JPH0890681A - ゴムローラー - Google Patents
ゴムローラーInfo
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- JPH0890681A JPH0890681A JP6235617A JP23561794A JPH0890681A JP H0890681 A JPH0890681 A JP H0890681A JP 6235617 A JP6235617 A JP 6235617A JP 23561794 A JP23561794 A JP 23561794A JP H0890681 A JPH0890681 A JP H0890681A
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- rubber
- roller
- silicone
- rubber layer
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- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 情報機器の紙葉類搬送用ゴムローラーとし
て、摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優れ、微量のシリコ
ーン油が存在しても、摩擦係数の低下の少ないゴム層を
有する、カラーコピー用に最適なゴムローラーを提供す
る。 【構成】 ローラー軸心1の周上のローラー全体ゴム層
2、若しくはローラーの一部ゴム層4として、次の組成
物(1)ハロゲン化ポリオレフィン、オルガノポリシロ
キサン、及びシリコーングラフトポリオレフィンの混合
物、又は(2)エチレンープロピレンージエン三元共重
合体(EPDM)、オルガノポリシロキサン、及びシリ
コーングラフトポリオレフィンの混合物から成リ、それ
らのシリコーン成分が1〜30重量%であるブレンドゴ
ム組成物を架橋させて成るゴムから構成したゴムローラ
ー。
て、摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優れ、微量のシリコ
ーン油が存在しても、摩擦係数の低下の少ないゴム層を
有する、カラーコピー用に最適なゴムローラーを提供す
る。 【構成】 ローラー軸心1の周上のローラー全体ゴム層
2、若しくはローラーの一部ゴム層4として、次の組成
物(1)ハロゲン化ポリオレフィン、オルガノポリシロ
キサン、及びシリコーングラフトポリオレフィンの混合
物、又は(2)エチレンープロピレンージエン三元共重
合体(EPDM)、オルガノポリシロキサン、及びシリ
コーングラフトポリオレフィンの混合物から成リ、それ
らのシリコーン成分が1〜30重量%であるブレンドゴ
ム組成物を架橋させて成るゴムから構成したゴムローラ
ー。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報機器の紙葉類搬送
用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコーン油にさら
されるカラーコピー用のゴムローラーに関するものであ
る。また、本発明は、ゴムローラーを構成するローラー
全体のゴム層、若しくはローラーの一部のゴム層の、組
成物に関する。
用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコーン油にさら
されるカラーコピー用のゴムローラーに関するものであ
る。また、本発明は、ゴムローラーを構成するローラー
全体のゴム層、若しくはローラーの一部のゴム層の、組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られているゴムローラーのゴム層
としては、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体
ゴム(EPDM)がある。このEPDMはゴム弾性、柔
軟性、耐摩耗性に優れ、かつ摩擦係数が高いため、ゴム
ローラー用材料として広く用いられている。
としては、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体
ゴム(EPDM)がある。このEPDMはゴム弾性、柔
軟性、耐摩耗性に優れ、かつ摩擦係数が高いため、ゴム
ローラー用材料として広く用いられている。
【0003】さらに、ゴムローラーのゴム層の特性を向
上させることが出来るとして、従来提案されている技術
