JPH0890542A - 型枠用剥離剤 - Google Patents

型枠用剥離剤

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JPH0890542A
JPH0890542A JP25941994A JP25941994A JPH0890542A JP H0890542 A JPH0890542 A JP H0890542A JP 25941994 A JP25941994 A JP 25941994A JP 25941994 A JP25941994 A JP 25941994A JP H0890542 A JPH0890542 A JP H0890542A
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JP
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epoxy resin
silicone
mold
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JP25941994A
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Sadatomo Umeda
貞友 梅多
Shigeki Beniya
繁希 紅谷
Hitomi Ueno
ひとみ 上野
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Alpha Technical Research Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1回塗布すれば以後の塗布を省略しても、多
数回(たとえば20回以上とか30回以上)のコンクリ
ート等の水硬性材料の打設を行うことができる型枠用剥
離剤を提供することを目的とする。 【構成】 エポキシ樹脂(A) 、その硬化剤(B) 、オイル
状のシリコーン(C) 、および粉体状のシリコーンまたは
粉体状のポリテトラフルオロエチレン(D) よりなる型枠
用剥離剤である。各成分の割合は、(A) 100重量部、
(B) 15〜100重量部、(C) 5〜100重量部、(D)
15〜150重量部とすることが特に望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート等の水硬
製品製造用の型枠の内面に塗布することにより、硬化後
の水硬製品から型枠を円滑に剥離することができるよう
にするための型枠用剥離剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート打設に際しては、硬化後の
コンクリートから型枠を取り外すことが容易ではない。
そのため、型枠を取り外す労力の点で不利となるのみな
らず、コンクリート表面の平滑性が損なわれることがあ
る。そこで、コンクリート打設に先立ち型枠表面に剥離
剤を塗布することが行われまたは提案されている。
【0003】特開昭54−15926号公報の従来法の
説明の個所には、コンクリート打ち込み用型枠として
は、従来、金属板をそのまま用いたもの、金属板の
表面に油類などを塗布したもの、金属板の表面に直接
ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂塗料を塗
布したもの、亜鉛メッキが施された金属板にコンクリ
ート剥離用塗料を塗布したもの、などが考えられていた
旨の記載がある。
【0004】この特開昭54−15926号公報自体の
発明においては、面板を粗面に形成した後、金属を溶射
して固着させ、その上にウレタン樹脂、エポキシ樹脂等
の合成樹脂塗料を平滑に塗布して固着させており、実施
例においては、下塗りにエポキシ樹脂、ポリオール樹脂
およびイソシアネート樹脂からなる塗料、中塗りおよび
上塗りにポリオール樹脂、シリコーン樹脂およびイソシ
アネート樹脂からなる塗料を塗布した例があげられてい
る。
【0005】特公昭60−2966号公報(特開昭53
−102326号公報)には、動物性油脂のケン化物、
酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂および黒鉛を混合したコンクリート型枠用
塗布剤が示されており、その従来法の説明の個所には、
従来は型枠に油脂や合成樹脂類が塗布されていた旨の記
載がある。
