JPH11255135A - 作動油を制御する装置 - Google Patents

作動油を制御する装置

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JPH11255135A
JPH11255135A JP806699A JP806699A JPH11255135A JP H11255135 A JPH11255135 A JP H11255135A JP 806699 A JP806699 A JP 806699A JP 806699 A JP806699 A JP 806699A JP H11255135 A JPH11255135 A JP H11255135A
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cam surface
valve
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core
rotation
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Richard R Frayley Jr
リチャード・アール・フレイリー,ジュニアー
Michael J Damore
マイケル・ジェイ・デイモア
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Northrop Grumman Space and Mission Systems Corp
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TRW Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/08Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by type of steering valve used
    • B62D5/083Rotary valves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
    • Y10T137/86574Supply and exhaust
    • Y10T137/86638Rotary valve
    • Y10T137/86646Plug type
    • Y10T137/86654For plural lines

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二段階で機能するセンタリング機構を備える
作動油コントロールバルブを提供する。 【解決手段】 コントロールバルブは、相対的に回転可
能な第1及び第2のバルブ部材であるコア60及びスリ
ーブ62と、センタリング機構120とを備えている。
バルブ部材60、62は、それぞれの回転方向の位置に
応じて、バルブ部材60、62の間で作動油を導くよう
に構成されている。センタリング機構120は、運動可
能な回り止め部材126と、バネ142と、カム面12
8とを有している。カム面128は、一方のバルブ部材
60又は62と共に回転可能であり、バルブ部材60、
62が中心位置から回転すると、バネ142の偏倚力に
抗して回り止め部材126にカム作用を与えることがで
きる。カム面128は、凹部を画成する中央部分を有し
ており、バルブ部材60、62が上記中心位置にあると
きに、回り止め部材126が上記凹部の中に着座する。
カム面128は、更に、上記凹部の両側の一対の側方部
分を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グギヤ用の作動油コントロールバルブ(制御弁)に関す
る。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリングギヤ用の周知の作動
油コントロールバルブは、バルブスリーブの中で回転可
能なバルブコアを備えている。上記コア及びスリーブ
は、ポンプ、リザーバ、及び、油圧モータの対向する一
対の流体チャンバの間でバルブを通って流れる作動油の
圧力を制御する。コア及びスリーブが中心位置にある場
合には、対向する流体チャンバの中の作動油の圧力は等
しい。コア及びスリーブが上記中心位置から回転する
と、コア及びスリーブの複数のランド及びグルーブが協
働して、上記対向する流体チャンバの中の一方の流体チ
ャンバの中の作動油の圧力を増大させ、これにより、油
圧によるパワーステアリング支援をステアリングギヤに
与える。
【0003】上述のバルブは、また、センタリング機構
を備えている。このセンタリング機構は、コア及びスリ
ーブがそれぞれの中心位置から回転することに抵抗し、
コア及びスリーブを押圧してそれぞれの中心位置へ戻
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明によれば、装置は、相対的に回転可能な
