JP3287182B2 - 動力操舵装置 - Google Patents

動力操舵装置

Info

Publication number
JP3287182B2
JP3287182B2 JP22079995A JP22079995A JP3287182B2 JP 3287182 B2 JP3287182 B2 JP 3287182B2 JP 22079995 A JP22079995 A JP 22079995A JP 22079995 A JP22079995 A JP 22079995A JP 3287182 B2 JP3287182 B2 JP 3287182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
shaft
power
rod
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22079995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08337177A (ja
Inventor
晃 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP22079995A priority Critical patent/JP3287182B2/ja
Publication of JPH08337177A publication Critical patent/JPH08337177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3287182B2 publication Critical patent/JP3287182B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば車両用の動力
操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の操舵装置のうち、パワーアシスト
付きの操舵装置(所謂、パワーステアリング装置)が一
般的に知られている。(一例として、特開平2−290
780号公報)。
【0003】この操舵装置では、ラックアンドピニオン
から成るかじ取り機構に加えて、操舵補助力(アシスト
力)を発生する油圧ポンプを備えている。この油圧ポン
プは、モータによって駆動され、さらに、制御弁を介し
てアシスト用パワーシリンダの左右のシリンダ室に連通
された構成となっている。ハンドルが操舵されると、こ
の操舵トルクに基づいてモータが駆動され、油圧ポンプ
からの圧力流体がパワーシリンダに送給されて、操舵補
助力(アシスト力)が得られるようになっている。
【0004】ところで、前記公報に示される如き従来の
パワーアシスト付き操舵装置では、油圧ポンプで発生し
た圧力流体をハンドルの左右の操舵に応じて制御弁(例
えば、ロータリ式の四方切り換え弁)によって分配して
パワーシリンダの左右のシリンダ室に送給する構成であ
り、油圧ポンプや制御弁が分離独立して構成されていた
ため、装置の小型化や低コスト化を図ることが困難であ
った。特に、前述の如き制御弁は、それ自体が複雑な構
造で装置の大型化及びコスト高となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、操舵軸の操舵力に応じて迅速に補助駆動力を転舵
棒へ付与して操舵軸の操舵力を軽減することができ、か
つこれを簡単小型の構造で低コストにより実現すること
ができる動力操舵装置を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の動
力操舵装置は、左右のナックルアームを連結し転舵輪を
転舵するための転舵棒と、ハンドルが取り付けられると
共に前記転舵棒に連結され、操舵力を前記転舵棒へ伝達
して軸線方向に駆動させる操舵軸と、前記転舵棒に設け
られた補助操舵力用のパワーシリンダと、ハンドルの操
舵状態を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した
操舵状態に応じて正逆方向に回転されるモータと、ポン
プ室が前記パワーシリンダの左右のシリンダ室に連通さ
れると共に、前記モータによって駆動される油圧ポンプ
と、前記モータの回転軸に摩擦接触することにより連結
され、前記モータの回転に伴って所定角度回転される回
転部材と、前記油圧ポンプのポンプ室と前記パワーシリ
ンダの左右のシリンダ室との間に設けられると共に前記
回転部材に連結され、前記回転部材と共に回転すること
により前記ポンプ室から前記左右のシリンダ室への吐出
液の送給方向を切り換える切換弁と、前記回転部材に設
けられ、前記油圧ポンプの非駆動時に前記切換弁を中立
