JPH0890754A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0890754A
JPH0890754A JP22493894A JP22493894A JPH0890754A JP H0890754 A JPH0890754 A JP H0890754A JP 22493894 A JP22493894 A JP 22493894A JP 22493894 A JP22493894 A JP 22493894A JP H0890754 A JPH0890754 A JP H0890754A
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JP
Japan
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transfer film
transfer
drum
film
clamp
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Application number
JP22493894A
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English (en)
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Minoru Inagaki
実 稲垣
Tomio Ando
富雄 安藤
Tomoyuki Marukame
知之 丸亀
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写フィルムをドラムに正確に位置決めでき
る画像形成装置の開示 【構成】 ドラム20の周面に転写フィルム9を押しつ
けるときに,所定量搬送された転写フィルム9のクラン
プ基準位置Poをクランプロッド22aが最初にドラム
20を押しつけ,次にクランプロッド22bが続いて転
写フィルム9の画像領域の後端部をドラム20を押しつ
けて転写フィルム9にテンションをかけることにより,
ドラム20と転写フィルム9の位置決めを行う画像形成
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム状の転写フィ
ルムに転写リボンを接触させ,サーマルヘッドにより転
写フィルムに画像を形成した後に,対象物に当該画像を
転写する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、冊子或いはカード等に顔写真、文
字、サイン等の個人情報を記録する画像形成装置として
は,フィルム状の転写フィルムに転写リボンを接触さ
せ,サーマルヘッドにより転写フィルムに画像を形成し
た後に,対象物に当該画像を転写する画像形成装置が知
られている。
【0003】この画像形成装置は、カードなどの被転写
物に画像を転写するためのフィルム状の転写フィルム
と,この転写フィルムを長手方向に移送して巻出し,案
内,巻取りを行う転写フィルム搬送機構と,周面に転写
フィルムを巻き付けるドラムを備えて正逆方向に揺動回
転可能なドラム機構と,前記転写フィルムに重ね合わせ
る転写リボンと,この転写リボンの巻出し,案内,巻取
りを行う転写リボン搬送機構と,前記転写リボン及び転
写フィルムを介して前記ドラムに押しつけるサーマルヘ
ッド機構とを備えたものである。
【0004】画像形成装置によりにカラー顔写真、文
字、サイン等の多種類の情報を記録させる場合には、ド
ラムに転写フィルムを巻き付け,転写フィルムに転写リ
ボンを接触させ,サーマルヘッドの発熱制御により転写
リボンのインクを転写フィルム上に転写し,さらに転写
済みの転写フィルムを,冊子やカードなどの転写の対象
物に当接させ,ヒートローラ等で転写フィルムの転写画
像を転写するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな画像形成装置は、転写フィルムをドラムに固定する
際に、ドラム上に巻き付けられた転写リボンや転写フィ
ルムが延びたり、転写フィルム上の画像が位置ずれを起
こすことがある。このため,転写フィルム上に転写対象
物に転写する第1の画像が形成されていて,この転写フ
ィルムの第1の画像の所定位置に転写リボンのインクを
転移させる場合,位置関係がずれてしまう問題がある。
【0006】本発明は、この様な問題に着目してなされ
たものであり,ドラム周面に巻き付けられる転写フィル
ムの位置ずれを解消して,転写フィルム上の所定の位置
