JPH0865776A - 遠隔操作装置 - Google Patents

遠隔操作装置

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JPH0865776A
JPH0865776A JP29077794A JP29077794A JPH0865776A JP H0865776 A JPH0865776 A JP H0865776A JP 29077794 A JP29077794 A JP 29077794A JP 29077794 A JP29077794 A JP 29077794A JP H0865776 A JPH0865776 A JP H0865776A
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JP
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transceiver
identification code
signal
transmitting
transmitted
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JP29077794A
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Tsutomu Yoneda
勉 米田
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Original Assignee
Alpha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リモートキーたる携帯機から送信する信号波
の種類とロック側の固定機が送信する信号波の種類とを
違えることにより、防盗性を向上する。 【構成】 携帯機3は、赤外線信号を送信するための赤
外線発光部6と、電波信号を受信するためのアンテナ部
7とを備えている。自動車1に設けられる固定機8は、
携帯機3からの赤外線信号を受信するための赤外線受光
部9と、携帯機3に向けて電波信号を送信するためのア
ンテナ部10とを備えている。従って、不正に自動車1
のロックを解除しようとする者は、電波信号を送受信で
きるタイプと赤外線信号を送受信できるタイプとの2種
類のプログラマブルリモートコントローラを用意しなけ
ればならないため、防盗性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ドアロ
ック等に用いて好適な遠隔操作装置に関し、特に、2台
の送受信機間で双方向通信を行うことにより識別コード
を照合する遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遠隔操作装置としては、例えばテレビジ
ョン受像機やエアコンディショナ等の電気製品を遠隔操
作するものや、自動車用ドアロックのキーレスシステム
等が知られている。
【0003】ここで、自動車は、家庭電化製品等に比較
して高価で、窃盗等の不正行為の対象になり易いため、
正当な所有者等が持つリモートキーと自動車のドアロッ
ク機構とに、特有の識別コードを付与し、両者の識別コ
ードが一致した場合にのみ解錠ないし施錠を行うように
なっている。
【0004】しかし、近年は、操作信号の内容を自由に
設定可能なプログラマブルリモートコントローラが市販
されているため、このプログラマブルリモートコントロ
ーラを用いれば、容易にリモートキーを複製できる。従
って、単に、識別コードを照合するだけでは、不正行為
を防止することができない。
【0005】このような問題点を解決すべく、特開平1
−192970号公報等には、2種類の識別コードをリ
モートキー側に用意し、ロック側との間で双方向通信を
行うことにより、防盗性を高める技術が開示されてい
る。この公報記載の技術では、まず、リモートキーから
ロックに向けて第1の識別コードを送信すると、ロック
側では、この受信した識別コードが予め記憶されたもの
と同一であるか否かを判定し、同一である場合には乱数
を生成してリモートキーに送信する。これにより、リモ
ートキーは、この乱数に基づいて第2の識別コードを暗
号化し、この暗号化信号をロック側に送信する。そし
て、ロック側では、この受信した暗号化信号を解読して
第2の識別コードを抽出し、この第2の識別コードが予
め記憶された識別コードと同一である場合にのみ、施
錠,解錠を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に開示された
技術では、ロックの施錠ないし解錠に必要なデータを第
1の識別コードと第2の識別コードとの2回に分けて送
信すると共に、最後に送信する第2の識別コードを暗号
化することで、防盗性を高めている。
【0007】ところで、一般に、このようなリモートキ
ーとロックとの間の通信は、構造の簡素化等の観点か
ら、赤外線なら赤外線、電波なら電波、音波なら音波と
いう具合に、互いに同一種類の信号波を用いて行われ
る。このため、リモートキーとロックとの間で赤外線通
信が行われる場合、識別コードをモニタするには、赤外
線タイプのプログラマブルリモートコントローラを準備
すれば足りる。また、電波同士で通信を行う場合は、電
波タイプのプログラマブルリモートコントローラを用意
すればよい。
【0008】従って、互いに同一種類の信号波を介して
通信を行う場合、当該信号波の種類に応じたプログラマ
ブルリモートコントローラを準備するだけで、信号波の
モニタ行為が可能となるため、まだ改良の余地が残って
いる。
【0009】一方、赤外線は比較的指向性が強いので、
赤外線同士で双方向通信を行う場合、リモートキーを意
識的に自動車のロック側に向けなければ、解錠等を行う
ことができない。従って、この場合は、リモートキーと
ロックとの間の交信が終了するまで、リモートキーの狙
いを維持する必要があり、使い勝手が悪い。
【0010】また、電波や音波は比較的指向性が弱いの
で、リモートキーの狙いを特に定めることなく、解錠等
を行うことができる。しかし、この場合は、例えばポケ
ットの中にしまったリモートキーを誤って操作しても、
ロック側との交信が可能であるため、意に反して解錠等
が行われる可能性がある。
【0011】さらに一方、従来よく用いられるシリンダ
ー錠のような機械的錠前であれば、キーの複製やロック
側の交換等が容易なため、正当な所有者がキーを紛失し
た場合でも、比較的簡単に別のキーを用意したり錠前全
体を交換したりすることができる。しかし、上述した双
方向通信を行う遠隔操作装置としての電子的なキーシス
テムでは、精密な電子的電気的構造を採るため、キーの
複製やシステム全体の交換に手間がかかり、ディーラー
等での保守負担が大きくなり易い。
【0012】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み
てなされたもので、送受信機間の信号波の種類を違える
ことにより、識別コード等のモニタを困難化し、防盗性
を向上できるようにした遠隔操作装置の提供を目的とす
る。また、本発明の他の目的は、誤操作を防止しつつ使
い勝手の向上を図ることにある。本発明のさらなる目的
は、防盗性を確保しつつ第1の送受信機と第2の送受信
機との対応付けを容易に行えることができるようにした
遠隔操作装置の提供にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
べく、本発明が採用する遠隔操作装置の構成は、第1の
送受信機と第2の送受信機とを備え、第1の送受信機と
第2の送受信機との間で信号波を送受信することにより
第1の送受信機が有する識別コードが正規の識別コード
であると第2の送受信機が判定した場合に、この第2の
送受信機から制御対象に制御信号を出力する遠隔操作装
置であって、前記第1の送受信機から送信される信号波
の種類と第2の送受信機から送信される信号波の種類と
を違えたことを特徴としている。
【0014】より具体的には、第1の送受信機と第2の
送受信機とを備え、前記第1の送受信機は、第1の識別
コードを送信する識別コード送信手段と、第2の送受信
機からの乱数によって第2の識別コードを暗号化し、こ
の暗号化信号を送信する暗号化信号送信手段とを有し、
前記第2の送受信機は、第1の送受信機から送信された
第1の識別コードが正規の識別コードであるか否かを判
定する第1の判定手段と、この第1の判定手段が正規の
識別コードであると判定した場合に第1の送受信機に乱
数を送信する乱数送信手段と、この乱数に基づいて第1
の送受信機から送信された暗号化信号中の第2の識別コ
ードを抽出する暗号解読手段と、この第2の識別コード
が正規の識別コードであるか否かを判定する第2の判定
手段と、この第2の判定手段が正規の識別コードである
と判定した場合には制御対象に制御信号を出力する制御
信号出力手段とを有し、かつ前記第1の送受信機から送
信される第1の識別コード及び暗号化信号の信号波の種
類を、前記第2の送受信機から送信される乱数の信号波
の種類と違えたことを特徴としている。
【0015】また、前記第1の送受信機から送信される
信号波が光波であり、前記第2の送受信機から送信され
る信号波が電波であることが好ましい。
【0016】さらに、第1の送受信機と第2の送受信機
とを備え、前記第1の送受信機は、第1の識別コードを
光波として送信する識別コード送信手段と、第2の送受
