JP3607895B2 - 車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置 - Google Patents

車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3607895B2
JP3607895B2 JP2002019337A JP2002019337A JP3607895B2 JP 3607895 B2 JP3607895 B2 JP 3607895B2 JP 2002019337 A JP2002019337 A JP 2002019337A JP 2002019337 A JP2002019337 A JP 2002019337A JP 3607895 B2 JP3607895 B2 JP 3607895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve sleeve
rack
pinion
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002019337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002264829A (ja
Inventor
フィリップ・エイ・ビショップ
オティス,ピアソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
Original Assignee
Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp filed Critical Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
Publication of JP2002264829A publication Critical patent/JP2002264829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3607895B2 publication Critical patent/JP3607895B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • B62D5/083Rotary valves
    • B62D5/0835Rotary valves characterised by means for actively influencing the deflection angle of the valve, e.g. depending on driving parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/02Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車のパワーステアリング装置、より具体的には、パワーステアリング制御弁の作動に対する抵抗力が車の速度の増加に伴って増大する車の液圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転制御弁を有する車のパワーステアリング装置は、米国特許第5,293,954号に記載されている。弁は、外側弁部材又はスリーブに対して同軸状で且つ該外側弁部材又はスリーブに対して回転可能である、内側弁部材を有する。ステアリング可能な車の車輪を方向変更させるべくパワーステアリングモータを作動させるため、内側弁部材を外側弁部材に対して回転させる。内側弁部材を外側弁部材に対して回転させるのに必要なトルクを調節する流体圧力反動チャンバが提供される。車の速度が増すに伴って反動チャンバ内の流体圧力が上昇し、内側弁部材が外側弁部材に対して回転することに対し車の運転者が感じる抵抗力を増大させる。
【0003】
ピニオン内に圧力嵌めされたヒッチピンが弁スリーブの端部の軸方向伸長スロット内に動く迄、軸方向に摺動させることにより、弁スリーブは制御弁内に組み立てられる。ヒッチピンがスロット内に係合することにより、弁スリーブは従動する仕方にてピニオンと回転可能に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
反動チャンバ内の流体圧力の変化は、弁スリーブに作用する力に影響を与える。これらの力は、弁スリーブを付勢して、ヒッチピン及びピニオンに対してそのハウジング内で軸方向に動かす。かかる動作時、弁スリーブとハウジングとの間に配置されたシールは、その溝外に押し出され、弁スリーブとハウジングとの間の環状スペース内に入る。このことは、シールに悪影響を与える可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステアリング可能な車輪を有する車用の流体パワー支援ラック・ピニオンステアリング装置である。このステアリング装置は、ラックであって、該ラックが動いたとき、ステアリング連結機構を動かしてステアリング可能な車輪の方向を変更すべく車のステアリング連結機構と接続された上記ラックを備えている。回転可能なピニオンは、ラックとかみ合い係合している。また、該ステアリング装置は、弁スリーブに対して回転可能な弁コアを備える制御弁も備えている。