に転写リボンのインクを正確に転移できる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明の請求項1の画像形成装置は,転写フィルム
をドラム周面に固定する転写フィルム固定手段は,前記
ドラムの回転軸に平行に延び,前記回転軸の軸回り方向
の基準位置に対して所定の角度で前記ドラムに当接しう
るように前記ドラム周面近傍に配設されるクランプ部材
と,このクランプ部材を支持すると共に,転写フィルム
搬送機構における転写フィルムの搬送量に基づいて,こ
の搬送量が所定量のときに前記クランプ部材によって前
記画像領域の前後いずれかを基準固定位置として前記ド
ラム周面に押しつけるフィルムクランプ機構とを備え,
前記転写フィルム搬送機構は,前記画像領域の前後のう
ち前記クランプ部材により固定された部位の他方側を引
張する機構を備えていることを特徴とする。
【0008】また,本発明の請求項2の画像形成装置
は,請求項1の画像形成装置において,前記転写フィル
ム固定手段のクランプ部材は,前記転写フィルムの接着
層上の画像の領域の前後が固定されるように,前記ドラ
ムの回転軸を中心として所定角度で位置するように一対
設けられており,この一対のクランプ部材のフィルムク
ランプ機構は,一方のクランプ部材が,前記ドラム周面
に前記転写フィルムの画像領域の前後いずれか一方を基
準固定位置として固定し,この一方のクランプ部材の固
定後に他方のクランプ部材が前記転写フィルムの画像の
領域の前後いずれか他方を固定する時期調整機構を備え
ていることを特徴とする。
【0009】
【作 用】本発明の請求項1の画像形成装置によれば,
ドラム周面に巻き付けられた転写フィルムが所定の搬送
量搬送されたときに,クランプ部材によって画像領域の
前後いずれか一方がドラム周面に固定され,画像領域の
前後いずれか他方が引張する機構により引張され,さら
に,クランプ部材が転写フィルムをドラム周面に固定す
る際に,ドラムの回転軸の基準位置(例えば水平面や鉛
直線)に対して所定の角度でクランプ部材がドラム周面
に当接する。
【0010】このため,転写フィルムの所定の画像がド
ラムの回転基準位置に対して所定角度で周回り方向に位
置ずれすることなく精密に位置決めされる。
【0011】本発明の請求項2の画像形成装置によれ
ば,請求項1の画像形成装置の作用に加えさらに,一方
のクランプ部材で転写フィルムの画像領域の前後いずれ
か一方を基準固定位置として固定し,他方のクランプ部
材で転写フィルムの画像領域の他方を固定するから,ド
ラム周面の所定の回動角度領域に所定の画像領域が軸回
り方向に位置ずれなく固定される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる画像形成装置
を図面に基づいて説明する。
【0013】図4は本発明の実施例の画像形成装置の構
成を概略的に示す図である。
【0014】この図4において,符号1は画像形成装置
全体を指す。画像形成装置1はこの実施例ではIDカー
ドなどのプラスチックカード2に個人の顔写真及び文字
情報等のカラー画像を転写するものである。この被転写
体としてはプラスチックカード2のほかにパスポート等
の冊子,手帳等も有り得る。
【0015】符号3はプラスチックカード2を搬送する
ステージであり,ステージ3の周縁部には,画像形成装
置1のケーシングに開口された開口部4から搬入された
プラスチックカード2を位置ずれ不能に固定する固定爪
(図示省略)を備えている。ステージ3の下部には,開
口部4から転写部5まで延びるガイドシャフト6が設け
られ,ステージ3はガイドシャフト6に沿って開口部4
と転写部5との間をスライドする。この図では省略して
いるが,ステージ3の固定爪の作動機構やスライド搬送
機構はもちろん備えられている。
【0016】符号8は転写フィルム9を搬送する転写フ
ィルム搬送機構である。転写フィルム9はプラスチック
のフィルム状のものであり,プラスチックカード2に転
写するための転写画像(文字・絵を含む)が形成される
受像層が形成されている。転写フィルム9の受像層は加
熱により転写フィルム9の基材から被転写体に転移可能
な接着層で形成されている。
【0017】転写フィルム搬送機構8は,巻出しロール
10,巻取りロール11及びピンチローラ12,13,
はがしローラ15,ガイドローラ14,16,17によ
り構成されている。
【0018】巻出しロール10及び巻取りロール11は
時計方向及び反時計方向の正逆2方向に回転可能になっ
ている。転写フィルム9はピンチローラ12,13によ
り搬送され,ピンチローラ12,13も同様に正逆2方
向に回転できるようになっている。ピンチローラ12,
13及び巻出しロール10,巻取りロール11の回転方