内容としては、エラストマー熱可塑性スチレンーエチレ
ンーブチレンースチレンブロック共重合体とポリシロキ
サンの組成物、シリコーンゴムと耐油性ゴムの混合を主
成分とするゴム組成物、EPDMとその周上のシリコー
ンコート、シリコーンゴムとフッ素ゴムの混合物を含有
するゴム組成物、ポリオルガノポリシロキサン組成物な
どがある。
上させることが出来るとして、従来提案されている技術
内容としては、エラストマー熱可塑性スチレンーエチレ
ンーブチレンースチレンブロック共重合体とポリシロキ
サンの組成物、シリコーンゴムと耐油性ゴムの混合を主
成分とするゴム組成物、EPDMとその周上のシリコー
ンコート、シリコーンゴムとフッ素ゴムの混合物を含有
するゴム組成物、ポリオルガノポリシロキサン組成物な
どがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術によ
るゴム層を有するカラーコピー用のゴムローラーは、技
術的に満足される状態には至っていないのが現状であ
る。最大の技術的課題としては、常時、微量のシリコー
ン油にさらされるカラーコピー用のゴムローラーを用い
た場合、ゴムローラーの表面に、シリコーン油が付着
し、摩擦係数が大幅に低下してしまい、紙葉類を円滑に
搬送出来なくなるという問題であり、その改善が強く要
望されている。
るゴム層を有するカラーコピー用のゴムローラーは、技
術的に満足される状態には至っていないのが現状であ
る。最大の技術的課題としては、常時、微量のシリコー
ン油にさらされるカラーコピー用のゴムローラーを用い
た場合、ゴムローラーの表面に、シリコーン油が付着
し、摩擦係数が大幅に低下してしまい、紙葉類を円滑に
搬送出来なくなるという問題であり、その改善が強く要
望されている。
【0005】上記のシリコーン油付着の問題を防ぐため
に、ゴムローラーとしてシリコーンゴムを用いる方法が
ある。確かにシリコーン油が存在しても、直ちに内部に
吸収されるため、摩擦係数の低下を抑えることができ
る。しかし、この場合においても、シリコーンゴムは、
EPDMに比べて、初期の摩擦係数や耐摩耗性が劣ると
いう短所がある。
に、ゴムローラーとしてシリコーンゴムを用いる方法が
ある。確かにシリコーン油が存在しても、直ちに内部に
吸収されるため、摩擦係数の低下を抑えることができ
る。しかし、この場合においても、シリコーンゴムは、
EPDMに比べて、初期の摩擦係数や耐摩耗性が劣ると
いう短所がある。
【0006】従って、本発明の目的は、前記した従来技
術の欠点を解消し、摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優
れ、しかも、微量のシリコーン油が存在しても、摩擦係
数の低下の少ないゴム層を有するゴムローラを提供する
ことにある。
術の欠点を解消し、摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優
れ、しかも、微量のシリコーン油が存在しても、摩擦係
数の低下の少ないゴム層を有するゴムローラを提供する
ことにある。
【0007】また、本発明の目的は、情報機器の紙葉類
搬送用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコーン油に
さらされても、摩擦係数の低下が少ないカラーコピー用
のゴムローラーを提供することにある。
搬送用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコーン油に
さらされても、摩擦係数の低下が少ないカラーコピー用
のゴムローラーを提供することにある。
【0008】また、本発明の目的は、ゴムローラーを構
成するローラー全体のゴム層、若しくはローラーの一部
のゴム層の、組成物の原料入手が容易で、製造も経済的
なゴムローラを提供することにある。
成するローラー全体のゴム層、若しくはローラーの一部
のゴム層の、組成物の原料入手が容易で、製造も経済的
なゴムローラを提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、ゴムローラーを採
用した紙葉類搬送事務用機器、特にカラーコピー用情報
・事務用機器の、寿命向上と信頼性向上に寄与するゴム
ローラーを提供することにある。
用した紙葉類搬送事務用機器、特にカラーコピー用情報
・事務用機器の、寿命向上と信頼性向上に寄与するゴム
ローラーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