位置に復帰させる中立復帰手段と、を備えている。
【0007】請求項1記載の動力操舵装置では、操舵軸
が操舵されると、操舵軸の操舵力は転舵棒へ伝達され
て、転舵棒が軸線方向に駆動され転舵輪が転舵される。
さらに、操舵軸の操舵状態が検出手段によって検出さ
れ、検出された操舵状態に応じてモータが回転される。
モータが回転すると油圧ポンプが駆動され、この油圧ポ
ンプによって発生した圧力流体は、ポンプ室からパワー
シリンダのシリンダ室へ送給される。これにより、補助
駆動力が転舵棒に付与され、操舵軸の操舵力が軽減され
る。
【0008】ここで、操舵軸の左右の操舵に応じてモー
タが回転すると、モータの回転軸に摩擦接触することに
より連結された回転部材がモータの回転に伴って左右に
所定角度回転される。回転部材が回転すると、これに連
結された切換弁が作動されてポンプ室から左右のシリン
ダ室への吐出液の送給方向が切り換えられる。換言すれ
ば、操舵軸の操舵状態に応じて回転するモータの正逆何
れかの方向の回転によって切換弁が作動して、パワーシ
リンダのシリンダ室へ送給される圧力流体の送給方向が
切り換えられる。これにより、操舵軸の左右の操舵に応
じた補助駆動力を転舵棒に付与することができる。
【0009】すなわち、油圧ポンプ駆動用のモータによ
って作動する切換弁は、従来の操舵装置に用いられた制
御弁と同様の機能を備えており、操舵軸の左右の操舵力
に応じた補助駆動力を転舵棒に付与することができる。
したがって、従来の制御弁が不要となり(廃止すること
ができ)、装置が小型化される。また、操舵軸が中立位
置(直進状態)にされてモータが停止されると(すなわ
ち、油圧ポンプの非駆動状態では)、中立復帰手段によ
って切換弁が中立位置に復帰される。
【0010】このように、請求項1記載の動力操舵装置
では、操舵軸の操舵力に応じて迅速に補助駆動力を転舵
棒へ付与して操舵軸の操舵力を軽減することができ、か
つこれを簡単小型の構造で低コストにより実現すること
ができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1の実施の形
態に係る動力操舵装置10の全体構成が断面図にて示さ
れており、図2乃至図4にはこの動力操舵装置10の主
要部の詳細が断面図にて示されている。
【0015】動力操舵装置10では、ハウジング12内
に配置された転舵棒14を備えている。この転舵棒14
は、軸線方向両端部近傍がそれぞれブッシュ16によっ
て支持されており、さらに、ナックルアームに連結され
たタイロッド(共に図示省略)を介して転舵輪に連結さ
れている。これにより、転舵棒14は軸線方向に移動す
ることによって転舵輪を転舵することができる。また、
転舵棒14にはラックギヤ18が形成されている.ま
た、ハウジング12には、操舵軸20が支持されてい
る。操舵軸20は、転舵棒14に略直交する向きに配置
され軸受22によってハウジング12に支持されてい
る。この軸受22は自動調心形とされており、操舵軸2
0はこの軸受22を支点として僅かに揺動可能である。
操舵軸20にはピニオン24が設けられており、転舵棒
14のラックギヤ18に噛み合っている。
【0016】また、ハウジング12には、転舵棒14に
対応してパワーシリンダ26が設けられている。パワー
シリンダ26は、転舵棒14に固着されたピストン28
を備えており、このピストン28によって互いに隔離さ
れたシリンダ室30、シリンダ室32が設けられてい
る。
【0017】操舵軸20の先端部には、これに対応して
検出手段としての一対のリミットスイッチ34A、34
Bが配置されている。リミットスイッチ34A、34B
は、操舵軸20の先端部に係合することにより操舵軸2
0の操舵状態(左右の切り換え状態)を検出可能となっ
ている。このリミットスイッチ34A、34BはECU
36に接続されている。
【0018】一方、パワーシリンダ26のシリンダ室3
0、シリンダ室32はプランジャポンプ38に接続され
ている。図2に詳細に示す如く、プランジャポンプ38
には、ケース40内にポンプ室42及びポート44、ポ
ート46が形成されており、一方のポート44がシリン
ダ室30に接続され他方のポート46がシリンダ室32
に接続されている。また、図6及び図10に示す如く、
ケース40内にはプランジャ48が配置されており、ポ
ンプ室42に対応している。さらに、ケース40には切
換弁50が設けられている。この切換弁50は回転軸状
の部材で、各ポート44、46を貫通してケース40に
回転可能に支持されている。切換弁50には一対の逆止
弁52、54が設けられており、各逆止弁52、54は
それぞれポート44、46に対応している。これによ
り、切換弁50が中立状態(図2図示状態)では、ポン
