様の概略図である。
【図5】図4の一部分の拡大切欠き図である。
【図6】図4の一部分の拡大部分断面図である。
【図7】第三のパワーステアリング制御弁を断面図で示
すパワーステアリング装置の第三の実施例の全体として
図1と同様の概略図である。
【図8】ロッカーアームの第二の実施例を示す図7の一
部分の拡大図である。
【符号の説明】
10 ステアリング装置 12 ステアリ
ングハンドル 14 パワーステアリング制御弁 18 モータ被
動ポンプ 20 供給導管 22、24 モ
ータ導管 30 パワーステアリングモータ 31 リザーバ 32 戻し導管 34 圧力逃が
し弁 36 排液導管 40 内側弁部
材 42 外側弁部材 44 ハウジン
グ 50 弁ステム/入力シャフト 54 出力部材 56 ピン 64 ピニオン
歯車部分 66 ラック 70 捩れバー 74、76 モータシリンダチャンバ 78 ピストン 88、90 外
側溝 94 開口部 110 ピスト
ン 112 コイルばね 114 下面 120 上面 122 ロッカ
ーアーム 124 ピン 126 軸受 150 ハウジングの内側面 152 液体圧
力チャンバ 156 電子制御装置 158 速度セ
ンサ 162 カラー

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車のステアリング装置にして、 互いに関して回転して、流体を車のパワーステアリング
    モータに送る第一及び第二の弁部材と、 前記第一の弁部材に枢動可能に接続されたロッカーアー
    ムであって、前記第一の弁部材及び第二の弁部材同士が
    相対的に回転するとき、前記第二の弁部材により、前記
    第一の弁部材に関して枢動可能であるロッカーアーム
    と、 該ロッカーアームに力を加えて、前記第二の弁部材によ
    り前記ロッカーアームが前記第一の弁部材に関して枢動
    するのに抵抗し、これにより、前記第一の弁部材及び第
    二の弁部材同士の相対的な回転に抵抗する手段とを備え
    ることを特徴とするステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステアリング装置にし
    て、前記第一の弁部材に関する前記ロッカーアームの枢
    動動作に対する抵抗力を変化させる手段を更に備えるこ
    とを特徴とするステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のステアリング装置にし
    て、前記ロッカーアームに力を加える前記手段が、前記
    ロッカーアームに係合し且つ前記ロッカーアームの枢軸
    線に対して直角の方向に前記ロッカーアームに関して可
    動である力伝達部材と、該力伝達部材を前記ロッカーア
    ームに向けて付勢する手段とを備えることを特徴とする
    ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のステアリング装置にし
    て、前記力伝達部材を前記ロッカーアームに向けて付勢
    する前記手段が、ばねを備えることを特徴とするステア
    リング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のステアリング装置にし
    て、前記第一及び第二の弁部材が略円筒状であり、該第
    二の弁部材が該第一の弁部材を包み込むことを特徴とす
    るステアリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のステアリング装置にし
    て、前記第二の弁部材が、凹所を形成する面手段を備
    え、前記ロッカーアームが、該凹所内に伸長し且つ前記
    面手段に係合する部分であって、前記第一の弁部材及び
    第二の弁部材同士が相対的に回転するとき、前記第二の
    弁部材と前記ロッカーアームとの間に力を伝達すること
    を可能にする部分を備えることを特徴とするステアリン
    グ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のステアリング装置にし
    て、前記第一の弁部材及び第二の弁部材同士が相対的に
    回転することにより、前記ロッカーアームの枢軸線が前
    記第二の弁部材に関して移動し、前記ロッカーアーム
    が、前記第二の弁部材により力が加えられる第一の部分
    を備え、前記枢軸線が前記第二の弁部材に関して移動す
    るとき、前記ロッカーアームをその枢軸線を中心として
    第一の方向に枢動させ、 前記ロッカーアームが、前記第一の部分に対して直角の
    方向に伸長する第二の部分であって、前記ロッカーアー
    ムに力を加える前記手段により、前記ロッカーをその枢
    軸線を中心として第二の方向に枢動させる力が加えられ
    る第二の部分を備えることを特徴とするステアリング装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のステアリング装置にし
    て、車の速度が低下するとき、前記第一及び第二の弁部
    材同士の相対的な回転に対する抵抗力を減少させる手段
    を更に備えることを特徴とするステアリング装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のステアリング装置にし
    て、前記ロッカーアームに力を加える前記手段が、前記
    ロッカーアームに係合可能な力伝達部材であって、該ロ
    ッカーアームの枢軸線に対して直角の方向に前記ロッカ
    ーアームに関して可動である力伝達部材と、該力伝達部
    材に第一の力を加えて、該力伝達部材を前記ロッカーア
    ームに向けて付勢する手段とを備えることを特徴とする
    ステアリング装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のステアリング装置に
    して、前記力伝達部材に第二の力を加え、該力伝達部材
    を前記ロッカーアームから離れる方向に付勢する手段を
    更に備えることを特徴とするステアリング装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のステアリング装置
    にして、車の速度が低下するとき、前記力伝達部材に加
    えられる第二の力を増大させる手段を更に備えることを
    特徴とするステアリング装置。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達部材に第二の力を加える前記手段
    が、加圧流体を保持するチャンバを形成する面手段を備
    え、前記チャンバ内の流体圧力が、前記力伝達部材に作
    用して、該力伝達部材を前記ロッカーアームから離れる
    方向に付勢することを特徴とするステアリング装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のステアリング装置
    にして、車の速度が低下したとき、前記チャンバ内の流
    体圧力を上昇させ、これにより、前記力伝達部材を前記
    ロッカーアームから離れる方向に付勢する力を増大させ
    る手段を更に備えることを特徴とするステアリング装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のステアリング装置に
    して、車の速度が所定の速度以下であるときに、前記ロ
    ッカーアームに力を加える前記手段を不作動にする手段
    を更に備えることを特徴とするステアリング装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のステアリング装置
    にして、前記ロッカーアームに力を加える前記手段が、
    前記ロッカーアームに係合可能な力伝達部材であって、
    該ロッカーアームの枢軸線に対して直角の方向に前記ロ
    ッカーアームに関して可動である力伝達部材と、該力伝
    達部材に第一の力を加えて、該力伝達部材を前記ロッカ
    ーアームに向けて付勢する手段とを備えることを特徴と
    するステアリング装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のステアリング装置
    にして、前記ロッカーアームに力を加える前記手段を不
    作動にする前記手段が、前記力伝達部材に第二の力を加
    えて、該力伝達部材を前記ロッカーアームから離れる方
    向に付勢する手段を備えることを特徴とするステアリン
    グ装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達部材に第二の力を加える前記手段
    が、前記第一の力伝達部材に係合可能な第二の力伝達部
    材と、加圧流体を保持するチャンバを形成する面手段と
    を備え、前記チャンバ内の流体圧力が前記第二の力伝達
    部材の一部に作用して、前記第二の力伝達部材を前記第
    一の力伝達部材に向けて付勢し且つ前記第一の力伝達部
    材を前記ロッカーアームから離れる方向に動かすことを
    特徴とするステアリング装置。
  18. 【請求項18】 請求項14に記載のステアリング装置
    にして、前記ロッカーアームに力を加える前記手段を不
    作動にする前記手段が、車の速度が所定の速度以上のと
    きに、前記ロッカーアームに力を付与する前記手段を不
    作動にする前記手段内のチャンバに流体圧力を供給する
    ポンプと、車の速度が所定の速度を越えたとき、流体圧
    力を前記チャンバに供給する前記ポンプを不作動にする
    手段とを備えることを特徴とするステアリング装置。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載のステアリング装置に
    して、前記ロッカーアームに力を加える前記手段が、前
    記弁部材同士が相対的に回転する間に、前記第一及び第
    二の弁部材の相対的な角度位置が変化するとき、前記ロ
    ッカーアームに力が加えられる箇所である位置を変化さ
    せる手段を備えることを特徴とするステアリング装置。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載のステアリング装置に
    して、前記ロッカーアームに力を加える前記手段が、力
    伝達部材を備え、該力伝達部材が、前記ロッカーアーム
    を面手段に係合可能な面手段を備え、 該力伝達部材が、前記ロッカーアームの枢軸線に対して
    直角の方向に前記ロッカーアームに関して可動であり、
    前記力伝達部材及び前記ロッカーアームの前記面手段
    が、前記第一の弁部材及び第二の弁部材同士が相対的に
