JP2002264829A - 車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置 - Google Patents

車用の流体パワー支援のラック・ピニオンステアリング装置

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JP2002264829A JP2002019337A JP2002019337A JP2002264829A JP 2002264829 A JP2002264829 A JP 2002264829A JP 2002019337 A JP2002019337 A JP 2002019337A JP 2002019337 A JP2002019337 A JP 2002019337A JP 2002264829 A JP2002264829 A JP 2002264829A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】反力チャンバー内の流体圧力変動による弁スリ
ーブとハウジング間のシールの破損防止をはかる。 【解決手段】 ラック・ピニオンステアリング装置12
は、車のステアリング連結機構に接続されたラック66
であって、該ラックが動いたときステアリング連結機構
を動かしてステアリング可能な車輪の方向変更を行なう
上記ラック66を備えている。回転可能なピニオン64
がラック66とかみ合い係合している。ステアリング装
置12は、また、弁スリーブ42に対し回転可能な弁コ
ア40を備える制御弁22も含んでいる。第一の部分5
6は弁スリーブ42をピニオン64と回転可能に接続す
る。機構38は、車の速度が増加するのに伴い、弁スリ
ーブに軸方向力を加えることにより弁コア40と弁スリ
ーブ42との間の相対的な回転に抵抗する。弁スリーブ
42における第二の部分170は弁コア40に対する弁
スリーブの軸方向への動きに抵抗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車のパワーステア
リング装置、より具体的には、パワーステアリング制御
弁の作動に対する抵抗力が車の速度の増加に伴って増大
する車の液圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転制御弁を有する車のパワーステアリ
ング装置は、米国特許第5,293,954号に記載さ
れている。弁は、外側弁部材又はスリーブに対して同軸
状で且つ該外側弁部材又はスリーブに対して回転可能で
ある、内側弁部材を有する。ステアリング可能な車の車
輪を方向変更させるべくパワーステアリングモータを作
動させるため、内側弁部材を外側弁部材に対して回転さ
せる。内側弁部材を外側弁部材に対して回転させるのに
必要なトルクを調節する流体圧力反動チャンバが提供さ
れる。車の速度が増すに伴って反動チャンバ内の流体圧
力が上昇し、内側弁部材が外側弁部材に対して回転する
ことに対し車の運転者が感じる抵抗力を増大させる。
【0003】ピニオン内に圧力嵌めされたヒッチピンが
弁スリーブの端部の軸方向伸長スロット内に動く迄、軸
方向に摺動させることにより、弁スリーブは制御弁内に
組み立てられる。ヒッチピンがスロット内に係合するこ
とにより、弁スリーブは従動する仕方にてピニオンと回
転可能に接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反動チャンバ内の流体
圧力の変化は、弁スリーブに作用する力に影響を与え
る。これらの力は、弁スリーブを付勢して、ヒッチピン
及びピニオンに対してそのハウジング内で軸方向に動か
す。かかる動作時、弁スリーブとハウジングとの間に配
置されたシールは、その溝外に押し出され、弁スリーブ
とハウジングとの間の環状スペース内に入る。このこと
は、シールに悪影響を与える可能性がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
可能な車輪を有する車用の流体パワー支援ラック・ピニ
オンステアリング装置である。このステアリング装置
は、ラックであって、該ラックが動いたとき、ステアリ
ング連結機構を動かしてステアリング可能な車輪の方向
を変更すべく車のステアリング連結機構と接続された上
記ラックを備えている。回転可能なピニオンは、ラック
とかみ合い係合している。また、該ステアリング装置
は、弁スリーブに対して回転可能な弁コアを備える制御
弁も備えている。
【0006】第一の部分は、弁スリーブをピニオンと回