プ室42とポート44、46とは連通が遮断され、ま
た、切換弁50が前記中立状態から例えば右方向に90
度回転することにより、ポンプ室42と一方のポート4
4が逆止弁52を介して連通されてポンプ室42からポ
ート44への作動油の送給が可能になり(図6図示状
態)、さらに、切換弁50が前記中立状態から左方向に
90度回転することにより、ポンプ室42と他方のポー
ト46が逆止弁54を介して連通されてポンプ室42か
らポート46への作動油の送給が可能になる(図10図
示状態)構成である。すなわち、一対の逆止弁52、5
4を含んで構成される切換弁50は、左右何れかの方向
にそれぞれ90度回転することによって、ポンプ室42
から左右のシリンダ室30、シリンダ室32への作動油
の送給方向を切り換えることができる。
【0019】また、各ポート44、46には一対のリリ
ーフ弁56、58が設けられており、ポート44、46
から送給される作動油の異常圧力(過負荷)を防止する
ようになっている。
【0020】プランジャポンプ38のケース40に支持
された切換弁50の先端部はケース40から外部に突出
されており、回転部材を構成するギヤ60が取り付けら
れている。ギヤ60はエンジニアリングプラスチック製
とされており、一部には中立復帰手段としての鉄製のウ
エイト62が設けられている。このため、通常(中立)
状態ではこのウエイト62が最も下方に位置する状態と
なっている。また、ギヤ60には一対のストッパ64、
66が固着されている。
【0021】一方、プランジャポンプ38の側近には電
動モータ68が配置されている。この電動モータ68は
ECU36に接続されており、車速に応じて回転速度が
制御されている。電動モータ68の回転軸70には偏芯
カム72が固定されており、前述したプランジャ48を
押圧可能に対応している。このため、電動モータ68が
回転することにより偏芯カム72がプランジャ48を押
圧し、プランジャ48が往復駆動される構成である。
【0022】また、回転軸70の先端には回転部材を構
成するギヤ74が取り付けられている。このギヤ74は
摩擦軸受76によって回転軸70に取り付けられてお
り、所定のトルク範囲でのみ回転軸70と一体回転す
る。このギヤ74は前述したギヤ60に噛み合ってお
り、このため、電動モータ68の駆動によりギヤ60が
回転される。さらに、ギヤ74の側方の回転軸70の先
端部は、ギヤ60に固着された一対のストッパ64、6
6に対応しており、ギヤ60が左右何れかの方向に回転
した場合にストッパ64、66に係合してギヤ60のそ
れ以上の回転を阻止する構成である。
【0023】なお、この場合、ギヤ60のウエイト62
が最も下方位置にあり一対のストッパ64、66が共に
回転軸70から離間した状態(すなわち、電動モータ6
8の非作動時)において切換弁50が中立状態になり、
ギヤ60が左右何れかの方向に回転して何れか一方のス
トッパ64、66が回転軸70に係合した状態におい
て、切換弁50が前記中立状態から何れかの方向に90
度回転してポンプ室42から何れか一方のポート44、
46への作動油の送給可能状態となるように、各部の寸
法や配置位置が設定されている。
【0024】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。上記構成の動力操舵装置10では、車両直進時(す
なわち、操舵軸20が中立状態)においては、操舵軸2
0の先端部は何れのリミットスイッチ34A、34Bと
も非係合状態であり、このため電動モータ68(プラン
ジャポンプ38)は不作動である。また、この状態で
は、図3に示す如くギヤ60はウエイト62が最も下方
位置にあり一対のストッパ64、66が共に回転軸70
から離間した状態となっており、図4に示す如く切換弁
50は中立位置にある。したがって、プランジャポンプ
38の何れのポート44、ポート46からも作動油は供
給されない。
【0025】操舵軸20が左右何れかの方向に操舵され
ると、例えば、図5矢印A方向にて示す如く右切り時に
は、操舵軸20の操舵力はピニオン24及びラックギヤ
18を介して転舵棒14へ伝達されて、転舵棒14が軸
線方向(矢印B方向)に駆動され転舵輪が転舵される。
【0026】この場合、操舵軸20の操舵直後において
は、転舵棒14(すなわち、タイヤ側)の抵抗が大きい
ため転舵棒14は不動であり、このため操舵軸20が軸
受22を支点として僅かに揺動する。このため、操舵軸
20の先端部が一方のリミットスイッチ34Aに係合し
てリミットスイッチ34AがONし、操舵軸20の右切
り状態が検出される。この検出信号によってECU36
が電動モータ68を作動させ、電動モータ68の回転軸