【0006】
第一の部分は、弁スリーブをピニオンと回転可能に接続する。弁スリーブに軸方向力を付与することにより、機構は、車の速度が増すとき、弁コアと弁スリーブとの間の相対的回転に抵抗する。弁スリーブの第二の部分は、弁スリーブが弁コアに対して軸方向に動くのに抵抗する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の上記及びその他の特徴は、添付図面を参照しつつ、以下の説明を読むことにより当該技術分野の当業者に明らかになるであろう。
【0008】
本発明は、車のパワーステアリング装置、より具体的には、パワーステアリング制御弁の作動に対する抵抗力が車の速度の増加に伴って増大する、車の液圧パワーステアリング装置に関する。本発明の1つの代表例として、図1には、車の流体パワー支援ラック・ピニオンステアリング装置12が図示されている。
【0009】
該ステアリング装置12は、米国特許第5,293,954号に記載された型式のものであり、車の運転者がステアリングハンドル18を回したとき、ステアリング可能な車の車輪(図示せず)を方向変更させるように作動可能である。ステアリングハンドル18を回すと、液圧パワーステアリング方向型制御弁22を作動させて、液圧流体をエンジン被駆動ポンプ24及び供給導管26から一対のモータ導管28、30の何れか一方に供給する。供給導管26からモータ導管28又は30の一方を通じて伝達された高圧流体は、パワーステアリングモータ31を作動させて、ステアリング可能な車の車輪を一方向又は別の方向に方向変更させる。
【0010】
これと同時に、モータ導管28又は30の何れか他方、制御弁22、戻り導管34、36及び参照番号38で概略図的に示した速度応答型制御装置を通じて流体がモータ31からリザーバ32まで伝達される。
【0011】
このように、戻り導管36は、流体をステアリング弁22から速度応答型制御装置38に伝達する。戻り導管34は、流体をステアリング弁22及び速度応答型制御装置38からリザーバ32に伝達する。導管230は、ポンプ24からの流体を速度応答型制御装置38に伝達する。
【0012】
制御弁22は、内側回転弁部材40と、外側回転弁部材又はスリーブ42とを備えている。外側弁部材42は、内側弁部材40を取り囲んでいる。内側弁部材40及び外側弁部材42は、共通の中心軸線46の周りで、(a)互いに対し且つ(b)ハウジング44に対して回転可能である。
【0013】
内側弁部材40は、ステアリングハンドル18と接続された円筒状の入力部材又は弁軸50の一部分に形成されている。外側弁部材42は、正反対に(diametrically)向き合った一対のヒッチピン(hitch pin)56により従動部材すなわちピニオン54と接続されている。従動部材54は、ハウジング44内でベアリング58、60により回転可能に支持されている。従動部材54は、ラック66の歯付き部分とかみ合い係合したピニオン歯車部分64を有している。ラック66は、当該技術分野で周知であるように、パワーステアリングモータ31及び車のステアリング可能な車輪に駆動可能に接続されている。
【0014】
内側弁部材40及び外側弁部材42は、当該技術分野で周知の弾性的な捩れバーばね51(図1に一部分のみ図示)と、従動部材54の一端における止め部(dogs)57及び入力部材50の一端における股部分(tines)59により画定された駆動機構55とを通じて駆動可能に相互に接続されている。止め部57及び股部分59は、ラック66を変位させるために必要とされるピニオン歯車部分64のトルクが捩れバー51を撓ませるのに必要なトルクを上廻るとき、入力部材50が従動部材54に対して制限された回転動作するのを許容する。従って、入力部材50は、捩れバー51の変位によって、従動部材54に対し数度だけ変位することができる。
【0015】
外側弁部材42は、ヒッチピン56によって従動部材54に対し回転しないように固定されている。従って、入力部材50及び内側弁部材40は、従動部材54及び外側弁部材42に対し僅かに回転することができる。止め具及び股部分駆動機構55の制限内での相対的な回転量は、捩れバー51のトルク、及び従動部材54並びに入力部材50のようなマニュアルステアリング駆動ラインのその他の構成要素のトルクに比例する。入力部材50と外側弁部材42との間のこの相対的回転を使用して、ポンプ24からステアリングモータ31への液圧流体の流れを制御する。
【0016】
ポンプ24は定容積形ポンプ(fixed positive displacement pump)である。制御弁22は中央開放型である。このため、制御弁22が当初の位置、すなわち不作動中立位置にあるとき、すなわち、ステアリングの要求が存在しないとき、ポンプ24からの流体の流れは、制御弁22により戻り導管34、36及びリザーバ32に向けられる。従って、流体は、ポンプ24により低圧力にて弁22を通して循環され且つリザーバ32に戻される。
【0017】