実現するために、ローラー全体のゴム層、若しくはロー
ラーの一部のゴム層が、組成物として(1)ハロゲン化
ポリオレフィン、オルガノポリシロキサン、及びシリコ
ーングラフトポリオレフィンの混合物、又は(2)エチ
レンープロピレンージエン三元共重合体(EPDM)、
オルガノポリシロキサン、及びシリコーングラフトポリ
オレフィンの混合物の、いずれかから成リ、それらのシ
リコーン成分が1〜30重量%であるブレンドゴム組成
物を架橋させて成るゴムから構成したことを特徴とする
ゴムローラーを提供する。
実現するために、ローラー全体のゴム層、若しくはロー
ラーの一部のゴム層が、組成物として(1)ハロゲン化
ポリオレフィン、オルガノポリシロキサン、及びシリコ
ーングラフトポリオレフィンの混合物、又は(2)エチ
レンープロピレンージエン三元共重合体(EPDM)、
オルガノポリシロキサン、及びシリコーングラフトポリ
オレフィンの混合物の、いずれかから成リ、それらのシ
リコーン成分が1〜30重量%であるブレンドゴム組成
物を架橋させて成るゴムから構成したことを特徴とする
ゴムローラーを提供する。
【0011】
【作用】本発明のゴムローラーは、摩擦係数は大きくな
り、耐摩耗性も性能が良くなり、しかも、微量のシリコ
ーン油が存在しても、摩擦係数の低下が少ない。
り、耐摩耗性も性能が良くなり、しかも、微量のシリコ
ーン油が存在しても、摩擦係数の低下が少ない。
【0012】また、本発明のゴムローラーは、情報機器
の紙葉類搬送用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコ
ーン油にさらされても、摩擦係数の低下が少ないという
性能がある。
の紙葉類搬送用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコ
ーン油にさらされても、摩擦係数の低下が少ないという
性能がある。
【0013】さらに、本発明のゴムローラーは、摩擦係
数が大きく、微量のシリコーン油にさらされても、摩擦
係数の低下が少ないゴム層を有するので、このゴムロー
ラーを、紙葉類搬送事務用機器、特にカラーコピー用情
報・事務用機器のゴムローラーとして使用出来る。
数が大きく、微量のシリコーン油にさらされても、摩擦
係数の低下が少ないゴム層を有するので、このゴムロー
ラーを、紙葉類搬送事務用機器、特にカラーコピー用情
報・事務用機器のゴムローラーとして使用出来る。
【0014】ゴムローラーは、ステンレス材、アルミ
材、合成樹脂材等の錆びないローラー軸心と、その周上
の特定組成物から成る全体ゴム層との組み合わせ、ある
いは、ステンレス材、アルミ材、合成樹脂材等の錆びな
いローラー軸心と、その周上の金属、ゴム材、合成樹脂
材等のロール部材と、特定組成物から成るローラーの一
部ゴム層との組み合わせから構成されるもので、ローラ
ーの回転、停止が容易で、耐久性の良好な材質が適す
る。
材、合成樹脂材等の錆びないローラー軸心と、その周上
の特定組成物から成る全体ゴム層との組み合わせ、ある
いは、ステンレス材、アルミ材、合成樹脂材等の錆びな
いローラー軸心と、その周上の金属、ゴム材、合成樹脂
材等のロール部材と、特定組成物から成るローラーの一
部ゴム層との組み合わせから構成されるもので、ローラ
ーの回転、停止が容易で、耐久性の良好な材質が適す
る。
【0015】
【実施例】図1は、ローラー軸心1と、その周上のロー
ラー全体ゴム層2との、組み合わせから構成される本発
明実施例のゴムローラーの斜視図である。図2は、ロー
ラローラー軸心1と、その周上のロール部材3と、ロー
ラーの一部ゴム層4との、組み合わせから構成される本
発明実施例のゴムローラーの斜視図である。この場合、
軸心1としては、例えばステンレス材、アルミ材、合成
樹脂材等が使用され、ロール部材3としては、金属、ゴ
ム材、合成樹脂材等が使用される。
ラー全体ゴム層2との、組み合わせから構成される本発
明実施例のゴムローラーの斜視図である。図2は、ロー
ラローラー軸心1と、その周上のロール部材3と、ロー
ラーの一部ゴム層4との、組み合わせから構成される本
発明実施例のゴムローラーの斜視図である。この場合、
軸心1としては、例えばステンレス材、アルミ材、合成
樹脂材等が使用され、ロール部材3としては、金属、ゴ
ム材、合成樹脂材等が使用される。
【0016】本発明の実施例では、ローラー軸心1の周
上のローラー全体ゴム層2、若しくはローラーの一部ゴ
ム層4の組成物として、(1)ハロゲン化ポリオレフィ
ン、オルガノポリシロキサン、及びシリコーングラフト
ポリオレフィンの混合物、又は(2)エチレンープロピ
レンージエン三元共重合体(EPDM)、オルガノポリ
シロキサン、及びシリコーングラフトポリオレフィンの
混合物の、いずれかから成リ、それらのシリコーン成分
が1〜30重量%であるブレンドゴム組成物を架橋させ
て成るゴムが用いられ、ゴムローラーが構成される。
上のローラー全体ゴム層2、若しくはローラーの一部ゴ
ム層4の組成物として、(1)ハロゲン化ポリオレフィ
ン、オルガノポリシロキサン、及びシリコーングラフト
ポリオレフィンの混合物、又は(2)エチレンープロピ
レンージエン三元共重合体(EPDM)、オルガノポリ
シロキサン、及びシリコーングラフトポリオレフィンの
混合物の、いずれかから成リ、それらのシリコーン成分
が1〜30重量%であるブレンドゴム組成物を架橋させ
て成るゴムが用いられ、ゴムローラーが構成される。
【0017】本発明の実施例に於いて、ローラー軸心1
の周上のローラー全体ゴム層2、若しくはローラーの一
部ゴム層4を構成する組成物としての、ハロゲン化ポリ
オレフインとしての塩素化ポリエチレンの分子量は、出
来るだけ高いことが好ましい。
の周上のローラー全体ゴム層2、若しくはローラーの一
部ゴム層4を構成する組成物としての、ハロゲン化ポリ
オレフインとしての塩素化ポリエチレンの分子量は、出
来るだけ高いことが好ましい。
【0018】本発明の実施例に於いて、ローラー軸心1
の周上のローラー全体ゴム層2、若しくはローラーの一
部ゴム層4を構成する組成物としての、エチレンープロ
ピレンージエン三元共重合体(EPDM)の分子量は、
耐摩耗性の点から出来るだけ高いことが好ましい。通常
伸展油としてパラフィン系オイルやナフテン系オイルを
含んでいる。また、第三成分としては、5−メチレン−
2−ノルボーネン、5−エチリデン−2−ノルボーネ
ン、ジシクロペンタジエン、シクロオクタジエン、1,
4−ヘキサジエンなどが挙げられる。
の周上のローラー全体ゴム層2、若しくはローラーの一
部ゴム層4を構成する組成物としての、エチレンープロ
ピレンージエン三元共重合体(EPDM)の分子量は、
耐摩耗性の点から出来るだけ高いことが好ましい。通常
伸展油としてパラフィン系オイルやナフテン系オイルを
含んでいる。また、第三成分としては、5−メチレン−
2−ノルボーネン、5−エチリデン−2−ノルボーネ
ン、ジシクロペンタジエン、シクロオクタジエン、1,
4−ヘキサジエンなどが挙げられる。
【0019】そして、本発明において用いられる好まし
いEPDMは、プロピレン含量が10〜60モル%、ヨ
ウ素価が2〜20のものが使用される。オルガノポリシ
ロキサンの重合度は、3000以上含量が好ましい。こ
れは重合度が小さいと、粘度が低く、このためEPDM
に混和する際に、混練機内で滑りを生じ、混練が難しく
なるとともに、混練後ブリードし、表面にべたつきを生
じ摩擦係数を低下させるためである。
いEPDMは、プロピレン含量が10〜60モル%、ヨ
ウ素価が2〜20のものが使用される。オルガノポリシ
ロキサンの重合度は、3000以上含量が好ましい。こ
れは重合度が小さいと、粘度が低く、このためEPDM
に混和する際に、混練機内で滑りを生じ、混練が難しく
なるとともに、混練後ブリードし、表面にべたつきを生
じ摩擦係数を低下させるためである。
【0020】シリコーングラフトポリオレフィンとは、
ポリオレフィンを片端末もしくは両端末に、例えば、ビ
ニル基、メタクリル基、カルビノール基、メルカプト
基、フェノール基、アミノ基などの反応基を持つシリコ
ーンでグラフトした組成物であり、本発明においては、
ポリオレフィンとオルガノポリシロキサンとの相溶化剤
として機能する。
ポリオレフィンを片端末もしくは両端末に、例えば、ビ
ニル基、メタクリル基、カルビノール基、メルカプト
基、フェノール基、アミノ基などの反応基を持つシリコ
ーンでグラフトした組成物であり、本発明においては、
ポリオレフィンとオルガノポリシロキサンとの相溶化剤
として機能する。
【0021】また、ポリオレフィンとは、エチレンー酢
酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンーアクリル酸エ
チル共重合体(EEA)、エチレンーアクリル酸メチル
共重合体、ポリエチレン、EPDM等を指している。こ
のシリコーングラフトポリオレフィンのグラフトシリコ
ーンの分子量や含有量は、必要に応じて変えることが可
能である。グラフト量は特に規定しないが、通常はシリ