向の制御は,制御装置18によるモータ制御により行わ
れる。転写フィルム9は巻出しロール10から巻出され
た後に,ガイドローラ14に案内され,はがしローラ1
5によりプラスチックカード2から剥離され,ガイドロ
ーラ16,17再び案内されて巻取りロール11に巻取
られる。巻出しロール10及び巻取りロール11には,
転写フィルム9を送り出す時に転写フィルム9にテンシ
ョンを与える機構として,フェルトパットを用いた摩擦
機構が設けられている。
【0019】転写フィルム9は,図1〜図4に示すよう
に,ドラム機構19のドラム20に巻き付けられる。ド
ラム機構19は,ドラム20の側方に配設されるフィル
ムクランプ機構21を備えている。
【0020】ドラム機構19は,ドラム20の周面に転
写フィルム9を巻き付けて回転するものである。概略動
作を説明すると,ドラム20及びフィルムクランプ機構
21は電磁クラッチ23aがオンしているとき同軸で一
体に回転可能であるが,電磁クラッチ23aのオフによ
って動力の伝達を遮断することにより,フィルムクラン
プ機構21が転写フィルム9を開放した状態で,ドラム
20のみが転写フィルム9の搬送にともなってフリー回
転できるようになっている。
【0021】フィルムクランプ機構21は,アーム24
a,24bによって転写フィルム9をドラム20にクラ
ンプさせることにより,転写フィルム9の位置ずれを防
止するものである。フィルムクランプ機構21の概略動
作は,転写フィルム9の搬送量が所定の搬送量に達した
ときに,アーム24a,24bがドラム20に転写フィ
ルム9をクランプする。また,サーマルヘッド機構42
が転写フィルム9へのインク転移を完了したときに,ア
ーム24a,24bがドラム20から離れて転写フィル
ム9を解放する。
【0022】ドラム機構19において,ドラム20の回
転軸25は,所定角度で揺動できるようにハウジング1
9aの軸受19bに回転可能に支持されており,回転軸
25にはドラム20自身を回転させるためのドラム用プ
ーリ27が固着されている。回転軸25にはドラム用プ
ーリ27のほかにアーム24a,24bを回動可能に支
持するアーム用プーリ26が回動可能に保持されてい
る。ドラム用プーリ27にはタイミングベルト28aが
かけられており,タイミングベルト28aは電磁クラッ
チ23aの一方の軸に固着されたプーリ23bにかけら
れている。電磁クラッチ23aの他方の軸にはプーリ2
3cが固着されており,このプーリ23cにはタイミン
グベルト28bがかけられている。プーリ23bは,電
磁クラッチ23aを介してタイミングベルト28bの動
力をタイミングベルト28aに伝達する。
【0023】電磁クラッチ23aは制御装置17により
オン・オフ制御される。電磁クラッチ23aは,初期状
態において,タイミングベルト28a,28b間の動力
の伝達を遮断してドラム20の回転をフリーにするよう
に,オフになっている。転写フィルム9が所定の搬送量
だけ搬送されたとき,制御装置17からの命令により,
電磁クラッチ23aはオンしてタイミングベルト28
a,28b間において動力を伝達し,ドラム20とフィ
ルムクランプ機構21とを一体に回転させる。電磁クラ
ッチ23aは,また,サーマルヘッド機構42において
転写リボン41から転写フィルム9へのインク転移が完
了したとき,制御装置17からの命令によりオフする。
【0024】フィルムクランプ機構21は,アーム用プ
ーリ26と,回転軸31a,31bと,アーム24a,
24bと,シャフト33a,33bと,ホルダー34
a,34bと,クランプロッド22a,22bと,アー
ム24a,24bの開閉動作を行う調整機構23とで構
成されている。
【0025】アーム用プーリ26は回転軸25に回転自
在に保持されている。アーム用プーリ26とステッピン
グモータ29のプーリ30とは,タイミングベルト28
aを介して連結され,制御装置17により駆動制御され
るステッピングモータ29の出力軸に取り付けられたプ
ーリ30によって回転される。なお,ドラム20の所定
角度の揺動回転並びに正逆方向の回転はステッピングモ
ータ29によって行われ,ステッピングモータ29の回
転方向或いは回転角度は制御装置17によってコントロ
ールされる。
【0026】アーム用プーリ26には回転軸31a,3
1bが回転自在に保持されている。回転軸31a,31
b一方の端部にはアーム24a,24bが固定されてい
る。アーム24a,24bは図示しないコイルスプリン
グによりドラム20側にクランプロッド22a,22b
が当接するように付勢されている。アーム24a,24
bの自由端部には回転軸25と平行に延びるシャフト3
3a,33bが固着されており,アーム33a,33b
