JPH1094830A - レベラーフィーダ - Google Patents

レベラーフィーダ

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Publication number
JPH1094830A
JPH1094830A JP25324896A JP25324896A JPH1094830A JP H1094830 A JPH1094830 A JP H1094830A JP 25324896 A JP25324896 A JP 25324896A JP 25324896 A JP25324896 A JP 25324896A JP H1094830 A JPH1094830 A JP H1094830A
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JP
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frame
coil material
link
swing
roll
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JP25324896A
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Masaru Orii
勝 折井
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Orii KK
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Orii KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動フレームの開口動作は、揺動フレームと
シリンダ機構自体を抱き合わした重量に抗して行われる
ので、揺動フレームをこれまでのもの以上に大きく開口
動作するとなると、なおのこと容量を備えた高性能のシ
リンダ機構を必要としてコスト高となったり、機構部に
余分な荷重が負荷され耐久性に問題が生じた。また、コ
イル材を下方から巻き解して通板する場合、コイル材先
端部における上向きの反りが比較的強く上下ワークロー
ル内に通板し難い不都合があった。 【解決する手段】 コストを低減化し且つ機構部の耐久
性を考慮した設計に基づくリンク機構によって揺動フレ
ームのより大きな開口動作を可能にして清掃及び保守点
検を余裕を持って容易に行え、さらに上下ワークロール
に向かうコイル材に予め矯正効果を与え、コイル材先端
部を容易且つ確実に上下ワークロール内に通板案内でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動フレームを大
きく開口して卷回された状態から巻き解されたコイル材
を、自動通板し、揺動フレームを閉口して通板されたコ
イル材の巻き癖を矯正して後に次工程に送るレベラーフ
ィーダに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、卷回された状態から巻き解され
たコイル材をレベラーフィーダに自動通板するには、次
のような手段を設けているものがある。例えば、レベラ
ーフィーダの入口前方に、コイル材を卷回保持するアン
コイラの下方から繰り出されたコイル材をレベラーフィ
ーダの入口に向かうように方向付けするための押さえ板
を設け、さらにレベラーフィーダの入口側前面にR状の
エプロン部と、そのエプロン部に揺動自在に設けられた
スレッジングロールとを設けて、コイル材先端を、スレ
ッジングロールによってエプロン部に沿わさせ、案内ロ
ーラなどを介してピンチロールに通板案内するものがあ
る。
【0003】また、レベラーフィーダには、通板された
コイル材を矯正したり、次工程のプレス機のプレス動作
と同期してコイル材を解放するためにリリースしたり、
保守点検時に揺動フレームを開口するための機構を備え
たものがある。
【0004】例えば、本出願人が先に出願した特公平6
−15088号公報に記載されてあるように、保守点検
の時にはリリース用シリンダと開口用シリンダを同時に
働かせて、自動的に比較的大きな隙間を作ることがで
き、従来行われていたようにリンク機構の一部を外しク
レーンで揺動フレームを吊り下げて隙間を作る作業に比
べ、保守点検の作業を容易にすることができ、またリリ
ース動作の制御が行い易く、開口用シリンダの容量を小
さくできる、など利点を得たものがある。
【0005】因みに、特公平6−15088号の概略構
成は、図5に示すように、巻き解されたコイル材1を取
り入れて通板し、コイル材1の巻き癖を矯正した後コイ
ル材1をプレス機へ送るレベラーフィーダであり、コイ
ル材1の巻き癖を矯正するべく上下に千鳥状に配置され
たワークロール2,2’と、コイル材1を所定の速度で
送るため上下に対向して配置されたピンチロール3,
3’と、上ワークロール2’及び上ピンチロール3’が
設けられた揺動フレーム4と、下ワークロール2及び下
ピンチロール3が設けられた固定フレーム5と、この固
定フレーム5に対し揺動フレーム4が揺動可能に支持さ
れる揺動支点6と、両フレーム4,5の間に設けられ揺
動を行わせるリンク機構7とシリンダ装置8とからなる
もので、特にリンク機構7は、一端が固定フレーム5の
偏心軸9にピン連結され他端が接続リンク10の中間部
にピン連結された揺動リンク11と、上端がシリンダ装
置8の一端にピン連結され下端が揺動フレーム4にピン
連結された接続リンク10とから構成されている。従っ
て、このレベラーフィーダの清掃及び保守点検時の開口
動作は、リリース用シリンダ8Aと開口用シリンダ8B
を同時に伸張方向に働かせ、接続リンク10を反時計方
向に大きく回動させ、揺動フレーム4を揺動支点6回り
に大きく回動させて、上下ワークロール2,2’間、上
下ピンチロール3,3’間に大きな隙間を作る、として
いる。
【0006】しかしながら、現場では係る発明の開口動
作に対して、レベラーフィーダの清掃及び保守点検を行
うオペレーターからさらなる大きな開口動作が欲しい旨
の要望があった。何故なら、この特公平6−15088
号のレベラーフィーダにおける開口動作は、図5にある
ように、揺動フレーム4を揺動する接続リンク10の揺
動フレーム4との結合点が、接続リンク10の下端に設
けられ、接続リンク10の中間部に接続された揺動リン
ク11との結合点より下部に位置することから、接続リ
ンク10の上端を係るシリンダ装置8で大きく回動して
も、結局揺動フレーム4とシリンダ装置8とが干渉し自
ずと限界があったからである。
【0007】そこで、現場の要望に応えて、本出願人は
係るレベラーフィーダを改良した特開平8−90069
号を発明した。
【0008】この発明のレベラーフィーダは、図6にあ
るように、リンク機構71が、リリース用シリンダ部7
4Aと開口用シリンダ部74Bからなる一体型2連式シ
リンダ74のピストン部76に設けられたラック78
と、そのラックに歯合するピニオン68と、揺動フレー
ム40に回動可能に設けられたそのピニオンに一体的な
ピニオン軸70と、そのピニオン軸に一体的に固着され
た回動リンク66と、一端がその回動リンクに枢着さ
れ、他端が固定フレーム42に揺動可能にもうけられた
揺動アーム62と互いに連係して構成され、そのピニオ
ン軸による回動リンクの回動により揺動フレームを揺動
してなる構成のものである。尚、図中符号44,44’
は上下ピンチロール、符号46,48は上下ワークロー
ル、符号50,50’は上下フィードロール、符号60
は矯正量調整用偏心軸、符号64は枢支軸である。
【0009】係る構成のレベラーフィーダは、開口時に
装置全体を大型化することなく、従来装置に比べてさら
なる大きな開口量を稼ぐことができ、清掃及び保守点検
を容易にしオペレーターの要望に十分に満足でき得る。
さらに、固定フレームに対して揺動フレームが大きく開
口するので、揺動フレームの入口側におけるコイル材の
通板のための搬入を容易にし得る利点を得ている、とし
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまで例
示した特公平6−15088号及び特開平8−9006
9号には共通して、シリンダ装置が揺動フレーム上に乗
設されていて、その分揺動フレームに重量を加えてい
る。従って、揺動フレームの開口動作は、揺動フレーム
とシリンダ機構自体を抱き合わした重量に抗して行われ
るので、揺動フレームをこれまでのもの以上に大きく開
口動作するとなると、なおのこと、容量を備えた高性能
のシリンダ機構を必要としてコスト高となったり、ラッ
クピニオン機構或いはリンク機構などの機構部に余分な
荷重が負荷され耐久性に問題が生じた。 また、卷回さ
れたコイル材を下方から巻き解してレベラーフィーダに
かける場合、コイル材先端部における上向きの反りが比
較的強く上下ワークロール内に通板し難い不都合があっ
た。
【0011】本発明は以上の問題を解決するものであっ
て、その第1の目的とするところは、コストを低減化し
且つ機構部の耐久性を考慮した設計に基づくリンク機構
によって揺動フレームのより大きな開口動作を可能にし
て清掃及び保守点検を余裕を持って容易に行うことので
きるレベラーフィーダを提供することにある。
【0012】また、本発明の第2の目的とするところ
は、上下ワークロールに向かうコイル材に予め矯正効果
を与え得るとともにコイル材先端部を容易且つ確実に上
下ワークロール内に通板案内できるレベラーフィーダを
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためになされたもので、本発明のうち請求項1記載
の発明の要旨は、卷回された状態から巻き解されたコイ
ル材を取り入れて通板し、コイル材の巻き癖を矯正した
後コイル材を次工程に送るレベラーフィーダであって、
入口側にコイル材を取り入れ挟入し且つ通板するべく上
下に対向して配置された一対のピンチロールと、コイル
材の巻き癖を矯正するべく上下に千鳥状に配置されたワ
ークロールと、出口側にコイル材を所定の速度で次工程
に送り出すべく上下に対向して配置された一対のフィー
ドロールと、上ピンチロール、上ワークロール及び上フ
ィードロールが設けられた揺動フレームと、下ピンチロ
ール、下ワークロール及び下フィードロールが設けられ
た固定フレームと、この固定フレームを固設した上下動
可能な基台と、入口側を開口するべく上記揺動フレーム
が固定フレームに対して揺動可能に支持するように固定
フレームに設けられた揺動支持部と、上記揺動フレーム
の揺動を行うべく両フレームに設けられたリンク機構及
びシリンダ装置とを備えたレベラーフィーダにおいて、
上記リンク機構が、上記固定フレームの入口側に枢着さ
れた揺動アームと、一端がその揺動アームの遊端と揺動
可能に連結し他端が上記揺動フレームの入口側に枢着さ
れた第1のリンクと、一端が上記シリンダ装置のピスト
ン部にピン連結し他端がその第1リンクの他端と同軸上
に上記揺動フレームの入口側に枢着された第2のリンク
とから構成され、上記シリンダ装置が上記基台に揺動可
能に枢着支持されてなることを特徴とするレベラーフィ
ーダにある。本発明のうち請求項2記載の発明の要旨
は、上記固定フレームの入口側にコイル材を取り入れ挟
入し且つ通板する方向に上向く勾配部を形成し、上記上
下ピンチロールがその勾配部に設けられるとともに、上
記上下ピンチロールの各中心軸を結んでなす中心線がそ
の勾配部に直交してなることを特徴とする請求項1に記
載のレベラーフィーダにある。本発明の請求項1記載の
発明によれば、リンク機構が、固定フレームの入口側に
枢着された揺動アームと、一端がその揺動アームの遊端
と揺動可能に連結し他端が揺動フレームの入口側に枢着
された第1のリンクと、一端がシリンダ装置のピストン
部にピン連結し他端がその第1リンクの他端と同軸上に
揺動フレームの入口側に枢着された第2のリンクとから
構成され、シリンダ装置が基台に揺動可能に枢着支持さ
れてなるので、シリンダ装置を往動すると、ピストン部
の伸長とともに第2のリンクが揺動フレームの入口側の
枢着部を中心に回動する。さらに、第2のリンクが揺動
フレームの入口側の枢着部を中心に回動してゆくと、揺
動フレームが固定フレームに設けられた揺動支持部を中
心に徐々に回動して入口側が持ち上げられる。この揺動
フレームの回動に伴って、第1リンクを揺動アームの遊
端の連結部を中心に回動させ、揺動アームを入口側に押
しやるように徐々に揺動させる。この間、シリンダ装置
は、ピストン部の伸張に伴って基台の支持部を中心に僅
かに回動し、そのピストン部の伸張到達点に達した際
に、第2リンクが第1リンクより上部に位置する、即ち
揺動フレームより上方に突出して位置したリンク形態を
とって揺動フレームを大きく開口する。従って、揺動フ
レームの開口は、従来のレベラーフィーダ(特公平6ー
15088号及び特開平8−90069号)に比較して
大きく開口できる。しかも、シリンダ機構は基台に揺動
可能に枢着支持されているので、その分揺動フレームは
軽くなり、従来のレベラーフィーダ(特公平6ー150
88号及び特開平8−90069号)に比較して、リン
ク機構への荷重負担が軽減されて耐久性を有する。本発
明の請求項2記載の発明によれば、固定フレームの入口
側にコイル材を取り入れ挟入し且つ通板する方向に上向
く勾配部を形成し、上下ピンチロールがその勾配部に設
けられるとともに、上下ピンチロールの各中心軸を結ん
でなす中心線がその勾配部に直交してなるので、揺動フ
レームの閉口に伴って上下ピンチロールによるコイル材
先端の通板を効率的になすとともに、上下ワークロール
に向かうコイル材に予め矯正効果を与え得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明のレベラーフィーダ全体を
示す正面図である。図2は本発明のレベラーフィーダに
おけるシリンダ機構とリンク機構を示す概略正面図であ
る。図3は本発明のレベラーフィーダにおけるシリンダ
機構とリンク機構の作動状態を示す概略正面図である。
図4は本発明のレベラーフィーダにおける固定フレーム
及び揺動フレームの入口側を拡大して示す一部拡大概略
図である。
【0016】このレベラーフィーダ100は図1に示す
ように、入口側にコイル材を取り入れ挟入し且つ通板す
るべく上下に対向して配置された一対の上下ピンチロー
ル101,102と、コイル材の巻き癖を矯正するべく
上下に千鳥状に配置された上下ワークロール103,1
04と、出口側にコイル材を所定の速度で次工程に送り
出すべく上下に対向して配置された一対の上下フィード
ロール105,106と、上ピンチロール102,上ワ
ークロール104及び上フィードロール106が設けら
れた揺動フレーム107と、下ピンチロール101、下
ワークロール103及び下フィードロール105が設け
られた固定フレーム108と、この固定フレーム108
を固設した上下動可能な基台109と、入口側を開口す
るべく揺動フレーム107が固定フレーム108に対し
て揺動可能に支持するように固定フレーム108に設け
られた揺動支持部110と、揺動フレーム107の揺動
を行うべく両フレーム107,108に設けられたリン
ク機構111及びシリンダ装置112とを備えて構成さ
れている。
【0017】さらにレベラーフィーダ100は、リンク
機構111が、固定フレーム108の入口側の枢着部1
13に枢着された揺動アーム114と、一端がその揺動
アーム114の遊端と揺動可能に連結し他端が揺動フレ
ーム114の入口側の枢着部115に枢着された第1の
リンク116と、一端がシリンダ装置112のピストン
部112aにピン連結し他端がその第1リンク116の
他端と同軸上に揺動フレーム114の入口側の枢着部1
15に枢着された第2のリンク117とを備え、シリン
ダ装置112が基台109の枢支部118に揺動可能に
枢着支持されてなる構成をなしている。
【0018】またレベラーフィーダ100には、図4に
示したように、固定フレーム108の入口側にコイル材
Cを取り入れ挟入し且つ通板する方向に上向く勾配部1
19が形成されていて、下ピンチロール101がその勾
配部119に設けられている。 この下ピンチロール1
01は揺動フレーム107の上ピンチロール102と合
致した際に、それらの中心軸A,Bを結んでなす中心線
Dがその勾配部119に直交、即ち直角に位置付けされ
た形態をなしている。
【0019】従ってレベラーフィーダ100の入口側
は、図4に図示されたように、コイル材C先端が上下ワ
ークロール103,104のパスラインに対して、例え
ば10°前後の角度Xをもって上下ピンチロール10
1,102に挟装されながら上ワークロール104'の
下部に潜り込んで次位の上下ワークロール103',1
04間に挟入されるように形成されている。
【0020】なお、図1において、符号120は固定フ
レーム108の入口側の勾配部119に沿って通板され
るコイル材Cのガイドコロ、符号121はコイル材Cの
幅ガイド、符号122は入口側において板厚に応じて揺
動フレーム107と固定フレーム108間の隙間を調整
する矯正量調整用偏心軸、符号123はその矯正量調整
用偏心軸122のハンドル、符号124は出口側におい
て板厚に応じて揺動フレーム107と固定フレーム10
8間の隙間を調整する矯正量調整用偏心軸、符号125
はその矯正量調整用偏心軸124のハンドル、符号12
6は上フィードロール106の加圧調整機構、符号12
7はその加圧調整機構126の固定用ハンドル、符号1
28はロール駆動用モータ、符号129はロール駆動用
モータ128の駆動力を大径プーリ130に伝達するベ
ルト、符号131は大径プーリ130→下フィードロー
ル105→各下ワークロール103,103,103→
下ピンチロール101へと順次回転駆動を伝達する複数
のアイドルギヤをそれぞれ示している。
【0021】そこでさらに、上記リンク機構111につ
いて詳述すると、揺動アーム114の入口側の枢着部1
13は入口側の矯正量調整用偏心軸122に同軸に設け
られ、その調整量に連動する。
【0022】また、この揺動アーム114の入口側の枢
着部113は固定フレーム108の幅方向両側に設けら
れていて、入口側に突出した屈曲形状をなす揺動アーム
114を揺動自在に枢着している。
【0023】さらに、これら揺動アーム114の遊端を
なす頂部には揺動フレーム107の幅方向に水平な横架
軸114aが軸着されている。この横架軸114aには
その両端部に第1のリンク116がそれぞれ枢着されて
いる。
【0024】これら第1のリンク116の下端部は揺動
フレーム107の幅方向に軸架された入口側の枢着部1
15をなす横架軸の両端部に枢着されている。
【0025】また、この入口側の枢着部115の横架軸
の一端部には同軸上に第2のリンク117が枢着されて
いる。
【0026】さらにこの第2のリンク117の下端部は
シリンダ機構112のピストン部112aの僅かに入口
側に屈曲した先端部にピン連結されている。
【0027】また、このシリンダ機構112は第2のリ
ンク117との連結側において基台109側面に設けら
れた枢支部118に揺動自在に枢着されている。
【0028】シリンダ機構112はリリース用シリンダ
部112Aと開口用シリンダ部112Bとが直列に一体
に結合された市販の一体型2連式シリンダより構成され
ている。
【0029】シリンダ機構112のうちリリース用シリ
ンダ部112Aでは、コイル材Cがレベラーフィーダ1
00と図示しない次工程のプレス機の間に差し渡されて
いる状態においてプレス機のプレス動作と同期してコイ
ル材Cをリリースするリリース動作を行うためのもので
ある。
【0030】このリリース用シリンダ部112Aはリリ
ース動作に必要な例えば20ストロークの容量を備えた
小さなエアーシリンダからなる。
【0031】開口用シリンダ部112Bは保守点検時或
いはコイル材の通板時に揺動フレーム107の入口側を
大きく開口する開口動作を行うためのものであり、その
開口動作に必要な例えば80ストロークの容量を備えた
大きなエアーシリンダからなる。
【0032】即ち、換言すれば、基台109の枢支部1
18に揺動可能に支持されたシリンダ機構112は、同
軸に直結された2連のピストンのストローク例えば20
+80=100ストロークを有するピストン部112a
先端に第2のリンク117をピン連結していることにな
る。。
【0033】しかして、このような構成をなすレベラー
フィーダは以下に述べるような作用をなす。
【0034】先ず、シリンダ装置112の2連のピスト
ン部112aを往動する。このピストン部112aの伸
長とともに第2のリンク117が揺動フレーム107の
入口側の枢着部115の横架軸を中心に回動する。
【0035】さらに、第2のリンク117が揺動フレー
ム107の入口側の枢着部115の横架軸を中心に回動
してゆくと、揺動フレーム107が固定フレーム108
に設けられた揺動支持部110を中心に徐々に時計回り
に回動して入口側が持ち上げられる。
【0036】この揺動フレーム107の回動に伴って、
第1のリンク116を揺動アーム114の遊端の横架軸
114aを中心に反時計回りに回動させ、揺動リンク1
14を入口側に僅かに押しやるように徐々に揺動させ
る。
【0037】この間、シリンダ装置112は、ピストン
部112aの伸張に伴って基台109の枢支部118を
中心に僅かに回動させながら、ピストン部112aの伸
張到達点、即ち2連のピストンのストローク例えば20
+80=100ストロークまで往動する。
【0038】そして図3に示すように、ピストン部11
2aがその伸長到達点に達した際に、第2のリンク11
7が、第1のリンク116より上部に位置する、即ち揺
動フレーム107より上方に突出したリンク形態をとっ
て揺動フレーム107を大きく開口する。
【0039】このようにしてレベラーフィーダ100は
揺動フレーム107を大きく開口し、コイル材Cが、下
方から巻き解されて右方向に送られ、レベラーフィーダ
100のガイドコロ120に当接してガイドされるまで
開口した状態で待機する。
【0040】コイル材C先端がガイドコロ120を介し
て上方に送られるのを図示しない検知手段などで検知
し、シリンダ機構112のピストン部112aを縮動す
る。
【0041】このピストン部112aの縮動とリンク機
構111との連係によって揺動フレーム107が閉口す
るべく反時計方向に回動し、コイル材Cの先端を上ピン
チロール102が捕らえて下ピンチロール101の間に
挟入する。
【0042】コイル材Cは、これら上下ピンチロール1
01,102によって上下ワークロール103,104
方向に送られると同時に、幅ガイド121によって幅方
向にセンタリングされる。
【0043】次いでコイル材Cは、図4に示されるよう
に、その先端が上下ワークロール103,104のパス
ラインに対して、略10°前後の角度Xをもって上下ピ
ンチロール101,102に挟装されながら送られる。
この時、コイル材C先端は、角度Xをもって上下ピンチ
ロール103,104の周速で進もうとするが、上下ワ
ークロール103,104の入口側に位置する上ワーク
ロール104’の下部に接触するので、上ワークロール
104’の下部表面に沿って潜り込むように円弧状に通
過し、次位の下ワークロール103’に食い込ませる。
【0044】即ち、コイル材Cはロールマークがつかな
い程度の矯正効果率の小さい軽圧下で上ワークロール1
04’の下部を通過することから、その上向きの反りが
比較的強い場合であっても、その反りがある程度矯正さ
れながら次位の下ワークロール103’に至る。
【0045】そして、上ワークロール104’下部から
下ワークロール103’の上部に進むコイル材Cは、先
に上下ピンチロール101,102によって挟入される
ので、コイル材C先端部分が不所望な方向に進むことな
くそれら上下ワークロール103’,104’間に挟入
され、上下ピンチロール101,102がなす勾配部1
19に直角な中心線Dに平行な上ワークロール104’
の中心線Eとその中心線Eに平行な下ワークロール10
3’の中心線Fとでなす間隔Yを形成する上下ワークロ
ール103’,104’によって矯正作用を受ける。
【0046】即ち、コイル材Cは、上下ワークロール1
03,104の入口側におけるこれら上下ワークロール
104’,103’と上下ピンチロール101,102
によって、コイル材Cは、上下ワークロール群の入口側
において予め矯正作用を受けてその上向きの反りが矯正
されるとともに、コイル材C先端部を所望な方向に進
め、容易且つ確実に次位以後の上下ワークロール10
3,104群に挟入される。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の発明にあっては、巻回された状態から巻き解され
たコイル材を取り入れて通板し、コイル材の巻き癖を矯
正した後コイル材を次工程に送るレベラーフィーダであ
って、入口側にコイル材を取り入れ挟入し且つ通板する
べく上下に対向して配置された一対のピンチロールと、
コイル材の巻き癖を矯正するべく上下に千鳥状に配置さ
れたワークロールと、出口側にコイル材を所定の速度で
次工程に送り出すべく上下に対向して配置された一対の
フィードロールと、上ピンチロール、上ワークロール及
び上フィードロールが設けられた揺動フレームと、下ピ
ンチロール、下ワークロール及び下フィードロールが設
けられた固定フレームと、この固定フレームを固設した
上下動可能な基台と、入口側を開口するべく上記揺動フ
レームが固定フレームに対して揺動可能に支持するよう
に固定フレームに設けられた揺動支持部と、上記揺動フ
レームの揺動を行うべく両フレームに設けられたリンク
機構及びシリンダ装置とを備えたレベラーフィーダにお
いて、上記リンク機構が、上記固定フレームの入口側に
枢着された揺動アームと、一端がその揺動アームの遊端
と揺動可能に連結し他端が上記揺動フレームの入口側に
枢着された第1のリンクと、一端が上記シリンダ装置の
ピストン部にピン連結し他端がその第1リンクの他端同
様に上記揺動フレームの入口側に枢着された第2のリン
クとから構成され、上記シリンダ装置が上記基台に揺動
可能に支持されてなるので、荷重負荷が軽減され、開口
動作を効率化させるとともにリンク機構などに耐久性を
持たせることができ、リリース時は、リリース動作の制
御に悪影響を及ぼすことがなく従来と同様なリリース動
作の制御でリリース動作を行わせることができるのは勿
論のこと、開口時は装置全体を大型化することなく、従
来装置に比べてさらなる大きな開口量を稼ぐことがで
き、清掃及び保守点検を容易にしオペレーターの要望に
充分満足でき得る。さらに、固定フレームに対して揺動
フレームが大きく開口するので、揺動フレームの入口側
におけるコイル材の通板案内を容易にし得る。
【0048】また、本発明の請求項2記載の発明あって
は、固定フレームの入口側にコイル材を取り入れ挟入し
且つ通板する方向に上向く勾配部を形成し、上下ピンチ
ロールがその勾配部に設けられるとともに、上下ピンチ
ロールの各中心軸を結んでなす中心線がその勾配部に直
交してなるので、上下ワークロールに向かうコイル材に
予め矯正効果を与え得るとともにコイル材先端部を所望
な方向に進行せしめ、容易且つ確実に上下ワークロール
群内に通板案内できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレベラーフィーダ全体を示す正面図で
ある。
【図2】本発明のレベラーフィーダにおけるシリンダ機
構とリンク機構を示す概略正面図である。
【図3】本発明のレベラーフィーダにおけるシリンダ機
構とリンク機構の作動状態を示す概略正面図である。
【図4】本発明のレベラーフィーダにおける固定フレー
ムの入口側を拡大して示す一部拡大概略図である。
【図5】従来のレベラーフィーダを示す全体概略図であ
る。
【図6】従来のレベラーフィーダを示す全体概略図であ
る。
【符号の説明】
100 レベラーフィーダ 101 下ピンチロール 102 上ピンチロール 103 下ワークロール 104 上ワークロール 107 揺動フレーム 108 固定フレーム 110 揺動支持部 111 リンク機構 112 シリンダ機構 112a ピストン部 113 固定フレームの入口側の枢着部 114 揺動アーム 115 揺動フレームの入口側の枢着部(横架軸) 116 第1のリンク 117 第2のリンク 118 枢支部 119 勾配部 A 下ピンチロールの中心軸 B 上ピンチロールの中心軸 C コイル材 D 上下ピンチロールの各中心軸を結んだ中心線 E 上ワークロール104’の中心線 F 下ワークロール103’の中心線 X 10°前後の角度 Y 上ワークロール104’と下ワークロール1
03’の各中心線EFでなす間隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻回された状態から巻き解されたコイル
    材を取り入れて通板し、コイル材の巻き癖を矯正した後
    コイル材を次工程に送るレベラーフィーダであって、入
    口側にコイル材を取り入れ挟入し且つ通板するべく上下
    に対向して配置された一対のピンチロールと、コイル材
    の巻き癖を矯正するべく上下に千鳥状に配置されたワー
    クロールと、出口側にコイル材を所定の速度で次工程に
    送り出すべく上下に対向して配置された一対のフィード
    ロールと、上ピンチロール、上ワークロール及び上フィ
    ードロールが設けられた揺動フレームと、下ピンチロー
    ル、下ワークロール及び下フィードロールが設けられた
    固定フレームと、この固定フレームを固設した上下動可
    能な基台と、入口側を開口するべく上記揺動フレームが
    固定フレームに対して揺動可能に支持するように固定フ
    レームに設けられた揺動支持部と、上記揺動フレームの
    揺動を行うべく両フレームに設けられたリンク機構及び
    シリンダ装置とを備えたレベラーフィーダにおいて、 上記リンク機構が、上記固定フレームの入口側に枢着さ
    れた揺動アームと、一端がその揺動アームの遊端と揺動
    可能に連結し他端が上記揺動フレームの入口側に枢着さ
    れた第1のリンクと、一端が上記シリンダ装置のピスト
    ン部にピン連結し他端がその第1リンクの他端と同軸上
    に上記揺動フレームの入口側に枢着された第2のリンク
    とから構成され、上記シリンダ装置が上記基台に揺動可
    能に枢着支持されてなることを特徴とするレベラーフィ
    ーダ。
  2. 【請求項2】 上記固定フレームの入口側にコイル材を
    取り入れ挟入し且つ通板する方向に上向く勾配部を形成
    し、上記上下ピンチロールがその勾配部に設けられると
    ともに、上記上下ピンチロールの各中心軸を結んでなす
    中心線がその勾配部に直交してなることを特徴とする請
    求項1に記載のレベラーフィーダ。
JP25324896A 1996-09-25 1996-09-25 レベラーフィーダ Withdrawn JPH1094830A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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