第1及び第2のバルブ部材と、センタリング機構とを備
えている。バルブ部材は、それぞれの回転方向の位置に
応じて、バルブ部材の間で作動油を導くように構成され
ている。センタリング機構は、運動可能な回り止め部材
と、バネと、カム面とを有している。カム面は、一方の
バルブ部材と共に回転可能であり、バルブ部材が中心位
置から回転すると、上記バネの偏倚力に抗して回り止め
部材にカム作用を与えることができる。
【0005】カム面は、凹部を画成する中央部分を有し
ており、上記回り止め部材は、バルブ部材が上記中心位
置にあるときに、上記凹部の中に着座する。カム面は、
更に、上記中央部分の両側の一対の側方部分を有してい
る。
【0006】本発明に従って構成されたセンタリング機
構は、2つの段階で機能することができる。本発明のこ
の特徴は、上記カム面の形態によって得られる。バルブ
部材が、中心位置から最初に回転すると、カム面の中央
部分は、回り止め部材に係合し、上記バネの偏倚力に抗
して、カム作用により回り止め部材を上記凹部から外方
へ押圧する。上記バネによって与えられる復原力は、カ
ム面の中央部分が上記バネの復原力に抵抗する角度に応
じて、第1の速度で増大する。バルブ部材が、カム面に
より回り止め部材をカム作用によって上記凹部の完全に
外方へ押圧するに十分なだけ回転すると、カム面の一方
の側方部分が、回り止め部材に向かって移動し、上記バ
ネの偏倚力に更に抗して、回り止め部材にカム作用を与
えることになる。次に、上記バネの復原力は、カム面の
側方部分が上記復原力に抵抗するより大きな角度に応じ
て、上記第1の速度よりも小さな第2の速度で増大する
ことになる。従って、油圧力ステアリングギヤにおい
て、センタリング機構は、比較的小さなかじ取り角に関
しては、復原力が第1の速度で増大する第1の段階で機
能することができ、その後、比較的大きなかじ取り角に
関しては、復原力が上記第1の速度よりも小さな第2の
速度で増大する第2の段階で機能することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の更なる特徴は、図面を参
照して以下の記載を読むことにより、当業者には明らか
となろう。
【0008】本発明の好ましい実施の形態を備えたステ
アリングギヤ10が、図1に示されている。ステアリン
グギヤ10は、油圧支援式のラックピニオン型のステア
リングギヤであって、ハウジング12と、ステアリング
ラック14と、入力軸16とを備えている。図1に概略
的に示すように、ステアリングギヤ10は、更に、作動
油(作動流体)コントロールバルブ18を備えており、
この作動油コントロールバルブは、ハウジング12の中
に収容されている。
【0009】ラック14は、ハウジング12の下方部分
20を通って水平軸線21に沿って長手方向に伸長して
いて、軸線21に沿ってハウジング12と相対的に運動
可能に支持されている。ステアリングギヤ10が乗物に
取り付けられると、ラック14の両端部(図示せず)が
ステアリング・リンケージに接続され、一方、このステ
アリング・リンケージは、ステアリングギヤ10をステ
アリング可能な一対の車輪に接続する。入力軸16は、
ハウジング12の上方部分22から別の軸線23に沿っ
て外方へ突出しており、乗物のステアリングホイールの
回転に応答して軸線23の回りで回転することができ
る。
【0010】ステアリングギヤ10の他の部品は、ピニ
オンギヤ24、及び、ピストン26を含む。ピニオンギ
ヤ24は、トーションバー28によって入力軸16に接
続されていて、ラック14の一列のラック歯30にかみ
合った状態で、軸線23の回りで回転可能に支持されて
いる。ハウジングの下方部分20の管状部分32が、パ
ワーシリンダとして機能する。ピストン26は、パワー
シリンダ32の中のラック14に固定されている。可変
容積の一対の作動油チャンバ34、36が、パワーシリ
ンダ32の中でピストン26の両側に設けられている。
【0011】バルブすなわちコントロールバルブ18
は、第1の二方向導管40を介して、パワーシリンダ3
2の第1のチャンバ34に連通している。バルブ18
は、第2の二方向導管42を介して、パワーシリンダ3
2の第2のチャンバ36に連通している。図1に概略的
に更に示すように、バルブ18は、リザーバ44及びポ
ンプ46から入口導管48を介して作動油を受け取る。
出口導管50が、バルブ18からリザーバ44へ作動油
を排出する。
【0012】バルブ18は、ステアリングホイールによ
る入力軸16の回転に応答して作動する。入力軸がステ
アリングホイールによって軸線23の回りで第1の方向
に回転されると、入力軸は、ピニオンギヤ24と相対的
に若干回転する。トーションバー28は、ピニオンギヤ
24に対する入力軸16のそのような回転を許容するよ
うに撓む。バルブ18は、その結果生ずる回転方向の変
位に応答して、入口導管48から第1の二方向導管40
までバルブ18を通って伸長している作動油流路を開放
する。バルブ18は、同時に、第2の二方向導管42か
ら出口導管50までバルブ18を通って伸長している作
動油流路を開放する。その結果、バルブ18は、ポンプ
46をパワーシリンダ32の第1のチャンバ34に連通
させて、該第1のチャンバ34を加圧し、また、同時
に、パワーシリンダ32の第2のチャンバ36をリザー
バ44に連通させて、第2のチャンバ36を減圧させ
る。その結果生ずるポンプ46からの作動油の流れ、及
び、その結果生ずるピストン26の前後に作用する作動
油の差圧が、ピストン26及びラック14を軸線21に
沿って図1で見て右側へ移動させる。これにより、ステ
アリング・リンケージは、第1の方向への車輪のかじ取
りを行う。
【0013】ラックがピストン26と共に軸線21に沿
って移動すると、ピニオンギヤ24は、ラック歯30に
かみ合った状態で回転する。従って、ピニオンギヤ24
は、軸線23の回りで入力軸16に追従するように該入
力軸と相対的に回転し、これにより、ピニオンギヤ24
と入力軸16との間の回転方向の変位を解消する。これ
に応じて、バルブ18は、以前に開放された作動油流路
を閉止する。これにより、ピストン26に作用するパワ
ーシリンダ32の2つのチャンバ34、36の中のそれ
ぞれの作動油の圧力が均等化され、ピストン26及びラ
ック14は、軸線21に沿う動きを停止する。
【0014】車輪の反対方向へのかじ取りを行う場合に
は、入力軸16は、ステアリングホイールによって、軸
線23の回りで反対方向に回転される。この場合にも、
入力軸16は、トーションバー28が撓んだ時点で、ピ
ニオンギヤ24と相対的に若干回転する。これに応じ
て、バルブ18は、第2のチャンバ36を加圧し、ま
た、同時に、第1のチャンバ34を減圧させる。そこ
で、ピストン26及びラック14は、図1で見て右側へ
軸方向に移動する。その結果生ずる入力軸16に対する
ピニオンギヤ24の追従回転により、バルブ18は、再
度、パワーシリンダ32の2つのチャンバ34、36の
中の作動油の圧力を均等化させる。このようにして、ス
テアリングギヤ10は、ステアリングホイール及び入力
軸16の回転方向及び回転量に相当する回転方向及び回
転量に応じて、車輪のかじ取りを行う。
【0015】図2に示すように、バルブ18は、バルブ
コア60と、バルブスリーブ62とを備えている。コア
60及びスリーブ62は共に、軸線23を中心とした概
ね円筒形の形状を有している。コア60は、入力軸16
(図1)の一部によって形成されている。スリーブ62
は、ピニオンギヤ24(図1)の上方の端部に接続され
ている。従って、コア60及びスリーブ62は、入力軸
16及びピニオンギヤ24が相対的に回転すると、相対
的に回転する。その後、コア60及びスリーブ62は、
バルブ18を通って伸長している作動油流路を変更し、
ある流路が相対的に制限され、また、ある流路が相対的
に制限されないようにする。これにより、図1を参照し
て上に説明したように、作動油の加圧された流れが、ポ
ンプ46とパワーシリンダ32のチャンバ34、36と
の間で、バルブ18を通して導かれる。
【0016】スリーブ62は、コア60の回りで円周方
向に伸長する、半径方向内方の周部すなわち内周部64
を有している。スリーブ62の内周部64は、円周方向
に隔置された複数のランド及びグルーブ(溝)によって
画成された波形の輪郭を有している。バルブ18のよう
な作動油コントロールバルブには、多くの異なる構成の
ランド及びグルーブを用いることができる。例えば、本
発明の好ましい実施の形態におけるスリーブ62は、6
つのランド71、72、73、74、75、76を備え
ており、これらランドは、軸線23の回りで円周方向に
おいて互いに等間隔で隔置されている。スリーブ62
は、また、6つのグルーブ81、82、83、84、8
5、86を備えており、これらグルーブは各々、隣接す
る一対のランドの間で円周方向に設けられている。
【0017】3つの入口ポート78が、第1のランド7
1、第3のランド73及び第5のランド75の位置にお
いて、スリーブ62を通って半径方向内方に伸長してい
る。図2に概略的に示すように、上記入口ポート78
は、ポンプ46から作動油を受け取る。
【0018】図2に概略的に更に示すように、スリーブ
62のグルーブ81、82、83、84、85、86
は、パワーシリンダ32の流体チャンバ34、36に連
通している。第1のグルーブ81、第3のグルーブ83
及び第5のグルーブ85は、図2で見てピストン26の
右側にあるチャンバ36に連通している。第2のグルー
ブ82、第4のグルーブ84及び第6のグルーブ86
は、ピストン26の左側にあるチャンバ34に連通して
いる。
【0019】コア60も、複数のランド及びグルーブに
よって画成された波形の輪郭を有している。好ましい実
施の形態においては、コア60は、6つのランド91、
92、93、94、95、96と、6つのグルーブ10
1、102、103、104、105、106とを備え
ている。コア60のランド91、92、93、94、9
5、96は、スリーブ62のグルーブ81、82、8
3、84、85、86と半径方向において対向する位置
に設けられている。コア60のグルーブ101、10
2、103、104、105、106は、スリーブ62
のランド71、72、73、74、75、76と半径方
向において対向する位置に設けられている。従って、ラ
ンド71、72、73、74、75、76、並びに、ラ
ンド91、92、93、94、95、96の隣接するコ
ーナー部は、グルーブ81、82、83、84、85、
86とグルーブ101、102、103、104、10
5、106との間にオリフィス110を形成している。
コア60のグルーブの中の3つのグルーブ102、10
4、106は、コア60を貫通する戻し穴構造108の
対応する分岐部を介して、リザーバ44(図1)に連通
している。
【0020】ステアリング操作(かじ取り操作)が実行
されていない場合には、コア60及びスリーブ62は、
図2示すように、回転方向の中心位置に位置している。
次に、作動油が、入口ポート78から、グルーブ10
1、102、103、104、105、106、グルー
ブ81、82、83、84、85、86及びオリフィス
110を通って、戻し穴構造108まで流れる。この流
れは、ポンプ46とリザーバ44との間の圧力降下によ
り生ずる。しかしながら、ステアリング操作が実行され
ていない場合には、パワーシリンダ32のチャンバ3
4、36の間には、差圧が全く存在しない。従って、右
側のチャンバ36に連通する一組のグルーブ81、8
3、85と左側のチャンバ34に連通する別の一組のグ
ルーブ82、84、86との間には、圧力降下が全く存
在しない。従って、コア60及びスリーブ62が中心位
置にある場合には、バルブ18は中立状態にある。
【0021】ステアリングホイール及び入力軸16(図
1)が右側へ回されると、コア60は、スリーブ62と
相対的に図2で見て時計方向に回転する。従って、コア
60は、図2の中心位置から回転方向に移動した位置
(例えば、図3に示す)まで、スリーブ62と相対的に
動く。次に、12のオリフィス110の中の6つのオリ
フィスが拡張され、他の6つのオリフィス110が同時
に収縮される。これにより、パワーシリンダ32の右側
のチャンバ36に連通する一組のグルーブ81、83、
85の中の圧力が増大し、同時に、左側のチャンバ34
に連通する一組のグルーブ82、84、86の中の圧力
が減少する。次に、入口ポート78から戻し穴構造10
8へ流れる作動油の少量の部分が、グルーブ81、8
3、85を通って右側のチャンバ36へ分流される。同
時に、同じ流量の作動油が、左側のチャンバ34から他
のグルーブ82、84、86へ排出される。次に、ピス
トン26及びラック14は、図3で見て左側へ移動す
る。これにより、ステアリング・リンケージは、車輪を
右旋回させる。反対に、スリーブ60が図2の中心位置
から反時計方向に回転すると、左旋回させるための作動
油の力が生ずる。
【0022】バルブ18は、更に、中心決め機構すなわ
ちセンタリング機構120(図4乃至図8)を備えてい
る。センタリング機構120は、図2に示すランド及び
グルーブから軸方向に隔置された位置において、コア6
0とスリーブ62との間で作用する。より詳細に言え
ば、図4及び図5に示すように、センタリング機構12
0は、コア60の上方部分122とスリーブ62の上方
の終端部分124との間に介挿されている。
【0023】センタリング機構120は、鋼製のボール
すなわち鋼球126の形態の運動可能な一対の回り止め
部材を備えている。センタリング機構120は、更に、
一対のカム面128を備えており、これらカム面は、コ
ア60の上方部分122の直径方向において対向する位
置に形成されている。図6の拡大図に示すように、各々
のカム面128は、中央部分130と、対向する一対の
側方部分132とを有している。各々のカム面128の
中央部分130は、溝型の輪郭を有していて、軸方向に
細長い凹部134を画成している。各々のカム面128
の側方部分132は、同一平面上にあって、コア60を
直径方向に横断する線135に対して直交するのが好ま
しい。しかしながら、本発明に従って構成されたカム面
は、そうではなく、上記中央部分から発散する平坦な又
は弧状の側方部分を有することができる。各々のカム面
128は、更に、中央部分130とそれぞれの側方部分
132との間に、弧状の一対の遷移部分136を有して
いる。上記ボール126は、コア60及びスリーブ62
が回転方向の中心位置にあるときに、上記凹部134の
中に着座する。
【0024】センタリング機構120の他の部品は、パ
イロットリング140と、C型バネ142とを含む。パ
イロットリング140は、軸線23の上に中心決めされ
ていて、スリーブ62の上方の終端部分に動かないよう
に取り付けられている。図5に示すように、パイロット
リング140は、環状の下端面144を有しており、こ
の下端面は、スリーブ62の環状の上端面146に当接
している。パイロットリング140は、更に、円筒形の
外側面150を有しており、この外側面は、スリーブ6