【0006】特公平2−45961号公報(特開昭59
−185255号公報)には、エポキシ基等の硬化部位
を有しかつ溶剤可溶型の含フッ素重合体を含有するコン
クリート打ち込み用型枠離型剤が示されており、その従
来法の説明の個所には、従来は離型剤として、各種植物
油、動物油、鉱物油、パラフィンワックス、スピンドル
油、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などが提案または実際
に使用されていた旨の記載がある。
【0007】特開昭50−48016号公報には、型枠
内面に剥離性のよい液状樹脂を塗布して硬化させ、その
上に水性エポキシ樹脂とセメント類とを主成分とする固
化素材を塗布する方法が示されている。
【0008】特開昭52−94316号公報には、エポ
キシ樹脂、硬化剤ポリアミド、鉱物質粉体、酢酸繊維素
および溶剤からなる組成物を基本処方とするコンクリー
ト型枠材の被膜剤が示されている。
【0009】特開昭63−41104号公報には、基板
表面に剥離性の良好な合成樹脂塗料による被膜層を形成
したコンクリート型枠が示されており、合成樹脂塗料と
しては、ポリエステル系、アクリル系、エポキシ系、ウ
レタン系などの合成樹脂が用いられる旨の記載がある。
【0010】特開平2−113905公報には、コンク
リート剥離膜の形成を、樹脂シートのラミネートやエポ
キシ樹脂の塗布により行う旨の記載がある。
【0011】特開平2−190306号公報には、炭素
数が2以上であるアルキル基および加水分解性基が結合
したオルガノポリシロキサンを含有するセメント製品用
離型剤が示されており、オルガノポリシロキサン以外
に、マシンオイル、パラフィンオイル、グリースワック
ス、シリコーンオイルなどを含んでいてもよいとの記載
もある。
【0012】特公昭62−10809号公報(特開昭6
1−61806号公報)には、エポキシ当量180〜2
00であって常温で液状のビスフェノールA形エポキシ
樹脂に硬化剤を加えて主材となし、この主材に、シリ
カ、アスベスト、炭酸カルシウム等の粘度調節剤と、硬
化促進用にアルキル化フェノールエポキシ樹脂を、また
硬化遅延用にフェノキシエーテル系エポキシ樹脂等から
なる硬化速度調節剤を添加し、これらの剥離剤を加えて
混合物となし、成型材に吹き付けるようにした高剥離性
成型材の製造方法が示されている。ここで剥離剤として
は、成型主材であるエポキシ樹脂100重量部に対して
2〜5重量部の液状のフッ素樹脂あるいはシリコーン樹
脂が用いられるとしており、実施例では、エポキシ樹脂
主材100重量部に対し、フッ素樹脂3重量部(配合例
1)、シリコーンオイル2重量部(配合例2)を添加し
た例があげられている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上に多数の出願を列挙
したように、従来使用されまたは提案されているコンク
リート型枠の剥離剤のうち主なものは、(a) 植物油、動
物油、鉱物油などの油類、(b) エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂、アクリル樹脂などの合成樹脂塗料、(c) シリコー
ン系化合物、などであることがわかる。そして最後に引
用した特公昭62−10809号公報には、エポキシ樹
脂およびその硬化剤に、さらに液状のフッ素樹脂あるい
はシリコーン樹脂を少量添加した剥離剤につき言及があ
る。
【0014】しかしながら、上記(a) 、(c) の剥離剤
は、通常は毎回のコンクリート打設のたびに型枠への塗
布を行わなければならならないという煩雑さがあり、ま
た剥離剤によっては製品コンクリートの表面に油層が付
着することがある。
【0015】(b) に属する市販の合成樹脂塗料系剥離剤
の中には、毎回塗布を行わなくてもよいものもあるが、
それも精々数回までであり、しかも再塗布時にはすでに
付着している樹脂層を除去してから新しい樹脂を塗布し
なければならず、かえって手間が増えることが多い。そ
のため、古くから行われている油類を毎回塗布する方法
が依然として採用されているのが現状である。
【0016】特公昭62−10809号公報で提案され
ている剥離剤(エポキシ樹脂およびその硬化剤に、さら
に液状のフッ素樹脂あるいはシリコーン樹脂を少量添加
した剥離剤)も、実際に試みてみると、型枠材料の種類
にもよるのであろうが、後述の比較例6〜7のように2
