JPH0890714A - 銅張積層板 - Google Patents

銅張積層板

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Publication number
JPH0890714A
JPH0890714A JP23265894A JP23265894A JPH0890714A JP H0890714 A JPH0890714 A JP H0890714A JP 23265894 A JP23265894 A JP 23265894A JP 23265894 A JP23265894 A JP 23265894A JP H0890714 A JPH0890714 A JP H0890714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
glass
copper
copper clad
clad laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23265894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Sugawa
美久 須川
Kohei Kodera
孝兵 小寺
Kenichi Shinoya
賢一 篠谷
Yoshinori Tokunaga
嘉則 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材
を含む樹脂ワニスを使用して製造される銅張積層板であ
って、プリント配線板に加工する際にそりの発生が少な
い銅張積層板を提供する。 【構成】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材
を含む樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を複数
枚重ねたものと、この重ねたものの少なくとも一方の表
面に配した銅箔を一体化してなる銅張積層板において、
含浸品を複数枚重ねたものの最上層に使用するガラス基
材の引っ張り強度が、最下層に使用するガラス基材の引
っ張り強度より大きいことを特徴とする銅張積層板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気・電子機器等に使
用されるプリント配線板等の材料である銅張積層板に関
する。
【0002】
【従来の技術】ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充
填材を含む樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を
用いて銅張積層板を製造することが知られている。この
場合、樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を複数
枚重ね、その上下に銅箔を配し、次いで上記ラジカル重
合型熱硬化性樹脂を架橋硬化させて銅張積層板を製造す
るのが一般的である。そして、このラジカル重合型熱硬
化性樹脂を使用する製造方法によれば、樹脂ワニスをガ
ラス基材に含浸させる工程から、含浸品と銅箔を一体化
する工程までを連続的に行うことが可能であり、従っ
て、長尺のガラス基材と長尺の銅箔を切断することなく
一体化でき、ロスを少なくして製造できる等の多くの利
点がある。そして、特公平5−29548号に示されて
いるように、上記ラジカル重合型熱硬化性樹脂として、
ビニルエステルを含有する樹脂を使用すれば耐熱性、耐
水性、電気特性、パンチング加工性等の優れた銅張積層
板を製造できることが知られている。
【0003】しかし、上記のようなラジカル重合型熱硬
化性樹脂及び無機充填材を含む樹脂ワニスを使用して得
られた銅張積層板をプリント配線板に加工した場合、そ
りが発生しやすいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の事情に鑑み、本
発明は、ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填材を
含む樹脂ワニスを使用して製造される銅張積層板であっ
て、プリント配線板に加工する際にそりの発生が少ない
銅張積層板を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の銅
張積層板は、ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充填
材を含む樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を複
数枚重ねたものと、この重ねたものの少なくとも一方の
表面に配した銅箔を一体化してなる銅張積層板におい
て、含浸品を複数枚重ねたものの最上層に使用するガラ
ス基材の引っ張り強度が、最下層に使用するガラス基材
の引っ張り強度より大きいことを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明の銅張積層板は、請求
項1記載の銅張積層板において、含浸品を複数枚重ねた
ものの最上層及び最下層に使用するガラス基材がガラス
布であることを特徴としている。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用するラジカル重合型熱硬化性樹脂については、特に
限定するものではないが、ビニルエステル樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等が例示できる。そして、本発明の樹
脂ワニスには、ラジカル重合型熱硬化性樹脂と共にスチ
レン、ジアリルフタレート、メタクリル酸等のラジカル
重合性単量体を含有させることも可能である。
【0008】本発明で使用する無機充填材については、
特に限定するものではないが、水酸化アルミニウム、タ
ルク、ガラス粉等が例示できる。
【0009】本発明で使用するガラス基材としては、例
えば、ガラス布、ガラスマット、ガラスペーパー等が挙
げられ、バインダー、表面処理剤あるいは合成繊維等を
含んでいるものを使用することもできる。そして、本発
明では、含浸品を複数枚重ねたものの最上層に使用する
ガラス基材の引っ張り強度が、最下層に使用するガラス
基材の引っ張り強度より大きいことを特徴としている。
この構成により、本発明の目的であるプリント配線板に
加工する際にそりの発生が少ない銅張積層板が得られ
る。さらに、含浸品を複数枚重ねたものの最上層及び最
下層に使用するガラス基材をガラス布とすると、強度の
強い銅張積層板が得られるのでより好ましい。なお、本