2の円筒形の内側面152に摩擦嵌めの関係で隣接して
いる。上記2つのボール126は、パイロットリング1
40の一対の円形開口154の中の対応するものの中に
嵌合し、その円形開口を貫通している。
【0025】上記C型バネ142は、パイロットリング
140の周囲を部分的に伸長している。C型バネ142
の対向する一対の端部分156が、それぞれのボール1
26に係合している。C型バネは、パイロットリング1
40の開口154の半径方向内方にボール126を押圧
する偏倚力を生じ、これにより、ボール126は、コア
60のカム面128に回転可能に係合した状態で保持さ
れる。
【0026】図4は、図2に関して上に説明した回転方
向の中心位置にある状態のコア60を示している。コア
60及びスリーブ62が、それぞれの中心位置から互い
に関して回転すると、コア60のカム面128は、カム
作用により、ボール126をパイロットリング140の
開口154を通して半径方向外方に押圧する。C型バネ
142は、ボール126のそのような運動に抵抗し、ボ
ール126をカム面128に向かって開口154の内方
へ押し戻す。従って、C型バネは、コア60及びスリー
ブ62をそれぞれの中心位置へ押し戻す、復原力を与え
る。
【0027】本発明の特定の特徴によれば、カム面12
8の形態は、センタリング機構120が2つの異なる段
階で機能することを可能にする。第1の段階は、コア6
0及びスリーブ62が図4の中心位置から最初に回転す
るときに起こる。この第1の段階において、カム面12
8の中央部分130は、図7に示すように、凹部134
の中のボール126に作用する。次に、上記中央部分1
30は、カム作用により、ボール126を半径方向外方
へ押圧する。この押圧作用は、中央部分130がC型バ
ネ142の復原力Fに抵抗する角度Aに相当する速度で
行われる。これにより、復原力Fは、スリーブ62と相
対的なコア60の最初の回転量の間の角度Aに相当する
速度で増大する。
【0028】第2の段階は、コア60がボール126を
凹部134から出すのに十分なだけ回転したときに起こ
る。この第2の段階においては、図8に示すように、各
々のカム面128の側方部分132は、対応するボール
に抗しつつ移動する。次に、側方部分132は、カム作
用により、ボール126を半径方向外方へ押圧する。こ
の押圧作用は、側方部分132がC型バネ142の復原
力Fに抵抗する角度Bに相当する速度で行われる。上記
角度Bは、上記角度Aよりも大きい。従って、カム面1
28の側方部分132は、上記中央部分130の勾配よ
りも小さな勾配でボール126に向かって移動する。こ
れにより、復原力Fは、上記大きいな角度Bに相当する
第2の小さな速度で増加する。
【0029】C型バネ142の復原力Fは、ステアリン
グホイールに対応する復原力を生じさせるトルクとし
て、乗物のステアリングコラムに伝達される。従って、
ステアリングホイールが、直進駆動位置から小さな角度
にわたって回転されると、ドライバは、比較的大きな速
度で増大する復原力を感じることになる。ステアリング
コラムが、駐車操作の場合のように大きなかじ取り角に
わたって回転されると、ドライバは、比較的小さな速度
で増大する復原力を感じることになる。
【0030】本発明の別の特定の特徴によれば、センタ
リング機構120は、バルブ18を油圧的にバランスさ
せた後に、取り付けることができる。バルブ18が油圧
的にバランスされているときには、作動油をバルブ18
に流し、また、中立状態すなわちニュートラル状態が得
られるまで、コア60をスリーブ62と相対的に回転さ
せることにより、コア60及びスリーブ62の中心位置
が位置決めされる。その後、コア60及びスリーブ62
は、中心位置においてトーションバー28(図1)に接
続される。その後、パイロットリング140をスリーブ
62と相対的に円周方向に方向決めし、これにより、リ
ング140の開口154をコア60のカム面128と同
心状態にすることができる。従って、本発明は、スリー
ブ62に対するコア60の中心位置に関係無く、センタ
リング機構120を円周方向においてコア60に整合さ
せることを可能にする。
【0031】本発明の上述の説明から、当業者は、改善
例、変形例及び変更例を考えることができよう。当業界
の技術範囲に入るそのような改善例、変形例及び変更例
は、請求の範囲によって保護されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を備えた乗物用ス
テアリング装置を示す図である。
【図2】図1の装置の部品を示す図であって、幾つかの
部品を断面図で示し、また、他の部品を概略的に示して
いる。
【図3】図2と同様の図であって、部品が異なる位置に
ある状態を示している。
【図4】図1の装置の部品を示す断面図である。
【図5】図4の線5−5に沿って取った図である。
【図6】図4に示す部品の一部を拡大して示す図であ
る。
【図7】図4に示す部品の一部を拡大して示す図であっ
て、幾つかの部品が異なる位置にある状態を示してい
る。