転可能に接続する。弁スリーブに軸方向力を付与するこ
とにより、機構は、車の速度が増すとき、弁コアと弁ス
リーブとの間の相対的回転に抵抗する。弁スリーブの第
二の部分は、弁スリーブが弁コアに対して軸方向に動く
のに抵抗する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の上記及びその他の特徴
は、添付図面を参照しつつ、以下の説明を読むことによ
り当該技術分野の当業者に明らかになるであろう。
【0008】本発明は、車のパワーステアリング装置、
より具体的には、パワーステアリング制御弁の作動に対
する抵抗力が車の速度の増加に伴って増大する、車の液
圧パワーステアリング装置に関する。本発明の1つの代
表例として、図1には、車の流体パワー支援ラック・ピ
ニオンステアリング装置12が図示されている。
【0009】該ステアリング装置12は、米国特許第
5,293,954号に記載された型式のものであり、
車の運転者がステアリングハンドル18を回したとき、
ステアリング可能な車の車輪(図示せず)を方向変更さ
せるように作動可能である。ステアリングハンドル18
を回すと、液圧パワーステアリング方向型制御弁22を
作動させて、液圧流体をエンジン被駆動ポンプ24及び
供給導管26から一対のモータ導管28、30の何れか
一方に供給する。供給導管26からモータ導管28又は
30の一方を通じて伝達された高圧流体は、パワーステ
アリングモータ31を作動させて、ステアリング可能な
車の車輪を一方向又は別の方向に方向変更させる。
【0010】これと同時に、モータ導管28又は30の
何れか他方、制御弁22、戻り導管34、36及び参照
番号38で概略図的に示した速度応答型制御装置を通じ
て流体がモータ31からリザーバ32まで伝達される。
【0011】このように、戻り導管36は、流体をステ
アリング弁22から速度応答型制御装置38に伝達す
る。戻り導管34は、流体をステアリング弁22及び速
度応答型制御装置38からリザーバ32に伝達する。導
管230は、ポンプ24からの流体を速度応答型制御装
置38に伝達する。
【0012】制御弁22は、内側回転弁部材40と、外
側回転弁部材又はスリーブ42とを備えている。外側弁
部材42は、内側弁部材40を取り囲んでいる。内側弁
部材40及び外側弁部材42は、共通の中心軸線46の
周りで、(a)互いに対し且つ(b)ハウジング44に
対して回転可能である。
【0013】内側弁部材40は、ステアリングハンドル
18と接続された円筒状の入力部材又は弁軸50の一部
分に形成されている。外側弁部材42は、正反対に(d
iametrically)向き合った一対のヒッチピ
ン(hitch pin)56により従動部材すなわち
ピニオン54と接続されている。従動部材54は、ハウ
ジング44内でベアリング58、60により回転可能に
支持されている。従動部材54は、ラック66の歯付き
部分とかみ合い係合したピニオン歯車部分64を有して
いる。ラック66は、当該技術分野で周知であるよう
に、パワーステアリングモータ31及び車のステアリン
グ可能な車輪に駆動可能に接続されている。
【0014】内側弁部材40及び外側弁部材42は、当
該技術分野で周知の弾性的な捩れバーばね51(図1に
一部分のみ図示)と、従動部材54の一端における止め
部(dogs)57及び入力部材50の一端における股
部分(tines)59により画定された駆動機構55
とを通じて駆動可能に相互に接続されている。止め部5
7及び股部分59は、ラック66を変位させるために必
要とされるピニオン歯車部分64のトルクが捩れバー5
1を撓ませるのに必要なトルクを上廻るとき、入力部材
50が従動部材54に対して制限された回転動作するの
を許容する。従って、入力部材50は、捩れバー51の
変位によって、従動部材54に対し数度だけ変位するこ
とができる。
【0015】外側弁部材42は、ヒッチピン56によっ
て従動部材54に対し回転しないように固定されてい
る。従って、入力部材50及び内側弁部材40は、従動
部材54及び外側弁部材42に対し僅かに回転すること
ができる。止め具及び股部分駆動機構55の制限内での
相対的な回転量は、捩れバー51のトルク、及び従動部
材54並びに入力部材50のようなマニュアルステアリ
ング駆動ラインのその他の構成要素のトルクに比例す
る。入力部材50と外側弁部材42との間のこの相対的
回転を使用して、ポンプ24からステアリングモータ3
1への液圧流体の流れを制御する。
【0016】ポンプ24は定容積形ポンプ(fixed
positive displacement pu