回程度のコンクリート打設で早くも塗布層の破壊が見ら
れ、所期の目的を達成していないようである。
【0017】本発明は、このような背景下において、1
回塗布すれば以後の塗布を省略しても、多数回(たとえ
ば20回以上とか30回以上)のコンクリート等の水硬
性材料の打設を行うことができる型枠用剥離剤を提供す
ることを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の型枠用剥離剤
は、エポキシ樹脂(A) 、該エポキシ樹脂(A) の硬化剤
(B) 、オイル状のシリコーン(C) 、および粉体状のシリ
コーンまたは粉体状のポリテトラフルオロエチレン(D)
よりなるものである。この場合、各成分の使用割合は、
(A) 100重量部に対し、(B) 15〜100重量部、
(C) 5〜100重量部、(D) 15〜150重量部である
ことが特に望ましい。
【0019】以下本発明を詳細に説明する。
【0020】型枠としては、コンクリート、軽量気泡コ
ンクリート、モルタル、セメント、石膏などの水硬性材
料を打設して水硬製品を成形するための型枠があげら
れ、型枠の材質としては、金属、木、プラスチックスな
どがあげられる。
【0021】本発明の剥離剤は、エポキシ樹脂(A) 、該
エポキシ樹脂(A) の硬化剤(B) 、オイル状のシリコーン
(C) 、および粉体状のシリコーンまたは粉体状のポリテ
トラフルオロエチレン(D) の4成分を必須成分とする。
【0022】エポキシ樹脂(A) としては、ビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂などが用いられ、
特に分子量が300〜700程度の範囲内にある液状の
ものが有用である。
【0023】上記のエポキシ樹脂(A) の硬化剤(B) とし
ては、アミン系硬化剤、ポリアミノアミド系硬化剤、酸
または酸無水物系硬化剤をはじめとする種々の硬化剤が
用いられるが、特にポリチオール、脂肪族ポリアミンお
よび脂環式ポリアミンが重要である。
【0024】オイル状のシリコーン(C) としては、ジメ
チルシリコーン、メチルフェニルシリコーンをはじめと
するオイル状のシリコーンが用いられる。
【0025】粉体状のシリコーンまたは粉体状のポリテ
トラフルオロエチレン(D) としては、常温で固体のシリ
コーンまたは常温で固体のポリテトラフルオロエチレン
が用いられ、両者を併用してもよい。
【0026】上記各成分の使用割合は、エポキシ樹脂
(A) 100重量部に対し、硬化剤(B)15〜100重量
部(好ましくは20〜90重量部)、オイル状のシリコ
ーン(C) 5〜100重量部(好ましくは10〜90重量
部)、粉体状のシリコーンまたは粉体状のポリテトラフ
ルオロエチレン(D) 15〜150重量部(好ましくは2
0〜130重量部)の範囲から選択することが特に望ま
しい。(B) 成分の配合量が過少のときは塗布後の被膜強
度が劣り、過多のときも塗布後の被膜強度が劣る。(C)
成分が過少のときは打設可能回数が不足し、過多のとき
は相溶性が低下して均質な塗布液を調製しがたい。(D)
成分が過少のときは打設可能回数が不足する上、(C) 成
分がブリードするのを抑えることができず、過多のとき
は均一塗布が困難となったり被膜が弱くなったりして水
硬製品の仕上がりが悪くなる。
【0027】上記の4成分のほか、必要に応じトルエ
ン、キシレン、酢酸ブチル、メチルエチルケトンなどの
溶剤を適当量配合して、好ましくは生クリーム状となる
ような粘度に調節する。そのほか、必要に応じてフィラ
ーや着色剤などを添加することもできる。
【0028】上記の各成分からなる剥離剤を調製した後
は、型枠の少なくとも内面にハケ塗り、ロール塗り、ス
プレー、ディッピングなどの方法により塗布し、必要時
間放置して硬化被膜を形成させ、以後は水硬性材料の打
設のたびに剥離剤の塗布を行うことなく、繰り返し水硬
性材料の打設を行う。
【0029】
【作用】本発明の剥離剤にあっては、エポキシ樹脂(A)
、その硬化剤(B) 、オイル状のシリコーン(C) 、粉体
状のシリコーンまたは粉体状のポリテトラフルオロエチ
レン(D) の4者が共存しているため、相互間の相溶性が
良くなって塗布しやすい均一な組成物を得ることができ
る。また(D) 成分により、(C) 成分がブリードするのを
効果的に抑制することができる。そしてこの組成物を型
枠に塗布すれば、硬化後の被膜は型枠に対し強固に密着
する上、水硬性材料の打設および硬化後の水硬製品の剥