【図8】図7と同様な図であって、部品が異なる位置に
ある状態を示している。
【符号の説明】
10 ステアリングギヤ 18 作動油コントロールバルブ(装置) 60 コア(第1のバルブ部材) 62 スリーブ(第2のバルブ部材) 120 センタリング機構 126 回り止め部材(ボール) 128 カム面 130 中央部分 132 側方部分 134 凹部 136 遷移部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイケル・ジェイ・デイモア アメリカ合衆国ミシガン州48313,スター リング・ハイツ,アべリル・ストリート 12372

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に回転可能な第1及び第2のバル
    ブ部材と、センタリング機構とを備える装置であって、 前記第1及び第2のバルブ部材は、これらバルブ部材の
    回転方向の位置に応じて、前記第1及び第2のバルブ部
    材の間で作動油を導くように構成されており、 前記センタリング機構は、運動可能な回り止め部材と、
    バネと、カム面とを有しており、該カム面は、前記バル
    ブ部材の中の一方のバルブ部材と共に回転可能であっ
    て、前記バルブ部材が中心位置から回転すると、前記バ
    ネの偏倚力に抗して前記回り止め部材にカム作用を与え
    るようになされており、 前記カム面は、凹部を画成する中央部分を有しており、
    前記回り止め部材は、前記バルブ部材が前記中心位置に
    あるときに、前記凹部の中に着座するようになされてお
    り、前記カム面は、更に、前記中央部分の両側の一対の
    側方部分を有していること、を特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、前記バ
    ルブ部材は、共通の回転軸線を有しており、前記回り止
    め部材は、前記バネの前記偏倚力に抗して、前記軸線に
    対して半径方向に伸長する方向に前記凹部の外方へ運動
    可能であるように構成されたこと、を特徴とする装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記カ
    ム面の前記側方部分は平坦な輪郭を有するように構成さ
    れたこと、を特徴とする装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、前記カ
    ム面の前記側方部分は同一平面にあるように構成された
    こと、を特徴とする装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の装置において、前記カ
    ム面は、更に、前記中央部分と前記側方部分との間に一
    対の弧状の遷移部分を有するように構成されたこと、を
    特徴とする装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の装置において、前記バ
    ルブ部材は、乗物用ステアリングギヤの作動油コントロ
    ールバルブの部品であり、前記カム面の前記中央部分
    は、前記ステアリングギヤが比較的小さなかじ取り角で
    作動されている間だけ、前記回り止め部材に抗して動く
    ことができ、前記カム面の前記側方部分は、前記ステア
    リングギヤが比較的大きなかじ取り角で作動されている
    間だけ、前記回り止め部材に抗して動くことができるよ
    うに構成されたこと、を特徴とする装置。
  7. 【請求項7】 相対的に回転可能な第1及び第2のバル
    ブ部材と、これら第1及び第2のバルブ部材が中心位置
    から回転すると、前記第1及び第2のバルブ部材を前記
    中心位置に向かって押圧する復原力を生じる手段とを備
    える装置であって、 前記第1及び第2のバルブ部材は、これらバルブ部材の
    回転方向の位置に応じて、前記第1及び第2のバルブ部
    材の間で作動油を導くように構成されており、 前記復原力は、前記回転の初期部分の間には、第1の速
    度で増大し、また、前記回転のその後の部分の間には、
    前記第1の速度よりも小さな第2の速度で増大するよう
    に構成されたこと、を特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の装置において、前記バ
    ルブ部材は、乗物用ステアリングギヤの作動油コントロ
    ールバルブの部品であり、前記回転の前記初期部分は、
    前記ステアリングギヤが比較的小さなかじ取り角で作動
    されている時に起こり、また、前記回転の前記その後の
    部分は、前記ステアリングギヤが比較的大きなかじ取り
    角で作動されている時に起こるように構成されたこと、
    を特徴とする装置。
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