の中央部にはホルダー34a,34bの中央部34c,
34dが揺動可能に保持されている。
【0027】ホルダー34a,34bには回転軸25と
平行に延びるクランプロッド22a,22bが保持され
ており,クランプロッド22a,22bは例えば,フッ
素ゴムやシリコンゴム等の耐熱性の材質で円形断面を有
している。クランプロッド22a,22bはホルダー3
4a,34bに回転しないように保持されている。本実
施例では,クランプ部材としてクランプロッド22a,
22bを備えているが,回転軸25に平行に延びる棒状
のものでドラム20側の表面にフェルトパッド,合成ゴ
ム層等を有するものであっても良い。
【0028】なお,ホルダー33a,33bの中央部3
3c,33dが揺動可能に支持されることによって,ド
ラム20の周面に巻かれた転写フィルム9をドラム20
の周面に固定するときに,クランプロッド22a,22
bの押圧力が均一に働くように,シャフト34a,34
bの中央部が揺動可能に支持されている。回転軸31a
の他方の端部には円弧状のカム面を有するカム32aが
固着され,同じく回転軸31bには平らなカム面を有す
るカム32bが固着されている。
【0029】この実施例において,調整機構23は,前
述のカム32a,32bと,ハウジング19aに回転自
在に保持されたプーリ35a,35b,37aと,プー
リ35a,35bに突設されたピン36a,36bと,
プーリ37aを回転させるステッピングモータ37bと
によって構成されている。
【0030】プーリ35a,35bは,図3に示すよう
にクランプ解放状態にあるとき,クランプロッド22
a,22bがドラム20から離れるように,カム32
a,32bを開くようにピン36a,36bを位置させ
る。このときアーム用プーリ27は回転軸25に対して
フリー状態にある。また,カム32a,32bが開いて
いるとき,電磁クラッチ23aは制御装置17の転写フ
ィルム搬送量判定部17aのオフ信号によりオフ状態に
なっており,ドラム20はアーム用プーリ26の停止状
態にかかわらず,転写フィルム9の搬送力に伴って回転
する。
【0031】ピン36aの回転半径は,アーム34aを
アーム34bより早くクランプさせるために,ピン36
bの回転半径より短く形成されており,転写フィルム9
が巻出しロール10から巻取りロール11に搬送される
にあたり,クランプロッド22aをクランプロッド22
bより早く,転写フィルム9をドラム20周面にクラン
プするようになっている。
【0032】クランプロッド22a,22bが,コイル
スプリングの付勢力に抗して,転写フィルム9をクラン
プ解放状態にして待機するとき,アーム用プーリ26は
回転停止しており,回転軸31a,31bと水平面Hと
の回転角度θ1,θ2は,図3に示すように,定められて
いる。そして,転写フィルム9の搬送量に基づいて転写
フィルム9上のクランプ基準位置Poが,回転軸31a
を基準としたクランプロッド22aのクランプ点Cp1に
到達したときに,ステッピングモータ37bの回転によ
りプーリ37a,35a,35bが回転し,コイルスプ
リングの付勢力によりクランプロッド22a,22b転
写フィルム9をクランプする。
【0033】クランプロッド22bは,ピン36bの回
転半径がピン36aより長く設定されていることによ
り,クランプロッド22aに少し遅れて転写フィルム9
をクランプする。これによって,ドラム20に巻かれた
転写フィルム9のクランプ基準点Poの位置が正確に位
置決めされると共に,巻出しロール10によって与えら
れた送りの抵抗によるテンションが維持された状態で,
クランプロッド22bによりクランプされた部位Peも
固定されることとなり,ドラム20の周回り方向の転写
フィルム9位置ずれを防止できる。
【0034】従って,サーマルヘッド機構42による印
字精度が向上する。また,クランプロッド22a,22
bのホルダー34a,34bがロッド33a,33bに
点支持されているので,転写フィルム9に均一な押圧力
が加わることとなり,いっそう転写フィルム9の位置決
め精度が向上する。
【0035】なお,ロータリーエンコーダ14aの検知
する転写フィルム9の搬送量が転写フィルム搬送量判定
部17aにおいて所定搬送量の目標値に達したら,制御
装置17の転写フィルム搬送量の判定部17aから,ス
テッピングモータ37bを所定角度回転させるクランプ
信号が出力され,プーリ35a,35bが所定角度回転
する。このとき,判定部17aから電磁クラッチ23a
にオン信号が出力され,ステッピングモータ29に所定
角度回転するようオン信号が出力され,後述するサーマ
ルヘッド機構42に転写リボン41のインク印字を行う