離を円滑に行うことができ、しかもその剥離性は最初の
1回の塗布を行っただけであとは塗布を行うことなく多
数回(たとえば20回以上とか30回以上)維持され
る。また剥離剤塗布面が平滑となるので、得られる水硬
製品の表面状態が美麗となる。そのほか、型枠が金属板
であるときは防錆効果も得られる。
【0030】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」とあるのは重量部である。
【0031】〈剥離剤の調製〉 実施例1 下記の処方で剥離剤を調製した。 ・エポキシ樹脂(A) 100部 油化シェルエポキシ株式会社製のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂「エピコート828」、分子量380、エポ
キシ当量184〜194g/eq ・硬化剤(B) 55部 エーシーアイジャパンリミテッド株式会社の脂肪族ポリ
アミン「アンカミン2280」 ・オイル状のシリコーン(C) 30部 東レダウコーニング株式会社製のメチルフェニルシリコ
ーン「SH−510」、粘度50〜1000cps/25℃ ・粉体状のポリテトラフルオロエチレン(D) 50部 株式会社喜多村製の「KTL350」 ・キシレン 20部
【0032】実施例2 下記の処方で剥離剤を調製した。 ・エポキシ樹脂(A) 55部 油化シェルエポキシ株式会社製のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂「エピコート828」、分子量380、エポ
キシ当量184〜194g/eq ・硬化剤(B) 30部 エーシーアイジャパンリミテッド株式会社の脂肪族ポリ
アミン「アンカミン2280」 ・オイル状のシリコーン(C) 30部 東レダウコーニング株式会社製のメチルフェニルシリコ
ーン「SH−510」、粘度50〜1000cps/25℃ ・粉体状のシリコーン(D) 50部 東レダウコーニング株式会社製の「トレフィルR−92
5」 ・キシレン 20部
【0033】実施例3 実施例2の処方において粉体状のシリコーン(D) の配合
量を20部としたもの。
【0034】比較例1 剥離剤不使用。
【0035】比較例2 実施例1の処方において、オイル状のシリコーン(C) の
添加のみを省略したもの。
【0036】比較例3 実施例1の処方において、オイル状のシリコーン(C) お
よび粉体状のポリテトラフルオロエチレン(D) の双方の
添加を省略したもの。すなわちエポキシ系コンクリート
剥離剤。
【0037】比較例4 市販のウレタン系コンクリート剥離剤(TK社製)
【0038】比較例5 市販の油系コンクリート剥離剤(DK社製)
【0039】比較例6 下記の第1剤と第2剤とを混合したもの。第1剤(主剤) ビスフェノールA型エポキシ樹脂(A) 100部、微粉シ
リカ3部、アスベスト微粉末70部、ルチル型酸化チタ
ン15部、炭酸カルシウム55部、液状フッ素樹脂(旭
硝子株式会社製「ルミフロンLF100」)3部、キシ
レン20部よりなる組成物266部。第2剤(硬化剤) 変性脂肪族アミン系硬化剤40部、微粉シリカ7部、ア
スベスト30部、ファーネスカーボン3部、炭酸カルシ
ウム30部、アルキル化フェノールエポキシ樹脂5部、
キシレン18部よりなる組成物133部。
【0040】比較例7 比較例6の第1剤において、液状フッ素樹脂3部に代え
てジメチルシリコーンオイル(信越化学工業株式会社製
の「KF96」)2部を用いると共に、微粉シリカの添
加量を4部としたもの。
【0041】〈剥離強度の測定と結果〉図1は剥離強度
の測定方法を示した説明図である。
【0042】内径150mm、高さ120mmの鋼板製の円
筒形(割型)の金型(1) の内面をアセトンで脱脂後、剥
離剤をハケ塗りし、常温で24時間放置した。ついでこ
の金型(1) の底部分にポリプロピレンシートからなる底
シート(図1には現われていない)を両面接着テープに
て貼り付け、モルタル(セメント5部、砂6部、水4
部)4kgを流し込み、屋外で48時間養生して硬化物
(3) となした後、金型(1)に付設の把持部(2), (2)をつ
かんで、引張速度2mm/minにて剥離強度を測定した。剥
離強度測定後は、割型の片方に固着している硬化物(3)
を上からハンマーで叩いて落とし、そのまま次回のモル
タルの充填および硬化に供した。
【0043】剥離強度の測定結果を表1に示す。また、
