JPH0194067A - ロータリ型ステアリングバルブ - Google Patents

ロータリ型ステアリングバルブ

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JPH0194067A
JPH0194067A JP25030487A JP25030487A JPH0194067A JP H0194067 A JPH0194067 A JP H0194067A JP 25030487 A JP25030487 A JP 25030487A JP 25030487 A JP25030487 A JP 25030487A JP H0194067 A JPH0194067 A JP H0194067A
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valve
sleeve
input shaft
steering
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Shinichi Yoshida
伸一 吉田
Yutaka Kawaguchi
裕 川口
Shozaburo Tsuchida
土田 彰三郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、油圧で作動するパワーステアリング装置にお
いて作動油の方向切換えおよび圧力制御を行うステアリ
ングバルブに関するものであり、特に、ロータリ型のス
テアリングバルブに関するものである。
従来の技術 ロータリ型のステアリングバルブは、複動型シリンダ等
のステアリングアクチュエータに供給される作動油の方
向を2個のバルブ部材の相対回転により切り換えるとと
もに、圧力を制御するものである。実公昭57−193
41号公報に記載されたステアリングバルブはその一例
であり、この種のステアリングバルブは一般に次のよう
に構成される。すなわち、ハウジングと、ハウジングに
より回転可能に支持され、ステアリングホイールと接続
される入力部材と、入力部材と同心にかつ回転可能にハ
ウジングにより支持された出力部材と、その出力部材と
入力部材とに連結され、弾性変形しつつ出力部材の回転
トルクを入力部材に伝達する弾性部材と、ハウジング内
に互に同心かつ相対回転可能に設けられた第一および第
二のバルブ部材とを含むように構成されるのである。一
方のバルブ部材は入力部材と、他方のバルブ部材は出力
部材にそれぞれ一体的に設けられ、それらバルブ部材は
、入力部材が弾性部材の弾性変形により出力部材に対し
て相対回転するのに伴って相対回転し、ステアリングア
クチュエータがステアリングホイールの操作方向および
操作力に見合った方向および力で作動するように作動油
の流れを制御する。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このようなロータリ型ステアリングバルブにお
いては、第一バルブ部材と第二バルブ部材との相対回転
角度が弾性部材の弾性変形能により制限されて小さいた
め、油圧制御特性の精度を高めることが容易ではないと
いう問題がある。
第一および第二のバルブ部材にバルブ溝とランドとが形
成され、ランドはその回転方向の両端部が他方のバルブ
部材のランドとオーバラップしたり、離れたりすること
により両部材のバルブ溝を選択的に連通させるとともに
、油の流れをステアリングホイールの操作力に応じて絞
ることにより、油量がステアリングホイールの操作力に
応じたものとなるようにする。
したがって、両バルブ部材の相対回転角度が小さい場合
には、バルブ溝とランドとを精度良く作ることが必要と
なり、製造コストが高くなる問題が生ずる。バルブ部材
の相対回転角度を大きくすれば精度良(作る必要がなく
なるのであるが、相対回転角度を大きくするためには、
弾性部材をばね定数の小さいものとすることが必要であ
り、ばね定数を小さくすれば、直進走行時のステアリン
グホイールの手応え感が悪化してしまう。したがって、
相対回転角度を大きくすることには限界がある。
このように相対回転角度を大きく取ることが困難である
ため、結局、バルブ部材を精度良く形成せざるを得す、
前記実公昭57−19341号公報には、精度の良いバ
ルブ部材を安価にかつ容易に形成する技術が提案されて
いる。
これに対し、本発明は、バルブ部材をそれほど精度良く
製造しなくても高精度の油圧制御特性が得られるローク
リ型ステアリングバルブを提供することを目的として為
されたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記の目的を達成するために、前記ta+ハ
ウジング、(b)入力部材、(C)出力部材、(d)弾
性部材と、(e)ハウジング内に互に同心かつ相対回転
可能に設けられ、一方が入力部材に、他方が出力部材に
係合させられて、相対回転により、油圧作動のステアリ
ングアクチュエータへの作動油の方向切換えおよび圧力
制御を行う第一および第二のバルブ部材とを備えたロー
クリ型ステアリングバルブにおいて、第一バルブ部材と
第二バルブ部材とのいずれか一方を入力部材と出力部材
とのいずれか一方に固定するとともに、弾性部材の弾性
変形に伴う入力部材と出力部材との相対回転角度を拡大
し、第一バルブ部材および第二バルブ部材の他方に伝達
する回転角拡大機構を設けたものである。
作用および効果 以上のように構成されたロークリ型ステアリングバルブ
においては、ステアリングホイールが操作されるとき、
第一バルブ部材と第二バルブ部材との相対回転により作
動油の方向が切り換えられるとともに圧力が制御される
。この際、入力部材と出力部材との相対回転角度が回転
角拡大機構により拡大されて一方のバルブ部材に伝達さ
れるため、両バルブ部材の相対回転角度を任意に大きく
することができる。第一および第二のバルブ部材の相対
回転角度を弾性部材の弾性変形能の制限を受けることな
く大きくすることができるのであり、それによりバルブ
部材を精度良く作らなくても高精度の油圧制御特性が得
られることとなるのである。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第7図は、本発明の一実施例であるロータリ型ステアリ
ングバルブを備えたパワーステアリング装置を示す図で
ある。このパワーステアリング装置は、ステアリングギ
ヤ4.ステアリングバルブ6およびステアリングアクチ
ュエータたるパワーシリンダ8がステアリングギヤハウ
ジング10内に収容されたインテグラル型と称されるも
のであり、ステアリングギヤハウジング10のステアリ
ングバルブ6が設けられた部分がバルブ6のハウジング
を構成している。
ステアリングギヤハウジング10により、入力部材たる
入力シャフト12が液密かつ軸心まわりに回転可能に支
持されるとともに、出力部材たるビニオン14が入力シ
ャフト12と同心かつ回転可能に支持されている。入力
シャフト12は、第1図に示されるように段付の円筒状
を成し、その内部には弾性部材たるトーションバー16
が配設され、ラジアルベアリング18により支持されて
いる。このトーションバー16の一端部は入力シャフト
12に固定され、他端部はピニオン14に固定されてお
り、入力シャフト12の回転トルクを弾性変形しつつビ
ニオン14に伝達する。
入力シャフト12のハウジング10から突出した上端部
には、第7図に示されるように、ロッド20によりステ
アリングホイール22が接続される。また、ピニオン1
4にはラック24の歯部26が噛み合わされてステアリ
ングギヤ4を構成している。ラック24の両端部にはそ
れぞれロッド28により操向輪30,32が接続されて
おり、ステアリングホイール22により、入力シャフト
12が回転させられるとき、ビニオン14が回転させら
れ、ラック24が移動させられることによって操向輪3
0,32の向きがステアリングホイール22の操作方向
と同じ向きに変えられるようになっている。
上記ラック24には、パワーピストン36が取り付けら
れている。パワーピストン36はステアリングギヤハウ
ジングlOに液密かつ摺動可能に嵌合されてパワーシリ
ンダ8を構成しているのであり、その両側にはそれぞれ
液圧室38,40が形成されている。ステアリングホイ
ール22が右回転操作されるとき、液圧室38に液圧が
供給される一方、左回転操作されるとき、液圧室40に
液圧が供給されるようになっており、各場合において液
圧室38,40に生ずる液圧差に基づいてステアリング
ホイール22の回転操作が補助される。
上記ピニオン14には、第1図に示されるように、第一
パルプ部材たる有底円筒形状のスリーブ44が一体的に
設けられている。このスリーブ44は、ステアリングギ
ヤハウジング10内に回転可能に嵌合されるとともに、
入力シャフト12側に開口させられており、その内部に
は第二バルブ部材たるロータ46が同心かつ回転可能に
嵌合されている。スリーブ44の内周面およびロータ4
6の外周面はそれぞれ段付状を成し、ロータ46はその
大径部においてスリーブ44の小径穴部に嵌合されてお
り、入力シャフト12はその内端側大径部がスリーブ4
4とロータ46との間に嵌入させられている。入力シャ
フト12とスリーブ44との相対回転角度は図示しない
ストッパによって一定角度に規制されており、その角度
以上入力シャフト12が回転させられた場合には、スリ
ーブ44と入力シャフト12とは一体的に回転する。
ロータ46の中rC,−&こは、トーションバー16よ
り大径の貫通孔48が形成されており、トーションバー
16は貫通孔48を通ってスリーブ44の底壁50に固
定されている。ロータ46はまた、入力シャフト12と
の間に配設された圧縮コイルスプリング52によって底
壁50に向かう向きに配設されており、スラストベアリ
ング54を介して底壁50により支持されている。
上記スリーブ44とロータ46との相対回転により、パ
ワーシリンダ8に供給される作動油の方向が切り換えら
れるとともに、圧力が制御される。
以下、第1図、第4図および第7図に基づいてスリーブ
44.ロータ46について説明する。
スリーブ44のロータ46が嵌合される部分には、その
周壁を貫通して4個の給油孔58が形成されるとともに
、各給油孔58の間にそれぞれスリーブ44の内周面に
開口し、軸方向に延びる2個ずつのバルブ溝60.62
が周方向に間隔を隔てて形成されている。これら給油孔
58は、スリーブ44の外周面に開口して形成された環
状溝64によって互に連通させられるとともに、環状溝
64は、ステアリングギヤハウジング1oに形成された
ボート66とそのボート66に接続されたバイ168と
により図示しないポンプに連結されており、そのポンプ
によりリザーバから汲み上げられた作動油が供給される
また、バルブ溝60はそれぞれ、スリーブ44の周壁を
貫通する通路72および各通路72を連通させる環状溝
74により互に連通させられるとともに、環状溝74は
、ステアリングギヤハウジング10に形成されたボート
76とそのボート76に接続されたパイプ78によって
パワーシリンダ8の液圧室40に接続されている。バル
ブ溝62も同様に、通路82および環状溝84によって
互に連通させられるとともに、ボート86およびパイプ
88によって液圧室38に接続されている。
一方、ロータ46の大径部には、半径方向に貫通する4
個の排油孔90が等間隔に形成されるとともに、外周面
の排油孔90が開口する部分と、互に隣接する排油孔9
0の中間位置とにそれぞれ軸方向に延びるバルブ溝92
.94が形成されており、それにより隣接する排油孔9
0の間に2個ずつのランド96.98が形成されている
。バルブ溝92.94は、ランド96.98の幅(周方
向の寸法)がバルブ溝60.62の幅より小さくなる大
きさに形成されている。
ステアリングギヤハウジング10には更に、第1図に示
されるように、ロータ46とトーションバー16との間
の環状通路と連通ずる空間100が形成されており、こ
の空間100はボート102とそのボート102に接続
されたパイプ104(第7図参照)によって図示しない
リザーバに接続されている。
ステアリングホイール22が操作されない状態では、ラ
ンド96.98はバルブ溝60.62の中央位置にあっ
て、ポンプにより供給される作動油は給油孔58.バル
ブ溝60,62,92.排油孔90.ロータ46とトー
ションバー16との間の隙間、空間100.ボート10
2.パイプ104を通ってリザーバに戻り、液圧は殆ど
生じない。また、パワーシリンダ8の液圧室38,40
は給油孔58に連通しているが、液圧差がないためパワ
ーピストン36は移動しない。
また、ステアリングホイール22が操向輪28゜30を
右回転させる向きに操作された場合には、ロータ46が
第4図において時計方向に回転させられ、第5図に示さ
れるように、ランド96.98の回転方向前側の縁部が
それぞれスリーブ44の内周面とオーバラップし、バル
ブ溝60が給油孔58との連通を遮断され、排油孔90
に連通させられる一方、バルブ溝62が排油孔90との
連通を遮断され、給油孔58に連通させられる。それに
より、液圧室38に作動油が供給される一方、液圧室4
0内の作動油が排出され、ラック24゜パワーピストン
36が操向輪32側に移動させられて操向輪30,32
が右に操向されるとともに、ピニオン14が回転させら
れる。ビニオン14は操向輪30,32の接地抵抗に基
づく回転負荷を受けるのであるが、ラック24がパワー
シリンダ8の作動力を受けて移動させられるため、ステ
アリングホイール22の操作力は小さくて済む。
これに対し、ステアリングホイール22が操向輪30.
32を左回転させる向きに操作された場合には、ロータ
46が第4図において左回転させられ、第6図に示され
るようにバルブ溝6o、62の連通状態が右回転の場合
と逆になることにより、液圧室40に作動油が供給され
る一方、液圧室38の作動油が排出され、ラック24.
パワーピストン36が操向輪30側に移動させられて操
向輪30,32が左に操向される。
さらに、ロータ46の小径部には、第1図に示されるよ
うに一対の板ばね110が半径方向に延び出す向きに固
定されている。ロータ46には直径方向に延びるスリッ
ト112が形成されており、板ばね110はその一端部
においてスリット112に嵌合され、ろう付は等適宜の
手段で固定されているのであり、板ばね110の他端部
は、入力シャフト12の先端側大径部に形成された切欠
114を通って延び出させられるとともに、スリーブ4
4に形成された切欠116に嵌合されている。
これら切欠114,116の相対向する内側面は、第2
図に示されるように互に接近する向きに膨出させられた
部分円筒面状を成し、板ばね110の回転を許容するよ
うにされている。
以上のように構成されたパワーステアリング装置におい
ては、ステアリングホイール22が回転操作されるとき
、車輪の接地抵抗によりピニオン14に回転トルクが生
じ、トーションバー16が弾性変形して入力シャフト1
2がピニオン14に対して回転させられる。それにより
ロータ46がスリーブ44に対して回転させられ、作動
油の流れがステアリングホイール22の操作方向に対応
する方向に切り換えられる。このとき、板ばね110は
、入力シャフト12から加えられる力により第3図に示
されるように弾性変形させられる。
板ばね110は、その一端部がスリーブ44により回転
を許容された状態で支持される一方、他端部がロータ4
6に固定されているのであるが、ロータ46が回転可能
とされているため、両端部を回転可能に支持されている
のと等しいこととなり、その場合に板ばね110のロー
タ46への回転端に生ずる回転角度分、ロータ46が回
転する。
第8図に示されるように、板ばね110の入力シャフト
12によって押された部分の撓み量をX、板ばね110
のロータ46に支持された側の回転角度、すなわちロー
タ46の回転角度をθとすれば、これらXおよびθはよ
く知られた公式(11,f21で表される。
3EIβ 6E I ま ただし、 l:ロータ46の軸心からスリーブ44による支持点ま
での距離 11 :ロータ46の軸心から入力シャフト12の作用
点までの距離 12 :入力シャフト12の作用点からスリーブ44に
よる支持点までの距 離 上記(11式、(2)式から、入力シャフト12の回転
角度αが次式(3)のように求められる。
1+    3EIl 上記(2)式、(3)式から次式(4)が得られる。
6E目 θ−α〉0であり、入力シャフト12の回転角度が拡大
されてロータ46に伝達されることがわかる。本実施例
においては板ばね110が回転角拡大機構を構成してい
るのであり、ロータ46のスリーブ44に対する回転角
度が入力シャフト12のスリーブ4゜4に対する回転よ
り大きくなるため、トーションバー16の弾性変形能に
制限されることなく、ロータ46の回転角度を十分大き
くすることができ、スリーブ44.ロータ46をそれほ
ど精度良く作らなくてもステアリングホイール22の油
圧制御特性の精度を向上させることができる。
本発明の別の実施例を第9図に示す。本実施例は回転角
拡大機構をボール120により構成したものである。そ
の他の構成1作用および効果は前記実施例と同じであり
、対応する部分には同一の符号を付して対応関係を示し
、詳細な説明は省略する。
入力シャフト122のスリーブ124とロータ126と
の間に嵌入させられた内端側大径部には、等角度間隔に
複数個の貫通穴128が形成されており、各貫通穴12
8にそれぞれボール120が回転可能に嵌合されている
。ロータ126の外周面には環状のインナレース130
が嵌合される一方、スリーブ124の内周面には環状の
アウタレース132が嵌合されており、ボール120の