70が図7矢印C方向へ回転する。回転軸70が回転す
ると、偏芯カム72がプランジャ48を押圧してプラン
ジャ48が往復移動されてポンプ室42の作動油が昇圧
される。
【0027】またこれと同時に、回転軸70が回転する
と、回転力がギヤ74を介して伝達されてギヤ60が図
7矢印D方向へ回転され、このギヤ60に一体的に連結
固定された切換弁50が回転される。ギヤ60が回転し
切換弁50が中立状態から右方向に90度回転すると、
ストッパ64が回転軸70に当接する(図7図示状
態)。ここで、ギヤ74は摩擦軸受76によって回転軸
70に取り付けられているため、ストッパ64が回転軸
70に当接した後にはギヤ74は回転軸70と相対回転
し(所謂空回りし)、この状態(ストッパ64が回転軸
70に当接した状態)が維持される。
【0028】切換弁50が中立状態から右方向に90度
回転した状態となると、ポンプ室42と一方のポート4
4が逆止弁52を介して連通されてポンプ室42からポ
ート44への作動油の送給が可能になり(図5乃至図8
示状態)、ポンプ室42の作動油がポート44からパワ
ーシリンダ26のシリンダ室30へ送給されると共に、
シリンダ室32からポート46を介して戻される。
【0029】これにより、右切り方向(図5矢印B方
向)の補助駆動力が転舵棒14に付与され、操舵軸20
の操舵力が軽減される。
【0030】一方、操舵軸20が左方向(図9矢印E方
向)に操舵されると、操舵軸20の操舵力はピニオン2
4及びラックギヤ18を介して転舵棒14へ伝達され
て、転舵棒14が軸線方向(矢印F方向)に駆動され転
舵輪が転舵される。
【0031】この場合にも、操舵軸20の操舵直後にお
いては、転舵棒14(すなわち、タイヤ側)の抵抗が大
きいため転舵棒14は不動であり、このため操舵軸20
が軸受22を支点として僅かに揺動する。このため、操
舵軸20の先端部が他方のリミットスイッチ34Bに係
合してリミットスイッチ34BがONし、操舵軸20の
左切り状態が検出される。この検出信号によってECU
36が電動モータ68を作動させ、電動モータ68の回
転軸70が図11矢印G方向へ回転する。回転軸70が
回転すると、偏芯カム72がプランジャ48を押圧して
プランジャ48が往復移動されてポンプ室42の作動油
が昇圧される。
【0032】またこれと同時に、回転軸70が回転する
と、回転力がギヤ74を介して伝達されてギヤ60が図
11矢印H方向へ回転され、このギヤ60に一体的に連
結固定された切換弁50が回転される。ギヤ60が回転
し切換弁50が中立状態から左方向に90度回転する
と、ストッパ66が回転軸70に当接する(図11図示
状態)。ここで、ギヤ74は摩擦軸受76によって回転
軸70に取り付けられているため、ストッパ66が回転
軸70に当接した後にはギヤ74は回転軸70と相対回
転し(所謂空回りし)、この状態(ストッパ66が回転
軸70に当接した状態)が維持される。
【0033】切換弁50が中立状態から左方向に90度
回転した状態となると、ポンプ室42と他方のポート4
6が逆止弁54を介して連通されてポンプ室42からポ
ート46への作動油の送給が可能になり(図9乃至図1
2示状態)、ポンプ室42の作動油がポート46からパ
ワーシリンダ26のシリンダ室32へ送給されると共
に、シリンダ室30からポート44を介して戻される。
【0034】これにより、左切り方向(図9矢印F方
向)の補助駆動力が転舵棒14に付与され、操舵軸20
の操舵力が軽減される。
【0035】また、操舵軸20が中立位置(直進状態)
にされて電動モータ68が停止されると(すなわち、プ
ランジャポンプ38の非駆動状態となると)、ウエイト
62が最も下方位置となるようにギヤ74が自動的に回
転され、一対のストッパ64、66が共に回転軸70か
ら離間した状態となり、切換弁50が中立位置に復帰さ
れる。
【0036】以上の如く、動力操舵装置10では、操舵
軸20の操舵方向が変更されると(左右で切り換えられ
ると)、切換弁50が回転されて、ポンプ室42からパ
ワーシリンダ26のシリンダ室30、32への作動油の
送給方向が切り換えられる。換言すれば、操舵軸20の
操舵状態に応じて回転する電動モータ68の正逆方向の
回転によって切換弁50が作動して、パワーシリンダ2
6のシリンダ室30、32へ送給される作動油の送給方
向が切り換えられる。すなわち、切換弁50は、従来の
操舵装置に用いられた制御弁と同様の機能を備えてお
り、操舵軸20の左右の操舵力に応じた補助駆動力を転
舵棒14に付与することができる。したがって、従来の
制御弁が不要となり(廃止することができ)、装置が小
型化される。
【0037】このように、動力操舵装置10では、操舵
軸20の操舵力に応じて迅速に補助駆動力を転舵棒14