発明におけるガラス基材の引っ張り強度が大きいとは、
タテ方向、ヨコ方向共に大きい場合と、一方方向は同じ
引っ張り強度で、他方の方向において大きい場合を指し
ている。
【0010】また、本発明で使用する銅箔については、
特に限定はなく、電解銅箔や圧延銅箔等を使用できる。
【0011】
【作用】本発明で、含浸品を複数枚重ねたものの最上層
に使用するガラス基材の引っ張り強度を、最下層に使用
するガラス基材の引っ張り強度より大きくすることは、
銅張積層板をプリント配線板に加工する際のそりの発生
を少なくする働きをする。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
説明する。
【0013】(樹脂ワニスの作製)下記に示す原材料
を、下記に示す割合で配合し、ディスパーで十分に攪拌
して樹脂ワニスを作製した。 (イ)ビニルエステル樹脂(昭和高分子(株)製の品番
S510) 配合割合:1000重量部 (ロ)スチレンモノマー 配合割合:100重量部 (ハ)ラジカル開始剤(クメンハイドロパーオキサイ
ド) 配合割合:7重量部 (ニ)水酸化アルミニウム(住友化学工業(株)製の品
番C−303) 配合割合:300重量部
【0014】(実施例)上記の樹脂ワニスを下記に示す
ガラス布(大きさ300mm×300mm)、ガラス
布(大きさ300mm×300mm)及びガラスペー
パー(大きさ300mm×300mm)に含浸して含
浸品を作製した。 ガラス布:IEC規格7628タイプガラス布、 引張強度 タテ方向69kg/25mm 引張強度 ヨコ方向58kg/25mm ガラス布:IEC規格7628タイプより打ち込み本
数をタテ、ヨコ共に増したガラス布(使用したヤーンは
7628タイプに同じ) 引張強度 タテ方向74kg/25mm 引張強度 ヨコ方向63kg/25mm ガラスペーパー:単重51g/m2 引張強度 タテ方向4.5kg/25mm 引張強度 ヨコ方向3.0kg/25mm
【0015】次いで、ガラスペーパーの含浸品2枚を
中央にして、その下側にガラス布の含浸品を、また上
側にガラス布の含浸品を各1枚配して、サンドイッチ
構造に重ねたものを作製し、この重ねたものの両側の表
面に厚さ18μmの銅箔(大きさ300mm×300m
m)を配し、次いでこの積層物を金属プレートの間には
さみ、平置きの状態で、110℃で60分間加熱硬化さ
せ、さらに170℃で30分間アフターキュアーし、厚
さ1.6mmの両面銅張積層板を得た。なお、ガラス
布、ガラスペーパー及び銅箔の連続流れ方向をタテ方向
とし、積層する際には各材料のタテ方向が同一方向にな
るよう積層した。(ヨコ方向はタテ方向と直交する方向
である。) 次いで、得られた銅張積層板を250mm×250mm
に切断し、全面エッチングをして銅箔を除去し、さら
に、170℃に加熱したオーブン中に吊り下げた状態で
入れ、30分間熱処理し、次いで、吊り下げた状態で取
り出して室温まで冷却した。得られた熱処理した積層板
をガラスの平板状に平置きし、最大持ち上がり量をそり
量として測定したところ、そり量は0.2mmであっ
た。
【0016】(比較例)実施例と同様にして、ガラス布
(大きさ300mm×300mm)及びガラスペーパ
ー(大きさ300mm×300mm)に含浸して含浸
品を作製した。
【0017】次いで、ガラスペーパーの含浸品2枚を
中央にして、その上下にガラス布の含浸品を各1枚配
して、サンドイッチ構造に重ねたものを作製し、この重
ねたものの両側の表面に厚さ18μmの銅箔(大きさ3
00mm×300mm)を配し、次いでこの積層物を金
属プレートの間にはさみ、平置きの状態で、110℃で
60分間加熱硬化させ、さらに170℃で30分間アフ
ターキュアーし、厚さ1.6mmの両面銅張積層板を得
た。なお、ガラス布、ガラスペーパー及び銅箔の連続流
れ方向をタテ方向とし、積層する際には各材料のタテ方
向が同一方向になるよう積層した。(ヨコ方向はタテ方
向と直交する方向である。) 次いで、得られた銅張積層板について、実施例と同様に
して、そり量を測定したところ、そり量は3.2mmで
あり、実施例に比べて大きい値であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の銅張積層板は、含浸品を複数枚
重ねたものの最上層に使用するガラス基材の引っ張り強
度が、最下層に使用するガラス基材の引っ張り強度より
大きくなっているため、銅張積層板をプリント配線板に
加工する際のそりの発生が低減される。従って本発明の
銅張積層板によれば、そりの少ないプリント配線板を得
ることが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 嘉則 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジカル重合型熱硬化性樹脂及び無機充
    填材を含む樹脂ワニスをガラス基材に含浸した含浸品を
    複数枚重ねたものと、この重ねたものの少なくとも一方
    の表面に配した銅箔を一体化してなる銅張積層板におい
    て、含浸品を複数枚重ねたものの最上層に使用するガラ
    ス基材の引っ張り強度が、最下層に使用するガラス基材
    の引っ張り強度より大きいことを特徴とする銅張積層
    板。
  2. 【請求項2】 含浸品を複数枚重ねたものの最上層及び
    最下層に使用するガラス基材がガラス布であることを特
    徴とする請求項1記載の銅張積層板。
JP23265894A 1994-09-28 1994-09-28 銅張積層板 Withdrawn JPH0890714A (ja)

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JP23265894A JPH0890714A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 銅張積層板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131489A (ja) * 2004-06-01 2015-07-23 イソラ・ユーエスエイ・コーポレーシヨンIsola USA Corp. 減少したカールを示す積層板

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015131489A (ja) * 2004-06-01 2015-07-23 イソラ・ユーエスエイ・コーポレーシヨンIsola USA Corp. 減少したカールを示す積層板

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