コーン含有量が20〜50重量%のものを用いる。
酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンーアクリル酸エ
チル共重合体(EEA)、エチレンーアクリル酸メチル
共重合体、ポリエチレン、EPDM等を指している。こ
のシリコーングラフトポリオレフィンのグラフトシリコ
ーンの分子量や含有量は、必要に応じて変えることが可
能である。グラフト量は特に規定しないが、通常はシリ
コーン含有量が20〜50重量%のものを用いる。
【0022】EPDM及びオルガノポリシロキサン、シ
リコーングフトポリオレフィンの混合割合は、ポリオレ
フィン70〜90重量%、オルガノポリシロキサン9〜
20重量%、シリコーングラフトポリオレフィン1〜1
0重量%が望ましい。
リコーングフトポリオレフィンの混合割合は、ポリオレ
フィン70〜90重量%、オルガノポリシロキサン9〜
20重量%、シリコーングラフトポリオレフィン1〜1
0重量%が望ましい。
【0023】また、ハロゲン化ポリオレフインとしての
塩素化ポリエチレン及びオルガノポリシロキサン、シリ
コーングフトポリオレフィンの混合割合は、ポリオレフ
ィン70〜90重量%、オルガノポリシロキサン9〜2
0重量%、シリコーングラフトポリオレフィン1〜10
重量%が望ましい。
塩素化ポリエチレン及びオルガノポリシロキサン、シリ
コーングフトポリオレフィンの混合割合は、ポリオレフ
ィン70〜90重量%、オルガノポリシロキサン9〜2
0重量%、シリコーングラフトポリオレフィン1〜10
重量%が望ましい。
【0024】上記ブレンドゴム組成物は、架橋を行なう
必要があり、そのためにはジクミルパーオキサイド、
1,1ービス(第3ブチル パーオキシ)ー3,3,5
ートリメチルシクロヘキサン、第3ブチルクミルパーオ
キサイドなどの有機過酸化物や、2メルカプトベンゾチ
アゾール、ジペンタメチレンテラウステトラスルフィ
ド、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、1−3−ジフェ
ニルグアニジン、ジブチルジアジルジスルフィドなどの
加硫促進剤を適当に組み合わせたイオウ加硫系が採用さ
れる。
必要があり、そのためにはジクミルパーオキサイド、
1,1ービス(第3ブチル パーオキシ)ー3,3,5
ートリメチルシクロヘキサン、第3ブチルクミルパーオ
キサイドなどの有機過酸化物や、2メルカプトベンゾチ
アゾール、ジペンタメチレンテラウステトラスルフィ
ド、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、1−3−ジフェ
ニルグアニジン、ジブチルジアジルジスルフィドなどの
加硫促進剤を適当に組み合わせたイオウ加硫系が採用さ
れる。
【0025】また、ハロゲン化ポリオレフインとしての
塩素化ポリエチレンを使用した組成物の場合は、そのた
めにはジクミルパーオキサイド、1,1ービス(第3ブ
チルパーオキシ)ー3,3,5ートリメチルシクロヘキ
サン、第3ブチルクミルパーオキサイドなどの有機過酸
化物や、チオウレア架橋系が採用される。必要に応じ、
上記成分以外に、充填剤、滑剤、老化防止剤等が添加さ
れ得る。
塩素化ポリエチレンを使用した組成物の場合は、そのた
めにはジクミルパーオキサイド、1,1ービス(第3ブ
チルパーオキシ)ー3,3,5ートリメチルシクロヘキ
サン、第3ブチルクミルパーオキサイドなどの有機過酸
化物や、チオウレア架橋系が採用される。必要に応じ、
上記成分以外に、充填剤、滑剤、老化防止剤等が添加さ
れ得る。
【0026】以下本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。まず、表1は、実施例1から実施例4までのゴムロ
ーラーと、比較例1から比較例3までのゴムローラーに
ついて、それらのゴム成分とゴムローラーの特性試験結
果を示したものである。
る。まず、表1は、実施例1から実施例4までのゴムロ
ーラーと、比較例1から比較例3までのゴムローラーに
ついて、それらのゴム成分とゴムローラーの特性試験結
果を示したものである。
【0027】これらのゴムローラーの製造手順は、まず
表1のように配合した混和物を、3リットルのニーダを
用いて40rpmで、10分間混練して、それぞれのブ
レンドゴム組成物を得る。次に、これを金型に入れてプ
レスモールドし、所定の形状のゴムローラーを作成し、
これらを試験用ゴムローラーとして測定した。摩擦係数
(μ)の測定は、駆動軸に固定した試験用ゴムローラー
と、一定の荷重(W)をかけたフリードラムとの間に、
ロードセルを連結したOCR紙を挟み、次に、試験用ゴ
ムローラーを回転させて摩擦力(F)を測定し、次式よ
り数値を算出した。 μ=F/W 摩擦係数は、初期及びこれらの試験用ゴムローラーを装
着したモデル紙葉類搬送装置を用いて、A−4サイズの
PPC用紙を10,000枚通紙させた後の両方につい
て評価した。なお、これらのゴムローラーは、通紙試験
中、微量のシリコーン油にさらされるようにした。耐摩
耗性は前述の方法で10,000枚通紙した後の試験用
ゴムローラーの外径減少量で評価した。
表1のように配合した混和物を、3リットルのニーダを
用いて40rpmで、10分間混練して、それぞれのブ
レンドゴム組成物を得る。次に、これを金型に入れてプ
レスモールドし、所定の形状のゴムローラーを作成し、
これらを試験用ゴムローラーとして測定した。摩擦係数
(μ)の測定は、駆動軸に固定した試験用ゴムローラー
と、一定の荷重(W)をかけたフリードラムとの間に、
ロードセルを連結したOCR紙を挟み、次に、試験用ゴ
ムローラーを回転させて摩擦力(F)を測定し、次式よ
り数値を算出した。 μ=F/W 摩擦係数は、初期及びこれらの試験用ゴムローラーを装
着したモデル紙葉類搬送装置を用いて、A−4サイズの
PPC用紙を10,000枚通紙させた後の両方につい
て評価した。なお、これらのゴムローラーは、通紙試験
中、微量のシリコーン油にさらされるようにした。耐摩
耗性は前述の方法で10,000枚通紙した後の試験用
ゴムローラーの外径減少量で評価した。
【0028】
【表1】
【0029】表1の試験結果から分かるように、実施例
1から実施例4までのゴムローラーは、いづれも初期及
び通紙後の摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性に優れてい
ることが認められた。
1から実施例4までのゴムローラーは、いづれも初期及
び通紙後の摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性に優れてい
ることが認められた。
【0030】これに対して、比較例1は、EPDM単独
の結果であるが、初期の摩擦係数は高いが、通紙後の摩
擦係数が劣っている。比較例2は、シリコーンゴム単独
のものであるが、耐摩耗性が劣っている。比較例3は、
シリコーングラフトポリオレフィンを含まない組成であ
るが、ポリオルガノポリシロキサンのブリードが見ら
れ、そのため摩擦係数が小さいという問題がある。
の結果であるが、初期の摩擦係数は高いが、通紙後の摩
擦係数が劣っている。比較例2は、シリコーンゴム単独
のものであるが、耐摩耗性が劣っている。比較例3は、
シリコーングラフトポリオレフィンを含まない組成であ
るが、ポリオルガノポリシロキサンのブリードが見ら
れ、そのため摩擦係数が小さいという問題がある。
【0031】つぎに、表2は、実施例5から実施例8ま
でのゴムローラーと、比較例4から比較例6までのゴム
ローラーについて、それらのゴム成分とゴムローラーの
特性試験結果を示したものである。
でのゴムローラーと、比較例4から比較例6までのゴム
ローラーについて、それらのゴム成分とゴムローラーの
特性試験結果を示したものである。
【0032】これらのゴムローラーの製造手順は、ま
ず、表2のように配合した混和物を、3リットルのニー
ダを用いて40rpmで、10分間混練してそれぞれの
ブレンドゴム組成物を得る。次に、これを金型に入れて
プレスモールドし、所定の形状のゴムローラーを作成
し、これらを試験用ゴムローラーとして測定した。摩擦
係数(μ)の測定は、駆動軸に固定した試験用ゴムロー
ラーと一定の荷重(W)をかけたフリードラムとの間
に、ロードセルを連結したOCR紙を挟み、次に、試験
用ゴムローラーを回転させて摩擦力(F)を測定し、次
式より数値を算出した。 μ=F/W 摩擦係数は、初期及びこれらの試験用ゴムローラーを装
着したモデル紙葉類搬送装置を用いて、A−4サイズの
PPC用紙を10,000枚通紙させた後の、両方につ
いて評価した。なお、これらのゴムローラーは、通紙試
験中、微量のシリコーン油にさらされるようにした。耐
摩耗性は、前述の方法で10,000枚通紙した後の、
試験用ゴムローラーの外径減少量で評価した。
ず、表2のように配合した混和物を、3リットルのニー
ダを用いて40rpmで、10分間混練してそれぞれの
ブレンドゴム組成物を得る。次に、これを金型に入れて
プレスモールドし、所定の形状のゴムローラーを作成
し、これらを試験用ゴムローラーとして測定した。摩擦
係数(μ)の測定は、駆動軸に固定した試験用ゴムロー
ラーと一定の荷重(W)をかけたフリードラムとの間
に、ロードセルを連結したOCR紙を挟み、次に、試験
用ゴムローラーを回転させて摩擦力(F)を測定し、次
式より数値を算出した。 μ=F/W 摩擦係数は、初期及びこれらの試験用ゴムローラーを装
着したモデル紙葉類搬送装置を用いて、A−4サイズの
PPC用紙を10,000枚通紙させた後の、両方につ
いて評価した。なお、これらのゴムローラーは、通紙試
験中、微量のシリコーン油にさらされるようにした。耐
摩耗性は、前述の方法で10,000枚通紙した後の、
試験用ゴムローラーの外径減少量で評価した。
【0033】
【表2】
【0034】表2の試験結果から分かるように、実施例
4から実施例8までのゴムローラーは、いづれも、初期
及び通紙後の摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性に優れて
いることが認められた。
4から実施例8までのゴムローラーは、いづれも、初期
及び通紙後の摩擦係数が大きく、かつ耐摩耗性に優れて
いることが認められた。
【0035】これに対して、比較例4は、EPDM単独
の結果であるが、初期の摩擦係数は高いが、通紙後の摩
擦係数が劣っている。比較例5は、シリコーンゴム単独
のものであるが、耐摩耗性が劣っている。比較例6は、
シリコーングラフトポリオレフィンを含まない組成であ
るが、ポリオルガノポリシロキサンのブリードが見ら
れ、そのため摩擦係数が小さいという問題がある。
の結果であるが、初期の摩擦係数は高いが、通紙後の摩
擦係数が劣っている。比較例5は、シリコーンゴム単独
のものであるが、耐摩耗性が劣っている。比較例6は、
シリコーングラフトポリオレフィンを含まない組成であ
るが、ポリオルガノポリシロキサンのブリードが見ら
れ、そのため摩擦係数が小さいという問題がある。
【0036】本発明のゴムローラーは、紙葉類搬送業務
用機器、特に銀行等の自動紙幣取扱機器等にも適用出来
る。
用機器、特に銀行等の自動紙幣取扱機器等にも適用出来
る。
【0037】
【発明の効果】本発明の効果としては、前記した従来技
術の欠点を解消し、摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優
れ、しかも、微量のシリコーン油が存在しても、摩擦係
数の低下の少ないゴム層を有するゴムローラーを提供す
ることが出来る。
術の欠点を解消し、摩擦係数が大きく、耐摩耗性に優
れ、しかも、微量のシリコーン油が存在しても、摩擦係
数の低下の少ないゴム層を有するゴムローラーを提供す
ることが出来る。
【0038】また、本発明の効果としては、情報機器の
紙葉類搬送用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコー
ン油にさらされても、摩擦係数の低下が少ないカラーコ
ピー用に最適なゴムローラーを提供することが出来る。
紙葉類搬送用ゴムローラー、特に常時、微量のシリコー
ン油にさらされても、摩擦係数の低下が少ないカラーコ
ピー用に最適なゴムローラーを提供することが出来る。
【0039】本発明の他の効果としては、ゴムローラー
を構成するローラーの全体ゴム層、若しくはローラーの
一部ゴム層の、組成物の原料入手が容易で、製造も経済
的なゴムローラーを提供することが出来る。
を構成するローラーの全体ゴム層、若しくはローラーの
一部ゴム層の、組成物の原料入手が容易で、製造も経済
的なゴムローラーを提供することが出来る。
【0040】さらに、本発明の効果としては、摩擦係数
が大きく、しかも、微量のシリコーン油が存在しても、
摩擦係数の低下の少ない耐摩耗性に優れたゴム層を有す
るゴムローラーの採用により、この種、ゴムローラーを
採用した紙葉類搬送事務用機器、特にカラーコピー用情
報・事務用機器の、寿命向上と信頼性向上に著しく貢献
できるという産業上の効果がある。
が大きく、しかも、微量のシリコーン油が存在しても、
摩擦係数の低下の少ない耐摩耗性に優れたゴム層を有す
るゴムローラーの採用により、この種、ゴムローラーを
採用した紙葉類搬送事務用機器、特にカラーコピー用情
報・事務用機器の、寿命向上と信頼性向上に著しく貢献
できるという産業上の効果がある。
【0041】
【図1】ローラー全体のゴム層に、本発明を適用した実
施例ゴムローラーの斜視図
施例ゴムローラーの斜視図