へ付与して操舵軸20の操舵力を軽減することができ、
かつこれを簡単小型の構造で低コストにより実現するこ
とができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部品
には前記第1の実施の形態と同一の符号を付与し、その
説明を省略する。
【0039】図13には本発明の第2の実施の形態に係
る動力操舵装置80の主要部の詳細が一部破断した側面
図にて示されている。
【0040】この動力操舵装置80では、前述した第1
の実施の形態に係る動力操舵装置10の偏芯カム72に
代えて、偏芯カム82が電動モータ68の回転軸70に
取り付けられている。偏芯カム82は、電動モータ68
の回転軸70に形成されたセレーション部84に取り付
けられており、偏芯カム82は回転軸70と一体回転す
ると共に、セレーション部84において回転軸70の軸
線方向にスライド移動可能となっている。また、偏芯カ
ム82は、図14にも示す如く、軸線に沿って径寸法が
次第に増減する(側面視において周面一部がテーパー状
に形成される)立体カムとされている。したがって、偏
芯カム82のセレーション部84におけるスライド移動
位置に応じて、プランジャポンプ38のプランジャ48
の押圧移動量が変更され、これによりプランジャポンプ
38の作動油送給量が変更される構成である。
【0041】偏芯カム82の近傍には、モータ86が配
置されている。このモータ86は、偏芯カム82の位置
変更用とされており、回転軸にはウォームギヤ88が形
成されている。さらに、ウォームギヤ88には連結ブロ
ック90が螺合しており、連結ブロック90の下端部は
偏芯カム82に連結されている。したがって、モータ8
6(ウォームギヤ88)が回転することにより、連結ブ
ロック90が偏芯カム82を押圧し、偏芯カム82を電
動モータ68のセレーション部84に沿って移動せさる
ことができる。
【0042】上記構成の動力操舵装置80では、前述し
た第1の実施の形態に係る動力操舵装置10と同様に、
電動モータ68の作動によって偏芯カム82がプランジ
ャ48を押圧してプランジャ48が往復移動され、ポン
プ室42の作動油がパワーシリンダ26のシリンダ室3
0またはシリンダ室32へ送給されて、補助駆動力が転
舵棒14に付与され、操舵軸20の操舵力が軽減され
る。さらに、操舵軸20の操舵方向が変更されると(左
右で切り換えられると)、切換弁50が回転されて、ポ
ンプ室42からパワーシリンダ26のシリンダ室30、
32への作動油の送給方向が切り換えられる。
【0043】さらにここで、動力操舵装置80では、モ
ータ86の駆動によりプランジャポンプ38の作動油送
給量を変更することができる。
【0044】すなわち、モータ86(ウォームギヤ8
8)を回転させて連結ブロック90を介して偏芯カム8
2を押圧し、偏芯カム82を電動モータ68のセレーシ
ョン部84に沿って移動せさ、例えば、図13に示す如
く偏芯カム82の径寸法が大きい部分(カムリフトが大
きい部分)がプランジャ48に対向するように位置させ
ると、プランジャ48の往復移動量が大きくなってプラ
ンジャポンプ38の作動油送給量が増加する。一方、モ
ータ86の作動により偏芯カム82をセレーション部8
4に沿って移動せさ、図15に示す如く偏芯カム82の
径寸法が小さい部分(カムリフトが小さい部分)がプラ
ンジャ48に対向するように位置させると、プランジャ
48の往復移動量が小さくなってプランジャポンプ38
の作動油送給量が減少する。
【0045】したがって、所望の作動油送給量になるよ
うにモータ86の作動させれば、プランジャポンプ38
の作動油送給量が不要に多くなることがなく、大幅に省
エネになり一層効果的である。
【0046】なお、前述した実施の形態においては、検
出手段としての一対のリミットスイッチ34A、34B
を操舵軸20の先端部に対応して配置し、操舵軸20の
先端部に係合することにより操舵軸20の操舵状態(左
右の切り換え状態)を検出する構成としたが、これに限
らず、例えば操舵軸20に操舵トルクセンサ(歪セン
サ)や舵角センサを取り付けこれにより操舵軸20の操
舵状態を検出する構成としてもよい。
【0047】また、前述した実施の形態においては、動
力操舵装置10を所謂ラックアンドピニオン式の操舵装
置として説明したが、本発明はこれに限らず、他の構成
の操舵装置であっても適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る動力操舵
装置は、操舵軸の操舵力に応じて迅速に補助駆動力を転
舵棒へ付与して操舵軸の操舵力を軽減することができ、
かつこれを簡単小型の構造で低コストにより実現するこ