ための命令信号が出力される。また,サーマルヘッド4
2によるインク印字の際に,複数色のカラー印字を行う
場合には,ステッピングモータ29は転写フィルム9の
転写領域の範囲だけドラム20を揺動回転させる。この
ドラム20の揺動回転のとき,電磁クラッチ23aはオ
ンしており,転写フィルム9をクランプ22a,22b
がクランプしている。サーマルヘッド機構42からサー
マルヘッド42の印字が完了した信号が制御装置17に
送信されたら,制御装置17からステッピングモータ3
7bにクランプ解除するように命令が出力され,電磁ク
ラッチ23aにオフ信号が出力され,ステッピングモー
タ29には回転軸31a,31bが待機位置に位置する
よう回転した後に停止するように命令が出力される。
【0036】また,上記実施例では,調整機構23をカ
ム32a,32bと,ハウジング19aに回転自在に保
持されたプーリ35a,35b,37aと,プーリ35
a,35bに突設されたピン36a,36bと,プーリ
37aを回転させるステッピングモータ37bとによっ
て構成したが,この発明の構成要件である調整機構は,
このような構成に限らず,アーム用プーリ26の側面
に,エアシリンダ或いは油圧シリンダ,電動シリンダ等
のアクチュエータ類の基部を回動可能に取り付け,さら
にこれらのアクチュエータ類の伸縮ロッドの先端部にカ
ム32a,32bに相当するロッド或いはアーム類を回
動可能に連結し,アクチュエータ類の動作制御を制御装
置27により通電制御される電磁リレー或いはその他の
電気素子でコントロールする構成も考えられる。特にカ
ム32a,32bとピン35a,35bとの係合により
アーム24a,24bの動作コントロールを行う代わり
に,カム機構やリンク機構等を用いて動力伝達を行って
も良い。この場合動力源としては,ステッピングモータ
等のサーボモータを用いる。
【0037】ドラム機構19のドラム20の近傍には,
図2に示すように,転写リボン41のインクを転写フィ
ルムに転移させるサーマルヘッド機構42が,回転中心
Cを中心にドラム機構19に対して開閉可能に設けられ
ている。サーマルヘッド機構42には,転写リボン41
を1方向に移送する巻出しロール43と巻取りロール4
4とが設けられ,巻出しロール43から巻出された転写
リボン41はガイドローラ45及びピンチローラ46に
より巻取りロール44に巻取られる。ドラム20に最も
近接した位置のガイドローラ45a,45aの間にはサ
ーマルヘッド47が配設されている。
【0038】サーマルヘッド47は軸48を中心に揺動
するスウィングアーム49に着脱可能に取り付けられて
いる。スウィングアーム49は,図示しないソレノイド
により制御装置17からの命令によりスウィングアーム
49を揺動させる。
【0039】すなわち,ドラム20が図1の矢印A方向
に正転するとき,クランプロッド22aがサーマルヘッ
ド47近傍のガイドローラ45a,45bのそばを通過
した後に,スウィングアーム49はドラム20側に揺動
してサーマルヘッド47の先端部をドラム20上の転写
フィルム9に当接させて発熱素子を発熱させ,転写リボ
ン41のインクを転写フィルム9の所定位置に転移させ
る。
【0040】なお,図2のドラム20近傍のガイドロー
ラ45a,45aは,クランプロッド22a,22bの
暴走からサーマルヘッド47を保護するものであり,ク
ランプロッド22a,22bが揺動するとき,クランプ
ロッド22a,22bの印字範囲の間にガイドローラ4
5a,45aが位置している。
【0041】転写リボン41はサーマルヘッド47の印
字に伴って転写フィルム9と同速度で移送される。転写
リボン41には,例えば,イエロー,マゼンタ,シア
ン,ブラック等の4色で1ユニットを構成するインクが
多数ユニット設けられている。このインクは昇華転写型
のインクであり,サーマルヘッド47の発熱により転写
フィルム9に転移する。
【0042】このドラム20の逆転は,転写フィルム9
のクランプロッド22a,22b間の部位に描かれた転
写画像にカラー印字を行うために行われ,4色のカラー
印字を行うために4度ドラム20は揺動し,ピンチロー
ラ46は揺動の度毎に印字する転写リボン41のカラー
インク層をサーマルヘッド47の前に位置させ,スウィ
ングアーム49はドラム20の揺動の都度揺動して転写
フィルム9を押圧する。
【0043】もちろん,一つの転写画像のカラー印字が
終了した後,サーマルヘッド47により転写リボン41
の転写が完了した部位は,ピンチローラ12,13の回
転並びに巻出しロール10,巻取りロール11の回転に
より,ヒートローラ50の下方に移送される。ヒートロ
ーラ50はカラー印字済みの転写画像が真下に通過する