mp)である。制御弁22は中央開放型である。このた
め、制御弁22が当初の位置、すなわち不作動中立位置
にあるとき、すなわち、ステアリングの要求が存在しな
いとき、ポンプ24からの流体の流れは、制御弁22に
より戻り導管34、36及びリザーバ32に向けられ
る。従って、流体は、ポンプ24により低圧力にて弁2
2を通して循環され且つリザーバ32に戻される。
【0017】ステアリングハンドル18を回し且つ弁軸
50を回転させると、車のタイヤが地面又は路面に対し
て摩擦可能に係合することに起因するラック66の変位
に対する十分な抵抗力が存在するならば、内側弁部材4
0は、軸線46の周りで外側弁部材42に対して回転す
る。この相対的な回転は、内側弁部材40における弁作
用端縁をスリーブ42における弁作用端縁に対して動か
し、既知の仕方にて、ポンプ24からより高圧の流体を
要求し且つポンプ24からのその高圧の流体をモータ導
管28又は30の一方に向け、また、他方のモータ導管
からの流体をリザーバ32に向ける。
【0018】パワーステアリングモータ31が作動する
と、モータ31に対するロッドでもあるラック66は、
ピニオン64及び従動部材54を回転させる。この従動
部材54の回転は、捩れバー51からのトルクと共に、
外側弁部材42を内側弁部材40に対して回転させ、弁
22をその開放した中央の中立位置まで戻す傾向とな
る。モータ31が作動してステアリング可能な車の車輪
を内側弁部材40の回転程度に対応する程度まで方向変
更させると、ラック66の動きに起因する従動部材54
の回転のフィードバックにより、ピニオン64は、外側
弁部材42を内側弁部材に対するその当初の位置まで動
かすのに十分な距離だけ回転される。これが行なわれる
と、モータシリンダチャンバ72、74内の流体圧力は
降下し且つ等しくなり、モータ31の作動は停止する。
【0019】ポンプ24からの加圧流体は、外側弁部材
42に形成された環状の中央溝80に伝達される。流体
は、正反対に向き合った一対の通路82、84を通じて
弁部材42の内部に流れる。内側弁部材40及び外側弁
部材42は、同一の構造を有するようにすることができ
且つ1981年7月7日付けで発行された、「パワース
テアリング弁及びその製造方法(Power Stee
ring Valveand Method of M
aking Same)」という名称の米国特許第4,
276,812号に記載されたものと同一の仕方にて互
いに且つ捩れバー51と協働するようにする。しかし、
内側弁部材40及び外側弁部材42は、所望であるなら
ば、異なる構造であるようにしてもよい。
【0020】制御弁22は、「4ランド」型弁とするこ
とができる。内側弁部材40は、モータ31へ及び該モ
ータ31からの流体の流れを制御し得るように外側弁部
材42の内部に形成された軸方向に伸びる4つの溝の端
縁と協働する、4つの弁作用ランド部を形成する丸味を
付けた端縁を有する全体として四角形の断面形状をして
いる。外側弁部材42の内側における正反対に向き合っ
た一対の溝の端部は、モータ導管28と接続された環状
の外側溝88と流体的に連通する状態に接続されてい
る。外側弁部材42の内側における正反対に向き合い且
つ軸方向に伸びる第二の対の溝は、外側弁部材に形成さ
れ且つモータ導管30と接続された環状の外側溝90と
流体的に連通する状態に接続されている。
【0021】捩れバー51の一端は、弁軸50に接続さ
れ、捩れバーの他端は、従動部材54に接続されてい
る。捩れバー51は、車のステアリング作動中、トルク
を受けたときに弾性的に撓み、内側弁部材40と外側弁
部材42との間の相対的な回転を可能にし、また、当該
技術分野で周知であるように、トルクが存在しないと
き、内側弁部材40及び外側弁部材42をその最初の位
置に付勢する。
【0022】制御弁22を作動させるのに必要なトルク
は、車の速度の増加に伴って増大する。比較的低速な車
の速度時、内側弁部材40及び外側弁部材42の相対的
な回転は、捩れバー51のばね定数によって制御され、
且つ内側弁部材40を外側弁部材42に対し回転させる
のに比較的小さいトルクを必要とするのみであるから、
液圧支援モータ31を作動させて、ステアリングの感触
はよりマニュアルでないように感じる。より高速度の車
の速度時、制御装置38により、流体圧力は摺動可能な
環状の力伝達部材116に作用する。部材116は、入
力部材50、カムアセンブリ120及び外側弁部材42
と駆動可能に接続され、該外側弁部材42は捩れバー5
1と協働し、内側弁部材40を外側弁部材42に対して
回転させるのに必要なより大きいトルクを必要とし、こ
のためステアリング感触はよりマニュアルであるように
感じる。
【0023】力伝達部材すなわち摺動体116は、パワ
ーステアリング制御弁ハウジング44内に配置されてい
る。該力伝達部材116は、内側弁部材40及び弁軸5
0と共にその中心軸線46の周りを回転し且つ弁軸50
に沿って軸方向に可動である。
【0024】該力伝達部材116は、カムアセンブリ1
20によって外側弁部材42に接続されている。該カム
アセンブリ120は、力伝達部材116における複数の
下向きのカム面122と、外側弁部材42における複数
の上向きのカム面124と、カム面122及び124の
間に配置される、複数の、好ましくは各々4つのボール
又は球状カム要素126とを備えている。しかし、所望
であるならば、カム面126及びカム面122、124
の数はより多数とし又はより少数としてもよい。
【0025】力伝達部材116は、弁軸50に接続され
たカラー232と摺動可能な力伝達部材116との間に
作用するばね130によって外側弁部材42に向けて軸
方向に付勢される。ばね130によって力伝達部材11
6に対して加えられた力は、カム面122、124をボ
ール126の両側部に対して付勢し、また、ボールをカ
ム面122、124上に保ち且つ中心決めする。
【0026】力伝達部材116の環状上面142及び環
状下面144は、ハウジング44の円筒状内側面134
及び弁軸50の円筒状外面135と協働し、力伝達部材
116の軸方向両側部にチャンバ98及び環状の圧力チ
ャンバ136jを部分的に画定する。内側弁部材40内
で正反対に向き合った一対の開口部94は、内側弁部材
40内を軸方向に伸びる中央通路に対して半径方向内方
に伸びており、この内側弁部材40内には、(a)捩れ
バー51が配置され、また、(b)この内側弁部材は、
軸方向に伸びる中央通路から半径方向外方に伸びる開口
部138を通じて液圧流体をチャンバ136に伝達する
ために使用される。
【0027】圧力チャンバ136は、戻り導管36、3
4及び速度応答型制御装置38によってリザーバ32に
接続される。圧力チャンバ136から、流体は戻り導管
36により速度応答型制御装置38に接続され、また、
速度応答型制御装置38から戻り導管34によりリザー
バ32に接続される。
【0028】力伝達部材116は、ハウジング44の内
側面134と全体として流体密に嵌合している。チャン
バ98は、戻り導管34によりリザーバ32と流体的に
連通する状態に接続されている。このように、圧力チャ
ンバ136からチャンバ98内に漏洩する全ての流体は
リザーバ32に伝達されて戻る。
【0029】ばね130をチャンバ136内に配置した
状態で本発明の好ましい実施の形態が示されているが、
ばね130は使用しなくてもよい。ばねが全く存在しな
い場合、チャンバ136の軸方向長さを短くすることで
ステアリング制御弁ハウジング44の長さを短縮するこ
とができる。
【0030】ハウジング44及び外側弁部材42に対す
る弁軸50及び内側弁部材40の回転は、捩れバー51
のばね定数と、ばね130によって力伝達部材116に
加わる軸方向力及び環状面142に対して加えられる流
体圧力の力の組み合わせとに関係した力による抵抗を受
ける。
【0031】ボール126は、力伝達部材116と外側
弁部材42との間の駆動接続部として機能する。内側弁
部材40が回転すると、力伝達部材116及び外側弁部
材42内のカム面122、124は、力伝達部材116
及び外側弁部材42に対してボール126に軸方向力及
び接線方向力を発生させる。これらの力は、(a)車の
運転者が感じる、ステアリングコラム内の追加的なトル
ク、及び(b)内側弁部材40及び外側弁部材42の相
対的な回転に対する抵抗力に変換する。
【0032】内側弁部材40と外側弁部材42との間の
相対的な回転により、球状要素126はカム面122、
124上を転がり、このため、力伝達部材116を外側
弁部材42の一端146から離れて軸方向に動かす傾向
となる。勿論、力伝達部材116を外側弁部材42から
離れて軸方向に動かすのに必要な力は、力伝達部材11
6を外側弁部材42に向けて付勢する正味力の関数(f
unction ofthe net force)と
して変化する。このため、力伝達部材116をボール1
26に対して押し付ける正味力が大きければ大きい程、
弁軸50及び内側弁部材40を外側弁部材42に対し回
転させるのに必要な力は益々増大する。
【0033】速度応答型制御装置38は、ステアリング