ステアリングハンドル18を回し且つ弁軸50を回転させると、車のタイヤが地面又は路面に対して摩擦可能に係合することに起因するラック66の変位に対する十分な抵抗力が存在するならば、内側弁部材40は、軸線46の周りで外側弁部材42に対して回転する。この相対的な回転は、内側弁部材40における弁作用端縁をスリーブ42における弁作用端縁に対して動かし、既知の仕方にて、ポンプ24からより高圧の流体を要求し且つポンプ24からのその高圧の流体をモータ導管28又は30の一方に向け、また、他方のモータ導管からの流体をリザーバ32に向ける。
【0018】
パワーステアリングモータ31が作動すると、モータ31に対するロッドでもあるラック66は、ピニオン64及び従動部材54を回転させる。この従動部材54の回転は、捩れバー51からのトルクと共に、外側弁部材42を内側弁部材40に対して回転させ、弁22をその開放した中央の中立位置まで戻す傾向となる。モータ31が作動してステアリング可能な車の車輪を内側弁部材40の回転程度に対応する程度まで方向変更させると、ラック66の動きに起因する従動部材54の回転のフィードバックにより、ピニオン64は、外側弁部材42を内側弁部材に対するその当初の位置まで動かすのに十分な距離だけ回転される。これが行なわれると、モータシリンダチャンバ72、74内の流体圧力は降下し且つ等しくなり、モータ31の作動は停止する。
【0019】
ポンプ24からの加圧流体は、外側弁部材42に形成された環状の中央溝80に伝達される。流体は、正反対に向き合った一対の通路82、84を通じて弁部材42の内部に流れる。内側弁部材40及び外側弁部材42は、同一の構造を有するようにすることができ且つ1981年7月7日付けで発行された、「パワーステアリング弁及びその製造方法(Power Steering Valveand Method of Making Same)」という名称の米国特許第4,276,812号に記載されたものと同一の仕方にて互いに且つ捩れバー51と協働するようにする。しかし、内側弁部材40及び外側弁部材42は、所望であるならば、異なる構造であるようにしてもよい。
【0020】
制御弁22は、「4ランド」型弁とすることができる。内側弁部材40は、モータ31へ及び該モータ31からの流体の流れを制御し得るように外側弁部材42の内部に形成された軸方向に伸びる4つの溝の端縁と協働する、4つの弁作用ランド部を形成する丸味を付けた端縁を有する全体として四角形の断面形状をしている。外側弁部材42の内側における正反対に向き合った一対の溝の端部は、モータ導管28と接続された環状の外側溝88と流体的に連通する状態に接続されている。外側弁部材42の内側における正反対に向き合い且つ軸方向に伸びる第二の対の溝は、外側弁部材に形成され且つモータ導管30と接続された環状の外側溝90と流体的に連通する状態に接続されている。
【0021】
捩れバー51の一端は、弁軸50に接続され、捩れバーの他端は、従動部材54に接続されている。捩れバー51は、車のステアリング作動中、トルクを受けたときに弾性的に撓み、内側弁部材40と外側弁部材42との間の相対的な回転を可能にし、また、当該技術分野で周知であるように、トルクが存在しないとき、内側弁部材40及び外側弁部材42をその最初の位置に付勢する。
【0022】
制御弁22を作動させるのに必要なトルクは、車の速度の増加に伴って増大する。比較的低速な車の速度時、内側弁部材40及び外側弁部材42の相対的な回転は、捩れバー51のばね定数によって制御され、且つ内側弁部材40を外側弁部材42に対し回転させるのに比較的小さいトルクを必要とするのみであるから、液圧支援モータ31を作動させて、ステアリングの感触はよりマニュアルでないように感じる。より高速度の車の速度時、制御装置38により、流体圧力は摺動可能な環状の力伝達部材116に作用する。部材116は、入力部材50、カムアセンブリ120及び外側弁部材42と駆動可能に接続され、該外側弁部材42は捩れバー51と協働し、内側弁部材40を外側弁部材42に対して回転させるのに必要なより大きいトルクを必要とし、このためステアリング感触はよりマニュアルであるように感じる。
【0023】
力伝達部材すなわち摺動体116は、パワーステアリング制御弁ハウジング44内に配置されている。該力伝達部材116は、内側弁部材40及び弁軸50と共にその中心軸線46の周りを回転し且つ弁軸50に沿って軸方向に可動である。
【0024】
該力伝達部材116は、カムアセンブリ120によって外側弁部材42に接続されている。該カムアセンブリ120は、力伝達部材116における複数の下向きのカム面122と、外側弁部材42における複数の上向きのカム面124と、カム面122及び124の間に配置される、複数の、好ましくは各々4つのボール又は球状カム要素126とを備えている。しかし、所望であるならば、カム面126及びカム面122、124の数はより多数とし又はより少数としてもよい。
【0025】
力伝達部材116は、弁軸50に接続されたカラー232と摺動可能な力伝達部材116との間に作用するばね130によって外側弁部材42に向けて軸方向に付勢される。ばね130によって力伝達部材116に対して加えられた力は、カム面122、124をボール126の両側部に対して付勢し、また、ボールをカム面122、124上に保ち且つ中心決めする。