ときに,ヒートローラ50の下方に待機しているステー
ジ3側に下降して転写フィルム9をプラスチックカード
2に押圧して回転する。ステージ3はプラスチックカー
ド2の長さだけ移動して転写フィルム9の転写画像をプ
ラスチックカード2に転移させる。ステージ3と転写フ
ィルム9とは一体に進み,プラスチックカード2への転
写画像の転写が完了したとき,ドラム20は正転してク
ランプロッド22a,22b間の所定位置に次の転写画
像がくる。転写リボン41はこの間次の1ユニットのイ
ンクがくるまで巻取られ,サーマルヘッド47はドラム
20から退避している。
【0044】本実施例の画像形成装置1によれば,転写
リボン41の4色のカラーインクを転移させるために,
ドラム20を揺動回転させる際,ドラム20の周面の転
写フィルム9を1組のクランプロッド22a,22bが
押しつけるときに,ドラム20のクランプ基準位置Po
をクランプロッド22aが最初にドラム20を押しつ
け,次に印字範囲の終了側の位置Peをクランプロッド
22bが続いてドラム20を押しつけ,ドラム20が揺
動回転するとき,まず印字基準位置となるクランプ基準
位置Poが決まっており,次に,テンションがかかった
状態の転写フィルム9をクランプロッド22bがドラム
20に巻き付けるので,ドラム20周面の転写フィルム
9が位置ずれせず,転写フィルム9の所定位置にある転
写画像に転写リボン41のカラーインクを位置ずれなく
正確に転移させることができる。
【0045】なお,上記実施例では調整機構23を図
1,図3,図4のように構成したが,図6に示すよう
に,プーリ35a,35b,37aの代わりに,回転軸
25に支持プレート38を回転自在にもうけ,支持プレ
ート38とアーム用プーリ26とを一体に回転するよう
に固定し,支持プレート38にステッピングモータ39
a,39bを取り付け,ステッピングモータ39a,3
9bの出力軸にカム32a,32bを回動させるカムピ
ン40a,40bを突設しても良い。
【0046】この場合,ステッピングモータ38a,3
8bは制御装置17の制御により回転方向並びに回転時
期を制御される。すなわち,ドラム20が転写フィルム
9を巻取りロール11側に搬送するとき,先ずクランプ
ロッド22aをドラム20の周面に押しつけるように,
カムピン40aを位置させ,クランプロッド22aに遅
れてクランプロッド22bをドラム20の周面に押しつ
けるように,カムピン40bを位置させる。これによっ
て,クランプロッド22aが先にドラム20を押圧し,
遅れてクランプロッド22bが遅れてドラム20を押圧
する。
【0047】なお,上記2の実施例では,クランプ基準
位置Poをクランプロッド22aによりクランプした
が,クランプロッド22bの当接ポイント側をクランプ
基準位置としてクランプロッド22aの当接ポイント側
をテンションをかける側にしても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1の画像形成装置によれ
ば,ドラム周面に巻き付けられた転写フィルムが所定の
搬送量搬送されたときに,クランプ部材によって画像領
域の前後いずれか一方がドラム周面に固定され,画像領
域の前後いずれか他方が引張する機構により引張され,
さらに,クランプ部材が転写フィルムをドラム周面に固
定する際に,ドラムの回転軸の基準位置(例えば水平面
や鉛直線)に対して所定の角度でクランプ部材がドラム
周面に当接する。
【0049】このため,転写フィルムの所定の画像がド
ラムの回転基準位置に対して所定角度で周回り方向に位
置ずれすることなく精密に位置決めされる。
【0050】本発明の請求項2の画像形成装置によれ
ば,一方のクランプ部材で転写フィルムの画像領域の前
後いずれか一方を基準固定位置として固定し,他方のク
ランプ部材で転写フィルムの画像領域の他方を固定する
から,ドラム周面の所定の回動角度領域に所定の画像領
域が軸回り方向に位置ずれなく固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の画像形成装置のドラム機構近
傍の平面構成を示す概略図
【図2】本発明の実施例の画像形成装置のドラム機構と
サーマルヘッド機構の構成を示す概略図
【図3】図1のフィルムクランプ機構の調整機構により
転写フィルムのクランプ解除状態を示す図
【図4】図1のフィルムクランプ機構の調整機構により
転写フィルムのクランプして転写フィルムにテンション
をかけた状態を示す図
【図5】本実施例の画像形成装置の概略構成を示す図
【図6】本発明の別の実施例のドラム機構近傍の平面構
成を示す概略図