貫通穴128から突出した内周側の部分と外周側の部分
とはそれぞれ、インナレース130とアウタレース13
2とに嵌合されている。
ロータ126は圧縮コイルスプリング134によってス
リーブ124の底壁に向かう向きに付勢されているが、
その付勢力は、ボール120を介してスリーブ124に
より受けられている。ボール120がスプリング134
の付勢力によりインナレース130とアウタレース13
2とに押し付けられて、十分な摩擦力が生じさせられて
いるのであり、スリーブ124.ロータ126に対して
滑ることなく、それらの上を転動する。したがって、入
力シャフト122が回転させられるとき、ボール120
は入力シャフト122と共に移動するのであるが、スリ
ーブ124は動かないため、遊星歯車機構において遊星
歯車を回転させた場合と同様にロータ126はスリーブ
124に対して入力シャフト122より大きい角度で回
転させられることとなる。
なお、長期間の使用中にボール120とインナレース1
30.アウタレース132との間に滑りが生ずる恐れが
ある場合には、ロータ126をスリーブ124に対して
中立位置(作動油の流れをパワーシリンダ8が作動しな
い状態にする位置)へ付勢する第10図に示されるよう
な中立位置維持機構140を設けることが望ましい。こ
の中立位置維持機構140は、中心部にボス部142が
突設された円板144を備えており、この円板144は
スリーブ124の底面に、ボス部142をロータ126
側に向けて固定されている。ボス部142の外周面の直
径方向に隔たった2箇所にはそれぞれ一対ずつの板ばね
146,148が半径方向外側に延び出す向きに取り付
けられている。
板ばね146,14Bは、自由状態では互に接触し合う
形状に形成されているが、両者の間にピン150が立設
されることにより、一定の間隔開かれて予荷重を与えら
れた状態にある。
一方、ロータ126のスリーブ124の底面に対向する
端面に一対のピン152が立設され、板ばね146と1
48との間に嵌入させられており、板ばね146,14
8は常時ロータ126を中立位置に付勢している。入力
シャフト122の回転に伴ってロータ126が回転させ
られるときは、回転方向前側の仮ばねはピン152によ
り撓まされてロータ126の回転を許容するが、板ばね
146.148はロータ126を常時中立位置に付勢し
ているため、万一ボール120がインナレース130ま
たはアウタレース132に対して滑ることによりロータ
126が中立位置からずれた場合にも、このずれは車両
の直進中に解消される。
本発明の更に別の実施例を第11図および第12図に示
す。本実施例は、一対のレバー160により回転角拡大
機構を構成したものである。レバー160はその一端部
において、スリーブ162の直径方向に隔たった2箇所
にそれぞれスリーブ162の中心線に平行な軸線まわり
に回転可能に取り付けられており、他端部は、入力シャ
フト164に設けられた切欠166を通ってロータ16
8の溝170に嵌入させられている。
レバー160の切欠166、溝170に嵌入させられる
部分は球状を成し、入力シャフト164が回転させられ
るとき、レバー160が回転させられてロータ168が
回転させられるのであるが、第13図に示されるように
、入力シャフト164の回転角度をθ、ロータ168の
回転角度をαとすれば、αとθとの関係は次式(5)で
表され、入力シャフト164の回転角度がレバー160
により拡大されてロータ168に伝達されることがわか
る。
ただし、 R1:ロータ168の軸心からレバー160のロータ1
°68との係合部までの距離 R2:ロータ168の軸心からレバー160の入力シャ
フト164との保合部までの距離 ll ニレバー160の長さ 12 ニレバー160のスリーブ162との係合部と、
入力シャフト164との保合部との距離 本発明の更に別の実施例を第14図に示す。本実施例は
、ロータ176をピニオン178と一体的に設け、スリ
ーブ180を回転自在に設けたものである。ロータ17
6と入力シャフト182とはトーションバー184によ
