JPH0890069A - レベラーフィーダ - Google Patents

レベラーフィーダ

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JPH0890069A
JPH0890069A JP23094694A JP23094694A JPH0890069A JP H0890069 A JPH0890069 A JP H0890069A JP 23094694 A JP23094694 A JP 23094694A JP 23094694 A JP23094694 A JP 23094694A JP H0890069 A JPH0890069 A JP H0890069A
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Orii KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リリース動作に悪影響がなく、装置が大型化
せず、リンク機構を外すことなく大きな開口動作を得、
余裕をもって清掃及び保守点検が行えるとともにコイル
材の通板も行えるレベラーフィーダを提供。 【構成】 リンク機構71が、一体型2連式シリンダ7
4のピストン部76に設けられたラック78と、ラック
78に噛合するピニオン68と、揺動フレーム40に回
動可能に設けられたピニオン68に一体的なピニオン軸
70と、ピニオン軸70に一体的に固着された回動リン
ク66と、一端が回動リンク66に枢着され、他端が固
定フレーム42に揺動可能に設けられた揺動アーム62
とから構成され、そのピニオン軸70による回動リンク
66の回動により揺動フレーム40を揺動して大きな開
口動作をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンコイラから巻き解
されたコイル材の巻き癖を矯正してプレス機に送る間に
コイル材をリリースし且つ両フレームを開口するレベラ
ーフィーダに関する。
【0002】
【従来の技術】プレス機へ送られプレス加工がなされる
前のコイル材は、アンコイラから巻き解された状態にお
かれる。この時、コイル材に生じる巻き癖は、コイル材
がプレス機へ送られる前に矯正される。この矯正はレベ
ラーフィーダによって行われる。レベラーフィーダは巻
き癖を矯正すると同時にコイル材をプレス機へ送る働き
を有する。従来のレベラーフィーダの公知技術は、例え
ば特公昭59ー50413号に記載されている。このレ
ベラーフィーダはプレス機のプレス動作と同期してコイ
ル材をリリースにするリリース動作を行うためのリリー
ス用シリンダを備えている。リリース用シリンダは、レ
ベラーフィーダの固定フレームに対し揺動フレームが揺
動するように働く。そして、揺動フレームには、コイル
材の巻き癖を矯正するための上下ワークロールのうち上
ワークロールが設けられ、固定フレームには同じく下ワ
ークロールが設けられている。したがって、上記揺動に
よりコイル材は間欠的にリリースされることになる。こ
の間欠的な動きがリリース動作であり、プレス機のプレ
ス動作と同期して行われる。
【0003】さて、上記リリース動作において固定フレ
ームと揺動フレームとの間にできる隙間はコイル材の厚
さ程度であり、例えば数ミリまたは十数ミリである。こ
れに対し、レベラーフィーダの内部を清掃するなどの保
守点検に際しては、それら作業を行い易くするために固
定フレームと揺動フレームとの間に可能な限り大きな隙
間を設ける必要が生じる。従来、この保守点検時の隙間
をつくるためには、上記揺動を行うための機構を外し、
揺動フレームをクレーンなどで吊り上げることによって
行っていた。即ち、上記揺動が行われうるように、固定
フレームと揺動フレームとの間にはリンク機構が設けら
れており、上記リリース用シリンダの力によりリンク機
構が働き、リリースのための隙間を作るようになってい
た。このリンク機構を機械的に外し、揺動フレームにベ
ルトを巻き付けクレーンによって吊り上げることで大き
な隙間を作っていた。
【0004】しかしながら、保守点検の際にリンク機構
を外しベルトをかけクレーンを使用することは、保守点