信機からの乱数によって第2の識別コードを暗号化し、
この暗号化信号を電波として送信する暗号化信号送信手
段とを有し、前記第2の送受信機は、第1の送受信機か
ら送信された第1の識別コードが正規の識別コードであ
るか否かを判定する第1の判定手段と、この第1の判定
手段が正規の識別コードであると判定した場合に第1の
送受信機に乱数を電波として送信する乱数送信手段と、
この乱数に基づいて第1の送受信機から送信された暗号
化信号中の第2の識別コードを抽出する暗号解読手段
と、この第2の識別コードが正規の識別コードであるか
否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段
が正規の識別コードであると判定した場合には制御対象
に制御信号を出力する制御信号出力手段とを有すること
を特徴として構成してもよい。
【0017】また、請求項5に係る構成では、第1の送
受信機と第2の送受信機とを備え、前記第1の送受信機
は、第1の識別コードを送信する識別コード送信手段
と、この第1の識別コードの送信に対応して歩進するカ
ウンタコードを発生させるカウンタコード発生手段と、
第2の送受信機からの乱数によって第2の識別コードと
前記カウンタコードとを暗号化し、この暗号化信号を送
信する暗号化信号送信手段とを有し、前記第2の送受信
機は、第1の送受信機から送信された第1の識別コード
が正規の識別コードであるか否かを判定する第1の判定
手段と、この第1の判定手段が正規の識別コードである
と判定した場合に第1の送受信機に乱数を送信する乱数
送信手段と、この乱数に基づいて第1の送受信機から送
信された暗号化信号中の第2の識別コード及びカウンタ
コードを抽出する暗号解読手段と、この第2の識別コー
ドが正規の識別コードであるか否かを判定する第2の判
定手段と、前記抽出されたカウンタコードが適正な値で
あるか否かを判定する第3の判定手段と、前記第2の判
定手段が正規の識別コードであると判定し、かつ前記第
3の判定手段がカウンタコードの値が適正であると判定
した場合には制御対象に制御信号を出力する制御信号出
力手段とを有し、かつ前記第1の送受信機から送信され
る第1の識別コード及び暗号化信号の信号波の種類を、
前記第2の送受信機から送信される乱数の信号波の種類
と違えたことを特徴としている。
【0018】さらに、前記第1の送受信機には、第2の
送受信機から機密情報要求信号を受信したときに第2の
識別コードを送信する機密情報送信手段を設け、前記第
2の送受信機には、登録モード開始信号入力手段と、こ
の登録モード開始信号入力手段から入力された登録モー
ド開始信号に基づいて登録モードに入るか否かを判定す
る登録モード判定手段と、この登録モード判定手段が肯
定判定したときには第1の送受信機から受信した第1の
識別コードを登録する第1の登録手段と、前記登録モー
ド判定手段が肯定判定したときには機密情報要求信号を
送信する機密情報要求手段と、この機密情報要求信号に
よって前記機密情報送信手段が送信した第2の識別コー
ドを受信して登録する第2の登録手段とを設けてもよ
い。
【0019】
【作用】第1の送受信機から送信される信号波の種類と
第2の送受信機から送信される信号波の種類とを違えた
ため、この両種類の信号波に対応した2種類のプログラ
マブルリモートコントローラを準備しなければ、第三者
は識別コードを複製することができない。
【0020】また、第1の送受信機から送信される信号
波を光波とし、第2の送受信機から送信される信号波を
電波とすれば、第1の送受信機から送信される信号波の
指向性の方が第2の送受信機から送信される信号波の指
向性よりも強くなる。従って、第1の送受信機を携帯機
として用いた場合、この第1の送受信機を明確な意志の
下で使用しなければ、第2の送受信機との間で双方向通
信が成立しないため、制御対象を誤動作させるのを未然
に防止することができる。
【0021】さらに、第1の送受信機から最初に送信さ
れる第1の識別コードのみを光波として送出し、次に送
信される暗号化信号を電波として送出する請求項4の構
成によれば、第1の識別コードを送信した直後に第1の
送受信機の向きが手振れ等によって変動した場合でも、
その後の第2の送受信機との通信を維持、確保すること
ができる。
【0022】また、第2の送受信機から送信された乱数
によってカウンタコードと第2の識別コードとを暗号化
し、これらカウンタコードと第2の識別コードの双方が
適正な場合にのみ制御対象に制御信号を出力する請求項
5の構成によれば、第1の識別コードの送信に対応して
歩進するカウンタコードによって、さらに防盗性が向上
する。
【0023】さらに、登録モードに入ったときには機密
情報要求信号を送信することにより、第1の識別コード
と暗号化される前の原データである第2の識別コードと
を第1の送受信機から得て、それぞれ登録するようにし
た請求項6の構成によれば、第1の送受信機と第2の送
受信機との対応付けを容易に行うことができる。また、
登録モードに入った場合でも、機密情報要求信号が送信
されて来なければ、原データの送出がされないため、防
盗性が向上する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図20に基づ
いて自動車用ドアロックシステムに用いた場合を例に挙
げて説明する。
【0025】まず、図1は本発明の第1の実施例に係る
遠隔操作装置を自動車に用いた場合の外観構成図であっ
て、自動車1の前後に装着されたドア2は、アウトサイ
ドハンドル2Aとインサイドハンドル(図示せず)とを
備えている。 正当な所有者等が所持する第1の送受信機としての携帯
機3は、短寸な略平板状のケーシング4と、このケーシ
ング4の上面側に設けられた押釦スイッチ又はメンブレ
ンスイッチ等からなる手動スイッチ5と、ケーシング4
の前端側に設けられた例えばフォトダイオード等からな
る赤外線送信用の赤外線発光部6と、ケーシング4の前
側に設けられた例えばフェライトロッドアンテナ等から
なる電波受信用のアンテナ部7とを備え、手動スイッチ
5の近傍には、作動状態を表示するためのランプ5Aが
設けられている。
【0026】一方、自動車1側には第2の送受信機とし
ての固定機8が設けられている。この固定機8は、例え
ばアウトサイドハンドル2Aの下側に取り付けられた発
光ダイオードやフォトトランジスタ等からなる赤外線受
信用の赤外線受光部9と、例えばフェライトロッドアン
テナ等からなる電波送信用のアンテナ部10とを備えて
いる。また、この固定機8には、後述のドアロック機構
25と、例えばマイクロスイッチや近接スイッチ等から
なり、ドアロック機構25の施錠状態を検出する状態検
出スイッチ(図示せず)とが接続されている。
【0027】なお、赤外線発光素子には、消費電力が小
さく寿命が長い赤外線発光ダイオードを用いるのが有利
であるが、これに限らず、レーザーダイオード等の他の
発光素子を用いてもよい。また、アンテナ素子として
は、小型で送信出力を高くできるフェライトロッドアン
テナが有利であるが、これに限らず、例えばケーシング
4の内周面に沿って導線を巻回し、これをアンテナ素子
として用いてもよく、種々のアンテナ素子を適用でき
る。
【0028】ここで、本明細書にいう「信号波の種類を
違える」とは、例えば赤外線とVHF波、可視光線とV
HF波、あるいは長波とマイクロ波、赤外線と紫外線の
如く、上位概念としては共に電磁波であっても、その波
長範囲が著しく離れているため、通常、同一の送受信素
子では通信できないものを用いることをいうが、これに
限らず、例えば音波と電波、音波と赤外線、超音波と電
波、超音波と赤外線等の如く、全く異質な信号を用いる
場合も含む。
【0029】次に、上述した携帯機3及び固定機8の具
体的構成について図2に示すブロック構成図を参照しつ
つ詳細に説明する。
【0030】まず、携帯機3をみると、赤外線の信号波
を固定機8に向けて送信する送信部11は、その入力側
に手動スイッチ5と、第1の識別コード(以下「I
1」という)が予め記憶されたID1メモリ12と、演
算部13とが接続されており、出力側には赤外線発光部
6が接続されている。
【0031】また、前記演算部13は、後述の如く暗号
化信号を生成するもので、その入力側には固定機8から
の電波を受信する受信部14と、手動スイッチ5が作動
する毎に自動的に歩進するカウンタコードを発生させる
カウンタコード発生手段たるカウンタ15と、第2の識
別コード(以下「ID2」という)が予め記憶されたI
2メモリ16とが接続されている。
【0032】一方、固定機8をみると、携帯機3からの
赤外線信号波を受信する受信部17の入力側には赤外線
受光部9が接続され、受信部17の出力側にはID1
較部18と後述の逆演算部22とが接続されている。I
1比較部18は、ID1メモリ19に予め記憶されたI
1と受信部17が受信した信号波中のID1とを比較す
るもので、その出力側にはID1比較部18から一致信
号(両コードID1が一致したときに生じる信号)を受
け取ったときに乱数を生成する乱数発生部20が接続さ
れている。そして、この乱数発生部20で生じた乱数は
送信部21に出力されて電気信号に変換され、アンテナ
部10から電波として送信されると共に、逆演算部22
にも供給される。
【0033】逆演算部22は、携帯機3の演算部13が
生成した暗号化信号を乱数発生部20で発生させた乱数
に基づいて復号化するもので、ID2を記憶したID2
モリ23と共にID2比較部24に接続されている。こ
のID2比較部24は、逆演算部22によって解読され
抽出された携帯機3からのID2と固定機8側にセット
されたID2とを比較するもので、両ID2が一致したと
きにドアロック機構25に制御信号を出力するようにな
っている。このドアロック機構25は、例えばリンク機
構や電磁ソレノイド等からなり、ID2比較部24から
の制御信号によってドア2を施錠したり解錠したりする
ようになっている。
【0034】次に、本実施例の作用について図3のフロ
ーチャートに基づき詳述する。
【0035】まず、所有者等が携帯機3を自動車1に向
けて手動スイッチ5を操作すると、ステップ1では、I
1メモリ12に格納されたID1が読み出され、このI
1は送信部11から赤外線発光部6を介して外部に送
信される。
【0036】一方、固定機8では、ステップ11で、携
帯機3からのID1の受信待ちをしており、携帯機3か
ら赤外線信号として送信されたID1信号を受信部17
が受信すると、ステップ12に移り、このステップ12
では、携帯機3からのID1と固定機8のID1メモリ1
9に格納されたID1とが一致するか否かをID1比較部
18で判定する。
【0037】このステップ12で「YES」と判定した
ときは、携帯機3からのID1が正規の識別コードであ
る場合のため、ステップ13に移る。これとは逆に、ス
テップ12で「NO」と判定したときは、受信不良や不
正行為等により、ステップ11で受信したID1が固定
機8のID1と不一致の場合であるから、ステップ11
に戻って受信待機状態に入る。そして、ID1比較部1
8から一致信号が出力され、ステップ13で、乱数発生
部20が乱数Rを生成すると、ステップ14で、この乱
数Rは、送信部21からアンテナ部10を介して外部に
電波信号として送信される。
【0038】この固定機8から返信された乱数Rは、携
帯機3側のステップ2において、受信部14に受信さ
れ、演算部13に与えられる。そして、ステップ3で
は、固定機8から供給された乱数Rに基づいて、ID2
及びカウンタコードを暗号化し、この暗号化信号CS
送信部11に出力する。これにより、ステップ4で、暗
号化信号CSは、赤外線発光部6により赤外線信号とし
て送信される。そして、ステップ5では、例えば「00
000」から「00001」の如く、カウンタ15のカ
ウンタコードを1つだけ歩進させる。なお、カウンタ1
5の桁数は、車両の平均寿命中におけるドア2の総開閉
回数を考慮して、例えば5桁ないし6桁の如く、総開閉
回数と同程度に定めるのが好ましいが、これに限らず、
例えば1〜4桁のように少ない桁数に設定してもよい。
桁数を少なくしても、ある程度の不規則性を期待できる
ため、防盗性は向上する。
【0039】ここで、上述した暗号化処理には、例えば
「123」を「312」とする如く各要素の順序を並び
替えたり(転置)、例えば「123」を「ABC」とす
る如く要素を別の要素に置き換えたり(換字)する技術
等が知られているが、どちらを採用してもよい。
【0040】具体的には、例えば第2の識別コードID
2を「d1,d2,d3,d4,d5」、カウンタコードを
「c1,c2,c3,c4,c5」とし、転置法を用いた場
合、暗号化信号CSは、乱数R毎に設定された図示せぬ
乱数表に従って「d3,c1,d4,d1,c5,d2
3,c2,d5,c4」の如く並べ替えられることにより
形成される。また、例えば乱数Rが「r1,r2,r3
4」からなるとしたとき、この乱数Rを「d3,c1
4,d1,c5,d2,c3,c2,d5,c4,r1,r2
3,r4」の如く前記暗号化信号CS中に含ませて、よ
りランダムな暗号化信号を形成してもよい。このように
データの最後尾や先頭に乱数Rを付加する方法の他に、
例えば、2進数の暗号化信号CSを2進数の乱数Rで加
減乗除(CS+R,CS−R,CS×R,CS÷R)した
り、あるいは、暗号化信号CSと乱数Rとの論理和をと
ったりすることによって、より一層解読困難な暗号化信
号を得ることもできる。
【0041】さて、固定機8では、上述したステップ1
4で乱数Rを送信した後、受信待機状態に入っている。
そして、ステップ15で、受信部17が赤外線受光部9
を介して携帯機3からの暗号化信号CSを受信すると、
ステップ16で、逆演算部22は、この暗号化信号CS
を前記乱数Rに基づいて解読し、暗号化信号CS中から
ID2を抽出する。次に、ステップ17で、ID2比較部
24は、携帯機3から送信されたID2と予めID2メモ
リ23に格納されたID2とが一致するか否かを判定す
る。このステップ17で「YES」と判定したときは、
携帯機3から送信されたID2が正規の識別コードであ
る場合のため、ステップ18に移り、状態検出スイッチ
の出力に応じて、ドアロック機構25に施錠信号又は解
錠信号を出力する。一方、ステップ17で「NO」と判
定したときは、受信したID2と固定機8のID2とが不
一致の場合であるため、ステップ11に戻って再度ID
1の受信待ちを行う。
【0042】このように構成される本実施例によれば、
以下の効果を奏する。
【0043】第1に、携帯機3から送信する信号波(第
1の識別コード信号ID1、暗号化信号CS)を赤外線と
して送信する一方、固定機8からの信号波(乱数信号
R)を電波として送信し、両信号波の種類を違える構成
としたため、赤外線送受信タイプと電波送受信タイプと
の2種類のプログラマブルリモートコントローラを用意
しなければ、各識別コードID1,ID2等をモニタする
ことができない。この結果、防盗性が著しく向上し、悪
戯等を有効に防止することができる。
【0044】第2に、キーとして使用される携帯機3の
信号波に赤外線を用い、ロック側である固定機8の信号
波には電波を用いる構成としたため、誤動作等を未然に
防止しつつ使い勝手を大幅に向上することができる。即
ち、赤外線は電波に比較して指向性が強いため、携帯機
3の赤外線発光部6を固定機8の赤外線受光部9側に向
けなければ、通信できない。従って、所有者が解錠,施
錠の意志をもって携帯機3を操作しないと、原則的に通
信回線が成立しないため、誤ってドア2を施錠したりす
るのを防止することができる。これに対し、仮に携帯機
3から指向性が弱い電波を送信し、固定機8から指向性
が強い赤外線を送信した場合は、ポケット内での誤操作
等によって携帯機3からの電波が固定機8に受信され、
誤動作する可能性がある。
【0045】第3に、最終的にドアロック機構25を作
動させるのに必要なデータを第1の識別コードID1
第2の識別コードID2とに分割し、さらに、第2の識
別コードID2を固定機8からの乱数Rによって暗号化
する構成としたため、上述した信号波の種類を違えたこ
とによる効果と相まって、より一層防盗性を向上するこ
とができる。
【0046】第4に、本実施例では、第2の識別コード
ID2にカウンタ15のカウンタコードを加えて暗号化
信号CSを生成する構成としたため、暗号化信号CSの不
規則性を確保することができ、解読を困難化して防盗性
を高めることができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施例について図
4,図5に基づき説明する。なお、本実施例では、上述
した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。本実施例の特徴
は、暗号化信号CS中から第2の識別コードID2のみな
らずカウンタコードをも抽出し、両者がそれぞれ適正の
場合にドアロック機構25を駆動するようにした点にあ
る。
【0048】本実施例による固定機31は、第1の実施
例で述べた固定機8に替えて用いられるもので、赤外線
受光部9を介して赤外線信号を受信する受信部17、第
1の識別コードID1を比較するID1比較部18、アン
テナ部10を介して電波信号を送信する送信部21、暗
号化信号CSを解読する逆演算部22、第2の識別コー
ドID2を比較するID2比較部24等を備えて構成され
ている。
【0049】さらに、これらに加えて、本実施例による
固定機31には、逆演算部22によって抽出されたカウ
ンタコード(以下、「CV」と略す)を記憶するCVメ
モリ32と、前回の操作時に受信したCVと今回受信し
た暗号化信号CS中のCVとを比較するCV比較部33
と、このCV比較部33の判定結果とID2比較部24
の判定結果の双方が共に肯定的な場合にのみ、ドアロッ
ク機構25に制御信号を出力する判定部34とが設けら
れている。
【0050】次に、図5のフローチャートに基づき本実
施例の作用を説明する。本実施例の作用のうち第1の実
施例と共通する基本的部分について概略を述べると、ま
ず、携帯機3から送信された赤外線信号のID1を固定
機31が受信すると(S1,S21)、この携帯機3の
ID1と固定機31のID1との同一性が判定され(S2
2)、両者が一致すると判定した場合には、携帯機3に
電波信号の乱数Rが送信される(S23,S24)。こ
れにより、携帯機3では、この乱数Rに基づいてID2
及びCVを暗号化し(S2,S3)、この暗号化信号C
Sを赤外線信号として固定機31に送信すると共に(S
4)、カウンタ15のCVを例えば1だけ歩進させる
(S5)。
【0051】さて、ステップ25で、この暗号化信号C
Sを固定機31が受信すると、ステップ26で、逆演算
部22は、前記乱数Rに基づいて暗号化信号CSを解読
し、第2の識別コードID2のみならずカウンタコード
CVをも抽出する。
【0052】そして、ステップ27では、ID2比較部
24で、抽出されたID2と予め記憶されたID2とが一
致するか否かを判定する。このステップ27で「YE
S」と判定したときは、携帯機3からのID2が正規の
識別コードである場合のため、次のステップ28に移
り、さらにカウンタコードCVの比較を行う。このステ
ップ28では、CV比較部33で、今回受信したCVが
CVメモリ32に記憶された前回のCVを上回っている
か否かを判定する(CVn>CVn-1)。
【0053】このステップ28で「YES」と判定した
ときは、今回受信したCVnが前回受信時のCVn-1を上
回っている適正な状態であるから、ステップ29に移
り、状態検出スイッチの出力信号に基づいてドアロック
機構25に施錠信号,解錠信号を出力する。
【0054】即ち、正規の携帯機3であれば、常に、カ
ウンタ15の自動歩進によって、今回のカウンタコード
CVの方が前回のカウンタコードCVを上回るが、プロ
グラマブルリモートコントローラで複製された暗号化信
号CSの場合には、その複製時点でCVが固定されてし
まうため、前回のCVを越えない可能性が高い。従っ
て、カウンタコードCVの大小を比較することにより、
不正使用か否かを間接的に知ることができる。
【0055】一方、前記ステップ27,28のいずれか
で「NO」と判定したときは、他の携帯機3からの信号
を誤って受信したか、あるいは不正使用の可能性がある
場合なので、ステップ21に戻って受信待機状態に入
る。最後に、ステップ30では、CVメモリ32の内容
を更新して終了する。
【0056】このように構成される本実施例でも、上述
した第1の実施例とほぼ同様の効果を得ることができ
る。これに加えて、本実施例では、第2の識別コードI
2のみならず、カウンタコードCVの大小をも比較す
る構成としたため、このCV比較による不正使用の判別
と上述した信号波の種類を違えたことによる事前準備の
困難性とが3重の相乗効果を発揮し、より一層防盗性が
向上する。
【0057】次に、図6,図7に基づき本発明の第3の
実施例を説明する。なお、本実施例では、前記各実施例
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。本実施例の特徴は、ドアロック機構の
作動を確認した後に、携帯機のカウンタコードCVを歩
進させた点にある。
【0058】即ち、本実施例による携帯機41は、前記
各実施例で述べた携帯機3と同様に、赤外線信号を送信
する送信部11と、ID1を記憶したID1メモリ12
と、暗号化信号CSを生成する演算部13と、電波信号
を受信する受信部14と、ID2を記憶するID2メモリ
16と、カウンタコードCVを発生するカウンタ42と
を備えている。このカウンタ42は、前記各実施例で述
べたカウンタ15とは異なり、手動スイッチ5の操作に
よってCVを歩進させるものではなく、後述する歩進信
号発生部44からの歩進信号CVUPに応じてCVを歩進
させるように構成されている。
【0059】本実施例による固定機43も、第2の実施
例で述べた固定機31と同様に、赤外線信号を受信する
受信部17と、ID1を比較するID1比較部18と、電
波信号を送信する送信部21と、逆演算を行って復号化
する逆演算部22と、ID2を比較するID2比較部24
と、CVを比較するCV比較部33と、各比較部24,
33からの出力が肯定的な場合にドアロック機構25に
制御信号を出力する判定部34等を含んで構成されてい
る。これに加えて、本実施例による固定機43には、カ
ウンタコードCVを歩進させるための歩進信号CVUP
発生させる歩進信号発生部44が設けられている。この
歩進信号発生部44は、判定部34から制御信号が出力
されると、歩進信号CVUPを発生するものであり、この
歩進信号CVUPは、送信部21等を介して携帯機41の
カウンタ42に送られるようになっている。
【0060】次に、図7を参照しつつ本実施例の作用に
ついて説明する。
【0061】本実施例の作用のうち、携帯機41側のス
テップ31〜34は前記各実施例で述べたステップ1〜
4と同一の処理を行うものであり、固定機43側のステ
ップ41〜47は、前記各実施例で述べたステップ11
〜17(またはステップ21〜27)と同一の処理を行
うものであるため、その説明を省略し、本実施例に特徴
的な部分について詳述する。
【0062】即ち、固定機43のステップ48では、第
2の実施例で述べたステップ28と同様に、携帯機41
から送信されたCVnが、固定機43内のCVメモリ3
2内に記憶された前回のCVn-1を上回っているか否か
を比較する。このステップ48で「YES」と判定した
ときは、今回受信したCVnが前回受信時のCVn-1を上
回っている場合のため、ステップ49に移り、状態検出
スイッチの出力に基づいてドアロック機構25に制御信
号を出力する。
【0063】一方、前記ステップ48で「NO」と判定
したときは、携帯機41から受信した今回のCVnが前
回のCVn-1を上回っていない場合、即ち、第三者によ
るコピー信号や模造信号である可能性があるため、ステ
ップ41に戻って受信待機状態に入る。
【0064】次に、ステップ50では、ドアロック機構
25に制御信号が出力された後、CVメモリ32の内容
を今回ステップ46で抽出されたCVに更新する。そし
て、ステップ51では、歩進信号CVUPを発生し、この
歩進信号CVUPを電波信号に変換して携帯機41に送信
する。これにより、携帯機41のステップ35では、所
定時間内に歩進信号CVUPを受信したか否かを判定し、
受信した場合にはステップ36でカウンタ42を歩進さ
せる。一方、所定時間内に歩進信号CVUPを受信しない
ときは、カウンタ42を歩進させずに処理を終了する。
【0065】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した各実施例と同様の基本的な作用効果を得
ることができる。これに加えて、本実施例では、ドアロ
ック機構25に制御信号を出力した後、固定機43内の
歩進信号発生部44で歩進信号CVUPを発生せしめ、こ
の歩進信号CVUPによって携帯機41のカウンタ42を
歩進させる構成としたため、カウンタ42のCVとCV
メモリ32内のCVとに差異が生じるのを未然に防止す
ることができる。この結果、CV比較によるプロテクト
効果を第2の実施例よりも一層高めることができ、信号
波の種類を違えたことによる効果と相乗して、防盗性が
飛躍的に向上する。
【0066】具体的に述べると、前記第2の実施例で
は、暗号化信号CSを送信した後、カウンタ15を自動
的に歩進させるため(ステップ4,5)、ノイズ等によ
って携帯機3から送信した赤外線信号(暗号化信号
S)が正確に固定機31に受信されず、ドアロック機
構25が作動しなかった場合等でも、カウンタ15のC
Vは増加する。一方、固定機31側では、ドアロック機
構25に制御信号が出力されたときに、CVメモリ32
のCVを更新するようになっている。従って、このよう
に、携帯機3からの暗号化信号CSの受信にエラーが生
じた場合等には、カウンタ15のCVのみが歩進し、C
Vメモリ32のCVとの差異が大きくなる可能性があ
る。この結果、もしも、カウンタ15のCVがCVメモ
リ32のCVを大きく上回ってしまった後に、携帯機3
の信号波をモニタされると、この複製信号が含むCVは
CVメモリ32のCVを上回る可能性があるため、CV
比較によるプロテクトを破られるおそれがある。
【0067】これに対し、本実施例では、上述の如く、
ドアロック機構25に制御信号が出力され(ステップ4
9)、CVメモリ32が更新された後に(ステップ5
0)、歩進信号CVUPを発生させ(ステップ51)、こ
の歩進信号CVUPによって携帯機41のカウンタ42を
歩進させる(ステップ36)構成としたため、カウンタ
42のCVとCVメモリ32のCVとに「1」以上の差
異が生じるのを未然に防止することができ、CV比較に
よるプロテクトの信頼性を大幅に向上することができ
る。
【0068】次に、図8,図9に基づき本発明の第4の
実施例について説明する。なお、本実施例では、前記各
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。本実施例の特徴は、固定機で生
成した任意の数値を携帯機側に登録させた点にある。
【0069】即ち、本実施例による携帯機51も、前記
実施例で述べた携帯機41と同様に、送信部11、演算
部13、受信部14等を備えている。これに加えて、本
実施例による携帯機51には、後述するN信号発生部5
7から供給された登録値Nを記憶するNメモリ52が設
けられている。
【0070】一方、本実施例による固定機53も、前記
実施例で述べた固定機43とほぼ同様に、受信部17、
乱数発生部20、送信部21、逆演算部22等を備えて
構成されている。これに加えて、本実施例による固定機
53には、登録値Nを記憶するNメモリ54と、このN
メモリ54に記憶された登録値Nと暗号化信号CS中か
ら分離抽出された登録値Nとを比較するN比較部55
と、このN比較部55の比較結果とID2比較部24の
比較結果とが共に肯定的な場合にのみ、ドアロック機構
25に制御信号を出力する判定部56と、登録値Nを発
生させるN信号発生部57とが設けられている。
【0071】このN信号発生部57は、判定部56から
ドアロック機構25に制御信号が出力されたときに、任
意の数値たる登録値Nを発生させるものであり、乱数発
生器等から構成されている。なお、これに限らず、N信
号発生部57をカウンタとして構成し、順次登録値Nの
値を増大ないし減少させるようにしてもよい。また、登
録値Nは数値である必要性はなく、文字等であってもよ
い。
【0072】次に、図9に基づいて本実施例の作用を説
明する。なお、図9中のステップ61〜64は、第1の
実施例で述べたステップ1〜4と同一の処理を行うもの
であり、図9中のステップ71〜77は第1の実施例で
述べたステップ11〜17と同一の処理を行うものであ
るため、その説明を省略し、本実施例に特徴的な部分を
詳述する。
【0073】即ち、ステップ78では、携帯機51から
送信された暗号化信号CS中の登録値Nと固定機53の
Nメモリ54内に記憶された登録値Nとを比較する。こ
のステップ78で「YES」と判定したときは、両登録
値Nが等しく、正規の携帯機51が使用されている場合
のため、ステップ79に移ってドアロック機構25に制
御信号を出力する。一方、前記ステップ78で「NO」
と判定したときは、携帯機51の登録値Nと固定機53
の登録値Nとが一致せず、不正使用の可能性があるた
め、ステップ71に移って受信待機状態に入る。
【0074】ステップ79でドアロック機構25に制御
信号が出力された後、ステップ80では、N信号発生部
57で新たな登録値Nを生成し、この新たな登録値Nを
携帯機51に送信する。そして、ステップ81では、N
信号発生部57で発生した新たな登録値NをNメモリ5
4内に記憶し、処理を終了する。
【0075】一方、携帯機51では、ステップ65で、
固定機53からのN信号を受信したか否かを監視してお
り、所定時間内にN信号を受信した場合には、ステップ
66に移って、Nメモリ52の内容を更新する。
【0076】かくして、このように構成される本実施例
でも、上述した各実施例と同様の作用効果を得ることが
できる。これに加えて、本実施例では、固定機53側で
発生させた任意の登録値Nを、携帯機51のNメモリ5
2と固定機53のNメモリ54との双方に記憶させ、両
N値が一致した場合にドアロック機構25へ制御信号を
出力する構成としたため、信号波の種類を違えたことに
よる効果と相乗して、防盗性を大幅に向上することがで
きる。なお、万が一、携帯機51がN信号を受信できな
かった場合、携帯機51の登録値Nと固定機53の登録
値Nとが一致しなくなるので、例えばランプ5Aを介し
て受信エラーを報知し、再度携帯機51の操作を行わせ
たり、あるいは更新確認信号を携帯機51から送信させ
ることにより、固定機53で登録値Nを更新する構成と
すればよい。
【0077】次に、図10〜図13に基づいて本発明の
第5の実施例を説明する。なお、本実施例では、前記各
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。本実施例の特徴は、携帯機から
の最初の信号のみを赤外線として送信し、その後の信号
は電波信号で送信した点にある。
【0078】本実施例による携帯機61は、第1の実施
例で述べた携帯機3と同様に、演算部13、ID1メモ
リ12、ID2メモリ16等を備えている。しかし、本
実施例による携帯機61は、第1の実施例で述べた受信
部14に替えて、電波信号を送信,受信するための送受
信部62を設けている。
【0079】本実施例による固定機63も、第1の実施
例で述べた固定機8と同様に、受信部17、ID1比較
部18、逆演算部22等を備えている。しかし、本実施
例による固定機63は、第1の実施例で述べた送信部2
1に替えて、電波信号の送信,受信を行う送受信部64
を用いている。
【0080】次に、本実施例による作用について、図1
1を参照しつつ説明する。本実施例では、第1の実施例
で述べたと同様の処理を行うため、その説明は省略す
る。即ち、本実施例のステップ91〜95は、第1の実
施例で述べたステップ1〜5と同一の処理を行うもので
あり、本実施例のステップ100〜107は、第1の実
施例で述べたステップ11〜18と同一の処理を行うも
のである。
【0081】本実施例の特徴は、最初の信号波たるID
1信号のみを赤外線信号として送信し(ステップ9
1)、残りの信号波たる暗号化信号CSを電波信号とし
て送信する点で(ステップ94)、第1の実施例と相違
する。
【0082】かくして、このように構成される本実施例
でも、第1の実施例と同様の作用効果を奏する。これに
加えて、携帯機61から固定機63に向けて最初に送信
するID1信号のみを赤外線信号とし、その後に携帯機
61から送信する暗号化信号CSを電波信号とする構成
にしたため、ID1信号を送信した後に、携帯機61の
狙いがそれた場合でも、その後の通信回線を確保して処
理を進めることができ、使い勝手を大幅に向上すること
ができる。
【0083】即ち、ドアロック機構25を解錠等しよう
とする場合、図12に示す如く、所有者等の操作者は、
解錠せんとする明確な意思をもって携帯機61を自動車
1に向けるため、少なくとも最初の間は、携帯機61の
狙いが維持される。ここで、図に示すIRは赤外線信
号、SIRは赤外線の受光範囲(指向範囲)、EWは電
波、SEWは電波の受信範囲(指向範囲)をそれぞれ示
す。
【0084】さて、携帯機61と固定機63との間の双
方向通信が終了するまで、携帯機61の狙いが維持され
ていれば、何ら問題は生じないのであるが、例えば携帯
機61の手動スイッチ5を押した後、手振れ等が生じ、
図13に示す如く、狙いがそれた場合には、携帯機61
から赤外線信号IRを送信しても、固定機63の赤外線
受光部9で受光することができない。従って、この場合
には、携帯機61と固定機63との間で正確かつ速やか
に通信を行うことができず、使い勝手が低下するおそれ
がある。
【0085】これに対し、本実施例では、所有者等の明
確な意思によって狙いが定まっている間に赤外線信号I
Rを送信し、残りの信号を電波信号EWとして送信する
構成としたため、図13に示す如く、万が一携帯機61
の向きが変動した場合でも、その後の通信を行うことが
でき、使い勝手や信頼性が向上する。
【0086】なお、本実施例では、第1の実施例を改良
した場合を例示したが、これに限らず、第2〜第4の実
施例においても、最初のID1信号のみを赤外線信号と
して送信し、残りの暗号化信号CSを電波信号として送
信する構成にしてもよい。この場合は、本実施例で述べ
た如く、携帯機側の受信部と固定機側の送信部に替え
て、電波信号の送受信部をそれぞれ設ければ足りる。
【0087】次に、図14〜図17に基づいて本発明の
第6の実施例を説明する。なお、本実施例では、前記各
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。本実施例の特徴は、所定の登録
操作を行うことによって携帯機から暗号化される前の第
2の識別コードID2を送信せしめ、これを固定機に登
録することにより携帯機と固定機との対応付けを行う登
録モードを追加した点にある。
【0088】本実施例による固定機71は、図14に示
す如く、前記第1の実施例で述べた固定機8と略同様
に、後述の携帯機77に向けて電波信号を送信するため
のアンテナ部72と、携帯機77からの赤外線信号を受
信するための赤外線受光部73とを備えている。しか
し、そのアンテナ部72は、フロントグラス1Aの一方
の端部内に埋設され、赤外線受光部73は車室内のイン
ストルメントパッド上に略半球状をなして突設されてい
る点で前記実施例とは相違する。即ち、本実施例では、
後述の如く、車室内において携帯機77の有する両識別
コードID1,ID2を固定機71に登録する登録モード
を備えているため、携帯機77を車室内に持ち込んだ場
合でも、固定機71との間で双方向通信を行えるよう
に、フロントガラス1A内にアンテナ部72を埋設する
と共に、インストルメントパッド上に半球状に突出する
赤外線受光部73を設けている。
【0089】ここで、この赤外線受光部73は、図示せ
ぬワイパによって車室の外部から送信された赤外線信号
が遮光されないように、上方に突出する半球状に形成さ
れている。これにより、車室の内外から全周方向に亘っ
て赤外線受光部73を容易に狙うことができる上に、雨
等の外部環境から赤外線受光部73を保護することがで
きる。なお、アンテナ部72、赤外線受光部73の構成
は、これに限らず、第1の実施例で述べたと同様にドア
2内にアンテナ部を埋設したり、ラジオ電波等を受信す
るためのロッドアンテナをアンテナ部として利用しても
よく、また、エンジンフードの外面等の他の位置に赤外
線受光部を設けたり、あるいは車室内用(登録モード
用)と車室外用(通常操作用)との2個の赤外線受光部
を設ける構成としてもよい。
【0090】次に、図15に基づいて、固定機71と携
帯機77の内部構成をそれぞれ説明する。まず、固定機
71は、基本的に第1の実施例で述べた固定機8と同様
に、ID1比較部18,ID2比較部24と、ID1メモ
リ19,ID2メモリ23と、乱数発生部20と、逆演
算部22等を備えている。しかし、本実施例による固定
機71には、これらに加えて、登録部74が設けられ、
この登録部74には、登録モード開始信号入力手段とし
ての登録モードスイッチ(図中では「登録SW」と略記
する)75と、登録確認手段としてのブザー76とが接
続されている点で前記固定機8と相違する。
【0091】ここで、前記登録モードスイッチ75に
は、後述する安全上の理由等から、イグニッションスイ
ッチを利用するのが好ましい。また、前記ブザー76に
は、例えばライト消し忘れ警告用のブザーのように、既
に車両に設けられている警報ブザーを利用するのが好ま
しい。
【0092】一方、本実施例による携帯機77も、第1
の実施例で述べた携帯機3と同様に、手動スイッチ5
と、ID1メモリ12,ID2メモリ16と、演算部13
と、カウンタ15等を備えている。しかし、この携帯機
77には、これらに加えて、機密情報送信手段を構成す
る機密情報送信部(図中、「機密送信」と略記する)7
8が設けられている点で前記携帯機3と相違する。この
機密情報送信部78は、後述する登録部74の機密情報
要求信号発生部81からの機密情報要求信号を受信する
と、ID2メモリ16内の第2の識別コードID2を演算
部13をバイパスして読み出し、この暗号化前の識別コ
ードID2を固定機71に送信するものである。
【0093】次に、上述した登録部74の構成について
図16のブロック図を参照しつつ説明する。この登録部
74は、登録スイッチ75から入力される信号に基づい
て登録モードに入るか否かを判定する登録モード判定手
段としての登録モード判定部79と、この登録モード判
定部79が登録モードに入ると決定したときには、受信
部17を介して受信した第1の識別コードID1をID1
メモリ19に更新登録する第1の登録手段としてのID
1登録部80と、前記登録モード判定部79が登録モー
ドに入ることを決定した状態でID1登録部80からの
登録確認信号が入力されたときには、暗号化前の第2の
識別コードID2及び演算定数(乱数Rを含めるときに
用いる加減乗除、論理和等の演算定数である)を要求す
るための機密情報要求信号を発生し、この機密情報要求
信号を送信部21を介して携帯機77に送出する機密情
報要求手段としての機密情報要求信号発生部(図中、
「機密情報要求信号」と略記する)81と、機密情報要
求信号に応じて携帯機77から返信された暗号化前の第
2の識別コードID2を受信してID2メモリ23に更新
登録する第2の登録手段としてのID2登録部82と、
機密情報要求信号に応じて送信された演算定数を受信し
て逆演算部22に更新登録する演算定数登録部83と、
各登録部80,82,83からの登録確認信号の入力を
確認した後、外部のブザー76を鳴動せしめることによ
り、運転者に登録終了を報知する登録確認部84とから
構成されている。
【0094】次に、このように構成される本実施例の作
用について、図17に示すフローチャートを参照しつつ
説明する。
【0095】まず、運転者(正当な所有者)が、携帯機
77を車室内に持ち込み、イグニッションキーによって
登録スイッチ75として好ましいイグニッションスイッ
チを所定のパターンでオンオフ操作すると、ステップ1
21では、この登録スイッチ75のオンオフ状態を読込
み、ステップ122では、登録モード判定部79によ
り、登録スイッチ75のオンオフ状態が登録モード開始
動作であるか否かを判定する。
【0096】即ち、登録モード判定部79は、例えば
「オン,オフ,オン,オフ,オン」の如く、予め設定さ
れた登録開始動作たる信号のオンオフパターンと、登録
スイッチ75からの入力信号の変化パターンとを比較
し、両パターンが一致したときに「YES」と判定して
登録モードの開始を決定し、両パターンが一致しない場
合には「NO」と判定して後述のステップ130に移
る。
【0097】次に、運転者が、車室内に持ち込んだ携帯
機77をインストルメントパッド上の赤外線受光部73
に向けて、携帯機77の手動スイッチ5を操作すると、
携帯機77側のステップ111では、ID1メモリ12
内のID1を送信部11,赤外線発光部6により赤外線
信号として送出する。
【0098】そして、固定機71側のステップ123
で、携帯機77から送信されたID1を受信すると、ス
テップ124では、この受信したID1を、ID1登録部
80によってID1メモリ19に更新登録する。このI
1の更新登録が終了した後、ステップ125では、機
密情報要求信号発生部81によって機密情報要求信号を
生成し、この機密情報要求信号を送信部21、アンテナ
部72により電波信号として携帯機77に送出する。
【0099】これにより、携帯機77が、そのステップ
112において、固定機71からの電波信号を受信する
と、次のステップ113では、前記ステップ112で受
信した電波信号が機密情報要求信号であるか否かを判定
する。即ち、固定機71側の前記ステップ122で「N
O」と判定していたときは、ステップ130によって通
常の双方向通信が行われるため、ステップ112で受信
する電波信号は乱数信号Rとなる。従って、携帯機77
側のステップ112では、乱数信号R又は機密情報要求
信号の2種類の信号を受信することになるため、ステッ
プ113では、受信した電波信号が機密情報要求信号で
あるか否かを判定する。
【0100】ステップ113で「YES」と判定したと
きは、固定機71側が登録モードに入り、第2の識別コ
ードID2等の送信を要求している場合のため、ステッ
プ114に移り、第2の識別コードID2及び演算定数
を、容易に更新登録が行えるように、暗号化することな
く固定機71側に送信する。
【0101】なお、この点について詳述すると、暗号化
信号CSの生成にあたり、例えばCS+Rの如く、所定の
演算定数(+,−,×,÷等)を用いて乱数Rを含ませ
た場合は、この演算定数と乱数Rの双方を知らなけれ
ば、暗号化信号CS中の第2の識別コードID2を抽出す
ることはできない。従って、この場合、固定機71側
は、通常、自らが送信する乱数Rのみを知っており、演
算定数は知らないため、機密情報要求信号に応じて、携
帯機77が演算定数と共にID2を暗号化せずに送出し
なければ、固定機71側で第2の識別コードID2の更
新登録を行うことはできない。これに対し、仮に、全て
の携帯機固定機間で共通の演算定数を用いたり、乱数の
付加位置が共通化している場合、固定機71は、乱数R
のみで暗号化信号CS中から第2の識別コードID2を抽
出し、これを更新登録することができる。従って、この
後者の場合は、暗号解読の分だけ処理時間が長くなる
が、ステップ125で機密情報要求信号の代わりに乱数
信号Rを送信し、携帯機77が返信する暗号化信号CS
中から第2の識別コードID2を抽出して更新登録する
構成とすることもできる。
【0102】さて、携帯機77側のステップ114で、
演算定数と暗号化されていない第2の識別コードID2
とが送信されると、固定機71側のステップ126で
は、これら演算定数及びID2を受信する。そして、次
のステップ127では、この受信したID2をID2登録
部82によってID2メモリ23に更新登録すると共
に、演算定数を演算定数登録部83によって逆演算部2
2に更新登録し、ステップ128で、これら各ID1
ID2と演算定数の更新登録を確認した後、ステップ1
29ではブザー76を鳴動させてステップ121に戻
る。
【0103】一方、前記ステップ122で「NO」と判
定したときは、登録スイッチ75のオンオフパターンが
登録モード開始のパターンと一致しない場合のため、ス
テップ130に移り、携帯機77との間で通常の操作処
理を行う。ここで、このステップ130における通常処
理とは、第1の実施例で述べた図3に示すフローチャー
ト中のステップ11〜18までの処理をいう。つまり、
ステップ130では、携帯機77のステップ111で送
出された第1の識別コードID1を受信すると、このI
1がID1メモリ19内のID1と一致するか否かを判
定し、両者が一致する場合には乱数発生部20からの乱
数Rを携帯機77に返信する。そして、この乱数Rに基
づいて携帯機77のステップ115で演算された暗号化
信号CSが、ステップ116で赤外線信号として返信さ
れると、この暗号化信号CSを逆演算により解読して第
2の識別コードID2を抽出し、このID2とID2メモ
リ23内のID2とが一致するか否かを判定して、両I
2が一致する場合にのみロック機構25に制御信号を
出力する。一方、携帯機77では、そのステップ117
において、カウンタ15の値を1だけ歩進させる。
【0104】かくして、このように構成される本実施例
でも、携帯機77から送信する信号波と固定機71から
送信する信号波とを違えたため、上述した第1の実施例
と同様の効果を得ることができる。さらに、これに加え
て、本実施例では、登録モードを追加したため、以下の
効果を奏する。
【0105】第1に、登録スイッチ75からの入力信号
に基づいて登録モードに入るか否かを登録モード判定部
79で決定し、登録モードに入ったときには、携帯機7
7から送信された第1の識別コードID1をID1登録部
80によってID1メモリ19に更新登録すると共に、
機密情報要求信号発生部81で発生させた機密情報要求
信号によって携帯機77の機密情報送信部78から第2
の識別コードID2及び演算定数を送信せしめ、これら
ID2,演算定数をID2登録部82,演算定数登録部8
3によってそれぞれID2メモリ23,逆演算部22に
更新登録する構成としたため、正当な所有者が携帯機7
7を紛失等した場合でも、新たな識別コードID1,I
2を容易に更新登録することができ、携帯機77と固
定機71との対応付けを簡単に行うことができる。従っ
て、所有者自らが新たな携帯機77の登録を行うことが
でき、ディーラーにおける負担を軽減できる。さらに、
ディーラーで登録を行う場合でも、ROMライタ等の特
別な電子機器が不要であるから、簡易かつ速やかに顧客
に対応することができる。
【0106】第2に、固定機71側に登録スイッチ75
を設ける構成のため、携帯機77の構造を簡素化できる
と共に、誤って登録モードに入ってしまうのを防止で
き、使い勝手等が向上する。即ち、登録スイッチを携帯
機77に設けたとすると、登録スイッチの分だけ構造が
複雑化する上に、仮に手動スイッチ5のオンオフパター
ンによって登録モードに入るように構成しても、衣服内
で誤操作されて登録モードに入ってしまう可能性があ
る。
【0107】第3に、本実施例では、登録スイッチ75
にイグニッションスイッチを用いる構成としたため、所
有者等の正当な権限のある者でなければ、登録モードを
作動させることができず、防盗性、安全性が向上する。
即ち、本実施例では、イグニッションキーのオンオフ操
作によって登録モードに入るか否かを決定するため、万
が一、悪意の第三者が識別コードID1,ID2の模造信
号を用意できたとしても、イグニッションキーをもって
いなければ登録モードに入ることができないから、防盗
性を確保しつつ携帯機77と固定機71との対応付けを
容易に行うことができる。また、一方、イグニッション
スイッチを登録スイッチ75として利用するため、別体
の登録スイッチを設ける必要がなく、全体構造を簡素化
することもできる。
【0108】第4に、本実施例では、登録スイッチ75
のオンオフ信号の変化パターンと予め設定された所定の
パターンとを比較することにより、登録モードに入るか
否かを決定する構成のため、このオンオフパターンを知
らなければ登録モードに入ることができず、防盗性が向
上する上に、誤操作によって登録モードに入る可能性を
低減することができ、信頼性が向上する。
【0109】第5に、機密情報要求信号発生部81で生
成送信した機密情報要求信号によって、携帯機77の機
密情報送信部78から演算定数と暗号化前の第2の識別
コードID2とを送信させる構成のため、暗号化信号CS
を解読する手間がなく、簡単に登録処理を行うことがで
きる。
【0110】第6に、本実施例では、登録確認部84
が、各登録部80,82,83からの登録確認信号によ
って更新登録を確認した後、ブザー76を鳴動させる構
成としたため、所有者等に更新登録の終了を報知するこ
とができ、使い勝手等を向上することができる。
【0111】次に、本発明の第7の実施例について図1
8,図19に基づき説明する。本実施例の特徴は、複数
の登録スイッチを用い、これら各スイッチの入力によっ
て登録モードに入るか否かを決定するように構成した点
にある。
【0112】即ち、本実施例による登録部91は、図1
8のブロック図に示す如く、前記実施例で述べた登録部
74と略同様に、機密情報要求信号発生部81、ID1
登録部80、ID2登録部82、演算定数登録部83等
を備えて構成されている。しかし、本実施例では、第1
の登録スイッチ92と第2の登録スイッチ93との2個
の登録スイッチが登録モード判定部94に接続されてい
る点で、前記実施例と相違する。
【0113】つまり、本実施例では、第1の登録スイッ
チ92と第2の登録スイッチ93との双方の入力状態に
基づいて登録モードに入るか否かを決定する構成となっ
ており、第1の登録スイッチ92にはイグニッションス
イッチを利用し、第2の登録スイッチ93には集中ドア
ロックスイッチ、パワーウィンドウスイッチ、ワイパス
イッチ、ライトスイッチあるいはラジオやエアコンディ
ショナー等の電源スイッチの如く、車室内に設けられた
他のスイッチを利用するのが好ましい。より詳しくは、
操作パターンが外部から視認できないように、ドアロッ
クスイッチやラジオの電源スイッチ等を第2の登録スイ
ッチ93に利用するのが、防盗性等の観点から好まし
い。
【0114】次に、図19のフローチャートを参照しつ
つ本実施例の作用を説明する。ここで、本実施例のフロ
ーチャート中、ステップ131〜137は前記第6の実
施例で述べたステップ111〜117と同一の処理を行
うものであり、また、ステップ143〜150は第6の
実施例で述べたステップ123〜130と同一の処理を
行うものであるため、その重複説明を省略し、本実施例
の特徴部分のみを説明する。
【0115】即ち、固定機71側のステップ141で
は、各登録スイッチ92,93の入力状態を読込み、次
のステップ142では、これら各登録スイッチ92,9
3の入力パターンが予め設定された入力パターンと一致
するか否かを判定し、両者が一致する場合のみ「YE
S」と判定してステップ143以降の処理を行う。
【0116】ここで、2個の登録スイッチ92,93の
入力状態による登録モードの可否決定の具体的方法につ
いては、以下の態様がある。
【0117】第1の方法は、第1の登録スイッチ92が
オン状態にある間に、第2の登録スイッチ93を所定の
オンオフパターンで操作する方法である。より具体的に
は、イグニッションスイッチが入った状態で、集中ドア
ロックスイッチ等を「オン,オフ,オン」の如く所定の
パターンで操作する。
【0118】第2の方法は、第1の登録スイッチ92を
所定パターンで操作した後、第2の登録スイッチ93も
所定パターンで操作する方法である。なお、この場合、
第1の登録スイッチ92のオンオフパターンと第2の登
録スイッチ93のオンオフパターンとを違えてもよい。
但し、いずれも方法を採用するにせよ、前記実施例で述
べたように、イグニッションキーを所有すること自体が
正当な権限の証明であるとみなせるため、各登録スイッ
チ92,93のうち、一方の登録スイッチはイグニッシ
ョンスイッチであることが好ましい。また、誤操作防止
のため、各スイッチ92,93の入力状態のうち、少な
くとも一方はオンオフパターンで入力する構成とするの
が望ましい。
【0119】かくして、このように構成される本実施例
も上述した第6の実施例と同様の効果を奏する。これに
加えて、本実施例では、2個の登録スイッチ92,93
を用い、これら各スイッチ92,93の入力状態に基づ
いて登録モードに入るか否かを判定する構成としたた
め、誤った操作によって登録モードに入るのを未然に防
止することができる。
【0120】なお、前記各実施例で述べたフローチャー
トのうちステップ1,31,61,91,111,13
1が本発明の構成要件である「識別コード送信手段」の
具体例であり、ステップ4,34,64,94,11
6,136が「暗号化信号送信手段」の具体例である。
また、ステップ12,22,42,72,101が「第
1の判定手段」の具体例を示し、ステップ2,32,6
2,92が「乱数送信手段」の具体例であり、ステップ
16,26,46,76,105が「暗号解読手段」の
具体例である。さらに、ステップ17,27,47,7
7,106が「第2の判定手段」の具体例、ステップ1
8,29,49,79,107が「制御信号出力手段」
の具体例をそれぞれ示している。
【0121】また、前記第6,第7の実施例では、第1
の実施例の構成に登録モードの構成を追加した場合を例
示したが、第2〜第5の実施例にも登録モードの構成を
追加することができる。例えば、図20の変形例に示す
如く、第4の実施例にも容易に登録モードの構成を追加
することができる。
【0122】さらに、前記第6,第7の実施例では、携
帯機77からの送信を全て赤外線により行い、固定機7
1からの送信を全て電波により行う場合を例示したが、
これに限らず、第5の実施例で述べたように、携帯機7
7から送信される最初の信号であるID1のみを赤外線
信号により行い、ID2及び演算定数を電波信号で送信
する構成としてもよい。
【0123】また、前記第6,第7の実施例では、登録
スイッチとしてイグニッションスイッチを利用する場合
を例に挙げて説明したが、これに限らず、車両に設けら
れた通常のスイッチとは別体のスイッチを新たに登録ス
イッチとして設けても、本発明の範囲に含まれる。
【0124】一方、前記各実施例では、異なる種類の信
号波として、電波信号と赤外線信号とを例示したが、定
義した通り、音波と電波のように他の種類の信号波を用
いることもできる。
【0125】また、前記各実施例では、遠隔操作装置と
して自動車用のドアロックシステムに用いた場合を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば工場
や家屋等のドアロックシステム、産業機械等のロックシ
ステム、家庭電気製品のリモートコントロールシステム
等の他の遠隔操作装置にも広く適用できる。
【0126】さらに、各実施例で述べたフローチャート
は、その基本的部分を示したものであって、これに限ら
ず、例えば信号を複数回送信したり、所定回数以上エラ
ーが出た場合は警報を発したりする等の如く、当業者で
あれば種々の追加や変更が可能である。
【0127】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明に係る遠隔
操作装置によれば、第1の送受信機から送信される信号
波の種類と第2の送受信機から送信される信号波の種類
とを違えたため、この両種類の信号波に対応した2種類
のプログラマブルリモートコントローラを準備しなけれ
ば、識別コードを複製することができない。この結果、
不正使用の準備段階で困難性が大幅に増すため、防盗性
が向上する。
【0128】また、第1の送受信機から送信される信号
波を光波とし、第2の送受信機から送信される信号波を
電波とすれば、第1の送受信機から送信される信号波の
指向性が第2の送受信機から送信される信号波の指向性
よりも強くなる。従って、第1の送受信機を携帯機とし
て使用することにより、制御対象を誤動作させるのを未
然に防止することができる。
【0129】さらに、第1の送受信機から最初に送信さ
れる第1の識別コードのみを光波として送信し、次に送
信される暗号化信号を電波として送信する構成により、
第1の識別コードを送信した直後に第1の送受信機の向
きが変動した場合でも、その後の第2の送受信機との通
信を確保することができ、使い勝手が向上する。
【0130】また、第1の識別コードに対応して歩進す
るカウンタコードと第2の識別コードとを暗号化し、こ
れらカウンタコード及び第2の識別コードの双方が適正
であるか否かを判定する構成により、信号波の種類を違
える構成と相俟って、防盗性が一層向上する。
【0131】さらに、登録モード開始信号に基づいて登
録モードに入るか否かを判定し、登録モードに入ったと
きには、第1の識別コードと第2の識別コードとを、そ
れぞれ更新登録する構成により、所有者が第1の送受信
機を紛失等した場合でも、新たな第1の送受信機と第2
の送受信機との対応付けを容易に行うことができ、使い
勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る遠隔操作装置を自
動車に用いた場合を示す外観構成図である。
【図2】携帯機と固定機との機能構成を示すブロック構
成図である。
【図3】双方向通信による処理を示すフローチャートで
ある。
【図4】本発明の第2の実施例に係る遠隔操作装置のブ
ロック構成図である。
【図5】双方向通信による処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の第3の実施例に係る遠隔操作装置のブ
ロック構成図である。
【図7】双方向通信による処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の第4の実施例に係る遠隔操作装置のブ
ロック構成図である。
【図9】双方向通信による処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】本発明の第5の実施例に係る遠隔操作装置の
ブロック構成図である。
【図11】双方向通信による処理を示すフローチャート
である。
【図12】携帯機の狙いが維持された状態における通信
状況を示す説明図である。
【図13】携帯機の狙いがそれた状態における通信状況
を示す説明図である。
【図14】本発明の第6の実施例による遠隔操作装置を
自動車に用いた場合を示す図1と同様の外観構成図であ
る。
【図15】携帯機と固定機との機能構成を示すブロック
構成図である。
【図16】登録部の具体的構成を示すブロック構成図で
ある。
【図17】登録モード処理を示すフローチャートであ
る。
【図18】本発明の第7の実施例による遠隔操作装置に
おける登録部の具体的構成を示す図16と同様のブロッ
ク構成図である。
【図19】携帯機と固定機との機能構成を示すブロック
構成図である。
【図20】本発明の変形例に係る遠隔操作装置のブロッ
ク構成図である。
【符号の説明】
3…携帯機(第1の送受信機) 6…赤外線発光部 7…アンテナ部 8…固定機(第2の送受信機) 9…赤外線受光部 10…アンテナ部 25…ドアロック機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の送受信機と第2の送受信機とを備
    え、第1の送受信機と第2の送受信機との間で信号波を
    送受信することにより第1の送受信機が有する識別コー
    ドが正規の識別コードであると第2の送受信機が判定し
    た場合に、この第2の送受信機から制御対象に制御信号
    を出力する遠隔操作装置であって、 前記第1の送受信機から送信される信号波の種類と第2
    の送受信機から送信される信号波の種類とを違えたこと
    を特徴とする遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 第1の送受信機と第2の送受信機とを備
    え、 前記第1の送受信機は、第1の識別コードを送信する識
    別コード送信手段と、第2の送受信機からの乱数によっ
    て第2の識別コードを暗号化し、この暗号化信号を送信
    する暗号化信号送信手段とを有し、 前記第2の送受信機は、第1の送受信機から送信された
    第1の識別コードが正規の識別コードであるか否かを判
    定する第1の判定手段と、この第1の判定手段が正規の
    識別コードであると判定した場合に第1の送受信機に乱
    数を送信する乱数送信手段と、この乱数に基づいて第1
    の送受信機から送信された暗号化信号中の第2の識別コ
    ードを抽出する暗号解読手段と、この第2の識別コード
    が正規の識別コードであるか否かを判定する第2の判定
    手段と、この第2の判定手段が正規の識別コードである
    と判定した場合には制御対象に制御信号を出力する制御
    信号出力手段とを有し、 かつ前記第1の送受信機から送信される第1の識別コー
    ド及び暗号化信号の信号波の種類を、前記第2の送受信
    機から送信される乱数の信号波の種類と違えたことを特
    徴とする遠隔操作装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の送受信機から送信される信号
    波が光波であり、前記第2の送受信機から送信される信
    号波が電波であることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の遠隔操作装置。
  4. 【請求項4】 第1の送受信機と第2の送受信機とを備
    え、 前記第1の送受信機は、第1の識別コードを光波として
    送信する識別コード送信手段と、第2の送受信機からの
    乱数によって第2の識別コードを暗号化し、この暗号化
    信号を電波として送信する暗号化信号送信手段とを有
    し、 前記第2の送受信機は、第1の送受信機から送信された
    第1の識別コードが正規の識別コードであるか否かを判
    定する第1の判定手段と、この第1の判定手段が正規の
    識別コードであると判定した場合に第1の送受信機に乱
    数を電波として送信する乱数送信手段と、この乱数に基
    づいて第1の送受信機から送信された暗号化信号中の第
    2の識別コードを抽出する暗号解読手段と、この第2の
    識別コードが正規の識別コードであるか否かを判定する
    第2の判定手段と、この第2の判定手段が正規の識別コ
    ードであると判定した場合には制御対象に制御信号を出
    力する制御信号出力手段とを有することを特徴とする遠
    隔操作装置。
  5. 【請求項5】 第1の送受信機と第2の送受信機とを備
    え、 前記第1の送受信機は、第1の識別コードを送信する識
    別コード送信手段と、この第1の識別コードの送信に対
    応して歩進するカウンタコードを発生させるカウンタコ
    ード発生手段と、第2の送受信機からの乱数によって第
    2の識別コードと前記カウンタコードとを暗号化し、こ
    の暗号化信号を送信する暗号化信号送信手段とを有し、 前記第2の送受信機は、第1の送受信機から送信された
    第1の識別コードが正規の識別コードであるか否かを判
    定する第1の判定手段と、この第1の判定手段が正規の
    識別コードであると判定した場合に第1の送受信機に乱
    数を送信する乱数送信手段と、この乱数に基づいて第1
    の送受信機から送信された暗号化信号中の第2の識別コ
    ード及びカウンタコードを抽出する暗号解読手段と、こ
    の第2の識別コードが正規の識別コードであるか否かを
    判定する第2の判定手段と、前記抽出されたカウンタコ
    ードが適正な値であるか否かを判定する第3の判定手段
    と、前記第2の判定手段が正規の識別コードであると判
    定し、かつ前記第3の判定手段がカウンタコードの値が
    適正であると判定した場合には制御対象に制御信号を出
    力する制御信号出力手段とを有し、 かつ前記第1の送受信機から送信される第1の識別コー
    ド及び暗号化信号の信号波の種類を、前記第2の送受信
    機から送信される乱数の信号波の種類と違えたことを特
    徴とする遠隔操作装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の送受信機には、第2の送受信
    機から機密情報要求信号を受信したときに第2の識別コ
    ードを送信する機密情報送信手段を設け、 前記第2の送受信機には、登録モード開始信号入力手段
    と、この登録モード開始信号入力手段から入力された登
    録モード開始信号に基づいて登録モードに入るか否かを
    判定する登録モード判定手段と、この登録モード判定手
    段が肯定判定したときには第1の送受信機から受信した
    第1の識別コードを登録する第1の登録手段と、前記登
    録モード判定手段が肯定判定したときには機密情報要求
    信号を送信する機密情報要求手段と、この機密情報要求
    信号によって前記機密情報送信手段が送信した第2の識
    別コードを受信して登録する第2の登録手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の遠隔
    操作装置。
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