って連結されており、入力シャフト182の内端側大径
部はロータ176とスリーブ180との間に嵌入させら
れるとともに、前記第9図に示した実施例におけると同
様にボール186により回転角拡大機構が構成されてい
る。
ロータ176、スリーブ180は前記ロータ46、スリ
ーブ44と同様の構成のものであり、ステアリングホイ
ール22の操作時に入力シャフト182がピニオン17
8に対して回転させられるとき、スリーブ180がロー
タ176に対して回転させられて作動油の方向切換えが
行われる。この際、ロータ176が動かないため、入力
シャフト182の回転角度はボール186により拡大さ
れてスリーブ180に伝達され、リーブ180はロータ
176に対して入力シャフト182より大きい角度で回
転させられることとなる。
本発明の更に別の実施例を第15図に示す。本実施例は
前記第11図ないし第13図に示した実施例と同様に一
対のレバー190により回転角拡大機構を構成したもの
であるが、本実施例においてレバー190のスリーブ1
92に取り付けられた側とは反対側の端部は、ロータ1
94と入力シャフト196との間の隙間を通り、ロータ
194が中立位置にあるとき、スリーブ192のレバー
取付位置に対して180度隔たった状態となる位置に係
合させられている。このようにすれば、レバー190に
よる回転角度の拡大率を大きくすることができる。ただ
し、この場合にはロータ194の回転方向が第11図な
いし第13図に示した実施例とは逆になるため、作動油
の切換え方向を逆にすることが必要である。
本発明の更に別の実施例を第16図に示す。本実施例は
、出力部材の回転トルクを入力部材に伝達するのに十分
な強度を有する板ばね200を用いて弾性部材とすると
ともに回転角拡大機構として機能するようにし、トーシ
ョンバーを省略したものである。
本実施例においても前記第1図ないし第8図に示される
実施例と同様に、スリーブ202が図示しないピニオン
と一体的に設けられ、ロータ204がスリーブ202に
回転可能に嵌合されるとともに、入力シャフト206の
内端側大径部はスリーブ202とロータ204との間に
嵌入させられており、ロータ204のスリーブ202に
対する相対回転により作動油の切換えが行われるように
なっている。
板ばね200は、その長手方向の中央部においてロータ
204の直径方向の溝に板面がロータ204の軸心と平
行となる姿勢で嵌合され、ピン208により固定されて
いる。板ばね200の両端部はそれぞれ、入力シャフト
206を貫通してスリーブ202に係合させられている
が、これらスリーブ202.入力シャフト206はそれ
ぞれ板ばね200を、ローラ210.212により両側
から挟んで回転可能に支持している。また、入力シャフ
ト206の外周面の直径方向に隔たった2箇所には突起
214が形成されるとともに、それら突起214はスリ
ーブ202に形成された係合切欠216内に嵌入させら
れており、入力シャフト206のスリーブ202に対す
る回転角度が制限されている。
ステアリングホイール22が回転操作されるとき、板ば
ね200は二点鎖線で示されるように弾性変形し、入力
シャフト206の回転トルクをピニオン14に伝達する
とともに、ロータ204をスリーブ202に対して入力
シャフト204の回転角度より大きい角度で回転させる
なお、上記各実施例においては、スリーブあるいはロー
タが出力部材たるピニオンと一体的に設けられていたが
、入力シャフトと一体的に設けてもよい。
また、上記各実施例においては、インテグラル型のパワ
ーステアリング装置に設けられるロータリ型ステアリン
グバルブに本発明を適用した場合について説明したが、
パワーシリンダがステアリングギヤ、ステアリングバル
ブとは別にステアリングギヤより車輪側に設けられるセ
ミインテグラレル型等、他のタイプのパワーステアリン
グ装置のロータリ型ステアリングバルブに本発明を適用
することも可能である。
さらに、本発明は、ステアリングギヤがウォームシャフ
トバヮーピストンナント、クロスシャフト等により構成