検作業を面倒にし、ひいては保守点検が十分に行われず
故障や他の不具合の発生を招くものであった。そこで本
発明の出願人は、特公平6ー15088号に開示したよ
うに、シリンダ装置がプレス機のプレス動作と同期して
コイル材をリリースさせるためのリリース用シリンダ
と、保守点検時に両フレームの間を開くための開口用シ
リンダとを直列に接続して構成されたレベラーフィーダ
を発明し、従来のような不具合を解消した。
【0005】ところで、この特公平6−15088号に
開示されたレベラーフィーダは、図5に示すように、巻
き解されたコイル材1を取り入れて通板し、コイル材1
の巻き癖を矯正した後コイル材1をプレス機へ送るレベ
ラーフィーダであり、コイル材1の巻き癖を矯正するべ
く上下に千鳥状に配置されたワークロール2,2’と、
コイル材1を所定の速度で送るため上下に対向して配置
されたピンチロール3,3’と、上ワークロール2’及
び上ピンチロール3’が設けられた揺動フレーム4と、
下ワークロール2及び下ピンチロール3が設けられた固
定フレーム5と、この固定フレーム5に対し揺動フレー
ム4が揺動可能に支持される揺動支点6と、両フレーム
4,5の間に設けられ揺動を行わせるリンク機構7とシ
リンダ装置8とからなるもので、特にリンク機構7は、
一端が固定フレーム5の偏心軸9にピン結合され他端が
接続リンク10の中間部にピン結合された揺動リンク1
1と、上端がシリンダ装置8の一端にピン結合され下端
が揺動フレーム4にピン結合された接続リンク10とか
ら構成されている。
【0006】従って、このレベラーフィーダの清掃及び
保守点検時の開口動作は、リリース用シリンダ8Aと開
口用シリンダ8Bを同時に伸長方向に働かせ、接続リン
ク10を反時計方向に大きく回動させ、揺動フレーム4
を揺動支点6回りに大きく回動させて、上下ワークロー
ル2,2’間、上下ピンチロール3,3’間に大きな隙
間を作る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この開口動
作はレベラーフィーダの清掃及び保守点検を行うオペレ
ーターからさらなる大きな開口動作が欲しい旨の要望が
あった。即ち、この特公平6−15088号のレベラー
フィーダにおける開口動作は、揺動フレーム4を揺動す
る接続リンク10の揺動フレーム4との結合点が、接続
リンク10の下端に設けられ、接続リンク10の中間部
に接続された揺動リンク11との結合点より下部に位置
することから、接続リンク10の上端を係るシリンダ装
置8で大きく回動しても、結局揺動フレーム4とシリン
ダ装置8とが干渉し自ずと限界があったからである。
【0008】そこで、本発明は上記従来の技術的課題を
解消し要望を満足するべくなされたもので、その目的と
するところは、リリース動作に悪影響がなく、装置が大
型化せず、リンク機構を外すことなくさらに大きな開口
動作を得、余裕をもって清掃及び保守点検が行えるとと
もにコイル材の通板をも行えるレベラーフィーダを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その要旨は、アンコイラか
ら巻き解されたコイル材を取り入れて通板し、コイル材
の巻き癖を矯正した後コイル材をプレス機へ送るレベラ
ーフィーダであって、コイル材の入口側にコイル材を取
り入れ挟入し且つ通板するべく上下に対向して配置され
た一対のピンチロールと、コイル材の巻き癖を矯正する
べく上下に千鳥状に配置されたワークロールと、上記コ
イル材の出口側にコイル材を所定の速度でプレス機に送
り出すべく上下に対向して配置された一対のフィードロ
ールと、上ピンチロール、上ワークロール及び上フィー
ドロールが回転可能に設けられた揺動フレームと、下ピ
ンチロール、下ワークロール及び下フィードロールが回
転可能に設けられた固定フレームと、この固定フレーム
に対し上記揺動フレームがその入口側を開口するべく揺
動可能に支持される揺動支点と、上記揺動を行うべく両
フレーム間に跨って設けられたリンク機構と、プレス機
のプレス動作と同期してコイル材を解放するためのリリ
ース用シリンダ部と保守点検時に上記両フレーム間を開
口するための開口用シリンダ部とが直列に一体結合され