【符号の説明】 1 画像形成装置 2 プラスチックカード(転写の対象物) 3 ステージ 8 転写フィルム搬送機構 9 転写フィルム 10 巻出しロール 11 巻取りロール 12,13 ピンチローラ 15 はがしローラ 14,16,17 ガイドローラ 19 ドラム機構 20 ドラム 21 フィルムクランプ機構 22a,22b クランプロッド 23 調整機構 24a,24b アーム 25 回転軸 26 アーム用プーリ 28b タイミングベルト 29 ステッピングモータ 30 プーリ 31a,31b 回転軸 32a,32b カム 33a,33b ロッド 34a,34b ホルダー 35a,35b プーリ 36a,36b ピン 37a プーリ 37b ステッピングモータ 37c タイミングベルト 38 支持プレート 39a,39b ステッピングモータ 40a,40b ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被転写物に転移する画像が接着層上に所定
    間隔で描出された転写フィルムと,前記画像の間隔に合
    わせてこの転写フィルムの搬送量を調整可能な転写フィ
    ルム搬送機構と,前記転写フィルムの接着層に転移する
    インク層を有する転写リボンと,この転写リボンを巻出
    し,巻取り可能な転写リボン搬送機構と,ドラム周面に
    前記転写フィルム及び前記転写リボンを順次積層した状
    態で回転可能なドラム機構と,前記ドラム周面に対向さ
    せたサーマルヘッドにより前記転写リボンのインクを前
    記転写フィルムの画像に転移させるサーマルヘッド機構
    とを備え,前記インクにより着色された前記接着層上の
    画像を被転写物に転写させる画像形成装置において,前
    記転写フィルムを前記ドラム周面に固定する転写フィル
    ム固定手段は,前記ドラムの回転軸に平行に延び,前記
    回転軸の軸回り方向の基準位置に対して所定の角度で前
    記ドラムに当接しうるように前記ドラム周面近傍に配設
    されるクランプ部材と,このクランプ部材を支持すると
    共に,転写フィルム搬送機構における転写フィルムの搬
    送量に基づいて,この搬送量が所定量のときに前記クラ
    ンプ部材によって前記画像領域の前後いずれかを基準固
    定位置として前記ドラム周面に押しつけるフィルムクラ
    ンプ機構とを備え,前記転写フィルム搬送機構は,前記
    画像領域の前後のうち前記クランプ部材により固定され
    た部位の他方側を引張する機構を備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において,前記転
    写フィルム固定手段のクランプ部材は,前記転写フィル
    ムの接着層上の画像の領域の前後が固定されるように,
    前記ドラムの回転軸を中心として所定角度で位置するよ
    うに一対設けられており,この一対のクランプ部材のフ
    ィルムクランプ機構は,一方のクランプ部材が,前記ド
    ラム周面に前記転写フィルムの画像領域の前後いずれか
    一方を基準固定位置として固定し,この一方のクランプ
    部材の固定後に他方のクランプ部材が前記転写フィルム
    の画像の領域の前後いずれか他方を固定する時期調整機
    構を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP22493894A 1994-09-20 1994-09-20 画像形成装置 Pending JPH0890754A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002544085A (ja) * 1999-05-10 2002-12-24 ファーゴ エレクトロニクス インコーポレイテッド 中間転写フィルムを有するプリンタ
KR100714743B1 (ko) * 1999-09-07 2007-05-07 티에치케이 가부시끼가이샤 전동체 연결체의 제조방법

Cited By (3)

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JP2002544085A (ja) * 1999-05-10 2002-12-24 ファーゴ エレクトロニクス インコーポレイテッド 中間転写フィルムを有するプリンタ
JP4703856B2 (ja) * 1999-05-10 2011-06-15 ファーゴ エレクトロニクス インコーポレイテッド 中間転写フィルムを有するプリンタ
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