とができる優れた効果を有している。。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
の全体構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
のプランジャポンプの詳細を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
のギヤ及びストッパの詳細を示す図2の3−3線に沿っ
た正面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
のプランジャポンプのポンプ室及び逆止弁の詳細を示す
図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
の全体構成を示し操舵軸が右に操舵された状態の図1に
対応する断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
のプランジャポンプの詳細を示し操舵軸が右に操舵され
た状態の図2に対応する断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
のギヤ及びストッパの詳細を示し操舵軸が右に操舵され
た状態の図6の7−7線に沿った正面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
のプランジャポンプのポンプ室及び逆止弁の詳細を示し
操舵軸が右に操舵された状態の図6の8−8線に沿った
断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装置
の全体構成を示し操舵軸が左に操舵された状態の図1に
対応する断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装
置のプランジャポンプの詳細を示し操舵軸が左に操舵さ
れた状態の図2に対応する断面図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装
置のギヤ及びストッパの詳細を示し操舵軸が左に操舵さ
れた状態の図10の11−11線に沿った正面図であ
る。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る動力操舵装
置のプランジャポンプのポンプ室及び逆止弁の詳細を示
し操舵軸が左に操舵された状態の図10の12−12線
に沿った断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る動力操舵装
置のプランジャポンプに適用された偏芯カムを示す図2
に対応する一部破断した側面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る動力操舵装
置のプランジャポンプに適用された偏芯カムの正面図で
ある。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る動力操舵装
置のプランジャポンプに適用された偏芯カムが移動した
状態を示す図13に対応する一部破断した側面図であ
る。
【符号の説明】
10 動力操舵装置 14 転舵棒 18 ラックギヤ 20 操舵軸 24 ピニオン 26 パワーシリンダ 30 シリンダ室 32 シリンダ室 34A リミットスイッチ(検出手段) 34B リミットスイッチ(検出手段) 38 プランジャポンプ(油圧ポンプ) 42 ポンプ室 44 ポート 46 ポート 48 プランジャ 50 切換弁(切換手段) 52 逆止弁 54 逆止弁 60 ギヤ(回転部材) 62 ウエイト(中立復帰手段) 64 ストッパ 66 ストッパ 68 電動モータ 72 偏芯カム 74 ギヤ 80 動力操舵装置 84 セレーション部 82 偏芯カム 86 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/06 - 5/32 B62D 6/00 - 6/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のナックルアームを連結し転舵輪を
    転舵するための転舵棒と、 ハンドルが取り付けられると共に前記転舵棒に連結さ
    れ、操舵力を前記転舵棒へ伝達して軸線方向に駆動させ
    る操舵軸と、 前記転舵棒に設けられた補助操舵力用のパワーシリンダ
    と、 ハンドルの操舵状態を検出する検出手段と、 前記検出手段が検出した操舵状態に応じて正逆方向に回
    転されるモータと、 ポンプ室が前記パワーシリンダの左右のシリンダ室に連
    通されると共に、前記モータによって駆動される油圧ポ
    ンプと、前記モータの回転軸に摩擦接触することにより連結さ