て上記揺動フレーム上に設けられた一体型2連式シリン
ダとを備えたレベラーフィーダにおいて、上記リンク機
構が、一体型2連式シリンダのピストン部に設けられた
ラックと、そのラックに噛合するピニオンと、上記揺動
フレームに回動可能に設けられたそのピニオンに一体的
なピニオン軸と、そのピニオン軸に一体的に固着された
回動リンクと、一端がその回動リンクに枢着され、他端
が固定フレームに揺動可能に設けられた揺動アームと互
いに連係して構成され、そのピニオン軸による回動リン
クの回動により揺動フレームを揺動してなることを特徴
とするレベラーフィーダにある。
【0010】
【作用】上記構成のレベラーフィーダによれば、リリー
ス用シリンダ部と開口用シリンダ部とが直列に一体結合
された一体型2連式シリンダと、ラック・ピニオンとリ
ンク機構とを連係することで、リリース動作の制御に悪
影響を及ぼすことなく、一体型2連式シリンダによる大
きなストロークで比較的大きな隙間を開けることができ
ることは勿論のこと、ラック・ピニオンとリンク機構と
の連係でさらに大きな口開けを可能にできる。即ち、従
来のレベラーフィーダ(特公平6ー15088号)をも
とにして保守点検時のさらに大きな隙間を自動的に作れ
るようにするためには、接続リンクを長くし揺動フレー
ムとシリンダ装置の間隔を開けて開口動作時の揺動フレ
ームとシリンダ装置との干渉を避けることが考えられる
が、そのためには揺動リンクを長くし、且つストローク
容量の大きなシリンダ装置を必要としレベラーフィーダ
全体を大きな装置にしてしまうものとなる。これらに対
し、本発明は、一体型2連式シリンダとラック・ピニオ
ン及びリンク機構を連係して用いたことで、レベラーフ
ィーダ全体が大きな装置になることなく、しかもリリー
ス動作の制御に悪影響を及ぼすことなく、一体型2連式
シリンダの開口動作に加えて両フレーム間にさらなる大
きな開口量を稼ぐことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4におい
て説明する。図1は、コイル材20を保持しコイル材2
0をプレス機側へ送るアンコイラ22と、アンコイラ2
2から送られてくるコイル材20の巻き癖を矯正した後
にそのコイル材をプレス機へ送る本発明のレベラーフィ
ーダ24とを示す側面図である。図2は図1のレベラー
フィーダを拡大した図である。図3は図2のレベラーフ
ィーダのリリーシング動作を示す動作態様図であり、図
4は図2のレベラーフィーダの開口動作を示す動作態様
図である。
【0012】図1に示すように、コイル状に巻回された
コイル材20は、回転軸26の3分割されたマンドレル
アーム26aにセットされる。マンドレルアーム26a
の両端部にはコイル材20の幅方向を挟装する各々3本
の固定アーム28が設けられてコイル材20を保持す
る。保持されたコイル材20の外周面は、ガイドローラ
30によってコイル材20の緩みを防止しながらガイド
され、端部が踊らないで静かに送られるようになってい
る。
【0013】このガイドローラ30はガイドローラアー
ム32の先端に設けられ、ガイドローラアーム32はシ
リンダ34の力によりコイル材20の外周面に向かって
付勢され、前記ガイドローラ30がコイル材20の外周
面に押圧されるようになっている。尚、前記回転軸26
はモータ36によって回転され、この回転によってコイ
ル材20の端部が本発明のレベラーフィーダ24へ送ら
れる。
【0014】次に本発明のレベラーフィーダ24を、図
2〜図4において説明する。レベラーフィーダ24は、
上部の揺動フレーム40と下部の固定フレーム42から
なり、これらフレーム40と42には、矢印イで示すコ
イル材20の入口側に上下にコイル材20を取り入れ挟
入し且つ通板するように設けられた上下ピンチロール4
4,44’と、上下ピンチロール44,44’から送ら
れるコイル材20の巻き癖を矯正するべくコイル材20
を上下に挟入し且つ挟圧する上下ワークロール46,4
8と、上下ワークロール46,48から送られるコイル
材20を図示しないプレス機に送る出口側にコイル材2
0を上下に挟入し且つ送り出す上下フィードロール5