作用及び車の速度に応答してチャンバ136内の流体圧
力を制御する。該速度応答型制御装置38は、戻り導管
36によってハウジング44内のチャンバ136と流体
的に連通する状態に接続される。
【0034】エンジンのアイドリング時及び比較的低速
の車の速度時、戻り導管36及びチャンバ136内には
比較的低圧の流体圧力が存在する。エンジンのアイドリ
ング時及び低速な車の速度時、ばね130の力及びチャ
ンバ136内の低い流体圧力は、力伝達部材116をカ
ム要素126に向けて付勢する。このため、弁軸50と
外側弁部材42との間の相対的な回転に対する抵抗力は
殆ど存在せず、ステアリング力の感触はよりマニュアル
でないように感じる。
【0035】車の速度が比較的速いとき、チャンバ13
6内の圧力は最大値にあり、弁軸50及び外側弁部材4
2の相対的回転に対する抵抗値は最大となり、また、提
供される液圧支援はより少なく且つステアリングはより
マニュアルのような感触となる。
【0036】チャンバ136内の流体圧力の変化は、弁
スリーブ42に加わる軸方向力に影響を与える。チャン
バ136内の圧力が比較的低圧であるとき、制御弁22
内の流体圧力は、弁スリーブ42を付勢して、図面に見
て上方向にそのハウジング44内で軸方向に動かす傾向
となる。かかる動作時、弁スリーブ42とハウジング4
4との間の環状スペースを密封する、図2に図示したも
ののようなシール160は、その溝外に付勢され且つ弁
スリーブとハウジングとの間の環状スペースに入る。こ
のことはシール16の密封機能に悪影響を与える可能性
がある。
【0037】本発明によれば、弁スリーブ42の軸方向
への動きは、弁スリーブをヒッチピン56と組み合わせ
た後、弁スリーブ42上に配置されたスナップリング1
70によって制限される。ピニオン54内に押し込み嵌
合されたヒッチピン56が弁スリーブ42の下端部分1
64の軸方向伸長スロット162内に動く迄、該弁スリ
ーブを軸方向に摺動させることにより、弁スリーブ42
(図2及び図3)は、最初に、制御弁22内に組付けら
れる。図2及び図3には、ピン/スロットアセンブリの
1つが図示されている。このようにヒッチピン56がス
ロット162内に係合することは、弁スリーブ42を従
動する仕方にてピニオン54と回転可能に接続すること
になる。しかし、このアセンブリの最初の状態におい
て、弁スリーブ42は、制御弁22内での軸方向力に応
答して、ヒッチピン56から離れて軸方向に、すなわち
図2及び図3に見て上方向に可動である。
【0038】スナップリング170は、弁スリーブ42
の溝172内に受け入れられる。該溝172は、弁スリ
ーブの下端部分164内で弁スリーブ42の外周の周り
を360°伸びる。溝172は、2つのスロット162
を貫通して伸びており、このため、これらの2つのスロ
ットにて不連続的である。スナップリングが溝内に配置
されたとき、スナップリング170が2つのヒッチピン
56に係合するように、溝172が配置されている。
【0039】ステアリング装置12が作動する間、弁ス
リーブ42を図2及び図3に見て下方向に動かす傾向の
力は、ヒッチピン56がスロット162の閉塞端と係合
することによる反作用を受ける。弁スリーブ42を図2
及び図3に見て上方向に動かす傾向の力は、スナップリ
ング170がヒッチピン56と係合することによる反作
用を受ける。スナップリング170は、ヒッチピン56
と係合して、弁スリーブ42がピニオン56及び弁コア
40に対してこの方向に向けて軸方向に動くのを制限す
る。このことは、シール160が弁スリーブ42とハウ
ジング44との間の空隙内に押し出されるのを阻止す
る。
【0040】本発明の上記の説明から、当該技術分野の
当業者は、本発明の改良、変更及び改変例が認識されよ
う。当該技術分野の範囲に属するかかる改良、変更及び
改変例は、特許請求の範囲に包含することを意図するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパワーステアリング制御弁を備え
る、車の流体パワー支援ラック・ピニオンステアリング
装置の一部分の概略図である。
【図2】図1のステアリング装置の一部分の拡大断面図
である。
【図3】図1のステアリング装置の一部分の更なる概略
図である。
【符号の説明】
12 車の流体パワー支援ラック・ピニオンステアリン
グ装置 16 シール 18 ステアリング
ハンドル 22 液圧パワーステアリング指向型制御弁 24 エンジン被駆動ポンプ 26 供給導管 28、30 モータ導管 31 パワーステア
リングモータ 32 リザーバ 34、36 戻り導