されるボールスクリュ式であるパワーステアリング装置
のロークリ型ステアリングバルブに適用することも可能
である。
さらにまた、ステアリングアクチュエータとしては複動
型のシリンダに限らず、ロークリ型のシリンダ等、他の
タイプのアクチュエータを採用することが可能である。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形、改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるロータリ型ステアリン
グバルブを示す正面断面図である。第2図はそのステア
リングバルブの板ばねが設けられた部分を示す側面図で
あり、第3図はその板ばねが弾性変形した状態を示す図
である。第4図は上記ステアリングバルブのスリーブお
よびロータの構造を示す図であり、第5図および第6図
はそれぞれ作動油の方向切換えを説明する図である。第
7図は上記ステアリングバルブを備えたパワーステアリ
ング装置を示す斜視図(一部所面)である。 第8図は上記ステアリングバルブにおいてロータ回転時
における板ばねの弾性変形状態を示す図である。第9図
は本発明の別の実施例であるロータリ型ステアリングバ
ルブの要部を示す図である。 第10図は第9図に示されるバルブにおける中立位置維
持機構を示す正面図である。第11図は本発明の更に別
の実施例であるロータリ型ステアリングバルブを示す図
である。第12図はそのステアリングバルブのレバーが
設けられた部分を示す側面断面図であり、第13図はそ
のレバーの回転時における入力シャフトの回転角度とロ
ータの回転角度とを説明するための図である。第14図
は本発明の更に別の実施例であるロータリ型ステアリン
グバルブを示す正面断面図である。第15図は本発明の
更に別の実施例であるロークリ型ステアリングバルブの
要部を示す側面断面図である。 第16図は本発明の更に別の実施例であるロータリ型ス
テアリングバルブの要部を示す側面断面図である。 6:ステアリングバルブ 8:パワーシリンダ10ニス
テアリングギヤハウジング 12:入力シャフト  14:ピニオン16:トーショ
ンバー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  ハウジングと、 そのハウジングにより回転可能に支持され、ステアリン
    グホイールと接続される入力部材と、前記入力部材と同
    心にかつ回転可能に前記ハウジングに支持された出力部
    材と、 その出力部材と前記入力部材とに連結され、弾性変形し
    つつ前者の回転トルクを後者に伝達する弾性部材と、 前記ハウジング内に互に同心かつ相対回転可能に設けら
    れ、一方が前記入力部材に、他方が前記出力部材に係合
    させられて、相対回転により、油圧作動のステアリング
    アクチュエータへの作動油の方向切換えおよび圧力制御
    を行う第一および第二のバルブ部材と を備えたロータリ型ステアリングバルブにおいて前記第
    一バルブ部材と第二バルブ部材とのいずれか一方を前記
    入力部材と前記出力部材とのいずれか一方に固定すると
    ともに、前記弾性部材の弾性変形に伴う前記入力部材と
    出力部材との相対回転角度を拡大し、第一バルブ部材お
    よび第二バルブ部材の他方に伝達する回転角拡大機構を
    設けたことを特徴とするロータリ型ステアリングバルブ
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015504021A (ja) * 2012-01-10 2015-02-05 テッドライブ ステアリング システムズ ゲーエムベーハー 角度差センサを有するパワーステアリング装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197130A (ja) * 1975-02-22 1976-08-26

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