0,50’とがそれらフレーム30,32の幅方向に軸
架されている。
【0015】さらに、これら揺動フレーム40及び固定
フレーム42について詳述すると、固定フレーム42の
幅方向両端には、矢印イに示す方向から搬入されるコイ
ル材20の幅方向をセンタリングしガイドする幅ガイド
52が設置されている。入口側の上ピンチロール44’
を支持する揺動フレーム40には、上下ピンチロール4
4,44’のピンチ圧を調整するべく上ピンチロール圧
力調整機構54が配設されている。また、入口側の下ワ
ークロール46に隣接する固定フレーム42には、上下
ワークロール46,48の矯正量を調整するための矯正
量調整ハンドル56を装着してなる支持部58が形成さ
れている。
【0016】矯正量調整ハンドル56を装着する固定フ
レーム42の支持部58の下部には、上下ピンチロール
44,44’及び上下ワークロール46,48と並行し
て固定フレーム42の幅方向外側に突出した矯正量調整
用偏心軸60が軸架されている。 矯正量調整ハンドル
56の軸56aには、ウオームギヤ56bが設けられて
おり、一方、矯正量調整用偏心軸60にはウオームホイ
ール60aが設けられていて、これらウオームギヤ56
bとウオームホイール60aが噛合して矯正量調整ハン
ドル軸56の回転によりウオームホイール60aを介し
て矯正量調整用偏心軸60を回動するようになってい
る。
【0017】特に、この矯正量調整用偏心軸60の両端
には、先端が上方の揺動フレーム40の頂部に向かって
真直に延伸するとともにその先端部が若干曲折された形
状で立設するように配設された揺動アーム62が揺動可
能に軸着されている。これらの揺動アーム62の先端部
には、各々枢支ピン64が軸着されており、この枢支ピ
ン64に揺動自在にメガネ状の回動リンク66の一方端
が連結されている。即ち、矯正量調整用偏心軸60の両
端には、基端が固定フレーム42に枢着され、遊端が回
動リンク66に枢着された揺動アーム62と、一方端が
その揺動アーム62に枢着され、他方端が後述するラッ
ク78に噛合するピニオン68のピニオン軸70に取着
固定された回動リンク66とからなるリンク機構71が
設けられている。
【0018】回動リンク66は、一端が揺動アーム62
の枢止軸64に揺動自在に連結されているとともに、他
端がピニオン68のピニオン軸70にキー結合され且つ
バンド72で締着されている。ピニオン軸70は、矯正
量調整用偏心軸60に並行して揺動フレーム40の幅方
向に挿通して揺動フレーム40を担持するように回動可
能に軸架されている。
【0019】このピニオン68は後述する一体型2連式
シリンダ74のピストン部76に固着されたラック78
の下面に刻設された平歯に噛合するように構成されてい
る。一体型2連式シリンダ74は、リリース用シリンダ
部74Aと開口用シリンダ部74Bとが直列に一体に結
合された市販のもので、揺動フレーム40上部に装着さ
れている。一体型2連式シリンダ74のうちリリース用
シリンダ部74Aでは、コイル材20がレベラーフィー
ダ24とプレス機の間に差し渡されている状態において
プレス機のプレス動作と同期してコイル材20をリリー
スするリリース動作を行うためのものである。このリリ
ース用シリンダ部74Aはリリース動作に必要な例えば
20ストロークの容量を備えた小さなエアーシリンダか
らなる。開口用シリンダ部74Bは保守点検時に固定フ
レーム42と揺動フレーム40との間を大きく開口する
開口動作を行うためのものであり、開口動作に必要な例
えば80ストロークの容量を備えた大きなエアーシリン
ダからなる。
【0020】即ち、一体型2連式シリンダ74は、同軸
に直結された2連のピストンのストローク例えば20+
80=100ストロークでピストン部76先端のラック
78を移動し、移動するラック78が噛合するピニオン
68を回転し、回動するピニオン68のピニオン軸70
を介して回動リンク66を揺動し、揺動アーム62の枢
支軸64を中心にピニオン軸70が回動リンク長を半径
として円を描くように反時計方向に移動してそのピニオ
ン軸70が担持して揺動フレーム40を持ち上げ開口す
るように設けられている。
【0021】一方、出口側の上ワークロール48が軸架
された揺動フレーム40には、コイル材20の平坦度を
出口側にて適宜調整するように上ワークロール48に並
行してパイロットロール80が軸架されている。また、
固定フレーム42の幅方向片側には、下ピンチロール4
4、下ワークロール46、下フィードロール50を駆動
する駆動ギヤ群82が配設されている。下フィードロー
ル50に同軸に設けられた大径プーリ84がベルト84
aを介して図1に示したモータ85により回転されるこ
とによって、下ピンチロール44、下ワークロール4
6、下フィードロール50を同時に回転するようになっ
ている。
【0022】出口側の上フィードロール50’を支持す
る揺動フレーム40には、上下フィードロール50,5
0’のピンチ圧を調整しコイル材20の送給効率を高め
るべく上フィードロール50’の圧力調整機構50aが
配設されている。また、出口側の下フィードロール50
に隣接する固定フレーム42には、出口側上下ワークロ
ール46,48の矯正量を調整するための矯正量調整ハ
ンドル86を装着してなる支持部88が立設されてい
る。
【0023】その支持部88の上部にあって矯正量調整
ハンドル86を装着する部位の下部には、上下フィード
ロール50,50’と並行して揺動フレーム40を挿通
し、さらに固定フレーム42の支持部88の幅方向両外
側に挿通した矯正量調整用偏心軸90が軸架されてい
る。矯正量調整ハンドル86の軸86aには、ウオーム
ギヤ86bが設けられており、一方、矯正量調整用偏心
軸90にはウオームホイール90aが設けられていて、
これらウオームギヤ86bとウオームホイール90aが
噛合して矯正量調整ハンドル軸86aの回転によりウオ
ームホイール90aを介して矯正量調整用偏心軸90を
回動するようになっている。
【0024】また、この出口側の矯正量調整用偏心軸9
0は、固定フレーム42に対して揺動フレーム40がリ
リース及び開口のために揺動可能な揺動支点になるよう
に配設されている。さて、以上のように構成されたレベ
ラーフィーダによれば、図1に示すように、コイル材2
0がアンコイラ22から右方向に送られてくると、図4
に示すように幅ガイド52が下方より上向きに搬入され
るコイル材20の幅方向をセンタリングするべくガイド
し、口開けされた上ピンチロール44’が閉じる方向に
下ピンチロール44に向かってコイル材20先端を誘導
し、図2に示すように下ピンチロール44にコイル材2
0先端を挟入して上下ワークロール46,48に送り、
上下ワークロール46,48がコイル材20の巻き癖か
らくる歪を矯正し、さらに上下フィードロール50,5
0’が右方向へ、即ちプレス機方向にコイル材20を送
給する。
【0025】送られたコイル材20がプレス機において
プレスされる際に、このプレス動作にともないコイル材
20が金型上でフリーになるようにリリース用シリンダ
部74Aの働きによりリリース動作を行う。即ち、高速
プレスにおいては例えば1秒にn回という早さでプレス
加工が行われ、このプレス動作に同期してリリース用シ
リンダ部74Aに高圧エアーが送り込まれ、このリリー
ス用シリンダ74Aはそのストローク分ピストン部76
のラック78を往動してピニオン68を回転させる。
【0026】ピニオン68の回転に伴ってピニオン軸7
0とともに回動リンク66を反時計方向に回動する。回
動リンク66の回動によって揺動アーム62が押され若
干左の方向に傾く。さらにピニオン68の回転に伴って
回動リンク66が反時計方向に回動してゆくと、回動リ
ンク66は揺動アーム62の枢止軸64を支点にピニオ
ン軸70を上方に若干もちあげる方向に回動する。
【0027】その結果、ピニオン軸70が揺動フレーム
40を若干持ち上げ、出口側固定フレーム42の支持部
88の矯正量調整用偏心軸90を揺動支点として入口側
の揺動フレーム40を揺動し、両フレーム40,42を
リリース状態に開口する。これにより上下ピンチロール
44,44’間、上下ワークロール46,48間、上下
フィードロール50,50’間に僅かな隙間を作りリリ
ース動作を行う。この時、揺動アーム62は回動リンク
66の左右方向の動きを許容する働きをしている。この
リリース動作も例えば1秒にn回行われる。