【0026】
力伝達部材116の環状上面142及び環状下面144は、ハウジング44の円筒状内側面134及び弁軸50の円筒状外面135と協働し、力伝達部材116の軸方向両側部にチャンバ98及び環状の圧力チャンバ136jを部分的に画定する。内側弁部材40内で正反対に向き合った一対の開口部94は、内側弁部材40内を軸方向に伸びる中央通路に対して半径方向内方に伸びており、この内側弁部材40内には、(a)捩れバー51が配置され、また、(b)この内側弁部材は、軸方向に伸びる中央通路から半径方向外方に伸びる開口部138を通じて液圧流体をチャンバ136に伝達するために使用される。
【0027】
圧力チャンバ136は、戻り導管36、34及び速度応答型制御装置38によってリザーバ32に接続される。圧力チャンバ136から、流体は戻り導管36により速度応答型制御装置38に接続され、また、速度応答型制御装置38から戻り導管34によりリザーバ32に接続される。
【0028】
力伝達部材116は、ハウジング44の内側面134と全体として流体密に嵌合している。チャンバ98は、戻り導管34によりリザーバ32と流体的に連通する状態に接続されている。このように、圧力チャンバ136からチャンバ98内に漏洩する全ての流体はリザーバ32に伝達されて戻る。
【0029】
ばね130をチャンバ136内に配置した状態で本発明の好ましい実施の形態が示されているが、ばね130は使用しなくてもよい。ばねが全く存在しない場合、チャンバ136の軸方向長さを短くすることでステアリング制御弁ハウジング44の長さを短縮することができる。
【0030】
ハウジング44及び外側弁部材42に対する弁軸50及び内側弁部材40の回転は、捩れバー51のばね定数と、ばね130によって力伝達部材116に加わる軸方向力及び環状面142に対して加えられる流体圧力の力の組み合わせとに関係した力による抵抗を受ける。
【0031】
ボール126は、力伝達部材116と外側弁部材42との間の駆動接続部として機能する。内側弁部材40が回転すると、力伝達部材116及び外側弁部材42内のカム面122、124は、力伝達部材116及び外側弁部材42に対してボール126に軸方向力及び接線方向力を発生させる。これらの力は、(a)車の運転者が感じる、ステアリングコラム内の追加的なトルク、及び(b)内側弁部材40及び外側弁部材42の相対的な回転に対する抵抗力に変換する。
【0032】
内側弁部材40と外側弁部材42との間の相対的な回転により、球状要素126はカム面122、124上を転がり、このため、力伝達部材116を外側弁部材42の一端146から離れて軸方向に動かす傾向となる。勿論、力伝達部材116を外側弁部材42から離れて軸方向に動かすのに必要な力は、力伝達部材116を外側弁部材42に向けて付勢する正味力の関数(function ofthe net force)として変化する。このため、力伝達部材116をボール126に対して押し付ける正味力が大きければ大きい程、弁軸50及び内側弁部材40を外側弁部材42に対し回転させるのに必要な力は益々増大する。
【0033】
速度応答型制御装置38は、ステアリング作用及び車の速度に応答してチャンバ136内の流体圧力を制御する。該速度応答型制御装置38は、戻り導管36によってハウジング44内のチャンバ136と流体的に連通する状態に接続される。
【0034】
エンジンのアイドリング時及び比較的低速の車の速度時、戻り導管36及びチャンバ136内には比較的低圧の流体圧力が存在する。エンジンのアイドリング時及び低速な車の速度時、ばね130の力及びチャンバ136内の低い流体圧力は、力伝達部材116をカム要素126に向けて付勢する。このため、弁軸50と外側弁部材42との間の相対的な回転に対する抵抗力は殆ど存在せず、ステアリング力の感触はよりマニュアルでないように感じる。
【0035】
車の速度が比較的速いとき、チャンバ136内の圧力は最大値にあり、弁軸50及び外側弁部材42の相対的回転に対する抵抗値は最大となり、また、提供される液圧支援はより少なく且つステアリングはよりマニュアルのような感触となる。
【0036】
チャンバ136内の流体圧力の変化は、弁スリーブ42に加わる軸方向力に影響を与える。チャンバ136内の圧力が比較的低圧であるとき、制御弁22内の流体圧力は、弁スリーブ42を付勢して、図面に見て上方向にそのハウジング44内で軸方向に動かす傾向となる。かかる動作時、弁スリーブ42とハウジング44との間の環状スペースを密封する、図2に図示したもののようなシール160は、その溝外に付勢され且つ弁スリーブとハウジングとの間の環状スペースに入る。このことはシール160の密封機能に悪影響を与える可能性がある。
【0037】
本発明によれば、弁スリーブ42の軸方向への動きは、弁スリーブをヒッチピン56と組み合わせた後、弁スリーブ42上に配置されたスナップリング170によって制限される。ピニオン54内に押し込み嵌合されたヒッチピン56が弁スリーブ42の下端部分164の軸方向伸長スロット162内に動く迄、該弁スリーブを軸方向に摺動させることにより、弁スリーブ42(図2及び図3)は、最初に、制御弁22内に組付けられる。図2及び図3には、ピン/スロットアセンブリの1つが図示されている。このようにヒッチピン56がスロット162内に係合することは、弁スリーブ42を従動する仕方にてピニオン54と回転可能に接続することになる。しかし、このアセンブリの最初の状態において、弁スリーブ42は、制御弁22内での軸方向力に応答して、ヒッチピン56から離れて軸方向に、すなわち図2及び図3に見て上方向に可動である。
【0038】
スナップリング170は、弁スリーブ42の溝172内に受け入れられる。該溝172は、弁スリーブの下端部分164内で弁スリーブ42の外周の周りを360°伸びる。溝172は、2つのスロット162を貫通して伸びており、このため、これらの2つのスロットにて不連続的である。スナップリングが溝内に配置されたとき、スナップリング170が2つのヒッチピン56に係合するように、溝172が配置されている。
【0039】
ステアリング装置12が作動する間、弁スリーブ42を図2及び図3に見て下方向に動かす傾向の力は、ヒッチピン56がスロット162の閉塞端と係合することによる反作用を受ける。弁スリーブ42を図2及び図3に見て上方向に動かす傾向の力は、スナップリング170がヒッチピン56と係合することによる反作用を受ける。スナップリング170は、ヒッチピン56と係合して、弁スリーブ42がピニオン54及び弁コア40に対してこの方向に向けて軸方向に動くのを制限する。このことは、シール160が弁スリーブ42とハウジング44との間の空隙内に押し出されるのを阻止する。
【0040】
本発明の上記の説明から、当該技術分野の当業者は、本発明の改良、変更及び改変例が認識されよう。当該技術分野の範囲に属するかかる改良、変更及び改変例は、特許請求の範囲に包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワーステアリング制御弁を備える、車の流体パワー支援ラック・ピニオンステアリング装置の一部分の概略図である。
【図2】図1のステアリング装置の一部分の拡大断面図である。
【図3】図1のステアリング装置の一部分の更なる概略図である。
【符号の説明】
12 車の流体パワー支援ラック・ピニオンステアリング装置
16 シール 18 ステアリングハンドル
22 液圧パワーステアリング指向型制御弁
24 エンジン被駆動ポンプ 26 供給導管
28、30 モータ導管 31 パワーステアリングモータ
32 リザーバ 34、36 戻り導管
38 速度感応型制御装置 40 内側回転弁部材/弁コア
42 外側回転弁部材/弁スリーブ
44 パワーステアリング制御弁ハウジング
46 中心軸線 50 弁軸/入力部材
51 捩れバー 54 ピニオン/従動部材
55 駆動機構/股部分駆動機構 56 ヒッチピン
57 止め部 58、60 ベアリング
59 股部分 64 ピニオン歯車部分
66 ラック 72、74 モータシリンダチャンバ
80 環状の中央溝 82、84 通路
88、90 環状の外側溝 94 開口部
98 チャンバ 116 力伝達部材
120 カムアセンブリ 122、124 カム面
126 ボール又は球状カム要素 130 ばね
134 円筒状内側面 135 円筒状外側面
136 チャンバ 138 開口部
142 環状上面 144 環状下面
146 外側弁部材の一端 160 シール
162 軸方向伸長スロット 164 弁スリーブの下端部分
170 スナップリング 172 溝
230 導管 232 カラー

Claims (4)

  1. ステアリング可能な車輪を有する車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置において、
    車のステアリング連結機構に接続されたラック(66)であって、該ラックが動くとき、前記ステアリング連結機構を動かしてステアリング可能な車輪(18)の方向変更を行なう前記ラック(66)と、
    前記ラック(66)とかみ合い係合した回転可能なピニオン(54、64)と、
    弁スリーブ(42)に対して回転可能な弁コア(40)を備える制御弁(22)と、
    前記弁スリーブ(42)を前記ピニオン(54、64)と回転可能に接続する第一の部分(56)であって、前記弁スリーブ(42)のスロット(162)内に受け入れられる前記第一の部分(56)と、
    車の速度が増すとき、前記弁スリーブ(42)上に軸方向力を加えることにより前記弁コア(40)と前記弁スリーブ(42)との間の相対的な回転に抵抗する機構(122、124、126)と、
    前記弁コア(40)に対する前記弁スリーブ(42)の軸方向への動きに抵抗し得るように前記弁スリーブ(42)上に設けられた第二の部分(170)とを備え、
    前記第二の部分(170)が、前記弁スリーブ(42)の溝(172)内に受け入れられたスナップリング(170)であり、前記溝(172)が前記スロット(162)を横断して伸び、前記スナップリング(170)が前記第一の部分(56)と係合して前記弁スリーブ(42)の軸方向への動きを制限するようにしており、
    前記スロット(162)は、第1の所定距離だけ離れて平行に対向する2つの対向内面(162a)と、半円形底部(162b)とを具備し、また前記第一の部分(56)は前記第1の所定距離に略等しい第2の所定直径の円形断面を有し、前記第一の部分(56)が前記スロット(162)内に前記対向内面(162a)を介して前記半円形底部(162b)に挿入されている、
    流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置。
  2. ステアリング可能な車輪を有する車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置において、
    車のステアリング連結機構に接続されたラック(66)であって、該ラックが動くとき、前記ステアリング連結機構を動かしてステアリング可能な車輪(18)の方向変更を行なう前記ラック(66)と、
    前記ラック(66)とかみ合い係合した回転可能なピニオン(54、64)と、
    弁スリーブ(42)に対して回転可能な弁コア(40)を備える制御弁(22)と、
    前記弁スリーブ(42)を前記ピニオン(54、64)と回転可能に接続する第一の部分(56)と、
    車の速度が増すとき、前記弁スリーブ(42)上に軸方向力を加えることにより前記弁コア(40)と前記弁スリーブ(42)との間の相対的な回転に抵抗する機構(122、124、126)と、
    前記弁コア(40)に対する前記弁スリーブ(42)の軸方向への動きに抵抗し得るように前記弁スリーブ(42)上に設けられた第二の部分(170)とを備え、
    前記第一の部分(56)が、前記ピニオン(54、64)に固定され且つ前記弁スリーブ(42)のスロット(162)内に受け入れられたピン(56)であり、前記第二の部分(170)が、前記スロット(162)を横断して伸びて該スロット(162)内にある前記ピン(56)の移動に抵抗し、これにより前記弁スリーブ(42)の前記弁コア(40)に対する軸方向への動きに抵抗しており、
    前記スロット(162)は、第1の所定距離だけ離れて平行に対向する2つの対向内面(162a)と、半円形底部(162b)とを具備し、また前記第一の部分(56)は前記第1の所定距離に略等しい第2の所定直径の円形断面を有し、前記第一の部分(56)が前記スロット(162)内に前記対向内面(162a)を介して前記半円形底部(162b)に挿入されている、
    流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置。
  3. 請求項2に記載のステアリング装置において、
    前記第二の部分(170)がリング(170)である、ステアリング装置。
  4. 請求項3に記載のステアリング装置において、
    前記リング(170)は、前記弁スリーブ(42)の溝(172)内に受け入れられたスナップリング(170)である、ステアリング装置。
JP2002019337A 2001-01-29 2002-01-29 車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置 Expired - Fee Related JP3607895B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/772140 2001-01-29
US09/772,140 US6431306B1 (en) 2001-01-29 2001-01-29 Power steering valve with valve sleeve retainer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002264829A JP2002264829A (ja) 2002-09-18
JP3607895B2 true JP3607895B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=25094039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002019337A Expired - Fee Related JP3607895B2 (ja) 2001-01-29 2002-01-29 車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6431306B1 (ja)
EP (1) EP1227026A3 (ja)
JP (1) JP3607895B2 (ja)
KR (1) KR100479531B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050053420A1 (en) * 2003-08-29 2005-03-10 Brian Blaszynski Ball joint seal for a ball joint assembly
US7389848B2 (en) * 2003-09-10 2008-06-24 Ford Global Technologies, Llc Hydraulic power steering assistant

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4276812A (en) 1978-03-27 1981-07-07 Trw Inc. Power steering valve and method of making the same
US4819545A (en) * 1987-07-28 1989-04-11 Trw Inc. Power steering system
US4877100A (en) * 1987-09-16 1989-10-31 Jidosha Kiki Co., Ltd. Hydraulic reaction force apparatus for power steering system
JPH0392477A (ja) * 1989-09-04 1991-04-17 Jidosha Kiki Co Ltd 動力舵取装置の油圧反力装置
JP2898363B2 (ja) * 1990-06-26 1999-05-31 カヤバ工業株式会社 パワーステアリング装置
US5070957A (en) * 1990-11-20 1991-12-10 General Motors Corporation Variable effort automotive power steering gear
US5293954A (en) 1992-09-18 1994-03-15 Trw Inc. Power steering system
JP3182472B2 (ja) * 1993-06-10 2001-07-03 本田技研工業株式会社 パワーステアリング装置
KR100239908B1 (ko) * 1996-05-23 2000-01-15 요시다 도시오 래크 피니언식 동력 조향 장치
US6035957A (en) 1997-09-22 2000-03-14 Trw Inc. Power steering control valve balancing
JP3755980B2 (ja) * 1998-01-28 2006-03-15 株式会社ジェイテクト 動力舵取装置の油圧制御弁

Also Published As

Publication number Publication date
EP1227026A2 (en) 2002-07-31
KR100479531B1 (ko) 2005-03-31
JP2002264829A (ja) 2002-09-18
KR20020063497A (ko) 2002-08-03
EP1227026A3 (en) 2003-07-09
US20020100633A1 (en) 2002-08-01
US6431306B1 (en) 2002-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4819545A (en) Power steering system
US5517096A (en) Power steering system
JP2750112B2 (ja) パワーステアリングシステム
US5291963A (en) Power steering system
JP3607895B2 (ja) 車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置
JP3246813B2 (ja) パワーステアリング装置
EP0672574B1 (en) Power steering system
US6237464B1 (en) Centering mechanism for a power steering control valve
US6105711A (en) Power steering system
JP2000016319A (ja) 動力舵取制御弁の組立方法
JP3824099B2 (ja) 油圧式パワーステアリング装置の操舵力制御装置
JP2622359B2 (ja) 車のステアリング装置
AU666630B2 (en) Power steering system
JP3165448B2 (ja) 弁要素の間に可変バイアスを有するパワーステアリング装置
JP3901240B2 (ja) 油圧式パワーステアリング装置の操舵力制御装置
JPS6312041Y2 (ja)
KR200344048Y1 (ko) 차량용 파워 스티어링 장치의 밸브 어셈블리 장치
JPH068841A (ja) 油圧パワーステアリング装置用ロータリー式制御バルブ
JPH1016802A (ja) 車両用操舵制御装置
JPH0194067A (ja) ロータリ型ステアリングバルブ
JPH02169371A (ja) 動力舵取装置
JPH0154228B2 (ja)
JPH07232658A (ja) パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040607

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041008

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees