JPH0888885A - リモートコントロール方法及びシステム - Google Patents

リモートコントロール方法及びシステム

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JPH0888885A
JPH0888885A JP22154694A JP22154694A JPH0888885A JP H0888885 A JPH0888885 A JP H0888885A JP 22154694 A JP22154694 A JP 22154694A JP 22154694 A JP22154694 A JP 22154694A JP H0888885 A JPH0888885 A JP H0888885A
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JP
Japan
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code
remote control
cyclic
control unit
cyclic code
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JP22154694A
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Kazuyuki Togashi
一之 富樫
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Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Priority to US08/526,730 priority patent/US5828317A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リモコン信号をコピーしてもアーミングを解
除できないようにしてセキュリティ性能を向上する。 【構成】 リモコンユニット1は、キーが操作された
時、巡回符号発生器3bより1つの巡回符号を発生し、
該巡回符号あるいは該巡回符号に応じた符号をシークリ
ットコードとして操作キーに応じたコマンドコードに付
加して送出し、被制御装置(セキュリティ装置)10
は、リモコンユニット1から信号を受信した時、巡回符
号発生器20eより1つの巡回符号を発生すると共に、
受信信号中のシークリットコードより巡回符号を復号
し、該リモコンユニット側の巡回符号と被制御装置側で
発生した巡回符号を比較し、一致している場合にはリモ
コンユニットから送られてきたコマンドコードに応じた
動作を実行し、不一致の場合にはコマンドコードに応じ
た動作を実行しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリモートコントロール方
法及びそのコントロールシステムに係わり、特にリモコ
ン信号を傍受、解析しても悪用できないリモートコント
ロール方法及びそのコントロールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、治安の悪化により車両に対するい
たずらや盗難事件が頻発しており、これに対抗するため
のカーセキュリティシステムが急速に普及してきてい
る。カーセキュリティシステムは、運転者が所有する手
元操作器(リモコンユニット)でドアの施錠(アーミン
グ)、解錠(ディスアーミング)を行えると共に、アー
ミング時に自動車搭載のセキュリティ装置を起動してセ
キュリティ動作状態にするものである。そして、セキュ
リティ動作中に、他人(盗賊)が自動車を盗むために、
あるいは車にいたずらをすべく、ドアを開けたり、車両
をゆすったりすると、これらをセンサーで検出し、警報
を鳴らし、あるいはヘッドライトを点滅して盗賊を撃退
する。又、正当の運転者が自動車に乗るべく、リモコン
ユニットのディスアーミングキーを操作すると自動的に
セキュリティ動作を停止して解錠する。
【0003】すなわち、カーセキュリティシステムは、
運転者が車両から降り、ドアを閉めたあとリモコンユニ
ットのアーミングキーを押圧すると、リモコンユニット
は個別コード、アーミングコード(コマンドコード)を
含むデジタルのリモコン信号で搬送波を変調して電波を
発射する。車両内に設置したセキュリティ装置はリモコ
ンユニットより発射された電波を受信して復調し、しか
る後、受信信号に含まれる個別コードと予め装置内に設
定されている個別コードを比較し、一致している場合に
は、アーミングコードに基づいてアーミング動作(施錠
動作)を実行すると共に、カーセキュリティ動作を開始
する。この盗難防止状態(アーミング状態)において、
カーセキュリティ装置は、ドア開閉センサー、モーショ
ンセンサ、ショックセンサー等の各種センサー出力に基
づいて異常発生を監視する。このため、例えば、アーミ
ング中に、盗賊が自動車を盗むべく、あるいは自動車に
侵入すべく、自動車をゆすったり、移動させるとモーシ
ョンセンサーがこれを検出し、カーセキュリティ装置は
サイレンを駆動し、あるいは、ヘッドランプを点滅して
警報を発生して盗賊を撃退する。
【0004】一方、車両に戻った運転者がリモコンユニ
ットのディスアーミングキーを押圧すると、リモコンユ
ニットはアーミングの場合と同様に個別コード、ディス
アーミングコード(コマンドコード)を含むデジタルリ
モコン信号で搬送波を変調して電波を発射する。カーセ
キュリティ装置はリモコンユニットより発射された電波
を受信して復調し、しかる後、受信信号に含まれる個別
コードと予め設定されている個別コードを比較し、一致
している場合には、盗難防止状態を解除し、又、ディス
アーミング動作(解錠動作)を実行する。以上のよう
に、カーセキュリティシステムは、単に、ドアロック、
ドアアンロックをリモコン操作で行えるという便利さに
加えて、盗賊が車両を動かしたり、車両を持ち上げた
り、ゆすったり、あるいはドアやトランクを開けたり、
ガラスを破ったりすると警報を発生して盗賊を撃退でき
るという優れた機能を備えている。又、カーセキュリテ
ィシステムは、車載のセキュリティ装置に予め登録され
ている個別コードと同一の個別コードを有するリモコン
ユニットでないとアーミング、ディスアーミングができ
ない利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、個別コ
ードの一致のみでアーミング/ディスアーミングを実行
する従来のカーセキュリティシステムは、自動車に侵入
したり、自動車を盗もうとする悪意の第三者に対して無
防備であった。例えば、一定時間所定無線周波数の電波
をそのままコピーし、それを再送信できる装置が市販さ
れている。かかる装置を使用してディスアーミング時の
無線信号(リモコン信号)をコピーすれば、第三者はカ
ーセキュリティ動作中であっても、該装置よりコピーし
たリモコン信号を発射してカーセキュリティ動作を解除
して簡単に車に侵入できる。
【0006】以上から本発明の目的は、リモコン信号を
コピーしてもセキュリティ動作中の車両のディスアーミ
ングができず、自動車の盗難、車上盗難等を防止できる
リモートコントロール方法及びそのシステムを提供する
ことである。本発明の別の目的は、リモコン信号をコピ
ーして発射するだけでは被制御装置を遠隔制御すること
ができないリモートコントロール方法、リモートコント
ロールシステム、リモコンユニット、該リモコンユニッ
トにより遠隔制御される被制御装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、装置を遠隔制御するためのキーを備え、操作され
たキーに応じたコマンドコードを送出するリモコンユニ
ットと、リモコンユニットから送出されたコマンドコー
ドに応じた動作を実行する被制御装置を備えたリモート
コントロールシステムにより達成される。すなわち、上
記目的は、キーが操作された時、1つの巡回符号を発
生する巡回符号発生器と、巡回符号発生器より出力さ
れる巡回符号を用いてシークレットコードを発生するシ
ークレットコード発生部と、操作されたキーに応じた
コマンドコード、シークレットコードを送出する送信部
を備えたリモコンユニットと、 リモコンユニットに設けられた巡回符号発生器と同一
の順序で巡回符号を発生する巡回符号発生器と、リモ
コンユニットから送出された信号に含まれる巡回符号を
再生する巡回符号再生部と、リモコンユニットからの
信号の受信により前記巡回符号発生器から発生した巡回
符号と前記再生したリモコンユニット側の巡回符号とを
比較する比較部と、一致している場合にはリモコンユ
ニットから送られてきたコマンドコードに応じた動作を
実行し、不一致の場合にはコマンドコードに応じた動作
を実行しない動作制御部とを含む被制御装置を備えたリ
モートコントロールシステムにより達成される。
【0008】
【作用】リモコンユニットは、キーが操作された時、巡
回符号発生器より1つの巡回符号を発生し、該巡回符号
あるいは該巡回符号に応じた符号をシークレットコード
として操作キーに応じたコマンドコードに付加して送出
し、被制御装置は、リモコンユニットから信号を受信し
た時、巡回符号発生器より1つの巡回符号を発生すると
共に、受信信号中のシークレットコードより巡回符号を
復号し、該復号したリモコンユニット側の巡回符号と被
制御装置側で発生した巡回符号を比較し、一致している
場合にはリモコンユニットから送られてきたコマンドコ
ードに応じた動作を実行し、不一致の場合にはコマンド
コードに応じた動作を実行しない。このようにすれば、
コマンドコードを送信する毎に該コードに付加されるシ
ークレットコード(巡回符号)が変化するため、前のデ
ィスアーミング動作時のリモコン信号をコピーしても、
コピー信号の巡回符号は次に送るべき巡回符号と一致し
ない。このため、該コピー信号を発射するだけではアー
ミングを解除することができず、従って、セキュリティ
性能を向上でき、自動車への侵入、自動車の盗難等を有
効に防止できる。
【0009】又、被制御装置は、不一致の場合には、巡
回符号を順次発生し、該巡回符号がリモコンユニット側
の巡回符号と一致するか調べ、所定数の巡回符号発生前
に一致がとれた時、コマンドコードに応じた動作を実行
し、所定数の巡回符号を発生しても一致が取れない場合
にはコマンドコードに応じた動作を実行しないようにす
る。このようにすれば、被制御装置がリモコンユニット
からの電波を受信できない受信エリア外で、リモコンユ
ニットのキーを所定回数押圧(空打ち)しても、受信エ
リア内でキー操作すれば該キーに応じた所定の動作を実
行させることができる。又、巡回符号の周期は数万回で
あるから(数万回に1回同一の巡回符号が出現する)、
所定数(例えば100個)の巡回符号を発生してもコピ
ー信号に含まれる巡回符号と一致することはない。
【0010】又、リモコンユニットは、巡回符号発生器
より発生した巡回符号に個別コードを作用させてシーク
レットコードを作成し、該シークレットコードと個別コ
ードをコマンドコードに付加して送出し、被制御装置は
シークレットコードに自分が保持する個別コードを作用
させてリモコンユニット側の巡回符号を復号し、受信し
た個別コードと自分が保持する個別コードが一致し、か
つ、前記復号した巡回符号と被制御装置側で発生した巡
回符号が一致する場合にコマンドコードに応じた動作を
実行する。このようにすれば、ますますセキュリティ性
能を向上することができる。
【0011】
【実施例】
(a) 全体の構成 図1は本発明に係るカーセキュリティシステムの全体構
成図である。図中、1は手元操作器(リモコンユニッ
ト)であり、2はアーミングキー2a、ディスアーミン
グキー2b等のキーを備えた操作部、3は操作されたキ
ーに応じたコマンドコードを含む1フレームのリモコン
信号を作成して出力するリモコン信号発生回路、4はリ
モコン信号に基づいて搬送波をASK変調、FSK変調
等の所定の変調方式で変調する変調回路、5は変調信号
を入力され更に周波数変換と電力増幅を行ってアンテナ
6より送信する送信回路である。リモコン信号発生回路
3は、巡回符号を発生する巡回符号発生器3bを備え、
キーが操作された時、巡回符号発生器3aより1つの巡
回符号を発生し、該巡回符号あるいは該巡回符号に応じ
た符号をシークレットコードとして生成する。そして、
該シークレットコードを前記操作キーに応じたコマンド
コードに付加してなるデジタルのリモコン信号を生成、
出力する。
【0012】10は車載のカーセキュリティ装置であ
り、15は受信アンテナ、16は受信信号の高周波増
幅、周波数変換等を行う受信回路、18は受信信号より
デジタルのリモコン信号を復調する復調回路、20はリ
モコン信号に基づいてセキュリティ制御を実行するセキ
ュリティコントローラ、21はドアセンサー、22はド
アロック装置、23はサイレン駆動回路、24はヘッド
ランプ点滅回路、25モーションセンサー、26はショ
ックセンサー、27はガラスセンサーである。セキュリ
ティコントローラ20は、巡回符号を発生する巡回符号
発生器20eを備え、リモコンユニット1からリモコン
信号を受信した時、該巡回符号発生器20eより1つの
巡回符号を発生すると共に、受信信号中のシークレット
コードより巡回符号を復号し、該復号したリモコンユニ
ット側の巡回符号と被制御装置側で発生した巡回符号を
比較し、一致している場合にはリモコンユニット1から
送られてきたコマンドコードに応じた動作を実行し、不
一致の場合にはコマンドコードに応じた動作を実行しな
いように制御する。又、セキュリティコントローラ20
は、アーミングが指示されるとアーミングすると共に、
セキュリティ動作を開始し、セキュリティ動作中に、他
人(盗賊)が自動車を盗むために、あるいは車にいたず
らをすべく、ドアを開けたり、車両をゆすったりする
と、これらをセンサーで検出し、警報を鳴らし、あるい
はヘッドライトを点滅して盗賊を撃退する。
【0013】(b) リモコンユニット 図2はリモコンユニットの詳細構成図であり、図1と同
一部分には同一符号を付している。リモコン信号発生回
路3において、3aは個別コードをROMに記憶して適
宜発生する個別コード発生部、3bはキー操作時に1個
の巡回符号を発生する巡回符号発生部、3cは前回発生
した巡回符号を記憶する巡回符号メモリ、3dは巡回符
号と個別コードを用いて所定の演算を実行してシークレ
ットコードSCDを発生する演算器シークレットコード
発生部、3eは操作されたキー(アーミングキー、ディ
スアーミングキー等)に応じたコマンドコードCMCD
を発生するコマンドコード発生部、3fはコマンドコー
ドに個別コード、シークレットコードを付加してなる1
フレームのリモコン信号を生成して出力するリモコン信
号生成部である。
【0014】図3はリモコン信号のフレーム構成図であ
り、アイドリングデータと、フレーム同期データと、個
別コードと、コマンドコードと、シークレットコードで
構成されている。アイドリングデータはマイコン動作を
スリープモードから高速動作モードに変更するもので、
それまでスリープ状態にあった、マイコンはアイドリン
グデータを受信すると高速モードに移行する。
【0015】(c) 巡回符号発生器 図4は巡回符号発生器3bの構成図であり、n段(n=
16)のフリップフロップFF01〜FF16と(n−1)
個の排他的論理和回路EXOR01〜EXOR15と、最終
段のフリップフロップFF16の出力を所定のEXOR01
〜EXOR15に入力するスイッチ部SWで構成され、フ
リップフロップFF16の出力をどの排他的論理和回路に
入力するかにより巡回符号の発生態様を変えることがで
きる。巡回符号発生器3bは所定のトリガ信号、例えば
キー操作信号によりフリップフロップFF01〜FF16
内容(巡回符号)を1つ進め、各フリップフロップFF
01〜FF16から所定の巡回符号を出力するようになって
いる。巡回符号の周期は数万回であり、数万回に1回同
一の巡回符号が出現する。
【0016】図5は本発明に使用する実際の巡回符号発
生器の構成図であり、最終段のフリップフロップFF16
の出力を排他的論理和回路EXOR03,EXOR12,E
XOR14に戻した構成を備えている。この巡回符号発生
器は、その内容が 1010 0100 1101 0001 の時に、キー操作信号が発生すると、内容をシフトし 1001 0010 1110 0000 に変更し、該内容を巡回符号として出力する。以後、キ
ー操作信号が発生する毎に内容をシフトし、1個づつ巡
回符号を順次出力する。
【0017】(d) セキュリティコントローラの構成 図6はセキュリティ装置10におけるセキュリティコン
トローラ20の構成図である。図中、20aは復調回路
18(図1参照)より出力される復調信号を入力され、
同期検出して各コード(コマンドコード、個別コード、
シークレットコード)を分離する同期検出・データ分離
部である。20bは複数のリモコンユニットに対応する
ために予め複数の個別コードが登録され、適宜所定の個
別コードを出力する個別コード発生部であり、個別コー
ドを記憶するROMを備えている。20cはリモコンユ
ニットより送られてきた個別コードが、個別コード発生
部のROMに登録されている1つの個別コードと一致す
るかチェックする個別コード照合部である。20dはリ
モコンユニットから送られてきたシークレットコードに
個別コードを作用させてリモコンユニット側の巡回符号
を復号する巡回符号復号部である。
【0018】20eは巡回符号発生器であり、リモコン
ユニット側の巡回符号発生器(図5)と同一の構成を備
え、同一の順序で巡回符号を出力する。20fは巡回照
合符号メモリであり、各個別コードに対応させて照合の
ために巡回符号発生器20fから出力した最新の巡回符
号を記憶するものである。20gは巡回符号復号部20
dより出力されるリモコンユニット側の巡回符号CCD
Rと巡回符号発生器20eから出力される巡回符号CC
Uとを照合する比較部である。20hは個別コードが
一致し、かつ、巡回符号が一致する時に、リモコンユニ
ットから送られてきたコマンドコードに応じた動作を実
行する動作制御部である。
【0019】(e) 全体の動作 リモコンユニット1の所定の操作キー(例えばディスア
ーミングキー)を操作すると、巡回発生部3bは巡回符
号メモリ3cから前回発生した巡回符号を読み出して各
フリップフロップFF01〜FF16(図5)にセットす
る。ついで、巡回符号発生器3bはその内容を1つ進め
て巡回符号CCDRと発生し、該巡回符号をシークレッ
トコード発生器3dに入力すると共に、巡回符号メモリ
3cに保存する。シークレットコード発生器3dは該巡
回符号CCDRと、予め設定されている個別コードとを
用いて所定の演算を実行してシークレットコードSCD
を生成する。しかる後、リモコン信号生成部3fはコマ
ンドコード発生部3eから出力される前記操作キーに応
じたコマンドコード(ディスアーミングコード)CMC
Dに、個別コードICDとシークレットコードSCDと
を付加して図3に示すフレーム構成のリモコン信号を作
成する。変調部4は搬送波をリモコン信号で変調すると
共に周波数変換し、送信部5は電力増幅してアンテナ6
より放射する。
【0020】車載のセキュリティ装置10の受信回路1
6はアンテナ15により捕捉したリモコンユニットから
の送信信号を高周波増幅、周波数変換等の高周波処理を
施し、復調回路18はデジタルのリモコンデータを復調
してセキュリティコントローラ20に入力する。セキュ
リティコントローラ20において、同期検出・データ分
離部20a(図6)は、復調されたリモコンデータに含
まれる同期データに基づいて同期検出を行い、コマンド
コード(ディスアーミングコード)FCD、個別コード
ICD、シークレットコードSCDを分離して出力す
る。個別コード照合部20cは受信した個別コードが、
個別コード発生部20bのROM(図示せず)に予め登
録されている所定のコードと一致するか調べ、一致、不
一致の結果を動作制御部20hに通知する。又、一致の
場合には、個別コードに対応したメモリにその巡回符号
を格納する。
【0021】巡回符号復号部20dは個別コード発生部
20bから出力される個別コードICD′をシークレッ
トコードSCDに作用させて所定の演算を実行して巡回
符号CCDRを復号する。一方、巡回符号発生器20e
は入力された個別コードに対応させて巡回符号照合メモ
リ20fに記憶してある最新の照合巡回符号(前回の照
合のために使用した巡回符号)を読み出して内蔵のフリ
ップフロップFF01〜FF16にセットする。ついで、巡
回符号発生器20eはフリップフロップFF01〜FF16
の内容をシフトして次の巡回符号CCDUを発生し、該
巡回符号CCDUを比較部20gに入力する。比較部2
0gは復号されたリモコンユニット側の巡回符号CCD
Rと巡回符号発生器20eから出力される巡回符号CC
Uを比較し、一致/不一致を動作制御部20hに入力
する。
【0022】動作制御部20hは個別コードが一致し、
かつ、巡回符号が一致した場合には、正当のリモコン操
作であると認識してコマンドコード(ディスアーミング
コード)CMCDを取り込み、個別コードに対応したメ
モリ20fに記憶し該コマンドコード、すなわち、ディ
スアーミングコードに基づいてセキュリティ動作を解除
し、しかる後ドアロックを解除する。一方、個別コード
が一致しない場合、あるいは巡回符号が一致しない場合
には悪意のリモコン操作であると認識してコマンドコー
ドCMCDに応じた動作を実行しない。すなわち、セキ
ュリティ動作を解除せず、又、解錠も行わない。又、メ
モリ20fも書き変えない。
【0023】以上のようにすれば、キー操作によりコマ
ンドコードを送信する毎に該コードに付加されるシーク
レットコード(巡回符号)が変化するため、前のキー操
作時のリモコン信号をコピーしても、該コピー信号の巡
回符号は次のキー操作で送るべき巡回符号と一致しな
い。このため、該コピー信号を発射するだけではアーミ
ングを解除することができず、セキュリティ性能を向上
でき、自動車への侵入、自動車の盗難等を有効に防止で
きる。又、リモコンユニット1は、巡回符号発生器3b
より発生した巡回符号に個別コードを作用(加算)させ
てシークレットコードSCDを作成し、該シークレット
コードと個別コードをコマンドコードに付加して送出す
るようにしたから、ますますセキュリティ性能を向上す
ることができる。
【0024】(f) 変形例 (f-1) 第1変形例 セキュリティ装置10がリモコンユニット1からの電波
を受信できないエリア(受信可能エリア外)で、ユーザ
が誤ってリモコンユニット1のキーを押圧(空打ち)す
る場合がある。かかる場合には、リモコンユニット側の
巡回符号がセキュリティ装置側の巡回符号より空打ち分
だけ進んでしまい、前記実施例では巡回符号が一致しな
くなる。そこで、所定回数(例えば100回)まで押圧
(空打ち)しても、受信可能エリアで正当のリモコンユ
ニットを操作した時、巡回符号が一致するようにして指
示した通りの動作を行わせる必要がある。
【0025】図7はかかる場合のセキュリティコントロ
ーラ20の処理フロー図である。リモコンユニットより
リモコンデータを受信してリモコンユニット側の巡回符
号CCDRを復号する(ステップ101)。ついで、前
回の照合巡回符号をメモリ20fから読み出して、巡回
符号発生器20eにセットすると共にNを0に初期化す
る(ステップ102)。しかる後、巡回符号発生器20
eはその内容を1つシフトして次の巡回符号CCDU
発生し(ステップ103)、該巡回符号CCDUと前記
復号してあるリモコンユニット側の巡回符号CCDR
比較する(ステップ104)。
【0026】一致すれば、巡回符号をメモリ20fに格
納すると共に(ステップ104´)その旨を動作制御部
20hに通知して比較動作を終了する。しかし、一致し
なければ、Nを歩進し(N+1→N、ステップ10
5)、ついで、Nが設定値、例えば100を越えたかチ
ェックし(ステップ106)、100を越えていれば悪
意のリモコン使用と見做して比較処理を終了する。しか
し、N≦100であれば、ステップ103に戻り、以降
の処理を繰り返す。以上のようにすれば、セキュリティ
装置10の受信可能エリア外でリモコンユニット1のキ
ーを所定回数(=100回)まで押圧(空打ち)して
も、受信エリア内でキー操作すれば該キーに応じた所定
の動作を実行させることができる。この場合、巡回符号
の周期は数万回であるから、所定数(例えば100)の
巡回符号を発生しても悪意の第三者が送信したコピー信
号に含まれる巡回符号と一致することはない。
【0027】(f-2) 第2変形例 以上では、巡回符号に個別コードをビット対応に加算し
てシークレットコードを生成し、該シークレットコード
をコマンドコードに付加してリモコンユニットより送出
する場合について説明したが、巡回符号そのものをシー
クレットコードとしてもよい。又、巡回符号に個別コー
ドをビット対応に加算してシークレットコードを発生す
る場合について説明したが、加算に限らず減算その他の
演算を施してシークレットコードを生成してもよい。更
に、リモコン信号が不正にコピーされて、解析される恐
れがある場合には、シークレットコードの生成法を更に
複雑化してもよい。
【0028】(f-3) 第3変形例 以上の実施例では、コマンドコードに個別コードとシー
クレットコードを付加してリモコン信号を生成し、リモ
コンユニットより該リモコン信号を送出する場合である
が、個別コードは必ずしも送出する必要はない。
【0029】(f-4) 第4変形例 以上の実施例では、セキュリティ装置が複数のリモコン
ユニットに対応できる場合について説明したが、1つの
リモコンユニットのみに対応できるように構成すること
もできる。又、以上では、車載のセキュリティ装置をリ
モコンにより遠隔制御する場合について説明したが、本
発明はかかる場合に限らず、単に車両のドア開閉をリモ
コン制御するシステム、家庭のドア開閉をリモコン制御
するシステムなど種々のリモコンシステムに適用できる
ものである。更に、以上の実施例では、シークレットコ
ードSCDをフレームのどの場所に配置しても問題はな
い。しかし、フレームの最後に配置すれば、巡回符号対
応のリモコンユニットで巡回符号未対応のセキュリティ
装置を制御することができ、便利である。従って、シー
クレットコードSCDはフレームの最後に配置する。以
上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求の
範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能で
あり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0030】
【発明の効果】以上本発明によれば、コマンドコードを
送信する毎に該コードに付加されるシークレットコード
(巡回符号)を変えるため、前の操作時におけるリモコ
ン信号をコピーしても、該コピー信号の巡回符号は、次
のキー操作で送るべき巡回符号と一致しなくなる。この
ため、該コピー信号を発射するだけではアーミングを解
除することができず、セキュリティ性能を向上でき、自
動車への侵入、自動車の盗難等を効果的に防止できる。
【0031】又、本発明によれば、リモコンユニット側
と被制御装置側の巡回符号が不一致の場合、被制御装置
側の巡回符号を所定回数まで進めることができる。この
結果、被制御装置の受信エリア外でリモコンユニットの
キーを所定回数押圧(空打ち)し、これによりリモコン
ユニット側の巡回符号が被制御装置側の巡回符号より進
んでも、受信エリア内でキー操作した場合、被制御装置
側の巡回符号をリモコンユニット側の巡回符号に一致さ
せることができ、指示された通りのリモコン制御を行う
ことができる。この場合、巡回符号の周期は数万回であ
るから、所定回数(例えば100回)巡回符号を発生し
ても悪意の第三者が発射したリモコン信号(コピー信
号)に含まれる巡回符号と一致することはなく、自動車
への侵入、自動車の盗難等を防止することができる。更
に本発明によれば、リモコンユニットは、巡回符号発生
器より発生した巡回符号に個別コードを作用させてシー
クレットコードを作成するようにしたから、ますますセ
キュリティ性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーセキュリティシステムの全体構成
図である。
【図2】リモコンユニットの詳細な構成図である。
【図3】リモコンデータのフレーム構成図である。
【図4】巡回符号発生器の構成図である。
【図5】本発明に使用する巡回符号発生器の構成図であ
る。
【図6】セキュリティコントローラの構成図である。
【図7】受信側のセキュリティコントローラの処理フロ
ーである。
【符号の説明】
1・・リモコンユニット 3・・リモコン信号発生回路 3b・・巡回符号発生器(巡回符号発生器) 10・・セキュリティ装置 20・・カーセキュリティコントローラ 20e・・巡回符号発生器(巡回符号発生器)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置を遠隔制御するためのキーを備え、
    操作されたキーに応じたコマンドコードを送出するリモ
    コンユニットと、リモコンユニットから送出されたコマ
    ンドコードに応じた動作を実行する被制御装置を備えた
    リモートコントロールシステムにおけるリモートコント
    ロール方法において、 前記リモコンユニットと被制御装置の双方に同一の順序
    で巡回符号を発生する巡回符号発生器を設け、 リモコンユニットはキーが操作された時、巡回符号発生
    器より1つの巡回符号を発生し、該巡回符号あるいは該
    巡回符号に応じた符号をシークレットコードとして操作
    キーに応じたコマンドコードに付加して送出し、 被制御装置は、リモコンユニットから信号を受信した
    時、巡回符号発生器より1つの巡回符号を発生すると共
    に、受信信号中のシークレットコードより巡回符号を求
    め、該リモコンユニット側の巡回符号と被制御装置側で
    発生した巡回符号を比較し、一致している場合にはリモ
    コンユニットから送られてきたコマンドコードに応じた
    動作を実行し、不一致の場合にはコマンドコードに応じ
    た動作を実行しないことを特徴とするリモートコントロ
    ール方法。
  2. 【請求項2】 前記被制御装置は、不一致の場合には、
    巡回符号を順次発生し、該巡回符号がモコンユニット側
    の巡回符号と一致するか調べ、所定数の巡回符号発生前
    に一致がとれた時、コマンドコードに応じた動作を実行
    し、所定数の巡回符号を発生しても一致が取れない場合
    にはコマンドコードに応じた動作を実行しないことを特
    徴とする請求項1記載のリモートコントロール方法。
  3. 【請求項3】 リモコンユニットと被制御装置の双方に
    個別コードを記憶しておき、 リモコンユニットは、巡回符号発生器より発生した巡回
    符号に個別コードを作用させてシークレットコードを作
    成し、 被制御装置はシークレットコードに自分が保持する個別
    コードを作用させてリモコンユニット側の巡回符号を復
    号する請求項1又は請求項2記載のリモートコントロー
    ル方法。
  4. 【請求項4】 リモコンユニットと被制御装置の双方に
    個別コードを記憶しておき、 リモコンユニットは、巡回符号発生器より発生した巡回
    符号に個別コードを作用させてシークレットコードを作
    成し、該シークレットコードと個別コードをコマンドコ
    ードに付加して送出し、 被制御装置はシークレットコードに自分が保持する個別
    コードを作用させてリモコンユニット側の巡回符号を復
    号し、受信した個別コードと自分が保持する個別コード
    が一致し、かつ、前記復号した巡回符号と被制御装置側
    で発生した巡回符号が一致する場合にコマンドコードに
    応じた動作を実行することを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のリモートコントロール方法。
  5. 【請求項5】 装置を遠隔制御するためのキーを備え、
    操作されたキーに応じたコマンドコードを送出するリモ
    コンユニットと、リモコンユニットから送出されたコマ
    ンドコードに応じた動作を実行する被制御装置を備えた
    リモートコントロールシステムにおいて、 前記リモコンユニットは、 キーが操作された時、1つの巡回符号を発生する巡回符
    号発生器と、 巡回符号発生器より出力される巡回符号を用いてシーク
    レットコードを発生するシークレットコード発生部と、 操作されたキーに応じたコマンドコード、シークレット
    コードを含むリモコン信号を生成するリモコン信号生成
    部と、 該リモコン信号を送出するリモコン信号送出部を備え、 前記被制御装置は、 リモコンユニットに設けられた巡回符号発生器と同一の
    順序で巡回符号を発生する巡回符号発生器と、 リモコンユニットから送出されたリモコン信号に含まれ
    るシークレットコードより巡回符号を再生する巡回符号
    再生部と、 リモコンユニットからのリモコン信号の受信により巡回
    符号発生器から発生した巡回符号とリモコンユニット側
    の巡回符号とを比較する比較部と、 一致している場合にはリモコンユニットから送られてき
    たコマンドコードに応じた動作を実行し、不一致の場合
    にはコマンドコードに応じた動作を実行しない動作制御
    部を有することを特徴とするリモートコントロールシス
    テム。
  6. 【請求項6】 不一致の場合には、巡回符号発生器より
    巡回符号を順次発生し、比較部は該巡回符号がモコンユ
    ニット側の巡回符号と一致するか調べ、動作制御部は所
    定数の巡回符号発生前に一致がとれた時、コマンドコー
    ドに応じた動作を実行し、所定数の巡回符号を発生して
    も一致が取れない場合にはコマンドコードに応じた動作
    を実行しないことを特徴とする請求項5記載のリモート
    コントロールシステム。
  7. 【請求項7】 装置を遠隔制御するためのキーを備え、
    操作されたキーに応じたコマンドコードを送出して被制
    御装置を遠隔制御するリモコンユニットにおいて、 キーが操作された時、1つの巡回符号を発生する巡回符
    号発生器と、 巡回符号発生器より出力される巡回符号を用いてシーク
    レットコードを発生するシークレットコード発生部と、 操作されたキーに応じたコマンドコード、シークレット
    コードを含むリモコン信号を生成するリモコン信号生成
    部と該リモコン信号を送出するリモコン信号送出部を備
    えたことを特徴とするリモコンユニット。
  8. 【請求項8】 リモコンユニットから送られてくるコマ
    ンドコードに応じた動作を実行する被制御装置におい
    て、 リモコンユニットに設けられた巡回符号発生器と同一の
    順序で巡回符号を発生する巡回符号発生器と、 リモコンユニットから送出されたリモコン信号に含まれ
    る巡回符号を再生する巡回符号再生部と、 リモコンユニットからのリモコン信号の受信により巡回
    符号発生器から発生した巡回符号とリモコンユニット側
    の巡回符号とを比較する比較部と、 一致している場合にはリモコンユニットから送られてき
    たコマンドコードに応じた動作を実行し、不一致の場合
    にはコマンドコードに応じた動作を実行しない動作制御
    部を有することを特徴とするリモコンユニットにより遠
    隔制御される被制御装置。
  9. 【請求項9】 不一致の場合には、巡回符号発生器より
    巡回符号を順次発生し、比較部は該巡回符号がモコンユ
    ニット側の巡回符号と一致するか調べ、動作制御部は所
    定数の巡回符号発生前に一致がとれた時、コマンドコー
    ドに応じた動作を実行し、所定数の巡回符号を発生して
    も一致が取れない場合にはコマンドコードに応じた動作
    を実行しないことを特徴とする請求項8記載のリモコン
    ユニットにより遠隔制御される被制御装置。
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