【0028】また、レベラーフィーダ24の内部の清掃
など保守点検を行う場合、一体型2連式シリンダ74の
開口用シリンダ部74B及びリリース用シリンダ部74
Aに同時に高圧エアーが送り込まれ、これら開口用及び
リリース用シリンダ部74B,74Aによるピストン部
76は、両シリンダ部74A,74Bのそれぞれのスト
ロークを加算したストロークでラック78を往動してピ
ニオン68の回動リンク66を大きく揺動する。
【0029】揺動アーム62の枢止軸64を中心に揺動
する回動リンク66がピニオン68のピニオン軸70を
反時計方向に大きく回動させる。その結果、枢支軸64
を中心にピニオン軸70が回動リンク長を半径とした円
運動をなして、揺動アーム62の上方で揺動フレーム4
0を略回動リンク66の長さ分、余分に回動させる。即
ち、ピニオン軸70が揺動フレーム40を回動リンク6
6の長さ分大きく持ち上げ、矯正量調整用偏心軸90を
揺動支点として揺動フレーム40の入口側を大きく開口
状態に揺動する。
【0030】これにより図4に示すように上下ピンチロ
ール44,44’間、上下ワークロール46,48間、
さらに上下フィードロール50,50’間に大きな開口
ができレベラーフィーダ24の清掃或いは保守点検を行
う。本実施例によれば、一体型2連式シリンダを用いた
ことによってリリース制御に悪影響を与えることなく、
装置全体を大型化することなく、両フレーム間の大きな
口開けを可能にし得るとともに、両フレーム間にさらな
る大きな口開けをもたらしてレベラーフィードにおける
清掃及び保守点検作業をより容易且つ効率良くしてい
る。
【0031】また、図4に示すように入口側の揺動フレ
ーム40の口開けをより大きくできるので、下方より幅
ガイド52に入ったコイル材20をセンタリングすると
ともに、下方より上向きに搬入されるコイル材20の端
部を、上方に開いた揺動フレーム40の上ピンチロール
44’で下ピンチロール44に誘導し、挟入通板して上
下ワークロール36に向かって矯正搬送することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、アンコ
イラから巻き解されたコイル材を取り入れて通板し、コ
イル材の巻き癖を矯正した後コイル材をプレス機へ送る
レベラーフィーダであって、コイル材の入口側にコイル
材を取り入れ挟入し且つ通板するべく上下に対向して配
置された一対のピンチロールと、コイル材の巻き癖を矯
正するべく上下に千鳥状に配置されたワークロールと、
前記コイル材の出口側にコイル材を所定の速度でプレス
機に送り出すべく上下に対向して配置された一対のフィ
ードロールと、上ピンチロール、上ワークロール及び上
フィードロールが回転可能に設けられた揺動フレーム
と、下ピンチロール、下ワークロール及び下フィードロ
ールが回転可能に設けられた固定フレームと、この固定
フレームに対し前記揺動フレームがその入口側を開口す
るべく揺動可能に支持される揺動支点と、前記揺動を行
うべく両フレーム間に跨って設けられたリンク機構と、
プレス機のプレス動作と同期してコイル材を解放するた
めのリリース用シリンダ部と保守点検時に前記両フレー
ム間を開口するための開口用シリンダ部とが直列に一体
結合されて前記揺動フレーム上に設けられた一体型2連
式シリンダとを備えたレベラーフィーダにおいて、前記
リンク機構が、一体型2連式シリンダのピストン部に設
けられたラックと、そのラックに噛合するピニオンと、
前記揺動フレームに回動可能に設けられたそのピニオン
に一体的なピニオン軸と、そのピニオン軸に一体的に固
着された回動リンクと、一端がその回動リンクに枢着さ
れ、他端が固定フレームに揺動可能に設けられた揺動ア
ームと互いに連係して構成され、そのピニオン軸による
回動リンクの回動により揺動フレームを揺動してなるの
で、リリース時は、リリース動作の制御に悪影響を及ぼ
すことがなく従来と同様なリリース動作の制御でリリー
ス動作を行わせることができるのは勿論のこと、開口時
は装置全体を大型化することなく、従来装置に比べてさ
らなる大きな開口量を稼ぐことができ、清掃及び保守点
検を容易にしオペレーターの要望に充分満足でき得る。