剥離強度測定後に割型の片方に固着している硬化物(3)
を上からハンマーで叩いて落としたときの被膜層の状態
を、表1およびその脚注に示す。
【0044】
【表1】 実 施 例 比 較 例 1 2 3 1 2 3 4 5 6 7 1回目 29 2 30 73 28 38 36 24 85 38* 2回目 20 6 28 52 20 40 18* 26 92* 3回目 33 8 32 62 30 58* 30 4回目 30 6 31 66 32 35 5回目 31 6 27 100 32 16# 6回目 26 10 27 23# 10* 7回目 21 9 30 8回目 32 8 25 9回目 30 6 32 10回目 32 9 33 15回目 22 7 2920回目 30 9 33 (注1)データは剥離強度(kg)。 (注2)* 印は被膜層破壊、# 印は型にコンクリートが付着。
【0045】表1の結果から次のことがわかる。 ・ 剥離剤不使用の比較例1においても5回の繰り返し
打設が可能であったが、各回の剥離強度は高目であり、
剥離しづらい。 ・ オイル状のシリコーン(C) の添加のみを省略した比
較例2にあっては、円滑な剥離が可能であるが、繰り返
し可能な打設回数は5回にとどまる。 ・ エポキシ樹脂系コンクリート剥離剤やウレタン系コ
ンクリート剥離剤を用いた比較例3〜4においては、繰
り返し可能な打設回数は1〜2回にとどまる。 ・ 市販の油系コンクリート剥離剤を用いた比較例5に
おいては、円滑な剥離が可能であるが、繰り返し可能な
打設回数は4回にとどまる。なお硬化物(3) の表面に油
層が付着する傾向がある。 ・ エポキシ樹脂に液状のフッ素樹脂またはシリコーン
を少量添加した比較例6〜7にあっては、予想に反しわ
ずか1回しか打設を行うことができず、2回目には剥離
が困難であった。
【0046】これに対し実施例1〜3においては、20
回の繰り返し後もなお円滑に剥離できること、特に実施
例2の処方が好適であることがわかる。
【0047】〈剥離剤塗布による被膜層の型枠への密着
性〉被着材として鋼板(SPCC-B)を用い、実施例1〜3
および比較例2,3,4,6の剥離剤を塗布(接着面積
25mm×12.5mm)してから常温で24時間養生し、JIS
K 6848・6850に準じて引張剪断強度を測定した。結果を
表2に示す。
【0048】
【表2】剥離剤 引張剪断強度 (kg/cm2) 実施例1 116(凝集破壊) 実施例2 108(凝集破壊)実施例3 108(凝集破壊) 比較例2 102 比較例3 101 比較例4 0(自然剥離)比較例6 70(界面剥離)
【0049】
【発明の効果】作用の項でも述べたように、本発明のコ
ンクリート型枠用剥離剤を用いれば、硬化後の被膜は型
枠に対し強固に密着する上、打設および硬化後の硬化物
の剥離を円滑に行うことができ、しかもその剥離性は最
初の1回の塗布を行っただけであとは塗布を行うことな
く多数回(たとえば20回以上とか30回以上)維持さ
れる。また剥離剤塗布面が平滑となるので、得られる硬
化物の表面状態が美麗となる。そのほか、型枠が金属板
であるときは防錆効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】剥離強度の測定方法を示した説明図である。
【符号の説明】
(1) …金型、 (2) …把持部、 (3) …硬化物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂(A) 、該エポキシ樹脂(A) の
    硬化剤(B) 、オイル状のシリコーン(C) 、および粉体状
    のシリコーンまたは粉体状のポリテトラフルオロエチレ
    ン(D) よりなる型枠用剥離剤。
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂(A) 100重量部、該エポキ
    シ樹脂(A) の硬化剤(B) 15〜100重量部、オイル状
    のシリコーン(C) 5〜100重量部、および粉体状のシ
    リコーンまたは粉体状のポリテトラフルオロエチレン
    (D) 15〜150重量部よりなる請求項1記載の型枠用
    剥離剤。
JP25941994A 1994-09-28 1994-09-28 型枠用剥離剤 Withdrawn JPH0890542A (ja)

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