    回転する間に、前記力伝達部材が前記ロッカーアームに
    係合する箇所を変化させる外形を有することを特徴とす
    るステアリング装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のステアリング装置
    にして、前記ロッカーアームの前記面手段が、前記第一
    及び第二の弁部材同士が相対的に回転する間に、前記第
    一及び第二の弁部材の相対的な角度位置が変化すると
    き、前記力伝達部材が前記ロッカーアームに係合する箇
    所を変更させる外形を有することを特徴とするステアリ
    ング装置。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載のステアリング装置に
    して、前記ロッカーアームが、前記第一の弁部材に枢動
    可能に接続された中央部分と、該中央部分から第一の方
    向に伸長すると共に、前記第二の弁部材と協働する第一
    の部分と、前記ロッカーアームに力を加える前記手段に
    隣接し、前記第一の方向と直角の第二の方向に向けて前
    記中央部分から伸長する第二の部分と、前記ロッカーア
    ームに力を加える前記手段に隣接し、前記第一の方向と
    直角の第三の方向に向けて、前記中央部分から伸長する
    第三の部分とを備え、 前記ロッカーアームが、前記第一及び第二の弁部材同士
    が一方向に相対的に回転し、前記ロッカーアームの前記
    第二の部分を前記ロッカーアームに力を加える前記手段
    に押し付けるとき、前記ロッカーアームの前記第一の部
    分に加えられる力の作用により、前記第一の弁部材に関
    して枢動可能であり且つ前記ロッカーアームの前記第三
    の部分を前記ロッカーアームに力を加える前記手段から
    離れる方向に動かし、 前記ロッカーアームが、前記弁部材同士が相対的に回転
    する一方向と反対の別の方向に前記第一の弁部材及び第
    二の弁部材同士が相対的に回転するとき、前記ロッカー
    アームの前記第一の部分に加えられた力の作用により、
    前記第一の弁部材に関して枢動可能であり且つ前記ロッ
    カーアームの前記第三の部分を前記ロッカーアームに力
    を加える前記手段に押し付けると共に、前記ロッカーア
    ームの前記第二の部分を該ロッカーアームに力を加える
    前記手段から離れる方向に動かすことを特徴とするステ
    アリング装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のステアリング装置
    にして、前記第一の弁部材から前記ロッカーアームの前
    記中央部分まで外方に伸長するピン手段と、該ピン手段
    と前記ロッカーアームの前記中央部分との間に配置さ
    れ、前記ピン手段に関して枢動可能であるように前記ロ
    ッカーアームを支持する軸受手段とを更に備えることを
    特徴とするステアリング装置。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載のステアリング装置
    にして、前記第二の弁部材が、該第二の弁部材に凹所を
    形成する面手段を備え、前記ロッカーアームの前記第一
    の部分が、該凹所内に伸長し、 前記面手段が、前記第一の弁部材及び第二の弁部材同士
    が一方向に相対的に回転するとき、前記ロッカーアーム
    の前記第一の部分の第一の側部に力を加える作用可能で
    あり、 前記面手段が、前記第一及び第二の弁部材同士が反対方
    向に相対的に回転するとき、前記ロッカーアームの前記
    第一の部分の第二の側部に力を加える作用可能であるこ
    とを特徴とするステアリング装置。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載のステアリング装置に
    して、前記第二の弁部材が、前記第一及び第二の弁部材
    が互いに関して回転するときの中心となる軸線に対して
    平行に伸長し且つ該軸線からずらして配置された長手方
    向軸線を有する細長のチャンバを形成する面手段を備
    え、 前記第二の弁部材内の前記細長のチャンバ内に少なくと
    も一部、配置された細長のピストンと、流体圧力を前記
    チャンバの一端部分に伝達し、前記ピストンを前記ロッ
    カーアームに力を加える前記手段に向けて付勢する手段
    とを更に備えることを特徴とするステアリング装置。
  26. 【請求項26】 車のステアリング装置にして、 互いに関して回転し、流体を車のパワーステアリングモ
    ータに送る第一及び第二の弁部材と、 前記第一及び第二の弁部材同士が相対的に回転するのに
    抵抗する力伝達手段と、 前記第一及び第二の弁部材同士の相対的な動作に対して
    前記力伝達手段により付与される抵抗力を変化させる速
    度応答手段と、を備え、該速度応答手段が、 前記第二の弁部材に形成されたチャンバ内に配置された
    複数のピストンを備え、前記チャンバ及びピストンが、
    前記第一及び第二の弁部材同士が互いに関して回転する
    ときの中心となる軸線に対して平行で且つ該軸線から離
    間して配置された中央軸線を有し、 更に、車の速度の関数として変化する流体圧力を前記チ
    ャンバに伝達する手段であって、車の速度の関数として
    変化する力により前記ピストンを前記力伝達手段に付勢
    する手段を備えることを特徴とするステアリング装置。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達手段が、前記第一の弁部材に接続さ
    れ且つ該弁部材に関して枢動可能な複数の枢動部材を備
    え、 該枢動部材が、前記第一の弁部材及び第二の弁部材同士
    が相対的に回転するとき、前記第二の弁部材により枢動
    され、 更に、前記第二の弁部材による前記枢動部材の枢動に抵
    抗するために該枢動部材に力を加える手段を備え、 前記ピストンが、前記枢動部材に力を加えて、第二の弁
    部材により該枢動部材に加えられる力を小さくする前記
    手段に力を加える端部分を有することを特徴とするステ
    アリング装置。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達部材が、前記第二の弁部材内の前記
    チャンバから離間された位置にて前記第二の弁部材に複
    数の凹所を形成する面手段と、前記第一の弁部材に外接
    する環状の力伝達部材と、前記凹所内に伸長し且つ前記
    環状の力伝達部材と係合状態に配置された複数の力伝達
    要素と、を備え、 該力伝達要素が、前記第一の弁部材及び第二の弁部材同
    士が相対的に回転するとき、前記第二の弁部材と前記環
    状の力伝達部材との間に力を伝達する作用可能であるこ
    とを特徴とするステアリング装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達手段が、前記環状の力伝達部材を前
    記力伝達要素に向けて付勢する手段を更に備え、前記ピ
    ストンが、前記環状の力伝達部材に力を伝達し、前記環
    状の力伝達部材を前記力伝達要素から離れる方向に付勢
    する作用可能であることを特徴とするステアリング装
    置。
  30. 【請求項30】 請求項26に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達手段が、その各々が中央部分と、該
    中央部分から第一の方向に伸長且つ前記第二の弁部材に
    接続された第一の部分と、前記第一の方向に対して直角
    の第二の方向に向けて前記中央部分から伸長する第二の
    部分と、前記第一の方向と直角の第三の方向に向けて前
    記中央部分から伸長する第三の部分と、を有する複数の
    力伝達要素を備え、前記力伝達要素の各々が、前記第一
    の弁部材及び第二の弁部材同士が一方向に相対的に回転
    するとき、前記力伝達要素の各々の前記第一の部分に加
    えられる力の作用により、前記第一の弁部材に関して一
    方向に可動であり、 前記力伝達要素の各々が、前記弁部材同士の相対的な回
    転方向と反対の別の方向に前記第一の弁部材及び第二の
    弁部材同士が相対的に回転するとき、前記ロッカーアー
    ムの前記第一の部分に加えられる力の作用により、前記
    の移動方向と反対の別の方向に可動であることを特徴と
    するステアリング装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達要素の各々の中央部分が前記第一の
    弁部材に枢動可能に接続されることを特徴とするステア
    リング装置。
  32. 【請求項32】 車のステアリング装置にして、 互いに関して回転可能である第一及び第二の弁部材と、 前記第一及び第二の弁部材同士が相対的に回転すると
    き、前記第一の弁部材及び第二の弁部材に関して可動で
    ある複数の力伝達要素と、 該複数の力伝達要素の移動に及び前記第一の弁部材及び
    第二の弁部材同士の相対的な回転に抵抗するため前記複
    数の力伝達要素に力を加える手段と、を備え、 前記複数の力伝達要素の各力伝達要素が、中央部分と、
    該中央部分から第一の方向に伸長し且つ前記第二の弁部
    材に接続された第一の部分と、前記第一の方向と直角の
    第二の方向に向けて前記中央部分から伸長する第二の部
    分であって、前記力伝達要素に力を加える前記要素に隣
    接して配置された第二の部分と、前記第一の方向と直角
    の第三の方向に向けて前記中央部分から伸長する第三の
    部分であって、前記力伝達要素に力を加える前記手段に
    隣接して配置された第三の部分と、を備え、 前記力伝達要素の各々が、前記第一の弁部材及び第二の
    弁部材同士が一方向に相対的に回転するとき、前記力伝
    達要素の各々の前記第一の部分に加えられる力の作用に
    より、前記第一の弁部材に関して動いて、前記力伝達要
    素の各々の前記第二の部分を前記力伝達要素の各々に力
    を加える前記手段に押し付けると共に、前記力伝達要素
    の各々の前記第三の部分を前記力伝達要素の各々に力を
    加える前記手段から離れる方向に動かし、 前記力伝達要素の各々が、前記弁部材同士の相対的な回
    転方向と反対の別の方向に向けて前記第一の弁部材及び
    第二の弁部材同士が相対的に回転するとき、前記力伝達
    要素の各々の前記第一の部分に加えられる力の作用によ
    り、前記第一の弁部材に関して可動であり、前記力伝達
    要素の各々の前記第三の部分を前記力伝達要素に力を加
    える前記手段に押し付けると共に、前記力伝達要素の各