管 38 速度感応型制御装置 40 内側回転弁部
材/弁コア 42 外側回転弁部材/弁スリーブ 44 パワーステアリング制御弁ハウジング 46 中心軸線 50 弁軸/入力部
材 51 捩れバー 54 ピニオン/従
動部材 55 駆動機構/股部分駆動機構 56 ヒッチピン 57 止め部 58、60 ベアリ
ング 59 股部分 64 ピニオン歯車部
分 66 ラック 72、74 モータ
シリンダチャンバ 80 環状の中央溝 82、84 通路 88、90 環状の外側溝 94 開口部 98 チャンバ 116 力伝達部材 120 カムアセンブリ 122、124 カ
ム面 126 ボール又は球状カム要素 130 ばね 134 円筒状内側面 135 円筒状外側
面 136 チャンバ 138 開口部 142 環状上面 144 環状下面 146 外側弁部材の一端 160 シール 162 軸方向伸長スロット 164 弁スリーブ
の下端部分 170 スナップリング 172 溝 230 導管 232 カラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オティス,ピアソン アメリカ合衆国テネシー州37642,チャー チ・ヒル,グリーンランド・ランド 415 Fターム(参考) 3D033 EB11 JB12 JB18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング可能な車輪(steera
    ble wheels)を有する車用の流体パワー支援
    のラック・ピニオンステアリング装置において、 車のステアリング連結機構に接続されたラックであっ
    て、該ラックが動くとき、前記ステアリング連結機構を
    動かしてステアリング可能な車輪の方向変更を行なう前
    記ラックと、 前記ラックとかみ合い係合した回転可能なピニオンと、 弁スリーブに対して回転可能な弁コアを備える制御弁
    と、 前記弁スリーブを前記ピニオンと回転可能に接続する第
    一の部分と、 車の速度が増すとき、前記弁スリーブ上に軸方向力を加
    えることにより前記弁コアと前記弁スリーブとの間の相
    対的な回転に抵抗する機構と、 前記弁コアに対する前記弁スリーブの軸方向への動きに
    抵抗し得るように前記弁スリーブ上に設けられた第二の
    部分とを備える、流体パワー支援のラック・ピニオンス
    テアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステアリング装置にお
    いて、 前記第二の部分がリングを備える、ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のステアリング装置にお
    いて、 前記第一の部分が、前記ピニオンに固定され且つ前記弁
    スリーブのスロット内に受け入れられたピンである、ス
    テアリング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のステアリング装置にお
    いて、 前記第二の部分が、前記弁スリーブの溝内に受け入れら
    れたスナップリングを備え、 前記溝が前記スロットを横断して伸び、 前記スナップリングが前記ピンと係合して前記弁スリー
    ブの軸方向への動きを制限するようにした、ステアリン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のステアリング装置にお
    いて、 前記第一の部分が、前記ピニオンと共に動き得るように
    固定され且つ前記弁スリーブのスロット内に受け入れら
    れたピンであり、 前記第二の部分が、前記スロット内での前記ピンの動き
    に抵抗し、これにより、前記弁コアに対する前記弁スリ
    ーブの軸方向への動きに抵抗するように前記スロットを
    横断して伸びるようにした、ステアリング装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のステアリング装置にお
    いて、 前記第二の部分がリングを備える、ステアリング装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のステアリング装置にお
    いて、 前記リングが、前記弁スリーブの溝内に受け入れられた
    スナップリングを備える、ステアリング装置。
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