さらに、固定フレームに対して揺動フレームが大きく開
口するので、揺動フレームの入口側におけるコイル材の
通板のための搬入を容易にし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレベラーフィードの一実施例を示
す全体概略図である。
【図2】図1のレベラーフィードの拡大図である。
【図3】図2のレベラーフィードのリリーシング動作を
示す動作態様図である。
【図4】図2のレベラーフィードの開口動作を示す動作
態様図である。
【図5】従来のレベラーフィードを示す全体概略図であ
る。
【符号の説明】
20 コイル材 24 レベラーフィーダ 40 揺動フレーム 42 固定フレーム 44,44’ 上下ピンチローラ 46,48 上下ワークロール 50,50’ 上下フィードロール 62 揺動アーム 64 枢支軸 66 回動リンク 68 ピニオン 70 ピニオン軸 71 リンク機構 72 バンド 74 一体型2連式シリンダ 74A リリース用シリンダ部 74B 開口用シリンダ部 90 矯正量調整用偏心軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンコイラから巻き解されたコイル材を取
    り入れて通板し、コイル材の巻き癖を矯正した後コイル
    材をプレス機へ送るレベラーフィーダであって、コイル
    材の入口側にコイル材を取り入れ挟入し且つ通板するべ
    く上下に対向して配置された一対のピンチロールと、コ
    イル材の巻き癖を矯正するべく上下に千鳥状に配置され
    たワークロールと、上記コイル材の出口側にコイル材を
    所定の速度でプレス機に送り出すべく上下に対向して配
    置された一対のフィードロールと、上ピンチロール、上
    ワークロール及び上フィードロールが回転可能に設けら
    れた揺動フレームと、下ピンチロール、下ワークロール
    及び下フィードロールが回転可能に設けられた固定フレ
    ームと、この固定フレームに対し上記揺動フレームがそ
    の入口側を開口するべく揺動可能に支持される揺動支点
    と、上記揺動を行うべく両フレーム間に跨って設けられ
    たリンク機構と、プレス機のプレス動作と同期してコイ
    ル材を解放するためのリリース用シリンダ部と保守点検
    時に上記両フレーム間を開口するための開口用シリンダ
    部とが直列に一体結合されて上記揺動フレーム上に設け
    られた一体型2連式シリンダとを備えたレベラーフィー
    ダにおいて、 上記リンク機構が、一体型2連式シリンダのピストン部
    に設けられたラックと、そのラックに噛合するピニオン
    と、上記揺動フレームに回動可能に設けられたそのピニ
    オンに一体的なピニオン軸と、そのピニオン軸に一体的
    に固着された回動リンクと、一端がその回動リンクに枢
    着され、他端が固定フレームに揺動可能に設けられた揺
    動アームと互いに連係して構成され、そのピニオン軸に
    よる回動リンクの回動により揺動フレームを揺動してな
    ることを特徴とするレベラーフィーダ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008055481A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Orii & Mec Corp レベラーフィーダ
CN102581072A (zh) * 2012-03-09 2012-07-18 江苏中港冶金设备科技有限公司 一种整平机
CN104226738A (zh) * 2013-06-12 2014-12-24 欧立机电株式会社 矫直送料机
CN106001178A (zh) * 2016-07-04 2016-10-12 江苏广博罗纳斯科技有限公司 一种水平校直装置
CN106391898A (zh) * 2016-09-26 2017-02-15 常熟市威成机械有限公司 一种薄板整平送料装置

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