    れ、前記モータの回転に伴って所定角度回転される回転
    部材と、 前記油圧ポンプのポンプ室と前記パワーシリンダの左右
    のシリンダ室との間に設けられると共に前記回転部材に
    連結され、前記回転部材と共に回転することにより前記
    ポンプ室から前記左右のシリンダ室への吐出液の送給方
    向を切り換える切換弁と、 前記回転部材に設けられ、前記油圧ポンプの非駆動時に
    前記切換弁を中立位置に復帰させる中立復帰手段と、 を備えた動力操舵装置。
JP22079995A 1995-04-11 1995-08-29 動力操舵装置 Expired - Fee Related JP3287182B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22079995A JP3287182B2 (ja) 1995-04-11 1995-08-29 動力操舵装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8565395 1995-04-11
JP7-85653 1995-04-11
JP22079995A JP3287182B2 (ja) 1995-04-11 1995-08-29 動力操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08337177A JPH08337177A (ja) 1996-12-24
JP3287182B2 true JP3287182B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=26426661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22079995A Expired - Fee Related JP3287182B2 (ja) 1995-04-11 1995-08-29 動力操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3287182B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08337177A (ja) 1996-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3930554A (en) Power-assisted steering gear
US5156228A (en) Front wheel steering apparatus
JP2001001918A (ja) 油圧式パワーステアリング装置
JP3131676B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3246813B2 (ja) パワーステアリング装置
JP3287182B2 (ja) 動力操舵装置
US20090000855A1 (en) Power steering device
JP2738169B2 (ja) 車両の舵取り装置
JP3109920B2 (ja) 操舵装置
JP2978338B2 (ja) 操舵装置
JP3144275B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2002029430A (ja) 車両用操舵装置
JP3079926B2 (ja) 駆動操舵装置
JP3079967B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2663276B2 (ja) 自動車の舵角センサ取付構造
JP2622359B2 (ja) 車のステアリング装置
KR960012219B1 (ko) 3륜 전동식 지게차의 후륜 조향각 검출장치
JP3938280B2 (ja) パワーステアリング装置
JPS59128049A (ja) 全油圧式操舵装置
JPH0495574A (ja) パワーステアリング装置
JPH0230383Y2 (ja)
KR100276728B1 (ko) 전자석을이용한동력조향장치
KR100534906B1 (ko) 피니언밸브를 이용한 속도감응형 동력조향장치
JPH0585396A (ja) 荷役車両の後退警告装置
JPH0141655Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090315

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100315

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees