JPH08301496A - 紙葉搬送用ゴムローラ - Google Patents

紙葉搬送用ゴムローラ

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Publication number
JPH08301496A
JPH08301496A JP7111426A JP11142695A JPH08301496A JP H08301496 A JPH08301496 A JP H08301496A JP 7111426 A JP7111426 A JP 7111426A JP 11142695 A JP11142695 A JP 11142695A JP H08301496 A JPH08301496 A JP H08301496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber roller
organopolysiloxane
mixture
coefficient
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7111426A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Seki
育雄 関
Masanobu Nakabashi
正信 中橋
Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
Hideki Yagyu
秀樹 柳生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP7111426A priority Critical patent/JPH08301496A/ja
Publication of JPH08301496A publication Critical patent/JPH08301496A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、耐摩耗性が優れ且つ初期摩擦
係数が大きく、しかもその摩擦係数が微量のシリコーン
油と長期間接しても低下しない紙葉搬送用ゴムローラを
提供することにある。 【構成】本発明の構成は軸心上に、オクテン量が20重
量%以上のエチレン・オクテン共重合体、オルガノポリ
シロキサン及びシリコーングラフトポリオレフィンから
成る混合物を被覆してなる紙葉搬送用ゴムローラにあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙葉搬送用ゴムローラに
関するものである。更に詳述すれば本発明は常時微量の
シリコーン油にさらされるカラーコピー機の紙葉搬送用
ゴムローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、紙葉搬送用ゴムローラとして広く
実用されているゴム材料はエチレン・プロピレン・ジエ
ン三元共重合体ゴム(以下、EPDMと言う)である。
【0003】これはEPDMがゴム弾性、柔軟性、耐摩
耗性等が優れ、しかも摩擦係数が大きいためと考えられ
る。
【0004】しかしEPDMを軸心上に被覆して成るカ
ラーコピー機の紙葉搬送用ゴムローラは常時微量のシリ
コーン油にさらされると摩擦係数が経年的に低下し、そ
の結果紙葉搬送性が低下すると言う難点がある。
【0005】そこでこのシリコーン油にさらされたとき
に発生する摩擦係数の経年低下を抑止したゴム材料とし
て、エラストマー熱可塑性スチレン・エチレン・ブチレ
ン・スチレンブロック共重合体とポリシロキサンとの混
合物、シリコーンゴムと耐油性ゴムとの混合物、シリコ
ーンゴムとふっ素ゴムとの混合物、ポリオルガノポリシ
ロキサン等が検討されている。
【0006】また、軸心上にEPDMを被覆し、その上
層にシリコーンゴムまたはシリコーン樹脂を被覆したゴ
ムローラも検討されている。
【0007】これらのシリコーンゴムとの混合物はシリ
コーン油が存在しても直ちにそのシリコーン油を吸収
し、その結果摩擦係数低減を効果的に抑止することがで
きる。しかしながらこれらのシリコーンゴムはEPDM
に比べて耐摩耗性が劣り、しかも摩擦係数の初期値が低
いというのが難点である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、耐摩耗性が優れ且つ初
期摩擦係数が大きく、しかもその摩擦係数が微量のシリ
コーン油と長期間接しても低下しない特性を有する紙葉
搬送用ゴムローラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、軸心上に、オクテン量が20重量%以上のエチレ
ン・オクテン共重合体、オルガノポリシロキサン及びシ
リコーングラフトポリオレフィンの混合物を被覆してな
る紙葉搬送用ゴムローラにある。
【0010】本発明において軸心材料としては防錆性、
耐久性、回転制御性がよいものならよく、例えばステン
レス軸心、アルミ軸心、合成樹脂軸心等を用いることが
できる。
【0011】本発明においてエチレン・オクテン共重合
体としてはオクテン量が20重量%以上のものに限定さ
れる。これはオクテン量が20重量%以下のエチレン・
オクテン共重合体では硬度、摩擦係数が急激に低下する
ためである。なお、エチレン・オクテン共重合体は耐摩
耗性の点から分子量はできるだけ大きいものがよい。本
発明においてオルガノポリシロキサンは通常のものでよ
い。
【0012】本発明においてシリコーングラフトポリオ
レフィンとはポリオレフィンを片端末もしくは両端末
に、例えば、ビニル基、メタクリル基、カルビノール
基、メルカプト基、フェノール基、アミノ基などの反応
基を持つシリコーンでグラフトした組成物であり、本発
明においては、ポリオレフィンとオルガノポリシロキサ
ンとの相溶化剤として機能する。
【0013】ここにおいてポリオレフィンとは、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸
メチル共重合体、ポリエチレン、EPDM等を指してい
る。このシリコーングラフトポリオレフィンのグラフト
シリコーンの分子量や含有量は、必要に応じて変えるこ
とが可能である。グラフト量は特に規定しないが、通常
はシリコーングラフトポリオレフィンに占めるシリコー
ン含有量が20〜50重量%のものを用いる。
【0014】本発明において混合物の混合比率は特に規
定されないが、望ましくは、エチレン−オクテン共重合
体70〜90重量%、オルガノポリシロキサン9〜20
重量%、シリコーングラフトポリオレフィン1〜10重
量%が望ましい。
【0015】また、この混合物は架橋を行なう必要があ
り、そのためにはジクミルパーオキサイド、1,1−ビ
ス(第3ブチル パーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、第3ブチルクミルパーオキサイドな
どの有機過酸化物が配合される。また必要に応じ、上記
成分以外に、充填剤、滑剤、老化防止剤等が添加され得
る。
【0016】
【作用】本発明の紙葉搬送用ゴムローラはゴム材料の1
成分としてオクテン量が20重量%以上のエチレン・オ
クテン共重合体を配合することにより耐摩耗性と大きな
摩擦係数を発揮させ、そしてこれにシリコーングラフト
ポリオレフィンを配合することによりオルガノポリシロ
キサンを効果的に混合物内に相容させ、そしてその相容
したオルガノポリシロキサンがシリコーン油と接したと
きにそのシリコーン油を吸収して摩擦係数の低下を顕著
に抑止することにある。
【0017】
【実施例】次に、本発明の紙葉搬送用ゴムローラの実施
例及び従来の比較例について説明する。
【0018】これらの製造手順は、まず表1のように配
合した混和物を、3リットルのニーダを用いて40rpm
で、10分間混練して、それぞれのブレンドゴム組成物
を得る。
【0019】次に、これを金型に入れてプレスモールド
し、所定の形状のゴムローラを作成し、これらを試験用
ゴムローラとして特性試験を行なった。摩擦係数(μ)
の測定は、駆動軸に固定した試験用ゴムローラと、一定
の荷重(W)をかけたフリードラムとの間に、ロードセ
ルを連結したOCR紙を挟み、次に、試験用ゴムローラ
を回転させて摩擦力(F)を測定し、次式より数値を算
出した。
【0020】μ=F/W 摩擦係数は、初期及びこれらの試験用ゴムローラを装着
したモデル紙葉類搬送装置を用いて、A−4サイズのP
PC用紙を10,000枚通紙させた後の両方について
評価した。なお、これらのゴムローラは、通紙試験中、
微量のシリコーン油にさらされるようにした。
【0021】また、耐摩耗性は前述の方法で10,00
0枚通紙した後の試験用ゴムローラの外径減少量で評価
した。
【0022】表1は実施例1から実施例3までのゴムロ
ーラと、比較例1から比較例3までのゴムローラについ
て、それらのゴム成分とゴムローラの特性試験結果を示
したものである。
【0023】
【表1】
【0024】図1は本発明の実施例1の紙葉搬送用ゴム
ローラの斜視図を示したものであって、1は軸心、2は
ゴム材料である。
【0025】表1から分かるようにゴム材料がEPDM
単独から成る比較例1の紙葉搬送用ゴムローラは初期の
摩擦係数が大きいが、大量の紙を通した後には摩擦係数
が低下し、その結果紙葉搬送性が悪化した。
【0026】シリコーンゴム単独の比較例2の紙葉搬送
用ゴムローラは耐摩耗性が劣り、耐久性が劣る。
【0027】これらに対して本発明の実施例1〜3の紙
葉搬送用ゴムローラは耐摩耗性が優れ、且つ初期及び大
量の紙を通した後の摩擦係数が共に大きく、その結果優
れた紙葉搬送性と耐久性とを発揮した。
【0028】
【発明の効果】本発明の紙葉搬送用ゴムローラは耐摩耗
性が優れ、且つ初期及び大量の紙を通した後の摩擦係数
が共に大きく、その結果優れた紙葉搬送性と耐久性とを
発揮できるものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の紙葉搬送用ゴムローラの斜
視図を示したものである。
【符号の説明】 1 軸心 2 ゴム材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳生 秀樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心上に、オクテン量が20重量%以上の
    エチレン・オクテン共重合体、オルガノポリシロキサン
    及びシリコーングラフトポリオレフィンから成る混合物
    を被覆してなることを特徴とする紙葉搬送用ゴムロー
    ラ。
  2. 【請求項2】混合物中のシリコーン成分が1〜30重量
    %であることを特徴とする請求項1記載の紙葉搬送用ゴ
    ムローラ。
  3. 【請求項3】混合物がエチレン・オクテン共重合体10
    〜90重量部、オルガノポリシロキサン9〜20重量部
    及びシリコーングラフトポリオレフィン1〜10重量部
    から成ることを特徴とする請求項1記載の紙葉搬送用ゴ
    ムローラ。
JP7111426A 1995-05-10 1995-05-10 紙葉搬送用ゴムローラ Pending JPH08301496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7111426A JPH08301496A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 紙葉搬送用ゴムローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7111426A JPH08301496A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 紙葉搬送用ゴムローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08301496A true JPH08301496A (ja) 1996-11-19

Family

ID=14560891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7111426A Pending JPH08301496A (ja) 1995-05-10 1995-05-10 紙葉搬送用ゴムローラ

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JP (1) JPH08301496A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1153975A3 (en) * 2000-04-25 2002-03-13 Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd. Thermoplastic resin composition and moldings therefrom

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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