    々の前記第二の部分を前記力伝達要素に力を加える前記
    手段から離れる方向に動かすことを特徴とするステアリ
    ング装置。
  33. 【請求項33】 請求項33に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達要素の各々の前記中央部分が前記第
    一の弁部材に枢動可能に接続されることを特徴とするス
    テアリング装置。
  34. 【請求項34】 請求項32に記載のステアリング装置
    にして、前記複数の力伝達要素に力を加える前記手段に
    より該複数の力伝達要素に加えられる力を変化させる速
    度応答手段を更に備え、該速度応答手段が、前記第一の
    弁部材及び第二の弁部材同士が相対的に回転するときの
    中心となる軸線に対して平行に伸長し且つ該軸線から離
    間して配置された中心軸線を有するチャンバ内に配置さ
    れた複数のピストンと、車の速度の関数として変化する
    流体圧力を前記チャンバに伝達し、車の速度の関数とし
    て変化する力により前記複数の力伝達要素に力を加える
    前記手段に向けて前記ピストンを付勢する手段と、を備
    えることを特徴とするステアリング装置。
  35. 【請求項35】 車のステアリング装置にして、 互いに関して回転し、流体を車のパワーステアリングモ
    ータに送る第一の弁部材及び第二の弁部材と、 該第一の弁部材及び第二の弁部材に接続された複数の力
    伝達要素であって、前記第一の弁部材及び第二の弁部材
    同士が相対的に回転するとき、前記第一の弁部材及び第
    二の弁部材に関して可動である複数の力伝達要素と、 前記第一の弁部材及び第二の弁部材同士の相対的な回転
    に抵抗するため前記力伝達要素に力を加える力付与手段
    と、 車の速度が増すに伴って低下する圧力にて前記弁手段に
    流体を供給する手段と、 車の速度が増すに伴って低下する圧力にて前記弁手段か
    ら車のパワーステアリングモータに流体を伝達する手段
    と、 前記弁手段に供給される流体圧力が低下し、車の速度が
    増すとき、前記力付与手段により前記複数の力伝達要素
    に加えられる力を増大させ、車の速度が増すとき、前記
    第一の弁部材及び第二の弁部材同士の相対的な回転に対
    する抵抗力を増すようにする手段と、を備えることを特
    徴とするステアリング装置。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載のステアリング装置
    にして、前記力付与手段が、環状部材と、該環状部材を
    前記力伝達要素に押し付ける手段と、を備え、 前記弁手段に供給された流体圧力が低下し、車の速度が
    増すとき、前記力付与手段により前記複数の力伝達要素
    に加えられる力を増大させる前記手段が、前記弁手段に
    供給される流体圧力の変動に伴って変化する圧力にて流
    体を保持するチャンバ手段であって、前記環状部材を前
    記力伝達要素から離れる方向に付勢する力を提供する作
    用可能であるチャンバ手段を備えることを特徴とするス
    テアリング装置。
  37. 【請求項37】 請求項35に記載のステアリング装置
    にして、前記力付与手段が、環状部材と、該環状部材を
    前記力伝達要素に押し付ける手段と、を備え、 前記弁手段に供給された流体圧力が低下し、車の速度が
    増すとき、前記力付与手段により前記複数の力伝達要素
    に加えられる力を増大させる前記手段が、前記弁手段に
    供給される流体圧力の変動に伴って変化する流体圧力に
    より前記環状部材に向けて付勢される複数のピストンを
    備えることを特徴とするステアリング装置。
  38. 【請求項38】 請求項35に記載のステアリング装置
    にして、前記弁手段に供給される流体圧力が低下し、車
    の速度が増すとき、前記力付与手段により前記複数の力
    伝達要素に加えられる力を増大させる前記手段が、前記
    第二の弁部材内のチャンバ内に配置された複数のピスト
    ンを備え、前記チャンバ及びピストンが、前記第一の弁
    部材及び第二の弁部材が互いに関して回転するときの中
    心となる軸線に対して平行に伸長し且つ該軸線から離間
    して配置された中心軸線を有することを特徴とするステ
    アリング装置。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載のステアリング装置
    にして、前記力伝達要素が、前記第一の弁部材に枢動可
    能に接続され、前記第一の弁部材及び第二の弁部材が回
    転するときの中心となる軸線に対して直角に伸長する軸
    線を中心として前記第一の弁部材に関して枢動可能であ
    ることを特徴とするステアリング装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6148872U (ja) * 1984-09-06 1986-04-02
JPS621671A (ja) * 1985-06-27 1987-01-07 Nissan Motor Co Ltd パワ−ステアリング装置
JPS6316976U (ja) * 1986-07-21 1988-02-04

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