【図2】ローラーの一部のゴム層に、本発明を適用した
実施例ゴムローラーの斜視図
実施例ゴムローラーの斜視図
1.ローラー軸心 2.ローラー全体ゴム層 3.金属又はゴム等のロール部材 4.ローラーの一部ゴム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 83:00 (72)発明者 鈴木 雅博 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 柳生 秀樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 木村 一史 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】ローラーのゴム層として、ハロゲン化ポリ
オレフィン、オルガノポリシロキサン、及びシリコーン
グラフトポリオレフィンの混合物から成リ、シリコーン
成分が1〜30重量%であるブレンドゴム組成物を架橋
させて成るゴム層を有することを特徴とするゴムローラ
ー。 - 【請求項2】ローラーのゴム層として、エチレンープロ
ピレンージエン三元共重合体(EPDM)、オルガノポ
リシロキサン、及びシリコーングラフトポリオレフィン
の混合物から成リ、シリコーン成分が1〜30重量%で
あるブレンドゴム組成物を架橋させて成るゴム層を有す
ることを特徴とするゴムローラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235617A JPH0890681A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | ゴムローラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6235617A JPH0890681A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | ゴムローラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890681A true JPH0890681A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16988669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6235617A Pending JPH0890681A (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | ゴムローラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890681A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1153975A3 (en) * | 2000-04-25 | 2002-03-13 | Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition and moldings therefrom |
WO2006004698A1 (en) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Polyone Corporation | Compatibilized thermoplastic elastomer compositions |
-
1994
- 1994-09-29 JP JP6235617A patent/JPH0890681A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1153975A3 (en) * | 2000-04-25 | 2002-03-13 | Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition and moldings therefrom |
WO2006004698A1 (en) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Polyone Corporation | Compatibilized thermoplastic elastomer compositions |
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